カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
今回のお題は「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」。当然ハムスターの映画も併映。webでハムちゃんより先にゴジラを上映する小屋がある、みたいな話を見かけたけど、うむ、正直そっちの方がいいんじゃないかなあと思ったな。毎年思うんだが出崎統、一体何考えてハムスター映画のディレクションやってるんだろう。いやもう、見てると気が狂いそうになります。んでその後に見る映画、よほどしっかりしてないとハムスターの後遺症で印象が薄れますわ。去年の「G×MG」はハムスターに負けないパワーがあったんだけど、今年はちょっと、そこまでは行かなかったかなあと言う感じかな。
今回はちと用ありで早めに引き上げなくちゃいけなかったのが残念でございました。ということで感想は以下に。
スタッフ
監督:手塚昌明
脚本:横谷昌宏・手塚昌明
音楽:大島ミチル
特殊技術:浅田英一
出演
金子昇
吉岡美穂・虎牙光輝
長澤まさみ・大塚ちひろ
釈由美子
小泉博
中尾彬
公式サイト:http://www.godzilla.co.jp/
ある夜言語学者、中條の許に現れた訪問者。それはかつて中條が謎の島、インファント島で出会った小美人たちと同じ一族の少女たちだった。少女たちはかつてのよしみを通じ、中條を通してゴジラの骨格から作られたメカゴジラ、機龍の運用をやめるよう、日本政府に働きかけて欲しいという。生命を終えた物を不自然に生かすような行為はやがて大きな災いの元になるだろうと言うのだ。だが、度重なる巨大生物の襲撃に苦しむ日本にとって、機龍は最強の防衛手段であり、政府も簡単にそれをあきらめてしまうことなどできない。同じ頃、太平洋岸に巨大な亀型の生物の死骸が打ち上げられる。その身体には、巨力な別の生物によってつけられたと思われる、無惨な傷跡が残っていた…。
前作、「ゴジラ×メカゴジラ」が近年希に見るすばらしい出来だったものでかなり期待して鑑賞したのだけれど、ううむ、今回は惜しくも残念賞、と言う感じか。全体に前作の美点だった抑制の効き具合がどうも今回はうまく機能していない感じ。あれもこれもと詰め込みすぎたシチュエーションとストーリー展開、へたくそな役者を揃えてしまったが故の過剰に過ぎる(そして、見るに堪えない)お芝居が、せっかくお金のかかった豪華な特撮映像を片端から台無しにしてしまった、ような感じかな。
主役級の役者さんたちがどうにも魅力がないこと、重鎮であるべき小泉博氏が(たいへん失礼ながら)老いすぎて、普通にお芝居ができない状態になってしまっていること、貧相なセミヌード見せてんじゃねーよな小美人の撮り方、と生身の役者さんたちのお芝居がほぼ全滅に近い状態ではなにをか言わんや。せなで泣いてる釈由美子の芝居がこの映画の屈指の見せ場、ちゅうのはマズいでしょう、どこかが、決定的に。
前作の、アラはあるけどそれでもストレートにお話を追っかけられるわかりやすさも影を潜め、思わせぶりが思わせぶりのままで終ってしまっているストーリィ展開になってしまっているあたりが非常に残念。メカゴジラのメカニック、という裏方さんを主人公に持ってくるなら、ヤマ場での活躍のさせ方にももうひと味、ひねりがあってもよかったのじゃないかな? オペレータも知らないけれど、実は機龍に瞬間的にものすごいパワーを出すことができるようなセッティングの方法があることをメカさんだけは知ってて、もうだめだ、って時にそいつを使う→機龍大ダメージを受けるも目的は達成→あとは本編のテーマに沿って機龍の後始末、みたいな展開でもよかったのじゃないのかなあ。せっかくの設定がうまく活かされてない感じ、というか全体に役者さんたちが立ってないのが致命的な気がする。
特撮側が、かつて根岸泉さんが(平成)ガメラとゴジラを表現するのに使った、(ガメラは)腕利きの板前の作る一品料理、(ゴジラは)有名ホテルのフルコース料理、って比喩の、そのフルコース料理の王道にちゃんと挑戦してるあたりでかなり好感を持っただけに、本編が少々ヘタレてしまったのが惜しいかな。まあ、「何食ってもぱっとしねえなあ」、だったフルコースが、少なくとも「お、肉料理は抜群にいけるよね」ぐらいまでグレードアップされてるとは思えるのでたとえば「ミレゴジ」あたりまでのヘタレにも程があるゴジラ映画に比べたらなんぼか楽しめる映画になってるのは認めるんだけど、この先手塚監督には、フルコースの料理として、最初から最後まで楽しめる料理のような映画作りをめざして欲しいよなあ、と思ったことではあります。年に一度のお神楽としては及第点なれど、盛り上がれる怪獣映画を見せてもらえたとは言えない、と言う印象ですね。
手塚監督にはもう何回かチャンスを上げて欲しい気がするんだけど、来年のゴジラ映画のアナウンスがもうでてて、なんとなく手塚路線からずれた方向に行ってしまいそうに見えるのがちょっと心配ではあるんですが、さてどうなる事やら。
(★★★)
何度目かの再起動でようやく修復セットアップが完了したけど、あう、ドライブレターがでたらめだわ。まあいい、とにかくデータ退避させてお遊びマシンの方で仕事片づけちゃおう。待ってろ、貴様の相手はそれからだ。
ダグラス・ケネディ 著/中川聖 訳
カバー写真 ©Silvia Otte/amana images
新潮文庫
ISBN4-10-213815-3 \933(税別)
「かなり粋で気が利いて、ブラックユーモアにあふれ」た脚本を書き続けている。10年ほど。だが売れたホンはない。お互いの才能と、それから魅力を認め合い、一緒になったはずの妻との間にも、売れない10年という期間はいささか長いものになってきた。娘のことは愛している。でも妻も私も、これから娘のために稼ぎ出さなければならない金の額を思うと、ついお互いに必要以上に辛い態度を取り合ってしまう。そんな毎日がある日突然一変した。一本の作品が比較的信頼のおけるケーブルテレビ局の目に留まったのだ。ささやかな成功に見えたそれは私、デヴィッド・アーミテージのその後の人生を劇的に変えるきっかけとなったのだった。私の脚本のもとに製作されたテレビドラマは評判を呼び、第2シーズンの放映もはやばやと決定される。次々と舞い込む執筆依頼、評論家たちの絶賛、ついにはエミー賞までもがこの手に。同時にそれは莫大な富とそれに伴う地位、華やかなスキャンダルをも私にもたらすことになった。ついに状況は好転した。これからはずっと、この生活が続くだろうと私は信じていた。
もちろん、そんなわけはなかったのだ…。
人生がもし、二者択一のコマンド選択式アドベンチャーゲームだったとしたら、ただひたすらにスカの方ばかりを引き続け、どんどんドツボに落ち込んでいく主人公、を描かせたら天下一品のダグラス・ケネディ。そのドツボ一直線ぶりの怖さ、おかしさ(傍目に見れば、それはスカだろ、というのは明らかな場合でも、彼の主人公たちはなんだかんだと理由を付けて自分を騙し、スカの方を引いていくのである)は、「仕事くれ。」や、「どんづまり」(しかし邦題が毎回すごいよな)を読まれた方なら先刻ご承知でありましょう。一応恋愛小説の体裁を採ってはいるけれど、「幸福と報復」もやっぱり主人公のドツボっぷりは強烈だし。
今回のお話では、最初ドツボな主人公だが、彼なりに才能もあり、勤勉であることが報われて、一度は望外の幸福を手に入れることに成功するだけにその後の落差の痛さも大きい。今回は次々とドツボに向かって驀進していくんじゃなく、ゲームにたとえるなら、第一部の幾つかのイベントでの受け答えで立ったフラグの総合で、第二部スタートのときにとんでもなく悲惨なイベントから始まる羽目になった主人公、という感じですか。少しずつ不幸になっていくのではなく、いったん不幸になったとたん、打つ手の全てが裏目になって帰ってくる、様な展開。いったん外れくじを引いた人間がもう一度当たりくじを引くのに必要な運は、以前のそれに比べてはるかに強力なものでなければならない、というのがアメリカのビジネス業界と言うことなのかも知れない。
ところが面白いことに、一度富と栄光をその手にし、それから逆境に突き落とされたデヴィッドなのだけど、その貧乏暮らしが案外清澄なものに見えてくる、ように作者は描いている。今回の主人公は、それまでの作品の登場人物たちに比べると、少々物わかりがよい、というか一度は枯れた自分に納得しているのだね。富のもたらす幸福とは別の、精神的な充足、みたいなものを何となく見つけかけたかな、と読者も主人公も思ってみたりするわけである。
でもケネディだからそこで終わりにはしないんだけどね。
お話はさらに急転直下、なんと言っても主人公なのだ。落ちたままで終っていいものか。だからデヴィッドは最終的には形勢逆転に成功する。でも、それと引き替えに喪うことになるものもまた大きい。何も持たないけれど心は穏やかなドツボと、富と名声を手にはしていても、かつて感じていた穏やかさを敢えて押しやり、ただひたすら仕事をし続けることでしか、その場所にいられない自分と。さあどちらが人間にとってマシな世界なのかな? というところか。それはもちろん、簡単に答えの出る問題じゃあないよね。ただ、いずれにしても、どのような状況になるにしても、それを作り出す最後の決め手は自分自身なのだ、とデヴィッドにとっての最大の仇役は終盤に彼に向かって言い放つ。スカとわかってスカを引くのは、スカをスカじゃないと信じたい自分がいるからなんだよ、と。ここら辺に潜むなにかが、ケネディ小説に通底するテーマ、なのかも知れませんな。
さてダグラス・ケネディ、実は海外では「幸福と報復」路線のメロドラマの方が人気が高いのだけれど、なぜか日本では「どんづまり」、「仕事くれ。」が評判が良いものだから、本作品は世界に先駆けて日本先行発売となったそうで。良いことなのか悪いことなのかはわからんし、「悪夢路線全復活」などと帯ではしゃぐ出版社もどうかと思ったりもするけど、まあ面白いから良しとするか。そうそう、日本でのデビュー作、「ビッグ・ピクチャー」もたいへんに面白いのでお奨めです。軽石庵にも在庫一冊あります(こらっ)。
(★★★★)
「インデアンカレーを食って(そうか、『目玉』ってのは生卵ダブルってことなのか、知らなかったよー)『キングコング』を観よう」オフ。いやあ今回はなかなか濃かったね。宴会の最中に十何年ぶりかでお会いしできたお友達の(嬉しい)乱入もあったりして。
映画の方はなんですな、詳しくは後日改めて書きますけど、最強のオタクが持てるパワーを全部ぶち込むことを許されたらこんな映画ができました、って感じだ。「ネガドン」がほんとはやりたかったこと、が全部つまっているような映画。楽しめましたよ、でたらめに長いけど。
スタッフ
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ/フィリッパ・ボウエン/ピーター・ジャクソン
製作:ジャン・ブレンキン/キャロリン・カニンガム/フラン・ウォルシュ/ピーター・ジャクソン
撮影:アンドリュー・レスニー
音楽:ジャームズ・ニュートン・ハワード
出演
ナオミ・ワッツ
ジャック・ブラック/エイドリアン・ブロディ
トーマス・クレッチマン/コリン・ハンクス
ジェイミー・ベル/イヴァン・パーク/カイル・チャンドラー
公式サイト(日本語):http://www.kk-movie.jp/top.html
いまだ大恐慌の混乱が癒えきってはいない1933年、一人の男と一人の女が、今人生における劇的な転回点に立っていた。映画監督のカール・デナムとコメディ女優のアン・ダロウ。デナムには最後の切り札があった。信じられぬほど過去の遺跡がそのまま残っていると言われる伝説の島、髑髏島の位置を示していると思われる古地図。もしそれが実在するのなら、そこで撮られた映画は世界の観客の注目を一身に集める物になるだろう。主演女優に逃げられた直後に偶然であったアンの他、身近なスタッフ達までも嘘で言いくるめ、ぼろ船に最低限の機材を詰め込んだデナムは、髑髏島を目指して出航する…。
稀代のオタッキー監督(褒め言葉)、ピーター・ジャクソン(以下PJ、と称します)が幼少のみぎりに夢中になった、オブライエン版「キング・コング」(以下「初代」と称します)のリメイクに挑戦した超大作。上映時間3時間8分はどう見たって初代の倍以上の尺。初代に夢中になった少年が、「ボクだったらここはこうしたい、あそこにはこんなシーンも入れたい」って夢想した物がすべてつぎ込まれた結果、倍の長さの映画になっちゃったって感じか。あらゆるところにオタク的「このシーンはこうなってなくっちゃ」な思想がブチ込まれている。しかも恐ろしいことにお金の心配無しに(^^;)
なので出来上がった物は、映像として「これだろ、見たい画は」のオンパレードになっていて、その意味で一瞬たりとも退屈しない3時間を経験できる。そこは凄い。初代のパペットモーションでも、ラウレンティスが作った(駄作)二代目のゴリラスーツ(えーとたしか、リック・ベイカーの名前がクレジットされてるけどホントに仕事したのはカルロ・ランバルディで、これがリックほどにはゴリラスーツが上手に作れなかったんでしたっけか)(あー、よく考えたらオレ、記憶が「フラッシュ・ゴードン」あたりとごっちゃになっとるような気がする)でもついぞやれなかった、コングの表情の微妙な変化、ってあたりを実に自然に、しかも情感たっぷりに実現して見せているってところだけでこの映画は観る価値がある。「うごー」しか言わないコングといろいろ話しかけようとするアンのシークエンスは、絶対勝手なアフレコ入れたくなってしまう出来だよ。これはもう、コング役は少々老けた菅原文太、アンの方はあなたのお好きな女優さん(ワタシは松嶋菜々子あたりがいいかと思います)気分で勝手にアフレコしたら絶対楽しいと思う(w。
「コング」に心奪われた映画少年が、今現在の自分の持てる力を全部つぎ込んで作り上げた、敬意と愛情と、それからやる気に満ちた特撮映画として、だからこれは素晴らしく見応えがある。その上で個人的にPJに、言わせてもらえるのなら言いたいんだけど、あんたこの企画、もう10年寝かせられなかったか? オタクの精神年齢は普通の人より老化が遅いんだよね。44歳のPJ、たぶん精神年齢はようやく30代、ってあたりなんじゃないかなあ。
何が言いたいか。
この映画、初代に満ちていたエロさが皆無なんですわ。ここがもうたいへんに惜しい。別にわたしゃ、あれだけあっちゃこっちゃに引きずり回されてるナオミ・ワッツのぱんちゅがついぞ見れなかったから、こんなこと言ってるワケじゃないんですよ(あ、いや、ちょっとは見たかったけど)。初代にあった、もうどうしようもないエロさ、だけがこの映画には不足しているような気がしてね。他は全部ある。やややりすぎで冗長になってるとも思うけど、それでもその高水準な映像は見事しか言いようがない。反面、オタクが苦手としている(と一般的に言われがちな)微妙なニュアンスの部分で、やはりこうなんと言いますか、PJもうちょっと待っても良かったんじゃないのかい? ここまで作れるんだもの、これでもうひと味、エロへの造詣が加わってたらこの映画、史上最強になってたんじゃないのかな、なんて思うのね。ここが惜しいんだよなあ、「エロさ」に関してはいまだに、あのクズのラウレンティス版を含めても、初代のあのドキドキ感に達してない感じがするんだよな。ナオミ方面からそのあたり、釘を刺されてたとか、そもそもナオミ・ワッツという女優さん自体が、キレイだけどエロくはないタイプの人であるのかもわからんけど。
ワタシも自分がオタクな人間であると思っているので、なんかこの辺、妙に身につまされますわ。エロをみつける嗅覚に優れている反面、自らエロを作り出すってのが苦手な人種、ってのがオタクなのかも知れないなあという気がしてしまって。そこそこわかりやすい技術、ってとこではもう、とてつもないレベルの映像を作り出している反面で、観る側の気持ちの微妙なところをちょいとひっかいてやる、そういう機微みたいな物がまだ、PJには不足しているのかも知れないな、なんてな事はちょっぴり感じさせていただいた。ま、それもまたPJって人の魅力なのかも知れないけどね。
もちろんその辺を差し引いた、圧倒的な画像の迫力は金払って観るだけの価値があるのは間違いありません。まずは大スクリーンで。それからテレビ画面でアフレコごっこをして楽しむのが、正しいみかたである、とは言えるかも、とは思いますよ。
(★★★★)
朝から(ウソ、昼過ぎから)「奇想天外」誌のデータづくり。第一期、第二期あわせて80冊にちょっと足りないデータ。ついつい途中でつまみ食いしちゃうんで、エラく時間がかかってしまった。実際時々妙に面白いネタとか、三月に一度ぐらいの割合で「SFって大丈夫なのかなー」的な座談会なり対談なりが組まれるあたりに、SFってジャンルにいてる人たちが拭えずに持ってる危機意識みたいなものがほの見えて、いろいろ味わい深い。ここらのお話も面白いんだけど、とりあえず今回のネタは「奇想天外」誌の新人賞関連、第1回の新人賞の第1回審査通過作品の発表があったのが書影、1977年11月号。ここで発表されてる81人のお名前、30年経って見直してみると結構面白い。
奇想天外の第1回新人賞を取ったのは、ご存じの通り新井素子な訳だけど、同じコンテストで第1回選考に残った人のお名前のなかには、それ以外にも大原まり子とか岬只悟(兄悟さん、なんだろうなあ)なんてのがあるし、そんな中に混じって「公手成幸」ってお名前があるのにもちょっとびっくりした。今や翻訳家として、スティーヴン・ハンター作品やマキャフリイのヘルヴァものの訳を担当されてる方ですね。最初は作家を目指してらっしゃったのだなあ、と少々感慨を新たにしたことでございました。
「奇天」から登場した作家さんには他に、牧野修、谷甲州なんて名前が散見されたりする。こう言うのも時代をずらして本を見る楽しみなのかも知れないな。
「ウルトラマンメビウス」、「天保異聞 妖奇士」。「妖奇士」、なんか作風変りました? で「メビウス」(#37:父の背中)。
ふむふむ、さすがは小林翼。GUYSの有象無象どもよりはるかにちゃんとした芝居見せてくれるよなあと感心しましたです。お話はクリスマスだしおめでたく行こうよって事で。ちょっと親子の絆深め直し話としてはスジの持っていき方が甘いかなあと言う気はするけど、まあこれはこれで、よろしいんじゃないですか。で、翼君が遊んでたゲームが「ポールポジション」なのはなんか理由がありますので? 同じ頃の流行りもの、でもないよね?
ん? ウルトラの父?
すまんね、ウルトラの父とかいわれても、1ミリたりとも心が動かん人間もいるって事でひとつ(^^;)。
□ noki [メビウス・・・・うーん、、父が出てきても、、、「あの頃と同じだぁ」といわれても、、マントなんかは確実にちがってますが..]
□ rover [わはは、俺、あの頃体験も共有してないんで、「そうかあ、同じなんだ」と素直に納得しましたですよ、そのあたりだけは。]
□ TUX [●「あの頃と同じ」というコトはアレですか「子供のケンカに親が出て、オトナの威厳を見せつけたまではよかったが、慌てて走..]
□ 空の人 [あの子役、演技うまいなぁと思っていたら有名な子だったんですか。私はサコミズさんとセリザワさんの演技が渋くて好きなので..]
□ rover [翼クンは北大路欣也版「子連れ狼」で大五郎役をやっとりましたですから、今年地球にやってきた若造より演技が達者なのも当然..]
□ 空の人 [大五郎の子でしたか。納得です。]
大阪・シアターBRAVA!にて花組芝居公演「KANADEHON 忠臣蔵」観劇。日本人なら年末は忠臣蔵だよね、ってことで。全十一段の芝居を二時間半(いや、もうちょっとあったかな)に圧縮したネオかぶきは、おかると勘平、力弥と小浪、さらには天河屋一家など、恋人や家族の愛情に重きを置いた表現がなされており、派手なチャンチャンバラバラを期待して観に行くと、ちょっと肩すかしを食らうかも知れない。実際の所、いわゆる「忠臣蔵」のエピソードで我々が良く知るもののほとんどは、ここでは見ることはできないわけで(もちろん、大元が浄瑠璃の版を元にしたものであるので、いわゆる『忠臣蔵』とはちょっと違うものであるのは当たり前なのだけれど)、そこにちょっと違和感を感じるかも。
それでもやっぱり、そこは花組芝居。男役、女役を自在に使い分ける達者な役者さんが揃っているここのお芝居は、所属するスタッフの人数以上のバリエーション豊かな演者さんたちのお芝居が楽しめる。役者さん同士の弄りあいも楽しいしね。
やや長めのお芝居ではあったが、楽しめました。
それにしても。
どうして13:30開演だと信じ切ってたんだろうなあ。招待状見てもしっかり日曜日は13時開演って書いてあるじゃん。7分ほど遅刻してしまった。暗い中、自分の椅子に座ろうとしてしっかり直前で転んで、両サイドに座っておられたお嬢さんと老紳士に多大な迷惑をかけてしまいました。すいませんでした。
久しぶりにちょこっと時間あいたので古本の書影のスキャニング。ちらほらと'90年代前半あたりのアニメ雑誌が集まって来てたんでそのあたりを。オレ、「アニメディア」って読んだことなかったんだけどさ、この雑誌は目次がないのが通常パターンなのかい? かなり探したつもりなんだけど見あたらないもんで。こういうモンなのかな。
ま、そんなことは措いといて今回気になったのはコレね。「アニメージュ」1992年12月号の付録、「ミンキーモモ なるようになるダバ! BOOK」。いわゆる「海モモ」の方のライトなムックなんですが、これ、なかなかいいね。本誌の方、「付録欠落」って事にしてインマイポッケ(死語)しちゃおうかしら(これこれ)。
昨日からのお仕事。某サイトのリニューアルに伴うコーディング仕事。とりあえずのこちらの担当分は明日の昼までに16ページ。最初の話では各ページともA4半分ぐらいのボリュームなんで簡単ですよ、って事だったんだけど、
大嘘だー
ホイールを相当ぐりんぐりんしないとページの最後に行かないんですけどね、これ。16ページの内8ページぐらいは、その手のボリュームたっぷりのヘビー級コンテンツなんですけどー。
と相手先に連絡入れたら、向こうも内容をちゃんと見ないで仕事の振り分けやってたようで、いきなり電話がかかってきて、重たいコンテンツが集中的に俺んとこに行く結果になっちゃってごめんね、とな。
とりあえず重たいのは9割方片付けたけど、その時点で実はもう一件急ぎの仕事があるんで、残りは夜更しの効く若いのに任せて、そっちに移っちゃくれまいか、ですって。
んーと。
なんやよく分からん展開になってきたな。とりあえずその、もう一件の方がナンボのモノなのか、聞かせてもらってから身の振り方を考えましょうかね。
マイク・シェパード 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011736-8 \1000(税別)
人類協会の名で呼ばれる、一種の連邦制を取る地球人類たちの中でも有力な勢力を持つ惑星ウォードヘブン。そこで代々政治、経済、軍事の分野で重要な役割を果たしてきたロングナイフ家の娘、クリス。親が敷いたレールに乗ることを嫌って宇宙海軍に入隊したクリスにとって、最初の大きな作戦が目前に迫っていた。植民惑星シーキムで発生した少女誘拐事件、民間による再三の救出作戦が失敗に終わった今、頼りになるのは人類協会の軍事力しかない。降下作戦を担当する海兵隊に適切な指揮官がいなかったことからクリスに回ってきた人質奪回作戦の指揮任務。だがクリスには小児誘拐に関する大きなトラウマがあった……。
美人が主人公のミリタリィ系SFってのには一定の、しかも決して小さくないニーズがあるって事なんだろうか。「オナー・ハリントン」やら「スコーリア戦史」やら、ミリタリィとはちょっと違うけど「サイボーグ士官」やらもこっちの系統かね。こちらでちょっと変わった女子高生に読者が萌えるのと同様に、向こうじゃハードに闘う女性のお話が人気を集めているって事なのかしら。
超セレブな家系に生まれ、それを嫌って実力主義の軍隊に身を投じたは良いけれど、それで生まれや血筋がチャラになる訳もなく、セレブはセレブなりに、向き合って乗り越えていかなければならない障壁はあるんだよ、ってお話。ノリとしてはまあ、いわゆるミリタリィSFのフォーマットに乗っかっているんだが、他のシリーズとの差別化というところで、セレブに生まれ、セレブとしての訓練もそこそこ受けた人物が、極めて泥臭い軍人の世界に身を投じたらどうするか、ってあたりの描写が割と念入りなのがちょっと面白い。政治家のカバン持ちの経験が、軍人としてのキャリアでどんな風に効果を発揮するか、ってあたりの描き込みが割と目新しいのだった。
ルーツが帆船モノの冒険小説なので、お約束になる艦隊戦をクライマックスに持ってきてはいるんだけれど、実は本書の面白さはそこにはなくて、船から降りた船乗りの悪戦苦闘の方に面白さが集約されてる感じがするのが、まあ新しいと言えば言えるかも。
というわけで序盤のヒキから中盤にかけてのノリは割とわたくし好み。ラス前のクライマックスはちょっと「持って来た」感が強すぎたような気はしないでもない。このシリーズ、すでに本国では7作リリースされているようなので続きがどうなっていくのかちょっと興味はある。なので続きもよろしくです、ハヤカワさん。
★★★
どこからも続きの仕事の話が来ないなあと思ったら、あら、今日はお休みだったのね。ってことで先週、先々週の録りだまってた分。抜けもあるけど、ごそっとまとめて「それでも町は廻っている」、「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」×2、「探偵オペラ ミルキィホームズ」×2、「天装戦隊ゴセイジャー」×2、「仮面ライダーOOO」×2、「ハートキャッチプリキュア!」×2、「STAR DRIVER 輝きのタクト」×2。
「それ町」は何やら少々オカルトというか「ムー」風味というか、そんなお話が2本。後半のメイド長の旦那さんのお話は普通にしみじみ、良いお話だった。
先週の「禁書目録」、前のシリーズでグーパンチされてたお姉さん、普通に味方サイドに戻ってるのね。今期は土御門君がやけにカッコいいですが、出だしの家族ゲーム的茶番は全く不要なんじゃね?
「俺妹」、妹へのプレゼントと兄貴へのプレゼントの話が続く。魔法少女ときたらゆかり姫なのだな。幼なじみのほわほわ感と最終回の一話前でようやくデレた妹君がよござんした。
意外にシビアな展開になってきてる「ミルキィホームズ」、あらあら、なんだか真面目だわ。最終回は「ホームズの帰還」なのね。
「ゴセイジャー」はいよいよ大詰め。結局ラスボスの中のラスボスはブレドランだった、ってことで、そこはまあ納得かな。ただその分、今まで何度も言ってきたけど敵側の怖さ、みたいなものが上手く強調されないままラストにやってきてしまったな、感は無しとしない。
「OOO」は敵と味方の入り組み具合とメダルの争奪戦の按配が良い感じで、なかなか楽しい。あと、役者さんたちのお芝居がかなり良いね。ちゃんと張るところと抜くところのバランスが取れていて、安心して見てられると思う。
「プリキュア」、高齢出産とさらに高齢なプリキュアさん登場のお話。さすがに坂本千夏さんにプリキュアはちょっと辛かったかもねえ。
「STAR DRIVER」、それなりに惹かれるものは無しとしないけれど、それとは別の話で、バスの屋根とか学校のガラス窓って相当汚いものだと思うんだけど、そこに寝っ転がったりそれ越しにキスしたりとか、相当汚いと思うんだけど大丈夫ですか? あの世界は完璧な無菌世界なの? こういうどうでも良いところが気になってしまうってところが、オッサン化してる証拠なのかも判らんけど。
はあはあ、何とか追いついた、と思ったら世間はもう週末だよ(^^;)。
木曜深夜分。「ペルソナ4」、「輪るピングドラム」、「The iDOLM@STER」。「ペルソナ4」、おかしなゲームオタクの件は簡単に解決して、その後みんなの心が離れ始め、悠が焦り始めるってお話なのかと思って、そりゃ意外に新機軸だなあと思ってたらそんなことはなく、それもゲームオタクくんのフィールド内のお話だったことが判ってある意味がっかり。そっち方面に話を拡げてやれば、一旦離れた仲間が再結集、って見せ場も作れたのにな、なんて。
「ピングドラム」は最終回。最後まで一筋縄ではいかないお話だったと思うけど、敢えて乱暴に決めつけてしまうなら、取捨選択にまつわるお話だった、と言うことになるのかしら。それでは言い足りていない、ってところも結構多そうではあるけれど。分ったような、分らんことがたくさん残ったまま終わったお話、という印象もなくはないけど、少なくとも何かを引っ張るものを残して閉じたな、と言う感じはある。「気になる」ってところの多さだけなら「まどか」以上だったかも知れないね。
「アイマス」は実質的な最終回、と言えるのかな。前の千早さんのエピソードが一種の予習的な意味合いを持ったお話だったのね。なかなかよろしおした。
昨日よりはマシになったけど、まだちょっと鼻水ずるずる、若干頭重め、タバコが超絶的にマズい(それでも吸うんかい)。
鼻水に粘りけが出てきてるんで、治りかかっているんだとは思うんだけど…
関節痛の影響か、いつもにも増してタイプミスが多くて、キーボードに向かうのも億劫っす。
週末の分。「ジョジョの奇妙な冒険」、「リトルバスターズ」、「コード:ブレイカー」(×2)、「ソードアート・オンライン」、「特命戦隊ゴーバスターズ」、「仮面ライダーウィザード」、「スマイルプリキュア!」、「マギ」。ぼんやり状態で視聴。土曜深夜は割と空気。「コード…」と「ソード…」は最終回。次からは「八剣伝」に「D.C.Ⅲ」。んー、これはピンと来ないかもなあ。
日曜日、特撮二本はクリスマスバージョン。「ゴーバスターズ」は熱い方向に、「ウィザード」は小洒落た方向に行ってたかな。ライダーの方は、脚本きだつよしさんなのね、ってTEAM 発砲・B・ZIN(きだつよしBlog 不屈夢走)復活するのかい。うわー、見たいなあ、あの仕事復活しないかなぁ…(人頼み)。「プリキュア」はエンドカード(っていうのか?)の「ちきゅうがだいピンチ!」ってコピーで笑った。「マギ」はまあ、まだ序盤だからな、ってところもあるとは思うけど、どこに向かってますか感は少々強めかも知れない。
今日の朝刊にも要約版が載っていたんだけど、慰安婦報道検証 第三者委員会 (朝日新聞社インフォメーション)。紙の新聞だとさっと読めるのに、web版だと探すのに一苦労してしまうあたりが何とも。
一応フルサイズ版は落としたんであとでじっくり読みますが、要約版の方でちょっと面白かったのは委員の皆様の「個別意見」だったかな。おそらく朝日側の人であろう岡本行夫委員と、一番フラットにものを見ているのであろう保坂正康さんとの間の温度差とか、その「間」にいてるのであろう田原総一朗ほかのヘタレっぷりが結構面白かったかも。自分は保坂さんの、慰安婦問題をまず「軍隊と性病」というレベルまで落とし込んで論議すべきだろうという意見に強く賛同するものなので、そこのところの上っ面でなんだかんだ言うのはなんだかなーって気はしているんだけど、さてどうしたものであるんだか。
もはやどこから続けたら良いのか。先週の日曜、「ビルド」、セントくんこそが「生きている」と言われていた葛城巧その人だった、と明かされる回。その展開はありかもな、とはちょっと思ってましたがさて真相は。「キュウレンジャー」、全部まとめて救うんだ、といういかにもラッキーらしい決意に行ったのは良いが、ツルギ君の死亡フラグがかなり前に出てまいりました。
鯨と側車、鯨は次回最終回だってのにいろいろ落ち着かない、側車は次回最終回だってのにいろいろ落ち着かない。あれ?
「いぬやしき」、「このはな綺譚」ともに最終回。「いぬやしき」はちょっと急ぎすぎだったかな。「このはな」はまあ、どこで切っても大丈夫な造りとは言えるけど、何となく「ARIA」のニューイヤーエピソードに、ちょっとケットシー風味を強めにまぶしてきたような感じでしょうか。かなり好きなシリーズでした。続編作って欲しいですね。
「少女終末旅行」「キノの旅」も最終回。「少女…」んーと、つまり階層が別れた世界で、それぞれの回でケッテンクラートだったりタイフーン級がいてたりと、それなりの技術レベルに差が付いてるって事は、この世界はたがみよしひさの「GRAY」みたいな世界なのかな、なんて。最上階で待っているのはそれぞれのエラ(紀元)のチャンピオンが戦った末のチャンピオンを称えるもの、って事なんでしょうかね。最終回、ちょっと詰め込み気味だった感は無しとしないけどなかなかステキなアニメでした。「キノの旅」は(知らんけど)他に最終回に持ってこれそうなエピソードもあっただろうに、よりにもよってラストに大焼き肉大会を持って来るってのはどうなんだ? いやまあ皮肉の効いたお話ではありましたが。
「結城結奈」はなんつーか、落とす方向性は解った。んでこの鬱展開を越えたところに、ちゃんとここまでの落とし前を付けられるだけの何かがあるんだろうな? ってことでしょうかね。
なんですが、古本追加データの入力作業、それが終わってうっかりテレビ点けたらばフィギュアの女子フリーやってて、ついつい惹きこまれてしまって。あれですね、絶対的な美形という点ではロシアをはじめとする欧米勢のレベルの高さ、ってところにはどうしても対抗しづらいけど、身びいきかも知れんけど最近の女子の日本選手たち、みなさんキュートですよね。それもあってついつい見入っちゃうんだよなあ。ってことで本日は「ゴブスレ」「グリッドマン」「リリスパ」まで。
「ゴブスレ」、ダンジョンでは無敵でも平地の戦いは辛いのよ、だから力を貸して欲しいと頭を下げられるゴブリンスレイヤーさん。ヒーローの矜持じゃなく、小鬼を狩るものとしてのそれが彼を動かしている、と言うのが良くわかるエピソード。それに呼応する冒険者たちの心意気、も良いですな。
最終回が二本、「グリッドマン」、んー、「ガメラ3」をぶっ込んできてからの「マイトガイン」で〆た、と言う解釈でよろしいか? そりゃリアルタイムで見てたから、「夢のヒーロー」がかかって「あの」グリッドマンのビジュアルが出てきたら確かに上がりはしますけど、旧作への目配りも(後付けながら)ほうそうなのか、とも思えはする、けどお話としてはやっぱり最初から最後までを通しての「スジ」が通ってなかったと思う。前にも書いたかもわからんけど、とりあえずの勝利条件、または敗北条件がはっきり提示されないままお話が進んでいくので、どうなったらヤバいのか、どうすればひと安心なのかがわからんまま話が進んでいった感じがある。絵は立派だったけど話はかなり、思わせぶりばかりが先に立ってた感じでしたね。
「リリスパ」、まあ予定調和のオンパレード。こういうのは全然嫌いじゃないよ。楽しみました。(w
前 | 2003年 12月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
□ taoy [比べる対象がアレかもしれませんが、今回の小泉博氏は、少なくとも、VSキングギドラの土屋嘉男氏よりは良かったと、私は思..]
□ ROVER [役柄としては全くその通りだと思います。ただお芝居そのものについては、やっぱり土屋さんの方が余裕を持ったお芝居をしては..]
□ domo [自分、都合三作観たわけですが、今回のが一番ドラッギーでアシッドな LSDな・・・感じだったと思います。ハム太郎。やば..]
□ ROVER [私も三つとも見たんですが、前作ほど不可解な部分はない代わりに、おっしゃるように強烈なアシッド感で貫かれた映画でござい..]