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昨日の晩、酔っ払ってついついポチッとやってしまったので、雨の中ハーバーランドまで。「ジュピター」観てきたんですが、なんかこんな天気なのに、ハーバーは結構人出多めで驚いちゃった。春休み、まだ継続中なんだね。
雨だったのでいい絵がなかったんだけどとりあえず一枚。左端の鳩さんたちが良い感じだったんだけど、ここまで縮小するとただの背景だな。もう一段絞り開いた方がよかったか。
スタッフ
脚本・監督・制作:ウォシャウスキー姉弟
製作 グラント・ヒル
製作総指揮:ロベルト・マレルバ/ブルース・バーマン
撮影:ジョン・トール
出演
チャニング・テイタム
ミラ・クニス
ショーン・ビーン
エディ・レッドメイン/ダグラス・ブース/タペンス・ミドルトン
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/jupiterascending/
ロシアを捨ててシカゴへと移住してきたジョーンズ母娘。だが彼女たちの暮らしは楽ではなく、娘のジュピターはそんな毎日に愚痴をこぼし続けるばかり。そんな彼女にある日巨大な運命の転機が訪れる。宇宙最大級の勢力を誇る一族アブラサクス家が彼女に接近していたのだ。なんとジュピターはアブラサクス家の正統な後継者だった。だが彼女に接近しようとする者たちの思惑は必ずしも好意的なものとは限らなかった。様々な事業で巨万の富を築いているアブラサクス家の三姉弟にとって、彼らより上の王位継承権を持つジュピターの存在は歓迎できるものと言うよりは邪魔な存在だったのだ…。
先日「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観た時に予告編がかかってて(シネマ神戸とシネマズミントは連携PRをするようになっているんだね)、確かに派手は派手だが同時に妙に手垢感も感じてどうしたもんかと思ったんだけど、ウォシャウスキー姉弟最新作と聞いてはやはり放ってはおけん気もして。
冒頭、ジュピターの両親である英国人の天文学者とロシア人の数学者がロシアでロマンチックな出会いをし、結ばれ、妻のおなかにジュピターが宿っている状態でイチャイチャしている夫婦の描写があるんだが、すでに予告編や何かで、産まれてくる娘が後の銀河帝国の女王であることを知っている我々としては、この時点で何か普通の胎児とは違う兆しとか仄めかしとかがあるのかと思いながら見ていくんだけど、何の脈絡もなく乱入した強盗によって夫は射殺され、金目のものを漁りに来たはずの強盗たちはアンティークな天体望遠鏡一つを奪って満足して引き上げ、さらに脈絡なく妻は船に乗っていて、船上でジュピターが産まれる、と言う展開で、何となくイヤな予感がしてくるのはしかたないよね(^^;。
お話はここから、ジュピターを巡るアブラサクス家の一女二男のそれぞれのアプローチと、元は彼らに使役される存在であり、ジュピターのボディガード的存在となる狼と人間のハイブリッド、ケインとジュピターの冒険が繰り広げられ、その背景でそもそも人類とはアブラサクスによって地球にもたらされた種であり、その目的とは…、みたいな話が進んでいく。
人類が人類の思っていたような存在じゃなかった、なんてのは古典的なSF作品でいろんなパターンがすでに世に出ているし、では人類とは、ってのの作品内ネタばらしにしたって、観てるこっちが思わず「また人間乾電池かよ」と呟いてしまう(客少なかったし、大丈夫だよね)類いのもの。総じてお話としてのシカケはかなり古めかしい。
脚本もあまり練られているとは思えない。全体的に「そう来たか」感は皆無で、「ああ、まあそうなるよね」的な展開ばかりが続くので、お話を追っていく楽しみみたいなものは割に早い段階でスポイルされてしまうように思ったな。中盤の王位継承の手続きのシークエンスのコメディ仕立ても必要性がよく判らんし、そもアブラサクスの姉弟たちの勝利条件と最終的な信賞必罰も曖昧なまま行っちゃった感じはあるし…。
絵的なところはそれなりに観るべき所はあったように思う。とにかく全編を通じてヌケの良さは超絶的で、これは最近のスクリーンの質的な向上なのか、3D対応の映像作品を2Dで観るとこういうことになるのか、何か理由があるんだろうか。ただこちらも、たとえば「マトリックス」の弾よけとか、ああいうビジュアル的なサプライズがあったかと言えばそこまでのこともなく、最終的に設定、お話、絵、どこからも驚きをもらえなかった、と言うのが最大の残念ポイントだったと言えるかも。
総じて「普通」、ってスタンプ押しておしまい、な作品、なんだけどこれ、作っているのはあの「マトリックス」を作ったウォシャウスキー(当時は)兄弟なんだ、ってところで観ているこっちは何とも言えんモヤモヤ感が残ってしまうのだよな。というか作る側にも、なにがしかの「マトリックス」の呪いみたいなものは常につきまとっているのかもしれない。考えてみたら人間乾電池の一件だったり、何かに押さえ込まれた世界で新たな王となる、みたいな展開だったり、割に「マトリックス」でやったことを再びなぞっている感じもあるような気はするので、作っている側にも意識してるのか無意識なのかは判らないけど、「マトリックス」を超えなくちゃ、みたいなプレッシャーがなにがしかの影響を与えてしまった、なんて事情はあるのかもしれないな。
個人的に嫌いとまでは行かないけど、でもまあこれはダメ映画、ってジャンルに入る作品になってしまうんだろうな。いっそ「バトルフィールド・アース」ぐらいまで振り切ってくれたらよかったのだけどね(^^;。
★★☆
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