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パイオニアからさっそくリモコンが届いた訳で、いやあ仕事速いなあ、偉いなあとひとしきり喜んでさて。
一体この状態の私の部屋のどこにLDプレイヤーを設置する余地があるというのだろうか(画像をクリックしたら今この部屋がどういう状態なのか、さらに詳しくわかります。恥ずかすい状態じゃ)。
そもそもLDプレイヤーがどうのこうの言う前に、本の整理が全く追いつかない状態なんだよな。まだ封切ってない段ボール箱もあるわけで。うーむ、真剣にイナバ物置かなんか設置して、本以外のがらくたを物置に封印した方がええやろか…。
1.5.6へのアップデート。一応公式サイトのドキュメントとか読んでやってみたんだけど、どうもパーミッションの設定がどこか間違ってた(忘れっぽいヤツ)みたいで、やたらと手間がかかっちゃった。一応無事終了…したと思うんだけど大丈夫かな。
ロバート・B・パーカー 著/菊池光 訳
カバー 辰巳四郎
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-075681-3 \820(税別)
かつての大立者、ジョウ・ブロズも老いてその影響力が薄まりつつある今、ボストンの闇社会は中国人勢力、黒人たち、かつてのブロズの縄張りを受け継いだ者たちなどが割拠する、四つ巴の乱戦状態になっていた。そんな勢力の一方を担うボス、ジュリアスがある日スペンサーの元を訪れる。突然失踪した娘婿、アンソニイの行方を捜し出して欲しいというのだ。だが、なぜアンソニイが出奔してしまったのか、そもアンソニイとはどんな男なのか、それについてはジュリアスは何もあかさず、アンソニイの妻にして娘のシャーリィもまた多くを語らない。その陰に何か、隠された無視できない事実の存在を感じたスペンサーはジュリアスの依頼を受け捜査を開始する。その結果見えてきたのは、単純な小物に見えたアンソニイには実は、強度のギャンブル依存症が見られるという事実だった。アンソニイの性向を掴んだスペンサーは、相棒のホーク、最愛のスーザンを伴ってヴェガスに乗り込むが…
スペンサー・シリーズ、文庫版最新作。前作「虚空」がホークの出番がなかっただけに、久々にいつもの三人が揃った感じ。その他、このシリーズを読んできた人なら先刻ご存じの懐かしい名前がいろいろ出てきて、長寿シリーズならではの楽しみがたっぷり詰まった一冊になっている。このシリーズにしては分量も少々多めだし、お話の流れも二転、三転あって楽しめる。このシリーズ、スペンサー、ホーク、スーザンのシャレのめした会話が魅力な反面、ともすればそれが饒舌すぎて鼻についてしまうこともしばしばあって、そこらのバランスが難しいシリーズになってきているな、と思うことがあるのだけれど、今回のお話はそのあたりがかなりいいバランスを保った状態に収まっているなあ、という感想。一時期「何やってんだよパーカー」と言いたくなっちゃうお話が続いた「スペンサー」だけど、そこそこ持ち直しているのかな、と思った。楽しませてくれるのならワンパターンだって大歓迎、なのでこのノリ自体は嬉しい限りなんだけど、さてこの先のこのシリーズの展開はどうなるのかな。比較的安定期に入っているシリーズだけに、ここらで一発、でっかい新規まき直しも見てみたい気がするな。
それはともかく、かつものすごくどうでもいいことで、その上ちゃんとチェックした訳じゃないんですけどこの本、シリーズ中もっとも「アン・ハ」が多い本じゃないでしょうかね。
(★★★)
「ゴジラ2000ミレニアム」。ここまでずっと指折ってきたので無理矢理やるならば、(第二期)平成ゴジラ史上、「屈指の抜け作」、と申せますか。ノーテンション、メリハリレスな展開、意味不明な脚本、脱力のクライマックスとまあ、全てにおいて情けなくなってくる出来映え。序盤にちょっといい絵があるんだけどねえ。
それでもライブラリに加えてしまう私はもっと情けないかも判らんけど。
久村さんの日記で知った、千葉のあやしいアミューズメントスポット、大慶園。同じ久村さんの日記からリンクされてる潜入記、市川大野の密林の奥に、謎の巨大施設「ダイケーエン」は実在した!! 伝説のパラダイスに強行潜入!!見てびっくりこ。ガッ、ガッ、ガッ、ガッ、ガオガイガー…じゃなくてガマゴート! なんでこんなところにガマゴートが転がっているんだよう。ちょっと見に行ってみたい気分。
ジョン・クリストファー 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 西島大介
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011493-5 \620(税別)
サマーキャンプのオリエンテーリングで迷子になってしまった僕とアンディ。ようやく見つけた農場の納屋で一夜を明かす事にしたのだが、朝が来たら世界は少し変わっていた。目の前にそびえる巨大な三本脚の機械。それは不気味な触手を伸ばして農場を破壊し始める。ようやく到着した軍隊は、始めコミュニケーションを取ろうと試みるが、逆に頑丈な戦車までもが破壊されてしまう。意を決した軍は、戦闘機を出動させ謎の機械をミサイルで攻撃。あっけなく三本脚は木っ端微塵。出だしの割にお粗末な事件として終る事になってしまう…
はずだった。でも、その時から本当に、僕らの世界は少しづつ、取り返しのつかない方向に変わり始めていったのだ………
1960年代半ば以降、児童文学者として高い人気を得た著者による、人気SFシリーズ三部作。約20年後に新作が追加され、三部作の物語の前史が描かれる事になった。その前史が本書。もとの三部作は78〜79年にかけて日本でも訳出されたそうだけどそちらは未読。なんでもディズニー映画化決定、だそうな。
お話はそうだな、「宇宙戦争」の導入部に「人形つかい」のスパイスがふりかかり、気がついたら世界は「1984」か「バトルフィールド・アース」か。そんな中でけなげに頑張る少年少女の物語(が今始まる…)と言うような感じでしょうかね。あくまで本書は、大元から20年近く経ってから書かれたプロローグであるので、本筋の面白さを追いかけるのは次巻以降のお楽しみ、って事になるんだろうな。西島大介さんのかわいくてポップなイラストに油断するけど、実は結構重い話だったりする訳なんだが、さてこの続きはどうなるのか。まずは続きに期待。
(★★★)
マウスの調子があまりにも悪くなっちゃって、範囲指定してもマウスのボタン放した瞬間に範囲指定もキャンセルされたり、一回しかクリックしてないのにダブルクリック扱いされることがあまりに多く、仕事しててもイライラばかりが募るので、一念発起(大げさ)してソフマップに出撃。いやあ、マウス買うなんてすんげー久しぶり。ずっとマイクロソフトのちびっこホイールマウスを使ってた(5年以上使ったなあ、これ)んだけど、今回はMicorsoft Basic Optical Mouse P58-00018 BK(amazon)なんてのをチョイス。ホントはPS/2コネクタの方が好きなんだけど、さすがに今時、そんなの探す方が面倒か。その他、DVD-Rとか、RDとの接続用にLANケーブルを20メートルばかりとか。しめて8000円ちょいのお買い上げは、先日朝日新聞からもらった賄賂のVISAギフトカードで支払い。助かった。
それにしても先月末で撤退しちゃったダイエーハーバーランド店、見事に何もなくなってるなあ(写真はエスカレーターから見た4階フロア)。この上にソフマップがあるんだけど、これじゃあ客足も少々さみしくなりそうだわなあ。ゆくゆくは移転を考慮してるらしいけど。
さて買ってきたオプチカルマウス、問題なく動いてますけど、ボールがない分軽くって、なんか頼りないですな。
12/31出、1/2戻で乗車券、指定席券とも確保。もう倅も学生なんだから、帰省しなくても良いんじゃないかと思うんだけど約一名、お年玉を回収する必要があるらしくってさあ(;_;)。
やれやれ、大人三人、往復5万だぜおい。
「再申請する」とスーパーアグリ。参戦には全チームの了承が必要に(AUTOSPORT WEB
)。FIA、2006年エントリー発表。チームアグリの名前はなし!(AUTOSPORT WEB)というニュースを受けてのアグリサイドの反応な訳だけど、ふうむどうなんでしょ。供託金が払えなかったとか単に書類上の不備(それもちょっとあり得ん感じがするなあ)だとか、いろいろ言われてるみたいだけど、そもそも来年出れたとして、ちゃんと戦えるのかねこのチームは。そこがぜーんぜん見えてこないんだけどなあ。出たは良いけどアンドレア・モーダやライフの再来、なんてことにもなりかねない感じがするよなあ。一年かけてゆっくり頭冷やした方がいいのかもね。
阪神の井川、来季のメジャー移籍断念−2億3000万円で更改(sanspo.com)。一応本人も今年の成績で偉そうなことは言えん、つーくらいの判断は出来たわけだ。結構結構。ていうかキミ、たぶん大リーグでは通用しないと思うんで、阪神でちやほやされてる方がいいと思うぞ、オジサンは。
それにしても阪神の契約更改は荒れとりますなー。ちなみに私は球児もハルクもおさむ(おめーが現状維持なら井川はアップだろー)も欲かきすぎだし、球団は球団で少々ドケチが過ぎるよのう、と思って見てますが。んまあこのゴタゴタこそが阪神の真骨頂なんだけど、今年はこういうのを見てツッコミ入れてくるかも知れないヤバーい人が一人、増えてるってのがちょっとだけ不安だわ。
「ウルトラマンメビウス」、「天保異聞 妖奇士」。主にヒカリが主役だった「メビウス」(#35:群青の光と影)。ババルウ星人なるネーミングの由来は、パーフェクトミツノブさんの空想特撮愛好会日記に詳しいのでそちらを乞御参照。この辺全く疎いので大変勉強になりました。
んでもって私がちょっと感心したのがセリザワさんの「この先も青いウルトラマンが現われるだろう」と言うセリフ。なるほどなあと思った。つまり「メビウス」って昭和のウルトラマンの総決算であって、平成ウルトラってのは時系列的にはこのあとに繋がるストーリーである可能性がある、って事なのかも知れない。ホントにそう考えてやってるんなら、なかなか上手い手だと思いましたです。
あと、すげーどーでもいいところにツッコミ。ガンブースターの後席のそのまた後ろに、盛大にダイヤル類が並んでるのは、そりゃちょっと設計上マズいんじゃないかと思ったです。メカっぽさの演出は分かるけどね。
「妖奇士」は、なかなか面白いですな。
「クラナド」、「マクロス ダイナマイト7」、「キミキス PureRouge」、「ULTRASEVEN X」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。ううううううむ、「クラナド」が切なくて切なくて、どうしようもないんですが。困ったものだよ。
「セブン」は、実に深夜枠向きの、凝っているんだがどこかが抜け作な造りのラブ・ストーリィ。土曜の17:30にやられたら激怒するけど、夜中の3時頃に放映するなら充分な出来だと思う。エクリプスに関する説明部分にもう一声、芸が欲しかったかなあとは思う(貧乏だからセリフで説明せざるを得ないんだろうけど、そうなると今度は演技者の力量が問われてしまうものね)けど、これはこれで上等なんじゃないかしら。
日曜朝。「ゲキレンジャー」は終盤の最後のテコ入れ。リオ様がたいそう格好良いので、なかなか見応えあり。「電王」は紆余曲折を経て、いよいよリョータロー本体にお話がめぐってきた感じ。こっちも先が気になりますが、ハナちゃんの復帰はあるんだろうかね。「プリキュア」は、改めて相関図を作ってみるとこれ、いろいろ面白いんじゃないかなあと思ったりした。カレンさん周辺が、妙に濃い物になりそうでね。
ま、そんなとこで。
ずいぶん前に見かけて買ったは良いが、食うチャンスがなかったLEEの30倍(期間限定の販売のようですね)。今日のお昼が一人だったので、ようやくチャンス到来だぜ。ってことで食ってみた。なんでも辛さ増強ソース、なんてものが付属していて、こいつをぶちまけると辛さは45倍相当になるそうで。問題は基準になる辛さがどのカレーなのかがわからんあたりがアレなんだけど。
さて食ってみたわけですが、んまあ確かに辛い。辛いけど闇雲に徹頭徹尾辛いってものでもなければ、最初はなんて事ないんだけど後からじわっと辛さが来るようなものでもなく、「45倍」を標榜してこの程度かよ、ってな期待はずれ感も無くはない。もともと辛いもの好きなので、この程度ではビクともしないな。レトルトのカレーはどれも、食った後に妙な後味が残ってそこが好きじゃなく、LEEも例外じゃない(辛さが低いと顕著だよね、イヤな後味)んだけど、辛さを増強した分、イヤな後味の方は控えめになってそこはよかったかな。ジャンクフードってのはなんであれ、多かれ少なかれこの後味の悪さが付属するものなんで、そこが控えめなだけでも乙なもの、なのかも知れないが。
食った後はワケトンワケトン。レトルトパックは内側をきれいに洗って「プラ」の袋、らしいのでそのようにしたつもりだったのに、外出から帰ってきたカミさん「中身が残ってるレトルトは"燃えるゴミ"だぜ」と言う抗議が。失礼な、ちゃんと洗ったちゅうねん。内側が黄ばんでるのはカレーが入ってたからだ、と抗告したらば不承不承「そういうことなら」と「プラ」袋に差し戻し。
全くもって面倒な話だぜ。
内山まもる氏(yomiuri online)。昨日の石堂さんの訃報の時にも書いたけど、この第2次ウルトラブームって流れに見事に乗り損なってしまった身としては、「少年サンデー」誌で連載していた「番外甲子園」あたりの記憶しかないのが何とも申し訳なく。かざま鋭二さんと水島新司さんの中間あたりの絵柄の、良心的な(故に押しも控えめな)マンガを描く方、というイメージが先に立ってしまうのだけれどもね。62歳で逝去というのは何とも残念なニュース。どうか安らかに。
もうお一方、荒木伸吾さん(asahi.com)も鬼籍に。ある意味悔しいけれどもウチらの年代的に、「巨人の星」にかぶれた時期があったって事は否定できないわけで。お世話になりました。
□ rover [上手な方ですよね。でもって内山さんの描かれるオリジナル「ウルトラマン」、ストーリー的にもかなり野心的なものがあったと..]
□ でした [ウルトラマンの絵ひとつで、 絵が上手いとはこういう事なんだ、と小学生の頃の自分に 理解させてくれた人です。]
□ はうはう [roverさんが巨人の星にかぶれたことがあったんですね。初耳〜。 おすすめの和物SF、思いついたら教えてください。]
□ rover [>でしたさん 自分は「絵の巧さ」ってのを意識したのはかなり歳喰ってからなので、そこで特定のマンガ家さんを意識、っての..]
□ rover [>はうはう(さん付けのほうがいいのかな…) 連載してたのは小学生当時。まだサッカーが今ほど市民権を得ていなかった頃で..]
□ はうはう [「さん」なんていらないですよ。やっぱ、頭に「聖」とか…。w]
□ はうはう [あ。俺、ROVERさんに、グインだとか銀英伝だとかエアーブラシだとかテニスボールにジッポのオイルを染み込ませて火をつ..]
□ rover [うむ、よかったよ、日本茶を入れた湯飲み片手に中島みゆきで踊れるはうはうだったのね(w。サイト閉めちゃったの? 人気サ..]
先日ご連絡いただいて予価をお伝えし、荷物を送っていただいて正式な買取り価格をご連絡して、快諾いただきました。ここのところこっちの体力不足とか、本の性格の微妙な合わなさなどで、なかなか交渉が成立しなかったんだけど、久々に200冊ほどの本、買い取らせていただくことに成功。ちょっと手薄になってきてたな、的な分野の補強としてはちょっと嬉しい本たちかも。少なくとも阪神の西岡獲りよりは有為なんじゃないかな(^^;。
ってことで送っていただいた本の中に見つけた学研の「歴史群像」。この雑誌は全然読んだことなかった(だって学研ブランドって、なんか『アレ』な感じ、あるじゃん?)んだけど、
意外に面白いじゃん(w。
「歴史」を謳いつつもその実はまあ古今東西の「戦史」に焦点を当てた作りになっているんだけど、なんというかね、
字が多い
これ、やっぱ魅力的だわ。一冊あると結構長い時間楽しめる雑誌、って嬉しいじゃないか。いろいろ割り引きながら読まなきゃいけない本だとは思うけど、買い手が付くまで、楽しませてもらおうと思います。
昨日の続きをちょっとだけ、HK-DMZ PLUS.COM経由でリアリティを徹底追求した『フューリー』、"字幕"をめぐるもうひとつの"バトル"とは! (こんちゃねさん)。
字幕を担当した松浦美奈さんのお名前、何となく記憶があったんだけど「ウインドトーカーズ」の字幕を担当された方だった。で、このときも専門用語関連で伏見威蕃さんが監修についておられててそこは評価したい、みたいなことを書いていた。基本的に松浦さんという方はこういう、自分のお仕事に他の人の知恵や口出しが乗っかることにあまり抵抗がない人のようで、それはこういう、テクニカルタームがそれなりに意味を持つタイプの映画では良い方に向いているよなあ、と思う。その辺はかなり良い感じなんだよねえ。
そこは良かったなあと思ったんだけど、そういえば「ウインドトーカーズ」も戦争映画としては、……な出来だったあたり、松浦さんに罪はないけど松浦さんが字幕を担当する戦争映画は諸手を挙げて大絶賛、とはなりづらい傾向があったりするのかしらね。
それでも最後の最後にスクリーンに「字幕 戸田奈津子」を目にするときの何とも言えん損したかも、感が無いだけで儲けモンではあるんですが(^^;
小川一水 著
カバーイラスト 高安健一郎
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
PART1 ISBN978-4-15-031159-9 \720(税別)
PART2 ISBN978-4-15-031169-8 \740(税別)
植民地惑星メニー・メニー・シープを覆う災厄の雲は晴れるどころかさらなる混迷と騒乱を拡大していく。300年の眠りから覚めたイサリにとって、すべての物事が飲み込めないまま拡がっていくばかり。一方、地球からやってきた人間たち、200万人の前にも次々と困難が降りかかる。状況を打開する鍵はどこにあるのか、そもそもこの状況の大元にあるものはなんなのか。人間たち、«
ここまでぱらぱらと振りまけられていた多くのことたちが、徐々に収束していっているのだな、と思わせる第8部。その大元にあるのは第1巻で語られていた物語を別な視点から見たストーリー。勘弁してくれ、6年も前に読んだ話をそんなにちゃんと憶えてられねえよ(^^;。
ただ、第1巻を読んだ時点では「ナンダコレハ」となっていたいくつかの物事と、続きを読み進んで行くにつれて混迷を極めていく様々なストーリー、キャラクター、設定の絨毯爆撃に、あれはここに来るのか、これとあれはこうくっつくのか、という膝を叩きたくなる感が(かなり怪しげではあるんだけど)ちょくちょく味わえるってところは、頑張って続けて読んできて良かったな、という気にはさせてもらえた。とりわけリンゴにまつわるエピソードは、ジュヴナイル好きにはかなりきゅんきゅん来ましたよ(w。
第1巻から読んでいくと、お話の大まかな展開の中で「それはおかしくないか?」「それはどこに繋がるんだ?」と疑問に思えたことの幾つかが、この巻でがつんと説明される。それは理屈で考えたらかなり大きな仕掛けだったと思えるんだけど、実際の読後感としては「ああ、うん…」になってしまうってのは何でなんだろう。何巻か忘れたけど、どれかのエピソードの中でこのお話には「リングワールド」的なテイストがあるのかな? なんてことを感想で書いた覚えがあるけど、うん、作者が用意していたのは「リングワールド」の気宇壮大感ではなく、「マトリックス」的(…はちょっと違うかな)な物理的には案外狭いところが広大に見えてた世界でのお話だった、ってことで良いのかな。正直そこに「ほう」はあるけど「やったー!」はちょっと希薄だったかも。
多分こいつは全話が揃ったところで一気に読むのが良い作品なんだろう。とにかくちりばめられるピースの数が半端ないのでね、いろんな物を忘れる暇もなく読んでいくべき物語なんだと思う。残りあと2話、自分は躓きつつ読んでいきますが、まとめて読める状況を準備できる人は、その状態での一気読みで改めて本作を味わい直すのが吉だと思います。あ、あと今回のカバーイラストはかなり味わい深いっすね(^^;。
★★★☆
正式な命日にはまだ日にちがあるんだけど、妹夫婦の都合なども考えて、ちょっと早めに一周忌の法要をお願いすることに。こちらからは酒とお茶とお花、妹夫婦が富山のお菓子を用意して、お坊様にお経を上げていただいて、みんなで焼香して「またな」と。
妹一家は京都観光(つか姪っ子の職場が京都なんだけどね)するってんで移動。こっちはオレがちょっと呑みたいんで新開地で途中下車。良い感じに呑んで地上に上がるともう夕刻。ステキ夕暮れ写真、を撮ってみたいとは思ってるんですけど、難しいですね。アドビさんの助力を頼んでも今日はこの程度。
週の真ん中へん。「いぬやしき」、んー、警察(SAT、つーんでしたっけ?)側にもやりすぎはあった訳だが、せっかく良い人になった獅子神君、再び暴走。んでもって唐突に語られる巨大隕石との関係はどういう事になるのかしら。「このはな綺譚」、今回もAパートとBパートで違う話があるようでそれが何となく繋がっている、という。亀に泡姫、単語だけ抜き出したらやたらけしからんですな(^^;
「少女終末旅行」、生命というのは突き詰めたらどういう物なのか、ってところにちょっと考察を加えてくるようなお話。ちっちゃい保守ロボットの声は梶きゅん。クレジット見るまで気がつかなかった。
「キノの旅」はいろんな国を紹介する短編内短編集。どれも面白かったけどラストの「あとがきの国」は、おいおい(w。
A・G・リドル 著/友廣純 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力+A.T
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012148-8 \1040(税別)
著者の名前に何となく見覚えがあったんで調べてみたら、「アトランティス・ジーン」シリーズの作家さんだった。1巻だけは読んだんだけど、その時の評価はさほど高くはなかったね。こちらの本、買ってからその事に気がついて、「まずったかなあ」なんて思いながら読んでみたんだけど、うん、前作よりはかなり良くなってる。前の作品、3部作の1話目しか読んでないんだけど、こりゃ続きも読んでみた方が良かったかな? ぐらいには思ったよ(w。お話の出だしはこんな感じ。
ニューヨーク発ロンドン行きのボーイング777、305便。機内には作家として大きな、しかし苦渋も込みのオファーを受けて帰路につくハーパー、若くして財を成したものの、自らの生き方に今ひとつ満足できていないニックら200名を超す乗客を乗せ、ロンドンまでそろそろ一時間を切ろうとしていた。だがその時、機内に異変が発生、機は湖に墜落し、機体は分断されてしまう。それでも運良く半数程度の乗客は生き延びていた。ニックらの活躍で、生存者たちは湖岸へと誘導され、そこで助けを待つのだがいつまで経っても救助隊の姿はない。しかもなぜか乗客全員の携帯電話も圏外になってしまっている。そして何日かが無為に過ぎ……
墜落地点がイングランドと来れば、すぐに救助隊も動きそうなものなのに、それ以前に野次馬なんかも集まりそうなものなのに人の姿が無いのはなぜなのか。もう帯やらカバーの惹句やらで明かされちゃっているから書いちゃうけど、305便が墜落したのは2147年の英国。そこは何かの理由で人類がほぼ全滅してしまった世界だった。人類絶滅の原因とは? 305便はいかなる理由でこの世界に迷い込んだのか? ってのを基本のスジにお話は進んでいく。一種の歴史改変系SFとも言えるけど、そこのSF的な風味よりは、前作でも見受けられた一種「ムー」風味のエセエフ(とまで言っては失礼ですけど)・アクションエンタティンメントって造りになっていて、そこの捌き方は前作よりはかなり、こなれたモノになっているとは思った。その上でやっぱりもたつくところはあるんだけども。
その上で本書が内蔵しているテーマは、実は「選択と決意」って事になるのかも知れない。著者あとがきでもちょっと触れられているけど、本書はフルタイムの作家として生きていこうと決意したリドルさん自身の内心の葛藤と決意が、その背景になっているんだそうだ。それを踏まえて思い返してみると、かなり盛った部分もあるにはあるけど、それなりにナイーブで微笑ましいところもある、と言えるかも知れない。そこはちょっと好意的に見てあげられそう。
とはいえ先にも書いたけどSF的な説明、アクション部分ともに結構もたつくとこもあるし、本書の中で最大級のハッタリとも言える、とある巨大建造物についての描写も何かあっさりしてて凄さが伝わってこない感じもある。全体的にさくさく読んでいけるのは良いけど、「うおすげえ」って言えるところもなかった、って感じかな。まあそれなりに楽しかったんで、これはこれで(^^;。
★★★
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□ rover [ちゃんとツッコミはいるかテスト]
□ でした [ 大阪には、個人向けの貸し倉庫のようなサービスもあったようですが、そういうのではかえって不便ですかね。 しかし、凄い..]
□ ぜっとん [間違いないです。まだ3分の1程度しか読んでないですけど、シリーズ史上最多『アン・ハ』です。 なんならカウントしてみま..]