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昨日で正式に仕事納めとなったカミさん、職場に挨拶に行った帰りになにやらいろいろ買い込んできてる。今日は居酒屋ふう夕食、にするんだそうだ。出てきた物は冷奴、枝豆、こんにゃくのカラシ味噌和え、タコとキュウリのカラシ味噌和え、オニオンスライス、マグロのお刺身、サイコロステーキ、つき出しにゴボウとこんにゃくの煮付けともずく。
んで、退職記念にもらってきたという「百年の孤独」をちびちびやりながらいろいろ話す。辞める事を決めたいきさつやら、職場の話やらって、彼女あんまり普段は語らないのでそういう愚痴をまとめて聞いたり、ワシらの倅の育て方はこれでよかったんかいのう、と言うような話題やらその倅が一番可愛かったのはいつ頃か、とか言う他愛のない話で盛り上がり、結局「百年の孤独」は飲みきり、夫婦泥酔。帰ってきた倅に呆れられる、とまあそんな夕べでございました。当然、現在激しく頭痛いです。カミさんは寝ちまったけど、オレその後風呂入って元気出て、さらにウイスキー飲んでたんだよなあ、そういえば(自業自得)。
わはは、おなじみアイレムの4月1日ネタ。ドプケラスープ、ちょっと飲んでみたいなあ。
どこを覗いてもつい「マテ」と思ってしまうよなあ。とりあえずここは安心して笑える。アイレム。わはは、「絶体絶命横丁」、ちょっと遊んでみたい。
んでもってエルエルさんが4月バカサイトをまとめてくれてるようで。オレ、これが結構好き。今日の分から未見の「おジャ魔女どれみナ・イ・ショ」。今日は第6話、「金平糖の思い出〜ばあやのないしょ〜」。うっ、うわエロっ。いやレオタードがどうとかじゃなくね、全編に漂うそこはかとないエローい雰囲気は、こりゃ一体どうしたことざんしょ。服を着ててもエロいモンはエロい。ばあや(若い頃)と温彦クンの他愛ないはしゃぎあいのシーン、乗ってるはずの自転車の絵を出さず、二人が抱き合ってるように見せる演出なんざあ、オジサン朝からちょっと泡食ってしまいましたよ、すごいなあ。
などと思ってしまうのは、私の心が汚れてしまっているからなんでしょうか…。
最初の15分は井手がたっぷり見せ場作ってくれてたなあ。単独コースアウトにずりずり走り、あげくスピンで止ってセッションも赤旗中断。まあなあ、なんでも彼が今乗ってるマシン、去年までメルボルン空港の展示車だった(F1通信)そうだし、走らないのもやむを得ないのか。彼自身のポテンシャルもまあ、未知数というか大丈夫なんかいな、ってところではあるのだけれど。
比較的早めに出た赤旗だったけど、やっぱりそこまで走ってない連中は焦るわな。で、またも井手君登場。今度はルーベンスの前を塞ぐ格好。ルーベンスは結局タイムを出せずにノックアウト。チェッカー出てから速いペースで回って(無駄無駄無駄)、ピットに戻って怒り狂ってたけど、後の祭りだわなあ。井手、タク、ティアゴ、スコット、クリスチャン(A)、そんでルーベンスがノックアウト。ザウバーが調子良いっぽい。
第2セッションではマッサがクラッシュしてまた赤旗。今度は残り5分ちょい。全力で走れるのは2回程度。なのに今度は雨が降ってきて大騒ぎ。ここで割食ったのがミハエルとニコ。タイムを出せないままセッション終了、フェリペ、ニコ、クリスチャン(C)、ヴィタントーニ、デイヴィッド、ミハエルがノックアウト。ジェンソンもヒヤヒヤモノだったけどなんとか3回戦に。
第3セッションはさすがに速い人はちゃんと速いなあ、という感じで、ルノーとマクラーレンがどんどんタイムを上げていく。トヨタとザウバーもそこそこ頑張ってる…ってヤルノがトラブルの模様。うーん。
最後の最後でジェンソンがトップタイムをたたき出してポールを獲得。ほう。
アクシデントと天候が程よいスパイスになった予選でしたな。グリッドはジェンソン、ジャンカルロ、フェルナンド、キミ、ファンパブロ、の順。復調したのかと思ったらなんだか怪しいフェラーリ、復調しつつあるのかなんだか分からんトヨタ、もう一歩、何かがあると良いのになあ、ってのがザウバーとウィリアムズ、なんすかね。
きっとBARは明日も詰めが甘いんだろうなあ。なんでこれだけは確信できちゃうんだろう。そろそろ裏切って欲しいもんだす。
週末分。「ウルトラマンメビウス」、「天保異聞 妖奇士」、「地獄少女 二籠」、「ひだまりスケッチ」、「銀河鉄道物語」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。今週もリストでさくっとな。
ほぼ半日遅刻になったけど、どうにかこうにか仮納品できた。すげえな、意外とやればやれるモノなんだなー。
ひいひい言いながら仕事してるうちに、ジャン・マリー・バレストルは亡くなってるわ、マックス・モズレーの変態プレイビデオは流出するわ、楽天は5連勝するわ、ニコ動の字幕は逆に流れるわ、バンブーもARIAもネウロもウエルベールも終わってるわ、今日はたちきやの移転2周年記念で、お酒は全部一杯500円で呑めるっちゅーのにとても出かける余裕はないわ、なんだかんだと世の中は動いておるね。
そして仮納品したと思ったら、同じぐらいの量の修正要望が舞い込む今日この頃(つoT)。
ネタのサイトがこう乱立すると、今度はどのニュースを見ても「それはマジ?」的気分で見てしまうか、何を見ても「ああ、それは今日はネタなのね」で流してしまう、ある意味良くない兆候が出てきてしまうんじゃないかと無意味な心配をしたりして。この調子でどんどこ冗談サイトを増加させて、そこにこっそり、実はマジでした、なニュースが紛れると案外こちらの対応が遅れちゃって致命的なことになったり…しないか。
偉大なる首領様に指導されるお国では、案外この辺の戦略とかも真剣に考えられてたりするんだろうか。
わたしゃ今日が4月1日で、なおかつそれはエイプリルフールを意味する日であるって事に昼過ぎまで気づいてませんでした。それから4月バカサイトを回るのもなんだかアホらしいので、なんだか地味に平穏な4月1日をすごさせて頂きましたよ。
山岸真 編
Jacket Art 小坂淳
Jacket Design 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011787-0 \960(税別)
「SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー」第3弾。今とは異なる姿に変容した人類の姿を描いた短編集。表題作を含む12編を収録。
「スラン」とか、割と苦手な部類のSFなんだよなあ、などと前もって予防線を張ってみる(w。ポスト・ヒューマンという、ある意味SFだけが突っ込んで考察できるジャンルといえるかな。それゆえにここにはとても「エッジ」な作品が並び、そのエッジの切れ味がなかなか自分の腑に落ちないまま、なんか斬りつけられたなあ、的もやもや感しか残さない、ような作品達がずらりと並ぶ。うーむ、これはつまりオレがSF者としてかなり磨り減っちゃった、って事に他ならないのかな、なんて事も思ったり思わなかったり。ってことでそれぞれのお話の簡単な感想を。
ある意味宇宙SFとか時間SFとか、すでに編まれたアンソロジーの方に入っていてもおかしくないような作品。時間というもののスケールの大きさに圧倒される掌品なのだけれど、それ故にオチの付け方がこれで良かったのかな? って気がしないでもない。短い作品ほどラストの一行には破壊力が秘められていて欲しいと思うんだけど、そういう意味じゃあちょっと普通すぎるんじゃね? ってところだな。
比較的近い未来における、人体改造テクノロジにまつわるビター・ストーリー。オチでちょっと首捻る。ん? どーしました奥さん的な意味で。ショート・ショートしてはそれなりに端正にまとまっているとは思うけど。
人がその姿を変えて生活することが普通になっている社会。人口増加がそのバックにあると言うことなのかな。生身の身体をいったん休眠させ、意識を写し取った一種のロボットがその個人のかわりに社会活動に従事する。その体制ゆえに生まれた、切ないラブストーリー。お話の世界観はなんというか、ボブ・ショウのスローガラスがそこらにあってもおかしくない雰囲気なんだけど、そこで語られるのはこの人の代表作、「ハローサマー、グッドバイ」に通じる切なさに満ちている感じ。お話の語りのオーソドックスさがとても好き。
テラフォーミングされた火星でその生涯を終えようとしている巨大機械と人間の関係性、そこに被さる、それら全てを別の位置から統べる事になった変貌した人間との関係性を描く。マクドナルドはベルファスト在住の作家だそうで、本書にもそのロケーションがもたらす影響のような物が感じられたりする。
ちょっと厄介な方向に進歩しちゃったゲシュタルト生命体のお話、なのかな。どういうわけだかオチが読めてしまって、しかもそれが正解だったものだから個人的にはちょっと点数低くなっちゃうんだけど、トゥイストの効いた、ショート・ショートの見本みたいな作品と言えると思う。しかもそんなオーソドックスな作品を書いてるのがストロスだってあたりはちょっと驚きだ。んまあストロスだけに、妙などろどろぬちょぬちょな描写ってあたりに抜かりはないんだけど。
進んだ人類。ではなく何かの理由でハンデを背負わされることになってしまったことに対して、未来の社会がどういう対応を取るのか、と言う部分にスポットライトを当てた作品。静謐にしてしみじみと切ない。
「技術の結晶」ともちょっとリンクする作品なんだけど、こちらはビター成分よりもスラプスティック成分が多めかな。自分がソウヤー作品が好きだからなのかもしれないけど、読みやすさと面白さって点では本書で一番の作品なのではないだろうか
「種」としてのヒューマンへの関わりとはちょっと違う形で、ナノテクを介して変貌させられた人類の世界を描く。このナノテク部分のアイデアがかなり秀逸、なんだけどお話の展開はややもっさりした感じがなくもないかも。「家族」ってテーマと「男女」ってテーマの二本柱が、いまいち上手く絡み合ってない感じがするのだな。
ある意味イーガンにしてはおとなしめ、といえなくもないか。ナノテクと超AIがもたらした、クラウドと化したパーソナリティを復元しようとする試みの先にある物は…みたいな話、で合ってますか? 人間を構成する物は案外少ない、人間を構成する物は実はあまりにも膨大、さてどちらが真実に近いのだろう、なんて事をちょっと考えた。
「スティーヴ・フィーヴァー」ではばらけてしまったパーソナルな情報を、どうにかしてまとめることができるようになったらどうなるか、的なお話。本書の中で一番のヴォリュームの作品で、その長さがアイデアのキレをちょっとスポイルしちゃったんじゃないだろうか。若干お話の展開に付いていけなかったかもしれない。こういうところで自分のSF者としてのすり切れ具合を感じてしまうんだよなあ。
非実在なんたらかんたらがちょっと話題になってる昨今、飛躍的に進歩した人類文明の中にそんな「非実在」的な何者かが増殖し続ける社会で何が起きるか、みたいな。そこらあたりを紹介していく序盤から中盤は結構ニヤニヤしながら読めるんだけど、お話が動いていく中盤以降になると、すり切れたSF者的に「え? なんですって?」的展開が待っていてちょっと辛い。ブリンあんど中原さんの鉄壁タッグゆえ、決してつまらない訳じゃあないんだけど。
はるかな未来、人類の全ての歴史を追加していく巨大な博物館に収められたアイテムを調べる研究員が見つけた、とある物に記録されていたものとは…。
よかったよお、最後にオレでもちゃんとわかるお話が来たよー(w。ある意味ロマンティック時間SF傑作選あたりに入っていても問題のない、大変に品の良い短編で、しみじみとラストを飾るにふさわしい作品だと思う。
と言うわけで、出だしはかなり面白く、中盤あたりでやや引っかかるものを感じ、それでもラストで救われたような気になったアンソロジー。読むのにやたら時間がかかってしまいましたが、これはしんどい作品ばかりで読む気が起きなかった、なんて訳ではなく(まあ後半それもなくはなかった。自分がSF読みとしてかなりだめになってきてるなあと痛感しつつあるです、確かに)、自分の読書タイムが、2月からお仕事タイムに浸食されちゃっているからです。ここも何とかせんとあかんよなあ…。
★★★☆
惰隠洞は大丈夫なんだけど、軽石庵を置いてるサーバが、本日の機器増強やら何やらのあと、どうも様子がおかしくなっているみたい。phpのバージョンが上がって、何か設定が必要になったと言うことなんだろうか。とにかく情報集めます。
日曜日に遊びに出たりした祟りなんだろうか…。
「Fate/Zero」、「わすれなぐも」、「ぷかぷかジュジュ」、「モーレツ宇宙海賊」、「特命戦隊ゴーバスターズ」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スマイルプリキュア!」、「機動戦士ガンダムAGE」。「Fate」は総集編その2、続く二本は「アニメミライ」プロジェクトで作られた作品。去年は「プロジェクトA」とか言ってたヤツっすね。「わすれなぐも」はIG制作。かつて陰陽師の手で封じられた平安時代の蜘蛛のモノノケの子が現代に甦って…と言う感じのなんだろうな、ライトなホラー、ってテイストだろうか。ジブリあたりが90分の劇場アニメーションで作りそうな話で、大変に質が高い上に金朋先生の独演会まで楽しめる、お得な一品。それだけにそのオチの付け方はどうなんだ、とも思ったけど。ちょっと唖然としましたよ(w。
「ぷかぷかジュジュ」の方もどうかしたらジブリがやりそうな、ファンタジックなファミリー・コメディ。制作はアンサー・スタジオ。海に行こうというパパとの約束が、毎回接待ゴルフのせいで保護になってしまって腐るミカ。そんなミカのお気に入りのビニール人形のジュジュが突然動きだし、ミカを海に連れて行ってくれるという…パパ役の三宅健太さんのガタイは良いのにどこかヘタレ、って感じのお芝居がとても良かった。
「アニメミライ」、全4本作られているんだけど、アニメシャワー枠で見れるのはこの2本だけで、残りはよみうりテレビで放映済だったのね。そっちも見たかったな(アクエリオンとシンフォギアに邪魔されてる時間帯なんだよね)。「モーパイ」はまあ、箸休めの回。
日曜日、巨大ロボ合体エピソードだった「ゴーバスターズ」、上手く合体できない理由がちょっと…。迷ったらダメ、って話なんですか? うーん……。新学期と共に新展開な「フォーゼ」。うん、学園が舞台のドラマを10月スタートにするってのはなかなか良いかもしれんと思った。ちゃんとキャラを描き込んだ上で、進級やら卒業やらのエピソードを持ってこれるんだね。
「プリキュア」はエイプリルフール回。ちゃんとウソついたことを謝るのは大変良かったと思います。「AGE」は見たけど、特に何もないなあ。
自分は別に駆け込み消費とかするつもりはなかったんだけど、古本屋的にそういうことがあったりするかもなー、なんて思ってたら全然そんなことはなく。むしろ今日になって注文がやってくると言う…。
まあなんだ、(主に面倒くさいから)脆性に併せた価格改定とか送料の見直しとかしてないから、結果的にウチ、消極的な意味で値下げした、って事になるんだよな。
これを機に注文増えたり……はまあしないよね(^^;
T0-10D。藤浪きゅん大炎上、って7回までは2失点なんだから、そこまでに点取ってやれやって話だよなあ。これで4試合で37失点。試合するたびに9点とられて負けてるって、もう今日はあかんわ、って思ったら試合放棄したらいいんじゃね?
「とある飛空士への恋歌」。なぜか今週はいろんな番組がどっかぶり。ニコ動で見れそうなのはあとで追っかけるとして、「とある…」も最終回。で、これも息切れ系というか、出だしの意気込みがあっちゅー間にしぼんじゃったような。空戦シーンが見せ場になると思うんだけど、そこに全く見応えがないってのはマズいだろ。飛行機のデザインも全体にダサいし。最後にカルが乗った戦闘機も、ラボーチキン設計局が作ったMC.200に無理くり強制冷却ファンとターボ過給器くっつけたようなデザインでなんだかなー、と。ちょっと「スカイ・クロラ(←マイ感想。原作の感想はこちら)」あたりのデザインラインを狙ったとか? だとしてもあんまり上手くはできてなかったよなー。
まあそういう細かいこと以前に、そもそもお話の作りが雑すぎるんだけどね。食い物がまあまあ美味そうだったのだけは良かったと思うんだけど。
昨日の晩、酔っ払ってついついポチッとやってしまったので、雨の中ハーバーランドまで。「ジュピター」観てきたんですが、なんかこんな天気なのに、ハーバーは結構人出多めで驚いちゃった。春休み、まだ継続中なんだね。
雨だったのでいい絵がなかったんだけどとりあえず一枚。左端の鳩さんたちが良い感じだったんだけど、ここまで縮小するとただの背景だな。もう一段絞り開いた方がよかったか。
スタッフ
脚本・監督・制作:ウォシャウスキー姉弟
製作 グラント・ヒル
製作総指揮:ロベルト・マレルバ/ブルース・バーマン
撮影:ジョン・トール
出演
チャニング・テイタム
ミラ・クニス
ショーン・ビーン
エディ・レッドメイン/ダグラス・ブース/タペンス・ミドルトン
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/jupiterascending/
ロシアを捨ててシカゴへと移住してきたジョーンズ母娘。だが彼女たちの暮らしは楽ではなく、娘のジュピターはそんな毎日に愚痴をこぼし続けるばかり。そんな彼女にある日巨大な運命の転機が訪れる。宇宙最大級の勢力を誇る一族アブラサクス家が彼女に接近していたのだ。なんとジュピターはアブラサクス家の正統な後継者だった。だが彼女に接近しようとする者たちの思惑は必ずしも好意的なものとは限らなかった。様々な事業で巨万の富を築いているアブラサクス家の三姉弟にとって、彼らより上の王位継承権を持つジュピターの存在は歓迎できるものと言うよりは邪魔な存在だったのだ…。
先日「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観た時に予告編がかかってて(シネマ神戸とシネマズミントは連携PRをするようになっているんだね)、確かに派手は派手だが同時に妙に手垢感も感じてどうしたもんかと思ったんだけど、ウォシャウスキー姉弟最新作と聞いてはやはり放ってはおけん気もして。
冒頭、ジュピターの両親である英国人の天文学者とロシア人の数学者がロシアでロマンチックな出会いをし、結ばれ、妻のおなかにジュピターが宿っている状態でイチャイチャしている夫婦の描写があるんだが、すでに予告編や何かで、産まれてくる娘が後の銀河帝国の女王であることを知っている我々としては、この時点で何か普通の胎児とは違う兆しとか仄めかしとかがあるのかと思いながら見ていくんだけど、何の脈絡もなく乱入した強盗によって夫は射殺され、金目のものを漁りに来たはずの強盗たちはアンティークな天体望遠鏡一つを奪って満足して引き上げ、さらに脈絡なく妻は船に乗っていて、船上でジュピターが産まれる、と言う展開で、何となくイヤな予感がしてくるのはしかたないよね(^^;。
お話はここから、ジュピターを巡るアブラサクス家の一女二男のそれぞれのアプローチと、元は彼らに使役される存在であり、ジュピターのボディガード的存在となる狼と人間のハイブリッド、ケインとジュピターの冒険が繰り広げられ、その背景でそもそも人類とはアブラサクスによって地球にもたらされた種であり、その目的とは…、みたいな話が進んでいく。
人類が人類の思っていたような存在じゃなかった、なんてのは古典的なSF作品でいろんなパターンがすでに世に出ているし、では人類とは、ってのの作品内ネタばらしにしたって、観てるこっちが思わず「また人間乾電池かよ」と呟いてしまう(客少なかったし、大丈夫だよね)類いのもの。総じてお話としてのシカケはかなり古めかしい。
脚本もあまり練られているとは思えない。全体的に「そう来たか」感は皆無で、「ああ、まあそうなるよね」的な展開ばかりが続くので、お話を追っていく楽しみみたいなものは割に早い段階でスポイルされてしまうように思ったな。中盤の王位継承の手続きのシークエンスのコメディ仕立ても必要性がよく判らんし、そもアブラサクスの姉弟たちの勝利条件と最終的な信賞必罰も曖昧なまま行っちゃった感じはあるし…。
絵的なところはそれなりに観るべき所はあったように思う。とにかく全編を通じてヌケの良さは超絶的で、これは最近のスクリーンの質的な向上なのか、3D対応の映像作品を2Dで観るとこういうことになるのか、何か理由があるんだろうか。ただこちらも、たとえば「マトリックス」の弾よけとか、ああいうビジュアル的なサプライズがあったかと言えばそこまでのこともなく、最終的に設定、お話、絵、どこからも驚きをもらえなかった、と言うのが最大の残念ポイントだったと言えるかも。
総じて「普通」、ってスタンプ押しておしまい、な作品、なんだけどこれ、作っているのはあの「マトリックス」を作ったウォシャウスキー(当時は)兄弟なんだ、ってところで観ているこっちは何とも言えんモヤモヤ感が残ってしまうのだよな。というか作る側にも、なにがしかの「マトリックス」の呪いみたいなものは常につきまとっているのかもしれない。考えてみたら人間乾電池の一件だったり、何かに押さえ込まれた世界で新たな王となる、みたいな展開だったり、割に「マトリックス」でやったことを再びなぞっている感じもあるような気はするので、作っている側にも意識してるのか無意識なのかは判らないけど、「マトリックス」を超えなくちゃ、みたいなプレッシャーがなにがしかの影響を与えてしまった、なんて事情はあるのかもしれないな。
個人的に嫌いとまでは行かないけど、でもまあこれはダメ映画、ってジャンルに入る作品になってしまうんだろうな。いっそ「バトルフィールド・アース」ぐらいまで振り切ってくれたらよかったのだけどね(^^;。
★★☆
サービスデーだし、ちょっと映画でも、ってことで三宮まで出て「キングコング 髑髏島の巨神」鑑賞。ハーバーでは演ってないのね。映画の感想はまた改めて書きますが、まあ1100円なり、の値打ちはあったかな。
上映が9:40とちょっと早めな上に古本の発送があったので、割と早起きして郵便局で荷物を発送してからの鑑賞で、7時起きだったものだから映画が終わった時には腹ぺこだったよ(w。てことで久しぶりにサンパル地下のカレーハウス「コフタ」でドライカレーをいただく。自分が知る限り三宮界隈でドライカレーを頼んでカレーチャーハンが出てこないのはここだけなんだよな。昔はもう一件、「いんでぃら」ってお店があったんだけど震災でお店畳んじゃったのね。
お腹がふくれたので三宮からハーバー方面へ本屋や古本屋を冷やかし(や、ちゃんと何冊か買いましたよ)ながら歩き。朝は結構冷えてたけど、お昼には青空も見えて来て新開地に着く頃には結構汗かいたので大変ビールが美味かったですよ。写真はRAW現像する時にアートフィルターの「トイカメラ」足してます。
本日の立ち飲み、初老の男性とその息子さんとおぼしき高校生ぐらいの男の子がお客でいらしてて、なんか楽しそうに話しながら串パクついてて、こないだの少年はちょっと困ったけど、これは結構良いな、と思ったことでした。
後はいつものように新開地から湊川公園へ。公園のベンチでレンズとっかえひっかえして写真撮って遊んでた。ま、特にお見せするようなものもないですが(^^;
とはいえ一枚くらいは。湊川、上沢通。RAW現像する時にアートフィルターの「ディオラマ」効果を加味してみました。もうちょっといろいろ小物があると、もっとおもしろみが出るのかも知れないな。
C9-8T。見てないんですけど、なんでも四死球日本記録更新だとか。阪神はともかく(ぉぃ)広島までどうしたものやら。明日はノーミサンか。ちったあ締まった試合になってくれたら良いんだけど。
スタッフ
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
脚本:ダン・ギルロイ/マックス・ボレンスタイン/デレク・コノリー
原案:ジョン・ゲイティンズ/ダン・ギルロイ
製作:トーマス・タル/ジョン・ジャシュー/アレックス・ガルシア/メアリー・ペアレント
製作総指揮 エリック・マクレオド/エドワード・チェン
音楽 ヘンリー・ジャックマン
撮影 ラリー・フォン
出演
トム・ヒドルストン
サミュエル・L・ジャクソン
ジョン・グッドマン
ブリー・ラーソン
ジン・ティエン/トビー・ケベル/ジョン・オーティス
コーリー・ホーキンズ/ジェイソン・ミッチェル/シェー・ウィガム
トーマス・マン/テリー・ノタリー/ジョン・C・ライリー
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/
第二次大戦末期、地図にもない島に不時着した日米の戦闘機パイロット、ガンペイとマーロウ。生き残りを賭けて死闘を繰り広げる二人の背後に突如、巨大な影が。それから28年、その島を再び目指す一団があった。周囲を異常気象で護られ、人の侵入を許さないその島を、彼らは
んーと、特にウィリス・オブライエンの「コング」に(まあPJ版も入れて上げても良いんだけど)対するリスペクトが全くないやんけ、とか、そんなヤボなことを言う気はなくて、秘境大怪獣映画として一定の面白さがあればいいかな、ぐらいの気持ちで観に行ったんだけど、そうだな、そこは何とか担保できてはいた、かもしれない。ただ同時にいろいろ「おや?」と思うところも多くて、素直に頭カラッポにして楽しむことはできなかったかな。
冒頭、何故か太平洋戦線なのにインベイジョン・ストライプスっぽいものを塗装したP-51が落っこちるところでいきなり「え?」と思ったのはオレが悪いんだろう、あれはそういう意図の塗装じゃない可能性もあるからね(^^;。ただ、その後も「え?」がちょいちょい顔を出す。予告なんかでも使われてる、大木投げつけられて吹き飛ぶ一機目のヒューイはしかたないとしても、そういう事が起きたら後続はもっとコングと距離を取るものじゃないのかね? 何出来の悪いウルトラシリーズよろしく、怪獣のリーチ内に留まっていいように撃ち墜とされますか。それぐらいコングの方が敏捷、ってことかも知れんけど。
なんか硫黄ガスっぽいものが充満してる地帯でのアクションもうーん。一応見てるこちらは、ああ、火気厳禁のスリルなんだな、と思って見るんだけどそこでの火気厳禁感も割と作り手の都合で発火したりしなかったりするし。
ちっちゃいとこだけど、戦争中の戦闘機の発動機を流用してボートを作って河を進もう、って流れになるんだけど、どうでしょね、零戦の栄ならもしかしたら行けるかも知れんけど、P-51はマーリンだからな。液冷だぞ、どうやって冷やす? とか(そしてどういう発動機なのかは巧妙に見せてくれない、というね)、割と頻繁に「え?」が出てきてしまうんだなあ。
プラス、お話の構成が上手くなくてここもちょっと。最初のコングの大暴れの結果、島に上陸した軍民合同の調査チームは離ればなれで孤立してしまうんだけど、ここのチームごとの冒険行もあんまりメリハリがないんでちょっとなあ、と。さっさと合流させて、みんな揃って原住民の村に入り、そこで人間ドラマ部分を少し掘り下げる、とかで良かったんじゃないのかね。
さらに。主人公であろう、トム・ヒドルストン演じる元SASの傭兵、コンラッドがあんまり活躍しないってのもなんだかな(ついでにヒロインの『反戦カメラマン』って肩書きも特に機能していなかったような)。まあこれはもう一人の重要人物であるサミュエル・L・ジャクソンの方のアクが強すぎるから、ってところはあるんだと思うけど。ゴジラ対土屋嘉男もかくや、ってシーンなんか、完全に主人公置いてきぼりだし、逆にこの辺がこの映画の面白さの一番のキモと言えるのかも知れないけどな。
てな訳で主役置いてきぼりで脇の芝居がおもしろい、という困った映画になっているなぁと思った。島に置き去りにされたマーロウもかなり良いとこ持っていっちゃっているし。一方で「あんた何しに出てきたんだ?」って人もいるにはいるけど、この辺はまあ中国方面への目配せ、ってことなんだろうな(^^;。
もちろんビジュアル面は大変素晴らしい(今回もジョン・ダイクストラ参加してますね)ので、見てる間退屈するって事はないけれど、かといって「この先どうなるんだろう」とワクワクドキドキしながらスクリーンを見つめ続けていられるような映画でもなかったかなあ。前述したような邪魔がちょいちょい入るのだよね。サービスデーで見るのならまったく損はないけど、1800円払ったらどう思っただろう。ちょっと「ふざんけんなー」って思ったかもわからん。
あと蛇足。すでにあちこちで言われてるけど、エンドロールの途中で席を立つとちょっと損するよ。ついでに、そこも含めてギャレス版の「ゴジラ」見ておくと、序盤と最後の最後でちょっぴりクスッとできると思います。
★★★
元号は変わってるわ、プロ野球は始まってるわ、カミさんは相変わらず入院中だわ、そんな4月の始まり。Twitterにも上げた写真なんですが、少し前に従姉妹殿と「カミさんの退院と桜の開花、どっちが早いだろ」なんて話をしたんですけど、どうやら桜が勝ったようですね(^^;。
山田正紀 著
カバーイラスト 山本ゆり繪
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-77701-2 \920(税別)
メディア管理庁、通称「メディ菅」によって様々なメディアの表現に規制が加えられる世界。この世界で僕の母は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に未発表の稿があると言う説を唱え続け、それはメディ菅によって強く否定され続けていた。そんな母だったが、僕が16の時に逝ってしまった。その遺灰を賢治の故郷、花巻の豊沢川に散骨して欲しいという遺言を残して。
そんな母の遺言を果たすべく、花巻に向かった僕だったが…
土砂降りの花巻で僕が目にしたものは、とっくに退役したはずの狭軌の路面電車。その車体は昭和初期に現役だったもののはず。何かのきっかけで自分はタイムスリップしてしまったのか、と続き、そしてそこからお話は二転三転していくことに。僕が今いるところは昭和8年の花巻、日付を見れば二日後が賢治の命日。もしかしたら彼の急死を阻止できるかも知れないと考えた僕だったが、僕のいる世界では…、という最初のショックから、次々と現代の我々が知っている史実とは違う展開がたたみかけられる。
と言うことはいわゆるタイム・パラドックスをテーマにした作品なのか、と読んでるこちらが思い込みかけたあたりでさらなるトゥイストがやって来て、割とマジで「ええー?」って思ってしまった。サブタイトルはそのあたりにかかってます(w。
この辺で留めておかないと、何を言ってもネタバレになってしまうのでちょっと辛いんですが、とにかく転がりまくっていくお話の面白さ、情景描写の美しさ、現実、ってモノの覚束なさとそれ故の愛おしさ、そして何よりも日本人作家による文章のリーダビリティの高さ、と、いろんな点でとてもステキな一作。さすがは山田正紀さん、堪能しました。その入口の敷居の低さも相まって、万人にお勧めできる一作なんじゃないでしょうか。ラストの余韻まで、最初から最後まで味わいました(^^;。
★★★★☆
知らん間に4月だよ。カミさんの障害年金の申請やら介護認定の延長申請やら、そもそも自分の確定申告も済んでないって状態で、色々焦ってる時にゆきちゃんからメールで「緊急事態」と。いやーな予感がしたんだけど読んでみたら案の定、ここ10年ぐらい良い小遣い稼ぎになってくれてた仕事が1本、4月いっぱいで終了とのこと。理由は昨今のコロナ・ウィルス禍。なにせこの仕事、風俗がらみなんでね、そりゃ飲食とかイヴェント以上に影響は大きいんだろうな、とは思うわな。
さてどうしたものか。なんか新しいバイト先を探さんといかんね。
いろいろ終わってる。順不同で、「ランウェイで笑って」うん、半笑い案件として、という(失礼な)条件付きではあるんだけど、とても良かった。少女マンガ原作かと思ってたらこれ、マガジン系の連載マンガなんですね。社交ダンスやらデザイナーものやら、色々やってるんですな。「虚構推理」、屁理屈で敵を倒すって展開は結構好物なんだけど、詰めの圧倒的説得力、ってところは少々(いやかなり)物足りなかったかな。ひいさまは可愛かったんだけどね。「防ふり」もまあこれはこれで。「ハイキュー」はさすがの完成度。
こんなとこかな。ニチアサとか「マギアレコード」とか、追いかけ切れてないんだよなあ…。
草野原々 著
カバーイラスト TNSK
カバーデザイン 伸童舎
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031409-5 \820(税別)
「大進化どうぶつデスゲーム」でネコ族との生存闘争をかろうじて勝ち抜けたミカたちJK18人(内1名は死亡)、だが彼女たちの闘いは終わっていなかった。ネコ族に続いてヒト族に挑戦してきたのは恐竜族。現代の世界に突如乱入してきた恐竜たちの襲撃をかわしながら、ミカ達は再びタイムスリップしようと…。
って話なんですが、物語はJKとも恐竜とも関係ない、19世紀の東太平洋、ガラパゴス島を目指すビーグル号の船上で盛大にゲロを吐くダーウィンと、そこに忽然と現れた謎の老婆が物語を語り出し…。ヒトが盛大にゲロを吐くお話は大抵面白いと思ってるんだけど、こいつはどうかな? と思ってるとお話は急転、その老婆が語る「お話」の形を借りて現代の日本にジャンプして、あらすじで書いたような展開になり、そこから6600万年前の世界を舞台に、デタラメなドタバタが展開していく。
んで、この老婆(まあ後々ネタは割れるんですが)の語るお話がどばどば展開し、気がつくとそのお話は冒頭のダーウィンのエピソードにリンクして、そこからまたお話は二転三転して最後には、というね。なにせ著者は「最後にして最初のアイドル」のヒトなんで、お話の展開のスピード感とスケールアップの振れ幅のデカさは半端ない。先の本の感想では「勢いで押してくるハードSF」なんて表現をしたけど、もっと良い表現の仕方があったよ。これ、ワイドスクリーン・バロックだ。っていうかワイドスクリーンと言うよりはもしかしたらスーパー歌舞伎なのかも知れない。バロックの方はまあ、良い感じに壊れてます(w。
というわけで「……アイドル」同様、ものすごい勢いで映画は暴走し、スケール感は爆発し、最後は放り投げる、って展開が待っているわけで、そこは結構楽しめる(2回目だからね)。ただまあ個人的には一つ引っかかりもあって、それは文体。本書は先にも書いたようにダーウィンの前に現れた老婆が語るミカ達の物語、が結構なヴォリュームを占めているんだけど、ここの文体がなんというかな、三昔くらい前の学童向けにかみ砕いて書かれた物語の文体というかね、いまや冗談ネタに使われる「なんということでしょう」的なセンテンスが横溢している、というか。そこを気にせず読み進めていけるのであれば存分に楽しめると思うんだけど、そこでなんかむずがゆさを感じてしまうと、そこで何かが引っかかりになって、楽しみにもなんかブレーキがかかった状態で読んでいくような事がおきるかも知れない。自分はそうでした( ̄▽ ̄;)。
とはいえこの乱暴さは突出してます。楽しみました。あと、なんか知らんが解説が妙にアツいね(^^;。
★★★
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