ばむばんか惰隠洞

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2003-11-29 [長年日記]

[Day] 主婦業も命がけ

昼飯はラーメンで行こうということで、そそくさと麺を茹で、モヤシも茹で、ネギを刻みさくっと三人分のラーメン完成。で食卓へ運ぶ訳なんだけどこのときに、カミさんがJALからもらった2004年度のカレンダー(段ボール入り)が椅子の横に立てかけてあるのに気がつかず、そこに片足乗せてしまったわけです。あっと思った時にはカレンダーはそのまま滑るように倒れ、そこに乗ってた足も一緒に滑って体勢を崩し、ラーメンはテーブルの上にぶちまけられ、わたしゃ左の胸を椅子の背もたれの角で強打する結果に。うう、咳をしてもクシャミをしても胸が痛い。もしかしてヒビでも入ったやろか、うう。

食事にまつわる大惨事ってのは私、前にも経験があって、一回目は高校生の頃、煎餅食いながらテレビ見てて、中村敦夫の女装姿(『江戸特捜指令』だったかなあ)で笑いすぎて煎餅のかすが気管に引っかかったのが元で喘息の発作おこして病院送りになったのと、数年前にカツ丼食ってて衣のかすがこれまた気管に引っかかって咳が止まらなくなって椅子から転げ落ちた(2秒ほど意識がなかった)、てのがあるんだけど、ラーメン運んでて負傷したってのも情けなさでは負けてないな。とりあえず知り尽くしたはずのご家庭にも危険の種は撒かれてるってことで、みなさん気を付けましょう、ってオレだけですかこんなバカは。

[TV] 頭上の敵機

痛む胸(精神的じゃないところが情けない)をさすりながらCS スターチャンネル・クラシック(いつの間に『名画座』じゃ無くなったんだ?)で「頭上の敵機」。1949年アメリカ、監督ヘンリー・キング、出演グレゴリー・ペック、ヒュー・マーロウ。製作はダリル・F・ザナックだったのか。同名のTVシリーズ(モノクロ版が『爆撃命令』カラーになって『頭上の敵機』になったように記憶している。どっちも元タイトルは"Twelve O'clock High"だったと思うけど)はガキの頃のお気に入りだったんだけど、元になった映画を見るのは初めて。で、これがなかなか苦渋に満ちた映画になっているなあと密かに感心した。

腕はいいが温情あふれる指揮官、ダヴェンポート大佐の918爆撃隊は度重なる出撃で損害も増え、クルーの疲労も濃い。だが上層部では、ダヴェンポートの人間性が部隊の士気を低めていると判断して彼の親友でもあるサヴェッジ准将(グレゴリー・ペック)を新指揮官として送り込む。冷徹で峻厳なサヴェッジの指揮に反感をあらわにする部隊員たち。だが彼のきびしい指揮ぶりはやがて918爆撃隊を精強な部隊へと成長させ、隊員たちもようやくサヴェッジに心を開いていく。だが皮肉にもそのことがサヴェッジに、ダヴェンポートが隊員たちに持ったのとと同じ温情を募らせていく結果となった。冷徹な指揮官としての顔と、部下を誇らしく思い、その身を案じる人間らしさが彼の内面でせめぎ合い、遂に彼は人格の崩壊をきたしてしまう………。

この映画が作られた1949年ってのが、まだまだ「戦争って怖かったよなあ」な気分がしっかり残っていた時代だったのだろうね。もちろん基本的には、落ちこぼれ部隊が立派な指揮官を得て、国家の義務を果たす立派な兵に育っていく姿を描く映画になっているのだけれど、その裏に(グレゴリー・ペックほどの)立派な人間であっても(いや、立派な人間ほど、か)、戦争というのはその人物に対して取り返しのつかない大きな傷をつけてしまうものなのだ、というメッセージ、ついでに、あまりに真摯に戦争に向き合った人間は壊れるのも早く、上官に怒鳴られ、たまには酔っぱらってくだを巻くような、普通に弱い人間(ペックの副官、ストーバル大佐が好例。ちなみに彼を演じたディーン・ジャガーはこの演技でオスカーの助演男優賞をもらってる)こそがもたつきつつも戦争を生き延び、平和な世界を作っていくのだ、というちょっと皮肉なメッセージも込められているように思った。2時間を超える映画で、派手な戦闘シーンは終盤の20分ぐらいしかない(史実では陸軍航空隊がこてんぱんな目に遭わされたシュヴァインフルト空襲が元ネタだと思う)んだけど、適度に緊張感にあふれ、かつ品の良い映画でありました。速攻DVD焼き。1時間半強余ったので「眼下の敵」も焼き焼き。「頭上」と「眼下」でワンセットの戦争映画DVD-Rの出来上がり。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
Rダニけん (2003-11-30 20:26)

上下セットだ! ▼それはそれとして、購入した機器が見事に活用されており、他人ながらうれしく思います(なんでかしらぬが)。

rover (2003-11-30 21:43)

うむ、買ったからには使い倒さねば。ということでLDプレイヤーを自分の部屋に持ってくる計画も発動中。


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