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セシル・スコット・フォレスター 著/高橋泰邦・菊池光 訳
カバー 加藤直之
ハヤカワ文庫NV
ISBN978-4-15-041139-8 \860(税別)
1805年、武勲めでたい"ホットスパー"の海尉艦長の任を解かれ、ついに勅任艦長への第一歩を踏み出そうとするホーンブロワー。感傷とともに愛する艦と苦楽をともにした乗員たちと別れ、給水艦に同乗してプリマスを目指すホーンブロワー。だがかつての乗艦とその乗員たちとの再会は、あまりに早く、そして予想もしていない形で実現することとなった…。
海洋冒険小説の第一人者、フォレスターの未完の遺稿集。「ナポレオンの密書」は、あらすじを見れば一目瞭然、「砲艦ホットスパー」と「トルコ沖の砲煙」の間に挟まる作品で、この作品が完成していれば、なぜにビルニューヴ提督がトラファルガーの海戦で敗北を喫していたのか、その理由の一端がほの見えていたかも知れないような作品になっていたのかも知れない。ただ、著者の逝去でその辺の解釈を楽しむことは敵わず、言っちゃいかんことだがつい、「そこで終りかよー」と思ってしまうようなお話になっている。あとは、菊池さんの「テイブル」にいきなり再開してちょっと目頭が熱くなる、ミステリ風味の短編「マックール未亡人の秘密」、「ナポレオン…」と同じく未完で、功成り名遂げたホーンブロワーの許を訪れる謎の来客があって…というイントロ部分しか書かれていない「最後の遭遇戦」に、「創作ノート」を併せたファンサービス本。
そういう本なので、この手の本のファン以外には、全然お薦めできない本。さすがにフォレスターで、未完の小説を読まされて「おいおい、続きを読ませてくれよ」と熱烈に思わせてくれるあたりは作者の実力、と言う感じではあるのだけれどもね。
ただその上で不満を二点。「訳者あとがき」は2007年2月。この時期で菊池さんに対する謝辞がこの程度ってのはどうなんだ? もう一点はカバー。直之さんとは思えないぐらい、リキ入ってないイラストに思えるんだがなあ…
(これは評価するようなものじゃないと思いますので、☆はナシ)
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