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スタッフ
監督:マット・リーヴス
製作総指揮:ガイ・リーデル/シェリル・クラーク
製作:J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
脚本:ドリュー・ゴダード
音楽:マイケル・ジアッチーノ
撮影:マイケル・ボンヴィレイン
編集:ケヴィン・スティット
出演
マイケル・スタール=デヴィッド
マイク・ヴォーゲル
オデット・ユーストマン
リジー・キャプラン
ジェシカ・ルーカス
T・J・ミラー
公式サイト:http://www.04-05.jp/
日系企業の副社長に抜擢され、日本への単身赴任が決まったロブ。彼の栄転を祝うサプライズパーティーは夜半まで続いていた。そんな最中に響きわたる轟音と振動。地震か? またもテロなのか? 状況を見極めようとビルの屋上に上がったロブたちは、街の一角が燃えているのを目にする。彼らが見守る間にもその火災は拡大し、やがてさらなる爆発を引き起こし……。
徹底的に空気が読めず、無神経な発言を繰り返し、肝心なところで判断力が停止してしまう人間が、常に命の危険にさらされている状況下で、手にしたビデオカメラを捨てずに走り続けることができるのか、そこに何らかの納得できる理由があったと思えるかどうかで、この映画から受け取れるにリアリティの量には、かなりの個人差が生まれるかも知れない。私はそこでちょっと引いちゃったので、どこか醒めた目で鑑賞しちゃったような気がする。よってお話としての映画じゃなく、カット割りやらショックの演出方法と言ったあたりを興味深く見ていた感じ。
素人の手持ちカメラ撮影のテイストを取ったことで、この映画はいろんな事を説明しなくていいことになっている。なにせパーティーの記録映像なんだもの。その何かは一体どういう理由で生まれ、なのを目指しているのか、そいつに弱点はあるのか、なんて事を考える必要はなくなってしまう。怪獣映画で逃げまどうエキストラたちは、ただひたすら自分が生き残るために逃げまどっているわけで、そこにそんなに深い話は絡んでくるヒマもないんだから。
そうは言ってもそこは映画。さすがに最低限のお話は必要になり、そこも素人ビデオで語らなくてはいけなくなってしまうのは、この映画のかなり大きな弱点になってると言えるかも知れない。先にも書いたけど、そんな撮影できるのかい? キミに、って部分が少々映画のドライブ感をスポイルしちゃったかな、ってところはある上に、そんなヘタレ風味なカメラマンなのに、なぜか突然やけに「狙った」風味の絵が挟まってしまうあたりもちょっと辛いか。早い話が、一人の素人カメラマン(というか、製作者としてはカメラキャリアー、程度の位置づけにしておきたかったのだろうと思うけど)が撮影した映像、と言う前提自体が、割と早い段階であちこち綻んでしまっているように見える。このあたり、本国では「トランスフォーマー」の上映前の予告で話題を造り、その後webで各種のプロモーション・サイトが作られたりしてその話題を盛り上げて本編上映になだれ込む、みたいな一連のイベント的な効果もあったらしく、そういう連続するイベントの最後の仕上げでこの映画を見るような形になっていたら、また印象は違ったのかも知れないけれど、何せこちらは、いきなり単体の映画だけを見ることになってしまった分、乗り切れないのも仕方のないことなのかも知れないな。
とうわけでこいつは、表現方法的なところでの一発芸のつるべ打ちを見て楽しむ映画ってことになるわけで、そこの所のネタ的充実度はかなり高い。そういうところを見ている分にはあちこちで「ほほう」と思わせられる絵がある訳なんだが、そこもまた手放しで喜べない側面があったりしてちょいと複雑。映画の世界にも"9/11"は確実に影響を与えているわけで、たとえばビルが倒壊した後に起きる土埃の奔流だったり、ひらひらと宙を舞う書類たち、などという絵はたぶん、"9/11"以前に作られた映画では間違いなく表現されない部分だったのだろうと思うと、印象的な絵を作るって作業も、それはそれでいろいろと難儀なことではあるわいな、などと思ったことでした。
(★★★)
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●私も見てきましたー。誘おうかなあとか思ってたんですが(笑)<br><br>●概ね同意見です。あと個人的には「ホームムービーカメラの特性を活かした演出」がちょっぴり「ほほぅ」と思いました。多用しすぎ感は否めませんが(謎)<br><br>●というコトで、次回お馬鹿映画オフはなんとしましょうねえ?(笑)
割と早い段階で(というか最初ッからか)おハナシとしての映画を期待することをやめたのでネタ見せとしてなかなか楽しんで観れました。(笑)<br><br>事件とか災害のフィルムは必ず後の映画のイメージソースになりますよね。
>TUXさん<br>お馬鹿そう、ってことだと「スピードレーサー」っすかねえ(^^;)。<br>あとはまあ、「隠し砦の三悪人」とか、ああ、あと来月はDoGAですが、<br>なんといたしましょう。<br><br>>トゥティさん<br>これはもう、向こうがしかけてくるびっくりネタがどういう物なのか、ってのだけを引きに見るような映画だったかもしれないですね。<br>確かに時々びっくりさせられたし。<br><br>あと、何かにつけてケータイでぱしぱし写真を撮る一般人、てのは日本に限った話じゃないんですね(w。
●ああ、もうDoGAの季節でしたか。それは一発オフでもやらねばなりますまい。<br><br>●お馬鹿かどうかは別として、スティーブン・キング原作の「霧」が映画になってるらしいのが気になります。