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朝からびっくりしたというか、呆れたというか…。朝日新聞大阪版(11/20 10版)12面の全面広告。発明を奨励する会なる団体による、特許法35条改正に反対する意図の意見広告。件の団体は青色LEDでおなじみ中村修二教授と弁護士の升永英俊氏が代表となっている団体で、この全面広告は前段を升永氏、後段を中村氏が文責を負っている。で言いたいことというのは、特許法の改正によって、どこかの企業において大きな発明があった時に、その報酬の多くが直裁の発明者である社員ではなく、その社員を抱える会社の方に行くようになる、という点についての反対意見、ひいてはこのような法改正を進めようとしている安倍政権に対する異議申し立てとなっていて、その広告意図については理解できる。
で、順番が前後しちゃうけどこの全面広告の後段部分は、中村氏による特許法改正に対する異議申し立てに、おそらく自説であろう、サラリーマン技術者の鼻先に超過利益、というニンジンをぶら下げることによって日本の技術立国としての地盤をより強固にしていけるだろう、という話で、ここもまあツッコミどころは満載なんだけど、それでも一個人の(しかもまあ少々トンデモにシフトした)意見とすれば苦笑込みで飲み込めないこともない(でっかい写真が何ともいえずアレ感を醸し出してはいるけどね)。
問題はその、中村氏の意見のイントロダクションになる前段部分。ここはかの団体において中村氏と並んで代表になっている升永氏が担当しているんだが、まあ画像クリックしてみてください。ちょっとスキャン上手くなくて読みにくいけど、ごめんなさい。
ここで升永さんとやらは、人類の歴史において青色LEDがどれほど重要な発明であるのか、そしてそんな青色LEDを実用化した(発明した、とは口が裂けても言わん)中村氏こそは人類史上において最重要なレベルの天才である、という話を展開し、中村氏の後段に繋いでいる訳なんだけど、この手法から伝わってくるのって、中村氏がどんなにすばらしい人で、彼の論説には一読の価値がある、と思わせる前に、別な印象を読者に与えてしまわないだろうかね。
で、そこで読んだ方が受ける印象って、
やっすいカルト?
ってところに落ちついちゃうんじゃないかなあと思うんだけど、どうでしょ。自分の基本スタンスが割に中村氏に批判的なせいもあるのかもしれんけど、「なんとかの会」的にこの全面広告、本来の意図とは裏腹に、わざわざやらんでもいい笑われネタを提供してしまった、ように見えてしかたがないのだけれども。
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