カテゴリ一覧
Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士
古本屋の上がりをちょっと財布に入れて、元町方面にお出かけ。ああ、世間は冬休みだったのか、人多すぎじゃ。適当に本買ったりしながらうろうろしてたら、向こうから菊川怜似のおねいさんが、こっち見るなりにこっとほほえんで近づいてきたですよ。や、私、渋い中年の魅力を少し強めにふりまいてしまったかしら、などと思ったんですが、私の前に立ったおねいさん、「実は洒落た雑貨のお店があったんですが、閉店することになったので、今バーゲンをやってるんです。いらっしゃいませんか?」ですと。ううむ。
一体私のどこを叩いたら「洒落た雑貨」などという単語が出てくるのであろう。「天下一品」でラーメンすすり、ヨレたM1951フィールドパーカ、しかもレプリカもんをだらしなく羽織ったひげ面のおっさんなんだが。
まてよ、もしかしたら「洒落た雑貨」というのは何かの暗喩で、あのままおねいさんについていったら、何かうふふでむふふな事が待ってたりしたんだろうか。だったら惜しい事したな(んな訳はなかろう)。
すでにあちこちで情報はいろいろ出ていますが、来年の戦隊モノと仮面ライダー、それぞれ「特捜戦隊デカレンジャー」、「仮面ライダー剣(ブレイド)」になるんですな。まだトップページだけだけど、公式サイトもオープンした模様(テレビ朝日公式、デカレンジャー、ブレイド)。今度のライダーはトランプがアイテムになる(というか、トランプとカードゲームが一緒になったようなもの)、ってことで、ブレイドのちょっと愉快なデザインは、あれはスペードのマークなんだね、なるほど。もう一方のライダー、ギャレンの方はダイヤがモチーフ、てこと? してみるとあと、クラブとハート(は女性?)、あとは謎系のライダーとしてジョーカーが出る、ってことなのかな?
デカレンジャーの方は、とりあえず5人のキャラクタの名前が発表されてるけど、今回の名前遊びはどういうんだろう。レッドの赤座さん、イエローの礼紋(れもん)さん、ピンクの小梅さんはまあわかるが、ブルーが戸増くんでグリーンが江成君ってのは一体どういう理屈? 戸増→トーマス→きかんしゃトーマスは青、とかいうのは違うよなあ、絶対。
CS スター・チャンネル クラシックで「翼よ! あれが巴里の灯だ」1957年米、監督ビリー・ワイルダー、主演ジェームス・スチュアート。史上初の大西洋横断飛行を成し遂げた(や、まあ蛇の目的には史上初はオルコック&ブラウン組だろうがこらつ、というツッコミは当然許可ですよ(w)チャールズ・リンドバーグの自伝を元にした航空映画。
まずはフライアブルな"スピリット・オブ・セントルイス"レプリカに萌え、だなあ。これも実際に飛ばしてたのはポール・マンツなのかしら。
主演のジェームズ・スチュアートは確か、予備役とはいえ空軍の将星をいただくところまで出世した人であったっけか。そのせいかこの人の主演作品には、「飛べ! フェニックス」とか「戦略空軍命令」(どっちかというと退屈な映画なんだが、かなりスキ)とか、空モノで名作が多いような気がする。
基本的にコクピットの中が主な舞台という超密室ドラマなワケだけど、非常に上手に回想シーンなどがインサートされてて退屈しない。何より本物の飛行機が飛んでる画、てのはそれだけで見とれてしまいますわ。それだけにミニチュアワークスとの落差は少々気になっちゃったりもするんですが。
そこはまあ措いといても、やはり世の中に怖いモンがほとんどない黄金時代のアメリカ人にとって、こいつは気分の良くなる映画ではあるだろうな。もちろんそこは巨匠ビリー・ワイルダー、アメリカンウェイマンセーより先に、功名心に燃えた若者が冒険の中で、一つ大人になっていく過程を上手に表現しているあたりがこの映画の魅力になっているのだろうけど。
それにしてもこの映画、「戦略空軍命令」よりあとに作られてたんだな。40代のジミー・スチュアートが24歳の若造を演じるわけだが、これが全然違和感ないあたりは恐れ入りました。
完全に人様の土俵でうろうろしてただけの私(^^;)。元はMint Julep、12/23のエントリにただただしさんが反応されて、そこに無責任なツッコミ入れたら、なんと山岸真さんご本人からツッコミが返ってきて、思わず夜中にぎゃっと叫んでしまった、ような展開。ううむ、背筋も凍るとはこういう時の気分であるか。
確かに"「SFをずっと読んできてこれからもSFの人」ではない人"
に読ませるということを考えるならば、日本版オリジナルの「祈りの海」、「しあわせの理由」の二つの短編集は優れたテキストになるのかもなあ、とは思いました。ただ、山岸さんご自身がおっしゃるようにこれ、「安全パイ」ですよね? これからもSFでない人
の横っ面はり倒すには、私はやっぱり「宇宙消失」のパワーも欲しいよな、とか思ったり。ダメな人には見向きもされないでしょうけど、これ読んでSFに転んでくれる人って、先行き楽しみなような気がしますし。
ま、それはともかく私も「祈りの海」は大好きなので、確かに短編から入ってもらうってのもありなのかもなあ、とは思ったりもするわけですが。
そんなことより山岸さんがうちを覗いてくださってたって事の方が大問題であろう。ああ恥ずかしい。
いろいろやっとかんといかんこともあるんだが、あまりに寒いので逃避。先日Animaxでやってた「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」鑑賞。原作読んでない、テレビアニメの方はまあまあ追っかけてた程度の私としては、おおむね好印象。
お話はテレビ版の最終回を受ける形で始まり、エドはワシらの知ってるこちらの世界のミュンヘン(時代は1923年)に、アルは身体は取り戻したけれどエドと旅をしていた時代の記憶は失って向こうの世界に生きてる。二人のおとっつあんもこちらの世界に来ている、ってのは最終回で明かされてたけど、彼と彼のよく知る錬金術の存在に目を付けるのが、トゥーレ協会と発足したてのナチの一党。さまざまな思惑が交錯する中、果たして兄弟は再会できるのか、ってなお話。トゥーレ協会やらナチ(ルドルフ・ヘスが主要なキャラとして登場。ゲーリングの名前もちらっと出てくる)やらオーベルトやらフリッツ・ラング(ちゃんとウーファーの撮影所も出てくる)やら知った名前が続々登場。ケッテンクラート症候群患者としては、劇中出てくるBa349(ナッターですな)もどきの単座ロケットでややウケ。
去年の映画だし、以下ネタバレでもいいよね? さて、原作好き、キャラ好きの人はどう思うか知らんけど、1923年のこっちの世界のドイツ、という、どう見てもこの先鬱な展開しか待ってないところに敢えて兄弟を放り出して劇終としたスタッフの根性は買います。「人は世界と係わらないで生きていくことは出来ないんだ」というのが映画のテーマであるならば、この終わり方はアリでしょう。おなじみのキャラのおなじみの設定を掘り下げる、っつーある意味楽でウケも取れることをやらなかったのはそれなりに偉かったんじゃないかしら。
美術はとてもキレイ。CGI周りの使い方はちょっとやり過ぎかな、って思わなくもない。一番問題なのはカット割りかなあ。特に前半に、どうにも見る側のリズム感を削ぐようなカット割りが顕著なような気がした。でもま、悪くないんじゃないですかね、これは。
ジョン・C・ライト 著/日暮雅通 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN4-15-011585-0 \1000(税別)
1000年おきに開催される仮面舞踏会。それは電子技術とバイオテクノロジーの発達により、ついに事実上の不死を達成し、"黄金の普遍"と呼ばれる黄金時代を築き上げた人類社会全体を祝うセレモニー。惑星規模のさまざまな大規模プロジェクトに係わってきたエンジニアで"黄金の普遍"を統べる賢人の一人を父に持つファエトンもまたそのセレモニーの輪の中にいた。だが、ひょんな事からパーティーの席を外したファエトンは、意味の分からぬ話をする人物と出会うことで、自分の人生の中に記憶の欠落した部分があることを知る……
ざっと600ページ超の比較的厚めな本ながら、著者のライトさんは本書を3部作の第1部として書き上げており、しかも3部をまとめて1冊の本という形で出版したかったのだけれど、出版社側の配慮で3分冊での出版の運びになったのだとか。もし著者の意向が通っていたらこれ、「啓示空間」より分厚い本になってたのかも知れない。何やら最近の海外SFは、めったやたらな重厚長大傾向があるようで。
さて、600ページってのはそれなりの大部であるが、本書は物理的な600ページという分量を超え、800ページ近いボリュームを読む側に感じさせる本になっている。ぶっちゃけ、読みにくいのだわ。お話のバックボーンになっている、さまざまなテクノロジーの発達のおかげで人間はいくつものバックアップを用意でき、さらに人間の生活の多くが生身ではなく、バーチャルな空間に投影して営むことが常識化している世界、という舞台設定(金持ちほどリソースを大量に使えるので、バーチャルワールドのリアリティが増す、なんて描写はかなり面白いんだけど)が、お話を必要以上にややこしくしていると感じられる。
とにかく全編にわたってテクニカルタームとそれにまつわる冗長に過ぎるんじゃないかそれは、と言いたくなるほどくどいト書きがあふれかえり、読んでてしばしば、自分が何を読んでいるのか、訳が分からなくなってしまうのだな。おかげで読み切るのにずいぶん時間がかかってしまった訳だけど、実はこれ、ひいひいと苦労しながら読んでいき、全600ページの8割5分ぐらい(500ページ過ぎ、ぐらいですね)読み進んだところで、突然そのくどさの裏に潜んでいる正体のようなものに気がついて、ちょっと、いやかなり笑ってしまう事になるんだった。少なくともわたしゃ笑った。
これ(ほとんどスペース成分無いんだけど)、スペースオペラなんだね。あるいはくどくどくどくどと訳の分からぬ退屈なことを書き連ねてきて、その末に言いたいことってのが、「なあおい、スペースオペラやろうぜ、あれはいいぜ」ってことなんだよな。超絶的に進歩した科学が実現させた不老不死と完全平和な社会。そこに暮らす人間は、もはや神と変らぬ存在と言える。その代償として人間たちは敢えて荒海に乗り出す気概より、太陽系内での安寧ばかりを重視する。おいおいそれで良いのか、人間ってのは冒険しなきゃダメだろう、と立ち上がるのが主人公だったりするわけだ。
500ページかけて念入りにやってきた退屈展開が、何やらやたらに既視感ばりばりの、手垢のついた"フロンティアスピリット"礼賛で反論される瞬間、というのはまあ読んでるこっちとしては「ばかものー」(褒めことば)と言いたくなるくらい面白いのでそこでかろうじて元は取った気分、といえるかな。ただやっぱり読むのに苦労する一冊ではあると思う。続きが2冊あるわけで、そちらは冒険の度合いが増しているらしいので、本書ほど苦労しないで読み進められるものになってることを期待しておきますわ。
(★★★☆)
10日ばかり前にマンションの改修工事は終了して、足場も撤去されてたんだけど、なんだかんだと忙しく、ヒマになると天気が悪かったりでなかなかできなかったCS用中華鍋の再設置作業。したのは良いけど契約してるはずのチャンネルが、軒並み「契約されてません」と言われて軽く焦る。無料チャンネルとPPVチャンネルはちゃんと映ってるのに。
カスタマーサポートに連絡したら、10月(だったかな)に送った新しいIDカードに聴取情報が記録されてないんだろうと言うことで、そいつを改めて送ってもらって、小一時間くらい待ったら、めでたく映るようになりました。よかったよかった。
ついでに契約チャンネルをちょっぴり入れ替え。なんでも「バトルスター・ギャラクティカ」の新シリーズをやってくれるらしいんで、スーパー!ドラマTVを見れるようにしてみた。スペシャル版はたしか、去年の正月だかにやってて結構気に入ったんで、少々続きが気になっていたんだよね。
「マクロスF」。FはフロンティアのFで、こいつは20何番目だかの移民船団の名前なんだそうだ。「マクロス7」から、更に後の時代のお話って事ですな。
とりあえずなんか良くわからん座談会はすっ飛ばして本編だけ見たんだけど、絵の方のクオリティはもう、とんでもない、と言うレベルなんじゃないだろうか。こんなのを毎週見せてもらえるなら、それだけで人生いくばくかのお得が増えちまうってモンだ。動きすぎて何がなんだか分からんところもあるけど。
ヒロインのランカ役が新人さんと言うことで、そこは確かにちょっと固いかな、ってところはあるけど、とりあえずそれ以外は結構なクオリティで、正規の放映が楽しみだ、って4月スタート? そりゃまたずいぶん先の話だなあ。
普通の企業様だと先週末が仕事納めってところが多かったんじゃないかと思うんだけど、こっちはなぜか日曜日中に納品して欲しい、ってのが一本あって。大した仕事量でもなかったのでサボリサボリ仕事して日曜の夕方に送りつけたら、ちゃんと今日になって返事が返ってきた。あら、ご出勤なすってらっしゃったの。
んでもチェックバックは年明けなんじゃん。だったら不足分の素材まとめて送って、年明け納品、って事にしてくれた方が良かったのに。どうせ年末年始なんてヒマなんだし、仕事するぜ(それはそれでなんか悲しいが)?
ま、これでとりあえず今年の仕事は全部終わりです、たぶん。南大阪から呼ぶ声がないことを祈っておきましょ(w。
かなり久々の第8弾。まさかこの間に作者が亡くなってしまうとは…。と言うわけでグイン・サーガ119「ランドックの刻印」。早口でタイトルを連呼すると「らんどっくのぐいん」になるな(w。118巻のラスト、厄介な男に惚れた女同士、語り合いましょうなんて言って引くもんだから、どんな愉快な会話が拡がるのかと期待したのにそっちの方は放ったらかし。どうやってグインの記憶を復活させるのか、グインが連れてきたイシュトの隠し子、その情報を持ってゴーラを目指すブラン君の処置に頭を痛めるヴァレさんのお話に、途中からケイロニアのバカ忠臣が参戦してやっぱり話はグダグダになりかける。
んだけど後半何とか持ち直し、ランドックのグインという存在が実は何か別の、もっと高次の存在によって慎重に用意された、道具のようなものであるのかもしれない、ってな感じの仄めかしはなんというか、案外古風な日本SFのフォーマットを持って来たもんだなあって感じだ。
ただ本書の一番の見どころは、実はあとがきなんだよな。どうやら自分の身体の不調の原因がガンにあることが分り、術後5年の生存率はどうやら40%程度であるらしいと言うことを聞かされ、その数字をそれほど割の悪い勝負でもない
、と納得するあたりのくだりは、今になって読むからなんだけど少々背筋が伸びるような気になる。とにかく生きてる限り小説を書きたい、と気持ちを新たにしつつ、スーティーの行く末を書ききることができるだろうかとしんみりしてしまうあたりは、読んでるこちらもちょっとしゅんとしてしまうな。
本編の方でしみじみとできなかったのは残念ではあります(というのは亡くなった方に失礼だけど、でもなあ…)が、そんなこんなで意外と感慨深い一冊ではありました。
今年はカミさんが自分用の電気ストーブに火を入れないなー、我慢強いなーと思ってたらなんのことはない、ストーブ壊れちゃってたのね。
言えよ。
ってことでTRちゃんからの入金もあった事だし、カミさん用の暖房器具を買いに出た。何冊か買いそびれた本もあったので、それも補充する目的で。
文庫を数冊買い足して、カミさん用には小ぶりのセラミックファンヒータをひとつ買って、あとは立ち呑みでヌル澗ぐびり。これで今年の外回りは終了、かな。今日の立ち呑みスタッフさんは初顔だったせいか、ヌル澗の「ヌル」の部分がオレの好みより少し温度低めだったのが淋しかったです(^^;。
ロバート・B・パーカー 著/加賀山卓朗 訳
カバーデザイン トサカデザイン(戸倉巌・小酒保子)
ハヤカワ文庫HM
ISBN978-4-15-178655-6 \880(税別)
夫を代えるたびに裕福になっていく社交界の花、ハイディ。彼女がスペンサーの許に持ち込んだ依頼は少しばかり風変わりなものだった。近く行われる娘の結婚式で、ハイディ個人のボディガード的な立ち位置にいて欲しい、と言うのだ。夫の持つ小島で行われる結婚式には、もちろん正規の警備チームも配備されているのだが、それとは別に、個人的な不安を解消するために、と言うなんとも曖昧な理由ではあったのだが、依頼を請けたスペンサーはスーザンと共に孤島へと赴くのだが、そこでは驚くべき出会いが待っていた。かつてスペンサーを死の淵まで追い込んだ「灰色の男」ルーガーもまた、結婚式の参列者として来島していたのだ…
おそらくスペンサー・シリーズにおいて最強の敵役であろう灰色の男、ルーガー三度目の登場。ここまでは何か掴み所のない、少々不気味な人間というイメージだったルーガーだが、本書では自分の能力とスペンサーの実力を正しく認識し、あくまでプロとしての礼節をわきまえて接する、それなりに紳士的な人物として描かれている。とはいえこの人がやってきて、「やあ久しぶり、じゃ」で話が済むわけはなく、結婚式の真っ最中に花嫁を誘拐し、まんまと島から姿を消してしまう、と言うのが話の発端と言うことになる。
で、ここからスペンサーと愉快な仲間達がいつものように無駄口を盛大に叩きながらの捜査、という流れなわけだけど、ここはもういつものスペンサー、と言えばまあ、読んでる人はみんな判るよね、的な展開になっている。捜査の間で語られるテーマ自体は、前作が一種の結婚論であったとしたら、今回で語られるそれは、「自制」というか「己を律する、とはどういうことか」みたいなものであると言えるだろうか。最終的にスペンサー側(善悪入り乱れてはいるけれど)の人々というのは、彼らなりのスタイルで自制を効かせることの出来る人々である一方で、スペンサー達が事件において出会う人々というのは皆どこかで自制できない人たち、という対比が提示されている、といえるか。そこの所の表現はまあ、「スペンサー」なのでね。どこか突き放したものになっていて、そこのところを受け入れられるかどうかで読後感は変わってくるのかも。
スペンサー達のスタンスというのは、最終的に「でも人のことは分らないからね、オレらはこうするけど」なので、その範囲において彼らの行動には一本芯は通っているとも言えるので、これはこれでアリだとは思うけど、同じ理由でこいつら誰にも影響を与えていないじゃないか、と言う不満を持つ人もいるかも知れないな。
そんな中、スペンサー達とは相容れない、全く異なる価値観で動いてはいるがそれでも彼なりに「自制」は貫いている「灰色の男」がお話にどう影響を与えるのか、ってところにちょっと興味が湧くんだが、残念ながらそちらの描き込みは少々物足りなかったかも。いろんな理由で本書における「灰色の男」は、あまりその存在を前面に押し立てにくい立ち位置にあるって事もあるとは思うのだが、対比、と言う意味において異物としての「灰色の男」の表現にもうちょっと深みが欲しかったなあと言う気はしないでもない。
ただ、そんな「灰色の男」が、今回はスペンサーものとしては最大級のトゥイストの起点になってなってたりしたあたりは、悔しいけれど星半分ぐらいはオマケせざるを得ない気分だ。スペンサーで「え!?」などと思うのは、めったにないことだからね(^^;。
★★★
古本発送の帰りにやっと見つけたよ。蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」(7)。4期アニメで半分以上のお話が使われちゃった感じだな。アニメではちょいちょい顔を出してた智花(くぎゅぅぅぅぅ)ちゃん、コミックスでは初登場。そういえばもともとアニメオリジナル的な扱いのキャラだったんだっけか。
相変わらずいい感じにまったりとお話は進んでるんですが、ここに来てついに、沙英さんヒロさんの大学受験というエピソードが。ひだまり荘メンバーにも別れ、というピリオドがもうすぐやってくるんだな、と思うと少々しんみりしてしまいますな。マンガとしてはそこで終わるのか、ゆのたちが卒業するまで、もう一年引っ張るのかは判らんけど、少なくともアニメの方は、ちゃんと沙英さんヒロさんとのお別れまでは面倒みて欲しい気がするな。
5期もやってね、ってね(^^;。
ま、何はともあれ沙英さんヒロさん、大学合格おめでとう。
宅急便でーす、つーんで出てみたら、「JT様からです」と。見てみたら、なにやら黒い箱に 「魂」 とか書いた紙とライターが一個。限定プレミアムライター、だそうですが、オレ、こんなの応募したっけ? とりあえずくれるものはありがたくいただきますが、ターボライターってのがなー。オイルライターだったら、かなり嬉しかったんだけどなー。
「魔弾の王と戦姫」、「SHIROBAKO」、「烈車戦隊トッキュウジャー」、「仮面ライダードライブ」。「魔弾…」は最終回。まあ無難なところに着地はした、かな。 「SHIROBAKO」 、意外に自分の予想が的中したんでちょっと嬉しかったかも。庵野氏の雰囲気がかなり 「こういう人なんだろうな」 感満点でそこも笑えた。
「トッキュウジャー」は箸休め。トカッチ×ミオは公式なんすかね。「ドライブ」は二人目のライダー登場。乗ってるバイクはNM-4? 今回はギャグ多め。重加速が発生したときの追田さんの扱いが結構面白かった。でも最終的に、なんで彼は無傷ですんだの?
27日までGYAO!で「WORKING!」3期の一挙放映があって、そのあとに来るタイミングで最終回スペシャル、「ロード・トゥ・小鳥遊」なる1時間ものが地上波で放映されたんで鑑賞。恋バナ満載だった3期、肝心の小鳥遊くんとまひるさんの恋バナが最終的にどうなるか、って話が残ってたわけだけど、まさか最後にどかんとハートブレイク・ストーリーがやってくることなどある訳もなく、すべてはまあ、予定調和。そういう意味では特に何か見所があるようなものではなかった。ただ単に「これで終わりです」と言うのを改めて確認するようなエピソード。「まあね」、で済むようなお話ではあったかな。これで終わりです、をちゃんとやってくれたところは評価します。良い出来だった、かどうかは微妙(^^;。
バリントン・J・ベイリー 著/大森望・中村融 訳
カバーデザイン 川名潤(prigraphics)
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-012104-4 \1000 (税別)
ワイドスクリーン・バロックの旗手の一人、ベイリーの単行本初収録作品10編を収録した短編集。
日本で話題になったのが80年代あたりだった事もあり、若手なのかと思ってたらそうでもなかったベイリー。50年代からすでに作品を発表していたんですね。「奇想」がウリのベイリー作品から、比較的初期作品を多めに収録した短編集。たぶん自分のなかでちゃんと消化し切れてない作品もあると思うので、それぞれの作品の感想は割とツッコミ浅いかも(予防線)。
世界を禅にしちゃう銃を思いつく人が、神を撃ち倒す銃くらい思いついてあたりまえ、なのかどうかは良く判らんが。神がすべてを造りだしたというのならば、神そのものもまた何かで出来ているはずだ、ならばそのモノを突き止めれば、神を倒す事も可能だろうと考えた一人のマッド・サイエンティストのお話。その奇想は面白いと思うけど、個人的にはこういう話を読むといつも思う、「神様ってそんなに良いもんなんですか?」感がついつい湧いて出てくるのも確かなところで。思想のベースにキリスト教がある人間と仏法思想がある人間の差なのかね。
大きい事はいい事か? に音楽を絡めてきたアイデア・ストーリィ。音は本来空気の振動のはずだけどその振動の「大きさ」が一定の限界を超えたとき、別の何かが生まれるかもね、的な。どうと言う事もないんだけど、ちょっと好き。
ヴェルヌばりの秘境探検SFのノリで楽しく読み進めていくと、最後に「エエエ!?」が待っている、という。ただの地底に潜む様々な異世界を見ていく冒険譚だと思っていたものが実は、いかにもベイリーらしい「そんな時空があるものなの?」と言う展開になって…。ここから「船」をモチーフにした短篇がいくつか続く。
退屈な宇宙仕事にいそしむふたり組のもとに突然現れた「もの」、それは何とも不可解な存在だった。その内部では時間と空間を超越した何かが発生しているらしい。二人はさっそく調査を開始するのだが…。
出だしはいかにもハードSF的なツカミがあって、そこで「お?」と思って掴まれると、その先に待っているのはいかにもベイリーな展開が待っている。それはどう言うものかというと、アイデアの面白さで掴んだら、その後は読み手が期待している方向性とは正反対の、「こまけえ事はいいんだよ!」で押し切られる感じ。そこのところの雑さもコミの面白さ、ってのがベイリーSFの真骨頂なのかも知れないな。
(何となく)共産主義世界と自由主義世界が二大勢力としてせめぎ合っている世界で、共産主義陣営側に一つの画期的な発明が。階級社会の中で存在が危うくなっていた主人公は、劣勢挽回のため、新技術の実験台を志願するのだが…。
という、一種冷戦時代の世界情勢を反映しつつ、時空を超えて移動するという行動の先に何があるかも知れないのか、を描くお話、ではあるんだけど、その先に待っているものはかなり苦い。
何となく本書の中では一番端正にまとまったお話ではないだろうか。語られるテーマは「ファンタシィの死」ということになるのだろうか。たぶん一番判りやすく、腑に落ちるお話になっていると思う。
映画に「D.N.A」あれば小説に「ロモー博士」あり、と言っていいものなのか。これはつまり原作が台無しだ、って点で共通している、って話なわけですが(^^;。比較的近年の作品で、それ故タブーの部分(この場合はセックスがらみでの)への斬り込み方の深さが違うな、というところ。
田中啓文あたりが書きそうだなあ、的な(w。大変悪趣味でブラックなバイオSF、って括りになるだろうか。
「ブレイン・レース」にも通じるところのある、ちょっと悪趣味な異形の生物をベースにした一種の環境SFという括りになるのかな。生き物の有り様の中で一番根っこにあるであろう「繁殖」をネタにした、割とぞんざいなコミカル・ストーリィというのはあまりに乱暴なカテゴライズでしょうか。でもベイリーSFって基本、そういうところあると思いません?
「不死」の存在を追い求めるものとそれを隠そうとするものの相克。「不死」を追うものの側がクリアしなくてはいけない条件とは、そしてその条件をクリアして「不死」を獲得するものに課せられる運命とは、と言うところで「お話」が出来上がっている。力作、と言えるのではないでしょうか。
正直煙に巻かれた感は無しとしない。でもこういうのが「SFを読んだ」感ではあるよなあと改めて思わせてくれる作品集、でもあるよね。もうちょっとヴォリューム欲しかったけど、それでも堪能させていただきました。定価が1000円切ってたら、今年ナンバーワンの本だったと思うけどね(^^;。
★★★★
カミさんは相変わらず使い物にならんので、昼飯がてら西鈴の焼き鳥屋に。「買い物してくるで」つったんだけど「ちょっと調子戻ったからいい」っていうんで、そうですか、と。文庫本抱えて良い感じで酒呑んで帰ったら、カミさんは顔面流血中。「どうした」つったら「一回転けた」ですって。
なんか手首も「折れたかも」とか言うてるし、無茶過ぎんだろ。うちのカミさんは資格を持った看護師なんですけどね。
この人とはかれこれ40年の付き合いになるんですが、自分の事に口出しされる事を極端に嫌う人なんで、こういう時に手伝おうとすると断固拒否するタイプなんですが、お互いもう60になるんだぜ、素人の助言とか助力にも甘えた方が良いんじゃないのかね。
と、酔っ払った口(手)で言う(^^;。
「歩くか?」と聞いたら「歩く」と言うので午前中にお出かけ。目的地は西鈴だそうで、まあゆっくり歩いても20分ぐらいの距離なんだけど、家を出てちょっとしたところで「しんどくなった、電車」などとな。しょうがないので西口から一駅、電車で移動。最初はそこから王将に行くつもりだった様だけど、駅を出たところで焼き鳥の煙の香りに惹かれ、駅横の焼き鳥屋へ。自分はしょっちゅう昼呑みしてる店ですが、カミさんは初体験。適当に串を頼んで、あと焼きおにぎりなんぞを食って俺は適当に呑み、カミさんはお茶をすすって昼食完了。焼き鳥はなかなか美味しかったそうで、良かったな、バイト君たちw。
あとは駅前のスーパーで軽く買い物。おせちを作ってお正月にお義母さんに届けたいんだそうで、そのような物を見繕い。「餅も買わんで良いのか?」って聞いたら「9の付く日は『苦餅』になって験が悪いので買わない」んですと。まあ世の中には29日は「福餅」に通じるので良い、って説もあるそうですが。
人の多いスーパーの中をうろうろしたせいか、ちょっと疲れたようで帰りはタクシーで。あとはしばらくぐーたらさせて、お風呂に入れて、晩飯は鯖の味噌煮、俺はLeeの20倍。
そんな一日でした。
順不同で、思いつくままに。「のうきん」は最終回。ま、こんなもんじゃないでしょうか。「アサシンズプライド」も最終回。なんとOPがない! まあ良くある手法ですが、この作品に関してはOP省いちゃダメよ。あそこが楽しみなんだから(^^;。本編の方は、まあ最後までかんたん作画モードがちょいちょい挟まる、ちょっと褒められたものではなかったような。
2本連続の「炎々ノ消防隊」も最終回。大変上等だったと思います。2期も決まってるらしいんで楽しみですな。
土曜深夜、「SAO」はシノンが参戦したところで後期に続く。キリトさんは1クール座りっぱなしw。「ぼく勉」も最終回。おお、勝者うるか、だったか。自分は文系と踏んでたんだけど、外したな。ただまあ、ここまで見てて「うるかかも」と思わせる描写がそんなに多くはなかった様な気も。まあみんなの中で最初っから成幸君のことを好きなのはうるかだったわけで、そこへのご褒美って事なのかしらね。原作ではどう落としてくるんでしょうな。「本好き」「FGO」「グラブル」はまだ追いついてません。
一応録画しといたSW Ep.8、途中までは観てますが、どうしても「ぼくのかんがえたさいきょうのハカー」のあたりで、続きを観る気をなくしちゃうんだよなあ( ̄▽ ̄;)
前 | 2003年 12月 |
次 | ||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |