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ライダ・モアハウス 著/金子司 訳
カバーイラスト 鈴木康士
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011581-8 \940
かつては腕利きのサイバー警官だったが、ある事件がもとで教皇からは破門され、ネットワークへのリンクモジュールも切り離されてオフラインの私立探偵として細々と暮らしている私のもとにやってきた一人の依頼人。新米警官で名前はマイケル。彼の依頼は、最近ネットワークに出現する謎の存在、"リンク天使"の虚偽性を暴き出して欲しいというのだ。突如として仮想空間に出現した"リンク天使"は、ネットを介してユーザーに感情を伝達する事の出来る不可解な存在ながら、いつしか人々はその存在を認め、場合によっては神の代理として信仰さえしている。そんな存在に、一介の貧乏探偵がどうやって立ち向かえるというのか。だが、依頼人は本気のようだ……。
三度目の世界大戦で使われた新兵器、"メデューサ爆弾"によって都市の大半をガラスのような結晶構造体に変えられ、娯楽以外の技術革新の止ってしまった未来、人々はリアルとヴァーチャルの二つの世界を自由に行き来しながら日々を送る。政治や経済の多くの部分は、すでにバーチャルな世界側をその活動のメインとしている様な社会が舞台、主人公はちょっと落ちぶれたかつての腕利き警察官の私立探偵、と来ればノリとしてはギブスンの一連のカウボーイものや、マイク・マックウェイの"マシュー・スウェイン"ものあたりを連想するけど、そこらあたりともちょっと違う、ユニークなSFミステリ、てことになるのかな。
設定の割にハードボイルドっぽさはないし、凝った世界設定の割に電脳世界の描写なんかはおやおやと思うくらい古く感じるものだったりするしで、実は出だしはイマイチ乗り切れない。んだけど途中から妙に面白くなってくる。それはハードボイルドの部分でも電脳SFの部分でもなく、"リンク天使"に代表される、ある意味実に人を食った宗教観が前に出てくるあたりから。ここからこのお話、面白くなるんですよ。そうね、だいたい140ページ過ぎたあたりから。
神様の言うことなんか聞きやしないくせに、神様そのものは盲信してる人間の多いアメリカで、こんな話を発表するとはこの作者、なかなか根性座っておるじゃないかと嬉しくなってしまったのだった。だってさ、(以下ネタバレになるので略)。そのうえお話の中で重要な意味を持つ、仮想空間とは直接リンクしておらず、警察にもその本体の位置が特定できていないアングラなネット空間である"マウスネット"の正体が(ここも略)と言うことだった、ってあたりでわたしゃ腹を抱えて笑ってしまった。
なんというかな、若き日の筒井康隆や永井豪が、ドタバタやハレンチに身体を張ってるのを見たときに感じた気持ちよさみたいなものを、このお話からは感じてしまったのだった。出来はあんまり良くない。でもこのノリはちょっと好きだな。宗教を結構コケにしておきながら、クライマックス近くでそれなりに神様の都合みたいなものにも一定の理解を示しておくバランス感覚もなかなか。
善人であることが市バスに乗らなきゃならないって事を意味するなら、サタンの方がずっと人気があるのもむりないわね。
なんてのはどうしてどうして、深いセリフだと思うですよ。シリーズがまだ何作かあるらしい。続編も読んでみたいですな。
(★★★☆)
…ってワケでもないんだけど、こんなものがリリースされるようで。超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ シーズン1
。第1シーズンの11話を収録してお値段、あまぞん書店なら諭吉さんお一人でお釣りが帰ってくるってのはかなりお買い得なんじゃないかしら。私もアーネスト・ボーグナインって、かなり好きな役者さんなんですよね。ちょっと魅力のある商品ではありますな、これ。
「箱買いだ、ドミニク!」「そいつを待ってたぁ!」…なんちてな。
「水戸黄門」、10話目にして新キャラ、おけらの新助登場。これで三波豊和のよろずやの千太は完全に出番無しって事になっちゃったのかな。
新たに黄門様一行に加わる新助は、どうも萩本欽一の弟子の一人らしい、ってその時点であたしの中では減点モードなんだけど、まあその辺は先入観無しで見てあげないといかんよね。とりあえず初登場の今週を見る限りは、野球のボールを回収しようとしてのっぴきならない羽目に陥っちゃうお馬鹿さんっぽく見えた。でもまあお芝居についてはしばらく見てみるしか。でも千太は結構良いキャラだったと思うんだけどなあ、別に下ろす必要なんてなかったと思うんだけど。なんで交代しちゃったのかな。
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三波豊和さんのお名前と「耐震偽装」でググるとちらほらと情報が見つかります。あちこちに不幸を撒き散らす事件だなあ……
あっちゃあ、ゴル友だったのねえ(^^;)。<br>過剰反応にも見えるけど、そりゃスポンサー様はいい顔しませんでしょうなあ…。