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ぬあー、一週間の御無沙汰でございました、って「ロッテ歌のアルバム」かよ(古い)。いやね、サボる気満々だった訳じゃなくて、気がついたら2月も終わりだ、と言う。先週の後半ぐらいからちょっと体調悪いってのはあったんだけども。それにしてもサボりすぎですね。 とりあえずそろそろ確定申告の準備しないといかんのだけど、なんも準備できてない。
谷甲州 著
カバーデザイン 川名潤
カバー装画 星野勝之
カバーフォーマット 佐々木暁
ISBN978-4-309-41580-2 \880(税別)
太陽系全域に進出した人類。様々な惑星において人びとは母星に向けて資源やエネルギーを送り込む作業に従事していた。最先端の工学技術が集中する宇宙空間、そこはまた、予期せぬトラブルの産地でもあった…。「小説奇想天外」誌に収録された3編、アンソロジー「NOVA」に収録された3編に書き下ろし新作を追加した7編収録。
自分は「NOVA」に収められた短編「メデューサ
民生がベースになる以上、登場人物たちはみな民間人で、しかも会社人間。ここでハードSFが本来持っている最新の宇宙の情報と科学技術のせめぎ合いの面白さが語られるのはもちろんなんだけど、さらにここに会社人間ゆえの厄介な問題も加味されるあたりが新しいと言えるか。純粋に宇宙対技術、の戦いが描かれる訳ではなく、組織論(良い意味でも、悪い意味でも)の様なものが邪魔してくるあたりが面白い。「ガテン系SF」、とも言えるけどそれ以上に「主任SF」って趣があるのが何とも味わい深いよね。連作を読む愉しみでもあるんだけど、初登場時に主任だった人があとのエピソードで昇進してたりすると、「お(^o^)」とか思ったりもするよね(w。
短編集ゆえと言うことなのか、それぞれのお話に明確なオチをつけず、オチに向けて動いていく人びとの姿を描写してエンド、と言う構成も、分量ゆえにしかたがないとも言えるのかも知れないけれど、一つか二つぐらいはきっちりとオチまでつけて欲しかったような恨みは……ない事もない(^^;。
そこを完全に払拭してはくれなかったんだけど、それでも最後に先に引いた、まだ描かれていない「航空宇宙軍史」のこの先に繋がるかもしれないものとリンクするような展開が語られていて、そこもちょっと「ほう」と思いました。単なるガテン系SFを並べるだけではなく、そこに「宇宙叙事詩」的な味わいを強引に被せてきたあたり、少々歪ではあるけどやっぱり嬉しい。そしてそのオデッセイに人類が立ち向かう手段もまた、キモは主任たちの頑張りなのだろうな、と思える構造になっているあたりは、なかなかですね。たいへん結構でした。
★★★★
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