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寝苦しい→酒多めに呑む→朝、暑くて早い時間に目が醒める→酒残っててしんどい…の悪循環な日々。この状態で神戸背取り旅なんぞに出かけると、いつもの立ち呑みにたどり着く頃には、暑さと本の重さでちょっとした酸欠状態だよ。んでそこでぷはーっとやって家に帰るとさすがに疲れが出て椅子に座ってうたた寝状態。そして一日が過ぎていく。ああ。
エアコンなしの夏も3年目なんですが、今年は例年になく蒸し暑くてかなわんなあ。
ジェフ・ヌーン 著/風間賢二 訳
カバーイラスト 福田さかえ
カバーデザイン 守先正+桐畑恭子
ハヤカワ文庫FT
ISBN4-15-020366-0 \660(税別)
なぞなぞしか喋らないヘンなオウム、ホッパーウィルの口車に乗って、つい鳥かごの扉を開けてしまったアリス。たちまちかごを飛び出すホッパーウィル。あわてて追いかけるアリスが、ホッパーウィルを追いかけてもぐり込んだ大時計、気がついたら周りの風景は時計の中とは思えない物に様変わりして……… そしてアリスは1998年のマンチェスターにやってきていたのでした。しかもこのマンチェスター、やっぱりなんだか様子が違う世界で………。
有効成分配合で、お口に深く突っ込むとえもいわれぬトリップ感に浸って頂ける驚異のドラッグ、"ヴァート"をめぐる2編の小説、「ヴァート」、「花粉戦争」以来久々のジェフ・ヌーン作品。'93年の「ヴァート」、'95年の「花粉戦争」、んで本作は'96年の作品。「ヴァート」なんかで感じた悪趣味ぶりを引きずりつつ、モノが「アリス」だけにさまざまな言葉遊び(訳者さんは大変だったろうなあ、これ)と不条理な展開を詰め込んだ作品、になっている。ついでにしゃあしゃあと"ヴァート"も登場させちゃってるし。まあなんですな、賑やかしくてでたらめなところはそこそこ楽しめるけど、やっぱこれを心底オモシロがるには、原語で読みこなす力ないと難しいのかも判らんなぁ、と。
で、書くこと無くなっちゃったよ。しょうがないから昔JPHにあげた「ヴァート」と「花粉戦争」の感想など転載してお茶を濁しちゃおう。
「ヴァート」 ジェフ・ヌーン 著/田中一江 訳 ハヤカワSF文庫 ISBN4-15-011126-X \700 全く新しいドラッグ、ヴァート。色とりどりの羽を喉に深く差し入れて 幻想世界へとトリップする。色ごとに効能が違うこの麻薬のうち、もっと もスリリングなものが黄色い羽。 かつて最愛の妹と黄羽によるバッドトリップで別れ別れになってしまっ たスクリブルは、ヴァート仲間とともに妹、デズデモナを探し求めるのだ が・・・・。 初出は1993年。近親相姦、ドラッグによるトリップ、狂暴なストリート キッズたちと過度の整形の結果、亜種人間のようになってしまったフリー クたち・・・・。どっちかというと70年代から80年代にかけて流行した、サイ ケ、パンク、ニューウエーブのムーブメントをいっしょくたにしたような 作品、てのは乱暴すぎるかしらん。僕は斬新、っていうよりなんだかちょ っと懐かしいような気恥ずかしさを感じながら読んだのでした。 刊行されたときに「90年代の『時計仕掛けのオレンジ』」って絶賛され た、ってことだけど、オレもそう思う。でもここでやってる事は「時計仕 掛けのオレンジ」でも大概は経験できるわけで、唯一主人公のお兄ちゃん がもひとつぱっとしないあたりがイマふうといえば言えるか(^^;)。 どうもこの傾向の作品って、刊行されてから2年もすると現実的な予想 の方が先にいっちゃって、結果古臭いものに感じられちゃう、って傾向が あるのかもしれない。SF作家にとってもしんどい時代なのかも知れないな (苦笑)。
「花粉戦争」 ジェフ・ヌーン 著/田中一江 訳 ハヤカワSF文庫 ISBN4-15-011199-5 \860 ディープスロートすることでトリップする全く新しい羽型のドラッ グ、 「ヴァート」を題材にした「ヴァート」に続くジェフ・ヌーンの本 邦第二作目。 今回も前作同様、トリップする羽、ヴァートが重要な位置 を占める、サイケでキッチュでエロティック、ことば悪いけど、 言って 見れば壮大な悪趣味小説(^^;)。 著者のジェフ・ヌーンさんは英国の方。 そう言われるとこう、なんと いうかパンクだのモッズだのといった、 ひっじょーにアナーキーな若者 文化に近いところにいる作家らしい作品で、 破壊的である、ということ ば一つをとって見てもアメリカとイギリスじゃあ違うんだなあ、 と感じ させてくれる作品。 いってみればアメリカの破壊的、 ってのはスペクタクルな破壊である のに対して、英国的な破壊というのはもっとこう内面に向かう、 じわー っとしたもののようです。 あまりネタばらしになるような事は避けたいのでアレですが、 今回の 作品のテーマの一つは新たなセックスに関すること。最初に悪趣味、 っ て言ったのはこの辺に絡んでくるんですが、 これはかなりキてますね (^^;)。 とにかく強烈なイメージの中で進んでいくちょっとセンチなお話、 っ て感じですか。強烈な一作。かなり読む価値あるかもしれない(^o^)
"エッジ"なモノにぶち当たると、なんと感想書いたらいいのか判らなくなっておろおろするのは昔からなんだなあ>オレ(^^;)
(★★☆)
一昨日古本屋の方に、ひかわきょうこの「ミリーとダグラス君シリーズ」(違)と「彼方から」の一括注文をもらっちゃって。出ていく前に一目もう一度、って事で読み返してみたらこれがめっぽう面白くて。昨日は日がな一日マンガ三昧でありました。よせばいいのにきょうこタン繋がりで「癒しの葉」とかも読み返してるし。
個人的にひかわきょうこの魅力は「千津美と藤臣君」や「女の子は余裕!」みたいな日常型読切りラブコメの方にあると思っているし、で「彼方から」(『時間を止めて…』もそうだったか)では連載当時の長期休筆とかいろいろあって、リアルタイムで読んでる方は大変だったろうなー、なんて思いもちょこっと割り込んだりもしたけれど、いやあ、一気読みの楽しさは格別ですな。刊行当時はそれほどでもなかったんだけど、改めて通して読むと、なんや知らんけど涙腺壊れまくりますな(トシ取っただけです)。なかなか楽しい時間を過ごしたですよ。
♪そして洗浄梱包ラベル貼り(すいみんじかんがへってるし、はぁ)。
巨人戦TV中継、延長見直し検討 視聴率低迷で球宴後に(asahi.com)。
関西でなぜ阪神の人気が高いかといえば、もちろん中央嫌いとか、野球はともかく甲子園で騒げればいいという馬鹿者とか、そういう要素もあるのだけれど、それに劣らず重要なファクターとしてサンテレビ(様)の存在があるわけで。5点差をつけられようが10点差をつけられようが、そろそろ終電なくなるでって時間まで残業が長引こうが、ひたすら阪神戦は試合終了まで中継する、というサンテレビ(様)あればこそ、関西の野球ファンは、そのダメな部分も含めて阪神を愛でるようになるわけでしてな。都合が悪いからと言って試合中継を途中で切っちゃうようなことしてたら、ただでさえ減ってるプロ野球ファンの数を、さらに減らすことになりますよん。
ファンの方は衛星で最後まで、つーのも逆効果ですよん。そこまでするなら地上波でそのまま見れるサッカーや女子バレー見るよ、ってお客の方が今はまだ多いですよ。他局は知らず、オーナーである日テレまでもがそんな態度でどーすんのさって感じ。
ということで阪神球団には、甲子園の試合に関しては例え他局が中継権を取った試合であっても、サンテレビ(様)には無条件で試合を中継する特権を与えて欲しいと思う今日この頃。今の阪神人気の最大の功労者はサンテレビ(様)だと思うもの。
ついでに、民放メジャーの中継はけたたましくて好きじゃないのよ。せめて甲子園の試合ぐらい、まったりしたサンテレビ(様)の中継で楽しみたいわ。
ロンドンで同時多発テロ 死傷者は数百人規模か(asahi.com)。うわあ…。夕方のニュース聞いた時点では「事故」ってことで、いやいやこれはフランスの仕業だろう、などと下らん与太を飛ばしてたんだけど、それどころじゃなかったようだ。アルカイダ説、ってのもあるみたいだけどどうなんだろう、場所が場所だし獲物が爆弾だけにIRA、って可能性もあったりするんだろうか。
テレビ朝日以外の反応がすんげー鈍いな。地下鉄サリンや9・11級の大事件ではない、と?
チャールズ・ストロス 著/金子浩 訳
カバーイラスト John Harris
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011567-2 \940(税別)
21世紀の中頃のある日、地球に暮らす100億の人間の9割が一瞬にして消滅した。社会構造はあらゆるところで大打撃を被り、人類がその痛手から立ち直るまでには優に一世紀の期間が必要となる。そしてどうにか立ち直った人類が知ったこと、それは地球から消滅した90億の人類は時空を超えて既知の銀河系宇宙の生存可能な惑星に強制的に移民されていた、と言うことだった。のちに"シンギュラリティ"と呼ばれることになるこの大事件を引き起こしたなぞの高次知性体、エシャトンの登場で、人類文明は大きな岐路に立つことになったのだ。そしてそれからまた、幾ばくかの時が経ったある時…
いきなり引用。本書のオープニング。
一日戦争が宣戦布告され、ノーヴィ・ペトログラードの丸石畳に電話の雨が降りそそいだ。
SFにしか描けない表現、SFだけに許される表現ってものがあるとすれば、これなんかはその代表的なものと言えるんじゃないだろうか。どうよ君(誰)、いきなり電話が降ってくるんだよ、比喩じゃなく本物の電話が。そしてこの電話が言うんだよ、「もしもし、わたしたちを楽しませてくれますか?」
しびれた。
著者チャールズ・ストロスのこれはデビュー作。"デビュー作には作家のすべてが詰まっている"とはよく言ったものだ。構成に少々とっ散らかったところが無しとはしないけれど、そんなのは些細なこと。サイバーパンクなイメージあり、超光速航法に関するちょっとびっくりなハードSF的奇想あり、日本で仮想戦記がどうしたこうした、エラそうに語ってる作家が青くなって逃げ出しそうな迫真のミリタリーSF風味あり、ネットワークの持つ可能性に対する(少々オプティミスティックに過ぎやしないか、って恨みも同時に持つけど)展望あり、何やらアヤシいフリークスに関しての描写にも抜かりはなく。サービス満点ではないですか、これ。
なんかもうあちこちで「え?」って思ってしまうところもあるんだけど、それでもこいつは私、激しく気に入った。この人(著者)はSFにしかできないことをやってる人だと思う。
正直お話としては少々尻すぼみ感のある作品だ。それでも本書を読んでいる間に感じる"アホらしいハッタリ感"みたいなものはちょっと、SF好きとして何物にも換えがたい物を感じてしまうわけで。ええもう、能書きはええからちょっと読んでみてくださいよって気になっちゃう作品、こういうのは珍しいかな。とりあえず惰隠洞イチ押しSF、には認定したい気分ですわ。
(★★★★☆)
ジョン・C・ライト 著/日暮雅通 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011612-5 \940(税別)
ラダマンテュスのハウスネームを剥奪され、データ的には不死が実現した社会において有限の寿命を持って生きることを余儀なくされたファエトン。多大な犠牲と引き替えに、彼が探求するのは、かつて全身全霊を掛けて建造したにもかかわらず、その建造の記憶すら剥奪されてしまっていた巨大宇宙船「喜びのフェニックス」号の回収と、たびたび彼に攻撃をしかけてくる謎の一団の追求。すべてを失って行き着いたファエトンが目にしたものは、これまでの彼の経験からは想像も出来ないものだった…
くどすぎるくらいくどい未来世界の描写の連続の末に、「なあ、オレたちスペースオペラしないといけないと思うんだ。スペースオペラ成分が足りないと思うんだ」という結論を引っ張り出して少々こちらを脱力させてくれた前作、「幻覚のラビリンス」に続く「ゴールデン・エイジ」の第2弾。今回もまあくどいくどい。お話の中で出てきたあらゆる物事には、念入りな解説と登場人物達のしつこいまでのトーク・セッションが繰り広げられ、読んでるこちらは何がどう展開しているのか、さっぱりわからないままページをめくっていく羽目になる。
前作で「スペースオペラやろうぜ」と言う結論が出、スペオペには宇宙船が必須だよなー、ということで、じゃあその宇宙船はどうやったら手にはいるのか、と言うのが本書な訳なんだけど、その行動がどの程度進捗しているのかしていないのか、が今ひとつ良くわからない感じ。もちろんじわじわと目的には近づいているのだろうな、とは思えるのだけれど、やたらに饒舌な会話と地の文の洪水で、お話の中で張られる謎やら伏線やらが、どういう風に回収されたのかも良くわからないまま、なんか知らんが最後に「やったー!」がやって来た、みたいな。
私の読み方が拙いのかなあ、部分的に面白いところはいろいろあると思うんだけれど、どうにもこう盛り上がれないまま終盤まで読み進んだような気分。バックアップ取り放題の人生で、今向き合っている人物はどの程度本物たり得るのか、とか、人間によって作られながら人間を超える存在となった知性体にとって人間とは何なのか、とか、なかなか面白い話が仕込まれているんだけど、どうもそれらのさまざまなエピソードが、話の本筋に上手く絡み合ってないように思える。
まあなんだ、紆余曲折はあったけれど、ようやく宇宙船も手に入れたことではあるし、最終の第3部では、今度こそスペースオペラが展開してくれるのを期待しておきますよ。
そこがまたちょっと、心配なんだけどなー。
★★☆
いやいやいやいや、真剣に迷ったわ。恐るべし大阪ビジネスパーク。わたしゃIMPホールに行きたかったんだが、OBPからの連絡通路がわからず、いくら案内図を参考に(したつもりで)歩いても、ぐるっと回ってOBPの二階に戻ってしまうのだった。
正解は、JR京橋からの連絡通路はOBPの二階に接続、OBPからIMPへの接続はビルの三階部分で接続している、と言うことに気がつかなかったのでありました。30分ぐらい余裕もって出たはずが、OBPうろついてる間にセフティマージン使い切っちまったよ。危ないところであった。
ぎりぎり間に合ったので一安心。仕事が済んだら神戸に戻ってたちきやでぷはー(ビヤガーデンに行けそうな天気だったんだけど、一人で屋上ってのもなあ)。本日は「磯自慢 大井川の恵み」「黒龍 いっちょらい」「奥播磨 誠保(じょうほ)」。お、あとひとつ、最初に呑んだのなんだったっけ、まあいいや。なぜかオタトークで大いに盛り上がり、程よく酔っぱらって帰宅。
英国GPの予選、ビデオしかけるの忘れてた orz
レースの展開はタイミングモニタで眺めてたんだけど、映像でみたのは翌日。レース開始後しばらく経って降り始めた雨が、いろんな人の思惑を裏切りまくり、最終的に一番ミスの少なかったハミルトンが優勝。コバライネンも健闘したので、マクラーレンにとっては良い日だったのではないかな。フェラーリはチームの戦略でミスってしまった上に、マッサが盛大にスピンしまくってあまりよくない日だったろう。川井ちゃん曰く、「ロス・ブラウンが居なくなったからって訳でもないだろうけど、今年のフェラーリは見切りが甘く、ミスを建て直すのに時間がかかりすぎる」だそうで、確かにそんなところはあるかもしれない。
雨の中、久しぶりに大健闘したのがバリチェロ。エクストリーム・ウェットが使いづらいと言われるシルバーストンで、敢えてエクストリームを履いて出てみたらこれが速いこと。ハミルトンより5秒以上速いタイムで、一時はハミルトンに続いて2位を疾走。
思わずホンダの車ってば、メカニカル・グリップがあまりにもヘナチョコで、普通のクルマだったらがりがりとタイヤをいわすような環境でも、案外タイヤに優しかったりするのかしら、なんて思ったりもしたけれど、スタンダード・ウェットに履き替えてからも、ハイドフェルドとのタイムはそれほど遜色なく、むしろ徐々にタイムを上げてたところ見ても、やっぱりバリチェロは運転の上手いドライバーなんだろうな。
やっぱり雨が降るとレースは面白くなるね。ちなみに英国GPで英国人が優勝したのは'00年のクルサード以来だとか。そんなクルサードは今回が最後の英国GPだった、ってのもちょっとした因縁なのかね。
…っぽいメールが時々やってきますな。「キミのパスワードはこれで良かったっけ?」的Subjectで、いかにもな感じのリンクやらjpeg画像やらが添付されてて差出人アドレスが○○(oshiraseやらinfodesuやら、いろいろ)@mixi.jpってなメール。
popfile的にはspam判定するんだけれど、念のため振り分けの優先順位を一番下にしてるんで、@mixi.jpのアドレスを持つメールはゴミ箱に直行してくれない状態なんで気がついた。mixiからのメールの振り分け設定をpopfileの振り分けより優先順位を下げてしまえば済む話なんだけど、あんまりばっさり決め打ちしてしまっても良いものか、ちょっとだけ心配になったりして(とか言いながら決め打ちするようにしちゃいましたけど)。
事務局さん的にはこれ、つかんでるんですかね。5周年記念を騙ったメールとかへの言及はあったみたいだけど。
2ちゃんではすでに話題になってたけど、VALUE DOMAINログインページ改竄(リネージュ資料室)。2ちゃんでは割と勢いよくメッセージが流れてて、とっかかりを掴みきれずになんのこっちゃと思ってたんだけど、こちらのまとめでようやくどういうことなのか分った。IE6と7でアクセスするとヤバいと言う話とFirefoxなら大丈夫だぜ的な話は聞いてたんだけど、Operaだとどういう事になるんだろうね。IEのActiveXコントロールの脆弱性を突いてくるってことだと、Operaも一応安心なのかしらん。
まだ読んでないんですがとりあえず、通常版の本の天と地にちょっと仕掛けがあって、地はこの通り。地味に凝ったことやってるねーと感心したよ。
読んだ。いつもにも増してネームが多く、さらに樹先生が凄まじいまでの極小フォントで長ゼリフを語ってくれるので死にそうになった。ヤバ目のネタも満載、なんですかねこれは(苦笑)。実写版の沢木はキリヤ君、長谷川さんは加藤夏希嬢なんですな。
新番組がいろいろ始まってますな。まずは火曜深夜までの分、「生徒会役員共」、「ぬらりひょんの孫」、「祝福のカンパネラ」。
「生徒会…」は元が4コマなんだね。各種取りそろえたかーいらしい女の子キャラがシモネタギリギリのセリフを連発するのが面白いだろ? ってアニメ。そりゃつまらなくはないが、これは飽きるのも早いぜ、って感じ。あちこちで妙に新房昭之的演出スタイルが散見されるんだが、何か理由があったりするんだろうか。
「WORKING!!」の後番、「ぬらりひょん…」はアニメ的には定期的にやってくるあやかしモノ。かたなし君がちっちゃくなっちゃってますな。そういえばちっちゃい先輩も顔出してるな。原作者さん(ジャンプのマンガだそうで)は絵の雰囲気から「銀魂」の人と何か関係があるのかな? と思ったんだけど全然そんなことはなく、小池一夫門下の方なんですな、へえ。とりあえずアニメの方は今んとこ普通。
ギャルゲーが元ネタの「カンパネラ」。おっちゃんがいちばん苦手なタイプのノリやね(^^;)。とりあえずミズハス目当てで。でもサンテレビ(様)なので録り損なうことも多そうだな。
新番組とかテレビ大阪方面(そういえば見れるようになったんだった)やらで週前半分。「ロウきゅーぶ!」、「デッドマン・ワンダーランド」、「快盗天使ツインエンジェル キュンキュン★パラダイス」、「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%」、「夏目友人帳 参」、「異国迷路のクロワーゼ」。ノイタミナ枠は今週はお休み。
放映前から中の人の話題性でひと盛り上がりしていた「ロウきゅーぶ!」、正体は割とふっつーの深夜アニメ標準品質って感じか。もう一回くらい見るかもだけど、基本的にこれは、オレぐらいの歳の人間がうほうほ言いながら見てはいけないアニメのような気はするな(^^;)。
「デッドマン…」は最終回。最後まで良くわからん話でした。最終回を知らせるテロップが「『デッドマン・ワンダーランド』は今回が最終回でした」という、なんか思いだしたような文面だったのにちょっと笑ったです。「ツインエンジェル…」はまあ、ある意味一見さんお断りの世界なんだろうな。お邪魔しました、トーシローは引っ込みます。
「うたの…」(それにしても長いタイトルが多いな)は、局違いだけどある意味「世界一初恋」枠、つーノリ? BLに続いては乙女ゲーをどうぞ、みたいな。元が元だけに見た目は大変ウェルメイドっすね。主人公の女の子に割と経験浅めな声優さんを持って来たのかなーとか思ったら、正体はみゆきち。ちょっとびっくりした。
こちらもテレビ大阪枠で「夏目友人帳」。ああ、これは三期まで作られるのも納得だわ。大変丁寧な作りで好印象。問題はこれ、ノイタミナ(関西では違うんだけどね)枠とまともにバッティングしちゃうんだよなー。今週は休みだったから良いけど、来週はどうしようかね。
ふう、ようやくトリ。去年の末ぐらいにタイトルだけはアナウンスされていた「クロワーゼ」、ちょっと気になってたんだけど、その後特に情報も仕入れずに本放送をみたら、シリーズ構成と音響監督がサトジュンだったので「ほう」と。何と言うかね、19世紀のパリィーにおしんを放り込んで「エマ」やってみました的な、古き良き日本の精神世界を全然違う世界に放り込むと面白いんだぜ、的目論見は確かにアリだと思うんだけど、そこで表現される「日本」から見えてくるのが、妙に封建的な世界を良しとする風味だったりするあたりに若干の違和感を感じたりもして。
ただ、全体的な雰囲気はかなり自分好みな作品であることも確かなところで、とりあえず今期一番期待の新作って事になるかもしれないな。真弓はん、邪魔しないでね(^^;)
マイク・シェパード 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト エナミカツミ
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012015-3 \1180 (税別)
ウォードヘブンの軍の支配下から離れ、自らの判断で行動できる船とメンバーを手に入れたクリス。未知の異星人の情報収集と辺境星域の平和維持を建前に出航したクリスたちは、現在リム星域に出没するという海賊船をインターセプトすべく退屈な哨戒任務に就いている。さんざん待たされたあげく、どうにか首尾良く一隻の海賊船を降伏させ、拿捕賞金を入手すべくクスコ星軌道上の宇宙ステーションに向かったクリスは、そこで思いがけない人物と再会することに…
クリス・ロングナイフもの第6巻。ここからお話は新展開、これまでの軍だったり、ロングナイフ家だったりと言ったしがらみをいったん断ち切って、一種の遊軍的な存在となったクリスと愉快な仲間たちの冒険を描いていくお話になっていくようだ。で、そんな新たなる旅立ち編の第1話は、辺境に跋扈する海賊退治、辺境の植民惑星を食い物にしようとする財閥グループの傭兵たちとの戦い、そしてそれに絡んでクリスとは因縁浅からぬ人物たちが顔を出す、新シリーズのための顔見せ的な一作になっていると言えるか。
前のお話の時にちょっと書いた、クリスのライバルとしてはあまりに小粒に思えたピーターウォルド家、前作ではそこのアーパーなお嬢様であったビッキーことビクトリアが、グリーンフェルド軍の新米士官として再登場。前作ではどうしようもないおバカなお姫様に見えたビッキーだったが、実は彼女も彼女なりに深みのある人物だった、と言うのが見えてくるあたりが本書の見所の一つと言えるかも。ここのところは結構読んでて楽しい所。何でもビッキーは本国でもそれなりに人気が出てて、彼女を主役に据えたスピンオフシリーズなどもスタートしているそうですよ(w。
その他、本作ではいつものメンバー以外のサブキャラがそれぞれ、自分の立ち位置で結構良い感じにキャラ立ちさせてもらっているあたりも読んでいて楽しい所。中盤の山場になる、結構長めな植民惑星での地上戦でクリスの前に立ちはだかる傭兵部隊の指揮官、コルテス大佐の描き方も、正直ややもたついた感もなしとはしない(敵としての時の小者感が、後半ぐっと有能な人に見えてくるんだよ)けど悪くない。総じて敵味方共に、それぞれのキャラが良い感じに立っていて、読んでいて楽しい作品になっていると思う。
てな訳で全体的にはとても楽しいんだけど、本作は最後のヤマのところがちょっと受け入れづらいところがあって、そこが少々引っかかるかも。およそすべての物事には収支が伴うんだけれども、このお話だと最後の最後で「支」の部分が超過しすぎなんじゃないのかな、と言う気がしてしまうのだな。そこだけちょっと、気になりました。お話の流れ上、やむを得ないとは言えるけど、でも回避もできたんじゃないかな、って気もしてしまうのだよな。
★★★
ジョシュア・ダルゼル 著/金子司 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 早川書房デザイン室
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012127-3 \920(税別)
25世紀、超光速航行技術を手に入れた人類は、いくつかの勢力圏に分かれて宇宙の広域に伝播していった。いくつか戦乱もあったが、各方面を守護する宇宙艦隊によって今は一応の平和が保たれていた。そんな艦隊のうち、辺境星域の守備を担当する第7艦隊には「暗黒の艦隊」の二つ名があった。かつてそれは危険な深宇宙の探索という重要な任務に当たる艦隊員たちが誇りを持って呼んだ名前だったが、今やそれは辺境に追いやられ、老朽艦をあてがわれ、艦隊の落ちこぼれが集まる吹きだまり艦隊への蔑称となっていた。そんな艦隊にあって、地球生まれというこの時代ではさらに軽蔑の対象となりながら軍籍にあるジャクソン・ウルフ大佐。艦齢40の老朽艦<ブルー・ジャケット>の艦長である彼の許に、突然新任の副長就任の話が。加えて突然の任務の変更も。艦隊中央はジャクソンと<ブルー・ジャケット>に何をさせようとしているのか…
能力はあるのだがなぜか上司からのおぼえが悪く、配属された先は取り柄が無くもないが全体としてはおんぼろ船、そのクルーは自己評価が異様に低いか、反抗的な落ちこぼれの集まり…、というわけでまあなんだ、「ホーンブロワー」とか「ボライソー」とか、ああいうの読み慣れた人であればもう、何一つ意外なことは起きない展開、ということになる。こういうお話だと、とにかく何か一つでも良いから新しいものを盛り込んであげる必要があると思うんだけど、本書におけるそれが奈辺になるかというと……、あれ?(^^;
正体不明の異星人(そんなもんなんぼでもある)、25世紀の宇宙戦闘艦のスペックの羅列(ハイテク軍事サスペンスの常道だよね)、旧式艦だからできることがある(ヤマト、リブート版のギャラクティカ…)、とまあキモになるところがすでに一回以上扱われてはいるわけで、終始新味、というものが皆無。無理矢理目新しいところを探すなら、登場人物たちのセリフ回しかな。ここは訳者のセンスなのかもわからんのだけど、「ばかめ!」を連発するジャクソン、ちょいちょい出てくる「給与階級の制限を超えている」、という言い回しあたりがむりくり新しい、と言うかちょっぴりニヤリとできるポイントといえるのかもわからん。
とまあボロカスに言ってる感満載かも知れませんが、とにかく安定銘柄の設定、展開、キャラ設定を真面目に取り込んでいる分、お話としてはそれなりに楽しく読んでいけるようになっている。晩飯後にコーヒー啜りながら読んでいくのに最適、とは言えると思う。肩の凝らないエンタティンメントの必要条件は、まあギリギリ満たしているかな、というところかな。
とはいえキャラの描き込みとかいろんなところの説明とか、足りないところもたくさんあるんだけど、これはね、こ い つ も 三 部 作 だ か ら な ん で す よ(^^;。
この風潮、何とかならんものかねえ…
★★★
ニール・スティーヴンスン 著/日暮雅通 訳
カバーイラスト 梅野隆児 (umegrafix)
カバーデザイン 日高裕也
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012278-2 \1460(税別)
ISBN978-4-15-012279-9 \1460(税別)
ある日月が7つに分裂した。後に<エージェント>と呼ばれる何かの力の作用が引き起こした事態だったが、分裂した月はそれぞれの軌道を維持し、直ちに地球への落下、という災厄は免れた。しかし、分裂し、それぞれの軌道を描く月の破片達はいつしか衝突軌道を描き、いつかはそれらが衝突し、無数の破片が地球に降り注ぐことが判明する。その数は少なく見積もって1兆。<ハード・レイン>と名付けられた現象が発生するまでわずか1年から3年。しかもその現象は少なくとも5000年は続くという…
で、この危機を回避するため、小惑星アマルテアをベースに建造された国際宇宙ステーションを核に、選抜された人間と様々な動植物の遺伝子情報、その時点での科学技術情報などをプールし、人類の存続を図るのだが、とお話が続いていく。
単行本は3部構成の全3冊だったものが文庫版は上下巻の2冊での刊行。なかなかの分厚さで読むのも大変(いろんな意味で)。先に書いたとおり、突然のっぴきならない状況に陥った地球人がどのようにこの危機を乗り切っていくか、ってお話が展開するのが第1部、いざ<ハード・レイン>がはじまった時に地球と宇宙で何が起きるのか、を描写するのが第2部、そして第3部はびっくりすることにそれから5000年後。人類は地球軌道上に構築した巨大なコロニーで新たな文明形態を構築し、地球上も<ハード・レイン>が収まり、新たな自然が形成されていて、と。
「七人のイヴ」というタイトルと月が7つに分裂する、というツカミから、7つに分かれた月が舞台になるのかな、と思ったんだけどそう言うものではなく、本当に七人のイヴ、という存在が話の中盤のキーになるのだね。どういう七人なのかとか、説明するとネタバレになっちゃうんでアレですが、ここを説明しないといろいろ話が通じないというジレンマ(^^;。まあ「イヴ」なんだからそういう存在だった、ってことで。「アダム」はどうすんだ? って部分は、そこは読んでのお楽しみ(w。
何となく想像できますよね? で、一度はほぼ滅亡した地球(人類のみにとどまらず)が再び再興したところで何が起きるのか、っていう第3部が書きたいがために、ものすごい分量の1部、2部があったんだなって気はしてる。とにかく説明せずにはいられない性格なのか、あらゆる物事にいちいち解説がつくが故のこの長さなんだろう。そこを読んでいくのは結構苦行に近い。特に2部の中盤と3部の前半はそう。ここを少し端折ってくれたらもう少しスピード感のある本になったのではないか。3部の終盤いろんな物事が良い感じにつながっていくところは結構面白いんだ。端役だと思ってたイヴの一人の恋人のとある人物までもが5000年先にもそれなりの意味を持ってました、なんてあたりは(力業かもだけど)相当感心しましたよ。
「悪魔のハンマー」ではじまってちょっとパーネルのミリタリSF風味を加味しつつ、最後は「リングワールド」で締めるという力業。その構成は悪くないと思うんだけど、全体に過剰な説明が読んでいく上での結構な邪魔になってしまったような。第2部と第3部の間にブリッジになるエピソードを一つ挟んで、あと全体に(技術的な部分とかの)無くても良いところをカットしていったら、もっとさくさく楽しく読める本になったんじゃないだろうか。力作だとは思うんですけどね。
★★★☆
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□ Rダニすみ [>すいみんじかんがへってるし、はぁ それって いっぱいいっぱいじゃん。]
□ 寸゛ [東京に移り住んでからというもの、あのサンテレビのまったり中継が懐かしいですわん。]
□ ROVER [み、見てるのか>すみさん(^^;)]
□ Rダニけん [ふっふっふ。休職中に3回ほど見ました。けっこう好きでっせ。OPとEDはかなり好きで、繰り返し何度も再生してます。]
□ 加賀須野 旭 [テレビ埼玉の西武ライオンズ宣伝はすごくて、一時間に何本かやってるんじゃないかと思います。殆ど洗脳です。単純な繰り返し..]
□ ROVER [やっぱり各地にあるんですね。そういう土地柄っちゅうかローカル贔屓は好きだなあ。]
□ noki [うちのほうは千葉なので千葉TVがせっせとマリーンズの宣伝となぜか千葉そのもののキャンペーン「ファイトファイトちば」が..]
□ ROVER [笛を吹くジャガーさんとは別の人なのですね(w。]