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来たよ。とりあえずインストールはしたけどどこがどう変わった、ってのが劇的に判るようなもんでもなく。まあしばらく使ってみたら、違いが分かるかも知れませんが。そうそう、「話し言葉中部北陸」、これでも試してみるか。
ATOK来たがいぜー、インストールのことはしてみたがやけどー、どんな画家ねー。
惜しいな、画家、かあ。
例のトミーのマグナムパトレーラー。本日発送分の包みを持って郵便局に行ったら、ででんと一個、置いてあった。結構デカいもんだね。思わず局のおばちゃんと「おーこれがー」「そうそう、どんなんなってるか、ちょっと中見てみたいですよね」などと会話が弾んだりして。それにしても、ニュースによれば在庫も含めて15万個の返品。一個6980円で10億4700万円の返金…うへえ。
オトナのマニヤな連中は、きっと返品しないでしばらく寝かしとくんだろうねえ(w。
タイトルは「熱砂の放浪者」。例によって生モノなので急いで読む。古代機械によってグインが飛ばされた先は、一人残らず予想通りであっただろう、ノスフェラス。グインはそこでグラチウスと再び出会い、二人はつかの間の同行者として、ともに「樟気の谷」をめざす。そこにはこの世界最大の謎、星船がかつてともに滅びた古代都市カナンの、数百万の浮かばれぬ魂とともに眠っているのだ…。
というわけで。前半はグインの回想がだらだら、途中参加のグラチーが愉快なじいさん兼さすがに三大魔道師の一人でもあるわいと思わせるところを見せ、後半はいよいよ星船の元へ。ようやくグインは「北の賢者」ロカンドラスと出会い、自分自身の秘密に迫るため星船の内部へと向かう………。
なんて書くとそれなりに面白そうな話に見えてくる、というかまあマシなほうなんじゃないですか最近のグインのレベルで考えたら。そりゃロカンドラスがガイガーカウンター作ってたり、グインの身体は放射能を帯びてるから、放射線の中で行動してもスカールみたいなことにはならない、なんて何がなんだか良くわからん説明があったり、グラチーが突然「ラブコール」なんて単語を口にしたり、えーとえーと、ツッコミどころは今回も満載なんだけどそれでもまだマシ。ロカンドラスの登場と絶妙の次巻へのヒキ(凄いや温帯、まるでプロ作家みたいだ…あれっ?)のおかげで私、続きが読みたいと思っちゃったもの(w 。
ただやっぱり、古代機械の時もさんざん言われたけど、温帯のSF小物描写のセンスは、60年代で止まってるんだよなあ。きっとSF読むの、若いうちで止まっちゃってるんだろうな、と思いましたわ。
とにかくあと7冊だ、がんばれオレ。
それはともかく。いろんなところで温帯、「パロが好きー」「ナリス様好きー」とか言ってて、実際パロ関連の描写って彼女なりに全力で、しつこいぐらいにその優美さを讃えるべくThinkpadのキーを叩いているんだろうけれど、なぜかそれより、どろどろ、ぬとぬと、ぐちゃぐちゃした生物がうようよし、サルの毛を剃ったようなセムと、頭悪そうな巨人、ラゴンが暮らすノスフェラスの描写の方がはるかにいきいきと、読む方に伝わってくるってのはなんでなんだろうね。サイコドクター楷恭介ならどういう分析をするんだろうか。
「ジパング」、「グレネーダー」、「砂ぼうず」、「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダー響鬼」、「ふたりはプリキュアMaxHeart」。新番組が二つ、最終回が一つ。「砂ぼうず」はゴンゾなのか。面白いような気はするが、これを面白がるのは、なんか作り手の策にウマウマと乗っちまうような気もしてそこはちょっとシャクな気も。「プリキュア」は、ああ、ハナちゃん。
さて「デカレンジャー」は最終回(#50:「フォーエバー・デカレンジャー」)。んまあこれはこの終わり方以外にないよね。最後まで元気があって楽しめた。できればエージェント・アブレラの「実はすげえ悪党」の仄めかしを、もう少し念入りにやって欲しかったような気はするけど。
「響鬼」(二之巻 咆える蜘蛛)は、うわあ、コヤイドム(ちゃうちゃう)。相変わらず悪ふざけが過ぎると感じる部分もあるんだけど、このビジュアル的なショックは、いい方向で驚かされたっす。
それにしてもあれだな、これぐらい「仮面ライダー」の冠の不似合いなライダーも居ませんな。素直に「響鬼」だけでやってくれたら、むしろ応援する気になってたかも知れんなあ、なんて思ったりして。
いやもちろん世の中には、「おとなのじじょう」って物がある事は、重々承知してはいるんですが。
「バンキシャ」見てたら、例の愛知のショッピングセンターの殺人事件についてコメントを求められた渡辺淳一が、「この犯人は間違いなく精神病だね」などと口走っておった。迂闊なエロ文士だな。後で訂正が入ってたけど。
「義経」もその前座の黄門様トークアニメ(違)も見てますが、えーと、これはつまり前座がロリコン(ついにシャープ警部もロリーである事が判明してしまいましたな)、真打ちはモーホー路線一直線、という解釈で…いいのかな? などと今ごろ草加君口調になってみたりする。
あーあと静役の石原さとみが想像を絶するダイコンで激しく萎えた。
あーちなみに「義経」なんすけど、日刊オードリーさん版の「義経」のサブタイトルがすんげーツボで、じつは本放送よりこっちの方が楽しみだったりして。
電池の持ちが悪くなってきているような気がする。メールを幾つか受けると(まあ古本屋への注文メールなので、そこそこ長文のメールが多いのは確かなんだけど)、たちまちへなへなと電池マークの棒が消えてしまうのですな。ふんむー、まだ1年しか使ってないんだけどなあ。んでもヤマちゃん社長も、au使うならWIN端末にして定額サービス使った方が良い、とか言ってたしなあ(つかヤマちゃん的には、ケータイで電話をかけるな、受けるだけにしろ、つー事だったけど、肝心のあなたからの電話が受けられないのが最大の問題なのですよ、ヤマちゃん)。そろそろWIN端末に乗り換えた方が良いのかしらん。
2ちゃんなんかではすでに話題になってたけど、まだウルトラやるんですな、つか「マックス」の方がリリーフで、ホントだったら「ネクサス」のあとに来るのは本来こっちだったようで。金子blogによると、「デスノート」に入ってる金子組の隣には「ウルトラマンメビウス」の特撮スタッフルームがあるんだそうな。へえ。
なぜかタイのウルトラマンのサイトでお姿が拝見できた(トップのウルトラマンじゃないよ、真ん中へんね)が、なるほど、確かに「ネクサス」系のお顔かも知れないな、とは思った。劇場版も予定されていて、タイトルは「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟〜永遠の勇者たち〜」だとかなんだとか。
で、兄弟ってだれとだれなの?
前々から話は聞いてたんだけど、いよいよ「たちきや」の移転が本決まりになりそうな雰囲気らしい。とにかく良いところが見つかってくれることを祈ってます。今のお店がすばらしく居心地良いんで、それに匹敵するところみつけるのは大変かも知れないけれど。
いまのところ、妙にたおさんがほくそ笑みそうなあたりに有力な候補地があるらしいけど、さてどうなりますか。今の場所での営業は、2/25でいったん終了と言うことになるのだそうな。うーん、一度は顔出したいなあ。
たかはし@梅丘裏日記経由で文庫占い。結果は以下。マークアップはいつものように適宜処理。
乱土 労馬さんは新潮文庫です!
- 新潮文庫さんのあなたは、実直で義理人情に厚いタイプです。他人から受けた恩はきっちり返しますし、困っている人がいれば手を差しのべずにいられません。一言でいうと、とても円満な人格者です。それゆえ、他人と争うことが嫌いで、自分が傷つくことはもちろん、相手が痛手を受けることも苦手です。そういった場面を避けられないときは、自分から身を引いても良いとさえ思うほど。あなたにとっては、人との調和をとったり、お互いに楽しく気分良く過ごせることが、何より大切なのです。また、さっぱりした気性ですから、気に入らないことがあっても根に持つことはありません。どんな環境にも順応できる、たくましさと適応力を持っています。
- 乱土 労馬さんの本当のお母さんは、現在、道頓堀周辺をさまよい歩きながら、あなたの名前を叫んでいます。
うーむなんと言ったらいいのか。意表をついて旺文社文庫あたりに分類されたら、してやったりだったんだけど…。
だいぶ前に入手してたもの。現代教養文庫「バットマンの冒険」(M・H・グリーンバーグ編/佐脇洋平・古沢嘉通 訳) →amazon(ユーズドのみ)
確か夢の屋さんがヤフオクに出してらっしゃったのを見つけ、ラインナップの豪華さについポチッとやっちゃったヤツだったと思う。そういえば夢の屋さん、入院なさってるそうで、お大事になさって下さいませ。
さてそういう事で。バットマン生誕50周年を記念して、SF、ミステリ分野の作家たちが競演する。メンツはロバート・シェクリィ、ヘンリー・スレッサー、ジョー・R・ランズデイル、マックス・アラン・コリンズ、マイク・レズニック、カレン・ヘイバー&ロバート・シルヴァーバーグ、スチュアート・カミンスキーと超豪華。オジサンの大好きなシカゴの爺さま刑事シリーズのカミンスキーがバットマンをどう料理するのかが興味津々で買ったわけですが、そちらの方はちょっと残念で、エイヴ・リーヴァーマンものと言うよりは、彼のもう一つの看板シリーズであるトビー・ピーターズものに繋がるようなお話で、しかもどちらかというとライトな方面でまとめられていた。レズニックもライトな方向のアイデアストーリー。
一方でがっつりと読めるのはランズデイル「地下鉄ジャック」。いかにもこの人らしいダークな風味がバットマンに合っとるなあ、と。映画的な構成もちょっと面白い。
どちらかというとSFチームよりはミステリチームの作品の方にいい感じのお話が集まった、と言えるかも知れない。
それにしてもみんなジョーカー好きやなあ(w。
続く二巻にはアシモフやらエフィンジャーの名前があるんで、ちょいと読んでみたいなあということで消極的に探してはおるんですが、なかなか見つかりませんな。さすがは現代教養文庫。
昨日書くつもりだったんだけど酒に負けて寝ちゃったので。マクラーレンMP4/26(F1通信)。むう、このぐにょーんとえぐれたサイドポンツーンは何を狙っているのだろう。結果的にサイドにできた溝に空気を通すことが直進性の助けになるとか? したら曲がりにくくなったりしないのかしら。インダクションポッドの処理も妙だし。
マクラーレンがけったいなデザイン持ち込むと、あんまり上手くいかんような気がする(といってもバットマン・ディフューザーぐらいしか思いつかんけど)んだけど、これはどうなんだろうな。
「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「夢喰いメリー」、「みつどもえ 増量中」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「スイートプリキュア♪」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」。
イタリアから帰ってきて早々、美琴の罰ゲームに付き合わされるお話だった「禁書」。OPが変わってたけど、この先あすみんにも出番ありって事なんすかね。一方さんまで含め、様々なキャラがちょこちょこ出てきて、それぞれの日常がキャッキャウフフとくり広げられるだけの回、で、
今までで一番面白かった。
元々さえない高校生でしかない上条さん、いくら特殊な能力を持っているからと言ったって、そうそう続々と巨悪をグーパンチ一つで片付けられやしねえだろう、って言う違和感はやっぱりあるんだし、むしろこんな感じで、日常のありきたりの描写をたっぷりやっておいて、その先にちょっぴり変わったことを重ねるぐらいがちょうど良いんだと思うんだけどね。
意外に惹かれるところの多い「夢喰いメリー」。夢魔という存在が必ずしも排除すべき存在ばかりではない、みたいな方に話が進んできてますな。なまじ絵が美しいだけに、ちょいちょい時間足りませんでした、ふうに荒れたところが見受けられたりしたけどね。「みつどもえ」はまあ、普通に面白いです。
日曜朝。「ゴセイジャー」は最終回。まあ最後の盛り上がりに野暮は言うもんじゃないと思うけど、それでもやっぱり、圧倒的に強いブラジラさんを倒すのに、何かしらの理屈が欲しかったような気はするな。
「OOO」はちょっと変わったヤミー登場。正義への欲望を具現化したものが真・仮面ライダー風味というか石ノ森版「Black」というか。禍々しいデザインのライダーって感じでございましたな。何かを暗示したいのかな。
新しい「プリキュア」は、なんだな、「どれみ」が終わったあとに無印飛ばして「スプラッシュスター」が始まったような感じか。長調が良いモンで短調が悪者サイドってのはどーなんだろうとか、激しい方がメロディで優雅な方がリズム、って名前の割り振りは逆の方が良かったんじゃないの? とかちょっとだけ思った。無印で言う、シホリーナっぽい役どころの女の子の片割れが儀武ゆう子なのね。
「STAR DRIVER」はまあまあかな。メカ戦が無いと割と面白いんだよね、これ。でたらめに面白くなるって程の物でもないんだけど。
先日買い取らせていただいた荷物の中に入ってた本。松本利秋 著「戦争民営化-10兆円ビジネスの全貌」(祥伝社新書・書影はamazon)。元フランス外人部隊の兵士にして今は英国の民間軍事会社に籍を置いていた日本人が2005年、イラクで「戦死」した、という事件をツカミに、戦争という国家規模のプロジェクトに、如何に「民間」が関わっているのかを、傭兵の歴史を紐解くところから始めて、最近話題になっている民間軍事会社の成長ぶりまでをわかりやすく解説するような本。
で、わかりやすいのは良いんだけど、なんというかツッコミが浅くて、読んでる間、ずっとこちらは「いやそこは知ってるから」ってところまでで説明が終わっちゃって、次の章に進んじゃうってのの繰り返しで、なんかこう、「ほう」と思えるところが全く無いんだった。そういう意味で全く物足りない。
その上この本、いろいろ雑だぞ。
著者の松本さんって方がどういう人なのか良く知らんけど、テロや軍事関係の著作が多めの人のような割に、軍事方面の知識が相当浅い感じがする。西ドイツに「パンツァー戦車」なんてものはないし、それ以外にも兵器方面の表記とか、かなり変な感じがする上に、校正もかなり雑で、句読点の打ち方が変だったり、ナカグロの入れ方の法則性がデタラメだったりするんで、「テキトーだな」って感想しか持てないんだよなー。
限りなく残念賞やね。
ITV Studios、英国の「サンダーバード」 50年ぶりの新シリーズ"Thunderbirds are Go!"(原題)の制作開始 2015年英国CITVで放映決定(Business Wire)。
き、キター……(かなり複雑)
WETAかあ、とか思ったんだけど、このリリース読んでいくと、WETAにも二つあって、PJが関係しているのはWETA DIGITALで、今回「サンダーバード」に関わるのはWETA WORKSHOP。「アバター」とかをやったとこってことだから腕はあるんだろうけど、PJがなんかしら、オタク趣味を持ち込んでくれたらうれしいかも、なんて思ってた方からすると、なんか根拠もなくガッカリしてる自分がいたりするんでした(^^;。
サードパーティー製詰め替えインク、一回目の詰め替え作業が10月末だったので、だいたい3ヶ月でインクを使いきった感じ。意外だったのは黒の保ちが意外に悪く、他のカートリッジと同じタイミングで使い切ってしまった模様。そんなに使い方が変ったわけではないはずなんだけど、何が問題なのか良くわからん。
とりあえず詰め替え用インクを使ってみた感想としては、悪くはないがベストアンサーではない、って感じかな。
印字の品質自体は悪くない。ただ、インク注入時の手順が拙かったのか、インクが付くべきでないところにちょいちょいシミ状にインクが乗ったりする傾向はある。後は先にも書いたけど、保ちが意外によろしくなく、補充が2回分とはいうものの、こちらの補充用インクでの2回が、純正の1回分と等価かそれ以下、という事になる、となると果たしてこれはお得なのかどうなのか、判断は結構微妙になるかも。おそらく単純なランニングコストだけを考えたら若干お得、にはなるんだろうけど、補充作業の手間と詰め替えインクで得られる印刷品質(特に黒)を考えると、若干「うーん」と考えてしまうところはあるかもね。
そこはさすがに純正ゆえ、というところなのだろうな、と言う気はする。とりあえずエレコムの詰め替え用インク、使えるのは2回までなので、次回は純正のカートリッジを用意するのがオススメなので、約4倍高いお値段の純正カートリッジにほんとにそこまでの価値があるのかどうか、改めて検証してみそ、ってことですな。
金曜深夜まで。「DIMENSION W」、なにやら横溝正史的な。「GATE」、少し前のお話でコールサイン680のファントムが飛んでいたけど、乗ってるのはカン・クリコンビなんですな(w。「このすば」、デュラハンを退治(してないけど)するお話。デュラハンというのは彼が乗っている馬も首なしなんだな。「デュラララ!!」のセルティのバイクが無灯火なのはそういう理由だったってこと? んで〆が「昭和元禄落語心中」。ここまで比較的山ちゃんの洒脱な話っぷりを前に立ててきていたお話が、ついに石田さん側の、艶っぽい方向にもスポットライトを当ててくる。ここまで何となく突き抜けられないでいた菊比古が、「見られる」快感をもとにひとつのブレイクスルーを果たすエピソードがすばらしい。お見事でした。
ラヴィ・ティドハー 著/小川隆 訳
カバーイラスト HR-FM
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
1.革命の
2.影のミレディISBN978-4-15-011932-4 \1040 (税別)
3.終末のグレイト・ゲーム ISBN978-4-15-011956-0 \1140 (税別)
蜥蜴型の種族が国を統べる大英帝国、それに対抗するように機械文明を発達させたフランス。発見者に由来はしているが名前ではなく姓を取ったヴェスプッチア(アメリカ)…。現在の我らが知る世界とは異なる世界線上にある世界、そこに暗躍する「ブックマン」とは…。異なる世紀末の冒険譚。
商売ものに手を付けるシリーズ。巻を追うごとにちょっとずつ厚くなっていく本。そこで語られるのは蒸気と異形と不思議な機械が横行する世界で何かを追い求める人びとの物語。それぞれのお話を簡単に紹介するなら…
売れない詩人のオーファンは、革命を目論む連中が集まるロンドンの書店で働きながら、最愛の女性、ルーシーとの結婚を目前に控えていた。だが、とある事件でルーシーを喪い、それが元で奇怪な冒険に巻き込まれていく。その中でオーファンはみずからの秘められた出自を知ることに…。
オーファンの事件の少しあと、海を隔てたフランスでも奇怪な事件が発生する。議会のエージェント、ミレディは独自に捜査を開始するのだが、そこに潜むのはかつてアジアで起こった事件に端を発する不思議なアイテムの争奪戦だった。そこに巻き込まれたミレディは…
オーファンが巻き込まれた事件、ミレディが追っていた事件、その延長線上あったものとは…。エージェントたちが追い求める真実の影には、つねに「ブックマン」の影が…
みたいな。ここに19世紀末を彩る、虚実取り混ぜた様々なビッグ・ネームが顔を出す。たとえばお話の序盤、英国の首相はモーリアティ氏でその配下にマイクロフト・ホームズがいる、ってだけでなんかこう「お?」って思っちゃうじゃないですか。そのほかにも機械人形になってしまったバイロン卿だの、本来18世紀の登場人物だったはずのミレディがこの時代にやってきてたりとか、設定的にヒキの強いネタは満載なの。
さらにここに、平行世界のスチーム・パンク的ガジェットの数々がちりばめられ、人と共存している異形の種族が登場し、ホームズもいればヴェルヌだっていて、そうとなったら当然ノーチラス号だって出てくるし、最後のクライマックスにはウェルズのアレまで出てくるし、その他様々な古今東西(アジア方面への気配りも抜かりは無い)の有名作をビジュアル的にイメージさせる仕掛けがたっぷりあって、つまりはサービス満点の構成にはなっているんだな。
なんだけどこのシリーズ、面白いことをやろうとしている感は満点なのに、それを面白い話にしよう、というところでかなり足りてない話が出来ちゃった、というのがオチなんじゃないかな、ってところに行っちゃうのが残念というかなんというか。いろんなネタは満載で、それが次から次へと繰り出されて来ているな、感は確かにあるんだけれども、それが読んでいく上での「楽しさ」に全然繋がってくれないのはどうしたことか。なんかやってんな、以上の感慨が湧いてこないんですね、これ。
理由の一つはこの3作、ひと続きの時間線に乗っかって進んでいくお話なんだけど、各巻の主人公がその巻限定の登場で、続くお話にあまり影響を与えないものだから、大きなお話を読んでいる、という気分に全くなれないのね。一応前作の主人公が「居た」ことは言及されるけど、それが続きのお話にあまり影響を与えないので、お話が大きくなっていかない、ってのはあるかも知れない。ここらは前に読んだ大英帝国蒸気奇譚シリーズや、自分の大好きなキム・ニューマンのドラキュラシリーズからは存分に味わえた、ifと悪趣味の気持ちよさ、みたいなものは皆無だったかな。あと、いろいろサービスはしてくれてるんだけど、そこから得られるビジュアルイメージが、どうにも「アニメっぺー」感満点だったのもちょっと気になったかも。あと、肝心のブックマンって結局何だったの(^^; ?
というわけで正直、読むのに結構苦労するタイプの本ではあったのですが、本作の作者、ラヴィ・ティドハーさんはあのっ、完璧な夏の日の著者でもあるんだよね。ということはティドハーさん、腕は上げてるんだよな。してみるとこちらを先に読まなかったオレが悪かった、ということになるんだろうか(^^;。
でもこっちを先に読んでたら「完璧な夏の日」スルーしてたかも知れんしなぁ。いろいろ、微妙だ(苦笑)
★★☆
鷹見一幸 著(設定協力 鋼大)
カバーイラスト 太田垣康男
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031305-0 \640(税別)
恐るべき粛清者の本拠と目されるアンドロメダ銀河。途上種族を主力に編成された強行偵察艦隊は銀河系外縁に建造された前進基地を発ち、敵の支配地域への侵入を開始した。だが、侵入早々ちょっとしたトラブルが発生、はじめて目にする敵の拠点を前に艦隊行動の今後について幹部たちの意見は分かれる。恵一たちはいかなる行動に出るのか…。
人間三人集まると派閥が出来るなんて言いますが、まさにそんな状況に陥りつつある途上種族艦隊。厄介なのはここでは派閥の頭数ではなく、序列がモノを言う状況になっていて、という。そしてもちろん我らが恵一は序列的には劣勢で、さてそのハンデをどうはね返し、味方を優勢に持ち込むか、が見どころか。
お話は前半になぜ人類型文明の上級種族が、これまでの守勢一辺倒の姿勢を改めて積極策を採ったのかへの考察がちょっとされ、中盤以降がいよいよ本番。敵の勢力圏に侵入した人類文明艦隊、どんな作戦で未知の宇宙に立ち向かうのか、恵一が立てる作戦は如何に? ってあたりがキモになる。基本的に性善説で進むストーリーで、そういう意味では安心できる反面キャラクタの相克みたいなどろどろしたところが皆無な分、物足りないと感じるところも多々あるのだが、それもまた持ち味という物か。
前作でも軽く「レンズマン」との共通性みたいなものについては触れたけど、本作になってその傾向はさらに強まってきているかも。ネタバレかも知れませんが本書、レンズマンで例えると、ブリタニア号が戦果をあげたあと艦を棄てざるを得ない状況に陥り、飛び出した脱出艇のチームは…、で割と説明できるんだよな。さて恵一たちが遭遇するのはヴェランシアのウォーゼルか、恐怖のデルゴン貴族なのか、以下次巻!(w
★★★
倅が月、火と仕事休みなので、こっちは二人分の昼飯こさえて、向こうは午後は従姉妹殿にくっついてカミさんの様子見、そのまま従姉妹殿と晩飯食って帰ってくるので晩飯は自分の分さえ作れば良いから割と手抜きメシ。水、木の倅は昼シフトなので、オレは昼手抜き、晩はちょっと頑張らないといけない。あとどっちか一日はオレがカミさんの様子を見に行ってる。金曜から日曜は倅は昼→夜シフト。オレは一日おきぐらいでカミさんの様子見。
その合間に洗濯したり買い物行ったり、あとは本業の方も。ちょっとアバラ痛くて、本の発掘に時間がかかるっちゅうのに、このタイミングで文庫本120冊、なんて注文が入るから泣きたくなってくる(^^;。事情は話して少し待ってもらってるんだけど、そうそういつまでもお待たせするわけにもいかんので、頑張って準備しなくっちゃ。
なんてなサイクルの一週間、もう4周目に入ってます(w。
火曜深夜の分。「revisions」「荒野のコトブキ飛行隊」「転スラ」。「revisions」、相変わらずのイキリ主人公はおいといて、漂流教室ならぬ漂流渋谷のお話はそこそこ興味は持続してる。
そういえばこの作品の放映に併せてハヤカワJAから「時間SFアンソロジー」の副題付きで「revisions」なる本が出ておりますね。一応読んだんですが、個人的には半分が既読という、コスト・パフォーマンスが大変低い本で、感想も身体エラかったんで書いてないんですけど、未読の中ではC・L・ムーア「ヴィンテージ・シーズン」がなかなかでした。未読が多くある人だったら、それなりに楽しめる本かもしれません。
「コトブキ…」、「エリア88」でこんなエピソードあったなあ、なんて。今のところ楽しく見てますよ。ちゃんと雷電が飛んでるところには強制冷却ファンがブン回ってる音が追加されてたりして芸が細かいね(w。「転スラ」、いい感じに楽しめてます。
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□ Rダニけん [「ATOKがきたもんで、ひとまずインストールをしたったけんど、あんま差がわからんがや。しばらく使わんことには、分かる..]
□ ROVER [富山弁は「なになにのこたぁ〜あ〜」と言うフレーズが良く入るですよ。あ、でもよく考えたら「インストールのことはしてみた..]
□ Rダニけん [うかつにも、グのあらすじに感心してしまった。あえていうが、温帯が寄り道せずに予定に近い形でグを書いてくれてたら、まだ..]
□ じゃあ [東京創元社のCフューチャーはどうですか]
□ ROVER [古典であるキャプテン・フューチャーと、今なお書き続けられているグインでは、比較のしようがないと思うのですがどうでしょ..]
□ IIJJ [グインはどうでもよくて、「え、創元からキャプテンフューチャーが復刻?」というリアクションを期待したと思われるが、省略..]
□ ROVER [なるほどそういうことか(^^;) ってイラスト鶴田謙二? ううむそりゃまた………]