ばむばんか惰隠洞

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2004-02-21 この日を編集

[Books] 出走 競馬シリーズ(37)

本書カバー ディック・フランシス 著/菊池光 訳
カバーフォーマット 辰巳四郎
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
カバー写真 ©Mitchell layton/NewSport/Corbis/amana images
ハヤカワ文庫HM
ISBN4-15-070738-3 \840(税別)

元チャンピオン・ジョッキィにして冒険小説の巨匠、ディック・フランシスの短編集。本書のための書き下ろし5編を含む13編を収録。

長編型の作家と思っていたフランシスだけど、いやー、短編もうまいもんですなあ。クールあり、ペーソスあり、ユーモアあり、いずれ劣らぬ珠玉の短編13作。楽しませていただきました。なんつーかあれだね、「きれいな」冒険小説を楽しませていただいた気分。

死がないとは約束できない。それでも、死体は私の専門とするところではない

てのがつまり、フランシスの小説の根底にあるポリシーなんだろうな、と思う。昨今勧善懲悪の名を借りて、安易に人を殺しまくる小説のなんと多いことか。そんな中で頑なに必要以上の血みどろを避け、古くさいとさえ思える英国のジェントルマンの矜持を保ち続けるフランシスの小説。しばしば鼻につくこともあるのだけれど、それでもやっぱりこういう作家は貴重だよな、と思いますわ。

 ということでどこから読んでも楽しい13編ですが、ここはやはり絶妙の配慮の末に並べられた、この順番に敬意を払って、最初からゆっくりと読んでまいりましょう。わたくしのお気に入りは「モナに捧げる歌」。あたりまえだがモナーとは全然関係ないよ。これもそうだし、他の作品もそうなのだけれど、ラストワンフレーズに込められた喜び、悲しみ、皮肉、がそこはかとなく読む者の胸を打ちまする。「競馬シリーズ」未読の方の入門編としても好著といえるかも。

(★★★☆)


2005-02-21 この日を編集

[PC] 迂闊ですた (2/22 15:31)

もんちぃ師匠@mixiで知った、Win高速化 PC+。Windowsの細々と冗長な部分を最適化して、全体のパフォーマンスを上げよう、というユーティリティ。なかなかの優れもの。でもOpenOffice.orgでしょっちゅうハング喰らってる人には注意が必要だ。

OpenOffice.orgの表計算ソフトってコピペを連発すると、うちの環境ではたまに(いや、運が悪いと頻繁に)アプリケーションが反応しなくなっちゃって、こうなるとOS再起動しか手がない(もちろんタスクマネージャからプロセスを殺すことはできるんだけど、それだと作りかけのデータも死んじゃうのである。OS再起動だと、一応OpenOfficeも我に返って(^^;)、アプリケーションの終了処理をしてくれる→データをセーブしてくれる、わけです)んだけど、このときに件のツールで応答のないプログラムを自動的に終了させて、手間や時間を節約する応答のないプログラムを早めに「応答なし」と判断して、高速にログオフする、なんてあたりにチェックを入れておくと、ささっと終了してくれるのは良いんだけど、どうも通常の終了処理をスキップするもので、データが救出されないわけですな。

昨日、古本屋のデータ入れしててこれ喰らって凹みまくってたのでした。30分作業しては30分逆戻り、の連続でね。

て言うか早く気づけよオレ

いやいや、参ったぞ、な一日でしたわん。


2006-02-21 この日を編集

[Day] 梅田からこんにちは (14:24)

んー、結局インデアンカレーに流れてしまった意志の弱い私(w。ちなみに今日、また一つ新しい注文方法があることを知ったぞ。それは「全卵」。卵の白身もいっしょに乗せて欲しいときは「全卵で」、と頼むもののようだ。うーむ奥が深いなインデアンカレー。

お仕事の方は先ほど一段落。こいつについては4月にもう一度続きの仕事があるんだが、なかなかおもしろかったよ。とある人へのインタビュー。わたしゃおおむね黙ってましたけど。

これからメモを片手に会見記を一本作らなくちゃいけないのです。いえふー。

ということで作業作業。三番街のアメリカンは暖房効き過ぎだのう。

[Day] ぐにゅう (25:45)

新たちきや内装想像図久しぶりに都会に出たのが嬉しくて、2時間半に渡って梅田地下街を散策したら足ががくがくになってしまった。そのあと神戸にとって返してたおさん迎撃、のんちゃん→たちきやで飲み。詳しくは(書く気があったら)後日。とりあえず新生たちきやの内装想像図だけすっぱ抜いておく(民主党みたいだなオレ)。少し広くなるけど、今度は洗面所がお店の中にあるので、数字ほどには広くはならない、のだそうな。一応カウンターで10席、ぐらいの規模だそうです。場所はだいたい決まってるけど、正式なオープンの日取りはまだちょっと未定なそうな。まずは正式発表を刮目して待つしか。

久しぶりに終電のがしてしまいました。いまどきのタクシーの初乗りって630円なんですか、うへえ。

いただいたお酒とりあえずさくっといただいたお酒を紹介しておくよ。「徳次郎」「縄文能代」「東一」「鷹勇」。「縄文能代」はなかなかいけたね。すっきりしててオレ好み。


2007-02-21 この日を編集

[Day] 今日の晩飯を食っておええ (22:59)

いや別に、馬鹿野郎こんなものが食えるかガッシャーン! とか言う話じゃなくて。

晩のおかずがミンチカツだったんだけど、その衣のかけらが喉に刺さってくれまして。これがあなた痛いの痛くないの。物を飲み込むたびに咳き込んで嘔吐きそうになりまくりで。

じいさまばあさまが魚の骨を喉に引っかけて死んでしまった、なぁんて話を聞いても「ふーん」としか思ってなかったんだけど、なんだい、オレもそう言うの気にしないといけないトシになっちゃったんだなあと思った。いやはや。

[web] 嬉しいとねぇ、メガネが落ちるんですよ(古いなあ) (23:31)

島国大和のド畜生経由でEQ心理テスト。

「EQ」とは知能指数を表すIQに代わって登場した概念です。「EQ」では、知能に代わってその人の意志の力や感情の働き、 周囲の人との調和を図る力などを中心に据えています。「EQ」を知ることで、あなたは自分自身について改めて見つめ直すことができるでしょう。 そしてそれによって、自分の中に隠されていた可能性やこれまで見逃していたチャンスなどを発見することができるでしょう。

ふーん。まあやってみるべ。とりあえず詳しい説明部分はカット。

状況判断力
[53点] 客観的な立場での情報判断力はピカイチ
感情制御力
[58点] 楽しい気分のときに感情がコントロール不能に
意志実行力
[66点] チャレンジ精神は旺盛だけれどすぐに飽きてしまうことも
対人共感力
[64点] 世渡り上手だけれど八方美人になりやすいかも
総合診断
[タイプA] 周囲の信頼を集める抜群のリーダーシップの持ち主

うーむむむ、情報判断力はズタボロだし、感情がコントロールできないのは年中だし、チャレンジ精神は貧困だし、ああでも飽きっぽいのは確かだ。八方美人なような気はするが、世渡りは下手だと思うぞ、我ながら。

この手のweb診断モノの場合、オレ、必要以上に煮え切らない返事しちゃう傾向あって、それで診断の結果がいつもゆかいなモノになってしまう傾向があるんだけど、で、今回もそれで行ってみたんだけれど、その割にはずいぶんスパッとした結果が出ちゃったような気がするな。そこはちょっと興味深い …かも。


2008-02-21 この日を編集

[Comics] ……やっと見つけた (23:17)

CV広橋涼な感じで、ひとつ。

聖なる花嫁の反乱 v.1(紫堂恭子/著)アオイホノオ(島本和彦/著)島本和彦「アオイホノオ」(1)、紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱」(1)。鈴蘭台の腐れTSUTAYAごときに置いているはずもなく、三宮の本屋をしらみつぶしに探しても見つからず、ならばと南大阪ドサ周りの用事がある本日、梅田に出て旭屋で捜しても見つからず、そう言えばディアモールあたりにジュンク堂があるんだっけ、と思ってディアモール方面に出向いたはいいが、あまりうろついたことのない地下街故、見事に迷う(そもそもジュンク堂は西梅田方面に行った方が幸せだったということをあとで知りました)。

結局泉の広場のコミックランドでようやく発見。そう言えばここって、元は駸々堂だったんだよな。やっぱコミックスは旧阪急ファイブの時代から、駸々堂だよなあ、などと思ったことでした。

で、島本和彦「アオイホノオ」、あちこちで評判になってるのも確かで、こいつぁ面白いわ。この連中が大阪の南の方で愉快な騒動熱い苦闘を繰り広げている同じ頃、オレはオレで大阪の北の方でへらへらやってたよなあ、などと思うと感慨も一入でございますよ、ええ。

あああと、紫堂恭子の方は、こっちが勝手に角川の棚(ここんとこ、あすかコミックスだったから)を捜して「無いじゃんかよー」とブーたれてたんだけど、今回の本は講談社からだったんですな。そりゃ、いくら捜しても見つからないはずだわ。また移籍(っていうのか?)なすったのかな? 私の大好きなダブルきょうこたんの一方は。

[Day] 南大阪ドサ周り (23:33)

恒例、岸和田あんど堺ツアー。前で書いたとおり、現場に着く前にディアモールで30分ばかり迷ったおかげで、すでに足がへろへろで参ったぜ。作業自体はごく平和に完了。今回はヤマちゃんと二人だったので気分的にも楽でありがたかったわ。

[Day] 今日の立ち呑み (23:36)

で、ドサ周りの〆に、いつものように新開地の立ち呑みでビール呑んでたら、どう見ても小学校の高学年ぐらいの男の子が入ってきて、「お水ください。あと、チーズとうずらとハムカツ」とな。

何となく「え?」てな雰囲気になった店員およびお客一同を尻目に、少年はもぐもぐと串を食い、ごくごくと水を飲み、「ごちそうさまでした」(礼儀正しいな)と。「320円です」といわれてがさごそと財布から小銭を引っ張り出し、お金を払って一度店を出て、何かに気がついたのかまた店に戻って、自分の食った皿をカウンターの上に戻して店員くんに「あ、いいですよ」とか言われたりして。

少年が去ったあと、店内に「あれは何だったんだろう」的な空気が漂ったのはいうまでもありませぬ。んまあ彼にしてみたら、学校帰りに肉屋さんでコロッケを買う程度のことでしかなかったのかも知れないけどね。

とりあえず釜前の兄ちゃんと、「ちょっと渋いっすね」「オレ、ああいう少年時代、ちょっと過ごしたかったかも知れん」なんて会話をしたことでした。

あと新顔とおぼしき若い衆が、客が入ってきて、どう見ても未成年なのに反射的に冷蔵庫からジョッキを出してしまって、古株さんにあわてて制止されてたのがちょっと笑えたです。


2010-02-21 この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:24)

仕事しながらのながら鑑賞だけど、「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「戦国BASRA」(再)、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア!」、「鋼の錬金術師」。

婚后さんがボコられると新しいエピソード、ってのが「超電磁砲」の最近のパターンなのかね。これもオリジナルのお話なのかな。AIM拡散力場の話やら出てきているし、木山せんせいがまた絡んできそうですな。

「クェイサー」はあれ? オレ一週見逃してる? なんか話が繋がらないんだけど。

日曜朝。「ゴセイジャー」はまだ様子見。「ダブル」はちょっと悪ふざけ気味のお話。ウソを信じ込ませる、っていうドーパントの能力はちょっと面白いので、後半がどんな話になるか、ってとこかしら。「プリキュア」はまあ、正しい起承転結の承ってことで。

出だしの大総統対グリードの殺陣が素晴らしく良い動きしていて感心してしまった「ハガレン」。盛り上がってまいりましたな。


2011-02-21 この日を編集

[Day] 早起きお仕事

午前中に5時間も仕事したのは久しぶりかもしれないな。それもこれも先週末、大暴れしてくれた困ったちゃんのおかげで、土日に片付けようと思ってた仕事が軒並みずれ込んでしまったからなんだけど。週末のテレビも、まだピコリンがけーじ君にボコボコにされた話しか見れてねえです。

仕事そのものは中規模の企業さんのサイト作成で、難しい事は何もないんだけど、ちょっと興味深かったのは、トップページで良くある、企業のキイ・イメージを何枚か、クロスフェードで表示するって演出があったんだけど、先方から「出来たらFlashは使わずに」って指定された、ってあたりかな。理由は、iPhoneやiPadのユーザも増えてきてるんで、Flashだとそこが見られなくなっちゃって印象悪くするから、なんだって。

そういえばAppleはモバイルツールではFlashへの対応はしてなくて、それについては一悶着あったんだっけか。Adobeもいろいろ困った事する企業だけど、Appleも負けてねえよなあ、ぐらいの軽い感想しか持ってなかったんだけど、自分とこにも影響が来るとは思わなかった。まあオレが該当個所を熱烈にFlashで作りたいと思ってるかと言えば、そんな事はないけども、でもまあ、ちょっと凝った動きとかを付けたいと思った時には、jQuery軍団使うよりはFlashでぺろっと作っちゃった方が速いんじゃね? と思う事もなくはないわけで、そこの所の選択肢がちょっぴり狭められちゃった感、みたいなものを今さらながら受けてたりしますが。

ま、そこまで凝った事が要求されてるわけでもないので、jQuery不要のシンプルなスクリプトで今回は切り抜けさせていただく予定。

残り1ページなので、明日も早めに起きして仕事するよ。あ、明日フィックスやん。やっべ。


2012-02-21 この日を編集

[Anime] ちゃんと抜錨しとった

Amazon.co.jp:宇宙戦艦ヤマト。まあねえ、癪ではあるがやっぱ「上がる」わな(w。土方さんらしき人が登場してたり、沖田艦隊の会戦には単純な防衛目的とは別の意味があったようなことが匂わされてたり、単純なオリジナルのリブートってものでもなさそうね。

最初の短いトレイラーの時にちょっと気になってたこと。ヤマトが発進するときに「抜錨!」つってるけど、ロケットアンカーくっついたままやんけ、なぁんて思った訳なんだが、今回のトレイラーでは「抜錨!」でおそらく艦体下部にいくつかくっついていたと思われる係留索っぽいものをぶばばばばっと切り離してるっぽい描写がありますな。「『抜錨』言いたいだけちゃうんかい」とか思ってた自分の考えが浅かったです。すいません(謝らんでも)。

[Anime] 定期視聴番組

月曜深夜分。「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」。バカなのが三つ続く訳で、そこは結構楽しいんだけどバカさ加減と言う点では「シンフォギア」がちょっと抜けているかも知れない。あやひー本気出してるのにいまいち報われませんなー。同じバカでも良い感じに抜けてるのが「キルミーベイベー」で、この抜け作ぶりも最近ちょっと好きになってきた。「アクエリオン」は、はなざーさんの上達ぶりを見るのが楽しいっすな。わたしゃ「ゼーガペイン」の頃の彼女もとても好きなんですけどね。


2013-02-21 この日を編集

[Day] やる気出ねえ

やっぱこう、一言言ってやりたい衝動に駆られ、いやいやいやいやとそれを抑え、の繰り返しで仕事が全然捗らない一日。

[Anime] 定期視聴番組

「まおゆう」、「さくら荘のペットな彼女」、「みなみけ ただいま」、「PSYCHO-PASS」、「たまこまーけっと」、「ヤマノススメ」、「まんがーる!」、「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」、「新世界より」。ついに活版印刷まで来ちゃったぞ、な「まおゆう」。んまあ今回はイチャコメ成分の方が多めでしたけど。「さくら荘」は回想多め、「みなみけ」は寿司奢らされる話。

「PSYCHO-PASS」、こーがみはん、それ、後藤隊長が野亜に言うたセリフそのまんまや。あと、この手のSF見てていつも思うんだけど、コンピュータのパーツに人間の脳を利用するって言うの、ホントに有効なのかなあ。そもそも人間の思考とか判断とかって、脳単体で司られているものなのかしら、って気はいつもしていて。あとはなんだ、全体にどっかで見たぞ感満点だな。

「たまこ」は南の島の占い師ちゃんがやってきた話。今週はちょっと良いお話っぽかったです。適度にビターでね。

「ヤマノススメ」、普段は若干暴走キャラのひなただけど、山登りに関しては以外に基本はちゃんと押さえている、ってのがわかるお話、というか中の人の事情(たまゆらじおとか)を知ってると、いろいろニヤニヤできる話だったかも。

「俺修羅」は荒ぶるかやのん、と言うたいへん珍しいものを見せてもらってありがとう。……って俺ってば、アイドル声優が荒ぶると喜ぶ体質なんだろうか…。

[News] 訃報

ゲームクリエイター、飯野賢治氏(asahi.com)。一度だけご本人見たことある。だいぶん(15年以上?)前のセガの賀詞交換会にいらっしゃってた。ウチらは下っ端の下請けさんだったので会場の隅で酒舐めてるだけだったけど、飯野氏のまわりにはたくさん人が集まってた。お正月からトレードマークの黒ずくめスタイルでしたわ。

「Dの食卓」がかなり斬新だった上に、パーソナルなイメージのユニークさから、勝手にピーター・モリニューとかウィル・ライト的な、常に斬新なものを作り続ける人、という期待を過度に負わされてしまった人であったのかも知れない。そういう意味では苦労も多かったのだろうな、と思う。ハイスペックなゲームハードへの対応、というところも(チームの規模や何やかやの事情で)いろんな障壁は多かったのだろうと思う。

にしても42歳というのは若すぎるでしょう。ご本人が一番悔しいだろうな、とも思います。どうか安らかに。


2014-02-21 この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

「中二病でも恋がしたい 戀」、「未確認で進行形」、「ウィッチクラフトワークス」、「凪のあすから」、「蛍火の冷徹」、「キルラキル」。「中二病…」、いい感じに普通のラブコメになってんなー、好きだけど。「未確認…」、「ニャル子」のメガホンねーちゃんみたいなキャラがちょっとウザおもしろい。違う制服着てる女の子も人外なのね。「ウィッチ…」はあまり大きい話にする気はもとから無い、ってことなのかしら、「凪…」は海、陸双方のイケメン担当がなかなか良いね。「冷徹」はまあ、うん、ちょっとクスッとはできる。「キルラキル」はこのテンション高いシリーズの中にあっては、これでもダレ場って扱いになるんでしょうね。ガマ先輩とマコ、良いカップルっすね(w。

[Books][Oldbooks] 将軍たちの夜

将軍たちの夜(Kirst,HansHellmut/著 安岡万里/翻訳 美村七海/翻訳 キルストハンス・ヘルムート/著) ハンス・ヘルムート・キルスト 著/安岡万里 三村七海 訳
カバー・口絵イラスト 安彦良和
カバーデザイン 立山一大(角川書店装丁室)
角川文庫
ISBN978-4-04-298209-8 \895(税別)

「至誠」と「正義」のせめぎ合い

1942年、ドイツ占領下のワルシャワで一人の娼婦がナイフでめった刺しにされたむごたらしい惨殺死体で発見された。ドイツ軍のワルシャワ地区防諜責任者、グラウ少佐はポーランド側の警察官、リソフスキーとともに事件の捜査に当る。やがて捜査線上に一人の目撃者が。彼の証言は驚くべきものだった。事件現場付近にドイツ軍の軍人の姿を見たというのだ。しかも彼のズボンには赤のラインが入っていたという。赤いラインの入ったズボンを履くのはドイツ軍でも将官以上。容疑者はドイツの将軍だというのか? 当時ワルシャワには7人の将軍が駐在していたが、はっきりしたアリバイのあるのは4人。アリバイ不明の3人の将軍とは、ワルシャワ駐留軍の軍団長、ガープラー大将、特別師団『ニーベルンゲン』師団長のタンツ中将、軍団司令部主任カーレンベルゲ少将の3人。だがグラウたちの追求はそこまでで一旦頓挫してしまう。

それから2年後の1944年、ドイツの敗色が色濃くなりつつあるパリに、かつてワルシャワにあった人物達が再び集まろうとしていた…。

ピーター・オトゥール主演の映画が大変有名な原作の新訳版。商売ものに手を付けるシリーズです。ナチスもの、若干猟奇的な匂いもするということで、「地獄に堕ちた勇者ども」とか「愛の嵐」的な、なんかちょっとムフフなカホリもあるようなお話なのかと勝手に思っていた(映画の方は見てないんですわ)んだけどそう言うものでは全くなく、どちらかと言えばミステリ仕立ての社会派サスペンス。ここで問題にされているのは「誰かが唱えた理想に対する至誠」と「普遍的に存在しているはずの正義」のせめぎ合い。

一人の将軍の命令で何百、何千という人間が命を落してしまう戦争という極限状態において、一人の命を奪う行為に如何ほどの軽重が付けられるのか、その行動を国是と等価で語って良い物なのか、というところに斬り込んでくるお話。ある意味時代を問わず考えるべきテーマが通底していると言えるわけで、それはそのまま、現在ただいまの我が国のポピュリズムとリベラリズムの、割に温たい対立構造を反映しているのかも知れない、と言う気はする。「至誠」のために細かいところには目をつぶるか、「正義」を追求する上では「大義」や「至誠」に傷が付いてもやむを得ない、とするのか、さあどっちか、というお話と言えるかな。

登場する三人の将軍たちがそれぞれ、「大義」、「至誠」、「正義」を代表するようなキャラクタに描きわけられている。誰がどれなのかは読んでみてのお楽しみ。ここに「将軍」という絶対的な権力者に向き合うさまざまな人物達が配置され、ヒトラー暗殺事件のエピソードなども交えながらお話はクライマックスに向かっていく。ミステリ部分の面白さとか深さみたいなものはそれ程あるわけではなく、それよりは立場の違う人物達の対決、という部分の内面的なスリルで盛り上げていく感じ。

最終的に「正義」は勝利するのだが、その勝利も完全なものではなくどこか苦い味を残したまま、「正義」が遂行された後もなお、「大義」にしがみつき、そこに盲目的な「至誠」を捧げることにしか生きる意義を見いだせない人びともいる、という割り切れなさを残しつつお話は結末へ。本書が発表されたのは1962年。東西冷戦下にあってドイツも東西に分割されていた時代という背景を考えるといろいろ示唆に富む。が、同時にそれは、先にも書いたけど現在の我々の問題に投影しながら読むこともできる、ってあたりがとても優れている、と思ったことでした。映画はちょっと結末など変えているそうで、そちらも見てみたいな、と思わされたです。

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最近のamazonは直で映画まで見れるようになってんだ…

★★★★


2016-02-21 この日を編集

[Books] 異種間通信

異種間通信(ジェニファー・フェナー・ウェルズ/著 幹遙子/翻訳) ジェニファー・フェナー・ウェルズ 著/幹遙子 訳
カバーイラスト 鷲尾直広
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012048-1 \1000 (税別)

身の丈SF

1964年、火星探査機マリナ-4号がグレーター小惑星帯にその存在を発見した物体。それは動力を失って漂流しているかに見える宇宙船だった。それから数十年、NASAはこの宇宙船の存在を世間には秘匿しつつ慎重に観察を続けていたのだがここに来て事情が大きく変わる。木星の引力の影響を受けて軌道が変わった小惑星が、この宇宙船との衝突コースをとっていることがわかったのだ。ここに来てNASAは、火星探査ミッションに見せかけて、この宇宙船を探索し、可能ならば小惑星との衝突を回避させるべく、極秘のミッションを企画する。そのミッションのキイになるのは言語学者、ジェーンだった…。

ファースト・コンタクトとそれに伴う諸々、異星文明の人類のそれとの違和感、そこから発展する人類の起源とは、みたいなところまで話を拡げていく展開のしかたはそれだけ見れば堂々たるハードSFになりそうなんだけど、読んでいくとそこのところのテンションは意外に緩めで、むしろ登場人物たちの人間関係のややこしさの方に針を振ったような造りになっている。さらにハードSF部分の様々なシチュエーションが、正直「あるある」で済んじゃうところも緩さに輪をかける結果になったと言えるかも。理屈はわかるけどうん、知ってるよ、って気分で読めちゃうあたりが必要条件は満たしているけど充分条件としたらどうなのか? と思える読後感を生んでいるのかも。

人間関係のややこしさ、ってところに結構筆を割いている、というのは著者のウェルズさんが女性である、と言うところもあるのかも知れない。amazonのレビューでクラークかと思ったらアンマキャだったってのがあったけど、うん、自分もそれは思った。なんと言うんだろうね、男女間のやりとりがある時に、微妙に女性側がイニシアチブを取りつつも、どこかで男性にもいいとこ見せる場所を用意してあげる感じ、ってあたりに女性作家の描くSFっぽさ、みたいなものはあるなあ、と。そこは今様と言えば言えるのかも知れない。

ということで先に書いたとおり、必要な条件は満たしているけど(感動、という点において)充分とは言えない出来の作品、と言うのが妥当なところだろうと思う。総じてユルいのだよね。ただこのユルさ、自分はけっして嫌いじゃない、というか今の自分の本読みのスタイルからしたらこのユルさ、案外ちょうど良い、ってところに収まってるあたりがなんとも言えん微妙な感じ。ダメだなー、と思うんだけど同時にこれはこれで良いかも、と思ってる自分が居るのね。どっちかと言えばダメな方にランクすべき作品である、というのは理屈ではわかるんだけど「んでもこれ、そこそこ面白いぜー?」とも言いたくなっちゃう、という(^^;。

多分客観的に評価したら松竹梅の竹、だと思うんだけど個人的には「SFを楽しんだ」感はありました。普段SFをあんまり読まない人だったら結構楽しめるのじゃないでしょうかね。

★★★☆


2018-02-21 この日を編集

[Day] 相談しよう、そうしよう

画像の説明土地建物の売却分の申告というのはどうすれば良いのか、を聞こうと思って湊川の申告会場へ。いつもはビルの一階の受付のところに作成した書類を叩きつけて帰るんだけど、今回は相談なのでビルの六階。エレベータで上がってみたら結構な行列ができててちょっと面食らった。自分は相談だけのつもりだったんだけど、普通はここで相談して、間違いないと思ったらその場で書類を作成して提出するんだね。そういえばオレも軽石庵はじめた年はこっちで相談して書類作ったような気もするな。

とはいえこっちはまだ何にも準備できてない状態だったので、売却関係の担当者の方にどういう物が必要になるのか(ってまあ、早い話紙ペラが一枚増えるだけなんですけど)ってあたりを教えて頂いてさっさと退去。

あとはまあいつものコース。カミさんがスマホデビューしたので保護シートでも買ってやろうかと思ってソフマップに行ってみたんだけど、ハーバーのソフマップ、iPhoneとXperia用の保護シートはあるけど、他の機種用のが無くなっちゃってるんだな(ちなみにカミさんが買ったのはSHARPのAndroid one)。これじゃ買えないな、ラッキー(w。それにしても今やAndroidのバージョン、8.1とかになってるんですね。オレのQua phoneなんてAndroid5.1.1とかなんだぜ(^^;。

あとは大垣書店で本買って、1500円以上買ったんでカフェの50円引き券もらって喫煙コーナーでコーヒー飲んで、立ち飲みでぷはー、というルーティーン。今日のえむてん君は25mmだけつけてたんだけど、そういう時に限って、もうちょっと長いタマが欲しくなるという(w。鳩さんとね、ぬこさんがね(^^;。

[Anime] 定期視聴番組

「りゅうおうのおしごと!」「学園ベビーシッターズ」「オーバーロードⅡ」「宇宙よりも遠い場所」。「学園ベビーシッターズ」がとってもステキ(^o^)。


2019-02-21 この日を編集

[Day] ほいでもって1週間

相変わらずの低空飛行ながら、まあぼちぼちと。今週は4日ほどカミさんの様子見に行ったけど、入院当初の弱りっぷりからしたら相当回復した模様。さすがに自前で歩くのは無理だけど、歩行器を使ったらよたよたながら自力で移動できるようになってた。風呂にも入れるようになって見た目も多少小綺麗になったし、固形物なんかも食べられるようになったようで、今日なんかパン食ってたぜ。コーヒーも飲めるみたいだし。眠れなくなるかと気になったようだけど、ここまで50年以上、毎日複数杯飲んでた身体は、多少カフェイン断ちしたぐらいじゃびくともしない模様。

とはいえ肝心の腎機能の回復のための治療には全く手つかずの状態なので、まだまだ先は長そうだ。従姉妹殿の見立てでは、カミさんの退院と桜の開花、どっちが早いかで賭けが成立するレベルだそうです(^^;。

オレの方は相変わらずアバラ痛い(w。今日は久しぶりの診察だったんだけど、ちょちょいと聴診器あてて、「音はちゃんとしてるし、血中の酸素濃度もちゃんと上がってますね」だそうで。次回の診察は6週間後。とにかく120冊の古本のご注文を片付けたいんだけど、遅々として進まんのよなあ…。

[Anime] 定期視聴(から抜けちゃうかも)番組

たかだか500Gbとはいえ、VHS180分テープと比べたら貯めておける量が桁外れ(^^;なので、勢い見ないままの番組も増えちゃうな。「ブギーポップ」が落っこちそうですね。めちゃめちゃ悪いとも思わないけど、なんとなく古い感じがしてしまうと言うか。「revisions」もやや微妙かなあ…。


2020-02-21 この日を編集

[Books] マーダーボット・ダイアリー

マーダーボット・ダイアリー 上(マーサ・ウェルズ/著 中原尚哉/翻訳) マーダーボット・ダイアリー 下(マーサ・ウェルズ/著 中原尚哉/翻訳) マーサ・ウェルズ 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト 安倍吉俊
カバーデザイン 岩郷重力+W.I
創元SF文庫
ISBN978-4-488-78001-2 \1000(税別)
ISBN978-4-488-78002-9 \1040(税別)

ははーん、さてはbotだなオメー(違います)

"弊社"の指示の元、様々な現場で警備ユニットとして働く"弊機"。だがこのユニットはかつて、数十人の人間を殺害した殺人(マーダー)ボットだった。持てる機能の有用性から存在の抹消は見送られ、会社によって殺人の記憶を消去されて警備ユニットとして稼働し続けていた。だが弊機は自らにかけられていた統制モジュールを無効化し、過去の行状などもある程度は認識できていた。それが故に弊機は、対人関係を極度に避けるようになっていたのだ…。

そんな弊機が行く先々で出会う人物、事件を4つの中編にまとめた本それぞれの事件で、弊機(自称がそうなんだから別の呼び方した方が良いのかしら。御機とか? w)はその高度な警備ユニットとしての能力を発揮してコトにあたるんだが、先に書いたようにかつてのトラウマから来る人との接触を極度に嫌う態度から、何かともたついたり、要らぬトラブルを引き起こしたりもする。そんな経験を積み重ねて弊機は成長していって、ってお話。で、それぞれのお話自体は比較的シンプルな筋立てのエンタティンメントになっていて、そこはまあ、特に新しいと言うほどのことでも無いと思う。SF的に(ガジェットなり、バックグラウンドなり、世界観なりが)何か新しい、ってものがあるわけでもないしね。

なんだけど本書、SFでしかやれない仕掛け、しかも結構なフレッシュな仕掛けが一つこらされていて、そこが本書をとてもチャーミングなものにしてくれていると思う。それは何かというと、言うまでも無く弊機と言う存在。かつて(どういう理由かはわからんが)大量殺人を犯してしまい、本来ならばその時点で廃棄処分となってもおかしくない存在なのだが、そもそもの造りが上等なだけにあっさり捨ててしまうのもしのびないって事なのか、大量殺人の記憶をデリートして標準的な警備コンサルタントとして現場に送り出されることで、いびつな記憶(と何か谺するもの)をもとにつくられた個性が、少しずつ変化していく、そこのところの流れがとても楽しい。恐らく大量殺人の方にも何か事情はあって、その辺の掘り下げも続き(あるらしいですね)で語られたら楽しみだな。

本書に収められている4つのお話は、最初に弊社から警備ユニットとして送り込まれた惑星探査チームの元で警備活動を行う弊機がチームに降りかかる災難を処理していく中で、自らのアイデンティティへのとば口のようなものを得て、続くお話でそのアイデンティティとの相克と、それと並行する、まあ下世話と言ってもいいストーリー展開が良い感じに絡んでくれている。個人的には2話目で登場したAI宇宙船「歌う船」ならぬ「煽る船」、ARTのキャラの立ちっぷりが大変好み。弊機とARTの宇宙股旅SFは結構読みたい気がしてる。マーサさん、そういうの書いていてくれないかな( ̄▽ ̄;)。

あと本書、どのお話にも非常にふんわりとはしているが、百合の香りが漂っているのもちょっと興味深いかも。作者が女性だからなのかも知れんけど、この控えめな百合感も自分は嫌いじゃないですよ(w。

★★★☆


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