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2017-01-16 [長年日記]

[Day] 映画観に行った

16日は1100円デー、ってことで前日席を確保して、ハーバーのOSシネマズに。発券しようとしたら電話番号で誤入力があったようでいっかな発券されず。ちょっと絶望的な気分になって劇場の受付のおねいさんに「これこれこういう事情で」と説明したら、大変あっさりと「それではお名前で検索してみましょう」ってことで発券完了。助かりました。

観たのは「ローグ・ワン」。詳しい感想は別に書きますが、「スター・ウォーズ」、とりわけ「NH」と「ESB」に一時期入れ込んだ身にとっては、こいつはかなり浸みる映画だったと思う。ダメなところは結構たくさんあるんだけど、それでも思い出して見るとわりと涙腺がじわっと来てしまうんだよね(^^;。

[Chinema] ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

B01MU1ARGM スタッフ
監督:ギャレス・エドワーズ
製作:キャスリーン・ケネディ/アリソン・シェアマー/サイモン・エマニュエル
製作総指揮:ジョン・ノール/ジェイソン・マクガトリン
原案:ジョン・ノール/ゲイリー・ウィッタ
脚本:クリス・ワイツ/トニー・ギルロイ
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演
フェリシティ・ジョーンズ
ディエゴ・ルナ/リズ・アーメッド/ベン・メンデルソーン
ドニー・イェン、チアン・ウェン
フォレスト・ウィテカー
マッツ・ミケルセン/アラン・テュディック/ジュネビーブ・オライリー
公式サイト:http://www.starwars.com/films/rogue-one

10分前にもドラマはあった

辺境惑星で納付を営むアーソ一家。その家長たるゲイレンはかつては帝国屈指の科学者だったが、みずからの手で大量破壊兵器を完成させることを拒むため、隠遁生活に入っていたのだった。しかしそんな彼らのもとにも帝国の追及の手は伸びてくる。

妻を殺害され、最愛の娘は辛くも逃すことはできたものの、ゲイレン自身は再び帝国の究極兵器の開発の現場に引き戻されることになった。それから十数年、帝国を脱走した貨物船パイロットから反乱軍の戦士たちに驚くべきニュースが伝えられる。彼はゲイレンが反乱軍に向けたメッセージを持っているというのだ。だがそのメッセージは不幸なことに反乱軍からも距離を置き、独自に帝国と戦うゲイレンの旧友、ソウ・ゲレラの手に落ちてしまった。

なんとしてもゲイレンのメッセージを入手したい反乱軍は、ソウが心を開いてくれそうな人物として、一人の娘に白羽の矢を立てる。それはゲイレンの娘にしてかつてソウ自身が窮地を救ったジン・アーソだった…

「スター・ウォーズ」第一作の10分前が本作のエンディング、というなんとも凝った、というかトリッキーな、というか。圧倒的多数の観客を集めた映画だけに可能な構成の映画、と言えるかも。多くの人が知っている痛快ストーリーが、壮大な自己犠牲の積み重ねで成り立っていたのだ、と言うのが判る、というのは理屈の上では納得でき、感情の上ではなんともいえん辛さに満ちた物語になっている。そしてその辛さが涙腺をどうにかしつつもなんとも言えん甘美なお話をこちらに届けてくれている、という希有な映画と言えるんじゃないかな。

ダメなところはたくさんある。ソウ・ゲレラが何故にそんなにも頑なになってしまったのか、という序盤のヒキのキモになるところの説明が全くないのでそこで納得しづらい、と言うのもそうだし、クリフハンガーのためのマスタースイッチ問題(しかも二度やらかす)とかもそう。ベイダー卿の扱いも別に無くてもいい程度だし、なんかプロポーションブサイクだし。絵的な話で言うならインペリアル・クルーザー(あ、スターデストロイヤーか)のCG処理も、膨大なディティールが生みだしていた陰影の面白さ、みたいなのがなくなってしまって妙に平板な印象だったのも残念か。webなどの評では前半退屈、後半上がるってのが多かったけど、自分は前半はそんなに退屈とは思わなかったけど、後半の絵的な部分での物足りなさの方がむしろ気になった。前述したスターデストロイヤーもそうだし、そもそもデス・スターにもなにか禍々しさが感じられないし、「ジェダイの復讐」あたりから顕著になってた、帝国軍の装備って実はショボくね? 感も全開だったしね(^^;。

なんだけど、そんな欠点は映画が終わって、小屋を出て、立ち飲みで酒飲みながら思いだしてる時に出てくる話で、映画を見ている間はそんなの気にならない。とにかく終始涙目気味でスクリーンから目が離せなかった。たぶんそれはこの映画が持っている、「ちゃんと新しい『スター・ウォーズ』を作る」という意識に惹かれているのだろうと思う。それは「フォースの覚醒」には無かったものだと思うんだ。「スター・ウォーズ」の世界観の中で、これまでに無かったお話を作ろうという意識と、それを旧来のシリーズへのブリッジとしてもちゃんと機能するように、という気配りが素晴らしい。その上でドニー・イェンとチアン・ウェンは壮絶にカッコいいし、ジン役のフェリシティ・ジョーンズは(特にヒップラインが)キュートだし、インコムT-65の平面形のノーズのすんなり伸びた感じはすてきだし、いろいろ文句つけたけど前触れ無しにワープアウトしてくるアベンジャー号(だよな?)には息を飲むし。

その上で、このお話を見てしまった後は、「スター・ウォーズ」のデス・スター攻略会議のシーン、もしかしたらあそこにはブルー・チームのパイロットたちとかも揃っていた時間線もあったのかも知れんなあ、なんて感慨も湧いてくるあたりがなんともはや。出来の良し悪しと好き嫌いは別物だと思うんで、とにかくこれ、好きです。エピソードⅦとかⅧとかはもういいわ、そっちは若い映画ファンの方が育てていってくれたらそれで良いんだと思う。オレはこの先、「ローグ・ワン」と「スター・ウォーズ」を続けて観てれば、充分満足な余生を送れそうな気がするよ(w。

★★★★☆

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
taoy@笹塚 (2017-01-17 07:38)

あけましておめでとうございます。<br><br>観てる間ずっと「判るけどさぁちょっと違うんだよなぁ」と感じてたんですが、最期にブロッケードランナーが出て来てヤラレちゃいましたね。<br>スピンアウトなので「20世紀フォックス」ロゴ無しでも観ることが出来ました(笑)。<br>もうスター・ウォーズはこれと「スター・ウォーズ」だけで良いですわ、ホント。

ROVER (2017-01-17 23:37)

あけましておめでとうございます。<br>ブロケード・ランナーはあれ、大型艦のコバンザメ状態で運用される船なんですかね。アポロ・ノームとエイモス号の関係みたいな(例えが古い)。<br>あと、書き忘れてたけど、初めて「ローグ・ワン」を名乗るシーンも良かったですね。ここからローグ中隊のストーリーに繋がるのかと思うと胸熱ですわ(w。

水上紫煙 (2017-01-20 01:56)

あけましておめでとうございます。<br>去年の正月は「フォースの覚醒」を見てずっと怒りに打ち震えていましたが、今年は「ローグ・ワン」を見て心地よい気分が続いている今日この頃です。<br>どちらも「こんな「スター・ウォーズ」が見たかったでしょ。」的な観客に共感を求めていたと思うのですが、前者が過去に囚われていたのに対し、後者は新し物を作るんだという気概を感じました。<br>あと個人的には、ラスダ提督と彼のクルーを見てモン・カラマリ人にも人種の違いがあるのは新しい発見でした(「クローン・ウォーズ」でも1パターンしかいなかったので)。

ROVER (2017-01-22 00:47)

>水上さん<br>自分は怒るほどでは無かった(『ジュラシック・ワールド』の方が腹立ちました)ですが、なんとも言えん納得だけが先に来るのが「フォースの覚醒」でしたね。なので「ローグ・ワン」の涙腺に来る「何か」はとても新鮮な感慨でした。<br>ウエッジ君に会いたかった、てのは残るんですけどね(^^;。


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