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商売モノに手を付けるシリーズでキャメロンもの、その2 3. 非情のフィヨルド
、4. 暴虐の武装商船
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クレタ島での作戦を終え、本国に戻ったキャメロンの次の乗艦は外洋臨検船キャッスル・ベイ号。だがその船の任務は単純な臨検活動などではなかった。ノルウェーのフィヨルドの奥深く、ドイツ軍が新たに建設したと思われる秘密基地。そこでは戦局に多大な影響を与えることになるであろう何らかの新兵器の研究開発が行われているらしい。キャッスル・ベイ号の任務はその基地を破壊するための陸軍の特殊部隊の輸送。開戦前、当該水域を漁のために航行した経験のあったキャメロンに、水先案内人としての任務が与えられたのだ。だが、彼らの秘密任務は敵の知るところとなり、ドイツが誇る強力艦、シャルンホルストとアドミラル・ヒッパーが秘密部隊迎撃のために出撃した、との報がもたらされて…、と言うのが「非情のフィヨルド」。
「外洋臨検船」と言う艦種がまず珍しいけれど、そこは本書ではあまり大きな意味はない。お話は前作とちょっと似たニュアンスで、乗艦が重要なのではなく、そこをいったん離れた小部隊を率いる主人公の苦闘を描いていくお話で、そこはかなり良い。なんというか、いかにも英国人という感じのあきらめの悪さというか主人公の不屈闘志っぷりというかはなかなかのモンだと思う。個人的には史上最も美しい軍艦だと思ってるシャルンホルスト級にほとんど活躍の機会がなかったのが、ちょっと残念だったけどね(^^;。
続く「暴虐の武装商船」は、南大西洋で猛威をふるうドイツの武装商船(仮装巡洋艦、ってヤツですな)を補足するために派遣されたのはやや旧式のカウンティ級巡洋艦、ノーサンバーランド。厳格な艦長の下、任務に当るキャメロンだったが…、と言う話。第1巻でいきなり身動きできない乗艦を舞台にしてきたと思ったら、今度は捕虜状態からの逆転が中盤以降の見せ場になるような。虜囚からの脱出、つーと「ホーンブロワー」にありましたか。そちらに比べるとこちらは少々アクション重視、その分読み味は軽い感じかな。前にも書いたけど悪役としてのドイツ人、の描き方が意図したもんだとは思うけどやっぱり少々ステレオタイプに過ぎるきらいはあるかも知れない。ナチではないドイツ人、という存在との心の通わせ方、みたいなところでもうちょっとツッコミ様があったんじゃないか、と言う気はしないこともないな。特に終盤、ちょっと急ぎすぎたんじゃないかしらね。
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