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今日は思いのほか作業がはかどったので、晩飯後に肩の凝らない本読もう、ってことで「オプ・センター」ものの第4作、「流血国家」。今回のオプ・センターのお相手はクルド人テロリスト。前作からやってるオプ・センター各国出張所用のハイテクキカイ、トルコで試験運用中だったそれがテロの巻き添え食らっちゃってさあ大変、みたいな。
中央アジアに広く点在するクルド人たちが、トルコ、シリアといったそれなりに問題を抱えた国家の括りの中で貧乏くじを引かされてしまい、勢いそこからテロに走る向きも出てしまうよね、という状況自体はそれなりに納得できるし、そこに何分かの理もあるよな、とも思えてしまう分、そこでアメリカのための正義、を押してくる本作は正直「勝手なこと言ってらあ」って気にもなるんだけど、今回は冒険小説が押さえておかなくちゃいけないパートである、善玉側がこれでもかと言うほど酷い目に遭わされる、ってところの描写がそこそこちゃんとしていたので、お話としてはまあまあだったかな、というところか。
最終的にクランシーは、アメリカが世界の警察官として全世界にかなり高いレベルでフリーハンドを行使できるべきだ、ってのが最優先ポリシーの人だと思うし、彼が本を売りたいと思ってる人たちの一番多数派はそこの所を共有している層だとは思うので、こうなっちゃうのはある程度覚悟しておかなくちゃいけないんだろうけど、冒険小説としてのそこそこ整ったルックの影に、案外うさんくさい思想的なバックボーンが潜んでいるよな、とも思えるあたりは少々複雑ですな。
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