ばむばんか惰隠洞

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2009-08-07 [長年日記]

[Day] 変なスイッチが入ったみたいで

特に目的もなくふらふらお出かけ。正確には変なスイッチが入ったのは昨日の深夜で、仕事一段落したあとに酒飲みながらwebうろついてたらあら不思議、いつの間にか「サマーウォーズ」の座席が確保出来てしまっていたんでね(w。

んまあそれ以外にも、鈴蘭台にこもってると、SFの新刊が全然入手できないっつー理由もあるんでいそいそと。新刊やら古本やらちょこちょこ買い込んでコフタでドライカレー喰ってさて一服すべえと思って灰皿スポットに出向いたらこれだよ。

画像の説明サンパルって商業ビルは、建物の外周にバルコニー的な廊下があって、そこに結構な数の灰皿が設置されてるのがありがたいわけだが、そうですか、取っ払っちゃいますか、さっぱりと。はぁ、どっかの携帯サイトで三宮灰皿マップ、みたいなサービスをやってくれないものだろうか。どんどん外で一服するスペースが減っていってるんだよなー。

メシ食って一服した後は西宮へ。「サマーウォーズ」、兵庫県では109シネマズHATか西宮に新しくできたTOHOシネマズでしか見れない(シネカノンがあったら、上映してくれたのかな)んで、せっかくだから新しいところを見てみようってことで、西宮まで出てみたんですが、西宮ガーデンズって超巨大なんですな。商業施設にシネコンが併設されてる建物はいろいろあるけど、11館ぐらいのスクリーンがずらっと1列に並んだ劇場は滅多にないような気がするぜ。ってことで映画の感想は改めて。

[Chinema] サマーウォーズ

劇場版パンフ スタッフ
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
美術監督:武重洋二
音楽:松本晃彦
声の出演
神木隆之介
桜庭ななみ
谷村美月
横川貴大
斎藤歩/仲里依紗
永井一郎/中村正
富司純子
公式サイト:http://s-wars.jp/index.html

夏休み直前、数学オリンピックへの出場を寸前でフイにして追い込む健二に学園のアイドル、夏希が持ちかけてきたアルバイト、それは彼女の90歳になる曾祖母の誕生会の手伝いというものだった。憧れの先輩と一緒に、彼女の実家で寝泊まりできるバイト。ウキウキ気分で引き受けたバイトだったが、実はその本当の内容とは…。

時をかける少女」でいい歳こいたオッサンをきゅんきゅんいわしてくれた細田守監督最新作。前作がジュヴナイルの古典的名作を実に今風に再構成した作品だったとするなら、今回はたとえば「時間ですよ」みたいな、昭和の大家族系ホームドラマに今風(で、かつ極めてアニメテイスト)な要素をいろいろぶち込んで、んでもって極めてウェルメイドな作品として完成している、と思う。

この監督さんはとても導入部分の上手な人で、本作でもそのあたりの手腕の冴えは、序盤で存分に堪能できる。今回は武田家の家臣団の末裔で、今も地方で存続している大家族、ってのが舞台になるのでとにかく大変登場人物が多く、しかもその人たちがそれぞれに、決して軽くない役割を持って登場するんだけれど、そんなキャラクターたちがどんな関係性を持った人なのかが大変手際よく説明してもらえるのがちょっとうれしい。ついでにそこに、昔ながらの大家族制の雰囲気が上手い具合に折込まれてくるあたりもちょっとニヤニヤしてしまう。世界が崩壊するかも知れない状況でも、一族の伝統的な行事を滞りなく進行するのが本家のつとめなんだけど、そんな本家の苦労を分家は全然分ってない、などと毒づく姑、なんて図式が、極めて発達したネット社会の様子と並行して描写されるあたりはかなり興味深いものがある。

そこらの「世界」の部分の描写はかなり面白いんだけど、その、「世界」にかかわる登場人物たちの描写の軽重のつけかたにもう一工夫欲しかった、と思ってしまうあたりが今回の映画の残念なところかな。「時をかける少女」では、基本おバカだけどまっすぐな真琴という少女の物語、としてすんなりと受け入れられるストーリィだったのだけれど、本作では同じようにこのキャラクターに、と思い入れを乗せて最後まで映画を見ていくことが少々できにくい構造になっているのがちょっと惜しい、かも。大家族がテーマだけに、どうしてもその家系から、何人からキイになるパースンをピックアップする必要が出てきてしまった、ということなのだろうけど、ここで真の主役はんじゃあ誰なんだ? ってところで見る人によって見解が分かれてしまうんじゃないかとも思えてしまうわけで。実際自分には、中盤以降この作品の主役は、引きこもり気味のゲーム少年、佳主馬君なんじゃないかと思えてしまったりもしたわけで。

佳主馬君が非常に分りやすいキャラ造形と背景を持ったキャラクタなのに対して、本来の主人公であるはずの健二君の方のできること、できないことの描写が今ひとつ足りてない感じがあるあたりが少々惜しかったかな。数学のエキスパート、って部分の描写が足りてないので、クライマックスで健二君が頑張ってる描写の、その頑張りが何をやっているのか、どうなったら勝ちでどうなったら負けなのかがこっちに伝わって来ないのがかなり惜しかったかも。ある意味本筋の起承転結に、納得できるだけのバックボーンが用意されていなかったあたりが、本作の一番の問題点なんじゃないかとは思った。

全体的なウェルメイド感はさすがだと思うけど、ストーリーの最初から最後まで、一本の芯となって見てる側を引っぱってくれる要素に少々乏しい恨みはあったような気がして、そこは残念。やりたいことがいろいろあったんだろうな、ってのは伝わってくるし、いろんなところでの伏線の張り方とかの巧さはさすがだと思うんだけど、こちらとしては逆に、技巧は多少犠牲にしても、もう少しストレートに「絞った」作劇を見たかったような気はします。これはこれで、かなり好きですけどね。

あ、そういえば今回の映画、三叉路、あったっけ?

(★★★☆)

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
TUX (2009-08-24 22:12)

●8/24、ようやく観てきました。<br><br>●概ね軽石庵さんに同意です。加えるならば「家族」がテーマのはず(のように見える)のに、ケンジくんの「家族」の印象がほとんど無いのが残念すぎます。<br><br>●あと、敢えて言わせてもらうなら、同じ細田監督作品の「デジモンアドベンチャー・ぼくらのウォーゲーム」(2000年作品!)の方が好きです(爆)


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