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正式な命日にはまだ日にちがあるんだけど、妹夫婦の都合なども考えて、ちょっと早めに一周忌の法要をお願いすることに。こちらからは酒とお茶とお花、妹夫婦が富山のお菓子を用意して、お坊様にお経を上げていただいて、みんなで焼香して「またな」と。
妹一家は京都観光(つか姪っ子の職場が京都なんだけどね)するってんで移動。こっちはオレがちょっと呑みたいんで新開地で途中下車。良い感じに呑んで地上に上がるともう夕刻。ステキ夕暮れ写真、を撮ってみたいとは思ってるんですけど、難しいですね。アドビさんの助力を頼んでも今日はこの程度。
週の真ん中へん。「いぬやしき」、んー、警察(SAT、つーんでしたっけ?)側にもやりすぎはあった訳だが、せっかく良い人になった獅子神君、再び暴走。んでもって唐突に語られる巨大隕石との関係はどういう事になるのかしら。「このはな綺譚」、今回もAパートとBパートで違う話があるようでそれが何となく繋がっている、という。亀に泡姫、単語だけ抜き出したらやたらけしからんですな(^^;
「少女終末旅行」、生命というのは突き詰めたらどういう物なのか、ってところにちょっと考察を加えてくるようなお話。ちっちゃい保守ロボットの声は梶きゅん。クレジット見るまで気がつかなかった。
「キノの旅」はいろんな国を紹介する短編内短編集。どれも面白かったけどラストの「あとがきの国」は、おいおい(w。
A・G・リドル 著/友廣純 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力+A.T
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012148-8 \1040(税別)
著者の名前に何となく見覚えがあったんで調べてみたら、「アトランティス・ジーン」シリーズの作家さんだった。1巻だけは読んだんだけど、その時の評価はさほど高くはなかったね。こちらの本、買ってからその事に気がついて、「まずったかなあ」なんて思いながら読んでみたんだけど、うん、前作よりはかなり良くなってる。前の作品、3部作の1話目しか読んでないんだけど、こりゃ続きも読んでみた方が良かったかな? ぐらいには思ったよ(w。お話の出だしはこんな感じ。
ニューヨーク発ロンドン行きのボーイング777、305便。機内には作家として大きな、しかし苦渋も込みのオファーを受けて帰路につくハーパー、若くして財を成したものの、自らの生き方に今ひとつ満足できていないニックら200名を超す乗客を乗せ、ロンドンまでそろそろ一時間を切ろうとしていた。だがその時、機内に異変が発生、機は湖に墜落し、機体は分断されてしまう。それでも運良く半数程度の乗客は生き延びていた。ニックらの活躍で、生存者たちは湖岸へと誘導され、そこで助けを待つのだがいつまで経っても救助隊の姿はない。しかもなぜか乗客全員の携帯電話も圏外になってしまっている。そして何日かが無為に過ぎ……
墜落地点がイングランドと来れば、すぐに救助隊も動きそうなものなのに、それ以前に野次馬なんかも集まりそうなものなのに人の姿が無いのはなぜなのか。もう帯やらカバーの惹句やらで明かされちゃっているから書いちゃうけど、305便が墜落したのは2147年の英国。そこは何かの理由で人類がほぼ全滅してしまった世界だった。人類絶滅の原因とは? 305便はいかなる理由でこの世界に迷い込んだのか? ってのを基本のスジにお話は進んでいく。一種の歴史改変系SFとも言えるけど、そこのSF的な風味よりは、前作でも見受けられた一種「ムー」風味のエセエフ(とまで言っては失礼ですけど)・アクションエンタティンメントって造りになっていて、そこの捌き方は前作よりはかなり、こなれたモノになっているとは思った。その上でやっぱりもたつくところはあるんだけども。
その上で本書が内蔵しているテーマは、実は「選択と決意」って事になるのかも知れない。著者あとがきでもちょっと触れられているけど、本書はフルタイムの作家として生きていこうと決意したリドルさん自身の内心の葛藤と決意が、その背景になっているんだそうだ。それを踏まえて思い返してみると、かなり盛った部分もあるにはあるけど、それなりにナイーブで微笑ましいところもある、と言えるかも知れない。そこはちょっと好意的に見てあげられそう。
とはいえ先にも書いたけどSF的な説明、アクション部分ともに結構もたつくとこもあるし、本書の中で最大級のハッタリとも言える、とある巨大建造物についての描写も何かあっさりしてて凄さが伝わってこない感じもある。全体的にさくさく読んでいけるのは良いけど、「うおすげえ」って言えるところもなかった、って感じかな。まあそれなりに楽しかったんで、これはこれで(^^;。
★★★
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