ばむばんか惰隠洞

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2006-10-06 [長年日記]

[Anime] 新番組二本 (12:35)

古本の梱包作業をしつつ、木曜深夜のアニメ新番組二本。「コードギアス 反逆のルルーシュ」と「銀色のオリンシス」。

「コードギアス」は、プロデューサーに竹田菁滋、ファーストクールのOp曲を歌うのがFLOWときては、こりゃもう「エウレカ」のリターンマッチ狙いに違いないとか思ったけど、むう、むしろ「種」を蒸し返したいのかな。えげつないところは種譲りって感じだわ。もう一本の「オリンシス」の方は、一回目見た限りでは「戦闘メカザブングルSEED」だなあ、と思いましたです。まあどっちも「ガラ艦」みたいに初見で激しく引くようなことはなかったので、続けて見てみますよ。

[Books] ハニー誘拐事件を追う ハニー・ウェスト・シリーズ

本書カバー G・G・フィックリング 著/村上博基 訳
ハヤカワ・ポケットミステリ 930

午前3時、いきなりオフィスに入ってきた客は、前置き抜きに銃を突きつけ、「服を脱げ」と私に言う。服を脱いだ私の前には海兵隊のWAVEのための制服が。これに着替えて、同行しろと言うことらしい。行き先は海兵隊のエル・トロ基地。そこで何が待っているというのか…

商売モノに手を付けるシリーズ……、いけね、これまだ正式には商売モノになってないさっき送金したからもう大丈夫(w。買取査定の最中に目に入ったんで読んでみたら、何となく最後まで読み切っちゃったんだ。アン・フランシス(「禁断の惑星」ですなあ)のTVヒット・シリーズ、「ハニーにおまかせ」の原作。1965年に日本でも放映されたらしいが、さすがにオレもこいつの記憶はないなあ。著者のフィックリングさんって、ご夫婦の合作作家なんですな。

お話はもう、ごくごく単純至極。拳銃と柔道の達人で、サイズが上から38・22・36…おっとっと、インチ換算だから2.54かけて97・56・91のポン、きゅっ、ポンなナイスバディの美人探偵が行く先々でトラブルと貞操の危機(いやまあ貞操、とはちょっと違うか)にあいまくるお話。どれもおおむね、もうちょっと先に考えて行動したら避けられるよね、ってなトラブルばかりが続くのもこの手のお話ではまあ、お約束か。

ハードボイルドものの登場人物って、おおむねその世界では、様々な人から"腕利き"であるという評価がなされているのだけれど、小説読んでみると「オマエのどこがそんなに腕利きやねん」と言いたくなるようなヤツばっかりなんだけど、このシリーズのヒロイン、ハニーたんもそんな一人ではある。ま、読む側が期待しているのも、彼女の華麗な推理の冴えとかじゃなく、あくまであわやのムフフなシーンな訳だから、これはこれでいいんだけど。と言うかこのシリーズは、回を追うごとにミステリ色なんか知るかーな展開になっていくそうですが(w。ま、暇つぶしにどうぞ、って感じで。

(★★)

B000H1QRB8

アン・フランシスと言えばもちろんこちら。って何なのッ、この安さ!

[Books] こちらニッポン… (23:50)

4894564564 小松左京 著
角川文庫

こんなすげえオチを忘れていたとは

昨夜は少し飲み過ぎた。ちょっと意識も飛んでしまったかも知れない。そして目が覚めたら、周りには誰もいなくなっていた…。一夜にして地球人類のほとんどがかき消えてしまったのだ。多岐にわたる科学文明を使いこなす"ソフトウェア"としての人間を失った世界で、それでも何もなかったかのように動き続くライフラインを通じて、"消え残り"の人々が少しずつ連絡を取り、集まり始めるのだが…

おっとっと、上のハニーたんは昨日の読了分でした。で、こちらも商売モノに手を付けるシリーズ。書影は現在入手可能な角川文庫(ハルキ文庫?)版だけど、私が読んだのは1980年の角川文庫。生頼さんがカバー描いてるヤツ。

元は1976年の朝日新聞の連載小説。主人公の福井が朝日新聞の大阪本社にやってくるのもそういう事情からなのね。で、実はこのお話、私のここまでの人生の中で唯一、新聞に載っているのを最初から最後まで読んだ小説だったりする。たまたま一回目を読んだのが大きかったんだな。ツカミの面白さと、その後の展開の随所に挟まる小松左京らしい博学の披露が楽しくて、毎朝欠かさず読んだのだった。和田義三氏のポンチ絵風味の挿絵も良い感じだった(ので、旧角川の生頼さんのカバーイラストには違和感感じますわ)。

で、今回読み返すに当たって、「確か日本各地で消え残った人たちが一箇所に集まって、船で世界に乗り出す話だったよなあ」ってな記憶で読み返して、で、まあシノプシスはそれで間違っちゃおらんのだけども、肝心要の「なぜ人類がいきなり消えちゃったのか」の正体、を完全に忘れていたことを思い知らされて軽くショックを受けてしまった。工房のオレはいったい何を読んでおったのだろう、抜き差しならない状況下にあって、案外のほほんとがんばっていく"消え残り"の人々の苦労話の裏に、小松左京のとんでもない大仕掛けがあったことを完全に忘れていたよ。なので久しぶりに読み返したこのお話、初めて読むのと同じくらいのがっつん感を食らってしまったですよ。さすがは日本SFの巨魁、今さらながらにやってくれるよなあと思い知らされましたわ。

なお、こちらでは堺屋太一が解説を書いている。その本人がのちに同じ朝日新聞で、とんでもない未来予測小説(あたしゃ割と早い時期で読むのを止めちゃいましたが)を書くことを知ってる我々としてはこの角川文庫版、香ばしさもひとしおでございますね(w。

(★★★)


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