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あ、今年は閏年だからもう一日、2月なんだな。それはともかく3月ですよ。フジテレビ721を見れるようにしなくては。
なんかここまで、BARがやたら調子良いらしいですがどうなんでしょうな。ホントに速いのか、ウィリアムズやルノーはまだ、斬新なニューマシンのセッティングがちゃんと決まってなくて、そこらが解決すると無茶無茶速くなるのか、さあどうだ。
個人的にはそんなことより、ジョーダンのマシンにTrustのステッカーが貼られていながら、ヨスはシートを獲得できてない、てあたりが興味津々だったりして。なんかごたごたがあったようですが。あとはミナルディのニューマシンか。今年も型落ちのエンジンでの参戦だそうだけど、頑張ってなー。応援してまっせー。
次に投入する本を物色中に出てきた、みなもと太郎「漫画の名セリフ お楽しみはこれもなのじゃ」と夏目房之助「消えた魔球」がやたらに面白くてついつい読みふけってしまう。みなもと太郎氏のほうは、「マンガ少年」での連載中から楽しく読んでいたんだけど、単行本化されたのはずいぶん経ってからだったように記憶している。その後文庫も出たんだったかな。和田誠さんの洒落た映画エッセイ、「お楽しみはこれからだ」のスタイルを上手にパロった上で、とにかく古いマンガにはでたらめに詳しいみなもとさんの、マンガへの愛に満ちあふれたエッセイが毎月読める、実に幸せな3年間でございました。単行本化された時には、雑誌発表当時のスタイルとは微妙に違う物になってたので残念だった。というわけで当時の姿を。「マンガ少年」1978年9月号から。この号は岡田史子が久々にマンガを描いた、てんでも話題になった本だったりして。サムネールをクリックで1ページ分を表示。よう焼けとるなあ(^^;)。
夏目房之助氏の方は、「Number」に連載されてたもので、こっちも楽しく読んでた憶えがある。「タッチ」の達也のセリフ、「もういいよ、疲れるから」がスポコンマンガに引導を渡した、という夏目氏の考察は、当時かなり受けましたな。とはいえ夏目氏ほどの才人でも、「少女マンガはちょっとわからない」的弱音を吐いてたりするあたりが、ちょっと意外なような、それなりに楽しいような。私個人は槇村さとるや有吉京子のバレエ系コミックも、広義の意味合いでスポーツマンガに入れて欲しかったような気もしたのだけどね。ま、その辺はちょっと惜しいなあ、と思いつつ、そういや呉智英さんも「少女マンガはわからん」みたいなことをどこかで言ってたような気もしたなー、などとどうでもいいこと思い出しながら楽しく読書させていただいたです。
あ、ついでに「見栄講座」なんてのも出てきたりして、こっちも懐かしく読んだ。「ジンバブエ・フォーメーション!」は仲間内で結構はやりました(w 。
はるか岸和田まで出かけ、機器チェック。ハブの電源がオフになっていることを発見してスイッチオン、という大変高度なスキルを要求される作業を、無事やり終えて帰ってきたよ。
心の中でバカばっかという良く意味がわからないフレーズが繰り返し聞こえてきてたのは、まあ内緒だ。
朝刊読んでてえー、と思った。「ビー・バップ・ハイスクール」監督の那須博之さん死去(asahi.com)。呪いだべか…。
□ もんちぃ [心労からだったりしてね。なむ〜。]
□ まなたけ [奥さん@デビール脚本家様は今の日本映画界では本当に珍しい脚本家オリジナル作の「北の零年」が大ヒット中…うーむ、観てま..]
□ キャプテン・シライ [ウチは小型建機の修理とかやってるんですが、 「エンジンが掛からないからすぐ来い」なんて言われて、行ってみたらガソリン..]
□ rover [少なくとも奥様の方は干されることはなかった、のかしら…。ああ、同時進行だったのかもなー。で、とりあえずこれで旦那様の..]
□ rover [>シライさん あうー、みんなおんなじような目にあってるんですねえ(つoT)]
□ すみ [うわー篠原あいしてるー 最近見かけないなあと思ってました、というかわたしTV見てませんでした。来週みよっと。 一度は..]
□ すみ [あ、来週は篠原でないのか。ガーン。]
□ rover [ふふふ、大きな声では言えないが、まだ録画媒体は残ってますよ(^^;)]
昼飯食いながら新聞見てて「おや?」と思った本。「おや?」の理由は著者。手嶋龍一「ウルトラ・ダラー」。手嶋さんと言えば9・11におけるNHKの中継で、常にトイレに行きたそうに身体をもじもじさせながら、事件に関するコメントを述べてはった人。あれはなかなか味わい深い画であったのだが、その手嶋さんも2005年にNHKをやめはって、今はフリーのジャーナリスト、作家として活動してはるのだそうな(新潮社・新刊案内・おやおや、ご本人のサイトもありますのですか、手嶋龍一オフィシャルサイト)。
さてどんなもんなんでしょう。本書を小説だと言っているのは著者だけだ!
っつー新潮社のアオリが、別な意味で納得できるような作品になってたらちょっとイヤかもね。
手嶋さんご自身については、結構好意的な目で見てるワタシなんですけど、この本はどうなのでございましょうな。髪の毛三スジ分ほどには、興味を惹かれてるんですが。
たぶん、店内改装工事の時に、一時的にフロアの電源を落とすようなことがあったんだろうな。で、電源復旧しても立ち上がらないから「故障じゃね?」と。
ええ、ええ。岸和田まで行ってPCの電源スイッチをばポチッと押して帰ってきましたわ。
チャールズ・ストロス 著/金子浩 訳
カバーイラスト Fred Gambino
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011593-1 \1000(税別)
人為的に作られた超新星級の爆発が発生させたニュートリノ・パルスは、数分後に惑星モスコウの2億の住民をすべて焼き殺し、そのまま光の速さで宇宙に広がっていく。"鉄の夜明け"と呼ばれたその爆発は、3.6光年先の植民ステーション、オールド・ニューフィーの3万の住民にとって、3年以内に故郷を離れなければならないことを意味する。あわただしい疎開のための行動が取られる中、ちょっとした"冒険"に出かけた一人の少女が、信じられない物を目にしていた…
「シンギュラリティ・スカイ」と同じ世界で繰り広げられる冒険SF。今回はいきなり電話が降ってきたりはしないが、それでも冒頭でいきなり2億人がレンジでチンされてしまったり、性格の悪いフレンダーが出てきたり、新しい国連本部ビルの前にはビスマルクとティム・バーナーズ・リーの銅像が建ってたりと、のっけからサービス満点。前作にも登場したキャラクタも交え、さくさくと読み進めていける、良くできたエンタティンメント作品になっている。2作目にしてストロスさんは、キャラの立て方、みたいな物を何となく掴んだ感じがあって、そのおかげで分厚い割にお話は掴みやすく、ほいほいと先に進んでいっても「あれ? なんだったっけ」みたいな気分に陥ることもほとんど無い。そのくせ、キャラごとに張られた伏線が効果的に効いてたりするところもあって油断できないわけで、お話として良い仕上がりになっているのだな。
その上で(前作の大盤振る舞いからしたら少々物足りない感じもあるけど)SF的ガジェットのつるべ打ちは相変わらずだし、今回は少々、"SF的に今を見なおしてみる"、みたいな姿勢もほの見えるのがちょっと興味深いところ。たとえばカルトだったり、さまざまな理由で起きるPTSDだったり、社会への不適合だったり、そんな、今の世の中で無視できないことどもが、形を変えて未来世界にも投影されていると感じられるわけ。恐ろしいことに、日本におけるツンデレブームまでもしっかり反映されているぞ(いやそれはちょっと違)。
本書中で一番魅力的なのは、リマスタード、と呼ばれる一種のカルトで、この連中はエシャトンに敵対する立場を取っている、まあ悪役な訳だけど、かなり抜け目なく、周到かつ遠大な悪巧みをやっている割には、その意識が末端までは浸透してないように見え、結果悪役の怖さに少々ちぐはぐ感が出ちゃったように思えたあたりが少し残念だけど、まあなんだな、古今東西、悪の秘密組織の末端がマヌケなのはお約束だと思えばこの展開もありか。うん、面白かった。
前作でエシャトンがやらかしたシンギュラリティが、地球にひしめいていた人類を強制的に時空を超えて移民させた結果、宇宙には実にさまざまな発達段階の文明が混在することになった、という最初の舞台設定が効いていて、いろんな「世界」を楽しむ事が出来るこのシリーズ(続くよね? 完全には解決してないものね? )、続きが楽しみではありますな。
(★★★☆)
飛浩隆 著
Cover Direction & Design 岩郷重力 + Y.S
ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
ISBN978-4-15-208767-6 \1600(税別)
電脳空間に設立された仮想リゾート、"数値(コスタ・デル・ヌメロ)海岸"。様々なテーマやアトラクション性で様々な"区界"に分けられたこの世界に、現実世界の住民たちは自らの人格情報のコピーを情報的似姿として数値海岸に送り込み、そこでの体験を記録して帰還させ、自らが望む時に向こうでの体験を追体験できる。だが今、数値海岸を訪れる"ゲスト"の姿は絶えて久しい。それでもいつか来るかも知れない"ゲスト"をもてなすため、数値海岸に配置されたAIたちはそれぞれの日常を送っていた…
買取物件からピックアップシリーズ、その4。「グラン・ヴァカンス」の物語から時代はぐっと遡り、そもそも数値海岸とは誰がどのようなきっかけから構想を得、その構成を実現する上でどのような技術的ブレークスルーがあったのか、そして何が原因で数値海岸にはゲストがやってこないのか、そして「グラン・ヴァカンス」の物語で重要な意味を持ってくるある存在が、どのようにして生まれたのか、ってあたりを解き明かしていく5つの物語で構成された短編集。今回も最初の作品、「夏の硝視体」がいい具合にきゅんきゅん来るジュヴナイル要素を秘めててくれてるんで、「今回こそは…」なんて期待すると、そんな淡い期待は2作目「ラギッド・ガール」でばっさり切り捨てられる。微妙にエロく、過剰にグロく、そして今回はかなり「硬度」にSFしてる。
何せ前作では、肝心のお客がやってこない時期の数値海岸が舞台なので、そこがどういうシステムで構築されているのか、ってあたりの説明はそれほど詳しくは為されていなかったわけだが、本作ではそこら辺にかなり切り込んだお話が用意されている。で、ここで語られる数値海岸のシステム的な背景部分の描写にかなりワクワクさせられる。
前作で読む限り、「マトリックス」におけるマトリックス世界のようなものなのか、と思っていた数値海岸のシステムは実はそういうものとはちょっと違い、作中で語られる「ビデオの留守録」みたいな世界であって、それを可能にしたのが「視床カード」と呼ばれる新技術なわけだが、このあたりの「情報」と「認知」あたりに鋭く切り込んだSF的アイデアの拡がりぶりが、読んでて実に楽しいのだった。そこで「いえーい」とか歓びかけたところに、「うへえ」と思わせるエログロがええ按配で被さってくるあたりのお話づくりのさじ加減も心憎いと言える…のかな(^^;)。
この、基幹の部分をワキから固める形で随所に挟み込まれる用語の遊び、みたいなものもちょっと興味深く、ここでこういう名前を持ってきたことには何か意味があるのだろうか、等と読んでるこちらが勝手に深読みモードに入ってしまって、読んでいく上での油断ならなさのようなものを上手い具合に増幅してくれている感じもあるね。
基本的に大きな世界を舞台にした連作集なだけに、逆にそれぞれの作品のボリュームとしての短さに少々不満を憶え、「もうちょっと読ませてくれよ」と思ってしまうってあたりが唯一の欠点か。そこは「空の園丁」という仮題がアナウンスされている三部作の完結編に期待、ということなのだろうな。
★★★★
F1通信でもおなじタイトル、ブラウン・レーシング?。旧ホンダF1チームのマネジメント・バイアウトが成立した、みたいなニュースは朝日新聞でも小さく報じられてたし、どうにかこうにか存続への目処は立ったような雰囲気もありつつ、ここに来てニック・フライの動きが妙に見えてないのと、ホンダ本社のコメントから妙に奥歯に物が挟まった感が払拭されてないのがなにげに気になったりもしてるわけなんだが、具体的に今どこなんだろうね。おなじF1通信では、ブラックリーにおける反乱 - しかし解決策はあるなんてトピックもあったりするし。
なんにせよあと4週間で今年のF1、開幕するんですけど。どう見てもかつては天下の「ホンダ」の看板を背負ってたチームが、今やアグリ並の迷走状態にあるようにしか見えないんだけど、大丈夫なのかね。何だかんだ言って、ホンダも完全に手を切っているわけではないんだよね? どうなることやら。
「とある科学の超電磁砲」、「マクロスF」(再)、「戦国BASARA」(再)、「聖痕のクェイサー」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーダブル」、「ハートキャッチプリキュア」、「鋼の錬金術師」。チリの地震の影響で、午後からの番組の画面には小さくない津波情報が。情報は大事だがここまでやらねばならんものなのか?
今回の事件の裏には木山せんせいではなく、先生の教え子の方に接点がありました、という「超電磁砲」。イイモノ・サイドでせんせいの出番はありますかな。「クェイサー」はエロくないところはそこそこ面白い、というか「バンパイアバンド」の方がエロさは上だよなあ。乳でかけりゃいい、って話じゃねえってことだな。
日曜朝、そろそろ何か一つ、興味を持って見続けたいポイントが欲しい「ゴセイジャー」、あっけらかんとのーてんきなスカイック族の若い衆二人はちょっと面白そうなんだけど、ヒキになってくれるくらいまで伸びてくれるかどうか。今の所はちょっと、我慢して見ている感が強いかも。ああそういえば、敵の幹部のお名前がプレデターにブレードランナーだってことに今ごろ気がついた。
意外に(失礼)ウェルメイドなお話が続く「ダブル」、できたらライアーの能力を封じるところにもうひと声、トンチ的なアイデアが欲しかったような気もするけれど、今回のエピソードもよろしおした。フィリップくんの女装も行けてましたな。
プリキュアも面白いっす。意外とシリーズが始まったころのテイストが帰ってきておる気がするね。
クライマックスに向けて着々といろんなピースを積んできている感じのある「ハガレン」も面白いどちらか一方だけが一気にパワーバランスの上で優位に立つような展開にせず、一方にアドバンテージが発生すると、油断なくバランスウエイトを用意してくるような話の作りはかなり上手いなーと思わされるな。
おまけ、「龍馬伝」。とってもサイコな武市半平太と、意外に普通で小心な岡田以蔵(なにせ演じてるのが良太郎だもんね)の対比のあたりがちょっと面白い、というか龍馬以外の登場人物が、みなかなりディフォルメされたキャラになっているあたりが今風なドラマの作り方なのかな。ディフォルメ効き過ぎて三菱からクレームがついたなんて話も聞きますが(w。
1クールぐらいで完結する月9的ドラマならそれもありかと思うけど、一年かけて綴られる物語の登場人物にあまり強烈な個性(しかも随時前に出ている)を与えるのはどうしたものだろう。視聴率的に「大河」にも神通力が無くなってきている以上、無理やりにでもヒキを作らなくちゃ行けないって事情もあるのかもしれないけれど、仮にも国民からお金取って番組作ってるんだったら、目先の数字をあまり気にして欲しくない気もするな。
徹夜した次の日が使い物にならない、なんて経験は改めて考えてみたら初体験かも。徹夜しても一晩寝たら次の日はまあ普通に頭も身体も動いたもんだが。
これが老いというヤツか。一回徹夜したら影響はその翌日まで持ち越される。二日フルで働いたら(とは言え二日目はかなりクロック周波数落ちるけど)一日全く使えねえってことで、なんだな、三歩進んで二歩下がるような形でしかお仕事に対応できない感じだ。
無理をしなくちゃならない局面は必ずあるけど、勢いで突っ込むと後が怖いので、無理する前に前後策はちゃんと講じておこうぜって話だな。
歳取るってのは、それまでは要らなかった物事が、否応なしに追加されるってことなんだなあ。
「BRAVE10」、「アクエリオンEVOL」、「戦姫絶唱シンフォギア」、「キルミーベイベー」、webで「LASTEXILE 銀翼のファム」、「輪廻のラグランジェ」。「アクエリオン」はひたすら「穴」にこだわる回。穴を掘る者がいれば埋める者もいる。そりゃそうだ、これはこれでなんか哲学なのかも知れない。
「シンフォギア」は銀髪さんとりあえず生き延びたようでそこは良かった。単なる見守りキャラなのかと思ったら割に積極的にお話に絡んでくる人だった未来さん、ある意味キイ・パースンなんでしょうかね。「キルミー」はじわじわ来る系、なのかも。
バンダイチャンネルの「ファム」と「ラグランジェ」、何か一週見逃しちゃった感がある、で、そのことを「しまった」と思うくらいには面白いと思う。「ラグランジェ」が妙に良い感じでお話が進んでいるな、って気がして。
古本の発送のついでに電車にのってハーバーまで。スマホ、使ってると指紋やら何やらつくのがいやなので保護シートと、あと使い勝手が良いケースがあるならそれも欲しいな、ってことだったんだけどケースの方は良いのがなくてシートだけ。なかなか良いっすね、これ。
ジェイムズ・L・キャンビアス 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト Rey.Hori
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012054-2 \920 (税別)
2030年代、月で採掘されるヘリウム3は地球にとって重要なエネルギー資源となっていた。月面の基地から無人宇宙機によって打ち上げられ、地球の海上に投下されるヘリウム3。だがその資源を横取りしようとする勢力もあった。宇宙海賊たち。中でもキャプテン・ブラックを名乗る海賊の手際は水際立っている。一方宇宙海賊に対抗すべく、米空軍もその内部に軌道軍を創設、特殊な宇宙機をラグランジュ点付近に配置していた…。
という出だしからして宇宙を舞台に海賊と宇宙軍の兵士が壮絶な戦いを繰り広げるような話が展開するのかと思ったらさにあらず。ここで展開するのは宇宙を舞台に、宇宙機が何かするけどその中に人は乗ってなくて、肝心の人間は地球上から宇宙機をコントロールしているようなお話。見ていないけど映画「ドローン・オブ・ウオー」みたいな世界ってことだろうか。しかもその部分も本作の中ではそれほどメインとなるパートではなく、むしろ重要なのは宇宙機をどのようにコントロールするか、という割とソフトウエア側の問題で、ここにまあ国際的な謀略が一枚噛んでくる、様なお話で、早い話がハヤカワSF、ってよりはハヤカワNV、もっと言うなら新潮文庫あたりで出したら良いんじゃねえの? って本になっている。デイル・ブラウン作、伏見威蕃さん訳でもおかしくない感じなんだね。で、そっちだったらはるかに面白かったかもしれん、と思ってしまうあたりが何とも残念(^^;。
一応お話は、宇宙海賊キャプテン・ブラックこと天才ハッカーのデビッド、米空軍士官で軌道軍で宇宙機のオペレーションを担当するエリザベス、傍のエピソードとして気ままな世界一周の航海に出ようとしているアン、という3人の物語が有機的に交差して最終的に3人のエピソードが1本にまとまっていく、というスタイルになっていたらそれなりに楽しめたと思うんだけど、そこのところのお話の捌き方があまりにもヘタ。それでなくてもSF成分は稀少なのだから、物語の部分で楽しませて欲しいのだけれど、そこがあまりにもご都合主義の塊でちょっと擁護できない。
スジとしては最初悪役として登場したキャプテン・ブラックが、いろいろあって善玉側と共闘して一発大逆転、という展開に持って行きたいのだろうし、そう言う話にしようとしているのだろうとは思うんだけど、そのお話の拡げ方と畳み方があまりに下手な上にキャラの立て方も下手くそなものでかなりがっかりする。とりあえずその悪役はあまりにリアリティがなさ過ぎだよ(w。
出だしは「あれっ?」と思いつつ新しさも感じたんだけど、読み進めて行くにつれてがっかり感ばかりが先に来る本。暇つぶしには悪くないと思いますけど、それ以上のもんじゃないです。
★★☆
んまあカミさんの様子をみて、日常業務をいろいろこなし、先月いただいた120冊超の古本の掘り出しをやってたらもう2月も終わりだ。
いちおう古本は本日ようやく全部揃った。次はこいつらをクリーニングして、箱に詰めて、郵便局まで持っていかなくちゃ。アバラまだちょっと痛いんだけど、ちゃんと原チャ操縦できるかな(^^;。
カミさんの方はずいぶん良くなってきて、トイレも一人で行けるようになってるし、てか簡易トイレが病室から撤去されてた。それに対応してってことかは判らんけど、病室自体もまた変わってた。4,5,6階と、徐々に上に上がってきたわけだけど、なんでも6階というのは近々退院できるまで病状が良くなってきた人が入るフロアなんだそうで、いよいよ退院が現実的になってきたって事か。
とはいえまだ一人で歩く事も少々困難だし、手の震えも止まってないようだし、逆に今放り出されたらこっちが困ってしまうよな。てなあたりの事やこれから始まる人工透析についての説明とかが、明日あるって事なんで、明日も病院にお出かけです。
透析については今日も話を聞いたんだけど、血液透析と腹膜透析という療法があり、それぞれ一長一短はある、ってのはわかった。あとはカミさんがどうしたいのか、こっちのサポートがどの程度変わってくるのか、ってあたりを判断しなくちゃいけない。
ま、いきなり決めてくれ、って話でも無いと思うので、ぽちぽち考えていく事に。今から落ち込んでも仕方が無いからね(w。
んーと、「ブギーポップは笑わない」は今のところ興味は持続中。イマジネーター編が終わったところですが、レコーダみたら次のエピソードがいきなり4話分ぐらい録画されててびっくりした。
再放送を録画してた「GRIDMAN」は、考えたらこれ、焼いたところで多分見ないだろうな、って思ってまとめて削除。「転スラ」、ようやく後期OP/EDが意味を持ってくる話になってきた。シズさん引っぱってたのはそういう意味だったのね。ヒコーキものは「コトブキ」の方がちょっと好きかな。
なんだかんだで今期のオレ的一等賞は「ひざうえ」かも判らんな(w。
スー・バーク 著/水越真麻 訳
カバーイラスト Yuta Shimpo
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012214-0 \1060(税別)
戦火の絶えない地球をあとに、新たな植民星の探索に出発した数十名の人びと。約160年後に宇宙船が到着した惑星を彼らはパックスと名付け、困難の多い植民作業に着手した。だが、そこは人類にとっては有害な植物が繁殖している。調査にあたった植物学者、オクタボは一つの疑念を抱く。この植物たちは単に有害なわけではなく、自ら有害たろうとしているのではないか? すなわちパックスの植物たちには意思があるのではないか…。
ごく少数で移民を開始した人類、少なくない犠牲者を出しながら新たな文明を築こうとした矢先、自分たちがやって来た星には既に知的かもしれない生命が存在し、さらに調査が進むと、どうやら人類以前にこの星にやって来た生命体が存在し、彼らは人類以上の文明を築きながらある時忽然とその文明社会を捨ててしまったらしい、と言う事がわかってくる、という流れで、初代の植民者たちから7世代後の人びとまでの、パックスでの苦闘を描いていく。ようなお話。
7世代、なんて言うと数百年のスパンで変貌していく人類(気がついたらモーロックになってた、的な)を描くのかと思ったらそういう物ではなく、それぞれの世代がある程度重なりあっているので、本書で進む時代は約100年。なので「種」としてのドラスティックな変貌が描かれるのではなく、注力されているのはそうだな、ファースト・コンタクトとそこからの相互のコミュニケーション、それから相克、という事になるだろうか。
600ページに近い大部な本だし、テーマ的にも結構難しめなところに切りこんでいる本ながら意外とさくさく読んでいけるのは、先に書いた通りの、世代ごとに主人公がかわる、一種オムニバス形式な構成で、そこそこいいタイミングで雰囲気がちょっと変わってくれるって所があるかも知れない。お話としてはまとまった流れになっているけど、そこにいい感じで変化がついているんだね。
その中で意思を持っているかも知れない植物、かつて高い文明を築き、植物たちとも意思の疎通がありながらその状態を捨て去ってしまった、ガラスメイカーと呼ばれる種族、そして新参の入植者である人類の意思の疎通と阻害がもたらす物語が語られ、そこから惑星パックスの未来についての展望へとお話は続いていく。意外とオーソドックスなSFなのね。
ちょいちょい「ん?」って思うところもあるにはある。例えば冒頭、彼らを乗せた移民船(のAI)は最初に予定していた惑星とは別の星を目指す事になり、結果到着したのがパックスだったわけだけど、それがなぜそうなったのか、ってあたりが割とうやむやだったりするし、そもそも数十人程度のメンツで新惑星を目指すってのはどうなんだ? とかまああるんですが、環境SFの側面やら異文化コミュニケーションの側面、それからしっかりアクションシーンにも抜かりは無く、総じて長くて楽しい本を読ませてもらった感はたっぷり。意外と拾い物かも知れないですよ(w。
★★★☆
銀行にお金を入れときたいって言うので鈴蘭台方面へ歩き。郵便局でお金を下ろして駅ビルの銀行に預け直し。ま、クレカやらなんやら何もしなくても引き落としは発生するからね。カミさん的にはお昼は郵便局の隣のウチらが結婚する前からやってたうどん屋さんで鍋焼きうどんを、って事だったんだけど残念ながら店畳んじゃってた。結構おいしかったし、繁盛もしてたと思うんだけど。後継者不足とかかねえ。
しょうがないので駅ビルに入ってるオサレなカッフェーで昼食。オムハヤシ、などと言うオサレメニューを頼んだは良いが、ひとくち口に入れたところで手で口を押さえちゃって。お店の人にお願いしてビニール袋をもらって、そこそこ戻してしまった。お隣のお客さん、すいません。お店の人もすいません。決して不味かったわけじゃないんです。
ホントは帰りも歩くつもりだったんだけど、こりゃダメだなってことでタクシーワンメーター。運転手さんもすいません。謝りっぱなしの一日だ(w。
せっかくだから晩は鍋焼きうどん作ってあげました。3分の1くらいは食ったかな。
作家、クライブ・カッスラー (CNN)。初期の作品、「タイタニックを引き揚げろ」「QD弾頭を回収せよ」「マンハッタン特急を探せ」の3作は素晴らしく面白いのでオススメ。あとはまあ、興が乗れば(^^;。当初は斬新だった海洋機関のサルベージ技術者、という主人公の設定が、逆に一種の枷をつくってしまったかな、って気はしないこともない。それでも結構多作なんだよね。いろいろ工夫してるな、と思うところもあるし、どれも一定の面白さは保持していたと思う。享年88はやりきった、と言えるのだろうな。楽しい本を沢山、どうもありがとうございました、安らかに。
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□ ttakahasi [ 「お楽しみ…」立風書房版ですか。異様に誤植の多い(笑)。 その後の河出文庫版では相当直ってますが、今著者ご本人か..]
□ noki [ なんかあっというまに開幕ですな。マクラーレンも早々にニューマシ ンを出してきた割にはパッとしないまま「三味線ひいて..]
□ ROVER [ういうい、立風書房版でございます>「お楽しみ」。まああとがきとか読んでても、ご本人がなかなか手をつけられず、立風書房..]
□ ROVER [んで、地上波は今年も「ゴージャスでセレブな」雰囲気をめざすんですかね、フジのF1は。]
□ ttkahasi [ふっふっふっふっ(笑)。 これ以上この本の動向についてお知りになりたければ某選集を以下略(爆)。 さておき、自称パラ..]
□ ROVER [ほんとだ、「キャシーといっしょに」でいきなり「あすなろひろし」になってーら(^^;)。オレの脳内変換能力、ちょっと磨..]