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2011-05-13 [長年日記]

[Books] 天獄と地国

天獄と地国  (ハヤカワ文庫JA)(小林 泰三) 小林泰三 著
カバーイラスト 星野之宣
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031030-1 \840(税別)

わりと投げてる

ゆるやかに衰退し続ける世界。人々は大地を上に、足元には宇宙を眺め、頭上の岩盤からわずかばかりの熱や元素を得て細々と暮らす「村人」、彼らを襲撃してその蓄えを簒奪する「空賊」、そして村人と空賊の戦いのあとにやってきて、そのおこぼれを浚う「落穂拾い」に分けられる。そんな落穂拾いたちの一団が遭遇した物は、この世界にわずかに残された究極の兵器の一つだった…。

海を見る人」に収録されていた同名の短編を長編化した作品。巨大なリングワールド(その内側にたぶん地球があるんだろう)の外側にへばりついて暮らす人々、という無茶(だけど魅力的)なアイデアで押し切った作品だったわけだが、長編化されるにあたって、リングワールドの外側に暮らすことのディティールってあたりに筆が割かれているという感じか。わざわざ過酷な環境で暮らすことになってしまった人々にとって、その世界で生きるとはどういうことなのか、そこから別の世界へ向かうとはどういうことなのか、というあたりを書き込んでいこう、と。天の側が「獄」で地の方に「国」があると言う設定の面白さは、確かにある。

短編の方がどういう話だったか完全に忘れていたので、これはこれでそれなりに楽しく読めた。リングワールドの外側というユニークな設定における人の暮らしぶり、と言うところのハードSF的な設定は(わたしゃちょいちょい置いていかれそうになってますが)面白いし、外があるなら内はどうなんだろう、と言うところへの話の持って行き方も悪くない。ただ、お話の流れそのものは少々ブツ切り感と投げてる感が散見され、お話を楽しむ、と言う部分の快感はあまり得られないかも。そもそも何より、お話が全然終わってないのにページはおしまいまで来てしまうのだよな。

いろんな謎をばらまいて、続きに期待してね、的に終わる本。これだけで何かを評価するのはアンフェアな気はするんだけど、んじゃあこの続きは書かれるんでしょうかね? いろいろ引っぱる物があるので、続き書いて欲しいです。これ単体ではちょっと残念賞よりの一作。

それにしても、「ザビたん」て……

★★★


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