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お仕事が予想以上に捗ったので、本日をスライド休日にして映画鑑賞。OS系列の劇場は16日が1100円だからね。選んだのが「ベイマックス」とかじゃないあたりがオレらしい、ってことにしておこうか(w。「劇場版PSYCHO-PASS」を見てきました。ハーバーのOSシネマズ、155席の比較的小さめな小屋での上映だったんだけど、8割ぐらい埋まってましたぜ。結構人気なのね。感想は改めて書きますが、とりあえず久しぶりにEDクレジット中に客が席を立たない、ってのに立ち会えて嬉しかった。みんなED後にまだちょっと続きがある、ってのを知っていたのかしらね(^^;。
あああと、パンフが売り切れちゃってたのがちょっと残念でした。なんかおいしい特典とか付いたものだったんでしょうかね。
スタッフ
総監督:本広克行
監督:塩谷直義
脚本:虚淵玄/深見真
キャラクター原案:天野明
キャラクターデザイン:恩田尚之/浅野恭司/青木康浩
音楽:菅野祐悟
音響監督:岩浪美和
出演
花澤香菜
野島健児/佐倉綾音/沢城みゆき
伊藤静/櫻井孝宏
神谷浩史/石塚運昇
関智一
公式サイト:http://psycho-pass.com/
公安の情報提供者から入手した密入国者たちの情報を元に検挙に向かう朱たち。周到な準備の元に展開した作戦だったが、ターゲットの武装集団は予想以上に高度な訓練を積んだ集団だった。事態を重く見た公安上層部は確保した容疑者に対し、危険なメモリースクープを実施。そして掘り出された容疑者の記憶のワンシーンには、朱にとって特別な存在である一人の男の姿が。その男、狡噛慎也は確かに現在の日本の治安の根幹をなすシビュラ・システムとは根本で相容れない人物ではあるが、さりとて安易にテロリストになってしまうような人物ではあり得ない。
そのうえ狡噛の姿が記憶された場所が、今まさに日本の肝いりでシビュラ・システムのサブセットが導入中の東南アジアの某国である事が判明したことから、朱は単身現地に乗り込む事を決意する…。
お話的にはアニメ版2期の事件が一段落したあと、と言う事になるのかな。なのでテレビシリーズをある程度把握してないとなんのこっちゃ判らんことになるかもしれない。逆にそこを押さえていれば、「PSYCHO-PASS」のファンに向けたお年玉的な楽しみは存分に味わえるものになっていると思う。劇場版ならではの画のクオリティ、サウンドの迫力、と言ったところの魅力はたっぷり。フレッシュな画、は実はそんなにない(TV版がすでに結構とんがった事やってた、と言う事になるとも思うんだけど)けど見応えは充分だ。
ストーリー的にも、シリーズを通じて頼りにもなるし同時に限りなくうさんくさい存在でもあるシビュラ・システムをキモに、「治安を輸出する」、というなかなか新しい、ある意味SF的アイデアが盛り込まれているあたりは評価したい。ここらは「パトレイバー2」のコインの裏側的な趣があると言えるかな。こいつをバックボーンに、朱(と、ずっと見てきた視聴者)にとって忘れがたい存在である狡噛慎也の再登場、というボーナスもあってサービスは満点、といえるだろう。
ただ、映画は朱と狡噛が再会を果たすまでの気持ちよさが、それ以降やや失速気味に終劇まで進んでしまうのがちょっと残念だったかも。これはまあ、TVシリーズでも感じた事なんだけど、この世界において朱が導き出す結論があまりにありきたりに過ぎて、それ故に彼女の結論に対して、正論ではあるけど正解ではない、故に最後にピースがぴたっと嵌まった快感が得られない、という恨みがあるんだよな。なんというんだろう、念入りにお話をスタートさせたは良いけど、お話が進むにつれ、考えるのに飽きてしまって通り一遍の結論に逃げ込んで良しとしてしまった、ような印象はある。ラストですっきりできないのだね。で、そのすっきりしなさは作り手側が意図していたものとはちょっと違うんじゃないかな、と。なぜならEDクレジットのあとに、改めてすっきりしない何かをくっつけているから。ここにそれなりにインパクトをつけたいのであれば、その前のクライマックスは100%納得のいくカタルシスが欲しかったところなんだけど、そこはちょっと、上手く行ってなかったんじゃないかな。
とはいえTVシリーズがそれなりに好きな人だったら、充分楽しめる作品にはなっているんじゃないかな、というか割に門外漢側にいてる自分だったけどこれはこれで結構楽しめました。「攻殻」(特に2)だったり「パトレイバー」(特に2)だったり、既視感ありありと言えなくもないんだけどね(^^;。
★★★☆
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