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ロバート・アスプリン&ピーター・J・ヘック 著/月岡小穂 訳
カバーイラスト 橋本正枝
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011607-1 \760(税別)
オメガ中隊に配属された新任の衛生兵ナイチンゲール。彼女はかつて、宇宙カジノ・ステーション、ローレライをめぐる騒動で、オメガ中隊の面々と敵対していた一党の一人、ラヴェルナと言う名で知られた美女。今は悪の道からは足を洗い、しかもその上フールの執事、ビーカーとは想い想われの仲である彼女の到着で、こちらも舞い上がってしまったビーカーは、突然溜まっていた休暇を消費しようと行動に出る。フールにしても無碍に禁止する理由はないのだが、一点だけ問題が。とある理由でフールとビーカーは、一定期間、一定の距離が開いた状態が続くと非常に不味い事態が発生するのだ。折悪しくオメガ中隊の駐屯している惑星ゼノビアには、中隊を毛嫌いする宇宙軍大将、バトルアックス来訪の知らせももたらされ…
というわけで、いつものようにお話の展開よりはオメガ中隊の面々のキャラの濃さ、面白さで引っぱるタイプの小説で、そこがわかっていればそれなりに楽しめる。前作までに続々登場した、いろんなおかしなキャラ達が、いつもの持ち味を存分に発揮するところが、このシリーズの面白さな訳で、そこは外していないので安心して楽しめる。特に比較的新キャラなウサギくんのサンパーや妙な因縁付けのマハトマが良い味出してる。
ただ、安心して楽しめる作品であるが故に、物足りねえなあ、そこはもうちょっと突っ込んでくれても良かったんじゃないかなあ、と言う不満が、特にSF的アイデアの部分でちらほら感じられたりするのも事実で。
たとえば本書では、惑星ゼノビアに視察にやってくるバトルアックス大将を懐柔するために、急遽ゴルフコースを造っちゃおうという展開があり、んでその流れの中で、コース建設予定地の地中に、なぜか極小なホワイトホールが埋まっていて、そのままだとプレイに支障が出るかも知れない、っていうかなり魅力的な設定が仕込まれているんだけれど、これがあんまり上手く機能してない感じがある。野田大元帥だったらこのネタ一本で思いっきり引っぱりそうな気もするところが、何となく物足りないなぁと思ったりもするのだった。そのあっさり感がこのシリーズの魅力なのかも知れないけれどもね。
惑星ゼノビアを出ちゃったフールとゼノビアに残っている中隊のメンツ、二系統で発生するドタバタを上手く捌ききれなかった恨みもあってそこも少々惜しかったかな。割と希薄な感じの読後感が残っちゃったですね。
★★☆
うーむ、「当社は9月で店仕舞いします」だそうな。んーむ、朝日ソノラマの本が突然消えてしまうと言うわけではなさそうだけれど、少々淋しい物を感じなくもない。サンコミックスには良い本がたくさんあったと思うし、特オタ的にはファンコレや「宇宙船」もお世話になった本であったわけだしね。いろいろありがとうございましたですよ。
2ちゃんの某スレで、赤が出てるのは朝日新聞社の方で、その赤字を埋めるために、黒字の出ている朝日ソノラマを吸収することになった、と言うようなことをエマノンの作者がmixiで書いていた
、なんてのを読んだんだけど、これはホントの話なのかなあ。
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