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2011-04-01 [長年日記] この日を編集

[Books] スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選

スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)(グレッグ・イーガン/ジェフリー・A・ランディス/メアリ・スーン・リー/ロバート・J・ソウヤー/キャスリン・アン・グーナン/デイヴィッド・マルセク/デイヴィッド・ブリン/ブライアン・W・オールディス/ロバート・チャールズ・ウィルスン/マイクル・G・コーニイ/イアン・マクドナルド/チャールズ・ストロス/山岸真/小阪淳/金子浩/古沢嘉通/佐田千織/内田昌之/小野田和子/中原尚哉) 山岸真 編
Jacket Art 小坂淳
Jacket Design 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011787-0 \960(税別)

自分がかなりすり切れていることを痛感した

「SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー」第3弾。今とは異なる姿に変容した人類の姿を描いた短編集。表題作を含む12編を収録。

「スラン」とか、割と苦手な部類のSFなんだよなあ、などと前もって予防線を張ってみる(w。ポスト・ヒューマンという、ある意味SFだけが突っ込んで考察できるジャンルといえるかな。それゆえにここにはとても「エッジ」な作品が並び、そのエッジの切れ味がなかなか自分の腑に落ちないまま、なんか斬りつけられたなあ、的もやもや感しか残さない、ような作品達がずらりと並ぶ。うーむ、これはつまりオレがSF者としてかなり磨り減っちゃった、って事に他ならないのかな、なんて事も思ったり思わなかったり。ってことでそれぞれのお話の簡単な感想を。

死が二人をわかつまで(ジェフリー・A・ランディス/山岸真 訳)

ある意味宇宙SFとか時間SFとか、すでに編まれたアンソロジーの方に入っていてもおかしくないような作品。時間というもののスケールの大きさに圧倒される掌品なのだけれど、それ故にオチの付け方がこれで良かったのかな? って気がしないでもない。短い作品ほどラストの一行には破壊力が秘められていて欲しいと思うんだけど、そういう意味じゃあちょっと普通すぎるんじゃね? ってところだな。

技術の結晶(ロバート・チャールズ・ウィルスン/金子浩 訳)

比較的近い未来における、人体改造テクノロジにまつわるビター・ストーリー。オチでちょっと首捻る。ん? どーしました奥さん的な意味で。ショート・ショートしてはそれなりに端正にまとまっているとは思うけど。

グリーンのクリーム(マイクル・G・コーニイ/山岸真 訳)

人がその姿を変えて生活することが普通になっている社会。人口増加がそのバックにあると言うことなのかな。生身の身体をいったん休眠させ、意識を写し取った一種のロボットがその個人のかわりに社会活動に従事する。その体制ゆえに生まれた、切ないラブストーリー。お話の世界観はなんというか、ボブ・ショウのスローガラスがそこらにあってもおかしくない雰囲気なんだけど、そこで語られるのはこの人の代表作、「ハローサマー、グッドバイ」に通じる切なさに満ちている感じ。お話の語りのオーソドックスさがとても好き。

キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)(イアン・マクドナルド/古沢嘉通 訳)

テラフォーミングされた火星でその生涯を終えようとしている巨大機械と人間の関係性、そこに被さる、それら全てを別の位置から統べる事になった変貌した人間との関係性を描く。マクドナルドはベルファスト在住の作家だそうで、本書にもそのロケーションがもたらす影響のような物が感じられたりする。

ローグ・ファーム(チャールズ・ストロス/金子浩 訳)

ちょっと厄介な方向に進歩しちゃったゲシュタルト生命体のお話、なのかな。どういうわけだかオチが読めてしまって、しかもそれが正解だったものだから個人的にはちょっと点数低くなっちゃうんだけど、トゥイストの効いた、ショート・ショートの見本みたいな作品と言えると思う。しかもそんなオーソドックスな作品を書いてるのがストロスだってあたりはちょっと驚きだ。んまあストロスだけに、妙などろどろぬちょぬちょな描写ってあたりに抜かりはないんだけど。

引き潮(メアリ・スーン・リー/佐田千織 訳)

進んだ人類。ではなく何かの理由でハンデを背負わされることになってしまったことに対して、未来の社会がどういう対応を取るのか、と言う部分にスポットライトを当てた作品。静謐にしてしみじみと切ない。

脱ぎ捨てられた男(ロバート・J・ソウヤー/内田昌之 訳)

「技術の結晶」ともちょっとリンクする作品なんだけど、こちらはビター成分よりもスラプスティック成分が多めかな。自分がソウヤー作品が好きだからなのかもしれないけど、読みやすさと面白さって点では本書で一番の作品なのではないだろうか

ひまわり(キャスリン・アン・グーナン/小野田和子 訳)

「種」としてのヒューマンへの関わりとはちょっと違う形で、ナノテクを介して変貌させられた人類の世界を描く。このナノテク部分のアイデアがかなり秀逸、なんだけどお話の展開はややもっさりした感じがなくもないかも。「家族」ってテーマと「男女」ってテーマの二本柱が、いまいち上手く絡み合ってない感じがするのだな。

スティーヴ・フィーヴァー(グレッグ・イーガン/山岸真 訳)

ある意味イーガンにしてはおとなしめ、といえなくもないか。ナノテクと超AIがもたらした、クラウドと化したパーソナリティを復元しようとする試みの先にある物は…みたいな話、で合ってますか? 人間を構成する物は案外少ない、人間を構成する物は実はあまりにも膨大、さてどちらが真実に近いのだろう、なんて事をちょっと考えた。

ウェディング・アルバム(デイヴィッド・マルセク/浅倉久志 訳)

「スティーヴ・フィーヴァー」ではばらけてしまったパーソナルな情報を、どうにかしてまとめることができるようになったらどうなるか、的なお話。本書の中で一番のヴォリュームの作品で、その長さがアイデアのキレをちょっとスポイルしちゃったんじゃないだろうか。若干お話の展開に付いていけなかったかもしれない。こういうところで自分のSF者としてのすり切れ具合を感じてしまうんだよなあ。

有意水準の石(デイヴィッド・ブリン/中原尚哉 訳)

非実在なんたらかんたらがちょっと話題になってる昨今、飛躍的に進歩した人類文明の中にそんな「非実在」的な何者かが増殖し続ける社会で何が起きるか、みたいな。そこらあたりを紹介していく序盤から中盤は結構ニヤニヤしながら読めるんだけど、お話が動いていく中盤以降になると、すり切れたSF者的に「え? なんですって?」的展開が待っていてちょっと辛い。ブリンあんど中原さんの鉄壁タッグゆえ、決してつまらない訳じゃあないんだけど。

見せかけの生命(ブライアン・W・オールディス/浅倉久志 訳)

はるかな未来、人類の全ての歴史を追加していく巨大な博物館に収められたアイテムを調べる研究員が見つけた、とある物に記録されていたものとは…。

よかったよお、最後にオレでもちゃんとわかるお話が来たよー(w。ある意味ロマンティック時間SF傑作選あたりに入っていても問題のない、大変に品の良い短編で、しみじみとラストを飾るにふさわしい作品だと思う。

と言うわけで、出だしはかなり面白く、中盤あたりでやや引っかかるものを感じ、それでもラストで救われたような気になったアンソロジー。読むのにやたら時間がかかってしまいましたが、これはしんどい作品ばかりで読む気が起きなかった、なんて訳ではなく(まあ後半それもなくはなかった。自分がSF読みとしてかなりだめになってきてるなあと痛感しつつあるです、確かに)、自分の読書タイムが、2月からお仕事タイムに浸食されちゃっているからです。ここも何とかせんとあかんよなあ…。

★★★☆

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

taoy@笹塚 [私もずっとバタバタしていて、やっとこれを読みはじめました>「スティーブ フィーバー」。表題作はイーガンの今までの作品..]

rover [出だしは「お、良い感じ」と思ったんですが、自分は「ウェディング・アルバム」でかなり失速しちゃった感はあります。頭の中..]

taoy@笹塚 [読み終えました。「ウェディング・アルバム」で失速しちゃいましたか…。面白いなあ、私は「ウェディング・アルバム」が一番..]

rover [うあ、「彷徨える艦隊」来てるのかー。私も大好きです。毛色は違うけど「シーフォート」のノリに近い物があって、そこがいい..]


2011-04-02 [長年日記] この日を編集

[Day] ちょっと心配になった

最近ちょいちょい登場する、厄介なお仕事相手No.2、DG君から午後にメール。今請けてる作業が一通り完了して無事サーバアップ完了したこと、自分が至らぬせいでいろいろ不快な思いをさせて申し訳なかった、という妙にしおらしい内容でおやおやと思ったんだけど、メールの後半、「一点別件でご相談がありまして」って事で訊いてきた内容というのが、彼が担当している別のサイト作成作業で、あるサイトを開き、次に別のサイトに移ったあとにもう一度元のサイトに戻ったら、CSSが全く読み込まれなくなってしまうのだが思い当たることはないだろうか、とな。ちなみに自分は一切タッチしてないお仕事です。

んーと。

オレ、DG君には(相手は雇い主であるにもかかわらず)メールで相当キツいことや失礼なことを言ってるんだけどな。読みようによってはあからさまにバカにしてるようなメールも出した憶えもある(すいませんね、遅い時間にムカッと来るメールをもらうと、脊髄反射を押さえられない時があるんですよ)し。

あのぉ、どんだけ困った事態なのかわからないですけど、オレ以外に頼れる人はいないのかい? DG君、友達できないタイプなの? なんか本人の意志とは違うところでオレはDG君のことがちょっと心配になっちゃったよ(w。

いちお、彼を悩ませていた問題自体は、ソースを眺める限り当該の二つのサイトで、文字サイズを変えるためのスクリプトに同じ物が使われているらしい匂いがしたので、サイト遷移した時点でCookieに書き込まれた情報が書き換わり、それが戻った時にも更新されない(同じドメインでサイト構築やってるのでね)から、CSSを見失ってるのかもね、って伝えたら、どうやらそれが正解だったようで、こんなオレでも友達の少ない(決めつけるなよ)DG君の助けになれたみたいで、まあ良かったです。

[TV][Anime][web] (不)定期視聴番組

マンションのテレビ信号の切り替えやらなんやらで見れたり見れなかったり、猛烈に周回遅れでみる事になった番組やらのごった煮視聴。ニコ動で「これはゾンビですか?」(11)、「とある魔術の禁書目録Ⅱ」(22)、(23)、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」(13)、二週遅れで「海賊戦隊ゴーカイジャー」。「ゴーカイジャー」はフィーチャリング「デカレン」だったので残してたんだけど、で、あたりまえだけど基本はゴーカイジャー側のキャラ優先なので、ゲスト側の扱いは軽くなるよな、ってところで。で、それは間違いじゃないとも思うし。でももうちょっとジャスミン出して欲しかったかな。

ニコ動の方は「ゾンビ」と「禁書」はかなりホンが雑だなあと言う感じがした。良く言えば「急展開」、悪く言えば「投げてる」よね、特に「禁書」のほう。

「俺妹」はそれに比べたらかなりちゃんとしてた。なんたって前のエピソードでチャリ貸してくれた人についての説明があった時点で、自分的にはかなり大ウケでした。原作を知らないから面白がれる、って事もあるのだね。


2011-04-03 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

新しく始まったり、終わったり。「TIGER&BUNNY」、「DOG DAYS」、「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「夢喰いメリー」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「スイートプリキュア♪」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。

土曜深夜は新番組が二つ。「TIGER…」はなんかアメコミ、あるいはタツノコ風味なヒーローアクション。深夜アニメで野郎二人がメインキャラってのはちょっと珍しいかも。あと子供役でこころん出てた、わぁい(w。ただまあ、なんか妙にそこはかとなく「バスカッシュ」の匂いがするような気がする。

「DOG DAYS」は「なのは」スタッフ再結集、みたいな? 「なのは」と「ゼロ魔」に一工夫加えてみました、ではあまりに乱暴かな。戦いの部分を随分と軽い物にアレンジしてきているけど、全体にユルい世界でキャッキャウフフ、人気声優続々登場、ってあたりがメインって事なんですかね。

「禁書」は最終回、なんだけど、最終回に向けてまっしぐらに盛り下がって終わりました、って感じだなあ。原作知らないと補完のしようもないし、原作知ってたらこのスカスカっぷりは苦情ねじ込んで良いレベルなんじゃないかしら。

「夢喰いメリー」は次回で終り。途中抜けちゃったのでクライマックスに向けてどういうことがあったのかがわからんのでちょっと困ったな、と。

日曜朝。「ゴーカイジャー」はゲキの力を手に入れる回。ジャンあんまり変わってないね。相変わらずやんちゃな感じで、んでもってちょっと格好良くなったかな。猫先生もちょっと顔出してくださって良かったです。「OOO」は仮面ライダー1000回記念って事で、一種のお祭り回。このタイミングで戦闘員にスポット当てるってのは、なかなか粋な企画なのかもしれないな。「プリキュア」は、えーとこれ、セイレーンさんも最終的にはデレてプリキュアサイドに移ったりするんでしょうかね。

「STAR DRIVER」は最終回、なんだけど前の話を二話ぐらい見逃してたので、なんかこう、いまいち何が起こっているのかが良くわからず、それでもまあ最終回なんでどーっと盛り上げて終わってみました、って感じだったかな。ついに最後まで乗り切れなかった感は残ったけど。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

TUX [●結局全部見ちゃったんですが、面白かったですよ「STAR DRIVER」ラスト三回のバタバタ展開は凄かったですが(笑..]

rover [双子ちゃんのエピソードはかなり好きだったんですけどねえ。最終回は、なんか「Gガン」のテイストがあって、そこは悪くねえ..]

TUX [●あ、Gガン、っていうのは言い得て妙かも。全編見終わってから考えるとSTAR DRIVERって、「今風オシャレ成分の..]


2011-04-04 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期で見るかはまだわからん

ニコ動で京アニ新作、「日常」。サンテレビ(様)でもやるっちゅーのに。

んーとなんだろ、「あずまんが大王」とか「よつばと!」とかのビジュアルテイストで「らきすた」みたいなことをやってみよう、なのかな? シュールと言えばシュールだけれど、とんでもない勢いで突き抜ける物があるわけでもなく。手作り風味を残しつつちゃんと作っておいて、微妙に外したところが散見される、って点において、正しく京都アニメーション的作品といえるのかな。お前らの突っ込み付きでみるのが正しい楽しみ方なのかもしれないな。

ついでに、昨日やろうと思ってて忘れてた物も貼っておこう。閣下もちっちゃい先輩ファンでしたか(w。

[Day] 震災からこちらの東北郵便事情

宮城県にお住まいの方から古本のご注文をいただいて、まあご注文できるのだから配達もできるんだろうと、あまり深く考えずに荷造りして郵便局に出かけたんだけど、結構このあたりは日々のレベルで状況は変わる物らしく、局の方でも最新の情報がどれなのか、把握しきれていない状況もあったようで。

最終的に現在、宮城県の大部分の地域はゆうメールも配達可能になっているようで、とりあえず配達をお願いして来たわけですが、そこにいる人、そこに何かを届ける人、って立場の違いで、まだいろいろ温度差というか、やれることとやれないこと、やって欲しいこととやりたいけどできないこと、ってあたりに溝はあるのだなあと思ったことでした。お送りしたブツがちゃんと届き、それがなにがしかの役に立って欲しいと、ささやかながら祈ってます。

とはいうもののこの状況で、宮城県からガンプラの組立説明書に注文入れるって、お客様、どんだけ肝の太い方なんですか(w。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●「日常」みましたー。いやー、見事に既視感とステレオタイプのオンパレードに見えるのは気のせいでしょうか(笑) ●と..]

rover [うむ、あっしもなんつーか、なぜまた急に京アニさんにおかれては、あからさまなシャフト(っつーかこれはむしろ新房監督だよ..]


2011-04-05 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

月曜日。「インフィニット・ストラトス」、「これはゾンビですか?」の二本。どちらも最終回。「IS」は前の二話ぐらいを見逃しちゃったので、最終的にどういう流れでこういうクライマックスになったのか、良くわからんのだけども、まあ最終回だしみんなハッピーで(あるならば)二期への引きみたいな物も用意できて良かったかな、てな感じでしたかね。でもまあ、二期はないよね(苦笑)。

「ゾンビ」の方はまあ、流れ? なんですかそれ、的な流れで。なのになぜか、ニコ動的に言うなら「謎の感動」がそれなりに詰ってた回だったような気がしないでもない。スマッシュヒット的に、面白い作品だったと思うです。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●ゾンビはmanzo氏のOP/ EDが気に入ったので、ISは震災後真っ先に放送再開したので、結局双方最後まで見てしま..]

rover [「IS」の最後の方に出てきた、ゆかりんの声の人が良くわからないので、頭の中、はてなマークだらけでした(w。 どちらも..]


2011-04-06 [長年日記] この日を編集

[Day] ヤツが帰ってきた

ここのところ鳴りを潜めていた、厄介な仕事相手No.1であるところのTRちゃんから久々にメール。AppleのiPodサイトでやってる様な画像の切替えや、iPadでフリックするとそれに対応して画面が切り替わるのはHTML5を使用した機能なのか、パクって流用するのは可能なのか、と言うような内容で。

これまでFlashでやってたことを、Javascriptなりなんなりの別の手法で代替しようという動きがあるって事は何となく感じてはいるので、その意味ではまあタイムリーと言えなくもないけれど、例によって微妙にピントが外れておるな。そりゃiPad独自の機能なんだから、むしろiPad側の独自拡張的な物なのじゃないのかしら、良くわからんけど。

ま、今回はその後の電話でちょっと驚愕したんだけどね。今やってるサイト作成の中で、かなりの部分のナビゲーションで、リストを使っていることについての説明をしてたらば、突然TRちゃん、「ああ、それがつまりオブジェクト指向ってことっすね」と一人で納得してくれちゃって、いったいどういう返しをしたらいい物か、真剣に途方にくれてしまいました。TRちゃん、<OL>のOはOrderdのOであって、どう転んでもObjectのOではないと思うんだけどね。説明するのも面倒だし、本人の中ではそれで解決したようなので、放っておきましたけど。

大丈夫なのかなあ、このITコーディネーター。

[TV] 定期視聴番組

新番組、「シュタインズゲート」と「放浪息子」。「シュタインズ…」はまだ良くわからん。冗談なのか本気なのか、ってレベルで。「放浪息子」の方は、なんか肝心な回を見逃しちゃった感じで、いろいろ残念、ってとこかしら。


2011-04-07 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 昨日の貼り忘れ

貼ろうと思ったところで、古本の注文入って来たもんだから忘れちゃった。QBの偉大な先輩達の営業成果記録集。また忘れたら困るから貼っとこう。

なんかこれ見てたら、偉大な先輩営業マン諸氏に比べると、キュウべぇって過剰なくらいコンプライアンス遵守に気を使ってるよなあって思えてきたですよ(w。こういうところも今様って事なのかしらね。


2011-04-08 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

プチ新番組攻勢。「俺たちに翼はない」、「Aチャンネル」、「DORORONえん魔くん メ〜ラめら」。中二男子の妄想がそのまま世界になっちゃったようなお話なのかな? と思ったらそうでもないような、でも実はそうなような、な「俺たちに…」。なんかよく判らんのだけど、判らんなりにあとを引くような物があるわけでもなく。まあもう一回ぐらい見てみるかも。

きらら系4コマ、ってのはアニメの需要に何かが向いてるのかね、的な「Aチャンネル」。そのCGIの使い方はなかなか良いなあと思った、冒頭の桜満開のシーンから、新房昭之に「R.O.D」のオープニング作ってもらいました的なOPが来て、あとは割と「らき☆すた」的にまとめて見ました、みたいな。で、「らき☆すた」にイマイチ乗り切れなかった自分には、いろいろ死角満載だったぜ、って感じはあったかも。ちょいちょい面白いところもあったので、まあこっちも続けて見てみますけど。

どうでも良いけどEDの宣伝担当にじんぐーくんの名前を見つけてちょっとニヤリとしてしまった自分は、かなりフジカナに毒されてると思った。

なぜ今、感満点な「えん魔くん」。造りは、これはこれなりにちゃんとしていると思うし、テレビ大阪で夕食時に放映しても良いんじゃないかと思う出来だったと思うけど、なんだな、昭和なめんな、って気もしたりする。

自分が昭和の子供だったからそう思うんで、平成ベビーな皆さんにとっては、これはこれで新鮮な物だったりするのかしらね。ジンメンネタで笑ったので、もうちょっと続けて見てみます。


2011-04-09 [長年日記] この日を編集

[Books] NOVA 3 書き下ろし日本SFコレクション

NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)(浅暮 三文/東 浩紀/円城 塔/小川 一水/瀬名 秀明/谷 甲州/とり・みき/長谷 敏司/森岡 浩之/大森 望) 大森望 責任編集
カバー装画 西島大介
カバーデザイン 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-41055-5 \950(税別)

もう少し、突き抜けたい…かな

全編書き下ろしで構成された日本SFの現況報告、第3弾。コミック1編を含む9編収録。

とはいえとり・みきさんの「SF大将 特別編」は第2部を新規に加筆したもので、まっさらな書き下ろしとは言えないんだけど。そして今回はオール男性作家。これはこれで珍しいことかもしれない。それでは短く感想を。

「SF大将 特別編 万物理論 [完全版]」とり・みき

吾妻ひでおに「私はこうしてSFした」あればとり・みきには本作あり、みたいな。万物理論と見せかけて、実はSF一物限定でホラを吹く。そしてこの作品がこのアンソロジーのオープニングに置かれてる、ってのが実は結構な伏線だったりするんだった(w。

「ろーどそうるず」小川一水

神林長平に「魂の駆動体」あれば小川一水には本作あり、みたいな。近未来テクノロジ系SFてな括りになるのかな。セルフ・フィードバックと対話型AIを備えた近未来のバイクの数奇な一代記。ここに控えめながらもちょっとした人間ドラマなんかも絡まって、コミカルにしてなんだかハートウォームな読後感が待っている。かなり良いです。

「想い出の家」森岡浩之

藤子不二雄に「やすらぎの館」あれば森岡浩之には本作あり、はかなり苦しいかな。森岡さんの作品、「星界」シリーズしか知らないのである意味新鮮だった。「メガネ」のアイデアはちょっと「電脳コイル」に通じるところもあるんだけど、ストーリー自体は向こう様より、かなり黒い方向にシフトしているような感じもあるかも。拡張現実がもたらす光と影、みたいな話と言えるのかな。

「東山屋敷の人々」長谷敏司

筒井康隆に「家族八景」あれば長谷敏司には本作あり…相当苦しいな、そろそろやめて良いですか。大森さんはアンチ「サマー・ウォーズ」型、みたいな表現をしていたけど、「家族」にミームの概念を絡めてきた本作は、「サマー・ウォーズ」程には旧家的大家族のありようから何かを引き出してどうにかしようとするよりも、割と緩めのポスト・ヒューマンSF傾向にシフトした作品と言えるのかもしれない。地味に好き、かも知れない。

「犀が通る」円城塔

編者から前もって「あんまりSFっぽくない物を」ってリクエストが出されていた作品だそうで。出来上がってきたのは、バラードは錆びた自転車に言及し、円城塔は苺ジャムのトーストに言及することでSFしてみる、みたいな? SFとしてどうとかの前に、日本語の取り回しの面白さというか、文章のたたみ掛け方の面白さというか、そういうところが微妙に面白いと思った。

でもSFなのかなあ、これ。実験小説的な匂いは確かにあるけど。

「ギリシア小文字の誕生」浅倉三文

こう言うのも記述SFの範疇に入るんですかね(入らないだろ)。ノリ的には「バブリング創世記」とかの方向性なんだけど、そこにどうしようもないエロ属性が追加される(褒めてます)。関西系のノリだよなー、これは(w

「火星のプリンセス」東浩紀

前巻に収録されていた「クリュセの魚」に続く物語で、本書では完結せず、「NOVA」シリーズ内での一種の連載小説的ポジションになる物の第1話。続きがあることが前提であるゆえに、まずはいろいろネタ撒いてみました的なお話になっていると言えるかな。悪くはないけどこの方の原案であるアニメ「フラクタル」でも感じた、妙にあちこち手垢がついとるなあ的感想が、本作にも当てはまる感じではある。あと、なんだろな、東さんって方は意外に根っこのところが保守的な思想で固まってる人なのかなあと言う気はした。良し悪しは別にして。

ま、そんなことは別にしても、自分の作品に「火星のプリンセス」ってタイトルを付けたからにはそれなりの覚悟はあるんだろうな? 続くお話のタイトルが「火星の幻兵団」とか「火星の交換頭脳」だったら、個人的には拍手してあげたいとは思ってますけどね。

「メデューサ複合体(コンプレックス)」谷甲州

谷甲州さんのガテン系宇宙SF大復活。山岳系冒険小説も良いけど、やっぱりこの方にはハードSFをどんどん書いて欲しいので、これは嬉しい1作、なんだけど、それ故こんなボリュームじゃ満足できないよ。もっとがっつり読ませて欲しいな、と思った。面白いだけに消化不良感も大きいと思っちゃった。

「希望」瀬名秀明

「万物理論」が目指す物のひとつがエレガントな解であったとしたら、「希望」が見せる解とは…。とり・みきさんのマンガで幕を開けた本書、そのオープニングにエンディングがカウンターアタックをしかけてきてる。

自分の中で瀬名秀明という人は、SFマインドの側のとんがり具合を物語にうまく反映できない人、ってイメージがあるんだけど、本作もそう言う方向にカテゴライズされる作品といえるだろうか。お話側の技巧というか演出というか、かなり頑張っていると思うんだけど、SF側のアイデアの説得力を物語の側がちゃんと吸収して、読者に理解できる形の表現で提供しきれていないという気がする。実はかなりすごいテーマが、なんだかあやふやに流されちゃった、みたいな気はするのね。

てことで。全体に端正な作品が集まったアンソロジーであることは確か。ただその端正さが、なんかこう、突き抜け感みたいなものを阻害してしまったような感じはなくもない。どれも良いお話なんだけど、なにかこう、突き抜けたがつん感が足りない感じはしたかなあと言う感じ。もう少し無茶な話も読みたかったような気はしますな。

★★★☆


2011-04-10 [長年日記] この日を編集

[Day] タバコが消えてる

コンビニと駅の売店が顕著だけど、セブンスターが消え、続いてハイライトも、ショートホープも売り切れ状態になってしまっておるね。今日は(あっても吸わんけど)マイルドも駅の売店から消え失せてた。売店のお姉さんと話したら、4月は(特にJT扱いのタバコは)ほぼ新規入荷はなさそうだ、って事なんで、こりゃちょっと真剣に自分のタバコを確保していかないといけないのかも。

そういえば会津に住んでた頃、小学校までの道のりの途中に、結構大きなタバコ畑があったよなあ、なんて事をふと思い出した。今の流通事情とは問題はまた別なんだろうけど、この先もタバコの供給、若干不便になるのかもしれないね。今回の大幅値上げで、基本カートン買いはやめて、毎日一箱二箱の単位で買って大事に吸うように方針を変えてたんだけど、こうなると見つけたらカートンで確保、も考慮しないといけないのかな。

それにしても、今やセブンスターがJPSより高いタバコになってた、ってのにはかなりびっくりしたぜ。オレ、知らん間に高級タバコ飲みになっちゃってたよ(w。

[Books] 共和国の戦士 2 星間大戦勃発

共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)(スティーヴン・L・ケント/岩良 ノマ/嶋田 洋一) スティーヴン・L・ケント 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト 岩良ノマ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011794-8 \1000(税別)

がんばれニッポン!

銀河系に伝播した人類たちがUA、モガト教団、国家連合、そして日本人の末裔達の4勢力に分かれて密かな権力抗争がくり広げられ、さらにUA内部でも勢力争いが進行しているなか、最強のクローン兵士の最後の生き残りであるハリスは、軍籍を離れ、フリーランスのエージェントとして相棒レイと共に活動中。そんな仕事のひとつが、かつての上官であったクライバー元帥からの依頼で、惑星ニューコロンビアの情報屋に接触すること。キャラハンという名のその情報屋は、UAがその消息を追っている各勢力の大物達の居場所を全て知っていると豪語しているのだ。キャラハンに接触したハリスだったが、敵の勢力はキャラハンなど問題にしないぐらい強力なもので…

積み上がった本の順番的には伊藤計劃「ハーモニー」が次に読むべき本なんですが、ちょっとヘヴィな本が続いたもので、ここらでちょっと、あんまり頭を回転させなくても楽しめそうな本が読みたいな、ってことでちょっと順番をシャッフル。

前作ラストで厳密には「共和国の戦士」ではなくなってしまったハリスのその後の戦いを描きつつ、転送ネットワークを介して全銀河に拡がった人類の勢力争いをその背景において、巨大な歴史の流れに翻弄されつつがんばる主人公を描く。いわゆる「ミリタリィSF」って括りからは半歩ぐらい軸足が外に出て、むしろアウトローとなった一人の男の戦いっぷりを丹念に追っていく形のストーリーになっていて、これが意外と面白い。なんだろな、マクナブあたりが書きそうな冒険小説的面白さがつまった一作といえるかな。

基本はそういうわけでオーソドックスな一人の戦士の冒険物語。ここに控えめにSF的なアイデア(超空間技術とか、クローン兵士という物のありようとか)がちりばめられ、良い意味で軽く楽しめるエンタティンメント作品になっている。で、そこの所の(お話的な)出来がかなり良い。前作よりもかなりそこらの按配が向上しているんじゃないかな、というところで。

そんな中、基本的に人種、という概念がなくなってしまった未来世界において、人種としてのアイデンティティを保っているのが、絶対数は少ないんだけど黒人の一派と、あと、日本人たちというのは著者的にどの辺を狙った物なのか。タコ・カクタ的扱いからいきなり妙にステータス高いところに日本人がどし上げられた感じなんかもして、ちょっと戸惑ってしまうな。日本以外で日本や日本人に対する意識の変革が起きたりしているんでしょうかね。そこはこそばゆくもちょっと嬉しいと思ったり。

相変わらずアメリカンSFがやらかしちゃう、「神」って物への妙な盲信というか過大な期待のような物も見受けられて、いい加減「神」で話をまとめるなよ、って気もしないことはないんだけど、「物語」としての出来の良さが、思ってたよりかなり高いところで仕上がっていたもので、なかなか悪くない物を読ませてもらった気分。続きもよろしく、です。

★★★


2011-04-11 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

土曜深夜の分を録り忘れてたので、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「スイートプリキュア♪」、あとニコ動で「日常」。「ゴーカイジャー」はまあギャグ回か。海賊戦隊のメンバーの過去が判ったり、千葉さんと檜山さんの無駄遣いを楽しむ回? マーベラスはアレかね、幼少のみぎりに赤髪海賊団の面々と親交のあった、海賊王になる予定のあの人のオマージュ、みたいな?

「OOO」はアンクの秘密にちょっと切り込みつつ、ドクター真木の動機の方にもちょっと言及してみてますよ、的な。アンクの話よりもドクターの過去に何があったのか、の方に興味津々だわ(w。

「プリキュア」は安定して面白い。まあある意味テンプレに沿ったお話の展開とも言えるんだろうけど。

「日常」も、これはこれで面白かったかも。みお役の相沢舞、スパロボラジオの人ってイメージばかりが先にあって、アニメ側では「ムント」のヒロインだったかなあ、ぐらいのイメージしかなかったんだけど、や、さすが青二っ子、ちゃんとやる時はやる人ね。ちょいちょい新井里美並の野太い唸りを発声してきたりしてちょっと驚きましたわ。

[F1] マレーシアGP決勝

レースの展開は何となくタイミングモニタで見てたんだけど、映像的には地上波録画バージョンをだらーっと見る。地上波側に川井ちゃんが顔出したのは久しぶりではないかいな? 保ちが悪い上にウエットで何が起こるか判らないピレリタイヤ、DRSとKARSの技術的なせめぎ合い、みたいなところに興味はあったわけだけど、現状は空力よりはパワーの勝ち、って事なのかな。使いどころに対する制限がかなりきついDRSの方は、それだけでかなりハンデがついてるって事なのかもしれないけれども。

そんな状況下でベストの結果を出したのはロータス・ルノーだったて事なんだろうか。ペトロフは残念だった(ステアリングシャフトが完全に逝っちゃってたよね)けど。

んまあ今回の新レギュレーション、絶対的存在だった上位チームに一泡吹かせる力を下位チームに持たせた、ってところは良かったのじゃないかな。可夢偉も健闘してたと思うし、序盤の引っかき回しの一助になってくれることをちょっと期待します。


2011-04-12 [長年日記] この日を編集

[Baseball] 始まった

とりあえず初戦は取ったようで、まずはめでたい。ジョー、なんだかんだ言って開幕に間に合ったのね。攻撃面では嬉しい話だけど、リードの方はどうなのかなあ。先行き少々不安なところもあるけれど、まずは面白い試合を見せてくださいな。

[Day] 地味作業中

の一日。そして買える煙草がいよいよマイルドセブンの、それも軽い系しか残ってなくて参ったなあと。ぼつぼつ再出荷も始まっているようだけど、病人なんです。どうかクスリをこちらにも回してください! って感じだ。禁煙とかしたら、死んじゃうよ。


2011-04-13 [長年日記] この日を編集

[PC] いろいろバージョン上がってる

Adobeその他あちこちの店舗からのメールで知った、Adobe Creative Suite 5.5。5.5つーと、Lightwaveが5.5になった時に「轟天号」のイントネーションで読んで盛り上がったのは良い想い出です。

さて、web屋的にちょっと興味を惹くのはDreamweaverかな。HTML5、CSS3、さらにjQueryをサポートし、さらにAndroid端末へも対応って事で、これだけはバージョンアップしておいても良いのかもしれない。

などと言いつつ、結局DWはちょっと賢いftpツールとしてしか使わないであろう事は間違いないんだろうけどな。5月発売でDW単品のアップデートなら15000円ぐらいか。まあ考えておく。

Operaもマイナーバージョンアップで11.10に。Speed Dialとターボモードが強化されたそうな。Speed Dialの表示数に制限が無くなったのは良いんだけど、一覧の見た目がちょっと判別しづらくなったかも。これは<h1>のエリアを拡大して表示するようになったのかな? 却って判り辛いっちゅーねん。Speed Dialは最初に実装された時のが一番使いやすかったような気がするな。

[Day] ちょっと複雑

厄介なお仕事相手No.1のTRちゃんから別件で仕事が降ってきて、その件でちょっと電話で話してたら、まだ終わってないTRちゃんがらみの仕事の方でご一緒してたweb製作会社のコーディング担当者が、急に辞めちゃったらしくてちょいびっくり。そんなに追い詰められていたのかねえ。

自分から見てもかなりスキル的には低い人(と言うことは相当スキル低いって事になるな)で、いきなりちょっときっつい現場(なんせTRちゃんがディレクターなんだもの)に放り込まれて煮詰まっちゃったのかなあとも思うし、そこには同情するけど、彼が途中で放り出した物って、この先オレが面倒みないといけないんだよな。お疲れと言うべきかふざけんなと言うべきか、ちょっと複雑ですわ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●じゃ、あわせて「おつかれんな」ってコトで…(殴)ご愁傷様です。]

rover [なんか「おつかレイラさん」みたいな事になってきているぞ(w。]


2011-04-14 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴…するかな

宿題は朝の涼しいうちに、ってことでニコ動で見れる分を。「そふてにっ」、「花咲くいろは」、「よんでますよ アザゼルさん」、「変ゼミ」。トナカイ声優が主役を張るのが前の二本。「そふてにっ」は、主役つながりで言うなら「大正野球娘。」みたいな、少々ほんわかした女の子スポーツアニメなのかと思ったらそんなことはなく、軽く変態入ったコメディタッチの作品で、まあこれはこれで軽く楽しむ分には良いんでしょう。「花咲くいろは」の方は、これはちょっと異色、なのかな。橋田壽賀子に萌えアニメの脚本書いてもらいました、みたいなテイストを軽く狙っているのかしら。作りはかなり上質に見えるので、楽しめる作品になるかもしれない。

石川県が舞台なんだそうですが、お隣に住んでいた身としては、特に石川らしさも感じないなあ、とは思ったよ。まあ20年以上、行ってないんだけども。

あ、能登麻美子と新谷良子がキャストにクレジットされてるのは、なんかの補強の意味? あと声優話を続けるなら、低い方の声を使う時のオミデガンス、わたしゃ結構好きなんで、そこも期待しときますよ。

「よんでますよ アザゼルさん」は、ニコ動のタグに「まんまですよ 小野坂さん」なんてのがあってちょっと笑った。まさしくそんな感じで、達者な声優さんを集めてきて、下品方向にシフトした好き勝手をやったら楽しいでしょ? ってな方向性か。まあ楽しいですね(やや棒)、もちろんこう言うの、嫌いではないですけどね。

「変ゼミ」は下品方向にさらに寄った感じかな。当然嫌いではないです、こう言うの。

ただなんだなー、全体に下品の方向が厨二方面に向いてる気はしないでもないな。もちっと大人なエロ、も見てみたい気はしますですよ。

[PC] 部屋を広げてみた

オウルテック シリアルATA2ケーブル50cmレッド OWL-CBSATA-SLT50(RD) と言ってもパソコンの話。少し前にヤマちゃんからいただいた、WesternDigital(ブランド的にはBuffaroなんだけど)の160GbのHDD。仕事で使う予定で買ったんだけど意外に使うところがなかったからあげるよ、って流れでもらった物だったんだけど、接続がSATAだったのでケーブルがなくって。なんせHDDの接続なんてIDEに決まってるでしょ? って人だったので、いきなり斬新な形状のコネクタをみて、少々うろたえてしまったんでした。これまでも出かけた時に「あ、ケーブルを」と思いながら、必要な種類がなんだったのか、確信が持てなかったので購入を見送ってたんだけど、今回はちゃんと必要な情報を調べてから街に出たので大丈夫。ソフマップで買ったんだけど、パソコンのパーツとかは、さすがにあまぞんよりも専門店の方が安いね。

あれだよ、最近のHDDやらなんやらって、プライマリだのセカンダリだのって概念自体が古い話になっているんだね。もらったHDD見た時に、ジャンパにショートピンが刺さってないんで、どーすんだよこれ、なんて思ったんだけど、最近のパソコンはIDE1、2にプライマリとセカンダリがぶら下がるって感じじゃなく、SATA1〜4があるからそこにデバイスを一個ずつ繋ぎなはれ、って事になっているんだな。おお、判りやすい(w。

てことで今使っているHDDの、どうでも良いデータ関係を新たに増設した160GBの方に移し、空いた部分は一旦パーテイションを解放して、おなじみPartition Wizardで前のドライブにマージ、お仕事用に180Gbのドライブを確保。これで当分、ディスクの容量不足に困ることはないだろうな。


2011-04-15 [長年日記] この日を編集

[Baseball] ナゴヤで勝ったでー

…は良かったんだけど、阪神・金本の連続出場1776試合でストップ(sanspo.com)。ABCラジオで聴いてたんだけど、記録が途切れた瞬間はアナウンサーも解説者も気づいてない感じだったな。

ま、無理に記録伸ばしてる感じもあったし、これで変なプレッシャーもなくなってアニキも楽になるんじゃないの? 夏場に向けての代打の切り札的存在で活躍して下され。

それにしても、フルイニング出場記録が途切れたのがコロンブスが新大陸に到達した年(1492)で、連続出場が途切れたのがアメリカ独立宣言の年(1776)とおんなじ数字ってのは、どういう偶然なんだろうね。


2011-04-16 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

朝から緩めのコーディング仕事しながら、ニコ動で「シュタインズ・ゲート」、あとは今週の録画分、「アスタロッテのおもちゃ」、「けんぷファー(二期)」、「世界一初恋」、「フラクタル」、「放浪息子」、「俺たちに翼はない」、「フリージング」、「Aチャンネル」、「Dororonえん魔くん」。なんかいろいろ始まっとるが、まあ深夜の物は深夜標準って感じか。「アスタロッテ…」は「ゼロ魔」、「けんぷファー」はオカエリナサイ。「世界一初恋」はBL成分多めの業界コメディ。で、「世界一初恋」は意外に面白いと思った。少女マンガ誌の編集部が舞台で、そこに放り込まれた(文芸関係の本を志望してた)若者がいろいろ振り回される、っつーお話で、必然的に門外漢に対して、少女マンガの文法的なところを割と良い感じに説明してくれるパートがあったりして、そこが結構楽しいんだった。少女マンガの読み方わからん人に、案外良い副読本的存在に…なるかな?

ノイタミナ枠の二本は共に最終回。「フラクタル」は、うーん、いろんな物を「良さげ」、「深げ」、みたいな「げ」止まりで投げちゃったまま終わった、って感じだな。「放浪息子」の方はかなり良い感じ。でたらめに面白い、と言う方面ではなく、妙にしみじみしつつ、時折どきっとさせるようなことをやらかしてくる、みたいな。千葉さん、最優秀助演女優賞です(w。

「俺たちに翼はない」とニコ動で見た「シュタインズ・ゲート」は、どちらも、今はおかしなことをやってますけど、そのうちびっくりするようなことが待ってまっせー、ってあたりを狙っているのだろうな。果たしてこっちがびっくりするかどうかはわからんけどね。「フリージング」は、まあ深夜標準。

木曜深夜。「Aチャンネル」は、これはこれでちょっと面白いのかな? て気はしてきたかも。かーいい顔して、案外変態さんが揃ってるんだな、これ(w。「えん魔くん」は、まあどうでも良いかなあ。


2011-04-17 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「TIGER & BUNNY」、「DOG DAYS」、「よんでますよ アザゼルさん」、「変ゼミ」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「スイートプリキュア♪」。「蒼のなんとか」は見逃した。いや、最近radiko聴くようになって、必然的に阪神戦があるとそっちを聴いちゃってね。やっぱ野球はラジオに限るわ。85年の大盛り上がり大会の時も、わたしゃラジオで追っかけてたんですが、当時実況を担当されてた楠さんが、まだ現役で喋ってらっしゃっててなんだか嬉しかった。当時のABCラジオは、くすさん、わささん、たけさん、なぜかカナにすると二文字のアナウンサーさんが阪神戦の実況をやってたんだよね。

話が大きくずれた。土曜深夜の分。「TIGER…」はまあ手堅い作り、「バスカッシュ」ほどわからん方向には行かないで済みそうかな。その分良くわからん変さ、みたいなものは薄そうではあるけれど。「DOG DAYS」は、切っても良いかなあ。続く「アザゼルさん」と「変ゼミ」もニコ動で見れば済むって話もあるし、今期のアニメシャワーは少々低調かしらね。

日曜朝。「ゴーカイジャー」はガオレッド登場。ガオレンジャーも10年前になるのか。それにしては変わってないなあ。お話の方は、海賊達のふるまいの根っこにある物が、ガオレッドにも共感できる物だった、ってあたりの描き込み、もう一歩突っ込んで欲しかったような気はしないでもない。

「OOO」はいろんな謎が部分的にせよ明らかにされるような回。オーズの秘密、みたいなものははちょっと薄い描き方かもわからんな。逆にここに来て、ようやく真木博士の持ってる怪しさに対する説明がなされ始めた感じで、そこはちょっと興味津々かも。

「プリキュア」は、まあなんだ、三人目、案外早めのお披露目って事になるんでしょうかね。


2011-04-18 [長年日記] この日を編集

[HTML] プチメモ

完全に自分用。

CSSスプライトを利用してナビゲーションを作る→イメージに透過pngを使う→IE6用にDD balatedPNGを導入→IE6でhover時に表示がずれる。

対処方法…なさげ。

ローカルでチェックしてる時は発生せず、サーバに上げるとずれるってのもなんだか妙な話ではある。透過gifでなら起きないので、IE6だけgifで表示するようにしてみた。若干エッジが汚くなるけど、しゃあないね。

[Books] ハーモニー

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)(伊藤 計劃) 伊藤計劃 著
カバーデザイン 水戸部功
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031019-6 \720(税別)

SF初心者の頃に出会いたかった一冊

21世紀初頭に吹き荒れた<大災禍(ザ・メールシュトローム)>と呼ばれるカタストロフは、全世界に巨大な爪痕を残し、この災厄を経て、人類はそれまでの国家や政府と言った管理体制を捨てて、政府(ガヴァメント)から生府ヴァイガメントの支配という、人類全体の福祉と厚生を最重要目標に据えた管理社会が誕生することになった。それはWatchMeと呼ばれるナノマシンが人間から病苦を解放し、さらに心身ともに不健康と思われる物も軒並み排除してしまう世界。そこに住まう人々はねたみもそねみも知らず、不摂生とは縁遠く、抑制と調和に満ちた、穏やかなユートピアの住人達。だが、そんな理想郷のような穏やかな世界を、心の底から忌み嫌う人々もごく少数ながら存在していた。私、霧慧トァンが出会った少女、御冷ミァハ。彼女こそがそんな存在だったのだ…。

虐殺器官」のイメージが強くあったせいか、意に反するように出だしが非常に(自分のイメージの中の)ライトノベル的というか、「ん? 今回はセカイ系なの?」的印象をこちらに持たせてくれたので、おかしな方向で警戒感を持って読んでいったのだけれども、伊藤計劃はそんなに甘くはないぜと言う展開で、序盤のそんな、ある意味(読んでないけど)「ハルヒ」っぽさはあっという間に置き去りにされ、続いてやってくるのは、いかにも「虐殺器官」の著者的な、現在ただいまの社会に満ちている病理のようなものとそれに対するひとつの解法を、少々暴力的な描写でつなぎ止めながら、その延長線上にある物はもしかしたらこんな物になるかもしれないんだぜ、という可能性について描いていく。ここで語られるのは「種」としてのヒトがこれから先選ぶかもしれない選択肢のひとつ。そしてそれは一件口当たり良く、全ての人にとって理想的な世界を実現するもののように見えるのだが、実は、と。

HTMLを彷彿とさせる一種のマークアップ言語、ETMLが随所に挟まる構成が、一種の記述SFなのかな、と思わせるところもあるのだが、この辺は読み進んで行くにつれて、そういう一面も持ちつつ、さらにもっと深い意味が持たされていたことも分かってくる。全ては先に述べた、人類社会の未来に待っている解法がもたらした物のひとつ、というしかけ。

セカイ系かと思わせるイントロから始まった本作は、案外オーソドックスな構成のSFミステリとして進んでいき、少々うーむと考え込んでしまう結末を迎える。そこまでの流れは案外シンプルでそれなりに既視感もあり、ラストもまあありがち、と言っても良い展開だ。読む前に身構えちゃって損したって感じかな。すっきりとした作りで、どちらかと言えば書ききれてない感もある作品だった。

ただまあこの書き切れてない感、っていうのは、多分自分がそれなりに歳喰っていて、そこそこの数のSFを読んで来たがゆえに、何となく非常に上っ面なところで、本書を読んでいく過程において「あ、○○っぽい」的な感覚が出てきてしまって、本書の良さを素直に受け取れないでいたのかもしれない。

なので、本書が本格的に読む数冊目ぐらいのSF、と言う人がこれをどう読むのか、ちょっと興味があるな。多分自分なんかより相当ワクワクドキドキしながらお話を追っていけるんじゃないだろうか。青二才のSF読みだった自分が山田正紀の「神狩り」にぶち当った時の「ナンダ、コレハ」的高揚感を感じた時のあの気分に近い物を感じられるんじゃないか、と思うんだな。

それがセンス・オヴ・ワンダーってやつだよね。

ざっくり例えるけど、伊藤計劃さんって方はゼロ年代とやら以降の日本SFにおいて、神林長平と山田正紀の役割を引き継いでいける人だったのかもしれないな、と思った。詮無きことではありますが、惜しいことです。

★★★★

[News] 訃報

アニメ監督・出崎統さん死去 「あしたのジョー」(asahi.com)。67歳というのはちょっと早すぎるよなあ。もっと作品を見たかった、というところももちろんあるけど、たくさん仕事をやってきて、ようやくこれからは、少しは余生を楽しもうかってお歳ではないですか。まあクリエイティヴな仕事に携わる人にとっては、ものを作っている時間こそが人生って事であって、それ以外なんてのは別に無くても良いパートであるのかもしれないけれども。

自分はあまり良い出崎ファンではなかったという自覚もあるにはあるのですが、それでも忘れられない作品を送ってくれた方であることは間違いないわけで。お疲れさまでした、どうかごゆっくり。


2011-04-19 [長年日記] この日を編集

[Baseball] カッタデー!! は良いんだけど

新井(弟)のサヨナラヒットは大変めでたいけど、やらんでいい点をあげちゃっているよなあ。延長が続き、決め手がなく、相手チームを突き放せない、ってのはどう見ても守りに穴があるとしか思えんわけで、ジョーとアニキには夏ぐらいまで休んでてくれた方がいいんじゃないかと思うんだけどねえ。


2011-04-20 [長年日記] この日を編集

[web][HTML] 拡散希望

…と、ここで書いてもあまり意味はないけど。闇黒日記経由で、時間をかけるだけムダな「都市伝説SEO技」16選 など10+2記事(海外&国内SEO情報) (Web担当者Forum)。

ざっとでもいいから読んで欲しい人の数は片手では足りないが、たぶんそういう連中はこれ読んでも、どー言うことなのかわかってくれないんだろうなあ。

ちなみに自分の周辺では、Hn周りに過大な期待を抱く人がすんげー多いです。

[Anime] 定期視聴番組

「デッドマン・ワンダーランド」、「世界一初恋」、「C」、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」。「アスタロッテのおもちゃ」は切る方向で。何やら週の前半、相当面白げな作品が並んだ感じ。出だしから暗い方向にシフトしまくった「エウレカセブン」のテイストの「デッドマン…」、意外に真っ当に話を作ってきてる「世界一…」ときて、かなり攻めてきた感じのノイタミナ枠の二本。「C」は作品のシチュエーションの部分に捻りを加えてきた感じで、そこは面白いとも思うし、この先失速しそうな心配もあるしでどうなることやら。一回目はなかなか面白かったです。

(関東は速かったから)一回目が放映された時点で某方面で話題騒然だったらしい「あの花…」、自分もかなり好きだった「とらドラ!」、「超電磁砲」の長井監督の新作と言うことで興味津々で見たんだけど、なるほど、主人公が自宅警備員ってところで過剰に反応があったのかな、ってところもあるにはあったが、そこを引いてもこれ、かなりレベル高いよね。ノイタミナ枠のアニメはいつもレベル高いところで作品は作られていると思うけど、レベルと一緒に敷居も高くしちゃう傾向があって、そこでなんだかなあと思うことが多い作品が多い気がしてるんだけど、で、本作もやや敷居は高めなのかもしれないけれど、ギリギリ一足で越えられる高さに敷居が設定されていたように思う。で、そのギリギリの敷居の先に、かなり先を考えさせられるネタがちりばめられてるものだから相当感心した。これはかなり注目したいです。

[tDiary] 祝 10周年

tDiaryが10周年になるのでAsakusa.rbにお邪魔して強制祝い(ただのにっき)。自分は2003年ぐらいからのtDiaryユーザなので今年で8年目? 大した貢献もしてないんですが快適に使わせてもらってます。今後ともよろしくお願いしますです、とネットの辺境から軽くエールを。


2011-04-21 途中でバテて翌日追記 [長年日記] この日を編集

[Books] 栄光の<連邦>宙兵隊 ミッション1 異星使節団を守護せよ

栄光の〈連邦〉宙兵隊 ミッション1異星使節団を守護せよ (ハヤカワ文庫 SF ハ 16-1)(タニア・ハフ/増田 幹生/中村 仁美) タニア・ハフ 著/中村仁美 訳
カバーイラスト 増田幹生
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011797-9 \1000(税別)

部隊の半数を失う過酷な戦闘を生き延び、つかの間の休暇を楽しんでいた<連邦>宙兵隊の2等軍曹トリン・カーの許に異例の出頭命令が届く。新たに<連邦>への加盟を検討中の異種族、シルスヴィスへの使節団を警護すると言う名目で、経験豊富な宙兵隊による儀仗兵部隊の選抜を命じられたのだ。外交活動の一環であり、戦闘目的ではないにもかかわらず、なぜ実戦経験のある兵士達が必要なのか? 訝しく思いつつ、休暇を切り上げられて不平たらたらな部下達をまとめ、新任の少尉を加えて新たな任地へ向かうトリンたちだったが……。

進んだ星間航行種族が暴力的な異種族と遭遇し、それへの対抗策として若く(しばしば暴力的な)種族に助力を求めてきて、そこで白羽の矢が立つのが地球人、って流れだと、最近ではポスリーン・ウォーなんてのがあったけど、あちらは基本地球人メイン、こちらは助力してくれる若めの種族が複数あって、種族間の生態的な差異とかが少しお話の流れに影響を与えてくる、なんてあたりがちょっと新機軸か。あとはなんだな、極めてオーソドックスにまとまったエンタティンメント・戦争アクションで、ノリとしてはまあ、アラモの砦だ(著者のイメージはズールー戦争だそうですが)。

殺る気満々で押し寄せる、なにを考えているのか良くわからないヤツらの大軍相手に、勇敢なごく少数の戦士達が戦うって図式は、敵の方を不気味で容赦ない存在として描くがゆえに、どうかすると敵の扱いが外道になってしまい(『ブラックホーク・ダウン』とか)、そこに何となくイヤな感じを抱いてしまうこともあるわけだけど、本書でもその傾向は少々ある。この作品での「敵」は、<連邦>が仲間に引き入れたいと思っている戦闘種族達で、つまりはのちに味方になる種族。それがなぜ敵として襲ってくるのか、って部分については、もちろん説明はあるのだが、その理由がちょっとワガママというかなんというか。事件が起き、それを収束させるためにこういう設定にした感が少々先に立つという感じかな。そこで少々、「勝手なこと言ってらぁ」って気もしてしまうんだな。

とはいえお話の展開自体は、オーソドックスながらもツボは押さえてて、読んでる間はそんなに退屈はしない。事件が本格的に動き始めるまでの前振りがちょっと長すぎるんじゃねーの? とか、主人公達が直面する障害の部分にもう一声欲しい、とか言えば言えるけれども、一応まとまりはあるし、それなりの分量の本を読み切らせるだけの面白さはある。

特筆すべきは、宙兵隊の荒くれ兵士達の会話の部分の面白さだろうか。話の内容とかセリフ回しのテンポなんかがかなり良い感じで、それだけでもお話を楽しく読んでいく原動力になってくれている。翻訳を担当された中村仁美さんも頑張ったのだろうな。そこは認めるし、実際良い仕事だったと思うけど、それだけに本書、野田昌宏さんが訳されたらどうなっていたかな、なんて事もちょっぴり思ったことでした。今となっては詮無きことではあるのですが。

★★★


2011-04-22 [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

「Aチャンネル」、「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」、「魔法少女まどか☆マギカ」。連日阪神が延長の末に負けた影響で「俺たちに翼はない」は録り損ね。

「Aチャンネル」はこれ、かーいらしい絵柄で変態さん大行進! なアニメなんだな。そう思って見ると、これはまあこれでいいのかもわからん。「えん魔くん」は、何と言うか気が狂ってる。無茶なりにまあ、狂騒的な楽しさみたいなものはあるかもしれないけどね。

さて、「まどか」。

ラス前はまあ、最終回に向けて上げる回。キュウべえの死角ゼロの正論っぷりとゴトゥーザ様の侠気に惚れる回、ですかね。まどかがなぜに最強の魔女の資質を持っていたのか、ってのの解答が濃縮還元だった、ってのはまあ予想の範囲内として、そのことを多分薄々感づいていたほむほむの心が折れかけたところについにまどか登場、という、お約束ゆえに燃える展開で最終回に続く。街に向かって大災害がやってきそうだ、って描写は、確かに震災のあとには放映しづらいと思う気持ちもわからなくはない。

で、ティロ・フィナーレ。ストーリーの根っこにあるのは意外なくらいオーソドックスなSF的手法。前に自分なりに、ラストは「エンディミオンの覚醒」っぽいのかなあ、なんて書いたけど、まあある意味まどかはアイネイアーの役割を果たしたって事になったのかもしれない。そうでもないのかな。

その上でこの作品の造り手たちは根っこの部分がかなりシビアで、アイネイアーが全て引き受けて変えて見せた世界とはちょっと違う、新しい世界を提示してくるあたりが意欲的というか底意地が悪いというか。

単純に悲劇の方にまとめるでもなく、さりとてみんなハッピー大逆転、に持って行くでもなく、魔女という存在から絶望を取り去った(それがまどかの願いだったわけだからね)世界であっても、それは絶望の無くなった世界ではないのであって、ネガティヴな思念自体はなくなることはなく、さらにはそのネガティヴな思念がまどかの書き換えた世界においてはやはり、インキュベーターたちにはおいしいマテリアルとして残っていて、それを狩るために魔法少女は存在しなければならない、というお話の持って行き方はなんというか、「甘くねえなあ」という感想しか持てないな(私は大甘なエンディングを好むものです)。

んだから、まどかが願った世界ではやはりその存在に辻褄を合わせられないさやかは消えざるを得ない、とか、無限に繰り返される魔女との戦いを繰り広げてきたほむらは、まどかが書き換えた世界においても、まどかとの記憶をつなぎ止める存在であったがゆえに、新たな世界におけるおそらく希少な存在であるところの魔女に進化して戦い続けるって事になったんではないのかな、と思わせるラストとか、いろいろ簡単には終わらせてくれねえなあと言う感じだ。

それが狙いなんだよ、と言われればそれまでだけど、そこで(見てる側が、勝手に)いろいろ話を拡げようと思わせるだけの力がこの作品にあった、ってのも確かな所なんだろう。

いろんな意味で目の離せない作品であったことは確かでございました。1クールもののアニメって、いろいろハンデを負う物って印象があるんだけど、こいつは逆に、1クールであることを最大限に利用した作品であった、といえるのではないだろうかね。や、すばらしく面白かったです。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●実に腑に落ちる感想、ありがとうございます!(へべれけでしたが:殴) ●個人的にはかしんたんの「まどか☆ゲッター」..]

rover [それは素直に泣けるラストですね。なんつーかその素直さを、誰かさん(誰とは言わんが)が嫌がったんではないかなあと思った..]


2011-04-23 [長年日記] この日を編集

[Books] アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風

アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)(神林長平) 神林長平 著
カバーイラスト 長谷川正治
カバーデザイン 岩郷重力 + Y・S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031024-0 \840(税別)

思えば遠くに来たもんだ

地球にいるリン・ジャクスンの許に届いた一通の手紙。それはFAFに所属する情報将校、ロンバート大佐から、リンを通じて全人類に対して伝えられる衝撃的なメッセージだった。ロンバート大佐は自らをジャムと化し、ジャムの力を行使してFAFを無力化し、地球に対して宣戦を布告する、と言う物だった。一方FAFが展開する惑星フェアリィでは、ロンバート大佐によるクーデターとそれに呼応するジャムの大攻勢を事前に予知していた特殊戦を中心にしたFAFによる対抗作戦が進行していたのだが…

「雪風」の第一作を読んだのは自分がまだ学生だった頃。第一作ではマン・マシン・インターフェースを仲立ちにした存在と認識の物語、と言うように解釈してる。その15年後に発表された「グッドラック」では、認識、と言うテーマにさらに一歩踏み込んで、雪風という特殊なAIを間に挟んだ人類とジャムという全く異なる知的生命の間でのコミュニケーション、と言うテーマが語られていた、と思う。

で、三作目になる本書。ここで語られるのは、第二作が発表されてから現在に至るまでにSFが取り上げてきた新しめの話題である、(量子コンピュータを仲立ちにした)並行世界であったり、記述と言うテーマだったりを下敷きにした上で語られる、「リアルとはなんだ?」と言うことなのだろうな、とロートルSF読みは思ってる。合ってるかどうかは知らない。

で、このテーマに斬り込むために神林長平がやっているのは、なんて言うんだろう、神林長平式魔術的リアリズムの導入、とでも言うようなものだろうか。リアルとアンリアルの境界はどこにあるのか、その境界は動かすことの出来ない物なのか、境界が動かせるとしたら何が起きるのか、そもそもAにとってのリアルは、Bにとってもリアルたり得るのか、といった所への思考実験的な描写がかなりの部分を占め、「雪風」の大きなウリであるところの、たたみ掛けるメカ描写の方は今回かなり控えめになってきている。そこの所の不満は正直あるんだが、リアルとアンリアル、現実と仮想現実(仮に想うから仮想なんだよ、ってのは、なんだかすごい解釈だと思ったよ)に微妙なずれを生じさせ、その中で行われる会話劇のパートが、少々読んでるこちらが混乱してしまうところもあるにはあるけれど、総じて読む側に高いテンションを発生させてくれてしまうものだから、「あれ?」と思いながらもページを繰るのをやめられない、と言う不思議な作りの本になっている。つまりはこれが、キャリアが産み出す技巧と言うことなんだろうか。

最初の「雪風」はそのたたみ掛けてくる勢いがページを繰らせた。続く「グッドラック」は待望の続編、というヒキがページを繰らせた(もちろんそれだけではなく、読んでいくうちにこれは前の『雪風』から何歩も先に、登場人物も作者も進んでいるのだ、オレは取り残されかけているぞ、的焦りもあったわけだけどね)。そして本作は、もはや最初の「雪風」とは全く違うところにいる雪風たちのお話を体験している気分になってしまうような作品として自分の所にやってきた。おかしな話だけど、「アンブロークン アロー」ならGONZOのアニメーションの「あの」絵が案外合うんじゃないかという気がしてしまうんだ(w。それはダメだ、という意味じゃあなく、今まで文字を追い、漠然とした絵を自分の中で描いていたけど実は絵になっていなかった「雪風」の世界が、本書では、何やら判りづらい描写が連続するにも関わらず、根っこの所ではブレない絵を描いている、って事になるんじゃないだろうか。

著者が雪風を(それが生まれた時に)どうしたかったのか、もちろん判りようもないけれど、雪風がジャムとの戦いやFAFの面々とのコミュニケーションのやりとりを経て想像を絶する戦闘知性体に成長したように、「戦闘妖精 雪風」も、その時々のSFと言うジャンルの動きを敏感に感知、吸収して咀嚼することで、常に第一線に居つづけることの出来る表現の力、みたいな物を持っている、ってことを感じさせられた。しかもそれを、エンタティンメントとして成立する範囲内で。

それはかなり、すごいことだと思う。

★★★★

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)(神林 長平) グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)(神林 長平)

いないと思うけど、前のお話読んでない人は、ちゃんと前作も読んでからこいつに立ち向かってね。


2011-04-24 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組

「TIGER & BUNNY」、「DOG DAYS」、「よんでますよ アザゼルさん」、「変ゼミ」、「海賊戦隊ゴーカイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「スイートプリキュア♪」、ニコ動で「花咲くいろは」。土曜深夜の「アニメシャワー」枠、今期はちょっと低調傾向かな。ちゃんと作ってるしそれなりに質も高いんだけど、同時にどーでも良い感も満載、みたいな。

日曜朝。「ゴーカイジャー」、ルカの「本気」ってのはつまりズルをかますって事なんだよね? ズルかましの本気が物事を解決に導くってのはどうなんだ? と思った。正義の味方なんだからね。

「OOO」はエイジくんが紫のバカな人になる回、でいいですか(^^;)? 「プリキュア」は新しいプリキュアが当面、二足のわらじを履かざるを得ない、ってあたりに新機軸、って事なんでしょうかね。

「いろは」は妙なところでこれは深夜アニメです、を主張してきた感じ。「まどか」以降、深夜アニメの3話目では、なにかショッキングなことをやるべきだ、みたいなコンセンサスでも出来たんでしょうかね。TUXさん、お昼の一時に「きっこうしばり」はちょっとヤバイっすよね。や、おっちゃんは大歓迎なんですけど(^^;)。

あ、「青のなんとか」、まだ見てないや。

[web] 今日のニコ動でクスクス

若干まるしー的なところでこう言うのにリンク張って良いものか悩むところではあるがまあいいか。タイトルは「まどか☆マギカキャラでカラオケに行くとこうなる+α」。曲と並び順の選択、そしてお前らのコメントの的確さに笑った。ほんとにこのメンツでカラオケ行ったら、まずキタエリとシンタスがマイクの取り合いしそうな気がするよ(w。

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TUX [●♪ほ〜むら〜、でマジ噴きしました(笑)]

rover [いくら何でもそのてるてる坊主はアカンだろーと思ったです(^^;)]


2011-04-25 [長年日記] この日を編集

[Day] メガネ新調

メガネ二本今使ってるメガネだと、ディスプレイはちゃんと見えるんだけど、最近本を読むのが少々苦痛になってきてしまって。新聞は読めるんだけど文庫本とかになると妙に文字がぶれるというか。

ちょっと我慢できない感じに読みづらくなってきたので、去年拵えたお店に出かけてこんな感じなんですが、と。調べてもらったら老眼の具合が少々進行してるのと、あとは前に作ったメガネがそもそも度を控えめにしてたものだから、近い方が見づらくなってきてるんでしょう、と。ディスプレイと手許の本、両方ちゃんと見たい場合だと、遠近両用ならぬ近々両用(30センチぐらいと60センチぐらいの距離にピントが合う)、なんていうレンズもあるらしいんだけど、試してみたら自分にはまだ速かったようで、60センチ側がちゃんと見えない感じだ。

ってことでちょっとだけ近い方を見るパワーをアップさせた版のメガネを作ってもらったです。手前のちょっと縁の太めな方。前のメガネが田舎の高校の倫社の先生(実家は寺)風だったとしたら、新しい方は羽振りの良くない消費者金融の経理担当者風味、って感じかな。いずれにしても冴えないオッサンだけど、いいの、本が読めたら。

[Day] 社名晒すぞ、しまいにゃ

メガネ作りに出かけようと出動準備してる最中に届いたメール。いつもの困ったちゃん2号、DG君からで、「クライアントに請求書を出していなかったので、先月末の請求書の入金は次月にさせて欲しいのですが大丈夫でしょうか?」ですと。

大丈夫なわけはないよね。

いろいろ言うべきなのかもしれんのだけど、DG君だからなあと思うと、色々しょーがねえんだろうなあ、と思えてしまって、「早めに入金してよね」って返事するにとどめてしまった自分は、何かを悟ったんだろうか、それとも何かを諦めたんだろうか。

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す・みけーん [資金繰りショートするー]


2011-04-26 [長年日記] この日を編集

[Anime][web] 朝アニメ

ニコ動で「日常」、「そふてにっ」の二本。おかしなのの二本立て。で、文句なしにおかしい。不条理とエロパロの二本立て、失笑気味に楽しませて頂きましたよ。


2011-04-28 まーた一日遅れ [長年日記] この日を編集

[Anime] 定期視聴番組

「青の祓魔師」、「デッドマン・ワンダーランド」、「世界一初恋」、「C」、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」。「俺たちに翼はない」はたぶん切る。「シュタインズ・ゲート」は見る気があったらニコ動で、なんだけど元のゲームも知らんのでもう一つ楽しみどころが判らん、みたいなとこもある。

さて日5を今ごろになって、しかも一回目を見てない状態での観賞になった「青の祓魔師」。もとは「ジャンプ」系のマンガだそうで、んまあ確かに厨二的、といえるか。兄が岡本信彦で弟が福山潤、ってのがちょっと変わってんな、とか思った。

「デッドマン…」と「世界一…」、あと「C」はまあ、そこそこのラインで安定してる感じ。「あの花」は、これはざっくりした話、メンマを成仏(?)させる手段を自宅警備員が模索していく流れの中で、子供時代の友人たち、ひとりひとりの「あの頃」から今に至る物語が語られて、みたいな構成になっていくのだろうかね。なんだろなー、この切ない感じは。やや地味だけど、良いっすね。


2011-04-29 [長年日記] この日を編集

[Books] シリンダー世界111

シリンダー世界111 (ハヤカワ文庫SF)(アダム=トロイ カストロ/Adam‐Troy Castro/小野田 和子) アダム=トロイ・カストロ 著/小野田和子 訳
カバーイラスト Stephan Martiniere
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011800-6 \1100(税別)

わんわん!(わんわん!)さむわーん、えるす(意味はあるような、ないような)

その出自も定かではないが、今や人類をはるかに超える技術力と影響力を持つに至った集合人口知性体、<AIソース>。彼らによって建造されたシリンダー型宇宙ステーション、"111"。それは直径1000キロ、全長は10万キロに及ぶ想像を絶する巨大コロニー状の建造物。だが、111が通常のコロニー型構造物と大きく異なるのは、通常生活区域となるべき円筒の外辺周辺には様々な産業廃棄物などが遠心力によって押しつけられた、有毒ガスとヘドロの海と化しており、生物が暮らすことができるのはシリンダーの中央部に複雑に絡みついた、アッパーグロウスと呼ばれる植物の周辺のみ。そこに人類をはじめとしたいくつかの種族と、<AIソース>が造り出した生物たちがしがみつくように暮らしている。そんな111で一件の殺人事件が発生する。状況証拠は<AIソース>の関与を色濃く匂わせているのだが、彼らを敵に回すことなどどの星間航行種族も望んでいない。状況の打破のため、人類文明は捜査官としてアンドレア・コート参事官を111に派遣するのだが…

宇宙に浮かぶ人知を超えた巨大建造物、そこに生息する様々な異種族、とくればどうしても「リングワールド」あたりを連想してしまう。こちらの世界は例えるならば超巨大なスペース・コロニーのど真ん中に、インテグラル・ツリーが通ってるような世界。そこの所の世界や、そこに暮らす生命体たちの構築と描写はかなり念入りで、そこの所の書き込み具合なんかは、帯の惹句にもある「ハードSF」といえなくもない。でも本書はそちら方面にはあまり振れていなくて、そういった様々なハードSF的大道具、小道具は、あくまで作品世界を後ろから支える支柱的な役割を果たすに留まっていて、そうやって固められた世界で語られるのは、SFミステリ。

ちょっとワケありながら腕は確かな女性捜査官が、不可解な事件に立ち向かう、と言うのが基本ラインで、そこの所の謎の部分に、いろんなSF的なアイデアがちりばめられた作品、と言えるかな。で、そこの所の書き込みの念の入りっぷりがかなり濃厚で、何より物語としてかなり完成度が高い。ミステリとしての展開は、ある意味謎解きのための基本常識のどれかが該当するって感じで、ある意味犯人捜しは比較的容易な方と言えなくもないんだけど、お話を読んでいく上でのミスディレクションを誘わせるための材料に、いろいろとSF的アイデアが詰め込まれているあたりで、普通のミステリとはちょっと違った楽しみ方ができるようになっている。そこにプラス、主人公アンドレアの過去のエピソードや<AIソース>という、良く判らん存在が絡んでくることでSF的な方面のヒキにも抜かりはないぞ、と。

度肝を抜くようなワンダーは、ない。ただ、良く練られた職人芸を堪能できる、って所はかなりポイント高かったかな。少々地味だけど、楽しめました。

とはいえ突っ込みたいところも、ふたつばかりあるんだけどね。
その1・「すべからく」の使い方間違ってる。言葉は変わっていくものだから、いつかは「すべからく」ニアリ・イコール「すべて」の意で使われるようにあるのかもしれないけど、(webでの書き散らしとかはともかく)普通の出版社が不用意に、「すべて」側で使うのはどうかな、と思うな。
その2・最近のハヤカワさん、帯の惹句がJAROに通報したくなるレベルなのはどうしたことだ? 「栄光の<連邦>宙兵隊」の、押し寄せる敵種族、100万体も大概だと思ったけど、本書の帯もミステリ仕立てで展開する傑作ハードSF巨編!なんちゃって。違うよ、本書は「ハードSF仕立てで展開する傑作ミステリSF巨編!」だよ。「傑作」、「巨編」についてもまあ、評価は読んだ人によって分かれるところではあるだろうけど。

★★★☆

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寸゛@たじまや [昔からハヤカワの煽りでよく使われた「抱腹絶倒」というのもなかなか。]

rover [先ほど読み終えたハヤカワSFでは、「波乱万丈」でございました(w。]


2011-04-30 [長年日記] この日を編集

[Books] 闇の船

闇の船 (ハヤカワ文庫 SF ホ 9-1)(サラ・A・ホイト/Sparth/赤尾 秀子) サラ・A・ホイト 著/赤尾秀子 訳
カバーイラスト Sparth
カバーデザイン 鈴木大輔(ソウルデザイン)
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011801-3 \1100(税別)

カロリーオフのマキャフリィ

地球を統べる統治評議会の重要メンバーを父に持つ跳ねっ返り娘、アテナ。跳ねっ返りとは言え、貴族としての務めも果たすべく父に同行して環地球ステーションへの訪問セレモニーを終え、地球に帰還する宇宙船の中で、彼女は何かが起こっていることに気がついた。絶対安全なはずの父のクルーザーの中で、何者かが彼女を拉致しようと動いているのだ。きわどいところで救命ポッドで脱出したアテナだったが、追っ手を振り切るために突入した危険宙域で彼女が遭遇したのは、かつて地球が大荒廃する原因を作ったと言われる人造生命体、ミュールが操ると言われる、伝説の"闇の船"だった…。

まあ言うてしまえば選ばれたベストカップル(女の方がややイニシアティブとってます)が、最初のギクシャク感を乗り越えて、最終的には辺りもはばからずキャッキャウフフするようになる話。そこにSF的な味付けとして、荒廃していく地球文明を救うための人工生命体やら、地球文明から離脱したちょいとユートピア風味のコロニーの異世界描写とかでお話を膨らませていくような小説。そういう話なんだ、というのは割と早い段階で割れるので、過大な期待をせずに読んでいけたのが良かったのか、逆に「おお、そういう捻りか」なんて部分もあったし、それなりにボリュームもある本なので、軽めでそこそこ時間を潰せるエンタティンメント作品としては、悪くない。特に中盤あたりのお話の持って行き方は、割とマキャフリィっぽいところがあってそれなりに読ませるし、全体的に訳者の赤尾秀子さんががんばったんだろうな、と思わせるウェン・スペンサーっぽい文体も、それはそれで楽しめる。

そんな感じで中盤まではそれなりに読めるんだけど、残りのページが少なくなっていくのに、お話の展開がなかなか動いてくれず、終盤に向けて「これ、ちゃんと終わるの?」的不安が頭をもたげてくるのがなんともはや。で、その不安がかなり的中してしまうあたりも、ちょっとね。まあそこまでの流れがそれほど悪くないと思える物だったので、個人的には苦笑混じりに「これはこれでまあいいか」って済ませることもできるんだけど、「なんだこれ」って思う読者さんも結構いるのかもしれないな(amazonでは結構酷評されてるようですな)。

どうだろ、マキャフリィの「フリーダムズ ほにゃらら」とか「ダミア…」で「これはダメだー」と思った方、あそこまでは行ってないのである意味その辺が分水嶺になるかも。「歌う船」のシリーズが大丈夫なら、まあそこそこ楽しめるんじゃないでしょうかね。

さてこいつも帯が「JAROに言うぞ」レベル。「波乱万丈の宇宙冒険SF」……、全く違います。

★★★


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