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アテネ五輪、マラソンは見てなかったんだけど、マラソンでデリマ妨害受ける、乱入の男を逮捕(asahi.com)なんてなハプニングが起きてたようで。んでこのおっちゃん、どうも去年、F1英国GPでも乱入やらかした人物らしくて。なんだっけ、バスク人の解放かなんかを主張しているもと神父、だったっけか、過激な子羊もいたもんだな。
「子連れ狼」と「水戸黄門」。「子連れ狼」は狼対飛猿のお話。そこそこハッピーエンドな「子連れ狼」ってなんか調子でないなあ。やっぱエピソードの終わりは、親子以外ほぼ全員死亡、てのが「子連れ狼」だと思うんだけど。
さて来週は久々にゲストにサトエリですよ、なんかしらんが福本さんが重要そうな役もらってるみたいですよ。いよいよ最終回間近なのね。
黄門様の方はまあこんなもんですかねー。若様に見初められたもと大店の器量よしの娘、最後にお殿様の求婚を受ける時に街のおばさんたちが無礼を承知で必死で娘にうんと言わせようと声援を送る、様な展開だったらオジサンちょっと、涙腺の調節が間に合わなくなってたかも。こっちももうすぐ終わりだなあ。
セキュリティホール memoさん経由で知ったHDD Health。インストールするとHDDの状況をモニターしてくれるわけだが、入れた直後からワーニングの嵐。HDDの温度が53度だよ、マズいよ
(大意)って。このツール、ハードディスクの予想される命日も算出してくれるんだけど、で、右下の日付がそれなんだけど、えーと、ワタシのSeagate黒パンツ君は、明後日死ぬ予定らしい(な、なんだってー!?)。ちなみにセカンダリのIBM40GBの方も52度でヤバいぞー、なんだが、なぜだかこちらの命日は算出できないらしい。さすが、日立とくっつく前のIBMのハードディスクは強力だぜ(w。
まあね、冷房もない部屋でパソコン2台、朝から回ってるわけだから、これぐらいの温度にはなってるだろうねえ。で、実際のところ50度超えてるってのはヤバいんですかね。たぶんこの夏、ずっとこの状態だったと思うんだが、さて命日の9月1日、というのはそれまでの累積からきた正真正銘の命日なのか、明日チェックしたら死亡予定日は一日ずれるのか、さあどっちでしょう。
とりあえず精神安定上良くない(し、しょっちゅうワーニング出るんでかなわん)ので、HDD Healthは常駐解除させていただきました。
いや、根本的解決じゃないだろそれ。
おおっ、試しに筐体の側板を少しずらしてみたら、命日が9月9日まで延期になったぜ(^^;)。
ちょっと興味がでたので、HDDの熱問題についてもう少し調べてみた。一応一般的にメーカーが保証する限界ってのは、55度あたり<デジタルARENA/Nikkei bp>らしい。うわヤバっ。
んで次に、そもそもHDD Healthの計測値は信用がおけるのか、つーあたり。こんなツールもあるらしい。HDDlife。Proバージョンは14日の試用期間を過ぎると機能限定のフリー版として継続使用が可能、と言うモノのようだ。インストーラは英語その他だが、インストール後は日本語でも使えるし、余命を教えてくれたりしない(^^;)ので、ある意味精神衛生上よろしいかも知れない。サムネールをクリックすると計測結果のウインドウを表示します。ふむ、計測結果にさほどの差はありませんな。なんにしてもウチのHDD、毎日毎日鉄板の上で焼かれてイヤになってたんだなあ、ということは何となく判った。HDDクーラー奮発して上げた方が良いのかしらね。もうすぐ(そうか?)冬なんで、冬になったら神戸のチベットは、パソコンにとっては安心環境なんだけど。
エリザベス・ムーン 著/斉藤伯好 訳
カバーイラスト 照世
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011528-1 \980(税別)
amazonで購入
困ってる人物を見ると放っておけない性格が災いした。優秀な成績で士官学校の卒業を間近に控えたカイ。突然校長室に呼び出された彼女は、そこで思いもよらない叱責を受ける。「良かれと思って」した行為が、結果的に士官学校の品位に著しい傷をつける結果となってしまったのだ。カイ自身にその気があったわけではなかったにせよ、そのダメージは無視できない。学校側は即刻カイに退学を勧告する。傷心のまま士官学校を去り、実家へと戻るカイ。マスコミも注視する事件の渦中の人となってしまったカイを騒動から遠ざけるため、宇宙でも指折りの貿易会社を営むカイの父が下した結論は、カイに一隻の廃船直前の輸送船を与え、ほとぼりが冷めるまで宇宙に出しておくというものだった。船はボロだがカイをサポートするクルーたちは腕利き揃い。なんと言うこともない航海になるはずだったのだが…
女性作家が描く、ミリタリー風味のスペースオペラで主人公が女性、というパターンのお話って、どうもこうどれを読んでもスカスカというか「勝手にせえや」って気になっちまうと言うか、心から楽しめない気分になってしまうのはなぜなんでしょうな。士官学校では成績優秀、若い男はなんとか彼女の気を惹こうとするけど本人は気がつかない、弱ってる人間を見ると放っておけない性格、ついでに優れた商人の血筋にあるため、与えられた仕事を普通にこなすだけでは決して満足しない、その血筋は宇宙でも屈指の商船団を持つ大財閥で、両親も彼女のことを心から愛していて、どんな援助も惜しまない、その上美人 …… 勝手にせえや(^^;)。
いちお、「シーフォート」、「オナー・ハリントン」、「スコーリア戦史」、あとどうだろ、ヴィジョルドの「ヴォル」ものとかマキャフリィの「歌う船」あたりのエッセンスをいろいろ研究しました、な感じはあるかな。特に「シーフォート」の第一作のイメージに、猛烈にマキャフリィ風味のスパイスをかけたらこうなりました、な印象。「シーフォート」ものは、もうその「鬱だ氏のう」ぶりの痛々しさがある種の快感になってるんだけど、こっちの主人公、カイのキャラクターにはどうにもこっちが感情移入できる部分がない。そりゃ人並み(以上)に悩み、哀しみ、それでも自分の力でなんとかしなくちゃ、と自分を励ます様な展開はあるんだけど、でもあなた、肝心なところじゃパパの会社、パパの名前頼みなのね、パパもそんな娘がかわいいから、目の玉飛び出るアンシブル(これはもはやSFの標準テクニカルタームですか)使用料を払っても娘に連絡してきてくれるのよね、それをあなたも平気で受け入れるのよね、けっ、てなもんで。
まあこの作品では、まだ親ときっちり手を切って独立するのか、親の威光をとことん利用してでも自分の望みを叶えようとするのか、でカイには迷いが残っている、と好意的に解釈できなくもないけど、それでもこれはちょっとなんだかなー、なんではないかね。580ページかけて、乳離れするか、親を上手く使って大きく出世するかで悩む主人公の物語読まされるこっちはたまったものではないのだが。ついでに世界がSF的に、なってない気がする。ワープ航法が可能な時代にあって、惑星ではレシプロ機が飛び交ってるってのはどういうんだ? 飛ばすなとは言わんが、それが例えば、金持ちだけに許された贅沢であるとかなんとか、なんか理由付けがあっても良いんじゃないか? ハーレクインなんだからそんなところで急に理屈っぽくなるな? そりゃまあ、ごもっとも(w。
ちなみにこの著者の、本作の一つ前の作品が、日本でもかなり話題になった「くらやみの速さはどれぐらい」。こちらの評判はかなりなものだったような気がするが、わたしゃ読んでないので判りませぬ。
(★★☆)
だいぶ前にカートゥーン・ネットワークでかかってた「テクノポリス21C」、ようやく鑑賞。いやもう昨日から久々に、主婦モード全開だわ注文いただいた本は見つからんわが続いてヘトヘトになってたところで見たもんだから脱力感もひとしお。まあなんですね、今見るには少々辛い出来、と言えるかな。
「ヤマト」で名を上げたスタジオぬえのメカデザイン、ってところが最大の話題だったわけだが、映画本体の出来は残念ながらそれほど立派なものでもなかった、ような記憶があったんだけど、困ったことにその記憶はかなり正しかったなあ、と。全体に間延びした(カートゥーン・ネットワークは間にコマーシャル挟まるんで、余計にそう感じますな)スジと演出面の古さが目立つような作品ですな。ぬえメカもそないにうわすげぇ、ってモンでもなく、なんというか士郎正宗がメカデザインしてるんだけど、マンガ描いてるのは貝塚ひろし、みたいな印象で(貝塚先生すいません)。
脚本に松崎健一、星野博之、山本優、松本正志、脚本監修で佐々木守、音楽は久石譲という超豪華なメンツでこれかよー、と思わなくもないが、脚本の最後に名前を連ねている松本氏は、総監督も務め、かつ本作がキャリアの最後を飾る作品。ついでに企画が坂野義光氏。むう、このあたりに何かの呪いがありますか(^^;)。
メロウな挿入歌と美しい透過光処理をバックに描かれる戦車(言わずと知れた"テムジン"やね)、とか、平然と水に浮いてるロボット(アンドロイド、か)とか、それなりに味わい深い絵もあるこたあるんですが、ま、万難を排してでも見にゃならんような作品ではないわね(^^;)
小川一水 著
カバーイラスト 橋本晋
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030930-5 \660
一瞬の気のゆるみだった。だが宇宙ではそれは致命的なミスになりかねない、というか、致命的だった。にもかかわらず宇宙服と自分の身体に大穴を開けた状態で火星に横たわっていた三奈は生きていた。いや、正確には…。表題作他四編を収録した短編集。
いやむしろ「ランチフリーの時代」なんじゃないかという突っ込みは措いといて。「時砂の王」と同じ世界でのエピソードを描く書き下ろしを含む短編集。帯に曰く、「僕たちの幼年期の終わりがやってきた!」。やってきてねーよ、せいぜい「ニート期の終わり」だろうがよ、などと思ったりもするが、別に小川一水が悪い訳じゃないのでそこはおとなしくしておきます。てことで収録作品について、簡単に。
全体に抑えめの作品が多かったように思える。他の短編集の中で、ちょっとテンション押さえるために用意される、ややおとなしめな作品ばかりを集めた短編集、と言う印象を持った。個々の作品がどうこう言う前に、この編み方は無かったのじゃないかな、とは思ったな。
★★☆
何とはなしに投票所に来てる人の数がやや多めな感じがしたぞ。ニュースでも投票率は前回より高めらしい話は出ているけど、最終的にどのくらいの数字になるんでしょうな。投票前のあっちゃこっちゃのアンケートなどでは「投票に行く」と答えた人が8割、なんて数字も出てたみたいだけどさすがにそこまでは行かんでしょうけど。6割の後半、とかですかね。前回の郵政民営化の時で67%だから、それよりは上に行くのかな(参考資料・衆議院議員総選挙投票率一覧 via 100年後の歴史小説)。
さて。
結果としては自民党が議席を減らし、民主党が伸びるのは間違いないんだろうけど、自民惨敗、民主圧勝で一気に政権交代、ってとこまで、さくっと行くものなんだろうかね。マスコミの喧伝効果は今回、どんな風に作用するのかな。
わたしゃ自民党を支持したことは一度もないですが、さりとて民主党を支持したい気持ちもさっぱり出てこず、選挙のたびにどーしたもんかと考えてしまうわけですが。
CPUがDual core(quadとかi7とかまでは行かない)のマシンにWindows3.1が乗ってるの(自民号)と、無印PentiumのマシンにWindows Vistaが乗っかってるの(民主号)、どっちがマシなんだろうって感じなんですわ(w。
今や開票状況0%でも当確情報が出てしまうご時世なんだな。びっくりだ。みんなそんなに正直に出口調査に協力しているのかい? オレ、出口調査あったら嘘っぱち並べ立ててやろうと思ってたのに、残念ながら今回はウチの近所の投票所にはどこの調査も来てなかったんだった(前の時は来てたんだけどね)。みんなもっとウソついて、マスコミ各社を混乱させてやろうぜ(w。
NHKの速報もたいがいな数字が出てたけど、asahi.comじゃ20:00の時点ですでに250議席以上が民主で埋まってたな。これ、最終的にどれくらいの誤報率になるのか、ってあたりにはちょっと興味あるかも。
結果はどうやら下馬評通りの民主圧勝、って事になるみたいですがさて、世の中はどんな風に変っていくんでしょうな。
変るのかね。
タイミングモニタで観戦。こっちは出口調査とかないので、ちゃんと数字を追っかけていかないといけないね。
なんかのフェイクかと思ったフォース・インディアのポールだったんだけど、フィジケラのマシン、極端にマシンが軽いというわけでもなかったようで、マシンのセッティングとドライバーの腕が良い方向に作用したってことなのか。
選挙速報と並行で見てたのであれだけど、序盤にちょっと大きなインシデントが発生してハミルトンとバトン、それからグロージャン、アルグスエルアリが脱落。ここでバトン脱落、バリチェロもスタートミスでかなり後方に下がっちゃった。インシデントの影響でペースカーが入ったことがフィジケラには不運だった感じで、レースはライコネンの優勝で幕を閉じた(うわ、ちょーザックリだ)わけだけど、なんだな、ライコネンって人は物事の趨勢の落ち着き先が見えてきたあたりで、俄然やる気が出てくるタイプのドライバーなんだろうか。古舘伊知郎ならどんな風に形容するんだろう。「黄昏時のロケッティア」とかか? ちょっと散文的に過ぎるか? 「閉店間際の猛ダッシュ」とかかね?
タイミングモニタで見てて気になったことがもう一点。マッサの代役で出てきて、どっちかというとダウナーな方向で話題になってるバドエル君、なぜかセクター1のタイムがでたらめに速く、このセクターだけはモニタでの数字の表示がマゼンタになったりするんだよな。これはなんなんだい? ラ・ソースを抜けたらオールージュからケメル・ストレートまで、エイッとスロットル踏ん付ける区間があって、そこでフェラーリのパワーとバドエルの空気読めない感が良い方に作用してるってことなんだろうかね。その先のセクターでがっくりとタイムが落ちちゃうあたりも含めて、時折バドエルのタイムの推移を見るのがちょっと面白かったです。
□ P2 [全く同じ理由でどーしたもんか言いながらいってきました。]
□ TUX [●かといってMacOSには乗り換えないですよねえ(笑)]
□ rover [MacOSがあそこを意味するなら、絶対にね(w。 というわけでWin2000搭載のサブノートに一票入れてきました。]
□ noki [かといってlinuxってのもないし・・・・ はやりのネットブックに一票ってなとこでしょうか(w]
□ rover [そーいやどうでもいい話だけど、エル・カンターレなあそこは、この喩えで行くと何になるんだろう…。]
□ TUX [●Palm OS?それともTRON?(←超無礼者)]
□ rover [オレの中ではケータイとBeOSがせめぎあってましたけどね(w]
中村融 編
Jacket Art 鷲尾直広
Jacket Design 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011769-6 \940(税別)
「宇宙開発」にテーマを絞った、日本独自のアンソロジー。表題作他6編収録。
中村融氏が編まれるアンソロジーにはハズレがないのだが、今回もすばらしい出来。宇宙SFって事だとこれまでにもいくつか良いアンソロジーがあったけど、本書はさらにテーマを絞り込み、「宇宙開発」をテーマにした作品が並んでいるそのテーマ性故か、SF的なアイデアの面白さもさることながら、それ以上に、宇宙にひたと視線を据えた人間たちの揺るぎのなさのようなものが全編に漂っていて、それがとても心地よく、感動的。以下、簡単な感想です。
実在したソ連のロケット技術者として(というかまあ、駄作機ファン的には別の方面でも)高名なセルゲイ・コロリョフを中心にした、こうだっかも知れないソ連宇宙開発史。もとよりこの手の、リアルな宇宙開発という部分についての知識が悲しいぐらい貧弱な自分にとっては、虚実の線引きをどうするかってところすら良く判らないまま読み進んでいくことになってしまうのだが、共産主義体制という厄介な社会体制のもとで、驚くほど静謐なトーンの中、歩みを止めない技術者たちの生きざまが大変感動的。
「主任設計者」と対をなすかのように、こちらではアメリカにおけるこうだったかも知れない宇宙開発史が語られる。宇宙開発については良く判らなくても、アメリカの歴史であればまだしもピンと来るワードが増えるせいか、かなりいろんなところでニヤリと出来る。強引とも思えるサターンV型マンセーな展開もかなり楽しいし、ラスト、木星に接近する宇宙船の映像をスリランカから眺める三人の老人、って絵を想像したら、思わずにんまりの度合いも最大級になっちゃおうってもので。
クラークのかなり初期の短篇を基に作られた時代背景をベースに語られる、これまたこうだったかも知れない、こちらは英国主導の宇宙開発史。R級もサターンもない英国では、人類を宇宙に進出させるのにちょっと違った方式が採用される。それは…、読んでのお楽しみ。第二次大戦においてレーダーの開発・運用にも携わっていたクラークの知識と想像力をバックボーンに、「ジーリー」シリーズのバクスターの希有壮大さがうまくミックスされた作品と言えるかも。
どうでもいい話ですが、蛇の目好きが嬉しくなっちゃうところもちょっぴりあったりするんだけど、一般的にはミーティア、ソッピーズで呼び習わされている名称をあえて"ミティーア"、"ソップウィズ"と表記したのには何か理由があるんだろうか? 菊池光的何かが発動したりしたんでしょうか(ないない)
本アンソロジーの中では少々毛色の違った、しかし心温まる掌品。良質のジュヴナイル。
バクスター二度目のご奉公。こちらはいかにも第二期、第三期ってあたり(そもそもこの人はどのあたりに位置づけられるんだろう。ブリンやベンフォードと同期って事になるのかしら)の世代のSF作家らしい技巧が冴える、宇宙開発をベースに据えた多次元解釈もの。月「その五」の世界が妙に「R.O.D」的世界を彷彿とさせるっす(w。
火星探査におもむいたチームを突如襲うトラブル。「渇きの海」や「月は地獄だ!」を彷彿とさせる、宇宙開発における取っかかり部分で起きるかも知れないトラブルに人間がどう対処していくか、を丁寧に描いた作品で自分的には本書中の白眉。なんというか、銀背の一冊として刊行されていてもおかしくない作品って感じがするな。
ワイオミングの小さな街に住むドライアー夫妻が授かった、待望の赤ん坊アレグザンダー。生物学的には間違いなく人間であった彼は、だがしかし外見的には通常の人間とはかなり違った印象を与えるものだった。通常の人間よりかなり大きく丸い頭、大きく、白目がほとんど見えない目に大きく割けたように見える口。そう、アレックスの見た目は、あまりにも有名な"ロズウェルのエイリアン"そっくりだったのだ…
ヘタしたらキワモノ路線に行ってしまいそうなネタを、なにやら正統派ヒューマンロマンまで強引に昇華させてしまった感動巨編。「序」・「破」までは「うまいこと作ってるなあ」と思ったのだが、「急」に来てきて文字通り少々急ぎ過ぎちゃったかな(アレックスが宇宙飛行士としてミッションを獲得するあたりの流れに、ちょっと無理があるような気がして)、と思わなくもないけれど、SF性に加えて、文明に対して「正気になろうぜ」的メッセージを盛り込んできた構成はかなりうまい。
ということで。アポロ11号以上にアポロ8号のミッションに妙に興奮した身としては、どこかで地に足がついた描写が挟まる作品の方に少し高い点をつけちゃったかも知れない。逆にここで希有壮大さを主張されると、「や、それは今言われてもちょっと…」って気になってしまうって事なんだろうか。そこでちょっとだけ引いちゃった作品もあるにはあったけど、それでも全体としてはすばらしく読み応えのあるアンソロジー。一気に読んじゃうのがもったいない本だね。
★★★★☆
「氷菓」、「もやしもん リターンズ」、「夏雪ランデブー」、「DOG DAYS'」、「うぽって!」、「輪廻のラグランジェ」(バンダイチャンネル)。いわゆる「アニメーション」としてすばらしく気持ちがいいんだけど、相変わらずお話側が「それで?」って感想しか持てないでいる「氷菓」。良くできてるんでしょうねこれは、という妙に他人行儀な反応しかできないんだよなあ。「ノイタミナ」枠は今週も早送り。こっちも割とどうでもいい。
「DOG DAYS'」は相変わらず(それなりの褒め言葉)。「うぽって!」は全10回なんでしたっけ、次回でおしまい?
「ラグランジェ」はなんというか、すごく面白いというほどのものでもないんだけど、どー言うわけだか最近、気がつくと「♪じゃーじ、ぶ、だ、まっしぃー」とか口ずさんでる自分がちょっと気持ち悪い(^^;。
DB4-3T。もはや試合はどうでもええわ。今日はそれより東スポに載ったこんな記事。DeNAノリ懲罰抹消だった(東スポweb)。少し前にクルマのキーを回した拍子に肘をいわして登録抹消、などいう冗談とも本気ともつかんようなニュースが流れたノリさん、実は試合中の素行があまりに悪いんで、とうとうキヨシもブチ切れた、ってのが真相だったんだと。んまあキー捻った拍子に肘も捻るノリさん、自分の打席で盗塁決めた選手に怒鳴り散らすノリさん、どっちも充分ありそうな話だってあたりが彼の魅力よね(そうか?)。
ま、ゆーても東スポですから、どのくらい信憑性のある話なのかも良くわからんのだけれども、結果的にノリさん外したら阪神戦勝ち越しちゃったわけだから、キヨシの采配は案外ちゃんとしとる、って事になるのかしら。
120サイズのゆうパック10箱来襲。着払い代金だけで当初考えてた買取り価格に匹敵するっつーの(つoT)。とりあえず大きめの箱を家の中に積み上げるのに苦労したぜ、というか家族の眼が怖いんだぜ。
一応どうにかこうにか屋内に入れていくつか箱開けてみました。こんなバインダーにまとめられた雑誌がたくさん入ってたよ。
で、そんな雑誌の創刊2号の表2に何人かの祝辞が載ってたんだけど、アシモフ、ハインライン、安部公房に並んで中曽根康弘の名前があってちょっとびっくりしたことでした。当時(1960年)、後の不沈空母総理にして大勲位様、この頃は科学技術省長官だったんですね。
って事で買取り価格の算段だな。んまあお送りいただいた方からはかなり破格のお値段を頂いていて、そこは基本甘えさせていただこうと思うんだけど、んでもそれそのまま受けたお値段で買う、ってのは、なんか自分がボッタクリ悪徳古本屋になったような気になりそうなんで、何とかもうちょっと、色つけた数字を出したいとは思っているんですよね(こんなだから、軽石庵は儲からないんだよなー)。
しばらく見てない親父様の顔を見に。
「切符とれたから顔出すわ」って電話したら、お袋「今日入院しちゃったよ」って、タイミング悪いにもほどがありますが(^^;。
ま、ちょいと行ってきまっさ。
神戸駅で切符受け取って、駅の近くのコンビニで一服して(や、タダで灰皿使うのは悪いから、ちゃんとブレスケア買いましたよ)新快速で大阪まで。ニコチン補給のため途中下車して、阪急梅田駅の喫煙コーナーをめざしたら、喫煙コーナーが閉鎖されててかなりショック。ここでタバコ吸えないと梅田の周辺半径1Kmでタバコ吸えるところ無いんじゃないの? って勢いで、実際そうだった。ちょっと歩いたんだけど見事なぐらい、表に灰皿出てないのね、今の大阪。新しくなった大阪駅、確かに大きくキレイになったけど、ここまで煙草喫みを拒否するんだ、という一点において、オレはこの場所は大嫌いだ。こんな場所には1秒たりとも居たくない、と思ってしまうな。
ま、かなりイラついたりもしたけれど、我慢してサンダーバードに乗り込んで高岡行。なんだかんだ言うても車窓にこんな景色が見えてくると、あー高岡帰ってきたな、とは思いますわな(^^;。
T8-11S。対巨人3連戦全敗、対DeNA3連戦全勝、対広島2連戦全敗ときたので次は3連勝かな、で初戦は藤浪きゅんが完封勝利を挙げてくれたものだからかなり期待したんだけどそうは上手く行かなかった。続く2戦を落として結果負け越し。
ちょっとゴメスが心配やねえ、というか相変わらず打つ方全般が心配ですわ。
なんかいろいろ。結構楽しく冒険してたパーティーが全員殺されちゃってひい、と思った「オーバーロード」、相変わらず不穏な「がっこうぐらし!」(マニュアルがあるということは、公的機関はある程度このパンデミックを予想してた、ってことなのかね)、えらく政治的なお話が前に出てきた「Classroom…」、そこは結構面白いんだけど、SFはどこに行った、って気はするわな。
日曜日。キンちゃんにそこまで見習い小僧的な未熟感をここまで見出せないでいる身としては、じいちゃんの対応(改心も含めて)が割と納得できないんだけどな、な「ニンニンジャー」。あの子、どう見ても最初の5人より優秀に見えるよねえ(^^;。
いよいよラスタチに向かっていってる「ドライブ」。こっちは高校野球やらの影響で完全にお話を追いかけきれてないんだけど、んー、これはゴルドドライブこと蛮野さん、ニアリイコール・シャドウムーンみたいなお話に持って行きたいって事なのかしらね。だとしたらかなりゲスいシャドウムーンだけど。
とりあえずブレンさんがいろいろ持っていっちゃいましたな(^^;。
ジョシュア・ダルゼル 著/金子司 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012193-8 \960(税別)
ファージの猛攻をかろうじて凌ぎきったウルフをはじめとする地球人類。そこには400年前に地球を旅立ち、行方不明になっていた探査船<カール・セーガン>のクルーを救出し、彼らとともに救援に駆けつけた超種族、ヴルアーンの力も大きかった。ヴルーアンによってファージたちを根絶する為の究極情報を入手した人類は、<カール・セーガン>の艦長、ブレイク大佐も加えて乾坤一擲の逆襲作戦に打って出るのだが…。
前作の序盤で「え?」てな展開があった分のフォローも込みで、お話は第3勢力とそこに(不本意ながら)従属している同胞の勢力も加わって戦局は新たな展開へ。人類からしたらはるかに進んだ技術レベルにある敵をすら凌ぐレベルにある新勢力が加われば、それを味方につけたいと思うのは当然なんだけど、敵の敵は味方、って理屈だけでそこは目をつぶって大丈夫なのかな? という新たな展開が加わっていて、そこは新たな興味を惹いてくれる要素になっている。巻ごとにちょっと新しい要素を加えてきてくれてはいるのだね。
そこのところの、頼りになる味方に見える存在が実は、その真意において今ひとつ見極めることが出来ない状態での共闘関係、なんてあたりの関係性の面白さ、ってのは確かにSF的な面白さがあると思うし、その部分の展開のさせ方、風呂敷の畳み方、ともに何も間違ったことはしていないと思う。間違ったことは何もやってないと思うんだ。お話の流れも充分に驚きながら納得できる構成になっていると思う。
ただ、ね
そういう基本の構成は踏まえてはいるんだけれど、肝心の「お話」としての面白さ、ってところの演出がどうにも希薄なんではなかろうか、って気はした。一応フォレスターやケントの帆船ものとかを読み慣れてたら、展開自体は特に驚くようなことは何も起こらない。毎回おんなじことやってるのに、そこに何かわからんけど読み応えを発生させてくれていたのが前述の二人による帆船ものの魅力、ってことだったと思うんだけど、残念ながら本署はそこが巧くいってない。展開の必要条件は満たしているけど、読者への十分条件は満たしていないって感じかな。
終盤の「あ、SFしてんじゃん」と思える所までのお話の展開が、あまりにも退屈なのね。間違ったことは何もやってないんだけどただひとつ、おもしろくない、ってのはかなり致命的なのでは。ちゃんとお話は締めてる(まあスピンオフ的な続編は用意されてるようですが)し、「SFしてんな」ってところの畳み方も決して嫌いじゃないんですが。(『物語』としての)お話が、もうちょっとおもしろかったらなあ……。
★★★
んーと(^^;。「天晴」、ようやく小雨の強さが判ったお話、こういうの、好きですよ。
いろいろすっ飛ばして「ゼロワン」。んまあ良い最終回でした。いくつか気になるところもあるにはあるけど、平成以降の「ライダー」の中ではかなり上出来だったんではないかと。何よりデザインが素晴らしかった。個人的にはゼロツーにもう一幕、見せ場を作って欲しかったけどね。
麒麟も来てた。音のオーバーアクトっぷりが「麒麟」っすね(w。
横田順彌 著/日下三蔵 編
カバーイラスト 榊原一樹
カバーデザイン 板野公一(welle design)
竹書房文庫
ISBN978-4-8019-2285-3 \1200(税別)
その男、中村春吉。単身自転車を駆って世界一周無銭旅行に挑む快男児。今彼はスマトラ島を訪れていた。今回の旅の目的はシンガポールに住む女性へ、友人であるその夫からの送金を届けるところ。だがここスマトラはパレンバンでちょっとしたトラブルに巻き込まれ…
実在した明治の快男児の冒険譚6編と初出時に掲載されたバロン吉元氏のイラストも収録。
「異形コレクション」だったかな、あちらのアンソロジーで何作か発表されていた押川春浪シリーズと何となく共通するテイストの秘境冒険譚。同じ著者には「人外魔境の秘密」なんてのもあるわけだし、まあ著者お得意のジャンルと言えるだろう。中村春吉という人は実在の人物で、実際に無銭旅行を行った人なのだそうだが、もちろんこれはノンフィクションでもルポルタージュでもなくれっきとしたフィクション。だから史実に良い案配にハッタリがまぶされる。かと思うととあるエピソード(コーヤドーフ焼夷弾ね)は現実にもあった話だった、なんて記録もあるようで軽くクラクラできること請け合いです(w。
なので言い方は悪いかも知れないけど、半笑いで読み飛ばしていくのが楽しい一作と言えるかな。これは馬鹿にしてるわけじゃあなくて褒め言葉。何というのかな、SF的なリテラシーがそんなになくても、基本的には秘境冒険もので、そこに軽めのSF的なアイデアがまぶされた作品群なわけで、あまり深く考えなくても楽しめる作品になっていると思う。その上でSF読み込んでる人だったら毎回まぶされているSF的な要素に深読みしてみる楽しみもあったりするあたりが、作家の「腕」って事なんでしょうかね。
凝った装幀が話題になっていたような気がするけど、もちろんそれだけじゃなく、内容が素晴らしいからそのガワの方も凝ってあげたいと思ってのことだったのだと思う。いろんな意味で「良い造り」の本であったと思います。まだ本になっていないお話もあるのですよね? そちらも是非。
★★★
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□ whiteowl [おそらくHDDの前にPCFANが無いのが問題なんでしょうね。通常HDDの温度が50度超える事なんてほとんど無いもので..]
□ ROVER [おおっ、やっぱりヤヴァイのかー(^^;)。 追加でファンはつけてるけど、ケース後方なんでHDDにはあまり効果がないか..]
□ 寸゛ [[書影]全般的に遅いですよ、と書こうとしてよく考えたら私もハヤカワとかライトノベルばっかりなので後回しにされてるだけ..]
□ ROVER [ヴィレッジブックスだと、ただちに書評は用意されてるんですねえ、うむう…]