ばむばんか惰隠洞

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2015-01-08 [長年日記]

[Day] お出かけ

古本発送して病院に薬もらいに行ったら意外に待たされずにすんだので、そういやプリンタのインクが半分切ってたなーと思いハーバーまで。平日なのに意外と人多いのは、まだちょいと新春気分引きずってんのかなー、なんて。とりあえずソフマップに行ったらお目当てのカートリッジが売り切れててなんだかなー。しょうがないから下のフロアの大垣書店の喫茶コーナーでちょっと本読んで帰ってきました。タバコ喫めるスペースを用意してくれてるのは評価したいんだけど、肝心の本の品揃えが薄っぺらなのが残念なんだよなあ、この本屋は。自分だけ(何せオレが探す本は限られてるから)かと思ってたら、カミさんも同意見だったのでやっぱそうなのか、と思ったよ。

[Anime] 新番二本

水曜深夜の分。「艦隊これくしょん」、「新妹魔王の契約者」。いろいろ話題の「艦これ」、んー、これはオレがゲームの方を全然知らないからなんだろうけど、何が面白いのかさっぱり判らん。「新妹…」の方も10秒ぐらいで「もういいです」になっちゃった。ここは裏(表?)で「アルドノア…」が来るんだっけ? オレはそっちを見るかなあ。

[Books] 大航宙時代 星海への旅立ち

大航宙時代 星海への旅立ち(ネイサン・ローウェル/著 中原尚哉/翻訳) ネイサン・ローウェル 著/中原尚哉 訳
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバーイラスト ©Sparth
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-150119546 (税別)

フリマ必勝本

18歳のある日、ぼく、イシュメールの運命は一転した。大学教授の母の不慮の事故死により、天涯孤独の身となってしまったのだ。惑星全体が一つの企業体系のもとにあるここ惑星ネリスにおいて、企業に貢献できない者の居住は許されない。一定の期間内に何らかの形で職を見つけるか、この星を出て行くか…。なんの取り柄もないぼくに、選ぶことのできる方法は限りなく少なかった。ようやく見つけた方法は、欠員のできた商船に、見習い船員として乗り込み、この星を出て生計を立てることぐらい。待つこと半月あまり、ようやくその機会はやってきた…。

平穏に暮らしてた人間が一転、最下層に叩き落とされてそこから這い上がる、なんて話はまあエンタティンメント小説の一ジャンルとして確立したものではあって、たとえば宇宙じゃなく海を舞台にしたモンでいうならトマス・キッドものなんかがぱっと思い浮かぶかな。いずれにせよこの手のお話のキモは、いったんどん底の環境に叩き落とされた主人公が、様々な辛苦を舐めつつも自らの才覚と信頼に足る友人の協力の元、一歩一歩自分の地位を高めて行く、と言うあたりになる。で、ここに無理解な上司だの主人公を妬む悪役などが絡んでそのたびにのっぴきならない状況が発生し、そこを主人公がどうやって克服していくか、ってあたりがお話の見所になってくると思う。

一応主人公は、なんの取り柄も特殊技能もないと自称しているけど、実はコーヒーの入れ方には一家言ある、と言う設定があり、これがお話の序盤で(主人公がどん底から、次のレベルに上がるための)良いフックになっていると思う。このあたりは読んでいても結構楽しいんだ。わらしべ長者の最初の交換のパートだよね。で、さあこの先はどういう展開があるのか、主人公にはどんな障害が待っているのか、と期待して読んでいくと…

その先が何もねえ

まさかその先もわらしべ長者でいってしまうとは思わなかったぜ。主人公は挫折の味も知らず、周りには主人公を理解し、協力を惜しまないキャラクタだけが配置され、しかもオイオイと思ってしまうのは、本書を通じて主人公が達成するのが商船の乗員として、その商船や所属企業全体に巨額の富を生むような一発逆転とかじゃなく、従業員のサイドビジネスをいかに上手く回すか、って所だという…(^^;。

本書はそもそも「聞く」タイプの本、オーディオ・ブックとして生まれ、そちらのジャンルで人気を得てシリーズ化されたものなのだという。そういう意味ではこの話、耳には気持ちいいのかもしれない。シリーズを何作か、続けて聞いたら楽しいのかもしれない。ただ、これ一冊だけで評価するなら「ダメだろー」としか言えないな。とりあえず読みやすい、ってところで星半分オマケするけど、タイトルで期待して読んだら、がっかりすると思うよ(^^;。

★★☆


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