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テレビ大阪でやってた「大江戸捜査網2015」。なんだかんだで最後まで見てしまった。それしても5時間て…。
「大江戸捜査網」は結構見てた。自分の好みはメインが伝法寺隼人(as里見浩太朗)のバージョンだったんだけど、今回のは十文字小弥太版、ってことになるのか。まあこのあたりは単に記号的な話でしかないからいいとして。今回はメインとなる十文字小弥太に高橋克典さん、井坂十蔵は村上弘明さん、以下藤原紀香姐さん、夏菜さん、柄本時生さん(柄本明の息子さんなんですな)、松岡昌宏さんが隠密同心。ワキに来る内藤勘解由が里見浩太朗さん、田沼意次役で瑳川哲朗さん、さらに旧シリーズからってことだと山口いづみさん、かたせ梨乃さんが出演。杉サマも出てくれたらなあってところもあるにはあるけど、そこは叶わず、代わりと言っちゃあなんだが、息子さんの方が出演してる。その他、タイムレッドとゴーカイレッドが顔出してたり、里見さんの助さん時代の角さんが出演してたりと、さすがに顔ぶれは豪華。
お話の方も「大江戸捜査網」らしからぬ念の入りぶりというかなんというか、かなり面白かったし、5時間という尺を退屈せずに見ていけるように、良く練ったホンになっていたと思う。田沼意次に旧シリーズで井坂十蔵をやってた瑳川さんを充てた時点である程度予想はできるけど、田沼=悪党の図式をいったん捨てて来てるあたりは割に野心的だし、そのあとに来る松平定信の時代で、一応清廉潔白(故に民衆は却って困っちゃった)な松平の配下にある隠密同心たちの戦いに、松平と一橋の権力闘争みたいなものを絡めてくるあたりは意外に上手かったんじゃないでしょうか。この結果、内藤勘解由がある意味(『ワイルド7』の)草波隊長的ポジションに配置される、ってあたりも面白かった。
新しい隠密同心さんたちもそんなに悪くないと思えた。一番おいしいのは蘭学者の長庵役を演じた柄本時生さんだったと思うけど、ちょっと軽い方に行った井坂十蔵も悪くないし、高橋克典さんの小弥太も、時折びっくりするぐらい杉サマ感があって良かったと思いますよ。
ちょっと惜しいな、と思ったのは殺陣でしょうか。みんな頑張ってたと思うけど、それでもやっぱ、キレ味ってところでもう一歩、ってところはあったかも。特にラスタチ、相手も(いろいろあって)隠密同心で、それなりに腕が立つ連中が相手である、という事情もあったのかもしれないけど、リアルかもしれんけど気持ちよくはない殺陣になってたのが惜しかったかな。
この辺は全くもって感覚的な話になってしまうんだけど、刀対刀、と刀対身体、の比率を間違ったんじゃないかなあという気がしてしまって。ラスタチは何を措いても観てる側に気持ちいい、と思わせる殺陣を見せなくてはいけないと思うんだけど、ここで相手も隠密同心、って縛りを意識し過ぎちゃった結果、殺陣を見てるこっちはなんかこう、そうじゃないだろ感が先に来てしまうのだよな。
感覚の話ですよ。って前置きしておいて。チャンバラの気持ちよさって、斬り結びと実際の斬りに至るまでのテンポにあると思ってて、たとえばキン、キン、キン、どばしゃっ! ってのは気持ちいいけどキン、キン、キン、キン、キン、で他のキャラにフォーカス移ってまたキン、キン、キン…てのは見てるこっちは割にイラッとすると思うんだけど。で、それを肝心のラスタチでやられるとかなり残念なんだけどな。
村上弘明さんや里見浩太朗さんが割に良い感じにぶった切る画があったと思うんで、ここはつまり「斬る」芝居ってのがそれなりに難しいってことなのかなあとも思ったんですが。
そこだけちょっと残念でした。んでもお正月向きの(少なくとも見栄えは)豪華なコース料理としては文句なしだったのではないかと。
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