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監修 井上雅彦
カバーイラスト 伊藤潤二
カバーデザイン 奥沢潔(パークデザイン)
光文社文庫
ISBN4-334-73558-4 \895(税別)
おなじみ異形コレクション、今回のテーマは「教室」。学校の怪談ばりの、そのものずばりの教室から、ちょっと変わった学舎まで。高橋葉介が各作品の扉イラストを担当。執筆陣は、登場順に木原浩勝、竹本健治、平谷美樹、黒岩研、手塚眞、石持浅海、奥田哲也、太田忠司、江坂遊、森青花、朝松健、犬木加奈子、飛鳥部勝則、岡本賢一、小林泰三、平山夢明、安土萌、石神茉莉、朝暮三文、井上雅彦、菊池秀行、梶尾真治。
実はあまり学校で「怖い」と思ったことはない。小学校でも中学校でも、それなりに伝説めいたモノはあったけど、なんでだろう、それを怖いと思ったことはなかったな。部活だったり遊びだったりで毎日へとへとになっていて、余分な情報はどんどんスルーしちゃってたのかも知れない。そんなわけで、今回も出来の良い作品が揃っているなあとは思いつつ、「お、それは怖い」と思わせてくれるものが個人的には無かったのが残念。もうすこしあやふやな毎日を多めに送ってたら、この手の怖い話に遭遇できていたのかも。でもまあオレ、怖いの嫌いだからやっぱり逃げ出してたかも知れないな。
と言うわけでわたくし的にはやや訴求力の弱めなテーマではあるんですが、あえて「大人たちの教室」をテーマにした奥田哲也の「ストーリー・テラー」と井上雅彦の「スクイーズ」が切り口的に面白く、実にオーソドックス、というか古き良き日本SFテイストを感じてしまう岡本賢一「必修科目」、菊池秀行の「逃亡」にニヤリとさせられ、竹本健治「開かずのドア」でジュヴナイル好きな私の琴線のどこかをかるーくかき鳴らされ、「敵の手に乗るな」と理性では警戒しててもやっぱり最後にちょっとほろりとさせられてしまう、トリに控えし梶尾真治「再会」で、「ま、良いモン読んだか」とそれなりに満足しちゃう、そんな一冊
(★★★)
昨日の(というか今日だけど)すみさんのツッコミを受けて、例の100質、Counterメソッドでの通しナンバー表示、と言う手法を採用してみた。とりあえずすみさんの本(今回はweb版を参考にしましたが)のサンプルにある、before疑似クラス要素にCounterを適応させてやる方法。Opera(7.11 Win)ならこれでもほぼ望む結果が得られる。MozzilaとFirebirdだと、単純にlist-style-typeに"decimal"を指定した時にはcircleが表示されてたモノが何も表示されず、IEでも何も表示されない。
私が書式的になんか間違ったことやってる可能性はあるし、そういえばIEって疑似クラス要素のレンダリングは全滅だったよなあ、とも思う訳なんだけど、意外にこの辺、ちゃんとした対応がされてないってことなのかな。
なんにしても同じツッコミですみさんは、displayでlist-item宣言するのは、「ULやOL内でのLIの表示」という宣言にすぎない
って書いてくださってるけど、してみるとその指定だけでなんとかなっちゃうOperaはサービスが過ぎるってことなんだろうか? や、わたしは過剰なサービスを甘受する者なので、「やるなーOpera」と単純に喜んじゃう訳なんですけど。
今日も今日とてCS スターチャンネルで「1984」。1985年イギリス(ヴァージン)、監督マイケル・ラドフォード、出演ジョン・ハート、リチャード・バートン、スザンナ・ハミルトン。ジョージ・オーウェルの名作を、念の入った事にタイトルと同じ年に製作に入った英国映画。原作がそうなんだから当然なのだけど、暗く、重く、救いがない。こういうの作らせると、ホントに英国人ってのは容赦がないな。肋の浮いたスザンナ・ハミルトンの貧相なヌードを見るにつけても、全体主義は怖いなあとしみじみ思うわけでありました(そこかい)。
ちなみに名優リチャード・バートンにとって、この映画が最後の出演作品。枯れたハンニバル・レクター風味がなんだか不気味。こういうのを死相が出てるって言うのかなあ。
「地獄少女」、「Black Cat」、「ソウルテイカー」、「灼眼のシャナ」、「交響詩編エウレカセブン」、「魔法戦隊マジレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMH」。およ、プリキュアのED変わったの? 一段となぎさのおとめちっく路線プッシュプッシュな傾向が前に出てきて良いですな。それはともかく駅伝で一週飛んじゃったように思えたんだけどこれって先々週からの続きのエピソードになるんだっけ?そうとも言えるしそうでもないような気もする不思議な感じ、なのが「響鬼」と「プリキュア」。特に「響鬼」(三十九之巻 始まる君)は一話開きがあるようなないような、微妙な感じではあった。その前のエピソードから脚本が米村正二氏になったことで、スタッフ交代以前、以降の両方のおいしいところの折り合いをつけようとするような脚本の作りになってきている感じがして、今週なんかはそれが結構良い方向に向いてるような気がしないでもなかったな、とは思った。久しぶりにあきらかわいいし。もうちょっと、こう、なにかがどうにかなってればもっといい話になってたんじゃないかなーという気はしてしまったのだけれども。
その他は、んー、特にコメント無し、かな。「エウレカ」が主題歌変わるごとに腑抜けて行くのは何とかならん物かなあ。
ちょっと(主にオレが)ゴタゴタしてたせいで遅れまくっていた買取物件の送金処理を先ほど完了。遅くなってすみませんでした。これで今月の私は買取貧乏確定です(つoT)。マジで当分、買取は控えた方が良さそうだ。
さて今回の買取は、主に陸モノと空モノの雑誌関係だったんだけど、そんなのに混じってちょっとした爆弾が一発まぎれ込んでましたよ。岩崎書店・少年少女宇宙科学冒険全集 2、原作 R・ハインライン/訳 片方善治/イラスト 武部本一郎「宇宙兄弟のひみつ」 1960年10月初版。創元SF文庫から「宇(そら)宙に旅立つ時」(酒匂真理子 訳)のタイトルで出ておったやつで、そちらなら軽石庵にも在庫はございます(w。
写真でみるとそうでもないんだけど、現物はまあ、お世辞にもいい状態とは言えないんでアレなわけだが、んー、いかほどのお値段、付けさせていただこうかしらん。
こう言う時が一番楽しいんだけどね。
よよよ、もう一冊出てきた。講談社版・少年少女世界科学冒険全集2 イーラム「少年火星探検隊」(1956)。白木茂訳、カバー小松崎茂、本文挿絵岩井泰三。こっちはさらに状態が悪く、盛大なヤケとシミ、ページのほつれも。カバーも欠落しておる。これは少々厳しいかな。
そう言えばイーラムさんの岩崎書店の方(『宇宙の密航少年』)は復刊されたんだっけか。こっちもそのうち復刊、なんて事になるんだろうかね。
リアル店舗があると、こう言うのは嬉しそうにショーウインドウに並べておけるんだけどねえ。売る売らないは別にして(w。
ジャック・ウィリアムスン(asahi.com)。98歳という事ですから大往生でしょうな。面白い本をありがとうございました。感謝して合掌。
□ 加賀須野 旭 [「宇宙兄弟のひみつ」って、「宇宙のひみつ」「動物のひみつ」とかの学研まんがシリーズに紛れ込んであったりすると面白そう..]
□ rover [創元版のタイトルが原題に近い物なんですけどね。ま、確かにこの兄弟には秘密があるんですが、登場人物紹介のところであっさ..]
□ P2 [しょ、「少年火星探検隊」ぃぃぃぃ!!!俺が小三の時に図書室で出会って人生間違えた記念すべき一冊ですよ!!ちょ、マジ欲..]
□ rover [むむむ、カバーもなくぼろぼろな本でありまして、正直お店に並べるのはどーだろなー、などと思ってた本なのでございますよ。..]
□ P2 [読まれてからで結構ですので最低金額くらい払わせてください(笑)図書室で出会った古いジュブナイルSFって当時既に本屋で..]
□ rover [はいはーい。とりあえず行き先はPONさんでケテーイ(^o^)]
□ P2 [うぉぉ、超ありがとうございますっ!ゆっくりでいいので読み終わったらご連絡下さいヽ(´Д`)ノ]
鏡明 著
カバーイラスト L.O.S.164
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-72701-7 \880(税別)
世界はおおむね理想的な方向に向いて進んでいるように見えた。天才的な科学者が開発したタイムマシンとそれを効果的に運営する一人の人物。唯一のタイムマシン、"ワンダーマシン"とそれを管理する、この世界最高の権力者、タイムズ・コーポレーションの総帥、エドワード・プライス。彼のコントロールの元、世界は常に微妙にその有り様を変えている。確かな物が何もないこの世界で、ある意味最もあり得ない職業が私立探偵。そんな稼業に就いているのが俺、ノーマン。今は消え失せているが、かつてはあったらしい東洋の島国出身の俺は、それしかできないからしがない探偵稼業で日銭を稼ぐ日々。そんな俺の元に依頼を持って訪れたのは、あろう事かこの世界の陰の権力者、エドワード・プライスのエージェントだった……。
超革中の大きい方、鏡明氏は長年SFの世界でさまざまな文章を発表し、時に物議もかもしたりしているけれど、小説という形で発表された作品は意外なほど少ない。で、本書はそんな数少ない鏡明のまとまった小説作品。タイムマシンの存在で、確かな物が極端に少なくなってしまっている世界で、曲がりなりにも「答え」を探す探偵という仕事が果たして成り立つのか、というのが近い方のテーマ、時の流れ、と言う物があった時に、それはいったい誰、または何がそれを決めるのか、と言うのが陰に隠れた大きなテーマ、と言えるかも知れない。ディック的、とも言えるし神林的、とも言えるか。そういえば本書が初出の頃って神林長平の名前が注目されてきた時期と微妙にかぶっているかも。「オレってホントにオレなのか」、または「オレでいるって言うことは突き詰めて考えたらどういう事なのか」、ってあたりを考えるのが流行っていた時期だったのだろうか。
んまあ、そういう裏に潜んだテーマの大きさはさておいて、お話自体はどっちかというとダメ人間な方なんだけど、こと世の中の影の方に隠れた物を探り出す嗅覚に優れた人間の、ややほろ苦いサスペンスシリーズの連作短編として楽しく読んでいける。マンガにするなら谷口ジローでやって欲しい感じだな。結構考えさせられるテーマを内包しつつ、ノリとしては「事件屋稼業」的面白さでサクサクと読んでいける。エンタティンメントとしても上出来の一冊。
ただ、やはり鏡明という人は天才なのだな、と思ってしまうのは、前述したような面白さにあふれた一冊になっていながら、どこかに「投げた」感も漂ってくるあたりかな。本書で言うなら、主人公の俺、ノーマンは元は日本人で、彼の故郷である日本は何らかの理由でごにょごにょ、な状況になってるのだけれど、その部分、ひいてはノーマンの特異性についても、語れば語れたと思うし、そこはもう少し突っ込んで欲しかった様な気がしないでもない。これはこれでまとまっているけど、脇を固めるって意味ではもう一声、ページを割いて欲しかったような気もするのだな。このあたり、天才故に「ここはもういいや」的に書き込みをサボっちゃったんじゃないかな、みたいな印象をちょっぴり持ってしまったりもするのだった。ここにもう少し深い突っ込みが入っていたら、文句なしにすごい作品になってたんじゃないかなあと思ったりもして。そこらをさらりと投げちゃうあたりに、天才肌ならではなお話作りがなされている理由があったりもするのかも知れないけれどもね。
★★★☆
□ taoy@笹塚 [小説でも映画でも漫画でも、受け手をある意味見くびっているとしか思えないぐらい親切過ぎるモノが多い昨今、おっしゃる通り..]
5冊で420円のサルベージド・グイン、残りも一気に。「快楽の都」(110)は、「豹頭王のそっくりさん現わる!」の無茶振りが予想以上に大当たりを取ってしまったばかりに、一行はクム、ひいては中原最大の歓楽街であるタイスの大公の招請を請けざるを得なくなり…、と言う話。温帯に興味がなかったばかりにあまり書き込まれることのなかったゴーラ三大国のひとつ、クムに関する描写はかなり活き活きしたものでそこはとても良い。あとがきで温帯ご本人が、「見知らぬ世界を描くのはとても好き」って述べてるとおり、初めて訪れた街の描写とかは、温帯やっぱり上手いんだよな。お話そのものは、少々淫靡ながらも華やかな歓楽街(湖畔の歓楽街って、雄琴かよとか思ったりもしますが)の裏側に、何やら不気味な物もあるようですよ、ってのを匂わす一冊。グインとマリウスが初めてサイロンを訪れた時の感じにちょっと似てるかな。緊張感ってところはかなり劣化してるけど。
続くは「タイスの魔剣士」(111)。"なんちゃってグイン"で押し通そうと思ってたんだけど、なにせ正体はグイン本体なのでね、その剣技の冴えは隠しおおせよう訳もなく。気がつけばグンドを名乗るグインは、タイス屈指の剣闘士に祭り上げられちゃって、パロへの脱出へのチャンスはどんどん狭められていく、みたいな。ここもまあ、ケイロニア陰謀編の流れを割と踏襲しながら進んでいってる感じかな。かつての陰謀編ではもう少し、緊張感のような物がピンと張ってたような気がするんだが、今回はそこまでの読み応えは感じられず、全体にヌルい印象は結構ある。やっぱ登場人物の頭がかなり悪くなってるんだろうな。世が世ならマーロール君は、かつてのイリス級のキャラに化ける可能性がありそうなんだけどね。
三冊目は「闘王」(112)。クム最大の祭典を前に、何とかタイスを脱出し、パロを目指したいと画策するグインたち。タイス最強の剣士の一人、ドーカスの信頼を得て、早期の脱出行を目指すのだが…、ってなお話。数巻前から一行に加わった謎の傭兵(といいながら、まあ正体はおおむね予想可能なんだけどね)スイランの正体がはっきりしたり、そこそこ展開はあるんだけども全体としての物語の流れはやや停滞しつつある感じ。ここまでの流れはまあ許せるけど、この先が少々退屈な物になりそうな心配はなくもない。
112巻でいよいよ2007年に突入、む、油断してると追いついちゃうなあ(どんな心配だよ)。
□ MASH [「グドン」と読んでしまいました・・・ 「アニメ版のグドン?」「グドンの声優?」とかしばらく混乱。 うう、怪獣の描き過..]
□ rover [グドンかぁ…。たてかべ和也さんあたりかなあ、って反応するところはそこじゃなかろう。 お仕事頑張ってくださいー。]
□ TUX [●ということはツインテールは自動的に八奈見乗児さんですね(爆) ●見たいッ!その映像見たいぞうッ!(阿呆)]
□ rover [いやここはあえてツインテール(の断末魔)は滝口さんで(^^;)]
□ TUX [●ああもう、なんか ドラゴリー:たてかべ和也さん ムルチ:八奈見乗児さん メトロン星人Jr:小原乃梨子さん ..]
□ rover [そしてなぜかこの話題は、第2期以降の「ウルトラ」限定になってしまうんですね(^^;)…。]
「灼眼のシャナⅢ」、「Fate/Zero」、「境界線上のホライゾン」、「ベン・トー」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーフォーゼ」、「スイートプリキュア♪」、「機動戦士ガンダムAGE」、ニコ動で「WORKING'!!」。
全体に良い感じのお話が並んでいた中、割と首を捻っちゃったのが「ガンダム」。なんというか作品のトーンとキャラのトーンが見事なまでに乖離しちゃっている印象。どうにもあやふやなんだよなあ。
あやふやってイメージで今ひとつ乗り切れないのは「フォーゼ」もそうかも。お話自体はかなりいけてるんだけど、ライダーが出てくると「あー」と思っちゃう、みたいな。なんだろうね、「ウルトラ」でいうならMATまでは許せるけど、ZAT、MACまでくるとちょっと勘弁してくださいと思ってしまうような。あのデザインセンスは小さいお友達的にはおっけーなのかしら。大きなお友達的にはこの、全く無駄を廃する気が感じられないデザインには、かなり許せないレベルな物を感じてしまうんですけどね。
「暁のヨナ」、「クロスアンジュ」、「アカメが斬る!」、「甘城ブリリアントパーク」、「ガンダムビルドファイターズ トライ」「棺姫のチャイカ」、「テラフォーマーズ」。えらくスローな展開なんだけど、「ヨナ」はこれからおもしろくなっていくのかも。梁山泊的な、仲間が次々と加わる系のお話はそれだけで結構楽しいものだし、妙に外した感もあるギャグの挟み方もなんか「花ゆめ」っぽいな、と思ってる。巧く行ってるかと言われれば、ちょっとうーんだけど。「クロスアンジュ」はメイドさん乱入回。お姫様環境を再現するのに使うお金はどのようにして調達していたのかしら。あと、予告がひどい(^^;。「アカメ」と「甘城」もいい感じっす。
水曜日、「ビルドファイターズ」、むう、ギャン子がやたら良い子に思えてきたぞ(w。「チャイカ」、「テラフォーマーズ」の二本も楽しいです。「テラフォーマーズ」、まだちょっとぎこちないところ、あるけどね。
とにかくマシンが立ち上がらないのが問題である以上、直近の解決策は毎日マシンを立ち上げることをしなければ良い、いつもは寝る前にシャットダウンするところを、スリープ状態にしておけばちょっとはましになるんじゃねーの? ってことで。とりあえず今日からこれ、試してみる。
とはいえシステムのどこかがダメになりかかっているのは確かなので、できるだけ安価にシステムをリフレッシュしたい。問題が自分が予想しているとおりブート周りであるのなら、マザーボードを換えればどうにかなるのかもしれん。
ただ、ソケット775、メモリがDDR2、と言うマザーが今時売っているんかい、と言う問題があるんだよな。何せ自分から見たらパソコンの世界ってまんまメスクリンだからね(^^;。場合によっては中古もコミでマザー、メモリ、CPUを一新した方が安く上がる可能性もあるのかもしれない。週末はちょいとショップをのぞいてみようかね。
週の後半戦。「ユーフォニアム」は文化祭エピソードにお姉ちゃんが抱えている問題と先生の過去話が絡むようなお話。滝先生の愛車はなんなんだろうね。妙にあれだけおかしなデフォルメがされてて「あれ?」と思ったりもしたな。何となくフランス車っぽい感じはあったけどね。
「ハイキュー!!」に加えて「Vivid Strike」も安定銘柄に入れても良いのかな? って気はしてきた。「Vivid…」、かーいい女の子のスポ根もの、かつ「なのは」の資産をうまいこと使ってる、って点でこれはこれでまあ、悪くないかもな、って感じ。
日曜朝。ジュウオウ「バード」、ってどうなんだ? だった「ジュウオウジャー」。「シンケン」「ゴーカイ」以来のレッドが2人になる、と言う展開を進めていくんでしょうかね。敵怪人のラッパー感は割といい感じ。これは2人同時に倒さないといつまで経っても増えちゃうよ、ってことなのかな? 「エグゼイド」も楽しいね。自分はもう小さなお友達の気持ちなんて想像できないけど、たとえば音ゲーでリズムに乗って体を動かすライダーの絵、とかって意外に楽しい絵になっているのかも知れないなあ、なんて事は思った。「ライダー」のデザインとしてはどうしても首を捻ってしまうけど、それって昭和のライダーのイメージを刷り込まれすぎたロートルの要らん文句なのかも知れないな、なんてことをちょっと思ったことでした。ついでに言うと今回の「エグゼイド」、そんなロートルも意外に楽しめる作品になっているよね。
「真田丸」、真田丸がしっかり機能する回、久々に見る真田の勝ち戦。なんだけど来週はカール臼胞猛射(違)のエピソードなのね。
真田丸からの流れで見たNHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」。もうね、
このじいさん、凄えわ
ドワンゴの川上さんが一蹴されるところも面白かったし、構成上、それをきっかけに宮崎駿はもう一度手書きのアニメーションに対するモチベーションを得た、ということにしたかったのね、って感じの番組制作上の作意、みたいなものも感じなくはなかったけど、それでもやっぱり思ってしまうわ。
このじいさん、凄えわ
デニス・E・テイラー 著/金子浩 訳
カバーイラスト EVILVIT
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012202-7 \1020(税別)
アザーズの侵攻を阻止できず、パヴ人達の大半を救うことが出来なかった上に、自らも大きな損害を被ってしまったボブたち。しかもアザーズが次に狙ってくるのが地球であることは間違いない。限られた時間の中で、アザーズへの対抗策を講じなければならなくなったボブたち。しかも問題はそれだけではなかった……。
滅亡に瀕した地球人類の移住計画の進行、遭遇した異星人たちのサポート、厄介なブラジル軍人への対応、海洋惑星への空中都市の建設、AIからレプリカントへの移行と、それに伴う限りある命を持つものとの軋轢と、ボブたちが解決しなくてはならない問題は山積み状態。しかもそれらをこなしながら、最強の敵への対策もしなくてはならないという大忙し状態。にもかかわらずここに悲壮感のかけらも無いってあたりが本シリーズの魅力と言えるかな。何せこのボブ君たち、すでに一回死んでいるんでね、これ以上死ぬ心配は無いってのはやっぱり大きいと思う。なにせバックアップがあれば多少後戻りもあるけど復活は可能なわけだから。
そこのところがスポイルするであろう、命がけ感、みたいなものを補強するために、モータルとイモータルの間の(恋愛込みの)心の交流であるとか、命に限界がある者とそこに限界がない者との間の関係性みたいなもので、いろいろ工夫はしていると思う。そこは認めます。
これまでに撒いたいろんな要素を一応収束させ、最悪の敵との決着も抜かりなく、こっちが忘れかけてたブラジルさん(^^;との決着もつけて、とまあよくやってのけたものだと思う。思うんだがその結果、全部の要素が薄くなっちゃったんじゃないか、って恨みもあるんだよな。
基本的にこのシリーズは、最凶の敵であるアザーズとの決着が一番大きい要素になるはずなんだけど、そこのところの盛り上がり方が、他の様々な要素のおかげで少々薄味になってしまった感はある。そして、その最凶の敵との決着において、勝った側であるボブたちが持つべき感慨に罪悪感が入りづらいってあたりも辛いかも。ここは前作では褒めた「神様には頼らない」って姿勢が逆に、悪い方に働いてしまったんではないのかな、と。原罪を犯してしまった存在に救いをもたらす存在が不在なのだね。ここで神様に頼れなかった、ってのは逆に辛かったのかな、なんて事は思いました。
あともう一点、これも神様がらみかもわからんけど、イモータルであることへの言及は欲しかったかも。確かにボブたちの未来は限りなく拓けているものであって、それはそれでポジティヴで良いものだと思うけど、それとは別に、無限の命を持ったものがあえて、その命に自ら幕を引く、て展開があったら文句なしだったんだけどな。
まあまだ続きもあるらしいので、そこらはこの先語られるのかもわからんのですけどね。まあないだろな(^^;。
★★★☆
ケン・リュウ 編/中原尚哉・他 訳
カバーデザイン 川名 潤
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012253-9 \1000(税別)
現代中国のSFの佳編をケン・リュウが英訳・編纂したアンソロジー。7人の作家の13編の短編と3編のエッセイを収録。
今年「三体」が大ヒットして俄然注目を集めている中国SF。その最先端の作品群をケン・リュウが訳した英語版をさらに邦訳した作品集。ほら、俺なんか中国SFといわれてとっさに出てくるタイトルが「猫城記」だったりするロートルなのでね、いきなりのこの事態に結構困惑もするし、正直「ホントにそんなにすごいの?」感もあるのは否めない。とはいえ「三体」が文庫になるのはまだ先だろう(三年待てる人なんです)から、ここで良い機会をもらったと思って読んでみた。って事で行きますよ。あ、今回はディレクトリリストのタイトル部分に著者名、データ部分にタイトルと訳者、その内容、という変則パターンでいきますね。
最高学府に入学できていながら、就職の望みも薄い学生たち。彼らは荒野に出て、野生の鼠を狩る作業に従事している。ただしその鼠たちは中国の大企業が遺伝子技術を用いて作り上げた、ネオラットと呼ばれる人口生命体だった…。
前書きなどでもケン・リュウは再三、現在ただ今の中国の状況を投影したくなる誘惑には抵抗してほしい、と言っているんだけれども、それでもその抵抗は結構困難なのじゃないかな、とは思う。本作で言うなら、なんなら天安門事件で敗北した学生たちへの共感と同情、みたいなものを感じるなってのも無理だろうって気はするし。でも最後に感じたのは永井豪の「
エリート社員だった僕は、定期健康診断で精神的ストレスを抱えた状態であると診断され、二週間のリハビリを宣告される。そこで十年ぶりの再訪となった麗江で見たものとは…
そういうジャンルがあるのかどうかは知らないが、「避暑地SF」だよねこれ(w。その味わいは結構なものかと思いました。
深圳でちょっと怪しい家業を営む僕が出会ったひとりの女性。彼女のために一肌脱ごうとした僕だったが…
乱暴な喩えですが中国版「ヴーダイーン」もの、なんてのはどうだろう。ハイテクを駆使しつつもどこかでその、またはそこの地域的な何かに囚われ続ける人のお話、と言えるのでは。
中国版のアミューズメント・パーク。そこのキャストに混じって暮らす人間のぼく、少しばかり寂れてしまったこのパークでの暮らしの四季おりおりのなか、ぼくに降りかかる様々な物事とは…
もしかしたらこれが本書で一番「中国っぽい」お話なのかも知れない。なんと言うんだろうね、「雑伎団SF」とでも呼びますか? 非常に雑多なガジェットがぶち込まれるかなりカラフルな作品なんだけど、お話は徐々に不穏になっていく(w。
要介護のおじいちゃんのために持ち込まれたロボットと少年の物語。これは打って変わって汎用性の高いお話、と言えそう。どこに置き換えても通用するお話だと思う。
こちらも「百鬼夜行街」と通底するものがありながら、打って変わってモノクローム・テイストな一篇。ものわかりの良いシュライク(「ハイペリオン」でも「移動都市」でも可)の道行きのお話。うん、この方の作品はどれも好きになれそうな気がする。
禁止用語ではなく、使用可な言葉が住民たちを縛り付ける世界。そこに暮らす住人の中には、その制度に密かに抵抗する者たちがあった…。
ネタバレになっちゃうのかな、中国SF版「華氏451」って事だと思う。もちろんブラッドベリのから現代の時代背景のアップデートは無理なく用意されていて古さは感じない。手堅い一作、というのが一読した感想だな。
「量子論的銀河ヒッチハイク・ガイド」はちょっと乱暴すぎるかな(w。次々と語られる未知の惑星たち。そこで語られるエピソードには割と大きな比率で「認識」みたいなものがテーマに込められていると思う。
三層に折りたたまれ、各層ごとに社会階級の異なる人々が生活する大都会。第三層に暮らす1人の男はとある依頼を果たすため、折りたたみのタイミングを計って第一層に潜入しようとするのだが…。
ミエヴィルの「都市と都市」もかくやという大仕掛け。そこで語られるのは、まあ普遍的な人の格差と差別の物語。まるで似てないけどちょっと「ブレードランナー」的なイメージを受け取った。
15歳の
ま、タイトルがそのあたりを物語ってはいるのですが、単なるコールガールだと思ったら大間違い、セックスを扱うと言うよりは、なんて言うんだろう、今の中国におけるフェミニズムSFの一つの形、と言えるのでは。もしかしたらこれはすごく新しい犬SFなのかも知れんけど(w。
世界に終末が訪れ、人々は新たな世界を目指して移動を開始する。その中で人々の間には新しい「体制」の形が芽生えてきて…。
初期星野之宣で始まって、24年組の作家の誰か(特定しきれない。山田ミネコさん、かなあ)がペンを引き継いだような。全体としてはきわめて少女マンガにおけるSFの一つのジャンルにぴったりはまりそうな気はしてる。
秦の時代、皇帝の命で円周率を極めることを命じられた学者が講じた策とは…。
うはは、中国にも小川一水がおった(w。どこに出しても恥ずかしくない、とても今様な数学SF。「今様」って言葉でくくるなら本書に収録された作品中、一番「新しい」お話と言えるのじゃないかしら。
突如地球に飛来した宇宙船団。そこに座乗していたのは20億の「神」だった。行き場を失い、地球での生活を希望する神々の要望とは…。
前作が小川一水ならこちらは田中啓文か(いやそこまでは…)(w。「三体」で一躍有名になった劉磁欣、実はその芸風は相当広かったと言うことなのね。脱力ストーリーのあとに待っているものとは、ってあたりにオーソドックスなSFショート・ストーリィの味わいがある。
はあはあ、やっと終わったぞ(w。んと、いくらケン・リュウが「深読みするな」と警告を発していても、この作品群から現代中国の諸問題を連想するな、といわれてもそれは無理だろう。とりわけ新書版から1年以上経った今、香港の騒動なんかも無視は出来ないわけで、いかに未来を描いていても本を読む我々が最初に参照するのは現代社会であるわけで、そこに目を瞑る、というのはやはり困難なのでは、とは思うし、敢えてそれをやるのは何かを見ないふりをする、って事になるのではないかな、って気もする。難しいな、ってのが正直なところ。
とはいえ各作品の読みやすさや面白さは抜群で、そこは大変楽しめた。全体としてはどうだろう、若干クラシックSF側にシフトしたストーリー感に、現代中国というか現代世界においてアップデートされたいくつかのガジェットが上手い具合に組み合わさったお話が並んでいる。これは決して何かが後退したとか言う話ではなく、これからSFを読んで前進していこうとする読者にとってはうってつけのアンソロジーと言えるのじゃあないだろうか。思ってたのとはちょっと違ったけど、総じて王道を行くアンソロジーになっているな、と思いました。とても良かったです。
★★★★☆
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□ Rダニけん [わたしが原稿かいたとき、アレを実装しているUAって1つもないので、仕様書を首っ引きで書いたのよね。だから動作確認して..]