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いろいろ溜まってますね。「かくしごと」「球詠」「Listeners」「波よ聞いてくれ」「とある科学の超電磁砲T」「本好きの下克上」「ケンガンアシュラ」ぐらい? 「かくしごと」、犬を飼う話とお誕生会の話。どちらもほんわかといい感じなんだけど、それとは別のところで何か不穏なお話も同時進行(というか後日譚の形で挟まれているんだけど)していくあたりが、いかにも「絶望先生」の作者らしいな、と。「球詠」「Listeners」「波よ…」、はそれぞれの方向性で面白い。「本好き」「ケンガン」も良い感じです。こんくらいの量ならなんとか追いかけられそうね(^^;。
ニチアサは総集編になっちゃったのね。まあ仕方ないか。
先日酔った勢いでTSUTAYAで購入した「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」も観ましたよ。世評があまり芳しくないのでお安い方でいいか、と思ってDVD版で鑑賞。んまあそりゃ言いたいことはわらわらあるけど、それでもまあ終わらせたこと、は評価できるかな。自分はEp.7の時点でなにか距離ができたな、って思った方なので、なんと言うんだろう、「スター・ウォーズ」だから、という特別扱いをする気がなくなっていたんだろうと思う。単体の映画としてそれなりに見せ場満載の娯楽作、としては決して捨てたもんではない、とは思った。何カ所か、ちょっとうるっと来るシーンもあったしね。
小林泰三 著
カバーイラスト 丹地陽子
カバーデザイン 藤田知子
創元推理文庫
ISBN978-4-488-42015-4 \740(税別)
地球では井森、不思議の国では蜥蜴のビルのアーヴァタールとして夢で連結されている若者。今そのビルは不思議の国で迷子になってしまった。ふらふらとさまよい歩くうち、泥水だらけの沼に引き込まれてしまった、と思ったら気がつくと緑豊かな山で気がついたビル。その視界に入ったものは、車椅子に座った金髪の少女だった…。<メルヘン殺し>シリーズ第2弾。
と言う出だしからして、ははーん今度は「アルプスの少女ハイジ」ネタで来るんだな、と思ったらそこからお話はいきなり捻れはじめ、アリス達がいた不思議の世界とは違う、「ホフマン宇宙」と地球が連結している、って事がわかってきて…、と流れていく。「ホフマン宇宙」とはなんぞ、って話ですが、これは巻末に詳しい解説があるのでそっちを読んでいただいて。ざっと噛み砕くと19世紀ドイツの作家、ホフマンの作品群から引かれた世界、キャラクタが重要なポジションについている。自分もよく知らない作家だったのですが、「くるみ割り人形」や「コッペリア」の元ネタ的な小説を書いた人でもあったんですね。
と言うわけでこの「ホフマン宇宙」に迷い込んだビルが出会った少女、クララは当然現実の地球にも存在していて、こちらではくららとして生きていて、どうやら最近何者かに命を狙われているらしい。「ハイジ」であれば「おんじ」にあたるドロッセルマイヤー氏の依頼(強制?)で、くららを狙うものの正体を探ることになった井森だったが…、と言う風にお話は進んでいく。
前作ではやや影が薄い感もあった井森君(なんせ濃ゆいキャラが続々登場するから)だけど、こっちではしっかりキャラが立ってきた感じはある。特にビルになった時のどうしようもない「足りない」感じと、そこに被さる「ホフマン宇宙」の登場人物達との饒舌だけどちゃんとした意味あるのか? 的にたたみかけられる会話が大変楽しい。
その上で前作の感想でも書いたことだけど、徹頭徹尾結構無茶なことをやっていながら、お話の、ことにミステリとしての展開はしっかり筋が通っているのだね。これをSFミステリとしてみたときにはちょっぴり難解なところも混じってくる(井森君への仕打ちのロジックってちょっと解りにくいな、なんて思ったよ)けど、それでもお話を通しての筋はきっちり通っているあたりはなんともお見事。ちゃんとミステリ的に「やられた!」かんを味あわせてもらえるのだね。その上でラストに「ホフマン宇宙」から不思議の国へと帰還するブリッジが用意されているあたりも気持ち良い。大変結構でした。
★★★★
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