ばむばんか惰隠洞

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2009-08-15 [長年日記]

[Day] Gの伝説

海賊王とは関係ない、ってそもそもあっちは「D」か。

昨夜の話。そろそろ寝るべえかと思って台所で酒のつまみに喰ったサラミの包装を洗ってた(プラだからね、分別分別)ら、足元にかさかさした感触が。去年全く見かけず、今年もここまで見かけてなかったんで油断してたんだけど、ああ、M宇宙ハンター星雲人、来てたか、ってなモンで。

てことで2年落ちのゴキブリホイホイをセットして(酔っ払ってたんで結構難儀したぜ)寝て、今朝覗いてみたらちょっとびっくり。ホイホイの中がCGアニメコンテスト開場を待つ中之島公会堂前みたいな状態になってた。

一匹見かけたらその三十倍は、ってのはそれほど故無きことじゃなかったんだな、や、さすがに三十匹はいなかったですけど。

ガイガン呼ばれたらかなわんので、ホイホイ新調しておこうっと。

[Books] 無限記憶 (24:13)

9784488706050 ロバート・チャールズ・ウィルスン 著/茂木健 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
カバー写真 L.O.S.164
創元SF文庫
ISBN978-4-488-70605-0 \1240(税別)

地球を宇宙の時間の流れから遮断してしまった「スピン」とそれに続いて出現した「アーチ」は、人類社会を大きく変貌させた。「スピン」を発生させた謎の仮定体と、40億年が経過した宇宙で、地球と「アーチ」を介してつながった新世界で暮らす人類に新たな変革の兆しが現れようとしている。新世界でのビッグイベント、年に一度の流星雨の夜。その夜、空を覆ったのは流星だけではなかったのだ…。

時間封鎖」から30年後、イクウェイトリアと呼ばれる新世界を舞台に描かれる続編。前作の登場人物たちの多くは記録の上での存在となり、新たな登場人物たちが新世界上で新たな冒険を繰り広げる。謎の現象「スピン」を起こし、地球を宇宙的スケールから見れば一瞬の間に40億年先の未来に送り込んでしまった仮定体の正体は何か、そしてその目的は? というテーマを背景に、謎の失踪を遂げた父を捜す女性リーサ、リーサの父とも関係があったと思われる、第四期人と呼ばれる人々のコミューンに産まれ、育った12歳の少年アイザック、リーサに協力する男性タークといった人々が織りなす一種のロード・ムーヴィー的作品。

前作もそうだったんだけど、著者の持ち味がそうなのか訳者のスタイルが加味されてそうなっているのかは判断でき無いところではあるのだが、この人の作品はSF的な奇想もさることながら、物語の練り込みの部分が非常に入念で、そこに読み応えを感じつつもSFとしてこれはどうなんだ、的な印象も同時に持ってしまう不思議なところがあるんだが、本作でもその傾向は顕著、というか前作以上に物語性のウエイトが強まった傾向がある。お話としての面白さ、を追いたい読者的にはそこは歓迎なんだけど、それとは別にSF的に多少の都合は無視してでも、広げた風呂敷の大きさや広げた向きのとんがり具合が楽しみたい向きには少々物足りないと感じてしまうかも知れない。

前作では地球と地球以外の宇宙全体で、時間の流れに1対1億というとんでもないスケールギャップが産まれてしまった、というかなり強烈な風呂敷が突然おっ広げられたもので、念入りすぎるんじゃないかそれは、とさえ思えてしまう物語偏重ぶりも、それなりに受け入れて読んでいくことができたんだが、今回はそういう引っぱり部分も少々弱い感じで、ひたすら「物語」としての面白さの方で読者を引っぱる作戦に出たようにも思える。で、その作戦はいいとこまで行ってたんだけど中盤から後半に入ってやや失速しちゃって残念でした、ってところかな。

人間ドラマを展開しながら仮定体とはなんなんだろう、って話を先に進め、全ては続きをお楽しみに、って位置付けの作品と考えればこれはこれでありなのかな、というところか。まだ書かれていないらしい第三作に期待しておきます。

一個だけ文句付けとくならこの邦題は大変よろしくない。もうちょっと考えてほしかったです。

★★★

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
TUX (2009-08-16 00:46)

●久しぶりに怪獣王ネタかと思ったら…当たらずとも遠からずなカンジがなんとも(笑)

rover (2009-08-16 00:51)

自分なりに割と耐性あったつもりなんですが、足の甲をごそごそと通過されると、結構びくっとするもんですね(^^;)。

は゜ん (2009-08-19 10:40)

つい先週の事です。<br><br>うちの親のマンションのベランダで長いこと放置されてた<br>ガーデニング用の肥料袋を片付けようと少し動かしたところ、<br>2、30匹の丸々と育った黒いものがその下からもの凄い勢いで<br>放射状に飛び出してくる光景に出くわしました。<br><br>あぁ、よくジブリの映画でこういうシーンあるよなぁ、<br>薄れいく意識の中で私は思いました。

rover (2009-08-19 22:50)

い…生きろ。<br><br>昨日は晩飯中の食卓に一匹ふらふらと迷い出てきてかなり驚きましたよ(w。何かの理由でかなり衰弱してたらしく、タバスコの瓶であっさり叩きつぶせました、が、その後ご家族様からかなり批判的な目で見られてしまったです(^^;)。


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