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なにせ椅子の真後ろの棚に揃っちゃってるんで、手を伸ばすとすぐ取れちゃうんだよね。ってことでクランシー&ピチェニック「欧米掃滅」。「トム・クランシーのオプ・センター」、シリーズ第3作。
オプ・センターの海外支局を作ろうという狙いと、ドイツのハイテク産業が開発中の技術を、自分達が製作中の新装備に適用しようという商談目的でドイツを訪れたフッド長官一行。一方本国に残った副長官、マイクは議会による予算削減の動きへの対応と、前作でのミッションで命を落した実戦チームの新指揮官の選出で頭が痛い。そんなとき、ドイツで撮影が進められていた大作戦争映画のロケ・チームが、過激なネオナチの一派の襲撃によってクルーは殺害され、ただ一人難を逃れたアメリカ人女性スタッフごと、ロケバスがジャックされてしまう。その動きの影には、ネオナチに加え、フランスの極右勢力の姿もあった…。
ヨーロッパにおける極右勢力の伸長は結構前から話題になっていたと思うけど、そういう意味じゃあ時流をちゃんと掬うクランシーらしい作品と言えるか(刊行は1996年)。
なんだけどそもそものお話のきっかけが、アメリカの平和を守るためには、世界各国にオプ・センターの出張所を作って、世界がアメリカに何をしようとしているか、なるべく早く察知しよう、って流れだってあたりですでに結構うさんくさい(w。さらに米独共同開発しようとしている新機材ってのが、超絶ハイテク出歯亀マシンというのがまた(^^;…。
という、お話の基礎の部分がうさんくさい上に、お話の展開があちこち無理があるあたりもどうしたモノかいな、と。
今回メインを張るのはオプ・センターの腕利き情報官のボブ・ハーバートなんだけど、彼は過去のテロ事件の巻き添えで、車椅子生活を余儀なくされているんだけど、この車椅子のおっちゃんが、ドイツを舞台にかなりの肉体労働ぶり。これが少々無理があるんじゃないか的な活躍だったりする上に、後半彼と行動を共にする事になる映画スタッフの女性(序盤にさらわれちゃう人ね)も、どうにも動機に納得が行かないままいろんな事をやらかしてくれるんだった。
その上にフッド長官の過去のコイバナなんかも絡んでくるんだけど、こっちも捌き方がちょっとなあ、と。
つまらない訳じゃないけど、いろいろうさんくさいところもあるんだよなー。このシーズ、後ろの棚にはあと3作ぐらいあるんだけど、続きはどうしたもんじゃろか。
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