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太田垣康男「MOONLIGHT MILE」(13)。ゴローを中心とした、ロートルとはぐれもののベンチャー集団が、骨董品のH-ⅡAロケットで、人間を宇宙までぶちあげちゃうお話。宇宙で待っているのはかつての親友、ロストマン。
うーん、やっぱり"ビッグ"系のマンガ雑誌の連載で、あまりにがっつりとハード方向に突っ走るようなマンガは受け入れられにくいってことなのかな。何が言いたいかと言えば、そのプロジェクトX風味、そりゃあ確かに感動的だが、同時に少々クサいぞ、ってとこで。
日本製ベンチャー集団の宇宙船、スポンサーに"あの"模型メーカー(の、ようなもの)も一役買ってるのがわかるあたりで、妙にニヤリとしてしまったりもするんだが。ああまたケッテンクラート症候群だ(^^;)。
これもやや旧聞。連邦経由で、たぶんスクラップのジェットレンジャー買い取って、実物大のエアーウルフのモックアップ作ってるアメリカ人のサイト、Airwolf。ここのThe Airwolf Mock-Up Rebornってのが問題のブツ(写真は"Preview Images"に。Operaだと上手くスライドショーが動いてくれない感じ。しくしく)。なんかすげえ完成度高いんですけど。映画のプロップ製作かなんかのプロの人たちなのかしら。
ナイト2000作るヤツは結構見たおぼえあるけど、エアーウルフ作ってるヤツってのは初めて見たなあ。
文庫本と新書版コミックスとB5サイズの雑誌をまとめて送らなくてはならなくなり、その梱包に頭を抱えたと言う経験は、どなたにも一度ならずあることと思う。え、オレだけですか? そお?
通常こういうときは、ウチでは段ボールをコの字に折り曲げ、桁材(同じく段ボールから切り出す)入れて、念のためにプチプチの端切れを丸めて詰め込み(詰めないときもある)、"見た目直方体に見えるようにする部材"をあてがって梱包、という流れで小包を作っておった訳なんだけど、このノッポさん的作業、案外面倒で、なんかいいブツ無いかなーと日々思ってたんですが、本日ダイソーで発見したコレ。その名も"発泡なんでも板"。
なんの変哲もないA3サイズ、厚さ12ミリの発泡スチロールの板。これこれ、これだよ、こういうの無いかなーとあちこちの100均見て回ってたんだ。これなら必要な隙間のサイズに切り出すだけでオッケーだし発泡スチロールだから重量もそんなに増えない。厚さ12ミリってのも良い具合のような気がする。ヘンに分厚くて調整が必要になるより、無駄が出ないんじゃないかな。
100均ショップにはこの手の、そのままではなんの役にも立たないブツがもうちょっとあって欲しいと思う。ビデオ収納BOXも結構だけど、単なるB4とかA3とかの段ボールの板ッ切れとかもあると嬉しいんだけどな。もちろんその手の専門店に注文すればいくらでも手にはいるんだけど、ウチみたいな小規模のwebショップだと、必要な分だけちびちび補充する方が効率良いので、100均で補充できるものならそれが一番ありがたいのですよね。
と、また古本屋の日記で書くべきネタをこっちに書いてしまった。
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。
いやあ、いろんな意味でまいったなあって感じだった今週の「メビウス」(#22:日々の未来)。つまりバン船長(なんか松本零士のマンガみたいだな)のところにミライ君は、「おっすオラウルトラマン、あんたの息子の姿と住む処を貸してくれ」って頼みに行ってたわけだよな? バン船長はバン船長で、目の前にいるのがウルトラマンなのにそれは気にせず、「(死んだ息子にそっくりの姿なんかされちゃ)気持ちの整理がつかんから困るよ」ってことでサコミズさんに電話入れて、「あー今ウルトラマンが住むとこ探してウチに来てるんだけど」って連絡してるわけだよな? サコミズさん(微妙にその正体を隠してるような見せ方してましたなあ)もサコミズさんで、「あーウルトラマンですか。よござんす、ウチの方で引き取りましょう」と落ち着き払って返事してるわけだ。
すごいなあ。
ドラマとしてはそれなりにしっとりとこの部分は描かれてて、別にトンデモな話になってる訳じゃあないんだけど、よーく考えると思わずあわわと思ってしまう展開ではございますな。
その他にも今週は見どころ満載でお腹いっぱいだ。火星つながりでスペシウムはわかるけど、まさかナメゴンまで絡めてくるとは。もしかしてあれか、ナメゴンの分泌物からしかスペシウムは取れない、とか言う裏設定あったりするか(ねえよ、メランジじゃあるまいし)?
今回のウルトラマンの最大のライバルであるボガールの、どうにもハンバーグラーみたいなデザインはいただけないんだけど、それ以外は実に濃いお話でございましたな。なぜか今回、ミライ君の方はかなり芝居を抑えててそこも好印象。せっかくだからリュウ君も褒めとこうか。ラスト、ウルトラマンに敬礼くれて、ぐいっとガンフェニックスをブレイクさせる絵はなかなか格好良いと思ったよ。
ついでに。
途中で挟まる劇場版のCF、ちょっとぐっと来ちゃったオレは、やっぱり第一期ウルトラ世代なんだよなあ(w。
盛大に煮詰まってる音。
むう、オレとしたことが、一日かかってたかだか6000字を埋められないとはどうしたことだ。ないことないこと、だらだらと書き飛ばせば済む話ではないか。
…ああ、あることないこと織り交ぜての6000字なんだ、それで苦労してんのか、あはは(笑うな)。
締め切りまであと20時間切っとるなあ。あと400字ぐらいのところで完全に煮詰まっちゃったなあ。締め切り前のマンガ家の気持ちってこういうのかなあ。こういうときはあれか、あえて、寝るっ!(©島本和彦)
寝るべ。
寝る前に。ほとんどBGVだったけど「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「RAY the Animation」、「xxxHOLIC」、「アストロ球団」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。やあ、「アストロ球団」面白いなあ。あからさまにビンボなんだけど、ビンボなんだもんしょーがねえじゃん、と開き直った態度がステキすぎ。陣流道場なんてあれ、どこかの体育館にそれらしい額入りの書をくっつけただけだよなあ、いいなあこのビンボっぷり。さてボウケンジャー(Task.27:風水占いの罠)。
あれですね、オレ様キャラは一番弄りやすいってのにスタッフが気づいたわけですね。スーパー戦隊グラフィティ、スーパーヒーロータイムのエンディングまで含めて、チーフ弄られまくりだ。本編のほうは、占いだのなんだのを真っ向から否定すること無しに、それでも最後は大量の厄除けグッズをネタにして、結局は運なんて、直面した人間がポジティブシンキングで向き合えばどうにかなっちゃうモンなんだ、とオチをつける手堅い造り。夏休みは終わっちゃったけど、これもまあ夏休み大サービス編のうちってことで、たいへん楽しませていただいた。
「カブト」(#31)の方はいろいろと急展開中。瓜二つの両親の写真を持つひよりと天道、でしばらく引っ張る(つまりはどっちかが『用意された』過去な訳だよな)のかと思ったら、あっさりひよりがワームであることまで告知しちゃってさあ続きはどうなる、と。これでまた坊ちゃまネタが後回しにされちゃいそうではあるけど。
ノリとしては「カブト」って、「アギト」+「龍騎」÷2.5、みたいな話にもって行こうとしているのだろうか。そもそも分母が結構すかすかなんで、さらに割ったらマズいんでないの? と思いつつもここまではかろうじて、続きを見ておきたいとは思える程度の出来には仕上がっているとは思いますけれど。
「プリキュア」の新コスチュームは、そりゃなんか違うんじゃないかー、とかすかに思った。
ご注文の品はエドガー・バングボーン 著「デイヴィー 荒野の旅」(A5変形版)とオースン・スコット・カード「シャドウ・オブ・ヘゲモン」(上下巻・文庫サイズ)→写真その1。
ふっふっふ、今の私に怖いものなどない。さっそく先日購入してきた発泡なんでも板を取り出す。空きスペース分に収まるようなブロックを切りだして調整→写真その2。ここが段ボールでやってたときはやたら時間食うところだったんだけど、今回は無茶無茶速い。快適。
で、プチプチでくるむ。うーん、しっかり角が出てます→写真その3。
あとはクラフト紙の封筒で梱包してやればできあがり→写真4。
うーんこりゃいいや、これであとは後期"スターログ"みたいなぺらぺらの本を送る時に使えるような汎用段ボールが安く手にはいると嬉しいんだけどな。そういうのも商品ラインナップに加えてくださいよ100均さん。
困ったときはVoice出張所。というわけで古本を発送した足で三宮に出かけてVoiceでコーヒー飲みながら2時間ばかり、あーでもないこーでもないと400字ばかり捻りだし、150字ばかり削り取る作業。何となく出来たような気がしたので、家に戻って体裁整えて、夕刻メールで納品。ギリギリセーフ。ギャラが安い割にやたら拘束されまくった気になった三日間であった。もしこの仕事、継続してやってくるんなら、なんか効率的に文章ひねり出すコツを掴まないといけないな。
とか言ってるそばから別件でもう一仕事…になるかな? これは。
もうひとネタあったのを忘れてた。今日三宮に出かけて初めて知ってびっくりしたんだけど、三宮東映(と隣の東映プラザ)、9/1を持って閉館しちゃってたのな。ふうむ、三宮センター街のど真ん中、映画を観たあとエスカレーターでジュンク堂に降りれちゃうという、なかなか結構なロケーションだったのに。東宝系の劇場では、三劇(何と劇場の上を阪急電車が走っている)がJR三ノ宮駅前に建築中の新聞会館ビル(ミント神戸、とかいうそうな)の上に入るOS系のシネコンに吸収される、ってことで小屋をたたんだのは知ってたんだけど、東映系列は改築でも移転でもなく閉館。家族みんなで三宮にお出かけして、かめんらいだーやわんぴーすの映画を観て、それからショッピングやお食事で楽しい一日を過ごしたいちびっ子たちは、この先どの辺りに出かけたらよいのだろう。三宮はあきらめてハーバーランド?
東映が儲かってないのか、たまたま三宮東映に客がつかなかったのか、どっちだったのだろうね。比較的古くからある劇場だけど、一度改修されて椅子もゆったり目になってたし、そんなに悪い施設でもなかったような気はするんだが。あそこでオレが最後に観た映画って何だったかな……
「デビルマン」でした(^^;)。
紀子さま:出産、6日午前に 宮内庁発表(MSN 毎日新聞インタラクティブ)。これで生まれた子供が男の子だったら、ゆくゆくは天皇になるわけで、したら9月6日は天皇誕生日になるわけで、オレの誕生日は9月6日な訳で、便乗で日本国民から誕生日を祝ってもらえることになる訳なんだが。
「そうなる前にあんたは死んどろうが」とカミさんに言われてしまいました。それもそうか、今の皇太子(私と同い年)がお隠れになって初めて、9月6日が天皇誕生日になるわけだもんなあ(^^;)。
おやおや、「新 桃太郎侍」、8話で終了なのか。受けなかったのかな、受けなかったんだろうな。最終回にしては少々とっ散らかった話になっちゃってたし、そもそも今日の午前中にラス前のエピソードを放映してたなんて知らなかった。ゲストで「コスモス」の杉浦太陽クンが出てたらしいが、もはや確認のしようもなく。つまりはさっさと終わらせて、なかったことにしちゃおう、みたいな思惑でもはたらいたんだろうか、などと邪推してみたり。
確かに序盤から、あちこち気になるところの多い番組だったんだけど、後半に入った、ここのところのエピソードは、どうしてどうして少々良い感じになってきたかな、もうちょっと続けて見てみても良いかな? と思い始めてた矢先だけに、ちょっともったいない気がしないでもない。
ま、桃太郎のおっかさんを中村玉緒にして、左とん平が中村に懸想してる、なんてのはどう考えてもあり得ないシチュエーションなんで、ここらのキャスティングで失点1(おっかさんは中村玉緒にすべきではなかったね)、主人公である桃太郎が、今ひとつ魅力的なダメ男に見えなかったところで失点プラス1、ダメなはずの桃太郎がその気になったらものすごい剣客だった、ってのが見えないところでさらに失点プラス1、ってところだろうか。マザコンの超絶剣士、ってのは面白い切り口だと思ったんだけど、マザコンのマザーがこれに関しては違うだろそのキャスティングは、と思っちゃうものだった(こんだけがさつな人間が揃ってるなら、おっかさんは松原智恵子級じゃなきゃ)のと、桃太郎の剣戟のメリハリがイマイチだったのが惜しいなあ。高島のお兄ちゃんには高橋英樹の、あの華麗な殺陣に挑戦して欲しかったような気はしますな。無理かも知れんけど、捲土重来を待っておきたい気はするので、これに懲りずにまたやってください。
ビジネスパーソンの個人情報保護に――ハサミ型シュレッダー(ITmedia Biz)。サンスター文具のシュレッダーはさみも良い感じなんだが、アーネスト製のハサミ型シュレッダー「秘密を守りきります! パートⅡ」がなんか、冗談みたいで良い感じだなあ。一個欲しいかも。
ケン・マクラウド 著・嶋田洋一 訳
カバーイラスト Lee Gibbons
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011575-3 \920(税別)
"特異点"(シンギュラリティ)の発動と共に発生した"強制昇天"は、人類を一度は存亡の縁にまで追い込んでいた。かろうじて滅亡の危機を回避した人類は、様々なスタイルで人類文明の復興に取り組んでいる。そんな勢力の一つ、"糸巻き"と呼ばれる超空間ゲートを一手に支配するカーライル家の一人ルシンダは、自身の初ミッションとなる作戦で、新たに知られたゲートの出口に到達していたが…
シンギュラリティ、超高速宇宙船、超空間ゲート、探索エンジンという名の兵器、強制的にアーカイブされた大量の人間たちとその複製技術、"昇天狂"に"鳴神追い"、モンロー主義時代に逆戻りしたかのような"アメリカ・オフライン"……。
惜しげもなくぶち込まれるSF的アイデアの大群、なのに不思議だなあ、これ、SF読んでる感じが全然しないんだよなあ。というかそもそも、お話としてちゃんと出来てないんじゃないかと思えてしまうんだな。次のページをめくろうって気に、なかなかならないのさ。もしかしたらちゃんとしたSF読みならこの本から、スゴいイメージの奔流を感じられてるのかも知れない。そこに秘められた人類や社会への考察みたいなモノに膝を打ってるのかも知れない。
でもオレは読んでてちっとも面白くなかった。アイデアがどうとかSFとしての魅力とかは措いといて、お話としてあまりにも出来が悪いんでないの、これ。
解説(帯でも)で堺三保さん曰く、
読者諸兄に警告する。乗り遅れるな。
覚悟をしていただきたい。本書は最高速で突っ走る二十一世紀型最新鋭スペース・オペラなのだから
……いいです、オレは置き去りにして突っ走っちゃってください。
つかオレにはどう考えてもこのお話、"最高速で突っ走って"る様には感じられないんだけどなあ。500系新幹線を東海道線に乗り入れて(レール幅はこの際目をつぶるように)、各駅停車で走らせてるような小説に思えるんだけどなあ。
おもしろいんですか? これ。
(★★)
すみけんたろうさんのWeb2.0評論家、舐めんなよ(ネコとか唄とかそんなもの)。すみけんさんの本質は"用語に関する原理主義者"であると私は思ってるんだけど、そんなすみさんらしさが良く出た文章。とても面白い。役に立つ文章はみな面白い。
私はweb2.0って、"ハードディスクレコーダー"にさらに"RD STYLE"って名前を付けるようなもんかなあと思ってた。本質は変ってないけど、それで新たに儲けを手にする人がちょっと増える、そんなもの。
まあ私はすみさんの定義ではweb2.0を語る資格はないので、この辺にしておきます。
にざかな「4ジゲン」(1)。表紙が「ポセイドン」のパンフみたいな凝った作りになってる、って「ポセイドン」のパンフなんか買った人いませんかそうですか(つoT)。「B.B.joker」から、はや3年か。コンビは解消したと思ってたんだけど、どうやら復活したようで、このあたりは相変わらずクドい文体の(^^;)にざ氏のあとがきでちょっと触れられている。
肝心のマンガの方は、こりゃもうにざかな以外の何物でもないね(w。ちなみににざかなマンガってのはどういうもんかって言うと、んーとなかなか口では説明しづらいので、いけないこととは知りつつページキャプチャ。今回一番笑ったのはこれ、「罵倒教師」。今回は定時制高校を舞台に、いろんなキャラがおかしなことをやりまくる設定になってる。この先生もそんな中の一人なんだけどこの先生、果たしてシリーズで生き残れるかどうかはちょっと微妙かも。キャラが命のにざかなマンガなんで、だれが消えて、だれが生き延びるかは今後の展開一つなんだよね。
□ すみ [> 本質は"用語に関する原理主義者"であると そ、そうだったのかー! いやほんとそうなんですが。 実は最近本家サ..]
□ rover [<q>わたしだよ私。すみけんたろうさんだよ。</q>格好良いなあ(^o^)。]
□ キャプテン・シライ [全文読ませていただきました。 基本的にすみさんのご意見に何の反論もありませんが、一応ベーマガのプログラムを打ち込ん..]
□ rover [どってこと無いものを、何かとんでもなく価値があるように見せる、ってのが評論家の仕事なんでしょうけどね。 それにして..]
□ すみ [や、乱土さん、コメント欄お借りしますね。 To:キャプテン・シライさま >使う人間が変わるわけじゃ無いように思い..]
□ キャプテン・シライ [>はじめてイジるパソコンがコマンドラインじゃなくて コマンドラインなんて一生使わずに済めばそれに越したことはないと..]
綾辻行人・原作、佐々木倫子・漫画「月館の殺人」(上)(下)。ずいぶん前に上巻が出てるのは見かけてたんだけど、ミステリで上下分冊なら、まとまったときに買った方がいいなと思って様子見てたもの。カミさんも同じこと考えてたみたいで、本日めでたくまとめて入荷。えらいぞ妻。
さてこれ、あまぞん書店の読者レビューでは結構点数低い。なんで低いかというと、みんなマジメに読み過ぎてるからだと思う。こいつは鉄道ミステリを装ってはいるけどその正体は実はごーせいなギャグマンガなんだが、そこにピンと来れない人にはしんどいのかな、なんて。
こいつをギャグマンガとして成立させてるのが鉄ちゃん(本作中では『テツ』と表現してますが)の存在なんだけど、鉄ちゃんってどういう人種か、何となくわかってる人と、本書で初めて、世の中には鉄ちゃんという人種がいるって事を知った人では、受け取り方に温度差があるような気はする。鉄ちゃんとは端的に言ってこういう人たちである。少なくとも外野から見たら。
そこを何となくわかってると、こいつは鉄ちゃん生態観察マンガとして徹頭徹尾大笑いできるような仕掛けになってる。作画に佐々木倫子を持ってきてるのも狙いはそこだよね。
なお、わたしゃモケイの人で、モケイの人ってのは皆、少なからず鉄ちゃんという人種を尊敬していると思うんだが、そういう人は楽しさもひとしおかも知れん。てことで楽しませていただきました、はい。
あーあと私、綾辻行人って人になんの興味もないので、そこでヘンな期待しないで読めたのもラッキーだったかも知れんですね。月曜の正午までに18000字分の文章納品せんといかんのだが。
ようやく6000字埋めたとこ。うーん、間に合うかな。このタイミングで 岸 和 田 とかいう単語がケータイから聞こえたような気がしてスゴーくイヤな感じなんだが。
ってなんか知らんが古本の注文も50冊ぐらい来てるじゃないか。なんでこんな時に(つoT)。
とにかくがんがれ、超がんがれ。しくしく。
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。太田愛版「時かけ」、とも言えそうなできばえだったのが「メビウス」(#23:時の海鳴り)。
いやこれはなかなか、美しいお話ではないですか。そいでもって脚本がいいと、絵の方もステキになっちゃうという良い見本にもなっているよな。いろんなところが美しい。月をバックにジャンプ決めるメビウスの絵はまあ、ちょっとやり過ぎかなとも思わなくもないけど許容範囲ってことにしとく。ごくごく個人的には、最終的にメビウスがマリナの取り戻した記憶を(たとえば、どうしてもマリナの前でメビウスに変身しなくちゃいけなかった、とかの事情で)もう一度消してしまって、「大事なことを思い出したような気がするんだけどなあ」で終わってもらった方が趣味なんですが、まあ些細なこって。
次週からはヤプール編か。帰りマン以降のウルトラマンてあんまり良く知らないんで、新鮮な気持ちで鑑賞させていただきます、はい。
あそうだ、多分この展開ならオレはこれを言うだろう、と予想してる人も2〜3人はいるでしょうから言っときますね。
少女時代のマリナ萌え(^^;)。
途中でちょっとさぼって「はみだしっ子」の9〜11あたりを読んでた(なんでわざわざそんな、読むのに時間かかるマンガを選ぶんだよ)けど、ここまではまあまあのペース。なんだけどもうちょっとのところで、文章出てこなくなっちゃったなあ…(つoT)。
♪かぎをさがぁーしてるんだ、ずぅとさがぁーしてるんだ (とっほっほ)
それっぽいカギが見つかったので、とりあえず明日納品しなくちゃいけない12000字分はでれーっとでっち上げて推敲完了。自分でいうのもなんだが、できるとは思わなかったなあ(^^;)。残り1200字程度は明後日納品分なんで、ここらで一回休憩しても良いかな(それが良くない)。
いやいや、イタリアGPがあまりに見応えあったんで書き始めと書き終わりにえらい時間差が。さて今週はちょっぴり少なめ、「RAY the Animation」、「アストロ球団」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。「アストロ球団」、ドリルつかみ特訓キター(w。アストロ球場も完成して、いよいよビクトリー戦スタート直前です。
「ボウケンジャー」はそこそこ、「カブト」はいろんな謎にいろんなネタが振りまかれたような話、いいたいことは色々あるけど……
こんなニュースが舞い込んでしまってはなあ。
いやまあモンツァで勝ったら引退表明ってのはありそうな話かも、とは思っていたのだけれどまさかホントになるとは。引退すると見せかけてもうしばらく走るんじゃないかこの男は、とも思っていただけに。だってあと10回で、グランプリで100回勝った男(これを超えるのは大変だぜ)になれたんだし、ミハエルならそれぐらいはできると思っていたのだけれど。
チャンピオンシップは(なにやら作意も感じないこともないけど)思いっきりリセットかかった感じがあり、ここに来て躍進著しいBMWを見る楽しみは増え、アグリの頑張りっぷりも相変わらず注目。最後の最後になって今年のF1、俄然面白くなって来ちゃったなあ。
いつものは日記じゃないとでもいうのか。それはともかくやけに時間が経つのが早い一日だった。完全に弛緩してた時間帯もあったけど。
> 本日は、軽石庵 様に弊社のAmazonマーケットプレイスで > お持ちの商品を販売していただきたく思い、概要資料をお送り致します。 > どうぞご覧頂きますよう宜しくお願い致します。
なぜに本文に引用マークがつくんだろ(ちなみにうちは鶴亀秀丸メール)。それはともかく、
悪いな、amazonマケプレ、一時使ってたけど撤退しちゃったんだよ。今後もマケプレに首つっこむ気はないよ。そりゃ勤勉にやればマケプレは良い稼ぎ場所になる(実際なった)と思うけど、それ、オレがなりたい古本屋とちょっと違うんだ。悪いけど当分amazonでものを売る気はないよ。
そういえば楽天からも、登録情報の内容再確認を促すメールが来てたな。amazonに比べたら楽天は、哲学ではこっちの理想にちょっとだけ近いけど、経済学ではほど遠い状態だと思う、ので悪いけどこっちも基本方針は無視、ってことで。
商売のツボを外しまくってるのは自分でも分かっておりますが、やっぱりamazonマケプレって気の狂った世界だと思う、のであそこには首つっこみたくない。楽天は多少正気だが、正気の愚か者が周りにうじゃうじゃいすぎる感じがする、ので当面こっちにも戻る気ないです。
ってことでしょぼいオンライン古本屋を今後ともよろしくです>ごく少数の、ご贔屓の皆様
早起きしたし今日は何となく一日さぼっても大丈夫そうな感じがあったんで、映画見てきた。「ゲド戦記」とか「グエムル」とか「スーパーマン・リターンズ」とかのセンもあったんだけど、どうせ見るならやっぱりこれだよなあ、で、もういっぺん「時かけ」。シネカノン神戸は水曜日は1000円だったので、非常に得した気分。そんでもってまたきゅんきゅん(^^;)。
そもそも今日のお出かけの目的の本チャンは、もんちぃ師匠から「ちょっと変った味のカレーがある」つーことで、甲東園のカレーの市民アルバなるカレー屋さんへ行ってみようではないか、ということだったわけであるのですよ。
で、「時かけ」見てややうるうる状態になったお目々のまま、電車に乗って甲東園へ。もんちぃ師匠と合流して目指すお店へ。甲東園の駅を出て、線路沿いに門戸の方に5分ばかり歩いたところにあるお店。なすカレー650円をいただく。ふむふむ、普通カレー、つーと多分味と色のおおもとを担当するのはターメリックって事になると思うんだけど、ここのはドミグラスソースベースにいろんな香辛料を入れてるような感じ(あくまで感じ。私は基本的に味音痴です)。どかんとくる感じじゃなく、じわっといろんな味が拡がるようなカレーで、カレー単体で食うよりも、いろいろトッピングを乗っけて食べると美味しいカレーのような気はした。
メシ食ったあとはもんちぃ師匠のお宅にお邪魔して、昼間っからビール飲みながらDVD鑑賞。「ローレライ」のコメンタリー音声バージョン、てのを見せていただきました。樋口真嗣と福井晴敏が嬉しそうにしゃべってます。時折プロデューサー批判が飛び出したりしてちょっとだけデンジャーかも知れません(それ程のことはない)。
特典映像DVDの方もチラッと見せていただいたんだけど、本編ではカットされてたシーンの中に、結構「それ入れときゃ良かったのに」って思わせるカットがありましたな。橋爪功のシークエンスとかラストの思い出話とかばっさりやって、こっちを入れれば良かったのに。"恥ずかしい絵は1カットたりとも使いたくない"樋口真嗣の美学が悪い方に行ったでしょうか。まあ劇場版ではあんまりよく見えなかったトミノ御大の晴れ姿がしっかり見れたのは収穫だった。今「憲兵モノ」(あったんだよ、そういうジャンルの映画が)作るなら、御大は大ハマリかも分からんな(w。
ちょっともんちぃ師匠邸の座椅子が柔らかくて座り心地良くて、妙にねむーくなってしまったのがあれでしたが、や、楽しゅうございましたです。
何やら段ボール箱がどかんと。お袋からの荷物。なんじゃいなと思って開けてみたら"富山名産 マスカット・オブ・アレキサンドリア"、とな。いつからブドウが富山の名産品になったんだ? とりあえず電話してみたら、「まあ6日はあんたの誕生日だし」だと。今まで誕生祝いなんて贈ってもらったことなかったのに。「いやほら、親王も生まれたし、誕生日一緒だし」だって。親王誕生の経済効果は1500億円とか言う話だが、なるほどなあ、お世継ぎが生まれるとブドウまで売れるってか。たいしたもんだ。さすがは天皇を中心とした神の国。
しかしな母よ、もうそろそろ親子やって半世紀になろうというのに、まだ倅の好みが分からんか? 単体のブドウ送られるより、醸造したヤツ送ってもらった方が、こっちははるかに嬉しい訳なんだが。もっというならブドウよりもコメを…(^^;)。
ま、親戚衆に配ることにしますよ。こんなモン、うちに置いてたって腐らせちゃうだけだもん。
amazonのサイト開いたら、こんなものを勧めてくださってる。トミー(タカラ)・ALIVE CHIMPANZEE APEMAN。紹介ムービーを見る限りは、確かに良く動くけど無茶無茶リアルってモンでもないし、そもそもこんなモンを部屋に置いて、一方的にこっちがうきゃきゃと笑われるのも腹立つし、何よりお値段高すぎです。ってまあ隣で紹介されてるHY2M HYPER HYBRID MODEL 1/12 RX-78-2 GUNDAM
はさらに一桁ぶっ飛んでますが。
それはともかくこんな商品にもレビュウは付いてて、一番最初にレビュウしてる人は多分、商品買わずに評価してるんだろうと思うけど、全体に漂うゲンリィな感じがなかなか香ばしくて好き(w。ただのビニール系かレイテックス製のゴムでしょ?(悲)
(強調乱土)。
お客様お客様、もしかしてご本名は菊池様、でいらっしゃいます? (^^;)
まだ乱土さんとノーコンタクト
そんなん特記事項でもなんでもないっしょーに(w。
ちなみに初めてメール出したのはその翌年だったですね、とさらに話はどこへともない方向に飛んでいく。
ネットサービスの「ミクシィ」、東証マザーズに上場(asahi.com)。というニュース自体はまあどうでも良いんだけど、晩飯食いながら夕刊読んでて(あなたッ、お食事中に新聞読むのはやめてくださいと何度もッ! )目に入ったニュースだったんで、倅に「あんたmixiのアカウント持っとるの? 」って聞いたら、こともなげに「ないよ」とお答えになる。
おいおいおい、オレらみたいなオッサンがmixiに入れてもらえないのはまあしょうがないとしても、ハタチの若人にmixiに誘ってくれる友達が一人もいないってのは、そりゃちょっと問題ちゃうのん。キミの行っとるガッコのコミュニティもあるやん、友達作れよおい、などととーさんはちょっぴり心配になってしまうわけだが。
なんならオレが呼んだろか? ってそれはそれでイヤだよね(^^;)。
疲れた。普段の3倍ぐらい。
河内長野と堺の作業は昼過ぎに終わったんで、岸和田に着いてから昼飯喰うべ、なんて思って移動したのがそもそも大甘だった。今日からだんじり始まってたんですね。駅を出たとたん、そこら中に張り巡らされてる立ち入り禁止のテープ、鈴なりの人。いったい何が起きたのか、一瞬分からなかった。しかたがないのでこそっとテープくぐっても大丈夫そうな、あんまり人の集まってないあたりまで移動して道を越え、目的地に向かうんだが、普段なら10分もかからない距離に3倍ぐらいの時間を費やしたような気がする。だって普通に通れてた道路が、あるところを境にだんじり用コースになっちゃったりしてて、ぴぴっとテープで仕切られちゃったりしてるんだもんな。
作業自体は思ったより手間がかからなかったんだけど、駅と現地を行き来するのにやたらな時間がかかり、昼飯は食えず(行こうと思ってたお店、だんじりコース内なんだもの)、どんどん不機嫌になってしまった。あらかじめ分かってたら、それなりに心の準備もしてたんだけど、いきなりのこの仕打ちで、私の岸和田に対する印象はまた悪くなってしまったです。言いがかりで申し訳ない、岸和田の皆様方。
ま、空きっ腹の限りを尽くして神戸で呑むビールはでたらめな旨さだったんで、許しちゃるけど。
そーいうわけで心に余裕が無く、写真なども撮っちゃおりませんのですが、町中がお祭りになってる、その雰囲気自体は、きっとみんな楽しくってしょうがないんだろうなあ、とは思えて悪いもんじゃあない。白いバッチ(はっぴの下に着てるのをそう言うんだそうで)姿のおねいさんたちは粋でキュートだし、ょぅι゛ょはぐへへだし(こらっ)。
そうそう、道の空いたところでトイメンに渡ろうと思ったら、目の前に真っ白な引き綱が置いてあって、こっちが近づくと近くにいる若い衆がささっと集まって綱を持ち上げ、綱の下をくぐらせてくれるんですね。そりゃそうだ、神様の一部だもん。あのままうっかりまたいでおったら、今ごろ私、岸和田の若い衆にボコボコにされとったんだろうか…。
井上雅彦 監修
cover art 江本創
カバーデザイン 泉沢光雄
光文社文庫
ISBN4-334-74116-9 \819(税別)
タイトル通り進化論をテーマにした「異形コレクション」第36弾。執筆者は登場順に藤崎慎吾、上田早夕里、西崎憲、平谷美樹、八杉将司、井上雅彦、多岐亡羊、小中千昭、飛鳥部勝則、牧野修、朝松健、蒼柳晋、谷口裕貴、竹本健治、平山夢明、野尻抱介、堀晃、梶尾真治。各話の扉のクリーチャー作成は江本創氏。
なぜか8冊ばかり間が開いてしまった「異形」。買わなくなった理由は、良く分からない。作家のラインナップが妙にこちらの好みとずれを生じてきているかな、というのはまあ、少し感じ始めてはいたんだけど、嫌いになったわけではなかったんだがな。なぜ買わなくなっちゃったんだろう。
とはいえオビで、"梶尾真治「エマノン」新作!"、なんてやられてしまっては、さすがにレジに持って行かないわけにはいかないよなぁ。ズルいぞ光文社(w。ま、テーマが進化論、とくればホラー属性やや低めの私でも楽しめそうだし、久しぶりに読んでみるか、ってのもあったわけですが。
なんだけど、全体として、SFのワンダーにやや乏しく、ホラーの昏い恐怖に薄い作品が揃ってしまったんじゃないかなあというのが第一印象。「進化」とは実に魅力的でかつ、大ネタの部類に入るテーマなのではないかと思うのだけれど、SF作家チームはネタの大きさ故に仕掛けが空振りし、ホラー軍団の作品からは今ひとつ「進化」のテーマ性が薄味に感じられる様な作品が並んだような印象。そんな中、一般公募からの最優秀作品となった蒼柳晋氏の「書樓飯店」が妙に人を食っていながら薄気味悪さにあふれた怖さも兼ね備えててなかなか。
あとは飛鳥部勝則「読むべからず」のえげつなさ、お話としてはきっちりとまとまっている朝松健「この島にて」(ただしちょっとネタがバレるの早すぎ)、怖さは控えめだけどSF掌品としてなかなか良い感じの野尻抱介「楽園の杭」、堀晃「逆行進化」(もちろん共に、タイトルの元ネタはアレとアレですよね)あたりが私好みではあっただろうか。「エマノン」はまあ、「エマノン」だわな、ってところだな。
それはともかく、堀晃「逆行進化」を読んでる最中に私の中に浮かんでたビジュアルが、大友克洋の「工事中止命令」だった、ちゅーのはなんつーか、あたしの脳味噌、どっかで何かが混線してるんじゃないだろうかとちょっぴり自分で自分が心配になったです。
(★★★)
褒めてるけど、飛鳥部氏に関しては、例の三原順盗作騒動について、どういう決着が付いたのかを私は良く分からんので、そこはちょっと割り引いて読んでるところもありまする。一応余計かも知れんけど、そこは申し添えておきます。
新神戸オリエンタル劇場で、花組芝居「百鬼夜行抄2」観劇。原作は今市子のコミック、脚本にわかぎゑふ。古来より妖魔に因縁浅からぬ家系に生まれた高校生、飯嶋律を主人公にした不思議怪奇コミックが原作の二幕芝居。なにせこれを演じるのが"ネオ歌舞伎"の花組芝居な物だから、当然男役も女役もみんな男性。んでこれが、最初はちょっと「うへっ」と思っちゃう訳なんだけど見ていくうちに、演じている人が男であっても女性の登場人物は、うん、こりゃ女性だよなとしか見えなくなってしまってる自分がちょっと怖い(^^;)。
お話は20歳の時にあっちの世界に引き込まれ、26年ぶりにこちらの世界に戻ってきた、飯嶋家の一員で律の伯父に当たる飯嶋開をフィーチャーして、さらに幾つかのコミックスでのエピソードを絡めた作りになっている。非常にシンプルな舞台装置を"見立て"の妙で、あるときは家屋の仕切り、ある時は妖魔の世界の風景にと表現を変えていくあたりの舞台デザインの巧さはなかなかのもの。お芝居の方も、"待っててください"をキイ・ワードにちょいとほろりとさせてくれる作りを提供しててくれて好印象。
とはいうものの、少女漫画的お耽美な世界が、ネオ歌舞伎との融合でぶちこわしにされてしまった(とはいえ少女マンガをまともに実写ビジュアルで表現するなんてできっこない世界ではあるのですが)ところに対する不満、みたいなものもちょっぴりあるわけで、それはつまり一応は主役である律(以下の男性陣、ですわな。少女マンガに客が望むものはやっぱり美形の男性キャラだろうから)にもう一声、世俗離れした美しさが欲しかった様な気がするのと、やはり初回てことが影響してるのか、お芝居全体に関して、エンジンあったまる前に終盤まで話が進んでしまっていた、的もったいなさがちょっとあったかも知れない。
そのへんでちょっと引っかかりも感じましたけど、うん、総じて楽しめるお芝居であった。原作のコミックスを読んでみたいな、と思ったです。
土曜日の分、「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。長谷川圭一脚本、ヤプール編のスタートだったのが「メビウス」(#24:復活のヤプール)。
いやあ、こりゃまた'70年代テイストたっぷりなお話だこと。チープで昏い怪奇趣味がある意味新鮮でございますね。ややこぢんまりな印象もあるけど、まあこれはこれで結構。ホークやらVTOLの晴れ姿(もちっと大きく見せてくれよ)とか割れる空とか、見せ場もそれなりにあって楽しかったすね。で、ゾフィとタロウが密談してる間、サコミズ隊長は出張中ってのは、やっぱりああでこうなのかな。
BLOOD+は次回最終回、なのにこの盛り上がりのなさはなんとしたことか。
牧野修 著
カバーイラスト ヒロモト森一
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫JA
ISBN4-15-030859-4 \600(税別)
世界の各地で突発的に発生する<レーテ>と呼ばれる怪現象。<レーテ>はその一帯"愚空間"と呼ばれるフィールドに変え、その中にいるものの記憶を3時間ごとにリセットする。そして<レーテ>から救い出されたものにも重大な記憶障害を引き起こす。<レーテ>に巻き込まれ、記憶の多くを失った刑事、漆は今、レーテ性認知障害専門の病院に入院し、ゆっくりとした治癒の過程にあった。そんな彼をかつての警察の上司が訪れる。伝説的な暗殺者、町田月光夜が、愚空間に入り込み、そこを通じて他県に脱出しようとしているというのだ。一度<レーテ>を経験し、そこから生還したものでなければ、愚空間での活動は不可能。かつての腕利き刑事だった漆に、月光夜追跡チームへの参加を半ば強制するための訪問だったのだが…
日本のようでそうとも言い切れない世界、念入りに設定されたネーミング、言葉遣い。微妙にここと異なる世界にさらに忽然と発生する<レーテ>とそれが生み出す"愚空間"。そこで語られる繰り返しと繰り返しでない記憶と時間。リセットされる記憶を取り戻す手段、フーダニットもののサスペンス、コンバットアクションの迫力、グロテスクな復讐譚と全編に漂う悪趣味…。いやあ、初めて牧野修の小説を面白いと思った。
なんというか、どこかに「ああそれはあるね」という接点を見つけてしまうと私、その小説を心から楽しめることができなくなっちゃう傾向があって、これが北野勇作や牧野修のSFを読んでるとしょっちゅう引っかかってしまって、お話を読む楽しみをスポイルされちゃう原因になってたわけなんだけど、今回のお話にはそういう接点が一つもない。私がついぞ思いもよらなかった世界が作られ、思いもよらない展開が待ち受け、それでも最終的に落としどころはそうだよな、と納得できる結末を迎える。すばらしい。
傑作、とは言えないかも知れないが、きっちりタイトにまとまった佳品。何より「牧野修だしなあ、どっかで引っかかりそうだな」などとちょっとあきらめ気味に読み始めたものが、良い意味で裏切られた快感は得がたいものがある。私にとってはちょっとした掘り出し物でしたわ、これ。
(★★★☆)
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「RAY the Animation」、「xxxHOLIC」、「アストロ球団」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。「女神さまっ」見てたらジンマシン出そうになりました。コナミコマンドにシュールストレミングっすか。「アストロ球団」は肝心の野球が始まると、あちこち絵が恥ずかしくなっちゃいますなあ。笑えるけど。てところで「ボウケンジャー」(Task.29 黄金の剣)。
おおっ、ずいぶん前に引いた伏線が今になって効いとる(w。邪龍一族のおおもとは人間だったのね。トレジャーハンターを自らの欲だけで動く連中と毛嫌いする五十嵐教授もまた、いつか知識という欲に囚われた人間になってしまってた、なんてのはちょいとぴりっとした味付け。冒険のことしか頭にないチーフの方が、ある意味よっぽどピュアだぞ、と。簡単に剣が抜けないのも結構。で、リュウオーンさんはあれでお隠れになってしまわれたので?
そして引っこ抜かれた黄金の剣、妙に刃渡りが短いところからして、こりゃおもちゃになるんだな、というのは予想が付いたんだけど(大人ってヤだねえ)、ヒト型に変形しますか。しかも妙にデザインへんてこりんで黄金の。
脳内を「ごーるどぷらちなむ」って単語が行ったり来たりしたのは、みんなには内緒だ。んで「カブト」(#33)。
ふむ、初めて弱さをさらけ出す天道、相変わらず天然まっしぐらの加賀美と神代、めっきり情けないキャラになっちゃった影山と来て、ここでやさぐれまくった矢車さん再登場。バトルキックホッパーってのはキャストオフしないライダーなんでしょか?
なんにせよ自分のことはあっさり振ったクセに、ああも情けなくなった影山にはずっと寄り添ってるザビーゼクター見たら、そりゃ矢車さんでなくてもグレたくもなるよなあ、とは思った。
お話はまあ、いろいろヒキがあるんで今回だけでどうこうってものでもなく。それなりに面白かった。しばらくはグレた矢車さんで楽しませてもらえそうだ(w。
ネルソン・デミル 著/白石朗 訳
カバーイラスト 久保周史
アートディレクション&デザイン 岩郷重力
講談社文庫
ISBN4-06-275514-9 \1048(税別)
ISBN4-06-275515-7 \952(税別)
1996年7月、ニューヨーク沖に墜落したTWA800便の"事故"には、その発生直後から様々な憶測、不審な情報が飛び交っていた。事故の発生時に調査チームに所属していたケイトからは、5年経った今もその不可解さは拭い切れていない。5年目の犠牲者慰霊式典に参加することになったケイトの傍らに立つのは夫である私、ジョン・コーリー。自らが抱え、忘れることのできない疑問をケイトから伝えられた私は、あくまで非公式に、この事件を再調査してみようと思うのだが、どうやらその動きを快く思わない存在があるらしい……
「プラムアイランド」、「王者のゲーム」に続くジョン・コーリーもの第3弾。お話としては「王者のゲーム」に続くお話なんだが、前を知っていればより楽しめるってレベルで、これ単体で読んでもそんなに困ることはないだろう。5年前の航空事故の真相を追いかけるうちになぜかいろんなところで見えない壁にぶち当たる主人公、そこには警察、FBI、CIA、そしてもっと上の何かの思惑が働いているのではないかと思わせていろんな波乱を予感させつつ、実は意外にお話自体は前二作に比べると地味になっちゃった印象。面白くないというのではなく、あえて派手なアクションを排したお話作りを作者が心がけているのかな、と感じられる。なにせお話の発端が1996年7月、で、お話がクライマックスに達するまでの期間を計算したときに、ああ、それをやりたかったのか、というのはまあある程度予想できちゃうわけで。
シリーズものって、シリーズが続くにつれて主人公の能力が下がっていく傾向があると思うんだが、こいつもそれに陥っている。軽口叩きつつ、実はFBIだのCIAだののエリートには思いつけない、現場での叩き上げの嗅覚の鋭さを持っているはずのジョンなんだが、本作ではそこら辺の魅力がかなり減ってしまっているような感じ。かわって持ち込まれているのが、"ヤマさん"的老練な刑事の地道な捜査っぷり。それも悪くはないんだが、普段要らんこと言いのスケベ中年が、実は経験と嗅覚で本質に迫っている、ってあたりにジョン・コーリーものの面白さがあったと思うんで、その辺の表現が上手くないのはちょっと不満、というかこの主人公、これじゃダメだろって気がしちゃうなあ。
普段は軽口で余裕見せてる割に、ちょっと情勢が悪くなるといきなり余裕なくしちゃったり、そもそも自分が置かれてる状況に対する自らの認識が、そりゃどうしても甘いだろあんた、と思えてしまって。なので盛り上がるべき終盤がどうにもヘタレ。いろいろ事情もあるだろう(この辺はまあ、1996+5、って何年で、その年に何があったかを考えてみてくださいとしか)けれど、上巻はそれなりにこちらを引き込む面白さにあふれてたのに、下巻に進むと、どうもあちこちでガタピシしたものを感じちゃって一気に興ざめ。それだけ例の事件はアメリカ人には重大なことだったんだろうとは思うけれど、エンタティンメントの世界に身を置く人が、それに必要以上に身を引かれてしまうのはやっぱりヤバいと思う。続きのお話も構想中らしいが、大丈夫かデミル、こんなノリをおっちゃん、もう一度味わいとぉは無いで。
(★★★)
作家、平野啓一郎氏がWikipediaでのご自分の項目を見てびっくりして昔の話を蒸し返した件。ちなみにWikipediaの方では該当箇所はコメントアウトされている模様。「ノート」で議論はされてるようですね。で、なにやらもう一方の当事者である佐藤亜紀氏の、木で鼻を括ったようなコメントも出て、ちょっとした祭でも始まるのかな、と期待したんだがそう言う展開にはならないみたい。
で、このお二人のすったもんだにはあんまり興味はない。どちらの著作も読んでないし、多分今後も読まんだろうし(ああでも先日の買取物件の中に佐藤亜紀氏の本が2冊ほどあったかも知れん)。あたしがふうん、と思ったのは、リンク先の平野氏の長い(長すぎる)エントリの最後の方のパート。
web2.0以降、「巻き込まれた人間」は、ただ黙っていても、状況を改善されず、それどころか、悪化させてゆくこととなった。重要なのは、その悪化が、必ずしも「悪意」によってもたらされるのではなく、情報に対する個々人の正当な行為の結果として、もたらされるという事実である。その状況を不当と感じるならば、自らが積極的に、新しい情報となる言葉を発しなければならない。それは、具体的な個々の情報をターゲットにして、論駁することよりも、むしろ、その情報を巡る言葉の「流れ」に作用することが期待されている。
なんだか良く分からんけど、web2.0ってのはずいぶん難儀な世界なのだね。つかweb2.0以降
って何なんだ? web2.0ってのは自爆テロみたいなモンなのか?
前間孝則 著
カバー写真 青木勝
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
だいわ文庫
ISBN4-479-30050-3 \743(税別)
2006年9月30日、国内民間エアラインに在籍するYS-11はそのラストフライトを迎える。初飛行から四十有余年、未だ矍鑠たる初の国産民間機はいかにして誕生し、運営されてきたのかを追う。
前間孝則の本である。がっつりした読み応えを期待するなという方が無理だろう。でも期待するな。こいつは悲しいくらいスカスカな本だ。前間孝則ともあろう人が、何でこんなスカスカな本を世に出して平気でいられるんだろう。「富嶽」の前間孝則だぞ。「戦艦大和誕生」の前間孝則だぞ。日本の技術系ノンフィクションの最高傑作(と私は思ってる)「マン・マシンの昭和伝説」の前間孝則だぞ。そもそも前間さん、このネタに関しても「YS-11」という立派な本をすでに上梓しているではないか。その前間さんが何で…。あたしゃ情けないよ。
全然ダメな本ではないのだ。確かに前半は「それはもう知ってるよ」のオンパレードで、前間さんの前作に当たらなくても、Wikipediaあたりで調べれば分かるようなことが並んでいるのだけど、後半に入り、YS-11の開発の経緯、直面した問題、それらをどうやって解決していったのか、という、「マン・マシン」の「マン」側に重きを置いたパートはそれなりに読みごたえが無いとはいわない。でもやっぱり全体に薄い。ページ数だけは生意気に300ページを超えてるけど、晩飯食ったあとお風呂の準備が出来るまでに読み切れるような本を前間さんに書いてもらってもこっちは嬉しくないのだ。しかも読むところは後半だけとあっては…。
装幀が妙に講談社文庫っぽいのに油断して買った自分もたいがい迂闊だったが、しかし前間孝則ってブランドはこんな、「知的生き方文庫」みたいな本を書くべきそれじゃないだろう。ええい、買うんじゃなかった、こんな本。
(★★)
お出かけから帰っては「ああ、また買うの忘れたー」と思ってしまうのを二日ほど繰り返してた月刊COMICリュウ・創刊号。吾妻さんに安彦さんの北海道僻地コンビ、安永航一郎に神崎将臣にふくやまけいこ、となにやら'80年代テイスト漂う名前、カジシン・鶴田で「エマノン」、巻頭カラーは「ドリームバスター」、続いて控えしは「ルー・ガルー」。いやはや盛りだくさんだ。来月からはここに「ぎんえーでん」も加わるそうで(そのかわり安彦さんのマンガは2月号までお預けだそうですが)。
描き手、タイトル共に超豪華なメンツを揃えた創刊号、つーとオジサンなんかはとっさに「マンガ少年」を思い出しちゃうわけだが、あっちは創刊号からすでに、古くさーいスメルをまとっておったものじゃが、こっちはさすがにそんなこともないか。思ってたよりは面白かった。安永航一郎が描いてるし、来月も買うかもね。
んでそのCOMICリュウの表4を飾っておるのが「立喰師列伝」DVD、9/22ON SALE ですと。半年と経たないうちのDVD化ですか、早いねえ。
押井守の映画を自分の部屋で観たって面白くもなんともない(なるべく日常のグッズが目に入らないところで鑑賞して、今見たのははて、元が取れたのかそうでもなかったのか、製作者の意図は掴めたのか置いてきぼりにされちゃったのか、などと考えて首をひねりながらお家に帰る、というのが正しい押井映画の楽しみ方だろう)と思うので多分買わんと思うけど、買うなら通常版の方で充分でしょうなあ。
アフィリエイトの一環で「インスタントストア」っつーサービスのβ版が始まったのは知ってたんだけど、ここまで何じゃかんじゃとゴタゴタしてて良く見ていなかった。今日になってお仕事が真剣に煮詰まっちゃったので、ついカッとなって開いてみました。軽石庵南米大河支店。別にここで何か買ってくれ、とか言う気はなくて、単にワタシが好きなファンタジーアート系のイラストレーターさんの画集を紹介してるだけなんですけどね。ホントはボリスじゃなくてクリス・フォスかフィリップ・キャッスルを紹介したかったんだけど、書影が無かったのでバイエイホーさんにピンチヒッター頼んでます。
ま、興味があったらちらっと見てみてくださいな。あと、カルータ、スミス、ライトスン、ジョーンズのいわゆる"The Studio"(これは家宝なのでお店には出さないよ)四人組の中で、ワタシが一番好きな絵描きさんであるジェフリー・ジョーンズのイラストがたっぷり見られるサイトを見つけたんでそちらもご紹介。Jeffrey Jones, Illustrator of Fantasy and Science Fiction。ステキ。
amazonといえばもう一つ、左のベインで表示してる「おまかせリンク」も、かれこれ3ヶ月ぐらいになるんだけど、こっちも良く分からん仕掛けではあるな。一日単位の表示で見るとそれなりに筋が通ってるような(でもそうでもないような時も結構あるけど)お薦め商品のリンクが並ぶんだけど、tDiaryのデフォルトの最新三日分の表示だと、書いてることに全然考慮払ってないような商品が並ぶ傾向があるみたい。いっとき、何の話を書いてもチャンバラネタの商品ばかりが並んでて、それはそれで深いところで見透かされてるのかも知れない、って気にはなったけど。
これ、amazonにアクセスしたときに勝手に並ぶ、(オレ向きの)お薦め商品を並べるようなオプションってのは無いのかな。そっちの方が面白そうだし、もちっとamazonのマイページを頻繁に手入れしようかって気にもなると思うんだけどな。
泣きついて締め切り一日延ばしてもらった直後に何かが吹っ切れたのか、さくさくと筆が、いや、指が動くようになったじゃないか。なんとか本来の締め切りの30分前に滑り込み納品。謎のイロモノカキ仕事、一段落。自分で読み直してみても、6000字かけて何が言いたかったのかさっぱり分からん文章になっているが、いーもん、できたもん、とシラを切る。
そうそう、風潮問題については私も寸゛さんの日記のエントリにあったように、"高まる"に傾きかけたんですが、前後の文から考えてあんまり高くなったりしそうにない雰囲気だったんで、無難に風潮がある、で逃げましたです。
これでうっとーしい作業は片付いたから、後は一件HTML屋さんの仕事(微調整なのでどって事ない)やって、えー加減ほったらかしになってる古本屋稼業を一仕事やったら、月曜はヒマになるかな。
パルシネマしんこうえんで火曜まで、「ナイロビの蜂」と「ホテル・ルワンダ」ちゅー、何やらヘビー志向なアフリカン二本立てをやってるんで、見ておきたい気がしてるんだよね。
Flak37がどーしたこーしたとかの話じゃなく、大谷・中村理論(中村匡の「極端大仏率!」のページ)。歳経るにつれてしみじみ感じる時の流れの速さ。若い頃の一日はあんなに長く感じたものなのに、今じゃ一日はあまりに速く過ぎ、残された時間が無駄に消費されていってる感じがする…、ってなあたりを数式化して、人間の寿命を仮に80歳としたとき、実年齢n歳のあなたは、人生の何パーセントを使ったのかを計算で出しちゃおうというわけ。
なんやようわからん式が並んどってビビってしまうが心配ない。ちゃんと最後に計算フォームがあるから、関数電卓は持ってるけど、使い方なんかさっぱり分からんオレでも、自分が人生のどのくらい消費したか、ポチッとやれば……よよよよよ(つoT)。
mixiの1959年生まれコミュニティで教えてもらったネタでした。
「ウルトラマンメビウス」、「BLOOD+」、「ツバサ・クロニクル」。なんというかこう、実に謎演出炸裂だったのが「メビウス」(#25 毒蛾のプログラム)。すいません、何がしたいんだかさっぱり分からんうちにお話終わっちゃいました。ラテンの女とコーヒー嫌いの相関関係って何? ミライ君を見る曰くありげな視線は何なんだ? 彼女もミライ君の正体は知ってる? サコミズさんの同類に見えるってのはつまり、彼女も光の国からの出向組だったり? ジョージさんの海嫌いのお話もなんかよー分からん。だいたいこっちはそんな設定あったこと、しっかり忘れてたし(w。
というかだね、そんな諸々には全部目をつぶるとしてもですね、これほど華のない石橋けい、てのは一体どうしちゃったの? 本人に魅力がなくなっちゃった? スタッフが彼女を魅力的に撮る努力をしてない? さてどっちだろう。
何にせよGUTS時代のあの萌え看護婦っぷりは一体どこへ消えてしまったのであろう。悲しい(つoT)。
「BLOOD+」は最終回。ええと、これ単体で見る分には、最終回の体裁、みたいなものは何とか繕っておるな、とは思ったけど、そこに至るまでの一年間のもやもや展開がそれですっきり晴らされたってものでもなく。よく50回も続いたな、これ。
「ああっ女神さまっ それぞれの翼」、「RAY the Animation」、「xxxHOLIC」、「アストロ球団」、「轟轟戦隊ボウケンジャー」、「仮面ライダーカブト」、「ふたりはプリキュアSS」。どんどん作画がヘタレになっていく「RAY」に大丈夫かーと思いつつ、同じようにヘタレの極みを驀進中の「アストロ球団」はおもろいなあと思ってしまう身勝手野郎。氏家がどぴゅーっと血ぃ吹き出すシーンは爆笑もんだ。さて、「ボウケンジャー」(Task.30 怒りの黄金魔人)は、ちゃんと出来てるんだけどどっかこう、この先ちょっと心配かもなあと思っちゃうような展開。黄金魔人ズバーン、ってのが微妙に引っかかるんですな。何の理屈の裏付けもなく勝手に巨大化するヤツに、ロクなのはいないと思うんでね。
カブト(#34)はハイパーゼクターがらみと、ひよりがどこに行っちゃったのか、ってあたりにちょっと言及するようなエピソード、をそっちのけで惨めっこ一直線の影山クンが哀れを誘う。坊ちゃまは相変わらずバカ。それはともかく、未来のオレがちゃんとやってる以上、今のオレがやることは基本的に問題ないんだからばんばんやっちゃうもんね、で進むお話ってのは、なんか少々危険な気がする。最終的に未来でバラ色なら今何やってもオッケーって事になるわけで、ここまでばらまかれた謎が全部、未来ではこうだから、で説明されちゃうってのはちょっとどうなのかなあ、などと思ってしまうんだが。
さてどういう解決を用意してるんでしょうな(割と棒読み)。
パルシネマしんこうえんで「ナイロビの蜂」と「ホテル・ルワンダ」を鑑賞。うーむ、この小屋が8割方の入りになってるのは初めて見たような気がする。「ルワンダ」効果っすかね。
2005年英国。監督フェルナンド・メイレレス、出演 レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ダニー・ヒューストン、ピート・ポスルスウェイト、原作はスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレ。出かけた先で"事故死"した妻テッサの足跡をたどるケニア駐在の外交官ジャスティン。慈善事業に積極的に取り組んでいたテッサは、英国の巨大製薬会社による、アフリカ人に対する新薬の無料投与事業の裏に何かがあると考えていたらしいのだが……
基本的に大変社会的なテーマを扱った映画なのだが、そこを考える前にヒロイン、テッサに感情移入できるかどうかでこの映画、感動するか「えええー?」と思っちゃうか、評価が分かれそうだ。いみじくも夫のジャスティンが彼女を評して、「外交特権を持った革命家」という下りがあるんだけどまことにその通り。つついたらヤバい目に遭うことが分かってるところに、バカ正直に正面突撃をかましてあちこちに波風を立てて他人様に多大な迷惑をかけておいて、夫にだけは迷惑はかけたくはなかった、と自分の行動を隠す妻。そんな妻が追っていたものの正体を知るに連れ、妻の本当の気持ちを知ってさらに深く妻を愛する夫……そりゃちょっとありえねえ。
時系列を大胆にシャッフルした構成や、ドキュメンタリー風味を見せようとする意図なのか、やたらブレブレな手持ちカメラ風味の映像を多用したり、映像的には面白いところがあると思う。アフリカの自然もきれいに撮れてる。んでもストーリーの根っこが、それじゃあ殺されても文句言えんでしょアンタ、ってところでもひとつ乗り切れない。読んでないけど多分、ル・カレの小説ではじっくり分量を使って説明されてたところが、ばさばさと刈り取られてしまったかな?
(★★★)
2004年英国/イタリア/南アフリカ。監督テリー・ジョージ、出演ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ。ノンクレジットながらジャン・レノもちょっとおいしい役どころで出演してる。100万とも言われる死者をだした1994年のルワンダ内戦の100日間、自らの勤務地を砦に、虐殺の危機にさらされた家族と、最終的には1000人を超える民間人の命を守り通したホテル支配人、ポールの物語。
ポールはあくまで自分の家族を守りたいと思って行動する。単に優秀なホテルマンでしかない彼は、武器の扱いに長けたわけでも武道の達人でも、兵を動かす才があるわけでもない。ホテルマンとして勤め上げた中で得た人脈、交渉術だけを武器にきわどい毎日を送っていく。ホテルマンの彼にとって、ホテルに来た人は皆お客。家族も大事だがホテルがホテルとして機能している以上は、自分はお客に対しても責任がある。だからお客も守る。まことにシンプルな理由でポールは動く。なので国際社会がルワンダを見捨てようが、自分が裏切り者と呼ばれようが、それで何かに批判をたたきつけるようなことはせず、困ったな、それではどうしよう、と考える。このあたりのキャラ造りはなかなか良い。
そう言う話なので、あまり声高にルワンダで起こったことを告発するような造りにはなっていないんだけど、それが逆に"よく考えると怖い"感を演出してくれるような造りになっている。そこから先をよく考えてよね、と。劇中、悲惨の度合いを深める一方のルワンダにあって、簡単に撤退を決める多国籍軍の決定に憤る国連PKFの大佐や、国外脱出する際に「恥ずかしい」と差しかけられた傘を断るジャーナリスト、なあんてあたりに、控えめながらもメッセージが込められている、とは思った。良い映画だと思う。
二番館というか、名画座の宿命とでも言うのか、ごく微妙なんだけど、映像のピントがぼやっとしちゃってる感じだったのが唯一、惜しかったなあ。
(★★★★)
あんまり関係ないけど、映画見てるときにふと、「あれに似てるなあ」と思ったあれ。戦争に巻き込まれ、予期せぬお荷物を抱えて生還を目指す平凡な市民モノ(また長いジャンル名だなあ)の大傑作。良いですよ。 →マイ感想
今月はもーからん仕事に忙殺されて、なかなか古本を追加できなかったのを深く反省。今一生懸命データ作ってます。で、多少の抜けはあるんだけど一応創刊から最終号(88年まで続いてたんだね。オレ、最初の2年ぐらいしか読んでなかった)までの「メカニックマガジン」誌が入ってきてるんで、こいつのデータ打ちの作業中。
古い雑誌は記事もそうなんだけど、掲載されてる広告を見るのが大変楽しいんでありますが、こちらはメカマガ、1983年9月号の表3を飾っているヤング・エグゼクティブ。ASCIIの雑誌、「ASPECT」の広告なんですけどね。危なく商品にコーヒー吹き付けるところでした。そーだよなー、昔はマイクロソフトとアスキーは仲良しだったんだよなー。それにしても味のある写真だなこれ。
で、隣の美人さんはだれでしたっけ? 見覚えあるんだけど名前が出てこない。すげー気になる。
夏目房之介の「で?」で知った伝説のあなた。お名前を入力するだけでワタシの伝説ができちゃう。姓名を半角スペースで区切ったバージョンが結構好きなので、これをわたくしの伝説として正式採用したい。
乱土労馬バージョン
- 乱土労馬は、世界で1881例目のクローン人間として生まれるが、この事実は軍の最高機密として隠蔽される。
- 8歳の誕生日、月に帰る。
- 一回休み。
- 13歳ながらも、20代前半の若さを維持。どうやら波紋呼吸法をマスターしていたらしい。
- 「ワシが男熟塾長、乱土労馬であーーーるっっ!!!!!」が口癖であったという。
- 22歳でコミケに初参加。ショタ道をばく進する。
- 良かれと思って適用したサービスパックにより、2度と起動しなくなる。
乱土 労馬バージョン
- 乱土 労馬は乱世の時代、平和をもたらす救世主として切望され、生を受けた。
- 7の時、魔法使いに転職。しかし、メラを唱えたら米良美一が出てきてしまい、「向いてないのかなぁ」としみじみへこむ乱土 労馬だった。
- 宇宙船外活動の際、「生きてるって素晴らしい」の交信を最後に消息を絶った。
乱土 労馬バージョン
- 太元2520年2月朔日蓬山は捨身木に泰果として実る。
- 乱土 労馬は「男には負けるとわかっていても、やらねばならない時もある。」と、ことあるごとに言っていた。
- 間違って、新一の左手に寄生した為に「ヒダリー」と呼ばれてしまう。
- 「ショッカー軍団ばんざーい!」
生きてるって素晴らしい
堺でございます。10時半出動。阪急十三駅近くで人身事故とかで(オレが乗ってたヤツの一本前だった模様)10分ばかり時間をとられ、梅田に出てインデアンカレーを食わないのは犯罪的行為だと思うので行列に並んで15分ばかり時間を浪費、した後堺へ。今回も実に高度なスキルが要求される仕事だったよ。モデムの電源を切って、もう一度スイッチオン。なべて世は事もなし。
帰りは阪神だったんだけど、携帯ラジオ所持率が大変高かったな。「よっしゃ一点入れたで!」とか声が飛んどりました。家に帰ったらかなりしょぼーんな展開になっとるようですが(つoT)。
写真は南海堺駅前のなんだか良く分からんモニュメント。フェニックスアーチモニュメント、とか言うそうですが、どの辺がフェニックス?
雨の予選。レインに強いブリヂストンはもはや過去の話ですか。降るならもっと気合い入れて降ってくれってことですか。見どころはQ2。ミシュランのそれよりも圧倒的に優位のBSエキストリームウエット、Q1でぼろぼろと下位に沈んでしまったBS勢の仇討ちなるかと思ったら、そーはいかんとばかりミハエルのタイムを塗り替えていくミシュランのスタンダードウエット勢。ルノー2台、ホンダ2台、キミと来てその後にようやくミハエル。明日はドライの予想らしいが、これはミハエルでもちょっと厳しいかもなぁ。阪神がペナント取る確率よりは、ミハエルが最後にタイトルかっさらっていく確率の方が、まだちょっと高めではあると思うけどね。
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□ おなみ [roverさん、はじめまして。おなみと申します。毎日、楽しく拝読させて頂いております。 「バン船長」が松本零士みた..]
□ rover [ツッコミどうもです。 ははーん、伴秀樹→郷秀樹になったわけっすね。新旧ウルトラの没ネーム会談だったわけか、濃いのう(..]
□ でした [劇場版のCFは、俺もぐっときました。 昭和のウルトラが今のウルトラと並ぶと、あらためて思うのですが。 デザインはシン..]