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スタッフ
監督:志水淳児
脚本:小沢高広(うめ)
原作:永井豪
音楽:渡辺俊幸
主題歌:水木一郎
声の出演
森久保祥太郎
茅野愛衣
上坂すみれ/花江夏樹
関俊彦/小清水亜美
高木渉/山口勝平/菊池正美
石塚運昇
他
公式サイト:http://www.mazinger-z.jp/
かつてのDr.ヘルとの壮絶な戦いから10年。世界各地には「プラント」と呼ばれる光子力供給設備が建設され、光子力の大規模活用によって急速な復興を実現していた。だが、突如テキサス・プラントが攻撃を受ける。襲ってきたのは、かつて戦い、倒したはずの機械獣の群。剣哲也の乗るグレートマジンガーをはじめとする防衛隊は直ちに防衛戦闘に入るのだが…。
基本的にテレビシリーズのZとグレートの時間線上の10年後。いろいろあってミケーネの闇の軍団の方は一旦措いて、Dr.ヘルがとある理由で復活し、再び人類に宣戦布告してくる。お話の核になるのはタイトルにもなっている「インフィニティ」という存在と、そのキイになるリサという少女(「ヤマト」シリーズにおける真田澪みたいな存在ですな)。ここに10年後の「マジンガー」シリーズのキャラクタたちが総登場、新たな魔神の戦いの物語が語られる、と。
正直今のアニメーションのクオリティレベルで考えると、「マジンガーZ」のリブートって結構大変なんじゃないかって思っていたし、今川版「マジンガー」(まあ、あれはあれで好きだけど)みたいなことになったり、逆にオリジナルに気を遣いすぎた、なんかだらしない作品になってしまってるんじゃないか、なんて不安があったんだけど、そこは杞憂でしたね。オリジナルシリーズをちゃんとリスペクトしながら、その後に続く物語としての新しい要素を追加した上で、現在のアニメーションの技術レベルを惜しげもなく投入し、その上で意識高くなりすぎないところでバランスを取っている、大変楽しめるエンタティンメント・アニメとして成立していると思った。
こっちはなんたってリアルタイムで「マジンガー」見てた世代ですから、当時に感じたフレッシュさ、それが時代が経つにつれて古びていく様子も知っているわけで、どこかで「ずっこけるかもな」って不安もあったんですがそこは制作陣、頑張った。今観てもあまり古さを感じない永井豪ロボたちがスクリーンで暴れまくってた。「あまり」と書いたのは、やはりそこに古さは拭えないから。週に一体襲ってくる時にはさほど気にならなかったのに、それが勢揃いするとこうもカラフルな絵面になるものかね、というね(^^;。そこらのミスマッチ感はなんだか楽しかった。
その上で今風なストーリーを被せてきて、そこに古いキャラクタたちを乗せていくという、新しい革袋に古い酒を入れる的な行為が今回は良い方に向いた、と言えるんだろうか。まあ新しい革袋のほう、素晴らしく良い皮とは言えないかな、って気もしなくはないんですが(^^;
そこら辺、ちょっとどうかな? と思わなくもないのだけれど、そんなことは些細なことだと思えるぐらいロボ・アクションのキレが素晴らしく、やっぱマジンガーZって強いんだ、ってのを存分に見せてくれるのは素晴らしい。「スーパーロボット大戦」の第3次、第4次あたりをまたプレイしたいと思ってしまいましたよ(w。
細かいとこだと声優さんたちは皆さんとても良かったと思います。個人的には甲児君は赤羽根君でよかったのでは、って気がしたけど、10年後って設定考えたら森久保さんでも良いのかな。かやのんのさやかさんは良かったですね。ほかのキャストさんも適材適所だったのでは。関さんの鉄也さんに全く違和感感じなかったのは流石、とか
いちばん不満だったのはラストかしらね。ふんわり、落ち着いたラストになっていたんだけどこの映画は、細かいことは放っといていちばんど派手なシーンがラストに来て、最後にズババババァァァン!でマジンガーがドヤァ!で決めてエンディングに繋ぎ、その後のエピソードはEDのバックの静止画とかで処理してくれて全然良かったと思うんだけどな。そこだけちょっと、残念でした。
とはいえこんなのは「個人の感想です」。マジンガーZにすこしでも思い入れがある人なら、観て損のない映画だと思いますよ。とにかく楽しいし、2ヶ所ぐらい涙腺刺激されるところもあるぜ(^^;。
★★★★
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「グランクレスト戦記」。「ヴァイオレット…」、アイリスちゃんから見たヴァイオレットのお話。良いお話でしたが最後、車窓から見るアイリス畑にアイリスちゃんの想い人さんを配置しても良かったのでは、なんて思ったんですがそれはあまりに甘すぎだろ、ってことなんでしょうかね。オジサン結構おとめちっく・ろまこめ(©吾妻ひでお)好きなんでね。
「グランクレスト戦記」、意外とちゃんと「お話」作ってきてるなあと思った。安易に主人公無双に持っていかないのは流石ですね。「やりすぎたな」が効いてますな。
小川哲 著
カバーイラスト mieze
カバーデザイン アフターグロウ
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031299-2 \840(税別)
巨大な情報企業、マイン社が建設した実験都市、アガスティアリゾート。そこはあらゆる個人情報を管理者に提供する事の報酬として、平均的な市民生活よりもかなり裕福な生活が送れる都市だった。そこに移住するには相当な倍率の応募をかいくぐらなければならない。そんなある意味理想社会に思える都市に運良く移り住めた人びとの暮らしは…。六つの物語が緩やかに連結された短編集。
SFというか未来社会においては、現在の我々が使っている通貨とは違う価値基準があって、それが未来世界の経済の基盤になるとしたらそれはなんだろうと思った時に、ちょっと前にそれはバイトなんじゃないかな、なんて思ったことがある。金本位制から管理通貨制と来て、次は情報の転送量が富に直結するような世界が来るんじゃないか、そんな小説できないかしら、なんて思ったこともあったけど、当然こんなユルい頭でそないに凝った話を詰めていくことなんかできなかったワケですが(^^;。
さて本書は、様々な個人情報を全て提供するかわりに裕福な生活が保障される世界を舞台に、その世界に所属することになった人びとの暮らしぶりを描いていく。ユートロニカ、とはユートピアとエレクトロニカの合成だそうで、情報を電子的に収集することで実現されたユートピア、ということですね。
その楽園にやって来た人びとにとっては、ある意味無憂宮であるはずなんだけど、中にはそこに違和感を感じ、嫌悪が湧き、なにか行動したいと考える人もまた現れて、という流れをベースに、六つのお話が、お話の流れだったり登場人物が、緩やかにつながって進んでいく。1話目でこのユートピアへの「ちょっとおかしくないか?」というネタを振り、そのバリエーションが重なっていって、話の流れ上のクライマックスが5話に来て、6話目で読み終わる人へのおみやげをどうぞ、という構成。非常に巧いし、あとなんと言うんだろう、文体なのかな、良い時の翻訳SF感、みたいな物があってそこにとても感心した。読みやすさ、って大事だと思うんですよ。
「情報」を見える形で価値に変換した、というアイデアと、とてもおだやかなディストピアSF、という側面を併せ持った一冊でとても読み応えありました。一点、収集したデータをどう使うのか、というところの説明があまりなかった(ビッグデータとして利用する、ってことなんだろうけど)のが残念だったかな、とは思いますがこれはこれで、かなり良かったです。
以下余談。
いつものように立ち飲みで読んでたんだけど、終盤読んでる時にこっちが頼んだ温燗、お店のお姉さんが置き位置ミスってグラスがソース入れに落っこちちゃって、盛大にソースが飛び散らかった結果この本、終盤にたっぷり「おおえす」(立ち飲み屋さん)のうまみソースを吸っちゃったページが出来ちゃったんだけど、これも古本屋の棚に並べて良い物なんでしょうかね(^^;。
★★★★
週末分、土日に分けて見た分ですけどまとめて。「ゆるキャン△」「ハクメイとミコチ」「恋は雨上がりのように」「刀自ノ巫女」「デスマーチから始まる異世界狂想曲」「魔法使いの嫁」「仮面ライダービルド」「宇宙戦隊キュウレンジャー」。だいぶ減らしましたな。
「ゆるキャン」、原チャで1600メートル登ったか、凄いな。「ハクメイ…」、ハクメイってあれだな、「ひだまり」での宮ちゃんポジなんだな(w。「恋は…」、いいですね、リアル方面にシフトした「WORKING」感がなんとも。「刀自ノ巫女」は相変わらず、その調子で、どうぞ(^^;。「デスマーチ…」はつまりあれか、「ソードアート・劣等生」なんだなこれ。「さすがです、ご主人様!」ってね(w。「魔法使いの嫁」はファンタシイの定番、世界で最も重要なのは名前なのだ、というお話。
日曜朝、「ビルド」は最近のライダーにしてはかなり主人公の挫折と苦悩、ってところをしっかりと描いてきたんじゃないかしら。「キュウレンジャー」は最終回。「運」というあやふやな物をとてもポジティブな物として扱ってきて、それを最後まで貫いたのはステキだった。多人数になった戦隊メンバーの扱いも過不足なく、かなりの力作だったのでは。ツルギさん退場しなくて良かったね。
あーあと、今年の大河はパスってことになりそうっすね(^^;。
いや、ちゃんと古本屋稼業はやってるんですが、そっちが押してて通常業務という名のバイトに全く時間が割けなくて。先週金曜、バイク屋さんにギア君持ち込んで燃タンの交換してもらい、嬉しくなってガソリン満タンにして(6リットルも呑み込みやがった)そこらうろうろ、一旦帰ってちょっと仕事して、3時頃に昼飯兼用で王将で呑み。当然それ以降仕事など出来るはずもなく(w。
土曜。時間が空いたら仕事しようかと思ったんだけど、基本土日は古本屋業務優先なので、次に追加する本の選別なんぞやってたら一日経過。日曜日、古本屋のデータ作成、ご注文があったので発掘だけして、儲けが出ることがわかったので昼呑みに出かけて4合ばかり呑み、でそれ以上通常業務出来ず、ってことなんですが許してもらえないでしょうか>通常業務の方の担当者様。「ふざけんな」って言われそうだなあ。明日からまじめになります…、って明日は病院いく日だ。半日潰れる(^^;
鷹見一幸 著(設定協力 鋼大)
カバーイラスト 太田垣康男
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031305-0 \640(税別)
恐るべき粛清者の本拠と目されるアンドロメダ銀河。途上種族を主力に編成された強行偵察艦隊は銀河系外縁に建造された前進基地を発ち、敵の支配地域への侵入を開始した。だが、侵入早々ちょっとしたトラブルが発生、はじめて目にする敵の拠点を前に艦隊行動の今後について幹部たちの意見は分かれる。恵一たちはいかなる行動に出るのか…。
人間三人集まると派閥が出来るなんて言いますが、まさにそんな状況に陥りつつある途上種族艦隊。厄介なのはここでは派閥の頭数ではなく、序列がモノを言う状況になっていて、という。そしてもちろん我らが恵一は序列的には劣勢で、さてそのハンデをどうはね返し、味方を優勢に持ち込むか、が見どころか。
お話は前半になぜ人類型文明の上級種族が、これまでの守勢一辺倒の姿勢を改めて積極策を採ったのかへの考察がちょっとされ、中盤以降がいよいよ本番。敵の勢力圏に侵入した人類文明艦隊、どんな作戦で未知の宇宙に立ち向かうのか、恵一が立てる作戦は如何に? ってあたりがキモになる。基本的に性善説で進むストーリーで、そういう意味では安心できる反面キャラクタの相克みたいなどろどろしたところが皆無な分、物足りないと感じるところも多々あるのだが、それもまた持ち味という物か。
前作でも軽く「レンズマン」との共通性みたいなものについては触れたけど、本作になってその傾向はさらに強まってきているかも。ネタバレかも知れませんが本書、レンズマンで例えると、ブリタニア号が戦果をあげたあと艦を棄てざるを得ない状況に陥り、飛び出した脱出艇のチームは…、で割と説明できるんだよな。さて恵一たちが遭遇するのはヴェランシアのウォーゼルか、恐怖のデルゴン貴族なのか、以下次巻!(w
★★★
水曜深夜の分まで、「りゅうおうのお仕事!」「学園ベビーシッターズ」「オーバーロードⅡ」「宇宙よりも遠い場所」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「グランクレスト戦記」。
「りゅうおう…」、アイちゃんvsアイちゃん戦、勝ったのはアイちゃん(そりゃそうだ)。萌えアニメのフォーマットと将棋パートのちゃんとしたドラマ造りのバランスがかなり良いと思う。接戦の途中、実は一度詰んでいた局面があった、という伏線をうまく使ってたと思う(将棋全然わからんけど)。
火曜日、「ベビーシッターズ」、イキリ高校生の失恋エピソードと魔法少女になりたいちゃんのエピソード。どちらも可愛らしくて大変結構。「オーバーロード」、リザードマン編、完結。トカゲの濡れ場もあるよ(w。「宇宙より…」、なかなか南極に行かないな。割とベタな印籠がなくなった系のお話。ちょっと失速気味かなあ。
水曜日、あっという間にかなりな文才を身につけたヴァイオレットちゃん。公開恋文が外交の一翼を担うというのは、微笑ましい世界なのか堪らん世界なのか(^^;。終盤に出てきた人は少佐のお兄さん? 「グランクレスト…」、なんか急激にファンタシイ方向に舵を切ってきたような。あ、でもこのお話の発端はダーク・ファンタシイ絡みの事件だったから、これはこれでありなのか…。
週中盤。「ゆるキャン△」「恋は雨上がりのように」「ハクメイとミコチ」「刀自ノ巫女」。「ゆるキャン」、豊崎愛生さんがいいとこ持ってってるなあ。ネイティブであんまりディフォルメされてない関西弁は、聞いてて気持ち良いっす。「恋は…」、店長のバックグラウンドが垣間見える話。文学青年だった過去を完全には捨てられない人なんだね。
「ハクメイとミコチ」、ハクメイのキャラ建てがちょっとユニークというか何というか。それなりに経験を積んで、自分の能力を冷静に評価できて、出来ないことは「出来ない」とちゃんと言える人物、という設定はかなり新しいし、ステキなのではないか。声をあててる松田利冴嬢のお芝居も良いと思う。人もあろうにゆーりに「とんでもねーすげえ馬鹿」といわれた人と同一人物とは思えないぜ(w。「刀自ノ巫女」はその調子でどうぞ。なんか「半笑い枠」とか言ってるからバカにしてるみたいに思われがちですけどそうじゃなく、各期に一つか二つ、何となく見てても楽しい作品、ってのは大事だと思うんでね。そういう意味でこれはこれで大事なんです。
週末分。「デスマーチから始まる異世界狂想曲」「魔法使いの嫁」「HUGっと! プリキュア!」「仮面ライダービルド」「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」。
「デスマ」はハーレム化進行中。SAOに魔法科高校に、さらにGATE要素も加わってまいりましたな(w。「魔法使いの嫁」、エリアス は やきもち を おぼえた! という。持ってるポテンシャルが桁外れな分、ヤキモチモードも意外に傍迷惑という。いみじくも作品中でルツが言ってたとおり、前は父親と娘みたいな関係性が、いつの間にやら母親と息子のそれに変化してきてますな(^^;。
佐藤順一コンテ回の「プリキュア」。ちょっとしたギャグパートでのディフォルメの感じが「きんぎょ」とか「ARIA」のそれを彷彿とさせる感じ。二人目のプリキュア、キュアアンジュ誕生回。アンジュに変身するのは、さあやちゃんで、敵の幹部の一人の中の人にさぁやがいる、というね(w。
「ビルド」、東都と北都の戦いに一応の決着がつく話。当然、次は西都がやって来ますわな。なんというか、関西芸人ノリは、ないのね(^^;。
新番組「ルパパト」(って略すんですか?)、根は正義の泥棒と、そいつを認めた上で追う警察、って図式、(ライダーに限らず)前にも何かあったよなーと思うんだけど思い出せない。まあこちらは様子見で。
いつの間にかamazonでレンタル視聴できるようになってたので「仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ」をポチッとな。劇場版「ライダー」の中でも屈指の出来、とは聞いてたんだけど、うん、確かに。小さいお友達をメインターゲットに、戦隊シリーズの劇場版もコミでの上映というたいへん厳しい条件の中で、相当頑張っていると思った。1時間の中でちゃんと、ライダーのかっこよさを見せてくれているのはなかなかのモノ。どうかするとテレビシリーズでも最近は疎かにされがちな「ライダー」のアクション、ちゃんと伏線を引き、それを回収する手際、そも「仮面ライダー」とはなんぞ、と言うところへの回答と、実にそつなくこなしている。劇場公開時は「ゴセイジャー」の劇場版との併映ということで、ちょっと作品のテイストが違いすぎた恨みはあったかも。これがマジで作った「シンケンジャー」との併映だったら、ちょっとしたモノになってたかも知れないね。本来のお友達を置き去りにしてしまったかも判らんけど(^^;。
そんなにがっつり見てるわけじゃないんですが、流石にフィギュアぐらいは見ておくかってことで。羽生選手、正直SP止まりかと思ってたんだけどそんな事はなかったですな。ライバルのミスもあったけど、フリーも素晴らしかった。もうこのレベルになると、素人目には今の技が狙ったものなのかミスなのかも良くわからんね(^^;。
銀メダルを獲った宇野選手も個性的でしたな。「最初の四回転に失敗して笑いがでた」て、ひとり「銀のロマンティック…わはは」かよ、なんて思ってしまったよ。
印象的だったのは銅メダルのフェルナンデス選手かな。SPの「モダン・タイムス」モチーフの演技がステキでした。ともあれ選手の皆さんはお疲れ様&素晴らしい演技をありがとう。
なんか勢いで女子カーリングも見たよ。ルールとか全然わからなかったけど、見てる間に何となくわかってきた。相当頭使うスポーツなんですね。あと日本チームの選手の皆さんがとてもかわいく、対戦相手のOARの皆さんはたいへんな美人揃い(とってもキュートなメガネっ娘がいらっしゃいましたね)で、そこも眼福でございました。
ダグラス・アダムス 著/安原和見 訳
カバー装画 ひらのりょう
カバーデザイン 加藤賢策
カバーフォーマット 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-46456-5 \920(税別)
スヴラド・チェッリには人とは違うものの見え方がしていた。全ての物事は全体論的に繋がっている。その見え方は時に彼を不幸にもしたが、それでも彼はその見方を捨てはしなかった。かつての彼の学友、今はソフトウェア産業で身を成したリチャードは、そんな彼をとある理由から探していた。今はダーク・ジェントリーと名前を変え、探偵事務所を経営しているスヴラドを…
…なんて書くとそれなりにマトモなSFミステリを連想してしまうけれど、なにせ書いてるのはダグラス・アダムスなのでね。一筋縄ではいかないものに出来上がっている。あらすじでも書いたとおり、お話のキモになるのは「全体論」と言う考え方。あらゆるものが全体的に繋がっている以上、一見なんの関係もないように見えたものが時空すら超えて繋がりあっている可能性がある、からにはあり得ない場所に居るはずの無いものがいるかも知れないし、実際そうなってしまってることも多々あるのだった、という…。
なのでお話は、三人ほどの主要な登場人物それぞれのエピソードがあまり脈絡なく、冗談なのか真面目なのかもよくわからない展開がたたみかけられ、頭の堅い人間(オレのことだ)は何を言ってるんだこいつは? とか、それはどういう話でどう繋がっているんだ? とか思ってしまい、読んでる間じゅう頭上に盛大にハテナ印が浮かぶことになる。それでも頑張って読み進んでいくと後半ようやく何となく繋がりが見えてきて、最後になんとか話全体の造りのようなものが理解でき、あとは訳者あとがきで答え合わせをすることでなーるほど、と何となく納得できるようになっている。
とはいえ次々と繰り出される悪ふざけ自体はそれなりに面白いんだけど、それを単なるノリとして愉しむことは結構困難な感じもあって、それは多分これが英国人作家が英語で書いたものを日本語にする事で、なにかが抜けちゃった、というか伝わりにくい何かが、巧く伝わらないまま日本語になっちゃった、ってことなのかな、と言う気はする。英語のニュアンスであったり、英語圏で生活している人にとってはあたりまえ過ぎて詳しい説明の要がないものの存在なのかも。そういう意味では最終的に納得は出来たが、楽しくページを繰っていくことは自分にはちょっと難しかったかな。
ちょっぴり挟まれる、Windowsが席巻する前のコンピュータ関係の描写(本書の出版は1987年)とか、自分にもわかるところはクスクスできたんですけどね(^^;。
★★★
日曜までの分。「デスマーチからなんちゃら」「魔法使いの嫁」「HUGっと! プリキュア」「仮面ライダービルド」「ルパンレンジャーvsパトレンジャー」。
なんかユルいなりに悪くない「デスマ」、一方着々と不穏な方向に話が進んでる「嫁」、どうなるんでしょうね。
「プリキュア」、三人目のプリキュアちゃんは小倉唯嬢、「ViVid」の時の役作りっぽいね。「ライダー」は北都が潰れて西都がやってくる。関西ノリは完全に排除なのね(あたりまえ)。グリスのチームに大きな話が用意された分、主人公側の影がちょっと薄くなっちゃった様な気も。「ルパパト」(無茶な略し方)、ルパンレンジャー側の諸事情が説明されるお話。ルパンもパトも多分変身のメカニズムは同じものだと思うんで、最終的にはそれを作った人の秘密と、二つの戦隊のクロスオーバー合体が多分後半のキモになると思うんだけど、それはいつ頃になるんでしょうね。
土地建物の売却分の申告というのはどうすれば良いのか、を聞こうと思って湊川の申告会場へ。いつもはビルの一階の受付のところに作成した書類を叩きつけて帰るんだけど、今回は相談なのでビルの六階。エレベータで上がってみたら結構な行列ができててちょっと面食らった。自分は相談だけのつもりだったんだけど、普通はここで相談して、間違いないと思ったらその場で書類を作成して提出するんだね。そういえばオレも軽石庵はじめた年はこっちで相談して書類作ったような気もするな。
とはいえこっちはまだ何にも準備できてない状態だったので、売却関係の担当者の方にどういう物が必要になるのか(ってまあ、早い話紙ペラが一枚増えるだけなんですけど)ってあたりを教えて頂いてさっさと退去。
あとはまあいつものコース。カミさんがスマホデビューしたので保護シートでも買ってやろうかと思ってソフマップに行ってみたんだけど、ハーバーのソフマップ、iPhoneとXperia用の保護シートはあるけど、他の機種用のが無くなっちゃってるんだな(ちなみにカミさんが買ったのはSHARPのAndroid one)。これじゃ買えないな、ラッキー(w。それにしても今やAndroidのバージョン、8.1とかになってるんですね。オレのQua phoneなんてAndroid5.1.1とかなんだぜ(^^;。
あとは大垣書店で本買って、1500円以上買ったんでカフェの50円引き券もらって喫煙コーナーでコーヒー飲んで、立ち飲みでぷはー、というルーティーン。今日のえむてん君は25mmだけつけてたんだけど、そういう時に限って、もうちょっと長いタマが欲しくなるという(w。鳩さんとね、ぬこさんがね(^^;。
ぬあー、一週間の御無沙汰でございました、って「ロッテ歌のアルバム」かよ(古い)。いやね、サボる気満々だった訳じゃなくて、気がついたら2月も終わりだ、と言う。先週の後半ぐらいからちょっと体調悪いってのはあったんだけども。それにしてもサボりすぎですね。 とりあえずそろそろ確定申告の準備しないといかんのだけど、なんも準備できてない。
谷甲州 著
カバーデザイン 川名潤
カバー装画 星野勝之
カバーフォーマット 佐々木暁
ISBN978-4-309-41580-2 \880(税別)
太陽系全域に進出した人類。様々な惑星において人びとは母星に向けて資源やエネルギーを送り込む作業に従事していた。最先端の工学技術が集中する宇宙空間、そこはまた、予期せぬトラブルの産地でもあった…。「小説奇想天外」誌に収録された3編、アンソロジー「NOVA」に収録された3編に書き下ろし新作を追加した7編収録。
自分は「NOVA」に収められた短編「メデューサ
民生がベースになる以上、登場人物たちはみな民間人で、しかも会社人間。ここでハードSFが本来持っている最新の宇宙の情報と科学技術のせめぎ合いの面白さが語られるのはもちろんなんだけど、さらにここに会社人間ゆえの厄介な問題も加味されるあたりが新しいと言えるか。純粋に宇宙対技術、の戦いが描かれる訳ではなく、組織論(良い意味でも、悪い意味でも)の様なものが邪魔してくるあたりが面白い。「ガテン系SF」、とも言えるけどそれ以上に「主任SF」って趣があるのが何とも味わい深いよね。連作を読む愉しみでもあるんだけど、初登場時に主任だった人があとのエピソードで昇進してたりすると、「お(^o^)」とか思ったりもするよね(w。
短編集ゆえと言うことなのか、それぞれのお話に明確なオチをつけず、オチに向けて動いていく人びとの姿を描写してエンド、と言う構成も、分量ゆえにしかたがないとも言えるのかも知れないけれど、一つか二つぐらいはきっちりとオチまでつけて欲しかったような恨みは……ない事もない(^^;。
そこを完全に払拭してはくれなかったんだけど、それでも最後に先に引いた、まだ描かれていない「航空宇宙軍史」のこの先に繋がるかもしれないものとリンクするような展開が語られていて、そこもちょっと「ほう」と思いました。単なるガテン系SFを並べるだけではなく、そこに「宇宙叙事詩」的な味わいを強引に被せてきたあたり、少々歪ではあるけどやっぱり嬉しい。そしてそのオデッセイに人類が立ち向かう手段もまた、キモは主任たちの頑張りなのだろうな、と思える構造になっているあたりは、なかなかですね。たいへん結構でした。
★★★★
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□ まなたけ [あ!見に行けてないんですよね。 てか、その前に 009 VS デビルマンを、先に見ときたいなぁー手な、変な、思いが..]
□ ROVER [去年の映画でしたっけ? 今でも劇場で見れるのかしら…]
□ まなたけ [あ" 上映は一週間位だったそうで。 すぐに円盤化したんで、マジンガーも円盤化すぐだろなぁ〜と。 あ"、マジンガー映..]
□ ROVER [映画はまず劇場で、と思う方なので、可能なら劇場で観た方が良いと思うんですけど、事情もあるでしょうしね。 4DXとか..]