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昨日やってたもの。同じ時間帯にはレースをタイミングモニタで追いかけていたので録画して本日チェック。NHK教育 ETV特集・よみがえる戦場の記憶 〜新発見 沖縄戦600本のフィルム〜。米国立公文書館に眠っていた600本あまりの未公開のムービーフィルムを、実際に戦争を経験した沖縄の方たちへのクロスチェックを交えつつ、NHK沖縄放送局が3年かけてチェック、構成した戦場の記録。映像記録は基本的に銃後向けのプロパガンダのための材料として使うことをメインに考えられるものだが、そこには撮る側の意図と撮られる側の意図、もしくは都合のようなものが必ずしも一致しないというのは当たり前のことなんだけど、そのあたりにちょっと斬り込んでいたかな。
捕虜となった日本軍の軍人と沖縄の民間人女性の結婚式をアメリカ側がプロデュースして撮影したフィルム、なんてものが存在し、そのフィルムの存在が新郎である兵士が所属していた部隊員に必要以上の辛苦を強いる結果になってしまったこと、プロパガンダ目的の撮影を了承した新郎新婦にも、彼らなりの理由があったらしいことなどが明らかにされるエピソードなどは、かなり印象深いものがあった。もう少しこのエピソードは掘り下げて欲しかったような気がするな。
NHK的番組製作の方法論的に、どうしても戦争というものを「罪のない民衆が一方的に辛い思いをする」から良くないものなんだ、って方向に話を持って行こうとする傾向があり、それはこの作品でも感じられたし、そこの所を、あえてもっと事務的に処理する方が視聴者に与える影響力は大きいと思うんでそこは少々惜しいんだけど、総じて良心的な佳品であったと思う。
こういう、お金と手間と時間がかかる割に直接的な見返りが期待できない番組を定期的に作れるのがNHKの存在意義だと思うので、こっち方面、もっとがんばってくれたらお金を払う甲斐もあるってものですわな。
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