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ネルソン・デミル 著/白石郎 訳
カバー装画 影山徹
カバーデザイン 岩郷重力
講談社文庫
ISBN4-06-273898-8 \1114(税別)
ISBN4-06-273899-6 \1181(税別)
アン・キャンベル大尉暴行殺人事件の暗部に潜むどす黒いものをまのあたりにし、軍務を退いたわたし、ポール・ブレナー。だがそんなわたしをかつての上司、ヘルマン大佐は放ってはおかなかった。突然ワシントンのベトナム戦没者記念碑、通称"壁"にわたしを呼び出した大佐は、その壁に刻まれた戦死者の中に一人、味方の弾によって殺害された人物がいる、という。1968年ベトナム。最大の激戦地のひとつ、クァンチの市街戦に参加していたベトナム兵の一人が、アメリカ軍大尉によって一人の中尉が射殺される瞬間を目撃し、その一部始終を彼の兄弟宛の手紙にしたためていたのだ。戦死した兄弟からその手紙を記念に持ち帰った一人の米兵によって、30年ぶりにその事実が明らかにされたのだった。それが真実ならば、真実を明らかにし、正義をたださなければならない。自らもその戦場に身を置いていたわたしに、大佐はベトナムに赴き、手紙の主を捜し出し、事実を確認して欲しいというのだ。大佐が全てを語っているとは思えないし、そもそも最初から最後まで不可解なものに充ち満ちた任務であることは承知の上で、それでもわたしはベトナムに赴くことを決意する。かつて自分に消すことのできない重いものを背負わせることになった地に、再び向き合うために…
上下巻あわせて1600ページという大部を通じて描かれる、ベトナム戦争に関わったさまざまな人々の、さまざまな物語。ここしばらく、軽口の多いヒーローが多く少々食傷気味な気分もあったデミルの作品、この作品の主人公、ポールもまたその系統のキャラクタではあるのだけれど、今回はその軽口野郎が向き合う事件というのが、アメリカにとってはすさまじくヘヴィなベトナム戦争であり、ポール自身18歳で歩兵としてベトナムに赴き、凄惨な実戦を経験した、という過去もあるせいで、たとえば「プラムアイランド」や「王者のゲーム」に比べればずいぶんとそっちの傾向は控えめになり、変わってわたしがデミルの最高傑作だと今でも思っている、「誓約」の味みたいなものがずいぶん久しぶりに帰ってきたような気がして、そこは素直に喜びたい。わたしがデミルに期待しているのは、こういう、すさまじいまでの重さを抱えた登場人物が、その重みに苦闘するようなお話であったわけで、いやあ、久しぶりに読みたかったデミルを読ませてもらったような気分になった。そこはとても嬉しい。
もちろんここで描かれる物語の中で、"真実"だの"正義"だのというのは、あくまでアメリカ側から見たそれであって、しばしば「そりゃあオタクだけの都合でしょ」といいたくなってしまうところもあるし、ベトナムにおける勝者であるかつてのベトコン出身の人々の描き方なんかにどうしても少々意地悪方向でのバイアスがかかってしまっている と思えてしまうのは否定できない。ついでに、主人公のポールが旅の中で自らのベトナム、というものに向き直り、何かを掴んでいくという、魂の過程みたいなものについてはそれなりに読み応えもあるのだけれど、一方で過去の殺人事件が現代に何をもたらすのか、という、一応お話の本筋であるべき部分が終盤にきて少々手薄な読み応えにしかなっていないのが少々惜しいか。正直このラストでほんとにいいのか? と思ってしまったのも確かなところで。
そうはいってもこのお話、アメリカ人の自己満足の感動物語、という批判があるとしたらそれはそれで説得力のある批判であるとは思うのだけど、それでもこのデミルはかなり私好み。私がこうであって欲しい、というデミルの小説に久しぶりに出会えた感じがあるのですね。一応「将軍の娘」の続編、みたいな言われ方をしているけれど、んで確かに読まないよりは読んでおいた方がいいとは言えるけど、読んでいなくても充分に楽しめる本ではあります。なによりクソ分厚い本を読んでいく楽しみに充ち満ちた一作。や、楽しませていただきました。
(★★★★☆)
つことで珍しく寄り道もしないで岸和田から帰還。結局パーツの一部を入れ替えることになってしまって、結構時間を取られちゃった。朝10時出動、17:30戻りで実作業時間は2時間強、てのはなんか間違ってる気もするけど、これでもオレが現場に一番近いんだもんなー。
ワシは出かけるし、倅も学校なので、カミさんはるんるんで「ハウルの動く城」見てきたみたい。映画の日って事もあって小屋は結構な入りだったそうな。映画の方は、「まーあんなもんじゃないの?」だそうです。
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」。ここまで平成ゴジラシリーズ、「屈指の娯楽作」、「屈指の問題作」ときてるんでそれに倣うなら、これはそうだな、「屈指の意欲作」といえますか。感想はまあ劇場で観たときと同様(ただ久しぶりに見直したら、ラストはまあ、これもあり、かとも思ったです)。これが手塚昌明初監督作品。それ故のもたつきもあるし、お話の繋がりが上手くないところもかなりあるんだけど、それと同じくらい「ほう」と思わせられるところもあってそこが好き。特にゴジラとメガギラスのラスタチはアイデア一杯で楽しめまする。ちゃんと怪獣同士がものを考えて戦ってる感じがしてよいのだよね。
その他、「×メカゴジラ」にも継承されている手塚昌明式演出スタイル、てのが意外とあちこちで見受けられるのも興味深いですな。主役の男女の造形とか、エンディングの持っていき方とか、それからあれだ、手塚監督の好みなのかどうかは知らないけど、人間側が決定的な超兵器(ディメンション・タイドとかアブソリュート・ゼロとか、単にメカゴジラ作ってみましたー、じゃなく、これこれの理屈で作った兵器なら、絶対ゴジラを倒せるはずだ、ってなブツね)を持ってゴジラに立ち向かう、って図式がはっきりしているのも「×」シリーズの特徴かも。
あーあと私、大島ミチル版のゴジラのテーマもかなり好きです、うん。
夕方ソフマップから封書で、めび君一号の修理見積もりの結果が返ってきてた。液晶パネル交換、破損部品(角っこのプラ製カバー)交換、しめて84003円(税別)ナリ。はうあっ。
噂には聞いてたがマジでやるとこんだけかかるんだな、ひええ。
まあいい。小技の一号は部品取りに使って、今後は非力の二号を使うことにしよう。ソフマップに電話したら、修理見積代金3500円支払い済みだし、持ち込みだったので、マシンは組み立て直したら自宅まで無償で届けてくれるそうだ。うむ、ありがとうソフマップ。勉強になりました。とにかく何があっても液晶だけは壊したらあかんのだなー。
つかPopfileのログから見つけたんで、正確には昨日のspam。Subjectは「生協の白石です」。な、なんだってー!?
------------------------------ 彼方からの要望・質問をお書き下さい。 ------------------------------ 「なぜ貧乏だと彼女ができないのでしょうか?」 ん〜むずかしいですね、でも私も昔は同じでした ! 一つだけ良い方法があります・・・・ あまり教えたくないのですが・・ま・今回だけです 人に教えちゃだめですよ・・(メール転送するとか) 私が極貧生活を脱っして結婚できたのは下のURLに秘密が あります。 http://sclass.cx/j/entry.html
11月末までに結果報告して下さいね。 白石
ずいぶんなれなれしい白石さんだな。
書こうと思って書き忘れてたことどもをつらつらと。
インサイターさんで知った、架空特撮シリーズ『ドクロ太郎』(ドクロ太郎.com)。なんか楽しそう。昔の児童誌の付録マンガっぽいドクロ太郎変身漫画がかなりスキ。
きゃんずぶろぐさんで取り上げられていたコレ。その正体はずいぶん前にご紹介した、20Q.netの内容をおもちゃにしたモンなんだな。うはー、こんなモンも商売になるのか。
ところで久しぶりに見に行ったら20Q.netの方もなんかいろいろバージョンアップされてて、音楽編とかスポーツ編とか、カテゴリ別20Qが出来てるみたい。試しに音楽編をやってみたんだけど、へっへっへ、ヤツらとうとう最後まで、オレが考えてたミュージシャンがシカゴであることを見抜けなかったようだぜ(^o^)。
お笑いパソコン日誌再開オメー。なんだけど、よそのサイトを開いた瞬間音楽が鳴ると、舌打ちしつつマウスを素早く右ボタン→左ボタンの順にクリックする私(私はおぺらー)なのに、なぜか「お笑いパソコン日誌」さんを開いて音楽が鳴らないと、妙に不安になってしまうってのは、私の心が狭い証拠なんだろうか…。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「銀色のオリンシス」。「ギアス」は、ま た 総 集 編 か ……ってあれっ、総集編は初めてか。プロデューサーがプロデューサーだけにここまでしょっちゅうやってたような気になっちまったぜ。
「オリンシス」は、毎度ながら絵を何とかしてくれー、というところで。
瀬名秀明 著
カバー装画 杉田比呂美
新潮文庫
ISBN4-10-121433-6 \819(税別)
学校の校門を出て右に曲がる。それがいつもの僕の行動。では左に向かったらそこに何があるのだろう。考えたこともなかったけれどある日、それが気になってしかたがなくなった。小学校最後の夏休みが始まるその日、校門を出て左に向かった僕を待っていたのは、一棟の博物館……
「パラサイト・イヴ」「BRAIN VALLEY」に続く瀬名秀明氏の長編第3作。ざっとしたあらすじを見る限りでは、なにやらとってもリリカルなジュブナイル風味も感じられるのだが、正体は割と一筋縄ではいかない構成になっている。先に書いたジュヴナイル風味の部分の他に、19世紀のエジプトで発掘作業を行うフランス人、マリエットの物語と、これらすべての"物語"を統括する"作家"である"私"の物語が有機的に影響し合った一種のメタ・フィクション、と言うような構成を取っている、と言えるか。"物語"とは何なのかを模索する小説家、発掘作業に一抹の不可解さがぬぐい去れない考古学者、そして自分のどこかに割り切れなさを捨てきれない少年(=作家な訳だが)のもやもやが絡み合い、複雑に影響を与えあってひとつの物語をくみ上げていく。
単純にリリカルなジュヴナイルとして片付けられない複雑さを持った作品で、ジュヴナイルのツボを押さえてくれてないからダメだ、みたいな批判はもとより当たらない作品だと思うし、実際ここで著者が展開している、"物語に対する思想と方法"みたいな物に関する考察には、それなりに頷ける物は無しとしない。というかかなり良いとこまで突っ込んでるんじゃないだろうかと実際思うのですよ。一方で博物館と展覧会に関するトリヴィアルな知識の開陳という、読むことの楽しみを提供しつつ、もう一方で、読んでる物語の主役は誰なのさ的な部分へのツッコミも油断無く、こちらの期待を微妙に外しながら、それでも続きが気になる小説として立派に成立していると思う。かなり、上手いのだ、お話の持って行き方が。
そのうえで、ご本人が割と嫌っている"理系の"作家というレッテル貼りが、故無き物でもないよなあと思えてしまうあたりに、瀬名秀明という作家が超えなくちゃいけない壁が見えてるんじゃないかなあと(偉そうに)思ったりもして。
かなり良い出来の小説だと思うのだけれど、やはりこう、理系ならではの"そこだけは言っておかんと安心できん"的に書きすぎた部分があるような気がして、そこがちょっと残念かな。あと、恋愛成分の捌き具合にもうひと味欲しかった、ってところもあるだろうか。売る側の勘違いとかで結構損してる(帯の惹句はスカだよね)ところもあるとは思うけど、それ以上に作家の、力の入れどころと抜きどころにもう一声、考えが欲しかったような気がする。惜しい。傑作になり損ねてると思った。
(★★★)
「灼眼のシャナⅡ」、「機動戦士ガンダムOO」、「電脳コイル」。「ガンダム」はなんだ、今まで意外にやってなかった感じのある、棋譜を丹念になぞっていくような戦闘シークエンスが結構見てて面白かった。棋士の表情や心の動きをしつこいくらいになぞっていた(からこそさまざまな名セリフも生まれたわけだけど)これまでのガンダムとはひと味違う感じ。こういうの、時々挟んでください。
「電脳コイル」は最終回。んーと、これは良い終わり方だったのだろうか? イサコとヤサコが自分の立ち位置を見いだし、新しい道への一歩を踏み出して、というのは確かに正しい最終回だとは思うけれど、メガマスとコイルスの関係性は結局どういう物だったのかはいまいち不明瞭だったし、何より本作品を魅力的な物にしていた(とはつまりあたしのジュヴナイル大好き成分をつんつんしてくれた)、ダイチや黒客メンバー、フミエ、序盤はあんなに奔放だったキョウコの魅力が、回を追うにつれて失速していき、最後にはダイチもフミエもほとんど出番がもらえない、ってのはどうなのかと。いろいろさっ引いても質の高いアニメだったとは思うけど、いろいろやり残したところも多かった作品、として終了しちゃったような気がしないでもない。コイル探偵団、会員番号1番の正体にはちょっと笑ったし、そういう傾向での引きはたくさんあったけど、文句なしに最高! とは言えないシリーズだったかな。もしかしてあらかじめ、「電脳コイル2」が約束されてたりするのかな?
アーヴィン・カーシュナー(毎日.jp)。ウチらの年代的にはESBで話が済む、あの映画を撮った人。昨日の朝日の朝刊で知ったんだけど、なぜかasahi.comには記事が掲載されてないので毎日にリンク。
で、その朝日の記事では「『帝国の逆襲』はシリーズ最高傑作と評価された」なんてな事が書かれてて「ん?」と思ったんだった。「帝国の逆襲」がシリーズ最高傑作? 誰がそんなこと言ってるんだ?
オレ以外に…(w。
ま、それはさておき自分にとってはとてもチャーミングな映画であったことには間違いなく。ついでにこの作品、たぶんCGIがSFXのパートの中で多くの部分を担当するようになる以前の時代に作られた特撮作品の、技術的な最高峰に位置する映画の一つだと思う。「3秒間に150回の光学合成!」だったっけ? そういう、なんかこう「特撮」という言葉が持つ本来的な意味合いにおいて、ワクワクするトピック満載の映画でございました。素敵な映画をありがとうございました。安らかに。
「ゴジラは誰の物か」泥沼裁判に 本多監督の遺族、東宝を訴える(BLOGOS)。自分も何でもかんでもパチンコのネタになっちまう風潮自体は苦々しく思っているクチではあるけれども、これはちょっと違う話だろうと思うなあ。ゴジラは誰の物かと言われれば、そりゃ東宝の物だよねえ。
リンク先の記事も良くわからん内容になってしまっているんだけど、まとめると本多氏のご遺族は、パチンコのCFで使われているゴジラ映像に対して、
から、CFのゴジラは著作権者に無許可で使用している、だから損害賠償求めちゃうよ、と主張しているように読めるんだがこれで合ってますか? だとしたらかなり無理やりな訴えのような気がするんだがな。CFの映像、基本的に平成ゴジラが使われてるわけで、それは意匠としての「ゴジラ」は引き継ぎつつ(引き継がなくちゃ「ゴジラ」じゃないもんね)、そのキャラクタ性と言った物は明らかに本多監督時代の「ゴジラ」とは別のラインで作られたものであると思うわけで、それをかつての(初代)「ゴジラ」まで遡って著作権を主張するという(こと自体にも、どうかと思わざるを得ないところは多々あると思うんだけど、そこを措いても)のは、かなり無理があると思うんだがな。
初代の「ゴジラ」の創造に本多監督の力が大きく働いたであろう事は間違いないと思うけど、それはあくまで総合芸術としての映画の一部分の話であって、例外もあるとは思うけど、多くの場合それは映画からの派生物としての扱いになるのだから、最終的にその扱いは映画会社の自由、と言うことになるのではないのかね。
なんかちょっと、いやらしいニオイを感じるよ、この訴訟騒ぎからは。
怪獣繋がりってわけでもないんだけど、石堂淑朗さん(asahi.com)。まことに申し訳ないのですが、小学校低学年のハナタレには「怪奇大作戦」は少々難解に過ぎ、小学校高学年以降の生意気な青二才には「帰ってきたウルトラマン」以降のウルトラは「何か違うんだよなあ」ばかりが先に立ち。そんなわけでたぶん、自分はこの方の一番凄みに満ちた作品を、ちゃんとそれが判る状態で触れてこなかったのだろうと思う。気がついたらテレビのワイドショーで良く判らんことまくし立てるオジサンになってしまってた訳で。いろいろすいません。どうか安らかに。
怪獣の元ネタは竜、竜と言えばこの人(無理やりだなあ)、アン・マキャフリィも亡くなっていた(東京創元社)のですね。正直、合わんなあと思うお話もたくさんあった方(『フリーダムズ・ほにゃらら』とか『九星系連盟』とかね)ではあるんだけど、「パーンの竜騎士」と「歌う船」の2シリーズの面白さは尋常ではありませんでした。もうニメンスたちには会えなくなってしまいましたか、とても残念です。
先日新聞止めるよ宣言したんで、今日から新聞のない暮らしが始まると思ったんだけど、朝、玄関を開けたらしっかり朝刊とクリアファイルが入ってて、「せっかくですからもう一日、お届けします」というメッセージが。意外と新聞屋さんも大変なんだなあと思いつつ、ありがたくコーヒー飲みながら朝刊読ませて頂いた。
実は新聞止めたあと、そのことをカミさんに伝えたら「こっちで新聞代出してもいいから取ってよ」というクレームももらってたりして、若干気持ち的にもやもやした物があったりもしたところに、さらに追い打ち的に夕方電話。「朝日新聞ですが、結局止められたんですか? もう一度考え直してみませんか? 1ヵ月タダにしますから」だって。
あまりにタイミングが良かったのと、カミさんの意向もあるし、んまあ個人的にも日曜の読書欄は結構楽しみなのであっさり転向して、「んじゃあまたお願いしますわ」って返事しちゃった。
結果的に今月はタダで新聞読めるようになったわけで、そのことをカミさんに話したら、「これ、ときどきやると良いかもな」だって。
んまあオレもそれは思ったけどね(^^;
って事で明日からも朝のコーヒーのお供に新聞読む暮らしが続くことになりそうです。
「黒子のバスケ」、「<物語>シリーズ セカンドシーズン」、「獣電戦隊キョウリュウジャー」、「仮面ライダー鎧武」、「ドキドキ! プリキュア」、「マギ」。
王道の「黒子」にクセ球の「<物語>」。ただこのクセ球、案外ルーツは「ひだまり」とかでも見ることのできる類のものなのかなあと。止め絵を入れるタイミングなんかは、割と共通したものがあるように思える。ここまでダイアローグで引っ張るのは「<物語>」だけなような気はするけど。
日曜朝。いい感じにコイバナが挟まってくるのが楽しい「キョウリュウジャー」、劇場版のエピソードの後始末編的なお話なんですね。弥生とアミィの恋のさや当てには何らかの答えが用意されてるのか、ってのが案外オジサン気になってますが、そこはあんまり深く突っ込んでは来ないんだろうな(w。
「鎧武」はキャラ掘り下げ週間。カイトくんの過去がわかるお話。ちょっとずつ裏のしかけが見えてくる感じ、かな。
「マギ」は前回あたりからちょっと面白くなってきたような気がするな。主人公の煮えきらなさ込みの印象の薄さが、個別の修行編に移ってかなり改善された感じ。今週からはアリババ君が成長するお話になるんだろうけど、アラジンの時にも思ったけど、1~2話端折ったエピソード展開の足早感がちょっと気にはなる。でもかなり面白くなってきたような気はするな。
スタッフ
脚本・監督・制作:デヴィッド・エアー
製作:ビル・ブロック イーサン・スミス ジョン・レッシャー
製作総指揮:ブラッド・ピット サーシャ・シャピロ アントン・レッシン アレックス・オット ベン・ウェイスブレン
プロダクションデザイン:アンドリュー・メンジース
編集:ドディ・ドーン
音楽:スティーヴン・プライス
出演
ブラッド・ピット
シャイア・ラブーフ
ローガン・ラーマン
マイケル・ベーニャ ジョン・バーンサル ジェイソン・アイザックス スコット・イーストウッド
公式サイト:http://fury-movie.jp/
1945年4月、戦争の趨勢はすでに決していた。ただ終わっていないだけで…。アフリカ戦線からの歴戦の戦車兵、ウォーダディことドン・コリアー軍曹の指揮するM4A3シャーマン、"フューリー"はドイツ軍との激戦の中、副操縦士を失いつつも辛うじて原隊復帰を果たす。欠員補充のため送り込まれてきたのはタイピストとして従軍するつもりだった18歳のノーマン。幾多の死線をくぐり抜けてきた"フューリー"のクルーの中にいきなり放り込まれたノーマンは、それまでの自分の経験からは想像もできなかった様々なものを目にしていくことになる…
現存しているティーガー戦車が撮影に使われた、てんで話題になっていた戦争巨編。自分的にはブラピ率いるはみ出し戦車乗りたちが知恵と勇気とペテンの限りを尽くして強大なティーガー戦車隊に一泡吹かせるようなお話を勝手に予想して観に行ったんだけどそう言うものでは全然なく、むしろ「プライベート・ライアン」的な、絶望的なまでの戦力差に直面したときに、それでも退くことなく任務を遂行する、という行為を愚直なまでに遂行しようとする男たちの物語になっていて、そういう部分において少なくとも必要条件は満たしている、とは思った。
そこには不満はないし、戦争という極限状況が人間に与える影響とその反響、その表面的な醜さ、怖さ、と言ったものは充分に表現されているし、そんな醜く恐ろしく、そして不条理でどうかすると狂騒的になってしまう状況下でも、人が人を信じ、信じるもののためにやせ我慢をするということが人間らしいことなのだ、と言うメッセージもちゃんと伝わって来ている、とは思った。ただ、ねえ…
先に良かった所を挙げようか。まずはなんといってもブラッド・ピット。特に戦車兵用のキャップを被って戦いの指揮をしているときなんかは、どうかするとジョン・ウェインに見えるぐらい、ちゃんとアメリカン・ヒーローっぽい佇まいを見せてくれている。その上でちょいちょい複雑な人物なんだよ、ってのが垣間見えてくるあたりはさすが、今様のアメリカ映画のスターだな、と思わせられる。
絵的な所では、割に上品な残酷描写、はかなり良かったな。ポスト「プライベート・ライアン」的な結構ハードコアな描写(弾着で人間の部位が吹っ飛んだり、みたいなね)はあるんだけど、それがあまりはっきりとは見極められなかったり、ちゃんと見分けるにはちょっと足りない時間で別のカットに切り替わったりと、必要以上にエグい絵を見せない心配り、みたいなのは全編にわたってなされていたんじゃないだろうか。ここらは結構品が良いな、と思った。
とはいえ諸手を挙げてこりゃすごい、とも言えないのが辛いわけで。まずはシナリオ。ダメな話だとは思わないけど、なんというかな、戦争アクション的なお話をいくつか見てたらこの映画、観てる側の予想を一度も良い方向に裏切ることができないままお話を終えてしまった、と思えるんだけどどうだろう。ポスト「プライベート・ライアン」ってことなら、あれ見てればこちらの映画、観ていてこの先どうなるのか、誰と誰が死んで生き残るのは誰なのか、ってのが割に早い段階で予想ができて、しかもその予想はおおむね的中してしまうってのはどうなんだ(^^;
絵的な所、あとヲタ視点でもちょっと首を捻る所が結構ある。実際そうだったんだ、と言われたら返す言葉もないんだけど、あの、戦争映画というよりは「スター・ウォーズ」的な曳光弾の飛びっぷりはアリなんだろうか? ご丁寧に敵味方で色分けまでやってくれちゃって律儀なことで。ヲタ的にはさらにいろいろあるんだけど、これ言っちゃうとある意味ネタバレになりかねないので黙っといた方が良いんでしょうな。ただ、いろいろ言いたいことはあるけど一点、パンツァーファウストってそういうものだったっけ(→参考:Wikipedeiaの記述)? とは言っておきたいな(^^;
そんなこんなで一番盛り上がるべきラストバトルで盛大に首を捻る結果になってしまったのが何とも残念。虎退治まではそれでも楽しめた(この映画のスタッフさんたち、『ガルパン』見てた? と思っちゃったよ)けど、その先が何とも、ラストシーンのためにお話を作った感があって残念だったな、と思った。結局見終わってみたら劣化「プライベート・ライアン」なんだよなあこれ。
★★★
スタッフ
監督:水島 努
脚本:吉田 玲子
キャラクター原案:島田 フミカネ
音響監督:岩浪美和
音楽:浜口史郎
出演
渕上 舞・茅野 愛衣・尾崎 真実・中上 育実・井口 裕香
福圓 美里・高橋 美佳子・植田 佳奈
菊地 美香・吉岡 麻耶・桐村 まり・中村 桜
仙台 エリ・森谷 里美・井上 優佳・大橋 歩夕
竹内 仁美・中里 望・小松 未可子・多田このみ・山岡 ゆり・秋奈
公式サイト:http://girls-und-panzer.jp
黒森峰との死闘を制し、全国大会優勝を果たした大洗女子。今日は大洗・知波単混成チームとグローリアーナ・プラウダ混成チームによるエキシビジョン・マッチが行われていた。その闘いを終え、それぞれがリラックスした時間を過ごしていたときに突然、生徒会長、杏に学園艦への帰投要請が。彼女が告げられた事実は…
TVシリーズも大変面白かった「ガルパン」の劇場版新作。あらすじではなんか思わせぶりに「…」とかやってますが、高校最強の黒森峰に勝った以上、次に戦う相手はさらに強い必要がある訳で、そこの所の必要条件のために会長は呼び出しを受け、とあることを通達され、その結果一時的に大洗女子はどん底に突き落とされ、そこからの形勢逆転のためにさらに強力なチームと戦うことを選択する、というわけ。で、驚くべき事にこの映画、これだけの話で2時間引っ張りきってしまうんだった。つまり、ほとんど戦車戦のみで映画が進み、しかもそれがとんでもなく面白いの。これは、すごいぞ(w。
というわけでこの映画は、地形だったり舞台装置だったり、登場する戦車の特性などをとっかえひっかえくりだして、とにかく新しい戦車バトルを繰り広げてくれる。テレビシリーズをひととおり見ていれば、登場キャラの特性なんかもつかめているだろうから、次から次へと「だよねー(^o^)」の連続。そこにつぎつぎとフレッシュなバトルシーンがたたみかけられるので、映画を観ている間は大盛り上がり、で見終わったら良い意味で何も残ってない、というちょっと珍しい映画体験をさせていただいた。なので逆にあんまり書くことないんだよね。ものっそ面白い、以上! で終わりなんですわ(^^;。
一応細かいところ拾っておく。テレビシリーズ序盤では戦車を捨てて逃げ出してたのが、終盤は頼れるチームの一員になってたウサギさんチーム(桂利奈ちゃんが可愛すぎる)、劇場版でも良いところ持って行ってる。ギャグ方面は知波単とアンチョビが持って行った感じか。知波単の、旧日本軍の無駄な吶喊至上主義への皮肉りも、割に正気保ったメガネちゃんキャラで良いバランスに着地させていたと思う。
それ以外にもオールスターキャストの燃える展開、かつやたら登場人物が多い作品なんだけど、登場する各チームへの気配りは大変きめ細かくて誰のファンでも不満は出ないんじゃないだろうか。ほとんど全員に気を配った分、逆に主役であるあんこうチームの出番がやや物足りなかったかも知れない。あとこれは個人的な趣味だけど、センチュリオンMk.1にはダージリンを乗せてあげて欲しかった。それ以外は文句なし。すばらしく楽しかったです。TVシリーズを全く見てない、って人だとつらいかも知れませんが。宇多丸師匠はどの位勉強して臨むんだろうね(^^;。
あ、もう一個文句あった。パンフ売り切れってどー言うことやねん。OSシネマズはちょいちょいあるんだよなこれ。今回は登場キャラも多かったし、OVA見てないと分かり難いところもあるんで、ぜひパンフを購入したかったんだけど。オレ以外にも(多分オレより年配の方だった、というか結構年配で、かつ女性のお客様も多かったですよ。映画の日だから?)パンフを求めに来て売り切れ、と言われてちょっとがっかりしてたお客様、いらっしゃいましたよ。
★★★★☆
映画の日なんでハーバーのOSシネマズで「GODZILLA 怪獣惑星」鑑賞。「アニゴジケシ」とか言うのもらったんですけどこれ、消しゴムなの? よう使わんけど(^^;。 詳しい感想はあとで書きますが、平日とはいえ映画の日だってのに今日は人が少なかったね。今日から「ハガレン」とかも封切りだったと思うんだけど、割と閑散としてましたよ。三宮だと、また違うのかな。
予告で岡田麿里初監督作品、「さよならの朝に約束の花をかざろう」のトレイラーが流れましたけど、ううむ、これ美術だけなら「君の名は。」級な感じなんだけど、どうなんだろうねえ。
スタッフ
監督:静野孔文/瀬下寛之
脚本・原案:虚淵玄
製作:吉澤隆
音楽:服部隆之
出演
宮野真守
櫻井孝宏/花澤香菜
杉田智和/梶裕貴/諏訪部順一
公式サイト:http://godzilla-anime.com
20世紀末の環境変化を発端に、地球上にはしばしば正体不明の巨大生物、"怪獣"が出現し、人類は生存のための戦いにあけくれるようになっていた。そして2030年、アメリカにそれまでの怪獣立ち寄りも遥かに強力な怪獣、ゴジラが出現する。人間も怪獣も一切の区別なく目前の全てを破壊し尽くすゴジラの出現によって人類はついに存亡の危機を迎えることになった。時を同じくするように地球を訪れた二つの人間型異星人、エクシフとビルサルドの精神的、技術的支援のもと、種の存続を賭けて地球を脱出した超光速宇宙船アルトラム号だったが、移民に適した惑星を見つけることはできず、地球へ引き返すことを決断する。超光速航行によるウラシマ効果で、彼らの20年に及ぶ航海のあいだ、地球では少なくとも数千年の時間が経過していると予想された…。
トレイラーなんかを見る限り、何となく「シドニアの虚淵」みたいな物なのかな、なんて予想して観に行ったんだけど、そういう物とはちょっと、いやかなり違っていて、何というかな、日本的ハードSFアニメとしてのゴジラ、とでも言えそうな出来になっている。そして、これがかなり良くできていると思った。
お話はあらすじで述べたような冒頭から、地球に戻ってみるとそこではすでに2万年が経過していて、環境は彼らが地球を出た頃とは大きく変わってしまっているのだがゴジラは健在。地球脱出の時、ゴジラによって両親が消し去られるのを目撃し、ゴジラに対して激しい復讐心を抱くことになった青年ハルオを中心に、生き残りの人類連合がゴジラに対して乾坤一擲、大勝負に挑む、と言う展開。これまでのどのゴジラ映画よりも「それらしい」SF的な理由づけがなされていてそこは見てて気持ち良い。怪獣相手のあれこれ以外にも、FTLのシークエンスのそれらしさとか、その技術レベルが21世紀中盤、と言う時代からしたらオーバーテクノロジーなんじゃないか、ってところへの理由づけも抜かりない。うん、全体に「抜かりのない」展開になっているのだな。
「シン・ゴジラ」が東北の震災を経験したあとの日本の有り得たかも知れない、人間たちのヒロイックな行動をシミュレーションすることに注力した結果、「ゴジラ映画」として極めて歪な物になってしまっている(参考:根岸泉さんの評)のと対照的に、こちらは「これ大丈夫?」と思わせておいて意外なくらい「ゴジラ映画」になっている。その上で「虚淵玄」と言うキャラクタ性も健在、というね。
ゴジラをなにかのイベント、としてしまった「シン・ゴジラ」に比べれば、こっちのゴジラは正真正銘、常に人類を滅ぼそうとする敵であり、それとのエモーショナルが戦いがお話のスジになっているってところで明らかに、「ゴジラ映画」っぽいと言えると思うんだよね。その上でそこが虚淵脚本の隠し味なのか、エクシフとビルサルド(X星人とブラックホール第3惑星人のオマージュだそうですね)という、必ずしも全幅の信頼は置けそうにない異星人の存在やら、ビルサルド主導で製造が進んでいたアレ(モロに名前言うてましたけど)のヒキとか、そもそも「やるだろなあ」と思っていたラストの展開とか、いろいろスパイス効いてます。悪くないよ、これ。
演者さんたちもみなさん良い仕事をしてたと思う。個人的な好みだけどワキに櫻井さんやら杉田君やら小野Dやら諏訪部さんが控えてる状況で、主役がマモちゃん、はちょっと繊細すぎかも、とは思ったけど。あと、そういう設定なのはわかるけど、ざーさんの「センパイ!」連呼は違和感仕事しすぎだったと思います(^^;。
★★★★
FA大和、阪神退団…DeNA入りを決断 sanspo.com。うーん、阪神にいてこそ輝くタイプだと思うんだけど、そうでもないのかな。とりあえず来年は「残念、そこは大和」って言えないのはちょっと辛いね(^^;。
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□ ソノヤマ [忘年会キボンヌ]
□ rover [掃除機ロボットですかねえ。]
□ ソノヤマ [>掃除機ロボット その一言で、ヤツのことが心底キライになりそうです(苦記憶笑)]