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今回もアマンダ・ギャレットもの、「攻撃目標を殲滅せよ ステルス艦カニンガムⅢ」(書影はamazon、ユーズドのみ)。南太平洋に暗躍する海賊たち、今や彼らは単純な海賊行為のみならず、地球に帰還した人工衛星の回収チームなどを襲撃し、そのハイテク機器を転売して巨万の理を得る、といった活動にまで手を広げている。事態を重視した米国は、アマンダ・ギャレット大佐の指揮するシーファイター任務部隊をインドネシアに派遣する…。
「ステルス艦カニンガム」を名乗ってはいるが、本作では「カニンガム」は元副長のヒロが指揮、アマンダは前作同様ステルスホバークラフトが座乗艦。シリーズものですよ、ということを強調したかったと言うことなんだろうか。
さてお話は、このシリーズの持ち味でもある、敵にも事情がありますよ、というところを保持しつつ、これまで存在は認知していてもほとんど顔を合わせる事のなかった敵側の首領とアマンダがはじめてがっつり顔合わせをし、さらにがっつりからしっぽりまで突き進んでしまうというね(^^;。
インドネシアに本拠を置く巨大財閥、ハーコナングループの総帥、マカラ・ハーコナンが今回の敵方。巨万の富を築き、人間的魅力にも富み、南太平洋に点在する古来の小部族たちの独立運動に援助を惜しまない、という現代のネモ艇長みたいな人。ただ、その援助活動の内容が海賊活動をベースにしている、という時点でアマンダとハーコナンは惹かれあいながらも対立する、というのがお話の内容。全体にこのシリーズならではの魅力はあると思うんだが、シリーズものゆえに不可避な、いろんな物のインフレーションが発生してしまい、結果お話が少々荒唐無稽な方向に走ってしまったような気がする。そこで少々、残念賞寄りに出来上がってしまったような気はするな。
あと、どうでもいい話ですが本書、冒頭で過去のさまざまな冒険小説の作者と彼らが創造したヒーローに謝辞が捧げられてるんですが、そのラストを飾るのがカワモリ・ショウジ、ミキモト・ハルヒコ、ハヤセ・ミサ
。前々作の件、著者は確信犯だったんですね(w。
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