ばむばんか惰隠洞

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2010-06-17 [長年日記]

[Day] ちょいとお出かけ

少々打ち合わせのようなことになるかも、という曖昧な用事で梅田まで。しばらく来てなかったので大阪駅がガメラとイリスを収容できそうな造りになりつつあるのに軽く驚き、改装工事の影響で駅の構内がいったいどうなっているのかまったく分らなくなってしまい、初めて大阪駅の構内でプチ迷子になってしまった。

ここのところ大阪方面は阪神なんば線経由で、梅田を通らずに南下することが多かったので、梅田は久しぶり。梅田阪急もずいぶん出来上がっておるのだね。

打ち合わせの方はぱっとしない結果で残念だったけど、ヨドバシのポイントの統合手続き(ポイントカードとネットの分)ができたので、梅田に出てきた甲斐はあったか。カードの方がそろそろ期限切れ近かったので更新できてよかったです。そこそこまとまったポイント数あったんでね。

[Oldbooks] お祖母ちゃんと宇宙海賊

本書カバー大阪行きのお供に商売ものに手をつける。まだ棚に並べていないんだけどハヤカワSF55、ジェイムズ・マッコネル他・野田昌宏訳、「お祖母ちゃんと宇宙海賊」(→amazon(古本のみ))。収録されているのはJ&D・ド・クーシー「夜は千の眼を持つ」、F・A・カムマーJr.「サルガッソー小惑星」、J・マッコネル「お祖母ちゃんと宇宙海賊」、H・ハス「宇宙船上の決闘」、P・ハミルトン「隕石製造団の秘密」。いずれも'40〜'50年代の実にオーソドックスなスペース・オペラなんだけど、これが野田昌宏さんの手にかかるとなんだか妙に伝法で活きの良い読み物になっちゃうのがとても楽しい。

なんだろうな、手で文章を書くが故のノリの良さ、みたいなものを感じてしまう。「やれるならやってみろッてンだ」、「中にじッとしてるほかァねェや」、みたいなひらがなとカタカナの混じり具合、しかもそこにはきっちりしたルールはない。このあたりの自由闊達さってのは、多分モニタに向かってIMEを駆使して文章を並べていく、という作業にいちばん向いてないニュアンスなんじゃないかしら。逆にこれ、自分の手に筆記用具を握って文章を綴っていれば、ホントに自然に、流れのままに書けてしまう文章なんだろうな、とも思う。そんな野田さんの腕の冴えが存分に楽しめる本。逆に今、目が肥えていて英語に堪能な人が原書にあたったら、これらの作品から野田さんが訳したようなニュアンスを引っぱり出すことはできず、ダメ話として捨ててしまうようなお話が並んでいる、とも言えるだろうか。

水野良太郎さんのイラストの味も加わって、日本語版としての魅力がもしかしたら原書のそれを軽く上回ってしまった作品なのかも知れないな。


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