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先日のオフミのときに、でしたさんからいくつか未見のアニメをDVDに焼いた物を見せていただいたんだった。ラインナップは「ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて」の1〜3話(例のアキバにモナー大量発生、のやつですな)、「戦闘妖精雪風」の1、2話。「小麦ちゃん」はまあ、先行で情報がんがん入ってたのでむしろ「こんだけ?」って感じの物ではあった。って無茶なことやってるのは確かなんだけどさ。
ほいでもって「雪風」の方ですけど。
………えーと、この雪風は「花とゆめ」で連載されてたヤツ(そんなものはありません)ですかー? なんか「雪風」ちゅうより「フェアリィ空軍バンカランゲン 零とブッカー」ちゅうタイトルの方がよほどしっくりくる*1んすけど。つかブッカーさん、あんた目つきイヤラシすぎ(w。
メカ描写の方は思ってた以上に格好の良い絵が出来てて、動いてるシルフやメイヴを眺めてる分にはそこそこ楽しめるんだけど、人間のお芝居の方が妙にこう、801な匂いがぷんぷんしてくるあたりがたまらんのですけど。原作知ってるから理解できる部分と、原作知ってるが故に「それはないやろー」と思ってしまう部分がガチンコしちゃうとこも結構あったな。ま、神林自身がインタビュウで「アニメは別物なので好きなように作ってくれていい」って言ってたこともあるし、こういうのもありなんだろうけど。
でもなあ、やっぱりなんかそれは違わへんか? って気がするよなあ。とどめのムッシュかまやつのお唄に至るまで、ほぼ全編にわたって。
*1 あ、むしろ「ノストラ航空団」かしら。どっちにしてもたとえが古いなオイ
ということでまたもやパナソに電話したですよ。「おどれのとこでこさえとるメディアでもエラー出くさるやんけウルァ! どないしてくれるんじゃー、おー?」てな勢いで(うそうそ。ごく紳士的にお話ししましたですよ、はい)。とりあえず昨日とおんなじ話、プラス、パナソのメディアでもおきるよーん、と言う話をしたらば向こうも(微妙に口調に『あちゃ〜』な感じが加わったのを私は聞き逃さなかったぞ)個体の不調説に傾いたようで、どうやら修理の方向に向かいそうで、販売店にコンタクト取ってくれるそうだ。そりゃあいいけどこれで年末年始のビデオ三昧はない話、ですかー。あたりまえだがこいつが修理に行っちゃったらワシの部屋、ビデオも見れねえんだよな、わはは(つoT)。
今日は少なめ。「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダーブレイド」、「ふたりはプリキュア」。デカレンジャー(#45「アクシデンタル・プレゼント」)は年末恒例、これまでのおさらいにさらにベタなギャグを振りかけた、様な作品。テーマは愛か? 愛は最強なのか? (そうでもない) デカレンのみんなが謎のプレゼントの送り主を巡って大騒ぎしている横で、黙々と書類にハンコ押してるボスに萌え(^^;)。
ブレイド(#46:「支配者の封印」)は、あーらら、天王寺さんあっさり死んじゃった。で、歪みモノリスの中にいると思われる神様ってのは、この先出番あるのかしら。あ、あと剣崎君たちのこの先の給料は誰が……。
「新選組!」の総集編も見てたんだけど、九州の方で地震があった(スマトラ沖の大地震となにか関連あるのかしら)ようで、速報入っちゃったねえ。抗議とか殺到したりしたんじゃないかしら、とどうでもいいところが気になったりして。
ケン・フォレット 著/戸田裕之 訳
イラストレーション ケスイダ
ヴィレッジブックス
ISBN4-7897-2434-4 \800(税別)
ISBN4-7897-2435-2 \800(税別)
1941年、英国は突然急増した爆撃機隊の損害の大きさに憂慮していた。ドイツの迎撃戦闘機は、まるでいつ、どこに英国空軍が現れるかを予知しているかのごとくその進路を塞ぎ、爆撃隊に多大な損害を与え続けているのだ。内部にスパイがいるのか、それとも前年、"英国の闘い"で決定的な役割を果たしたレーダーのような装備が、ドイツにも登場したという事なのか。もしそうなら、なんとしてもその秘密を手に入れ、対策を講じなければならない。
同じ頃ドイツ占領下のデンマークの学生、ハラルドは、大好きなジャズの生演奏を聴きにバーまでやってきたのは良いけれど、その演奏がナチによって差し止められてしまったことを知らされて、少しばかり腐っていた。自分で改造した蒸気バイクは水が切れてそれ以上走れない。仕方なくとぼとぼと家に向かって歩き始めたら、今度は雨。目の前にはドイツ軍の基地。ここを突っ切れば家までの距離はかなり短縮できる。ここの工事には自分もかり出されたこともあり、基地内のつくりならだいたいわかっている。ささくれだった気分に後押しされ、ハラルドはドイツ軍の基地を突っ切ることにした。そして彼は、その基地にこれまで見たこともない機械が設置されていることを知るのだった……。
偶然ドイツ軍の早期警戒網の秘密を知った少年が、数奇な成り行きからデンマークのレジスタンスの一員として最初は情報収集、次には壊滅的な打撃を受けたレジスタンス・グループに代わって、自らドイツ軍の最高機密を英国に送り届けようと奮闘する物語。ホーネット、とは勇ましいけれど、これは第二次大戦以前から英国で製造されているベストセラー軽飛行機、デ・ハヴィランド "モス"シリーズの一つで、密閉型の並列キャビンを備えたD.H.87B"ホーネット・モス"。どうでもいいけど付け足すならば、サンダーバード6号ってのはこいつの親戚の"タイガーモス"。まともな手段ではとても国外脱出は無理と見たハラルドは、親友の父でユダヤ系の大銀行家である人物の屋敷の倉庫で、半壊の姿で発見されたこの飛行機を、その天才的な機械いじりの腕で修復し、直接英国に向かおうと計画する。操縦の出来ないハラルドに代わって操縦桿を握るのは、親友の妹(もちろん美少女)のカレン。ここにハラルドの兄、デンマーク軍人アーネと彼の婚約者で、今は英国諜報部でデンマーク方面を担当する女性、ハーミア、何かにつけてハラルドの家と対立している一家の若者で、現在はナチに協力する警察官のペーター、その部下で夫を亡くしたティルデ、といった人物たちが絡み合い、さあドイツ軍の機密は盗めるのか、機密は無事に英国に送り届けることが出来るのか、と言うお話。面白そうでしょ?
で、そこそこ面白いのであります。「フレイヤ」(本作品中では『フリーヤ』)だの「ヒンメルベット」だの、「第二次世界大戦ブックス」世代な私なんぞは思わずニヤリとしちゃう単語が出てくるし、敵味方、特にそのややワキに回った方面のキャラクターたちの造形がかなり魅力的。厳格すぎてハラルドとは衝突ばかりしてしまう、牧師である彼の父との葛藤なんてあたりはちょいとほろりとさせられる。スパイ活動の描写はそれなりにはらはらしながら読んでいけるし、飛翔した"ホーネット"の冒険行もなかなかのもの。総じて水準作の冒険小説に仕上がっているとは思うのだな。
ただそれだけに、もっと面白くなったのに、と思えるところが何ヶ所もあってそこが大変惜しい、とも思う。この物語で一番のキイ・パーソンになりうるのは、悪役であるペーターなんだと思うのだけど、彼の描き方が上手くないんだなあ。彼はまあ悪役側に位置する人間なんだけど、決して悪党な訳ではない。占領下の警察官、として彼は彼なりに正義の遂行者であるわけだし、ついでに言うならそのプライベートな部分には、それなりに悲しいものを背負っている人物でもある。ここに、彼を理解しようとする女性刑事が絡み、彼女は、例えば一方的なユダヤ人の取り締まりなどには疑問を抱いてしまうタイプの人物。このキャスティングで私はかなり先の展開が楽しみになったんだけど、残念ながら彼に大きなどんでん返しが用意されていない。深みのありそうに見えた人物が、どんどん薄っぺらくなっていくような感じがして。
デビュー作(これは力作)「針の眼」は良かったんだけどその後の「レベッカへの鍵」や「トリプル」が力はいってる割には思う存分堪能した、って気にまではなれなかったこともあって、ケン・フォレットって前からそうだったんだよなあ、と思ってしまうのであった。シチュエーションはかなり面白いんんだけど、どうもキャラクタのツッコミが甘かったり、物語の構成が肝心なところでご都合主義になっちゃったり。さくっと楽しめるんだけどもう一歩、どこかに「深み」が欲しいよなあといつも思ってしまうわけなんでありました。もうちょっとで、ものすごい傑作になってたような気がすんだけどなあ、これも。
(★★★)
安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(11)、細野不二彦「ヤミの乱破」(2)、一条ゆかり「プライド」(5)。アニメの方ではすでに始まっていたジオン独立戦争の前夜を丹念に追っていく…ってあの戦争、ギレンが仕込んで(シャアにたきつけられた)ガルマが火を付けたモンだったんですかい。なるほどー。あと、ドズル兄さんの恋愛話がなかなかよござんした。「乱破」は、えーとなんちゅーか、戦後闇市時代の社会の暗部に鋭く斬り込む社会派ミステリ…だと思ってたら実は案外トンデモ風味満タンで、楽しめるというか、なんなんだこれはーな感じというか。いきなり保坂正康氏が引き合いに出されてるのにもビックリした。「プライド」は…、いまだに1巻しか読んでないのよ。まいったね。
「種デス Final Plus」、「2005 F1GP総集編 第2部」。昨日の深夜にやってたもの。デス様の方は、本放送時の最終回以降、登場人物達がどんな行動を取ったのか、を描く話なのかと思ったらそうでもなく、早い話がやっぱりあの最終回、30分で話まとめるのは無理でしたごめんなさい、実はこういう風にしたかったんです、ってなノリなんですな。まあその割に、単に見せ場を水増ししましたって感じと、シャア議長の子供っぽさばかりが強調される結果になっちゃってたような気もするけど。
F1総集編の方は、いわゆる「ジャパンパワー」に焦点を当てて今年を振り返るような構成。後半のアグリチーム設立の動きのあたりは、ちょいと興味深かった。ただ、やっぱりとっかかりに何があったのか、ってのはよく見えてこないんだけど。
前半は主にタクの苦労多くて実りのない一年が描かれる。さすがフジテレビ、微妙にジェンソンが悪役に見えてくるような造りにしてきているなあ、なかなかうまいもんだなあ、と妙に感心した。それにしてもダイジェストにされると、今年のタクのさんざんぶりがよくわかるな。最初は不運だったんだけど、タクは最後まで、不運が生んだ逆境を跳ね返せないままにシーズンを終えちゃったのだなあ。来シーズンの出だし(出られるとして)に幸多からんことを。
ジョージ・R・R・マーティン 著/安田均・風見潤 訳
カバーイラスト 瀬戸羽方
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ.
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011534-6 \800(税別)
すでに地球が"オールド・アース"の名で呼ばれている時代。宇宙の果ての星々に棲み、あるいはそこを訪れた者たちが体験する奇妙にも恐ろしく、そしてもの悲しい物語。表題作を含む7作収録。
SF読みならこれは読んどけ、って本はいくつもあるけれど、そうはいってもなかなかすべてに手が回らないのは仕方のないところ。わたしゃ古本屋やってるんで、それでも他の人よりは多少有利かも知れないけれども、実は「読んでおこう」と思った本から先に売れちゃったりすることも良くあることで、なかなかこの辺、難しい。なに、読んでから店に出せよ、ってですか? それもそうですなあ(^^;)。
さて、そんな私にとっては本書も「読んどかな」と思いながらなぜか手に入れる機会に恵まれなかった本。「フィーヴァードリーム」と「ワイルド・カード」がなかなか面白く、それらを読んでる過程で「サンドキングズ」もすげーんだよ、って話は聞いてはいたのですが、どういうワケだかこれだけは手に入れ損ねていたのでした。復刻感謝です、ハヤカワ書房様。
そんなこんなでようやく読むことができた本書だが、これがまた「フィーヴァードリーム」の常に霧がかかったような薄気味悪さとも、「タフの方舟」のシニカルな視点とも、さらには(主に設定の部分で力を尽くした作品なのだけれど)「ワイルド・カード」の妙にからりとした奇怪さとも、少しばかり違ったトーンを持った作品たちが収められている。まあ、それらの要素が少しずつ、本書の各短編には反映されているとも思えるけど。ということで各短編の短い感想。
元中国共産党の高官が法皇を務めるキリスト教世界の熱心な伝道師が、文鮮明を懺悔させに行く話(おーい全然違うぞ)。ここに登場する、邪宗となったキリスト教の教典の内容が、「異端」な物が本来持っている理屈抜きの魅力に満ちあふれていてステキ。それは所詮「ウソ」なんだが、んじゃあ今我々が信じている宗教ってのはどうなのかね、というシニカルな問いかけも同時に投げかけられてる。
アーサー王伝説に登場する魔女モルガンをモチーフにして構成された、「雪の女王」のようなお話、なのか。ファンタシー色が強いSF作品。
こちらは実になんというか、ファンタジーRPG風味に満ちた作品、といいますか。ここに「ワイルド・カード」的フリークス趣味がまんべんなくちりばめられている。
超光速航行と「不死」のイメージをテーマにした作品。何となく星野之宣氏のマンガで読んでみたいような気がする。
してみるとこちらは、マンガにするなら諸星さんだろうか。何ともいえないうらぶれ感がとても魅力的。
んーこれはだれのマンガで読みたいかな(ぉぃ)。むりやりこじつけるなら篠原とおる、って事になりますかね。宇宙の果てのやさぐれ租界を舞台にした、はぐれ者たちの物語。他の作品でも見られるんだけど、マーティン作品のすぱっと切り捨てるような、オチの付け方のステキさが際だってる
これはもう藤子不二雄先生ですね。途中から楳図かずおにスイッチしてる感じもあるけど(w。アイデアで引きつける、オーソドックスなタイプのSFとして始まり、途中からどんどんホラーの王道に車線変更して加速していく。複線の張り方のうまさに、ある程度こっちも予想してるんだけど、それでもブルッとしながら同時にニヤリとしちゃうようなうまさを感じますな。楽しめる一作。
というわけで、さすがにいわゆる"レイバーデイ・グループ*1"の一員とされるマーティン、テーマの拾い方のうまさと、それをお話に仕立てる、って部分のうまさ、ともに高いレベルで持ってるよなあと感心させられたわけでした。そつがなさ過ぎて、強烈な印象がない、とも言えるのかも知れないけど。
(★★★★)
昼過ぎにメール投げて来て、「夕方までに欲しい」とか言われてもなあ。って最近こんな仕事ばっかりだわ。先方からは50Mb分の資料と素材があるから、ダウンロードサービスに行って取ってくれ、って言われたけど、作るwebページは12Kb以内に収めるべし。あーこりゃこりゃ。ちょいケツ割ったけど何とか納品。
……あ、「明日の夕方」までで良かったのか。なんてこった。
Subjectは"低所得者の新たな生活支援システム検討プロジェクトのお知らせ"。なかなか硬派である。
1990年代以降の日本では不景気が長引く一方で、 政府によりアメリカ型の市場原理主義・新自由主義の導入が積極的に進みました。 その過程で大企業・資産家への減税や規制緩和が実施され、 また同時に大企業に有利・かつ雇用者に不利な法改正が進められ、 派遣社員・契約社員などの非正規雇用者が増大する結果を招きました。 OECDの2000年の統計によると日本の相対的貧困率は、 加盟国中アメリカに次いで二位となっており、是正すべき格差が存在しているとされています。 故に、社会福祉の理念に基づき低所得者であるあなたを救済すべく以下のウェブサイトを案内致します。
http://hladys-rank.rdy.jp/
こういった急激な経済社会の変化に伴う社会関係上の障害、 リストラによる失業や倒産、及びホームレスなど社会的排除を伴う問題は、 社会保障の給付とそれに見合う負担の増大が避けられない低所得層対策をを総合的に検討する必要性を示し ています。 社会的に援護を要する多様な人々が、一人一人の能力を十分に発揮し、 自立して尊厳を持って生きることができるよう、広範な生活支援のあり方を考えるべきでしょう。
まあ確かにわたしゃ低所得者ですけど。んで、この高邁な思想の元に我々低所得者層が邁進すべきは、逆援交の道なんだそうでございます。
カート・ヴォネガット 著/浅倉久志・伊藤典夫 訳
カバー 和田誠
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011635-4 \980(税別)
1950年代、テレビ時代の到来以前のアメリカの家庭で大人気だったスリック雑誌を中心に発表された短編を集めた、ヴォネガットの初期短編集。表題作他全23編収録。
青背のSF文庫で出てはいるけど、SFらしい作品は23編のうち2編のみ。あとはなんというか、O・ヘンリーですかこの本の著者は、みたいな(いや、そういうのともちょっと違うか)、流線型にクロームメッキ、GEの電化製品(そう言えばヴォネガットはGEの社員だった頃もあったのでしたな)ばりばりなアメリカの家庭にあって、家族がぱらぱらと読んでいくのにふさわしい内容の短編が並んでいるわけで、しばしばブラックな笑いも混じりはするし、全体的には少々シニカル方面にシフトした内容の作品が多いとはいえ、それでもトータルな読後感としては誰に読ませても安心、な作品が揃っている。佳きアメリカ人とはどういうものであるのか、佳きアメリカ人たろうとする人がちょっとしたボタンの掛け違いで行く道をちょっと踏み外してしまう悲哀とはどういうものになるのか、あたりをぴりりとスパイスのきいた文体で表現した短編集と言えるだろうか。
なのでSF的なワンダー、と言うところはまあ、少々物足りないと感じるところもあるのだけれど、グッド・オールド・デイズなアメリカのご家庭で読まれていた小説とはどんなものだったんじゃろうか、的な興味を少しばかりかき立ててくれる短編集。SFを読む、と言うより、古き良きアメリカの世相に思いを馳せると言う部分で、妙に興味深い本になっている。仕事に頑張るお父さん、佳き主婦、よい子である婦人、と少年少女達、と言う図式を微妙にずらすことで得られるお話としての面白さを追求した短編集、といえるかな。
個人的には'70年代の若造たちの登場を予想させる「駆け落ち」、一種のシリーズ物になっている、ハイスクールの吹奏楽部の顧問、ヘルムホルツ先生を主人公に据えたシリーズ、あと、SFがどうしたこうしたという話を別にしてもしみじみした読後感を残す、「自慢の息子」がかなりお気に入り。SFじゃなくNVで刊行しても良いんじゃないかと思うけど、ま、日本でヴォネガットだし、やっぱりSF文庫での刊行って事になってしまうのかな。SFが苦手な人でも楽しめる短編集になってると思うので、いろんな人に読んでみて欲しい本であると思うです。SF読んだー、って快感が乏しいのが、ハヤカワSFを読んだあと、って条件だとちょっと恨みが残るけれどもね。
愛しのシカゴがそれまでのスタイルを大きく変え、"グッド・オールド・デイズ"なアメリカへのノスタルジーを前面に出してきた8枚目のアルバム。LP版ではジャケットイラストと同じデザインの、Tシャツ用のアイロンプリントのシートがオマケについていた(はず)。5枚目までのシカゴが大好きだった私は、6枚目以降のシカゴにはかなり戸惑ったものです。今はそこらのシカゴもかなり好きですけど。
★★★
デイヴィッド・ウェーバー 著/矢口悟 訳
カバーイラスト ウスダ ヒロ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011737-5 \880(税別)
枢機卿会の支配に慎重に反旗を翻すため、かつての地球文明の遺産を慎重に組み込みつつ新機軸を取り入れていくチャリス王国。そんなチャリスの動きへの警戒を強める枢機卿会は、次々と策謀をめぐらしてくる。かつての地球艦隊の戦術士官、ニミュエの人格と経験を転写され、今はマーリンの名でこの世界に存在するAIは、やがて来るであろうヶババとの再戦のため、セーフホールドに残された人類文明の発達をもくろむのだったが……
もはや異星人との戦いはそっちのけで、一旦中世レベルまで落ちてしまった人類文明を促成栽培的に底上げしようとする、かつての宇宙航行種族レベルだった人類文明の生き残りが奮闘するお話。異星文明ヶババが、一定レベルまで発達した文明を根絶やしにするシステムを持った文明であることを逆手に取り、文明レベルを中世のそれから上の段階に行かないように、慎重にコントロールされた世界にあって、そのままでは生き延びることはできても勝つことはできないと考える主人公が、人類の真のリベンジを目指して、かなり低いところから文明レベルの底上げをしていこうとする、そこの所の苦労話を楽しむシリーズってことになると思うわけで、そこの所はかなり良い具合。アラビア数字すら文明的すぎると言う理由で封印されてしまった世界にただ一人(一体?)、宇宙航行が可能だった頃の人類文明を記憶している存在が、自分の持っている記憶と知識をいかに無理なく伝えていくか、ってあたりに面白さが湧いてくると言うシカケ。
そこの所はそれなりに面白いんだが、本シリーズの出だしではそれなりにスケールの大きなスペース・オペラのニュアンスがあったものだが、そういう部分はどこかに遠ざけられ、一種のタイム・スリップSF的な側面ばかりが強調されてしまったあたりは読み手によってはかなり残念か。少なくともオレはちょっと残念だったかも。特に一応三部作を謳った二作目で、完全に「アーサー王宮廷のヤンキー」的ノリばかりが前にきてしまうのもどうなんだと。最終的にはもう一度、派手なスペースオペラ的クライマックスに戻って欲しいんだけど、このままでは到底そこまでは行きそうにない感じがあるものだから。
お話自体の面白さにはそれほど文句はない。こことは全然違う世界の様子もそれなりにしっかり書き込まれていると思う。ただ、そっちに全力で突っ走られてもあんまり嬉しくないんだよなあ、と思ってしまうのも確かなところで。三作目はどう見ても、こっちが期待しているラストまで行かないか、体裁はそうでも流れがあまりに駆け足な物にしかならないような気がしてしまって、かなり心配なんだよな。
ああ、あと一点、本編とは全然関係ないけどカバーイラストの人物デッサン、相当おかしくね?
★★★
「それでも町は廻っている」、「とある魔術の禁書目録Ⅱ」、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」、「探偵オペラ ミルキィホームズ」、「天装戦隊ゴセイジャー」、「仮面ライダーOOO」、「ハートキャッチプリキュア!」、「STAR DRIVER 輝きのタクト」、ニコ動で「侵略! イカ娘」、「おとめ妖怪ざくろ」、あと「坂の上の雲」も。
「俺妹」と「ミルキィホームズ」が最終回。ま、時々デレてあげたら兄貴なんてイチコロでしょ、的な「俺妹」。とはいえこれはこれで妹くんは、兄貴を頼りにはしているんだろうね。アニメ版でその辺はやや強調されていたって事なのかな。「ミルキィホームズ」のほうは、まああの展開なら来るよなー、な「ヨミ編」最終回でございましたな。それ以外のお話の進み方は、まあびっくりするくらいオーソドックスだったかな。意外に面白いシリーズでございました。「禁書」は相変わらず。真面目にやってると思うんだけど、なんで面白くならないんだろうね。多分理由の一つは、上条さんたちがどんだけ怖いことを阻止したいと思っているか、その怖さが全然伝わって来ないってところなんだろうな。あああと、上条さんの体操服姿が抜け作にしか見えないのもマイナスポイントかも判らんな。
日曜朝。言われてみたらブレドランさん、チュカカブラの前に「彗星の」なんて格好良い通り名もあったんですな。そんなブレドランさんの正体がわかる回。伝説のプリキュア…じゃなかった、伝説の護星天使、ブラジラ(未来世紀?)。ここまでつっかえつっかえ引っぱって来たラスボスに関するショック、やるならこの手かなあと言う気はするが、ずいぶんハイリスクな方法をとった割に、得られた物がそんなにおいしいものだったかしら、ってところでちょっと首かしげたり。
「OOO」はこれ、ガメルくんとメズールさんは死んじゃったの? どっちも良いキャラだった(メズールさんの生身モードの女優さん、13歳なんだってね)のにね。それに変わる形で新ライダー、バースかっ飛ばせバース登場。後藤さんじゃなかったんだね。ものすごい勢いでメダルを浪費するタイプのライダーさんなんですな。
「プリキュア」はクライマックス。一度プリキュアに救われた人は、簡単にクリスタルにされちゃったりしない心の強さを持つ、って事なのね。
「イカ娘」はなんかよく判らんけど面白い。「ざくろ」は番組スタート時の「これ、面白くなるんじゃね?」的予想をがっつり裏切ってくれた感じ。全編を通じて何とどう戦うのか、ってあたりの描写がいい加減だった恨みがあるような気がするな。
「杉野はおらんかー!」で締めた今年の分の「坂の上の雲」は、昨今のCGI技術ってすげえなあと思わせる作り。普通にテレビドラマで、そこそこリアルな軍艦が、もりもり画面を彩る絵が出来ちゃうんだね。これが出来るんなら一年物でやってくれたらいいのにと思ったりもするけど、予算的にまだ、一年物でこのクオリティを維持するのは難しいって事なんだろうかね。もう数年したら、大河で普通に山本五十六のお話とかが作れるようになったりするのかな。
小川一水 著
カバーイラスト 高安健一郎
カバーデザイン 岩郷重力+Y.S
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-031050-9 \760(税別)
24世紀、小惑星パラスで独立農場を営むタックの悩みは絶えない。巨大資本による進出から来る圧迫は、個人経営主たる彼には大きな圧力となり、資金の回転は日々苦しくなっていく。さらに思春期を迎え、いちいち親に反抗的な態度を取るようになった一人娘、ザリーカのふるまいも悩みのタネ。これだけでも厄介ごと満載なのに、さらにタックのもとには、地球からやってきた植物学者、アニーの面倒を見る、という予想外の役目までも押しつけられて、どうにもままならず、悶々とする事ばかりが山積みになっていく。そんなタックの思惑とは全く関係なく、人類世界にとってやがて大きな意味を持つことになるひとつの「出会い」の最初の一歩が、宇宙のどこかで起こっていた。ただしこちらの物語の始まりは、タックたちの生きている時代からは6億年前の話になるのだが…。
開拓民たちの歴史の出だしの部分というのは、いろんな意味で苦労の多い時代のお話と言うことになるんだが、そんな時代の中で苦闘する人間ドラマを丁寧に描くパートと、それとカットバックする形で語られる、全宇宙規模に拡がりを持つ、被展開体と呼ばれる得意な知性体の誕生から拡大、そして異なる被展開体との遭遇とそれがもたらす全宇宙規模でのイベント、という極めて気宇壮大な叙事詩で構成された作品。前作がやや、自分にとってはやや特異なピースに見えた作品であったのに対して、こちらはもう正々堂々の正面突破、しかも果敢に2正面作戦を展開して、どちらでもそれなりの結果を出した作品だと思える。
まず、タックたちの物語の方、こちらは未来世界における開拓農民達の苦労話、という割と地味目なストーリーを軸に、地球で起きたパンデミックである冥王斑や酸素要らずといった、これまでに登場したワードについても「忘れちゃいかんよ」と言うメッセージをちりばめながら語られる、比較的シンプルなストーリー。まあSF版「大草原の小さな家」としてちゃんと成立していると思う。
もう一方、被展開体と呼ばれる得意な知性体が誕生し、知性を得て、その知性を行使して何かを行い、それが別種の何かと衝突して…という、なんというかな、「重力の使命」や「竜の卵」で語られる物語を、逆にものすごくゆったりしたスピードで再生しつつ、その中に、われわれ的にはなんだかちょっと懐かしい、70年代初頭の日本SF臭みたいなものを混ぜ込んできたり、そんなサービスを盛り込みつつも、「天冥の標」というシリーズの中にちゃんと含まれた、それでいて大きなスケールの宇宙叙事詩が語られているあたりの構成の巧さに感心した。一冊の本にここまでいろんな要素を詰め込んで、それでもちゃんと読み物として無理なく読めるモノが出来ている、ってのは相当スゴいことなんじゃないだろうか。こちらサイドのお話が、第三作に割と濃いめに繋がったりするあたり、思わずちっちゃくガッツポーズしちゃいましたよ(w。
というわけでシリーズ、と言う部分を非常によく考えられた作品、としての出来はかなりのモノで、単体として読んでも(もちろん前のお話を知らないと話にはならないのだけれど)相当楽しめる作品になっているとは思うんだが、シリーズとして、という点で言うならたぶん、これはシリーズが完結した時点で、改めて1巻から通して読んでこそ、その価値が浸みてくる作品になりそうな気はする。構成の妙、と言う部分において、これが完結したらどういう事になるんだろう、と言うワクワク感はかなりのモノがあるのだな。自分は読んだ本は軽石庵さんに流しちゃうけど、みんなはこのシリーズ、読み終わってもうっかり手放さない方がいいと思うよ。全部揃ったところで一気読みした時に、何かちょっと違う読後感を得られるんじゃないかと思うので。
★★★★
ジェイン・ロジャーズ 著/佐田千織 訳
カバーイラスト 牧野千穂
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011909-6 \900 (税別)
バイオテロによって全世界の女性は潜在的に
これもある意味終末SFと言えるのかな。人類滅亡が不可避、と言う事態、しかもそれはセックスして妊娠したものが死んでいく、というある意味若者ほどキツい縛りが発生する状況の下、この世界を良い方向に変えようと活動する若者たちと大人たちの衝突、みたいなものを描いていく、ようなお話。純粋で先を見ているけれどどうかすると物事の本質的な危険性を見落としている者たちと、ある程度先が見えるが故に積極的に蛮勇をふるうことをためらう者の相克、と言うことになるのかな。
きわめて危機的な状況で人は何を選択し、選択した物事に対してどう向き合っていくのか、と言うのを丁寧に描写していくお話、と言うことになると思うんだけど、残念ながら丁寧ではあるがショックはない。結構切れ味鋭かった短編を無駄に引き延ばし、結果薄味の退屈な長編一丁上がり、って結果になってしまったような気がしてしまう。もっと短ければ主人公ジェシーの決断にもそれなりに感情移入できたと思うんだけど、とにかくお話を長くしてしまったが故に、すべてのことが薄くなってしまっているんだな。メガトン級の残念賞、だなあこれは。
★★
古本漁りに行ったついでに見つけたんで買ってきた。川原礫「ソードアート・オンライン」 1,2(アインクラッド)。アインクラッド編って本編では単行本1冊で、#2は短編集なんだね。で、アニメの方ではこの短編エピソードを本編に挟んでいく感じで尺を調整してたわけだ。自分はアニメから入ったのでそれなりに補完しながら読んでいけたんだけど、これ、小説の方から入った人は意外に戸惑ったりするんじゃないだろうか。アスナの登場とか、結構唐突だもんね。結構アニメは頑張ってたんだなあって気はした。そこの補正込みで、楽しく読んでいけましたです。
「テラフォーマーズ」、「Gのレコンギスタ」、「結城友奈は勇者である」。なんかジャンプの打ち切り系マンガみたいなノリだった「テラフォーマーズ」最終回。多すぎる情報を馬鹿正直につぎ込んできて失敗した系、だなあ。見るべき絵はあった。受け取れる話がない、ようなアニメ。「Gレコ」はこれ、ダメなんじゃない? 話が無い、としか思えないんだけど。「ゆゆゆ」も最終回。んまあ良い話っぽく終わったけど、これだと夏凜の絶望的なまでの大活躍が最終的に無駄骨だった、ってことになってしまわないかね。ハッピーにシフトしたことでお話の着地点が逆にどうでも良い物になってしまったような気はするよ。傷を拭う、って行為はいろいろ難しいですね。
毎年クリスマス時期には一緒に仕事しているユキちゃん女史からプレゼントを頂いていて(ありがとうございます)、前はぐるなびのギフト券だったんだけど、何かのきっかけで「図書券とかの方が嬉しいな」つったらそれ以降、amazonギフトカードを送って頂くようになったんですが、これまではユキちゃん、一度ギフトカードを入手して、ご自分で軽くデコって郵送して下さってたんですけど、今年はちょっと忙しかったようで、amazonに直接注文して発送してくれたみたいで、送られてきた荷物はこれだよ(w。
いつものamazonの標準サイズの箱に、グリーンの袋(リボン付き)が入ってて、その中にちょっとしっかりした箱(これにもリボン付き)が入ってて、その中にキャッシュカードサイズのギフト券が一枚入っているというね。はじめはこりゃまたたいした過剰包装だなあと思ったんだけど、考えてみたら自店にある梱包材でやりくりする、ってことを考えたら、これはこれで理にかなった梱包って事になるのかも知れないね。それにどんな形態であれギフト券はギフト券。ユキちゃんいつもありがとうございます。
でも邪魔なのは確かなんだけどね(^^;。
水曜深夜の分までなんとか消化。そろそろ今期も終了の時期なのか、「慎重勇者」やら「のうきん」やらが妙にいい話になってるのがなんと言ったら良いのか。「神田川」は次回(多分最終回)で二人のイラストが入ったワッペンができあがるんですかね。
順不同だけど「ゼロワン」は新章突入。退場したと思ったホロビさん、まだ出番がありそうね。「リュウソウジャー」はラスタチに向けて加速中。
土曜深夜、日曜深夜もどれも楽しく見ていますよ。「SAO」、いつものメンバーが大挙して登場、ってところで後半パートに続く、って事なんだろうけど、やっぱキリトさんの存在は大きいのね(^^;。
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□ でした [わははは。雪風はまあ仰る通りでございます。ブッカーさんの”過剰に抑えた演技”とか、なにかぶつぶつ言いながら折り紙に火..]
□ ろばQ [ あれはジャムの情報戦兵器とのもっぱらの噂w ところで(HDDに問題があるわけではなさそうですが)修理の場合HDD..]
□ ROVER [やー、雪風を挟んだ三角関係にさらに生身の女まで混じってどうなるこの恋愛模様…ってそういう話かい(w。]
□ ROVER [んでろばQさん、ウチのはE70VなのでHDDは搭載されてないですから、そこはだいたい安心です(なにが)。とはいえ実際..]