ばむばんか惰隠洞

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2007-05-01 [長年日記] この日を編集

[Comics] お買い物 (翌日思い出して書いている)

海街diary(吉田秋生/著)吉田秋生「海街Diary1 蝉時雨のやむ頃」。今回は超人的な美少年もバイオテクノロジーが産んだ天才も美少女ウォリアーも登場せず。「ラヴァーズ・キス」(ちょいとリンクしてるよね)とか、もっと遡れば「夢みる頃を過ぎても」あたりに通じる、こじゃれたセンスの作品集。ぎすぎすしたところのないほんわかと楽しめる作品になっとります。こっちの吉田秋生の方が好きなんで、歓迎いたしますよ。


2007-05-03 翌日思い出し [長年日記] この日を編集

[Stage] 産隆大學應援團

新神戸オリエンタル劇場で「産隆大學應援團」(公式サイト)。原作 金子茂樹、脚本・演出 今井雅之。元々はフジテレビの深夜ドラマ枠で放映されていたミニシリーズ(関西では未放映)。団員不足で存続の危機にある産業隆興大學應援團を復興させようと、18代前の伝説的応援団長、渕村が応援団に乗り込んで巻き起こす大騒動…。出演は今井雅之、東貴博(Take2)、隈部洋平、脇知弘、是近敦之、田崎那奈、最所美咲 他。

んまあギャグてんこ盛りの中に、一途な姿ってのは決して古くさい、捨ててしまってモノじゃあないんだよ、というメッセージがさりげなく込められた作品、ということになるか。ただなんだ、微妙にギャグがすべり気味なのとスジの盛り上げ具合が今ひとつなのと、あとは主役の今井雅之氏、ちゃんと声が出てたのが最初の4分の1ぐらいで、あとは終始かすれっぱなしで聞き苦しかったのが辛かったかもしれないな。

まあ舞台が応援団ってことで、お芝居自体が終始声張り上げまくりで喉に悪い、って事はあるのだろうなあとは思うが、そこはもうちょっと、どうにかして欲しかったですよ。

それはそれとして、ダブル・ヒロイン(って事になるのかなあ)の一人、最所美咲嬢のblogがやたら男らしくて、少し惚れましたわ(w。

[Day] 芝居のあとは

今回呑んだ酒当然「たちきや」だい。今回は「伝衛門」、「冬の月」、「石鎚 やすらぎの日々」、「千代寿 無垢之酒」、「東一」っとな。今回呑んだ中では、「冬の月」がちょっと変わり種。できたものをさらに一年寝かしてから市場に出しているものであるのだそうで、味はまあ辛口というか強め、で、口当たりが微妙に赤ワインみたいな微妙な渋みを持ったお酒でございましたよ。

今回は満員御礼状態のところに無理に割り込ませていただいて、ありがとうございました。お隣の女性が、少し前にお話ししたことのあった方で、その時役に立たないコメントをつけたにもかかわらず、めでたくゴールインされて、今は上海で暮らしておられるんだそうでございます。つーか話を聞くにつれ、微妙にオレのアドバイスが効いてるような気がしないでもない(^^;)。


2007-05-04 [長年日記] この日を編集

[Day] そして今日は (24:49)

とろとろお仕事。6日夕刻に納品しなくちゃいけないファイルが結構あるなあ、デザインファイル結構来てるなあ、うわ、修整結構あるなあ、でしょぼしょぼ一日作業してデザインファイルにくっついてた指示書を良くみたら、ヘッダ画像を差し替えるだけで、他は別に対応しなくて良い作業だったことに気づいてやや凹む。こう言うのも結果的にサービス残業の一種みたいなもんなのかな。とりあえずただいまつじつま合わせ中(つoT)


2007-05-07 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (見たのは前日より前)

どのくらい前からの分なのかも良く分からないが、「アイドルマスター XENOGLOSSIA」、「DARKER THAN BLACK 黒の系契約者」、「おおきく振りかぶって」、「地球へ…」、「ラブ☆コン」、「ひだまりスケッチ」、「銀河鉄道物語」、「神曲奏界ポリフォニカ」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー伝王」、「Yes! プリキュア5」。あと、間に「ラキ☆スタ」やら「ウェルベール」がどうしたこうしたとか、「一騎当千」がドラゴンでデスティニーみたいなタイトルも混じってたような気がする。全体に面白かったと思うんだが、「地球へ…」が原作の第1部完、あたりのエピソードに、シロエとジョミーがかつて出会っていた、というフィーチャーを追加してたあたりがちょいと「ほう」とか思ったかな。おおむね楽しみましたです。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「おおきく振りかぶって」、故ちばあきおの野球マンガを彷彿とさせるカンジで、よいとおもうんですが「おお振り製作委員会..]

noki [関東方面ではフジの土曜深夜でスカルマンが始まってますが、なんか 進行がもっさりしすぎのような感じです、で、、どうも出..]

rover [あっしは「ドカベン プロ野球編」以来のキャッチャーの駆け引きが面白くて、そこを楽しく見てたりします。委員会名は……「..]

rover [「スカルマン」って、石森バージョンなんですの? それとも島本版なんでしょうか。どちらにしても暗めな話を出淵監督にお任..]

noki [「スカルマン」はどうやら、石森バージョンに近い感じのようですが どっち版に近いのかすら2話終了時点ではわかんない状況..]


2007-05-08 [長年日記] この日を編集

[Day] 愚痴は言うまい (24:03)

と常日頃思っているんだけど。

  • スポンサー様からクライアントさんに修整要望が来る。今日中にやって欲しい、と夕方言ってくる。
  • クライアントさんからこっちに連絡が来る。いつまでにできる? つーから安全係数みて2日ほどくれる? と返す。
  • 今日中って言ってるんだけど、と速攻リプライ(だったら最初からそれ言えよ)。
  • とりあえず対応する。一箇所ちょっと怪しいところがあったので「ここはこういう解釈でいいのかね?」と聞いてみる。
  • 「それで良かろう」とクライアントさんから返事が来たのでばりばり対応。「できたよー」と連絡(ここまで昨日の話)。
  • 「スポンサー様の要望はそうじゃなかった」とクライアントさんから連絡が入る。
  • 実はそう言う可能性もあるだろなーとは思ってたので代替バージョンをアップ。
  • 今日の午前中で終わらせるはずの仕事は、結局連絡待ちのタイムラグの待機分でだだ伸び、で一日潰れる。

もちろん一言「そこ、確認取ってよね」と言えなかったオレが悪い。んでもそれじゃあ間に入ってるクライアントさんの仕事って……ごにょごにょ。

[News] 訃報 (24:40)

池宮彰一郎氏阿知波信介氏(ともにasahi.com)。お二方ともに、亡くなる直前の境遇はあまり満足できるものではなかったような話は聞いているし、阿知波さんについてはさらになにやら、少々騒がしい話も聞こえているようで。それはそれとして、切れ味鋭いヒーロー、のひとつのパターンを具現してくれたお二方ではあったと思うのでそこには深い深い感謝をこめて合掌させていただきます。

盗作疑惑でミソを付けたが、それでも池宮氏の「島津奔る」は、読み応えだけで判断すれば充分読む価値のある本ではあると思う。「遁げろ家康」まで行くと、残念ながら著者の説教臭さが前に出すぎているいやらしさが感じられてしまうのだけれども。機会があったら読んでみてください。なかなか熱くて良いと思いますよ。

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これはけっこう面白いと思うんだけどなあ。マイ感想はこちら。ちなみに「遁げろ家康」のマイ感想もリンクしときます


2007-05-09 [長年日記] この日を編集

[Books] ナポレオンの密書 海の男/ホーンブロワー・シリーズ<別冊> (24:06)

ナポレオンの密書(菊池光/翻訳 高橋泰邦/翻訳 フォレスターセシル・スコット/著) セシル・スコット・フォレスター 著/高橋泰邦・菊池光 訳
カバー 加藤直之
ハヤカワ文庫NV
ISBN978-4-15-041139-8 \860(税別)

ファン専用

1805年、武勲めでたい"ホットスパー"の海尉艦長の任を解かれ、ついに勅任艦長への第一歩を踏み出そうとするホーンブロワー。感傷とともに愛する艦と苦楽をともにした乗員たちと別れ、給水艦に同乗してプリマスを目指すホーンブロワー。だがかつての乗艦とその乗員たちとの再会は、あまりに早く、そして予想もしていない形で実現することとなった…。

海洋冒険小説の第一人者、フォレスターの未完の遺稿集。「ナポレオンの密書」は、あらすじを見れば一目瞭然、「砲艦ホットスパー」と「トルコ沖の砲煙」の間に挟まる作品で、この作品が完成していれば、なぜにビルニューヴ提督がトラファルガーの海戦で敗北を喫していたのか、その理由の一端がほの見えていたかも知れないような作品になっていたのかも知れない。ただ、著者の逝去でその辺の解釈を楽しむことは敵わず、言っちゃいかんことだがつい、「そこで終りかよー」と思ってしまうようなお話になっている。あとは、菊池さんの「テイブル」にいきなり再開してちょっと目頭が熱くなる、ミステリ風味の短編「マックール未亡人の秘密」、「ナポレオン…」と同じく未完で、功成り名遂げたホーンブロワーの許を訪れる謎の来客があって…というイントロ部分しか書かれていない「最後の遭遇戦」に、「創作ノート」を併せたファンサービス本。

そういう本なので、この手の本のファン以外には、全然お薦めできない本。さすがにフォレスターで、未完の小説を読まされて「おいおい、続きを読ませてくれよ」と熱烈に思わせてくれるあたりは作者の実力、と言う感じではあるのだけれどもね。

ただその上で不満を二点。「訳者あとがき」は2007年2月。この時期で菊池さんに対する謝辞がこの程度ってのはどうなんだ? もう一点はカバー。直之さんとは思えないぐらい、リキ入ってないイラストに思えるんだがなあ…

(これは評価するようなものじゃないと思いますので、☆はナシ)

[web] 動物声優 (24:10)

今まで知られていなかった、オーウェルの名作の未完の続編…などではなくてこゆもの。人ならぬものの声を当てたら天下無敵な声優さんって誰だろう、な投票な訳ですな。もちろんみっこに一票入れてきたよ(w。


2007-05-10 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日のマインドブレイク (23:53)

請けている仕事のひとつが、20日締め、翌月10日払いつーパターンなんだけど、そこからメール。なになに…、「3月締めで4月10日にお支払いの分で、源泉徴収を忘れていました。申し訳ありませんが4月締め分のお支払い分から引かせていただきます」

3月はサイトまるまる一つ作る仕事で、4月はそいつの修正作業だったので、作業量は1割程度。3月作業分の1割の源泉を今月の上がりから引くと言うことは…

先月はただ働きになっちゃったねえ(つoT)。

いやまあ朝三暮四じゃありませんが、本日入金予定の分も先月前もって頂いていたと言うだけの話なんだけど、精神的なダメージは結構でかいですな。

思わず「処理的に全然問題はないと思うが、精神的ショックが大きいのでそこは慮って対応してくださいな」と泣き言めいたメールを出させていただきました。ややトホホ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TUX [●あんまりだー(貰泣)]


2007-05-12 [長年日記] この日を編集

[PC] Adobe Creative Suite 3 (23:06)

DM来てた。全部入りのDesign Premiumのアップグレードプライスは274,000円と来たもんだ、ぐはぁ。ウチでアップグレードかけるならWeb PremiumかWeb Standardって事になるんだろうけど、それでも111,000円に49,800円。結構な投資額ですなぁ。ま、こないだCS2にSTUDIO8入れたばかりなんで、もう少しこっちを使い倒してから考えますけど。

ああそうそう、当然そうなるだろうとは思っていたけど、CS3のラインナップからGoLiveの名前が消えておりますですね(ちーん)。

[TV] 定期(になるやら、ならないやら)視聴番組 (25:36)

B000NOITA6予約だけ入れておいて、録れたかどうかは運任せ、で放ったらかしてたもの。録れていたのは「らき☆すた」、「一騎当千Dragon Distiny」、「ウエルベールの物語」、「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」、「ひとひら」、「おおきく振りかぶって」、「地球へ…」。 主題歌がすばらしくラブリーで、途中から見始めたのが「ひとひら」なんですが、アニメの方はなんだ、普通だな。これはこれで決して悪くはないと思うんだけど、なにかこう、もう一声欲しいような気はする。

「黒の契約者」、「おおきく振りかぶって」、ともに質が高くて楽しめる。あたしゃキャッチャー目線の野球ドラマがわりと好きなので、今の所「おおきく…」はとても楽しいです。

「地球へ…」は、原作でのジョミー編のラストからキース編のスタートの間を補完するエピソードがいろいろ盛り込まれていて、ここまでの「地球へ…」ってば、あんまり面白くないなあと思ってたところをここに来て裏切ってもらった部分があってちょいと好印象。原作では不憫だったサムに出番が多いあたり、ロートルにはちょいと嬉しい趣向だったりするかも知れないな。この「地球へ…」なら私、少しばかり続きを楽しみにしたいと思うかも知れませんです。

キースが妙にタレ目なのは気に入らんけどな(^^;)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

寸゛ [「もう一声欲しいような気はする」うまいことを仰いますね>ひとひら]

rover [動物声優が足りないんでしょうか…(そーじゃないだろ)]


2007-05-13 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:26)

「ラブ☆コン」、「ひだまりスケッチ」、「銀河鉄道物語」、「神曲奏界ポリフォニカ」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。「ひだまりスケッチ」、結構面白かったのにもうおしまいですか…。

「ゲキレンジャー」は、池田秀一は何をやっても池田さんだなあって感じで。いい声なんですけど。「電王」は平成ライダーの得意技、不思議脚本炸裂の回。割と面白かったのが「プリキュア」。弾けるレモンの香りはともかく、年長さんあたりはてきぱき家事もこなすのかと思ったが、考えてみればお二人さんともええしの娘さんだったんだよな、そりゃ家事なんてできるわけはないよな、と。あの5人の中で一番ノーマル・ポジションに近いところにいるのはリンちゃんなんですね(w。

[Books] 眩惑されて (24:59)

4062756730406275715X ロバート・ゴダード 著/加地美知子 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
講談社文庫
ISBN978-4-06-275673-0 \876
ISBN978-4-06-275715-7 \895

それは目の前で起きた。白昼の幼児誘拐と致死事故。その時そこにいて、すべてを目撃したアンバーの人生は、そこから大きく変わってしまう。そして20年。かつて持っていたほとんどのものを失い、プラハの街に暮らす彼の許に、20年前の事件の記憶を呼び覚ます一人の男がやって来たことで、アンバーの人生にはもう一度、避けられない大きな転機が訪れようとしていた…。

ゴダードの定番、やる気をなくして落ちぶれる一方のダメ中年が、とあるきっかけで不可解な事件に巻き込まれ、ダメはダメなりに頑張っていく上でさまざまな経験(その多くは、打ちのめされ系)をしていき、挫けそうになってはかろうじて持ち直し、事件の意外な真相に迫っていくようなスタイルの物語。最新作は比較的短めの章立てで構成された序盤のリズムがちょっと面白い。筋立ても"ゴダード・スタンダード"を必要条件のレベルでは満たしていると思うので、そういう意味ではまあ、水準作と言えるだろうな。いかにもゴダードらしい、手がかりに迫ることができた、と思った瞬間にその手がかりがするりと手をすり抜けて逃げていき、気がつくと主人公はいつの間にやらのっぴきならない立場に追い込まれ、さあ打開策はあるのか、ってな展開は健在なのだが、そこまでの流れと最後に用意されている大どんでん返しのショックの部分がややパワー不足かな、と思ってしまうのだな。

ゴダード作品に付き合ってきた人なら分ってもらえると思うのだけれど、この人の作品の魅力は、読んでるこちらが思いっきり捻って推理したことの、さらに斜め上の結果を軽々と見せてくれるところにあると思うわけで、それは作品を読んでいく上で、「こいつはあり得ないだろう」と思えるようなキャラに、そういう理由だったのか、と有無を言わせぬ理屈をつけて突然重要人物に仕立て上げ、しかもそれすらもお話の展開の上で平然と「でもここまでだよ」、あるいは「実はさらにこういう意味もあってね」などという展開を読み手に見せつけて、途中まではある程度推理できていて、今度こそ話の筋は読めたぜふふん、と思ってるこちら(読み手)を裏切ってくれる底意地の悪さにあると思うんだけれど、残念ながら本書はそこまで底意地は悪くない。そこでどんでん返しは終りなの? という不満が出てきてしまうのだな。

ゴダード得意の歴史的ミステリへの言及(今回テーマになっているのは18世紀の英国で匿名の体制批判者として名を馳せた"ジュリアス"なる人物。「エンダー」シリーズの"ヘゲモン"的な位置にある人物、といえるか)や、気がついたらゴダード作品でも普通に携帯電話が小物として出てくるのだなあ、といった妙な感慨もあるにはあるが、やはりゴダード作品としては上位にランクさせることはしづらいなあというところか。あとはなんだ、物理的な分量として「薄い」とは感じる。活字サイズもあるとは思うが、やはりゴダード作品はもうちょっと濃密に活字が詰まっていて欲しい気もするわけで、そこら辺も少々物足りなかったかな。ケチをつけつつもそこはゴダード、決してダメだとは思わないのだけれど、んー、でもゴダードだからなあ、もうちょっと翻弄して欲しかったとも思うのだよね。

★★★


2007-05-14 [長年日記] この日を編集

[F1] スペインGP決勝 (22:49)

昨晩はタイミングモニタで観戦。バリチェロ、フィジケラ、タクのタイムを眺めるのがかなり楽しかった。第2スティントはフィジケラとタクにほとんどタイム差が出ない状態だったのが、第3スティントで明らかにフィジケラが速くなる。バリチェロに押さえられていたんだろうな。フィジケラがもう一度ピットに入ることにならなかったらポイントは難しかったのかも知れない。一時3度目のピットは行なわない、という指示も出たらしいけど、やはり少々足りなかったのかな。逆にスティントを長めに取ったアグリの作戦は、結果的に成功だったみたい。めでたい話だが、この結果でまたカスタマーシャーシ問題に火と油をぶちまける結果になったりするのだろうなあ。

レースはマッサの独走でケリ。不思議なドライバーですねマッサって。でたらめに速いかと思えば要らんミスでポジション落としてみたり。童顔な割に、中身はマンセル的なキャラなんだろうか。

[Oldbooks] 今日の軽石庵 (23:14)

今日の軽石庵その惨状威容

ううむ、ついにヤツがやってきた。一冊見かけたらその50倍は隠れていると言われる、あの、世界一ィィィィィッ! の国が産んだスペオペシリーズ、1巻から、えーと、100ぐらいまでかしら。まだしっかりチェックしていない。今回の入荷はSFモノよりも陸海空関連が多めだったんだけど、そんなのに混じって「デュマレスト」のひと揃いとか「ぱふ」のバックナンバーとか、あとは今回の本筋から、あたしの軍ヲタ部分の知識の最大のバックボーンであるところの赤背、第二次世界大戦ブックスなど、いろいろ入ってきておりますんで順次ご紹介していきたいと思っておりますよ。

ってオレはなんでこういうネタをはてなの方に書かないのであろうか。古本屋的日記はあっちだっちゅーのにね。


2007-05-15 [長年日記] この日を編集

[web] 突然メールが送信できなくなって… (12:44)

ちょっと焦った。ああ、今日は15日か。今日からASAHI-NETはポート25ブロックするんだったんだ。対応対応。

[Day] 意外に簡単だった (23:36)

昨日の日記でも分るとおり、あたしのお部屋はこういう状態で、部屋のあちこちに軽石庵的次元断層、通称"カルガッソー"が形成されているわけで、ここに飲み込まれたブツがふたたび陽の目を見ることはまずありえない状態な訳で、過去カルガッソーに飲み込まれて娑婆に復帰できないでいるブツとしては、実印登録した印鑑が一本、キャッシュカード一枚、素材集CD-ROM二枚、メガネ(これが出てこないのはツラい)、先代のデジカメ(RICOH RDC-5300 結構気に入ってたんだけどな)、そして新たにここに、国保の保険証が新たな犠牲者としてリスト入りしてしまったわけだが。

老眼鏡を除けば、次元断層に墜ちたブツ、一応替わりが効くものであるので何とかなってたのだけど、保険証はさすがになあ。あたしゃ月イチペースで喘息のお薬もらう必要があって、そのためには定期的に保険証提示しなくちゃいけないんだが、さすがにこれ以上「忘れましたー」では通らんな、と。

webで調べてみると、なにやら警察で紛失届とかなんとか言うものを携えてお役所に行かなくちゃいかん、みたいな情報があって、なんだかめんどくさそうだなあ、と思いつつ、お役所に行って聞いてみたらば身分証明書になるものを見せて書類一枚サラサラと記入したらば、翌日には新しいものを郵送してくれる段取りになってるのを知って少々拍子抜けしてしまった。

なんだ、こんなに簡単に済む話なら、もうちょっと早く再発行の手続き済ましておくんだったよ。世の中あちこち、ずいぶんとスピーディーになってるもんですね。


2007-05-16 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 晩飯あとのミステリ (24:50)

商売モノに手を付けるシリーズ、昨日と今日の分。ともにモース警部ものをポケミスから。

ニコラス・クインの静かな世界

本書カバー海外からの留学生を選定する海外学力検定試験委員会の一員に新しく選定されることになったニコラス・クイン。だが彼には難聴という強度の障害があった。この点については選定段階でも議論はあったのだが、最終的にはニコラスの委員会入りについては多数決によって承認が与えられる。ハンデがありながら積極的に委員としての職責を全うしていたニコラスだが、彼のキャリアは長続きしなかった。3ヶ月後、彼の変わり果てた姿がフラットで発見されたのだ…。

登場するキャラクタが、どいつもこいつも怪しい上に、推理をするのは「直感とインスピレーション」が売りのモース。話はあっちこっちに振れ、いろんなところでミスリードを誘う。そこらは面白いんだがオチの付け方はやや不満。推理小説としての面白さもそうなんだけど、それ以上に本作では、モースがかなり外道。いや、もともとどちらかというと外道系のキャラと言えなくもないのがモースなんだけど、本作でのモースは、危うく無辜の市民を冤罪地獄に落としかねなかったわけで、そこのところに全然気を配ってないってのはどうなんだろう、とは思った。聴覚に障害のある犠牲者ならではの証拠の残し方、ってあたりにもやや物足りなさは残る、かな。

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死者たちの礼拝

本書カバー一度は解決したと思われていた事件だった。だが、偶然に休暇中にその事件の現場をモースが訪れてしまったことが、忘れられていたはずの事件にもう一度脚光が当てられることになる。教会で起きた殺人事件とそれに続く自死事件。そこにモースが首を突っ込んだことで明らかになる新たな殺人事件が白日の下に晒されることになり…。

1979年のシルバー・ダガー賞に輝く作品。ちなみにこの年のゴールデン・ダガーはフランシスの「利腕」。んー、確かに少々相手が悪かったような気はする。なかなか面白いのだが、とことん入れ込んで楽しむまでには行かない、ってノリの作品なのね。いつものようにモースは自分勝手に妄想と暴走を繰り返し、良き相棒のルイスはそれにはらはらしながらも付き合っていくって構造になっていて、そこは楽しく読めるようになってはいるのだが、推理ものとしてはどうだろう、読んでいくと「オレの推理はそんな理由でダメ出されたんかい」的な裏切られた感は少々ある。このノリなら真犯人はこのあたりか、的なヌルい推理、結果は当たりだったけどそこに至る過程が今ひとつ納得いかん、みたいな。

シリーズとしてなかなか面白いとは思ったんですが、ミステリ的にこれはどーなんだろうなあ、モースのキャラの立て方とか、ミステリファン的には"あり"なんでしょうか? "本格"とか言われてもいまいちイメージできない(ホントにミステリは初心者なんですよ、オレ)んで、このあたりの数多ひしめく名探偵さんたちの、それぞれの特性が分るような資料があったら、ぜひ拝見してみたいと思っておりますですよ。

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2007-05-18 [長年日記] この日を編集

[Day] 病院からただいま (10:01)

明け方、久しぶりに調子悪くなっちゃって、ぜえぜえいいながら病院まで。急患扱いで入れてもらって、みっちり吸入と点滴キメてきたぜ。今ちょっとラリッてるぜ、いえふー。

んじゃこれからハイテンションで仕事おっぱじめるぜ、やほーい。

[Day] おわたー (23:20)

うはは、毎週金曜日はほぼ一日拘束される仕事がやってくる日であるのに、別件でもう一つ、金曜日中に上げて欲しいって仕事の話が前日舞い込んできて少々凹んでいた上に、早朝の急患騒ぎでかなりいやーな気分での一日のスタートだったんだけど、数年ぶりに点滴打ってもらってハイになっちゃったのか、ばしばし仕事はかどっちゃったよ。晩飯前に二件とも完了。実はもう一件、早めにやってね、って言われてる仕事があるんだけど、こっちは薬物ハイの勢いでシカト(ぉぃ)。今日はここまで。明日は仕事しない。DoGA行くもんねー。

起きられるかなあ…。

[Anime] 運が良かったら視聴する番組 (24:01)

運良くテープに入ってたものは、「らき☆すた」、「ロミオ×ジュリエット」、「アイドルマスター XENOGLOSSIA」、「一騎当千 DRAGON DISTINY」、「ウエルベールの物語」、「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」、「ひとひら」。結構たくさん入っておったな。晩飯食ったあと、久しぶりにぼけらーっとアニメ見てた。

あっしの部屋に同軸ケーブルを通じて来ているテレビ電波は、U局方面が画質が少々墜ちてしまう傾向があり、「アイドルマスター」と「ウエルベール」、「黒の契約者」とそれ以外で画質に差が出てしまうため、必ずしも公平に評価はできないのだけれど、つまみ見程度のレベルで見せていただく分には、「アイマス」が鼻一つ分前に出てる感じですかね。続いて「黒の契約者」、好みで「ひとひら」、んで「らき☆すた」、「ウエルベール」、で、「ロミジュリ」と「一騎当千」が同率最下位って感じだろうかね。

「アイマス」は、随所から香ってくる「ガンバスター」臭さが逆に好みなんですわ。「黒の契約者」は、ちゃんと真面目に作ってるのにどっかこう、食いつきのところで今一歩入り込めない、みたいな。あとはまあ、普通に面白い。ええ、つまらんなあと思うのはないな、今シーズン、とは思いますですよ。

それはさておき

ひだまりラジオ」が面白すぎる件についてはどうしたものやら(^^;)。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

P2 [ダイジョブか(;´Д`)全部終わってポックリとかナシの方向でおながいします]

美紀 [こんばんは、点滴とお友達の私です。 しかしながら心配しております。過労ですか?]

rover [わはは、喘息持ちなんで油断すると調子崩すんでございます。 久しぶりだったのでちょっとトリップ気味になってしまいました..]


2007-05-19 [長年日記] この日を編集

[Day] ねーむーいー (08:21)

ちゃんと起きれて一安心。

んじゃ、DoGA(じゃねーよ、今はCGアニメコンテストだよ)の上映会見にいってきまーす。

[Event] CGアニメコンテスト

いまだについついDoGA、と言ってしまうんだが、今の正式名称はCGアニメコンテスト(公式)。今回はついに19回。と言うことは、フロッピー1枚に収まる、X68000用の3D-CGアニメーションツール、DoGA CGAシステムが登場してから20年、ちゅーことになる訳やね。

プロジェクトチームDoGA代表のかまたゆたかさんの構想は、最初っからガチであって、映画を造る上で一番コストがかかるであろう映像部分を、安価で手軽に作成可能な3D-CGアニメーションツールを無料で(おっと、マニュアルがカンパウエアだったんでしたっけか)供給することで敷居を下げ、良質な映像作品をどんどん作ってもらって、アマチュア映像作家たちから優秀な人材を世に出そうと言うものであったと思うのだけれど、最初に登場したDoGA CGAシステムの限界と、映像がそれなりに簡単に作れるようになったところで、今度はサウンドや声優と言った部分の質の限界がボトルネックになってしまった関係から、初期のこのコンテストに応募してくる作品は、どちらかと言えば伊丹でやってたアレに近いノリの作品が多かったように記憶している。それがまた微妙な手作り感を醸してて魅力的なイベントであったと思うのだけれどもね。

そんな感じで始まったコンテストも、その名称が「アマチュアCGAコンテスト」から現在の「CGアニメコンテスト」に名称を変えたあたりから、主催者側のスタンスに変化ができたのか、そこまでのかまたさんたちの根回し(?)がようやくうまく機能するようになったのか、映像作品としての完成度が格段に上がった分、手作り感みたいなものは薄くなって行く傾向が発生したような印象はあるな。ちなみに新名称になったコンテストで最初にグランプリに輝いたのは新海誠氏の「彼女と彼女の猫」。何かと暗示的ではあるな、と言う気はする。あの辺を境に、主催者側からは声優などでのサポート体制ができたり、それまではNGだった、専門学校の学生さんが学校の機材を使った映像作成がOKになったり、いろいろ変化が生まれたような気がする。そういえば審査員の面子に変更が入ったのもこの時期だったように思うし。

このあたり(12回ですね)から、明らかにこのコンテストに応募してくる作品の質には変質が見られる。良く言えば普遍性が上がった。悪く言えば商業的な方向にシフトしちゃった、みたいな。去年見てないせいか、今年の結果を見てみるとこの傾向、ある程度その縛りを踏まえつつ、それぞれが自分なりの可能性を模索するような作品に高評価が与えられるような流れができているのかな、というイメージは持ちました。外伝DVD

そのこと自体は主催者側のスタンスであって、こちらはそいつを好むか好まないか、で割り切るしかないわけで、昔の手作り感たっぷりな映像作品を好むこちらとしては、なんというか暴走するパトス、みたいなものに妙な親近感を感じていた、少しヨコシマなCGアニメファンとしては、少し淋しいコンテストになってきたかな、ってな印象は持ったことであった。

んまあそれでもそこはDoGA。根っこは関西。こちらが期待するノリを完全には切り捨ててはいないあたりが、このイベントを完全には切ってしまえない味を持ったモノにしてくれているわけで。

今年の収穫はこの人、谷口崇さんですかね。

一応入選作品を収めたDVDは買わせていただいたけど、昔のDoGAのノリが好きな私としては、「外伝」のほうが楽しめたかな。来年はどうするかなあ。20周年だし、見に行きたい気は無くもないのだが、反面、見に行って果たして楽しめるのだろうか、ってところに一抹の不安もあったりするのでした。


2007-05-20 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

あとで書きます、たぶん。

んじゃ行くか。「おおきく振りかぶって」、「地球へ…」、「ラブ☆コン」、「大江戸ロケット」、「銀河鉄道物語」、「神曲奏界ポリフォニカ」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。いきなりみなもと太郎キャラが動いてるのを見て少々うろたえたのが「大江戸ロケット」。複数のマンガ家さんたちがキャラデザインで参加してはるんですな。原作は劇団☆新感線のお芝居。いろんなところが豪華なんだが、鳥居耀蔵ときたら速攻若本規夫、つーのはあまりに芸がないのではないかいな。あと、公式サイトをOpera(9.20)でお邪魔させていただくと、スクロールバーが出ないつーのはどういう嫌がらせですか?

シェアード・ワールドノベルの別の系統のキャラらしい人々が出演してたのが「ポリフォニカ」。分る人には一層楽しめるんでしょうな。

日曜朝はどれも楽しゅうございました。んな感じ。


2007-05-21 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日のネットラジオでぷんすか (24:03)

いつ面白くなるのかと思って聞いてたら、結局最後までカミナ追悼番組だったのでがっくり来た。そもそも「グレンラガン」見れねえんだよ。

くそっ、さっさと「キミキス」あたりに切り替えておくんだった。


2007-05-22 [長年日記] この日を編集

[Day] 出動っ (16:00)

今日は新神戸。お芝居→たちきやコースだな(^^;)。

そういえば今日は倅、ゼミの飲み会だとか言うておった。自分の倅がゼミで飲み会……うぷぷ、何でかわからんが笑えてしまうな。

[Stage] まつさをな

新神戸オリエンタル劇場で、演劇集団キャラメルボックス「まつさをな」観劇。

幕末の小田原藩。藩政改革派の重臣として海防事業に注力する家老青柳の息子、啓一郎。父と同じ志を持ち、剣の道から距離を置いて台場建設に精を出す彼とその幼なじみ、静馬。ふたりはそれぞれの理由から、一年前に逝った啓一郎の姉、貴江の面影を偲びつつそれぞれに忙しい日々を送っていた。そんなある日、同じく幼なじみの鉄之介に誘われて出かけた旅芸人の一座で啓一郎と静馬はわが目を疑うことになる。一座の花形、女剣戟を見せる娘、千鶴の面影が貴江に瓜二つだったのだ……。

明るく直情な町娘が乞われて武家の養女となったことで巻き起こるシチュエーションコメディを軸に、啓一郎と静馬のそれぞれの恋心や、開国を間近に控えた国情のもとで武士であると言うことがもたらす悲哀などが絡められた、大変にウェルメイドなお芝居。カーテンコールが3回かかったのは久しぶりに見たような気がする。お客さんも大変満足したというわけですな。

2時間をちょい超えるお芝居だったけど、メリハリのきいた演出でだれることなく一気に最後まで観ていける。

私の趣味から行くと、もうちょっと黒いところが欲しかったような気はするけどね。一番悪いのはコイツ、と思わせつつ実はそちらはシロで、ホントに黒いのは別にいて…、なんてノリを期待してたんだが、お芝居の長さや登場人物の数の関係でそこまでは捻りきれなかったかな、と言うところかな。とはいえ楽しめました。客演に劇団☆新感線の粟根まこと。浮きまくる怪演ぶりが実によいアクセントになっておりました。

[Day] ケータイ機種変

ちょっと早めに街に出たもので浮かれてしまって(これだから田舎者は…)、ケータイの機種変更などしてみた。いや、一応ほら、ケータイコンテンツにも関わってますから、いつまでもW3xのまま、つーのもまずかろうと言うことで、新しめの機種に変えました。MEDIA SKINの黒。うむ、うすうす予想はしていましたが、これは結構使いづらい(^^;)。

その小ささ故にボタンは押しにくいのだろうな、ってあたりは覚悟してた(押しミス頻発中ですな)けど、フリップを閉じた時点では何もできないってのは予想してなかったのでちょっとうろたえた。私にとってはケータイは時計でもあるので、手軽に時間のチェックができないっちゅーのはややツラい。あとはなんだ、意外にケータイっちゅうのもメーカーごとに結構インターフェースに差があるものなのだなあと言うのが分かって、ほほうと思いつつあちこちとまどい中。微妙にお作法が違うものなのですね。

んまあコンパクトでかっちりしたデザインは結構好きだし、キャラメルボックスの公演で、開演前のケータイの電源オフの確認パフォーマンス(みんなでケータイをかざして、自分のケータイの電源がオフになってることを確認する)で、隣のお客さんに「へっへー、オレのケータイカッコいいだろー」と自慢できるって役得はあったけどな(そんだけかい)。

[Day] 芝居のあとは呑み

今晩のたちきや恒例行事。新神戸からばりばり歩いてたちきやへ。「御湖鶴」、「新政 六號」、「鮎正宗 越乃初鮎」。本日はしっかりした日本酒、てなお味のお酒であったかな。辛口好きだけど強すぎるのはちょっと…な人なら「新政 六號」は結構お気に召すのじゃないかしら。いかにも日本酒で、それなりに呑みやすいってのは意外に珍しいかも。

んで本日も、ぎりぎり終電に間に合って良かったな、と(w。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

美紀 [お疲れ様でございます。いいなーお芝居。 アオリイカとスルメイカが神戸付近で 爆釣してるらしいですね。エギを持ってワタ..]


2007-05-23 [長年日記] この日を編集

[Books] ゆらぎの森のシエラ

4488724019 管浩江 著
カバーイラスト 橋賢亀
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-72401-6 \660

森を殺していく塩の霧、その中にうごめく異形の者たち。それら異形の者たちの中でもひときわ美しい、青く輝く鎧に身を包んだ闘士の姿があった。邪な創造主、バナードの手で人ならぬものへと変貌させられた彼、金目は創造主を裏切り、逆にバナードへの復讐を誓ってきりの森をさまようことになる。そんな彼が出会ったのが不思議な少女、シエラだった……。管浩江、1989年の初長編。

もともとはソノラマ文庫で刊行されていた作品が、このたび創元から再刊されたもの。'89年の発表当時には読んでいなかったもので、どれどれと手に取ってみたわけだが、ふむふむ、発表されたところがソノラマ文庫、初出は18年前と来ればさすがにいろいろなところが若々しく、未熟で、それ故に新鮮な魅力があると思う。のちの管氏の作品に見られる落ち着きというか静謐さというか、そういった方面の魅力は控えめで、代わりにいかにもライト・ファンタジー風味の舞台やキャラ設定、ややプラトニックな方にシフト気味のストーリー展開、美しさとグロテスク風味が混じり合った描写など、作者がデビュー作(と言うわけではないのかな?)につぎ込む精一杯がいろんなところから感じられて、そこはなかなか、未熟なところもあると思うけれども心地よい。

そのうえで、管浩江はあくまでも、ファンタジーではなく、SFの側にいる人なのだなあと思わせられるあたりはちょいとした収穫。世界の設定要件になっている土地を殺していく霧や横行する異形たちについての説明の付け方に、はっきりとではないのだけれど取りようによってはこれはSFだよね、と思える趣向が凝らされているのがなかなか嬉しい。

創元から文庫で再刊されるにあたって、帯の惹句に「バイオSFファンタジー」なる文句を入れるかどうかで、ちょっとした悶着があったらしいことが山田正紀氏の解説で読めるのだが、確かにそりゃちょっとやり過ぎかもとは思うが、どうでしょ、リンダ・ナガタとアン・マキャフリィの共著、って風味は結構感じられるわけで、「バイオ」の印象までは行かないんだけどナノテクSFの風味が感じられてそこが興味深かったな。

オッサンになっちゃった私にはいくつか物足りない(どうしても黒いところを求めちゃうからね)ところもあるのだけれど、若い方なら楽しく読める作品なのじゃないだろうか。んでこれを気に入ったら、「五人姉妹」あたりも読んでみて欲しいな、と思いましたですよ。

永遠の森 : 博物館惑星(菅浩江/著)五人姉妹(菅浩江/著)

管浩江作品集。なかなかよろしおす。

★★★


2007-05-25 [長年日記] この日を編集

[TV] 運が良ければ定期視聴番組 (24:21)

録れていれば見るぜ系。意外に引っかかるものだな。すったか行くぞ。「地球防衛少女まおちゃん」(なんだこれ)、「英国戀物語エマ 第二章」(抜けが多いのでお話の展開が掴めないです)、「らき☆すた」(はいはい、面白いんじゃないですか)、「ロミオ×ジュリエット」(やりたいことはわかる)、「アイドルマスター XENOGLOSSIA」(春香が水着を見せたところで録画モードに入るインベルにワラタ)、「一騎当千 Dragon Distiny」(途中で切れた)、「ビリーズブートキャンプ」(それはアニメでも特撮でもない)、「ウェルベールの物語」(ま、普通なノリで)。

今日はここまで。ここのところ毎週金曜日は比較的忙しいのだけど、珍しく今日は割とヒマ傾向。ぼけっとアニメを見る時間がありました。

ってF1も始まってるんじゃんか。


2007-05-26 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 晩飯あとのミステリィ (23:51)

ジェリコ街の女商売モノに手を付けるシリーズ。今回もポケミスのモース警部ものから「ジェリコ街の女」。前作、「死者たちの礼拝」に続いて2作連続のシルバーダガー受賞作品。ちなみに本作を押さえてゴールデンダガーを取ったのは「ゴーリキー・パーク」だそうだ。

とあるパーティーで出会った女だった。とびきりの美人というのではないが妙に惹きつける力を秘めた彼女にモースは心を騒がせる。彼女の指に光るリングを目にして無理に気持ちを抑えつけ、パーティーを辞したモース。わずかに残る再会への希望を心の隅に残しつつ、モースが彼女に会うことはなかった。半年後のある日までは。そして半年ぶりの再会は苦渋に満ちた結果となったのだった…。

シリーズも5作目で、お話側の完成度が大変高くなっていて冒頭からすいすいと入り込んでいける。このシリーズの見どころは、自分の直感を異一番の拠り所にするモースが、捜査の序盤では多分に的外れなカンに頼ってあらぬ方向に捜査の手を伸ばして凹み、でもその直感が完全にズレていたわけでもなく、失敗を修整して真実に近づいていく過程を見ていくのが楽しい訳なんだが、その、本来のウリになるべき部分が少々薄くなってしまったかな、と言うきらいはなくもない。ここらはなんだろ、完成度と引き替えに根源的な面白さが少しばかりスポイルされてしまったかな、ってところか。面白いんだけどモースの魅力はシリーズ前作に比べて少し控えめになってしまって、そこはちょっと惜しかったかな。

amazon(文庫)

[F1] モナコGP予選 (24:42)

はうー。本読んでてすっかり忘れてしまってました。Live Timing開いたときにはQ2たけなわな状態。キミはトラブルでもあったんだろうか、Q2で沈没。デイヴィッドはグリッド降格、ニコは予選は速いなあ、みたいな。アロンソは今季初ポールなんだそうですな。マクラーレンがワンツー、ホンダは多少なりと改善の兆候が見えるんだろうか。決勝は荒れるのですかね。


2007-05-27 [長年日記] この日を編集

[Day] もう酔っぱらってるぜ (12:14)

年に一度のマンション周りの大掃除大会。いつもは寝てる間に終わっちゃうんだけど、今年は自治会の役員が回ってきたので早起きして参加。2時間ばかり鎌もって草刈り。終わったところで差し入れのビールぐびぐび。家に戻ってシャワー浴びてぐびぐび。昼飯になぜかスーパードライ20Th Anniversaryとやらが出てきたんでそれもぐびぐび。空きっ腹で身体動かしたあとに酒入れたんで、真っ昼間の時点ですでに出来上がっちゃったぜ、いえっふー。

[TV] 定期視聴番組

えーとどこからだ。「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」、「ひとひら」、「おおきく振りかぶって」、「地球へ…」、「ラブ☆コン」、「大江戸ロケット」、「銀河鉄道物語」、「神曲奏界ポリフォニカ」、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」、「仮面ライダー電王」、「Yes! プリキュア5」。「ポリフォニカ」の作画がちょっとしんどいのを別にすれば、他はまずまず。シロエがやなガキになっちゃったのって、アニメ版ではどう見てもジョミーのせいだよなあと思っちゃったのが「地球へ…」。いろいろ謎になってた部分のいくつかを、ちらりとはじっこだけめくって見せつつ全体的にはイマジンたちのコメディでまとめて上手かったのが「電王」。おねいさんの元婚約者と同じ名前をもつ若造、キリヤ君なんだな。全体にちょっと逞しい感じになったかな、ってところで。

[F1] モナコGP決勝

タイミングモニタで観戦。序盤、「やる気ねーなーラルフ」とか思いながら数字見てたんだけど、1ストップを選択したチームが結構あったのだね。確かに上位からスタートできて、速いマシンで遅れを取り返すことが可能な上位チームはいざ知らず、抜くことが大変難しいこのコースでその作戦は、有りかも知れない。レース全体を通じてほぼ同タイムで、かつ接近戦を演じてたのがタクとトヨタで、全体としては若干アグリのマシンに速さがあった分、いつタクが無茶な突撃かますかとwktk……いやいや、心配でしたがそうはならず。早めにピットに入れてなおかつ1ストップ、ぐらいのギャンブルを見せて欲しかったんだが最初にスーパーソフトで出てしまっては、それも難しかったかな。

勝敗という部分では、マクラーレンのでたらめな速さが目立ったレースだった。危うくマクラーレン以外、全車周回遅れになるところでありましたな。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●定期視聴番組、「電脳コイル」はー?(笑)まだ1話しか見てないんでアレですが、おおむねヨサゲなカンジですよー。「GA..]

rover [土曜18:30ですか、さすがに「ツバサ」の再利用も限界な訳ですね(失礼)。次回からチェック入れておきまっす!]

TUX [●1〜5話まで一挙放送らしいですよ。やるなあ(笑) http://www.famitsu.com/anime/ne..]


2007-05-28 [長年日記] この日を編集

[Day] お出かけ (23:06)

イロモノカキ作業があったので三宮へ。どんぶり安兵衛でカツ丼食って、Voice出張所でお仕事お仕事。ちょっとスランプ気味なんだけど、2時間ばかりかけて必要な文字数は埋めた…かな。質でやや満足できないところもあるのだけれど、一応量は満たしたのであとは家に戻ってどうにかしよう。

あとは久しぶりに高架下を冷やかしつつ。久しぶりなんだが、飲み食いする店が増え、古本屋が撤退/縮小傾向にあるように見えるのがちょっと淋しいな。また一軒、店を閉めはったような気がするんだが。小さいけれども置いてる本がキレイで、なかなか好きだったのだけれども。

[Comics] お買い物 (23:39)

機動戦士ガンダムthe origin 15(オデッサ編・前)(安彦良和/著)グーグーだって猫である 3(大島弓子/著)大島弓子「グーグーだって猫である」(3)、安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(15)。

むうん、そもそも「グーグー…」が続き物であったという意識すら持っていなかった。わたしゃまだ読んでないんだけど先に読んだカミさんの感想は、「うちに2巻はないね」でございました。機会があったら鋭意探索しておきますよ。

安彦ガンダムは「オデッサ編」の前編、というよりは「ミハル編」と呼ぶべきものになっている。アムロ-ガンダムよりもむしろ、この巻に限ってはほぼ全編に渡ってカイが主役の本と言えるだろうな。で、それならそれでカイとミハルのお話にもう一声突っ込んだ表現が欲しかったような気はする。カイはともかくミハルの方の心の動きなどについては、もうちょっと突っ込んだ解釈があっても良かったのじゃないかな、なんて。安彦さんの絵で騙されてしまうけど、実はアニメ版とそんなに変わらない展開のまま、ミハルは散ってしまう(んまあ死因については一段深かったとも言えるけれど)のだよね。その辺は少々もったいなかったかも知れないな。


2007-05-29 [長年日記] この日を編集

[Day] ふうむ… (23:17)

支払いシカトしてバックれやがったかな…

ちょっと様子見だけど、難儀な話だな。


2007-05-30 [長年日記] この日を編集

[Day] ふうむ その2 (13:44)

どうせ要領を得ない輩しか仕事振ってくれないんなら、相手はドジっ娘の方が楽しいよな。さっきかかってきた電話。

「あの、急なお仕事で申し訳ないんですけど、あの、今日明日中にコーディングでXHTMLで、15ページから20ページぐらいで、企業のウエルカムページがお客様用のトップページの、あの、えと、何言ってるんだろう私……」

わかった、請けようその仕事(w。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

でした [それ、もし計算でやってたら嫌ですねえ。(w]

P2 [萌えたのか?萌えたんだな?]

TUX [●その仕事、こっちにも回してください…いや、違うな。その担当者、こっちにも回してください(爆)]


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