ばむばんか惰隠洞

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2004-08-24 この日を編集

[Day] お葬式

お通夜の次はお葬式。カミさんにとってはおばあちゃんだが、私はさほどお付き合いがあったわけでもないのでほとんど外様気分ではありましたが、ご遺体を火葬にするのに使った釜が、先日トモ君を送った所と同じものであったということで、義兄夫婦とカミさんは不思議な因縁を感じていたようで。少しばかりではありますが、私も神妙な気分になりましたです。

[TV] 月曜時代劇

で、ようやく今週分の「子連れ狼」と「水戸黄門」。子連れ狼にはお久しぶりの真魚タンゲスト出演。ちょっとお芝居うまくなったかな? そうでもないかな。

「水戸黄門」は越中八尾の風の盆編。んーと、今週はちょっと構成よろしくない感じ。時代劇、特にマンネリ系時代劇というのはですな、見てる側が想像できるようなことであっても安易に想像に任してしまってはいかんわけでな。くどいほど丁寧にお話の流れを説明してやる必要があるのじゃよ。わかりきったシーンがわかりきったタイミングで出てくるところに気持ちよさがあるのでな。ついでに今週は、ラスタチの音楽の使い方もうまくありませんでしたな。あれでは気分が盛り上がりませんぞ。おやおや、いつの間にやらすっかり黄門様口調になってしまっておりましたな。はっはっは。

さてさて、「子連れ狼」の後は「忠臣蔵」(テレビ朝日公式)なんですな。松平健の大石に伊東四朗の吉良だそうですよ。サイトの紹介見る限りでは、実にオーソドックスな耐える大石、悪の権化の吉良、つーパターンになりそうですな。私わんぱたん時代劇、結構好きなのでそれなりに期待しちゃいます。

ところで「忠臣蔵」ちゅーと浪士たちの強敵としての色部又四郎の存在が結構大事なんだけど、誰がやるのかな。まだ発表されておりませんが。ワシ、「四十七人の刺客」の中井貴一が結構好きなんですけどね、ヒステリー持ちの高級官僚って感じが良かったの。そういや松平健も、「元禄繚乱」で色部やってましたなあ。こっちは少々重厚に過ぎたかもしれん。

[Comics] お買い物

西村ミツル&かわすみひろし「大使閣下の料理人」(20)、安彦良和(なのか?これ)「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック」。ガンダム本は別に買うほどのもんでもなかったかも。相変わらず「ガンダム」というとトニーたけざきがおちょくりにやってくる、という構成は笑えなくもないけど。


2005-08-24 この日を編集

[SpFX] 今だッ、ナイフを使えっ、目だッ (23:41)

もう既にあっちゃこっちゃで話題になってますが、ミラーマンREFLEX。スタッフに小中兄弟、キャストには石田信之の名前もあるね。おー、三輪ひとみも出るのか、乳見せてくれんかな、見せてくれんだろうなー(殴/蹴)。

どうなんだろうねえ。本放送やっってたころは、基本的にメカフェチ属性の強かった私は序盤で好きになれなくて、SGMがパワーアップして、ようやくこれで楽しめるかと思ったら「ジャンボフェニックス」などというセンスのかけらもないネーミングに、子供心に頭を抱えてしまったようなおぼえがありますな。あとはまあ、70年代特撮モノが避けられないビンボ臭さみたいなモノも同時に感じ取っちゃって、そんなに入れ込んで鑑賞したおぼえはないんだな。

さてどんな映画になるんでしょう。脚本が小中千昭氏である時点でダーク路線決定のような気がするんだけどどうなのかな?

まあなんだ、スカ映画と見ると掘り返したくなるスカベンジャー(さっき思いついた)な私としては、根性ふりしぼって観に行かんといかん映画なのかも知れんけど(^^;)。

[TV] 臨時視聴番組 (23:59)

「仮面ライダー響鬼」(二十八之巻 絶えぬ悪意)。これで追いついた、と思ったら序盤から妙にただならない雰囲気でちょっと焦った。いや、これでもまだ一週飛ばしていたのかと思っちゃって。

実際にはそう言う事じゃなく、お話を見ていくとああなるほどと納得はするんだけど、んーどうだろ、これしかやり様はなかったのかな? アスム君が落ち込むに至るのに、どういう事件があったのか、は回想シーンで済ませて良い部分であるとは思えないのだけど。せめて前回のラストに、アスム君と万引き少年団の二回目の遭遇、があっても良かったのじゃないのかな。週をまたぐ引き、ってのが重要なときもあると思うので。

「たちばな」に集まってくる女性陣、特にもっちーの演技で、語られはしなかったけれどアスム君に大きな事件があったのだ、というのが徐々に見えてくる構成は、それ自体は悪くないと思ったけど、ここはやはり策を弄しすぎたんじゃないかと思う。

とはいえあれだ、基本的に「成長した」とか連呼する系の話は私好きじゃないんだけど、今回のあきらともっちーが少しオトナになったと思える描写はなかなか良い感じであった。あきらカワイイよあきら。

それはともかく本放送とは別に、「ご当地ライダー 激闘ファイル」が毎回面白すぎるのは困ったもんです。凍鬼さん(ニアリ・イクォール・ザンキさん)編は抱腹絶倒でございました。

本日のツッコミ(全8件) [ツッコミを入れる]

寸゛ [ウリンガが主役の映画とはなかなか豪気ですね(違]

ROVER [たっ、確かに似ている…]

ASA [ワタシも一週飛ばしたと思いました。 しばらく見てなくて、「溜め込んだせいで見られなくなったプレッシャー」をはねのける..]

ROVER [わたしゃもう、「まーだ昔のことを気に病んどるのか、やはりお前のようなヤツに、あきらはやれんな」とか息巻いてしまいまし..]

ミラーマンの [mms://end.pod.tv/cmjapan/free/showbiz/contents/g050845m.wm..]

ROVER [うわあ(^^;)。結構ダークな感じですねえ。それにしても先代のミラーマンは顔がデカかったんだなあ(w。]

noki [すかり、、先週からの続きであきらにぼこぼこにされちゃったのかと(w]

ROVER [うわあ、それで落ち込んでるんだったら、お父さんアスム君といっしょにボンカレー食べても良いぞ(^^;)]


2006-08-24 この日を編集

[Books] メモリー ヴォルコシガン・サガ (23:33)

メモリー 上(Bujold,LoisMcMaster/著 小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著)メモリー 下(Bujold,LoisMcMaster/著 小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著) ロイス・マクスター・ビジョルド 著/小木曽絢子 訳
カバーイラスト 浅田隆
カバーデザイン 矢島高光
創元SF文庫
ISBN4-488-69812-3 \980(税別)
ISBN4-488-69813-1 \940(税別)

三十にして立つ

手練れ揃いのデンダリィ傭兵隊にとって、それ程困難な任務でもないはずだった。ハイジャッカーに囚われたヴォルの救出任務。だが何かが狂った。かつてのミッションで一度命を失い、そこから蘇生したネイスミス提督ことマイルズ・ヴォルコシガンには深刻な後遺症が残っていたのだ。その後遺症によってマイルズを襲う発作が、ミッションに少なからぬ影響を与え、マイルズ自身からもいつもの知性と判断力を少しばかり奪うことになってしまった。もちろんバラヤー機密保安庁長官、シモン・イリヤンがその不自然さを見逃すはずはない。やや"やりすぎた"マイルズは、そのツケを負って緩やかな謹慎状態に追い込まれ悶々とする羽目に。だが、真に重大な事件はそのあとに起きていたのだ。超絶的な記憶力を誇ったイリヤン長官の身に何かが起こっている…。

久々のヴォルコシガン・シリーズ。とっくに訳は完了していたのだが、諸般の事情でなかなか出版されないでいたという事らしい。本国での刊行が1996年、10年のタイムラグってのは、確かに最近のSFとしては少々間が開きすぎではあるが、このシリーズが好きな人だったらこれまでのお話は何となく覚えているだろうし、実際読み進んで行くにつれて、あああんなこともあったこんな人がいた、とあちこち(これがまたふんだんに用意されている)で懐かしい気分に浸ることができ、そして終盤にきて「ええ、そうしちゃうのかい」と、少しばかりの驚きと寂しさを味わい、それからタイトルに込められた"意味"を再認識して、ううむと唸ってしまうような造りになっておる。ううむと唸ってしまうのは、小説の主人公に、読んでるこちら(少なくともオレは)が追い越されてしまった、と感じるから。

とある事情で、生まれながらに様々のハンデを負っている主人公マイルズが、そのハンデをものともせず、自らの才覚でかなりのスパルタ国家であるバラヤーでその地位を確立していく過程というのは、サクセスストーリィとして実に面白く、楽しんで読んでいける。母国であればたとえハンデがあるにしても一種の貴族階級である"ヴォル"でいられるマイルズだが、本人がそれを潔しとせず、地力でバラヤー皇帝にも一目置かれる存在になっていく過程、が時にユーモア、時にペーソスを交えて語られるここまでの本シリーズ、「頑張れマイルズー」ってな気分で毎回楽しんできたわけだけどここに来て、小説の登場人物の方から、「いつまでもオレは君が期待してるマイルズやってる訳にはいかないんだよ」と宣言されちゃったような、軽いショックを感じたのでありました。

SF的になんか凄いことをやってる訳じゃない。SFミステリ仕立てになってはいるが、効果的なレッドヘリングが存在しないこともあり、案外ミステリとしての底も浅い(下手人はヤツ以外にいないのであって、それをどうあぶり出すかに主眼が置かれている、とも言える訳だが)んだが、小説の主人公が読み手の予想を遥かに超えて新たな地平を開こうと決意する、そのための準備としてタイトル通りこれまでの様々なメモリーが去就する、ってあたりの描写に最近どっぷりモラトリアムなオジサン、思わず唸ってしまった訳でした。ラストのビタースイートな味わいも大変結構。いやはや、これは結構なものを読ませていただいた。SFとしてはどうか云々以前に、物語として圧倒的に成立しとるよね、これ。

"ヴォル"のシリーズを何冊か読んでる読んでる人なら、文句なしに楽しめる一冊(ああ、二冊か)なのじゃないだろうか。そうじゃない人はそうだなあ、「戦士志願」、「無限の境界」、「ミラーダンス」と「親愛なるクローン」ぐらいは前もって押さえておいた方が良いかもしれません。軽石庵には「戦士志願」は2冊在庫がございます。amazonより高くてごめんな(^^;)。ウチにはないんだけど実は「無限の境界」は読んどくと、本書読んだときのしみじみ感がかなり違うかも、と言う気はしますです。

戦士志願(小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著)無限の境界(Bujold,LoisMcMaster/著 小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著)天空の遺産(小木曽絢子/翻訳 BujoldLouisMcMaster/著 ビジョルドロイス・マクマスター/著)親愛なるクローン(小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著)ミラー・ダンス 上(Bujold,LoisMcMaster/著 小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著)ミラー・ダンス 下(Bujold,LoisMcMaster/著 小木曽絢子/翻訳 ビジョルドロイス・マクマスター/著)

一応"ヴォル"ものからマイルズの正史っぽいものを。中編集「無限の境界」は、かなり傑作っぽかったような記憶が(ぉぃぉぃ)。

(★★★★)


2008-08-24 この日を編集

[Day] お仕事お仕事

昨日に引き続き。今シャカリキになってやってるのは、ここのところ私をイラつかせてくれる(ク)と(子)の頭ユルいタッグじゃないところが相手なので、割と精神的には安定気味。

ちなみに前述のユルい方は、一歩引いてMLのやりとりを見てるんだけど、(ク)と(子)のコミュニケーション不全が加速中で大変楽しい。もうギャラの残りは良いですから、(孫)のオレを巻き込まない範囲ですれ違いまくってください、その調子で。


2009-08-24 この日を編集

[Anime][web] 定期視聴番組

「真マジンガー 衝撃! Z編」、「グイン・サーガ」。亡くなられた栗本さんがどう思っておられたかは知らんけど、彼女の作品の魅力に「論戦」の描写ってのはあると思うわけで、それが初めて「グイン」で登場するのが沿海州会議なわけだけど、アニメではそこの所は大幅にオミットされていてかなり残念だったかも。オジサンイチ押しのアンダヌス議長も、予想はしていたけど割と手抜きの扱いだったしなぁ。三デブ的にはオリー君の姿が見あたらなかったあたりもちょっと残念だったかな。

そして高校野球で押し出された「ディケイド」、見るの忘れてしまってました(w。

[Books] 不思議のひと触れ

不思議のひと触れ(Sturgeon,Theodore/著 大森望/著 白石朗/著 スタージョンシオドア/著) シオドア・スタージョン 著/大森望 編
カバーデザイン 祖父江愼・安藤智良(コズフィッシュ)
カバー装画 松尾たいこ
河出文庫
ISBN978-4-309-46322-3 \850(税別)

本邦初訳にして、スタージョン幻のデビュー作である掌編「高額保険」をはじめとした10編を収録した日本オリジナルの短編集。

かつてハヤカワ・SF・シリーズ(銀背、ですな)から出ていた短編集、「奇妙な触合い」と表題作は重複するが、収録作品は改めてチョイスされた、スタージョンの日本版オリジナル短編集。収録されているのは初期から彼の最初の全盛期あたりに発表された短篇群で、発表時期は1938年〜1961年にあたる。

海を失った男」と並び、日本におけるスタージョンの再評価と、それに続く翻訳作品の増加のきっかけとなった短編集。何はともあれ一つずつ読んでみた感想を。

高額保険

知られる限りで、スタージョンの初めての商業誌掲載作品。ワンアイデアのショートショート・ミステリで、オチに至るアイデアの仕込みや読者をミスリードさせる手腕など、いろんなところに疑問符はつく。が、題材の選び方やお話の展開のさせ方などに、いかにもスタージョンらしい「奇妙さ」の片鱗が垣間見えるていかも知れない。

もうひとりのシーリア

SFともホラーとも取れる作品で、そうだな、「異形コレクション」あたりに収録されてても違和感のない作品。念の入った怪奇部分の描写と、その先に待っている妙にあっけらかんとしたオチは極めて独特。

影よ、影よ、影の国

こちらもどちらかといえばホラー寄りの作品。オチのすぱっとした切り落とし方は前の作品にも共通するが、切り落とされた部分に潜む怖さが、こっちの方は少し上を行く。

裏庭の神様

本書に収録された作品では、「高額保険」の次に古い作品で、かのジョン・W・キャンベルが初めて買ってくれたのがこれなんだと。ジャンルとしてはユーモアSFに分類される作品。ユーモアの中にちょっとしたペーソスが効き、SFに限定することなく、短篇小説としてのオチの効き具合にちょっとニヤリとさせられる。

不思議のひと触れ

前述した銀背の方で、「奇妙な触合い」のタイトルで訳出されていた作品で、解説で大森望氏も書いておられるとおり、古い方の邦題も読み終えてみるとなかなかいい具合であると思えてくる。ただまあ時代を考えれば、新しい方のタイトルもまあそれはそれでありか、と。いかにもスタージョンらしい奇妙なイントロが、いつしか普通なシチュエーションに溶け込んで、最後になんだかホッとする。ピュア100%の恋愛小説という趣で、サトジュンでアニメ化、とかなったら嬉しいな、ってところだな。

ぶわん・ばっ

筒井康隆がやらかしそうな、オノマトペが暴走するジャズ小説。ちなみにこの、擬音部分をサポートしたのは田中啓文氏だそうだ。それだけでどういうモンになっているか、かなり予想できようって物だよね(w。

タンディの物語

リモートで動作するゲシュタルト生命体のお話、なのかな。子供にとって素直につきあえる何だか判らない物が、大人にとっては何か得体の知れない怖いものになる、というあたりもテーマの一環になっているのかも。

閉所愛好症

SFの黎明期から発展期において、しばしば見られた人類の進化の歴史におけるミッシング・リンクにSF的考察を加える系の短篇。「失われかけていた種」の選択基準に発表時期を考えるとかなりユニークなバイアスがかけられているあたりがスタージョンの巧さって事になるのかな。

雷と薔薇

なんと「渚にて」に先立つこと10年、すでにスタージョンは全面核戦争によって破滅に向かう人類世界を描いていたのだった。発表されたのが1947年という時点で、これこそがSF作家の仕事だよなあという気にさせられる。

孤独の円盤

「地球の静止する日」かと思ったら実は「不思議のひと触れ」にも繋がるピュア100%で読んでみたいラブ・ストーリーだった、みたいな。〆に相応しい一品。

全体的に「古さ」みたいな物を感じなくもないけれど、その中に秘められた「奇妙さ」は紛れもなくスタージョンの作品の魅力。解説の充実ぶりも含め、本書後半に読みどころが多かったな、というところかな。

★★★☆


2010-08-24 この日を編集

[Books] NOVA2 書き下ろし日本SFコレクション

9784309410272 大森望 責任編集
カバー装画 西島大介
カバーデザイン 佐々木暁
河出文庫
ISBN978-4-309-41027-2 \950(税別)

全編書き下ろし新作で構成される日本SFアンソロジーの第二弾。12編を収録。

編集後記にもあるとおり、前作「NOVA1」の執筆者と全くかぶらない12人の作家による新作の競演。まずは短く感想を。

「かくも無数の悲鳴」神林長平

わあい、「フムン」があるぞ、っておいおい。なんというか、神林長平はもはや「巨匠」なのだなあと言うところの感慨が一番大きかったかも知れない。考えてみればそりゃそうだ、オレが青二才のころにすでに作品を発表されていらっしゃるのだもの。お話はあれだな、「今宵、ふたたび銀河を杯にして」って感じで。認識とコミュニケーションってのは、今風に言えば世界を解釈するって事なのだな、と。今や神林長平を「オーソドックスなSF」と評する時代であるのだなあ、としみじみ思うロートルがここに一人。

「レンズマンの子供」小路幸也

「あの」レンズマン・シリーズをベースに、ちょっとニヤニヤしたくなるジュヴナイル風味をまぶした佳品。終盤に登場するマドンナがフジミさんって名字なのは、今や少年少女の琴線を心地よく引っ掻いてくれるのは早川でも創元でもなく、ライトノベル陣営なのだぜ、というちょっとした皮肉が込められていたりするのだろうか。

「バベルの牢獄」法月綸太郎

○○×○○という数字の意味にすぐに勘づくべきであった。あるいは「盲点ではなく○○(乱土の判断で伏せました)で」ってところでね。すばらしくトリッキーな記述SF。

「夕暮れにゆうくりなき声満ちて風」倉田タカシ

構成というか仕掛けの部分で最高に凝り倒した短篇で、ちゃんと追いかけたらこれはこれで一風変わった楽しみ方ができる一作なんだろうと思う、が、それをやる気は金輪際起きない。乱視つきの老眼爺さん、今や普通に文庫本を読むのも少々苦労してしまうんだ。ページを開いた瞬間、「ごめんなさい」で飛ばしちゃいました。

「東京の日記」恩田陸

こちらも構成で一工夫のある作品だが、まあこれぐらいなら老眼ジジイでも大丈夫。静謐だがどこか危うい都市の様子を観測する他者の視点。実はちょっと怖いお話だよね。

「てのひら宇宙譚」田辺青蛙

独特な味のあるショート・ショート。味があるとは思うのだが、ショート・ショートのキモは捻りの強烈さにあると思ってる自分としては、「今の捻りました?」感が常につきまとうのも正直なところで。

「衝突」曽根圭介

そういう言い方は失礼なのかも知れないが、このアンソロジーの中で一番翻訳SFのテイストを濃くたたえた作品。それ故ってわけでもないと思うが、自分が本書の中で一番好きなのはこれかも知れない。時系列の微妙なずらし方とか、読み進んでいくと「ホテル・ルワンダ」的様相が読者に突きつけられてくる話の構造とか、技巧の面でもこれはかなりいけてるんじゃないでしょうか。

「クリュセの魚」東浩紀

ちょっとキュンと来るリリカルSF。ページにおける活字と余白の力関係みたいなものから勝手に決めつけちゃうけど、これは基本的にライトノベル。つーか「ハローサマー、グッドバイ」に軽く「エンディミオンの没落」風味振りかけてみました、って読み方は間違っていますか?

「マトリカレント」新城カズマ

実は意外におっきな事が起きてるかも知れないシノプシスに何やらファンタジックでゆったりとした読み味を被せてきたような。後半やや「ナマ」な表現(ググる、とかね)が挟まっちゃって少々残念。ファンタシイと思って読んでいたものがいきなり生臭い方にひっぱり込まれたような気がして。

「五色の舟」津原泰水

古来の妖怪伝承にフリークス風味をちりばめ、オマケに多世界解釈までさらりと持ち込んできた力作。わたくし的には本書における「衝突」と双璧をなす作品かもわからん。

「聖痕」宮部みゆき

完成度の高さって点では最高なんではなかろうか。何より読み手をびっくりさせるって所の作家の技巧の部分で、他の追随を許さないものがある。ただ、作家のモラルって所でどうなんだ? ってところにどうにも収まりの悪いものを感じざるを得ない。

かつて中村融さんは「20世紀SF 6」の解説で大変重い問いかけをなさっていたわけだが、あれと同じ事をこの先、宮部みゆきは何かの弾みで問いかけられるかも知れないようなお話を書いてしまったと思うわけなんだけど、そこに向き合う覚悟をした上で作者はこの話を書いたのだろうか、というところでどうにも収まりの悪いものを感じてしまうわけで。

「行列(プロセッション)」西崎憲

ラストは落ち着いた感じで。何となく「あけてくれ!」がビジュアルイメージとして出てきたのは、オレがそういう歳だからって事に過ぎないのかな。

なんだろう、読み応えという点では文句なしだったんだけど、「SFってこう言うものか?」ってところで盛大に疑問符が湧いて出てくるような。外に向かって何かを突破したい、みたいな勢いがあんまり感じられなかったあたりで、逆にこれじゃあSF、廃れてもしょうがないかもなあなんて思ってしまったことですよ。

★★★☆


2011-08-24 この日を編集

[Day] JTスモーカーズ

画像の説明いつものタバコ屋でタバコ買ったら、お店のおねーさんから「あ、これ上げる」つってもらったJTスモーカーズID登録キャンペーンのチラシ。「JTスモーカーズID」登録キャンペーンですって。12月9日までに登録すると500円分のUCギフトカードかQUOカードが頂けるんだそうな。

で、そのJTスモーカーズってのがいったいどういう物なのか、と言うとこれがいまいち良くわからん。日々嫌われ度合いが増大しているタバコ喫みたちが、お互いに傷を舐めあう道化芝居を演出するような集まりなのか、日々数が減少傾向にある喫煙者に、何らかのエサをぶら下げてなんとかその減少傾向に(こっそり)歯止めをかけたいような集まりなのか、さてどんな物やら。

とりあえず試供品という形でセブンスターをひと箱もらえたんでまあいいか、ってところではあるか。

ま、申し込んだら自動的にTASPO送ってくれる、ってようなものでもないみたいなんで、試供品のブンタ吸っておしまいって事になりそうですけどね。

[Anime] 定期視聴番組

「ダンタリアンの書架」、「うさぎドロップ」、「No.6」。「ダンタリアン…」はいつものメンツとはうって変わって、焚書官、なるポジションにいる人たちのエピソードが挟まるお話。またバリツか(w。

実写版の方の評判も聞こえてきておりますが、そっちはそっちで置いといて、アニメの方は毎回良い話が続いているよなあと思える「うさぎドロップ」。小さな世界のお話を丁寧に描写していくというスタイルが、小さな世界の背景に、なにか大きな良く判らない物があるのかも知れない、と思わせる世界観を持ち込んできている「No.6」の世界観との対比で、今のところはかなり圧倒的に成功しているような気がしないでもなく。大人は実はいろんな事が見えなくなってしまって、必要以上に右往左往してしまうんだけど、子供たちの方は案外その視点にブレはないんだよ、ってあたりを押しつけがましくなく描写してくれているのが「うさぎドロップ」って感じだろうか。

対する「No.6」は、ある意味大人と子供のちょうど中間に位置する人たちの生きざまを描こうとしてはいるんだけど、その世代的な特殊性がいろいろ邪魔しちゃうのか、(大人の)打算も(子供の)無垢なストレートさも、その世代なりの特殊性を加味して上手くこねて出せていないような気はする。誠実なんだが今のところは真面目なのはわかるけど、ちょっと地味よね、ってあたりで止まってるお話かなあ。

[Baseball] カッタデー!!

G1-2T。ラジオで観戦してたんだけど、解説の矢野はんの「新井、いけよー!」が全てだったよな。試合は金本のHRに球児のリリーフで勝ったけど、相変わらず先行き不安だわ。

バット振って下さいね、みなさん


2012-08-24 この日を編集

[Day] ホウレンソウはどこに行った?

本来今日がフィックスであったはずのお仕事、結局今日になるまでトップページ以外のデザインファイルも素材(40ページ、やるんだよね?)もなんもかんも送られてこないものだから、さすがに「どーなってんの?」ってOG君(厄介な相手No.2、DG君の後輩とおぼしき御尽)にメールしたらば、速攻で返事返って来て曰く、「返事してなくてごめん、フィックス9/27に伸ばしたの」だってさ。

あのなあ…。

そんなことだろうとは思ってたけど、そこはやっぱ連絡しようぜ。こっちは最悪、今日になってどばどばとデザインファイルがやってきて、「せめて第1階層ぐらいは週明けに」とか抜かすんじゃないかと思ってそれなりに覚悟もしてたのに、覚悟し損じゃないかよ(w。

ま、とりあえずそこそこ平和な週末が送れそうなので、今日は酒飲む。

[Books][Oldbooks] 夏はクラシックSF 『ロボット文明』

書影ということで妙な心配事も一段落したので久しぶりに時間取って読書。読んだのは「ロボット文明」(ロバート・シェクリィ/宇野利泰 訳)→amazon(ユーズドのみ)。自分が読んだのは創元SF文庫、1973年の14版。

自らの名前も思い出せない「彼」が目覚めた場所は人類の流刑惑星、オメガだった。そこは地球で犯罪を犯した者たちが集められ、独自の階級社会が形成された、平和な地球とはまったく逆さまの価値観に支配された世界。そこで彼は自分の名前がウィル・バレントであり、自分の罪状が殺人であることを知らされることになるのだが…。

自分にとって、シェクリィという作家が意外に縁のない作家であった(なんでだろうねえ)というところを差し引いても、なんというか、ちょっと異質な読み味の一作。短編の名手、というこちらが勝手にシェクリィに対して思っているイメージもあるのかも知れないけれど、お話を描く、というよりは、価値観の逆転であったりその作品が書かれたときの世相に関する問題意識のようなものを、より直接的に反映しようとしている、という姿勢の方が読んでるときの印象という部分で先に立ってしまい、お話としてはなんともちぐはぐなものになってしまっているよなあと思ってしまうんだった。

ただこれ、お話が上梓されたのが1960年ということで、米ソの冷戦が、まだそれほど「冷」の方には行ってなくて、どうかすればその冷静がたちまちホットなものになってしまいかねない、という怖れを誰もが抱いていた時期に発表された作品である、ということも併せて考えるなら、一発カタストロフ、という状況下で人(とそれを束ねる世界)はどうあるべきか、それってホントに良きあるべき姿なのか、ってところに思索をいたした作品であるとも思えるわけで、いろいろ雑に飛ばされてしまっている部分もあるにはあるけど、それでも捨てがたい魅力がある作品でもあるとは思う。

個人的にはラストの投げっぷりがかなり好きですね(w

[Baseball] ワケタデー!!

C2-2T。1点リードはリードのうちには入らんわな、今の阪神では(つoT)。


2013-08-24 この日を編集

[Books][Oldbooks] キャメロンの海戦 その2

書影書影商売モノに手を付けるシリーズでキャメロンもの、その2 3. 非情のフィヨルド4. 暴虐の武装商船(リンクはamazon)。

クレタ島での作戦を終え、本国に戻ったキャメロンの次の乗艦は外洋臨検船キャッスル・ベイ号。だがその船の任務は単純な臨検活動などではなかった。ノルウェーのフィヨルドの奥深く、ドイツ軍が新たに建設したと思われる秘密基地。そこでは戦局に多大な影響を与えることになるであろう何らかの新兵器の研究開発が行われているらしい。キャッスル・ベイ号の任務はその基地を破壊するための陸軍の特殊部隊の輸送。開戦前、当該水域を漁のために航行した経験のあったキャメロンに、水先案内人としての任務が与えられたのだ。だが、彼らの秘密任務は敵の知るところとなり、ドイツが誇る強力艦、シャルンホルストとアドミラル・ヒッパーが秘密部隊迎撃のために出撃した、との報がもたらされて…、と言うのが「非情のフィヨルド」。

「外洋臨検船」と言う艦種がまず珍しいけれど、そこは本書ではあまり大きな意味はない。お話は前作とちょっと似たニュアンスで、乗艦が重要なのではなく、そこをいったん離れた小部隊を率いる主人公の苦闘を描いていくお話で、そこはかなり良い。なんというか、いかにも英国人という感じのあきらめの悪さというか主人公の不屈闘志っぷりというかはなかなかのモンだと思う。個人的には史上最も美しい軍艦だと思ってるシャルンホルスト級にほとんど活躍の機会がなかったのが、ちょっと残念だったけどね(^^;。

続く「暴虐の武装商船」は、南大西洋で猛威をふるうドイツの武装商船(仮装巡洋艦、ってヤツですな)を補足するために派遣されたのはやや旧式のカウンティ級巡洋艦、ノーサンバーランド。厳格な艦長の下、任務に当るキャメロンだったが…、と言う話。第1巻でいきなり身動きできない乗艦を舞台にしてきたと思ったら、今度は捕虜状態からの逆転が中盤以降の見せ場になるような。虜囚からの脱出、つーと「ホーンブロワー」にありましたか。そちらに比べるとこちらは少々アクション重視、その分読み味は軽い感じかな。前にも書いたけど悪役としてのドイツ人、の描き方が意図したもんだとは思うけどやっぱり少々ステレオタイプに過ぎるきらいはあるかも知れない。ナチではないドイツ人、という存在との心の通わせ方、みたいなところでもうちょっとツッコミ様があったんじゃないか、と言う気はしないこともないな。特に終盤、ちょっと急ぎすぎたんじゃないかしらね。

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英国人のあきらめの悪さを知りたければこちらを乞御一読。なんたって実話です。→マイ感想

[F1] ベルギーGP予選

完全に忘れてた。スパ・ウェザーはフェラーリに厳しかったのか。メルセデスが相変わらず予選番長。ウエットのスパ、はあんまり曲がらないコースなら速いフォース・インディアにはそこそこ相性の良いコースだったのかしら、ディ・レスタ5位、スーティル12位はかなりすごいんじゃなかろうか。決勝ではもうひと荒れ、お天気の神さまが悪さしてくれたら面白いことに…なるのかな。


2014-08-24 この日を編集

[Anime][SpFX] 定期視聴番組

火曜日からか。えらい数だぞ。「ばらかもん」、「ハナヤマタ」、「リプライ ハマトラ」、「Free! 」、「アルドノア・ゼロ」、「黒執事」、「白銀の意思 アルジェヴォルン」、「残響のテロル」、「キャプテン・アース」、「ソードアート・オンラインⅡ」、「魔法科高校の劣等生」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「烈車戦隊トッキュウジャー」、「仮面ライダー鎧武」、「ハイキュー!」。

「ばらかもん」、「残響のテロル」、「鎧武」、「ハイキュー!」が毎度毎度楽しい。「ハマトラ」、「魔法科…」あたりが一回りして面白い系、「アルドノア…」が意外に早くメッキが剥がれかけてんじゃないかしら感が。「キャプテン」とか「SAO」とかはそれなりに楽しく見てますが、見るもん多すぎだ、もうちょっと減らした方が良いなこれ。


2016-08-24 この日を編集

[Baseball] カッタデー!

DB1-5T。藤浪きゅんようやく6勝目、はいいんだけどその後に続く投手の数の多さはなんとしたことか。ハンシンの投手力はリーグいちぃぃぃ! だったのじゃなかったんかね。一応3連勝で勢いに乗って明日はメッセ、普通に考えたら連勝記録延伸、なんだけど阪神だからなあ(^^;


2017-08-24 この日を編集

[Baseball] カッタデー!

S3-6T。秋山8回3失点、鳥谷と中谷に本塁打。秋山投手は5回以降パーフェクトピッチングの好投、ほぼ危なげない勝ち方だったと言えるかな。それよりもあれですよ、DeNA対広島、DeNAの3戦連続サヨナラ勝ちで、阪神に自力Vの可能性が復活したって方が大きいか。まあ広島の圧倒的有利は変わらんし、阪神の次の相手は巨人なので、これは夏の夜の夢なのは阪神ファンは全員判ってると思いますけど(^^;。

[News] 訃報

ブライアン・オールディス (産経ニュース)。こんな言い方は失礼にも程があるが、享年91と効いてなんかちょっと安心したよ。うん、生ききった、と言えるのでは。数々の名作、ありがとうございました。やっぱ「地球の長い午後」って事になるのかねえ、最初に出てくるのは…。

[SpFX] 定期視聴番組

「仮面ライダーエグゼイド」、高校野球でお休みだった分。対ラスボス戦第1ラウンド。倒したと思ったらラスボスが最終形態になって、というデビルガンダム的展開。次回はエム君の分身でもあるパラド君でひと盛り上がりある、ってことなんでしょうな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [ん、書けるかな? いやあー。全然見てないのに、1話だけ、たまたま見たけど、自己犠牲物、涙誘うなあ〜 涙腺、弱くなった..]

ROVER [あら、九州だと少し早いんでしょうか。ポッピーとパラドのエピソードですよね。関西では今日(8/25)放映だったんですよ..]


2019-08-24 この日を編集

[Day] また面倒くさそうな話が…

カミさんを透析に送り出した足でマンションの集会室へ。大規模修繕工事の説明会、だそうで。ここで暮らすようになってそろそろ25年。このマンション自体は築34年、だったかな? 大規模工事はこれまでにも震災後の補修工事とか外壁塗装、あとピッキング対策で玄関ドアの交換など、何度かあったけど、今回のはその震災後の補修工事のレベルの大仕事になるみたい。マンション全体に足場を組んで、損傷箇所を点検して補修、壁、サッシ、玄関ドア周りを高圧洗浄して全体塗装も行うって事だそうで。

自分とこのリフォームも考えてたんでどういう工事なのか、ちょっと知っておこうと思って参加。工事期間中はバルコニーに物出しちゃダメ、洗浄の際は念のためにサッシの下にボロぞうきんでも詰めといて、ぐらいか。工期は概ね4ヶ月。ちょっと聞いてみたけどやっぱりリフォームは遠慮して欲しいって。

それより問題はバルコニーのがらくたと窓だな。オレの部屋(A.K.A軽石庵本部)、段ボール積み過ぎて窓動かないんだよ(w。

がらくたは有料で始末してもらえるからそれで良いとして、窓は頑張ってどうにかしないといかんなあ。


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