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ひこ田中 著
光文社新書 Kindle Unlimited版
「子供の成長」を描いてきたはずの児童向けメディアのさまざまな作品たちが、いつしか「成長」への描写を軽めに済ますようになってきたのはどういう理由があるのか。テレビゲーム、テレビアニメ、特撮、コミックス、児童文学などさまざまなメディアの実例を引きながら考察していく。
著者のひこ田中さんは児童文学者で、ジャンルは少し違うけど映画化もされた「お引越し」の著者でもある人。本書は子供向けのさまざまなジャンルのメディアで、時代にそってその表現の中で登場人物の成長、という点にスポットライトを当て、どのような表現がなされてきたのか、を紹介していく本。ライムスター宇多丸さんが「シネマハスラー」で劇場版「スイートプリキュア」評をやったときに参考文献として挙げていた(挙げていたのは作家のふるきゃんさんだったけど)本で、読めるかな? と思って検索してみたらKindle Unlimitedで読めることがわかったのでダウンロードして読んでみた。
基本的にさまざまなジャンルで、「子供の成長」というか「子供が大人に一歩近づく」という描写がどのような形で表現されてきているか、を淡々と紹介していく本。キモになるのはさまざまなジャンルで主人公に用意される、乗り越えるべき目標であったり障害であったりがどんな風に変わっていったか、に考察を加えていく。ここで注目されるのは作り手の思惑。
特に歴史の浅いビデオゲーム(本書ではドラクエとFFのシリーズ)でわかりやすいんだけど、作り手側がその都度想定しているであろう受け手のレベルの予測と、その予測に基づいた作り手側の「ここまでは達成すべきタスク」であろうという線引きの、その線を引くラインがシリーズが進むにつれて後退していく様子が紹介されているあたりはちょっと興味深かった。前作ではここまで追い込んだ、なので今回はさらにここまで追い込むレベルをキツくする、という流れが限界まで来ると、「ここから先は君たち自身が自由に考えてよ」に落ちつかざるを得ない状況に陥ってしまう、というのは割に納得できる。「成長」をキイ・ワードにさまざまなタスクをプレイヤーに課してきたビデオゲームが、課すべきタスクが手詰まりになってきたときに取った手段が「自由にやれ」だった、というのはそれなりに示唆に富む、と言えるかもわからん。
主人公を成長させる、ということが特定のジャンルの「物語」にとって必要不可欠だった世界が、いつしかそこはさほど重要じゃ無い、という世相に変わったときに何が求められるのか、を考察するような、そこは割と投げてるような形になっているように思えるのは、ここまでの流れはそれなりに分析できるけど、この先どうなるかはさっぱり解らんよ、というのが大きいのかもな、とは思った。
どんなジャンルであれ「ここで売る」的な方針の下に動いていたメディア屋さんたちが、今は「ここで売っていい…のかな」って状態で若干腰が引けているのかもしれないね。
そこらあたりの状況説明的なところは結構面白かった。著者自身がどうしたいのか、てところはやや希薄。なので「今こうなってるかもしれないですよ」以上の何かを得るにはそれなりの想像(妄想?)力が要求されるかもしれない。そこに思いをいたす面白さ…があるかどうか、買っても良いくらいの価値があるかどうか、の判断は自己責任でお願いします、ってことになりますかね。自分は一回は読む価値はある、とは思いましたよ(^^;
2011-11-20 |
ザ・シネマハスラー 20111119 「スイートプリキュア♪」 (35:55) アナグリフ式3Dメガネ 池田洋子 模索を続けてついに来 隠れて見てる小学生は 「この人のトークは止 中学あたりで何故かラ できかけ人間www.. |
★★★☆
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