ばむばんか惰隠洞

«前の日記(2012-06-14) 最新 次の日記(2012-06-16)» 編集

カテゴリ一覧

Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士


2012-06-15 [長年日記]

[TV][Chinema] プテラノドン

B000BX4B3Sホントは昨日のネタになるんだけど。寝る前に深夜アニメの録画予約しようと思ってテレビを点けてみたら、1:00からテレビ大阪で「プテラノドン」などというタイトルが。これはなんじゃいなと思ったんだけど、5分もすれば始るんだし、ちょっと見てみるか、と。

2005年のアメリカ映画、監督は「コマンドー」のマーク・L・レスター。トルコの火山地帯に古生物学のフィールドワークを行うべく出発したアメリカ人教授のゼミ生達。だがその山中には凶悪なテロリスト達が潜伏中のキャンプがあり、それを潰滅すべく米軍の特殊部隊が展開中だった。さらに、小さな火山活動の影響が、長らく休眠自体だったと思われる卵に熱を入れたことで、太古の生物が、今まさに孵化しようとしていたのだ…

というツカミはなんだか面白そうなんだけど、ホントに面白かったらそりゃもうちょっとは世間で話題になってたはずで、そうはなってないって事は、つまりはそういうことなんだろう。劇場では上映されない、いわゆるDVDスルーってタイプの作品って事もあるのかも知れないけど。

さて冒頭、特になんの理由もなく、突然洞窟とおぼしい場所に振動が起き、特になんの理由もなく、どこからともなくスケール感も何もない卵が転がり落ちてくる。で、その卵はいきなりふるふると揺れたかと思うといきなり殻にヒビが走り、卵の一部が安っぽく欠け落ちる、んだけどその先をじっくり見せるといろいろ恥ずかしいと思ったか、カットは突然切り替わり、別の卵がこれまた白々しく揺れ、卵の一部がぱりっと割れて、同じくそれ以上はあんまり見ないでよ、って感じでカットが変わるのを見て…

「うん、見るよ」って気になってしまったですよ。しょっぱなからこのダメダメ感、いやが上にも期待が高まろうってモンではないですか(w。

この冒頭から、白々しく生まれたプテラ君たちはたちまち成長し、その近所で鳥打ちをしていたハンター達をスクランダー・カッターよろしくその翼でぶった切る、というショックシーンがきて、最初のツカミに繋がるわけですが、その人体ぶった切りはそれなりにグロいけど、そこから先のお話の展開はかなりボンクラ。学生達がボンクラなのはしかたがないとしても、特殊部隊の兵士達もとても精鋭には見えないし、テロリストたちもご同様。

そこの所のダメさは実は許容範囲で、これにモンスター・パニックが加わることで、ダメっぽさがさらに加速することをこっちは期待したんだけど、CGIって凄いよね、襲いかかってくるプテラ君たちの群の描写が案外よくできているもんだから、お芝居パートの出来の悪さでがっくり(ダメ映画好き的にはニヤニヤ)し、CGパートの割に出来のよい描写に「ほう」と(ダメ映画好き的には『えー?』と)思い、というのが交互に来るような、なんとも微妙な映画になってしまっているんだった。

もちろんCGの出来が良いと言ったところで、気の抜けた繰演や着ぐるみ特撮に比べたら、ってレベルであって、たとえば「ジュラシック・パークⅢ」における、霧の向こうから現れるプテラノドンのなんとも悪魔的なカッコ良さみたいなものはありゃしないんだけど、それでもこっちが高をくくっていたところを割に高いレベルで裏切ってくれたあたりで、少々割り切れない(人間とは勝手な生き物です)ものを感じつつ、まあそれなりに楽しんだので、まあいいか。

プテラ君たちにはがっかり(いや、だからこの映画の中ではここが一番よくできてる部分なんですよ)したけど、スジの雑さ、役者の芝居の何とも言えん立ち位置の覚束なさみたいなものは、ダメ映画になくてはならないものだし、できもしないのに有名作品のパロをやろうとしてるあざとさとかも、逆に好感が持てたりするんだよね。この程度の映画で続編が作れるとでも思っているのかー、とツッコミ入れるためのラストシーンにも抜かりはねえです(w。

なんだかんだでやっぱり抜け作映画。眠い目擦って楽しませていただきました。

B007TSLBFO

映画としちゃあ並の上ぐらいだけど、プテラの初登場シーンは最高にカッコいいっすよ。→参考までにマイ感想

[Anime][web] 定期視聴番組

先週後半あたりから世の中はサッカー週間って事で、深夜アニメもお休みになるものがいくつかあったようで、月曜から木曜までの分、「謎の彼女X」、「アクエリオンEVOL」、「氷菓」、「坂道のアポロン」、「つり球」、「ヨルムンガンド」、「シャイニング・ハーツ 幸せのパン」、あと「這いよれ! ニャル子さん」。

ちょっと前に一度出てきてた、椿君が中学時代想いを寄せてた女の子が再登場して来た「謎の彼女X」、椿君は厨房の時から若干変態傾向のある子だったのね(w。「アクエリオン」はさあどう落すか、ってとこに来ているのかな。

火曜日。「氷菓」は自主映画にまつわる新エピソード。「技術的には稚拙」なんて言ってるけど、少なくとも高校生が撮った映画にしては、撮影に関しちゃかなり出来てるじゃないの、と思わせちゃうのは京アニクオリティだから? ま、役者さんの芝居っぷりはめちゃくちゃ面白かったけど。

ノイタミナ枠、「アポロン」は大人な高校生だなあと思いつつ、彼らの時代、って事だと自分は小学校の低学年くらい。その当時の自分が感じる高校生、ってこんな風に見えてたかも知れんなあって気も同時にしたりして。そのあたりで妙にしみじみしたものを感じたりもしております。「つり球」は盛り上がってまいりました。

水曜日、「ヨルムンガンド」は相変わらずいい感じ。チャフ・フレア一斉射出シーンとか「うほ」なレベルですな。ニコ動で「ニャル子さん」も。新井里美がまた人外キャラやっとる。まあ今回は人間の言葉喋ってたから良いんだけど(^^;。

木曜日はパンのアニメだけ。お話的にはいろいろ切迫してきてるはずなんだけど、なんかピリッとしないなあ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
TUX (2012-06-16 10:44)

●うわ、ヤベえ、プテラノドン、めっちゃ見たいです(笑)

rover (2012-06-16 11:07)

起きてて良かったと思いました。とにかく出だしを見なかったら一生見ることはなかったでしょうから(w。<br>ちなみに主役の科学者(名前がラブクラフト、ヒロインはハインラインという(^^;)の声は小山力也氏。ちょっとテンパるととたんにお芝居がダダすべりするあたりも見ものでした(w。


Google search
www.bumbunker.com
Web
2012年
6月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

バナーが必要ならこちらを
バナー素材

古本屋やってます
特殊古本屋 軽石庵

2003年9月までのサイト

巡回先
ROVER's HATENA

あすなひろし追悼サイト
あすなひろし追悼サイト

twitter / karuishian
«前の日記(2012-06-14) 最新 次の日記(2012-06-16)» 編集
©1996-2020 乱土 労馬:l-rover@kobe.email.ne.jp