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2017-01-06 [長年日記]

[Books] 天冥の標 Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと

天冥の標Ⅸ PART1 ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫JA)(小川 一水) 天冥の標Ⅸ PART2 ヒトであるヒトとないヒトと (ハヤカワ文庫JA)(小川 一水) 小川一水 著
カバーイラスト 富安健一郎
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
PART1 ISBN978-4150312138 \720(税別)
PART2 ISBN978-4150312312 \780(税別)

ホテルのロビーに続々集結

メニー・メニー・シープに集う様々な人びと、または人に近い何者かたち。羊飼いたち、カルミアン、恋人たち(ラヴァーズ)、人類、海の一統(アンチョークス)救世群(プラクティス)たち、さらには亡霊(ダダ―)ノルルスカイン。かつて地球で荒れ狂った冥王班をきっかけに、分かれ、生まれ、作られ、さらにはそれ以前から人類を監視していた者たちが今、同じ舞台に立とうとしていた…。

第1巻が出たのが2009年だから、まるまる7年経ってようやくお話はいよいよ佳境へ。これまでじっくりと語られてきた物語の、同じ時間軸に立っている人びとがじわりじわりと一つ場所に集まってきて、いよいよすべての登場人物が一つの目的のための戦いを始めようとする。今回はその戦いのための相当規模の大きな前哨戦、という位置づけ。このシリーズ、ここまではどちらかというとゆったり目な展開な上に、お話の時系列が飛んだり、唐突な展開が挟まったりで贔屓目にいっても読みやすい本という訳ではなかったと思うけど、今回は違う。最終決戦を前に続々とリングサイドに集結する戦士たち、って絵が燃えない訳はないよね(w。

これまでじっくりと語られてきたお話が、人間が何を産みだしたのか、造られた「モノ」たちそれぞれの事情や希望、さらに人ならざる者たちの人類との関わり方とこちら側の事情、さらには開幕編から存在している植民惑星メニー・メニー・シープに秘められていた真実とは等々、巻ごとにばらけて語られてきた物が一点に集中していく面白さと、いくつかの仕掛けのSF的なびっくりのつるべ打ち。謎解きや伏線の回収を丁寧にやりながら、なおかつアクションSFとしての面白さもちゃんと保証されているあたりの造りはお見事。懐かしい名前に再会できるうれしさ、みたいなものも随所にあってそこも楽しめる。

その上でちょっと文句をつけるとしたら、刊行ペースという事になるかなあ。先にも書いたとおり、ここまで来るのに7年、完結編となる第10巻の刊行予定は2018年、つまり今年は完結編を読めないという事。起承転結が、起  承   転    結、的な間延び感を醸してしまっているのだね。しばらく読んでなくてもすんなり続きに入り込めるタイプのお話ってのもあるんだけど、本作はそういうモノではなく、今読んでいるお話の前に何があったかをかなり正確に思い出せないと、面白さのすべてをちゃんと味わえない造りになっていて、正直自分もいくつか(いくつも)「そうだったっけか?」ってなってしまう事もしばしばだったりする。新作が出るたびに前作を読み直す、と言うのが正しい楽しみ方と言えるのかも知れんけど、いつもそれが使えるというわけにもいかんしなあ、ってのはかなり悩ましいところだったりするね。

とはいえ残りは後1話。1年以上待たされる上にボリュームがどの程度になるのかも解らん状態ではありますが、続きを楽しみに待ちますよ。たぶん突発的な災厄に見えた冥王班についても何らかの説明とオチがつくと思うんだ(w。

★★★☆

[Chinema][web] 消された時間

ユシマ・ダイオードとは関係ない。庵野秀明は樋口真嗣から映画を奪った・シンゴジラ簒奪劇のすべて。ジ・アート・オブ・シン・ゴジラを読む (シンジの"ほにゃらら"賛歌)。自分は件の本を読んでいないのであんまり突っ込んだ話は出来ないけど、正直「ありそうな話だな」とは思った。「シン・ゴジラ」って樋口っちゃん成分がものすごく少ないんだよね。個人的に「樋口っちゃんぺー!」と思ったのは、中盤の戦闘ヘリが横方向にフォーメーションを開くシーンぐらいしかなかったもの。

自分は樋口真嗣は「奪われた」のではなく、敢えてコーディネーターとしてのポジションで「繋ぐ」ポジションに自分を置いて頑張ったのかな、なんて思っているんだけどホントのところはどうだったんでしょうね。

いずれにせよ「監督 樋口真嗣」というクレジットは今のところ時期尚早だけど、「特技監督 樋口真嗣」なら納得、って人は結構多いよ、ってことなのかな。


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今風、とはこういうこと…なのかなあ。

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