ばむばんか惰隠洞

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2008-12-08 [長年日記]

[Day] 四ツ橋界隈 (24:26)

仕事の相談で久しぶりに大阪は四ツ橋界隈におでかけ。会社勤めしてた頃、このあたりをうろうろしてたことはあって、それももう数年前の話になるのか。昨今は半年もすれば街並みの店の並びもがらりと変わってしまうの当たり前なんだけど、この界隈は案外変わっていないね。吉野家とビクトリア(スポーツ用品店)が消滅したぐらいか。んまあ後者の方は、目的地を目指すのにマピオンで「ああ、ビクトリアの角を曲がるのか」と思って移動してて、肝心のビクトリアが無くなってたものだから一時的に迷子になってしまってちょっと焦ってしまったわけだけど。

数年前に南堀江が新しい若い人たちにとってのホットなスポットとして注目されている、ってな記事を見たような憶えがあって、心斎橋と堀江に挟まれた四ツ橋も、それなりに客足は確保できているのかな、なんて思ったことでした。それなりに若い人たちも多かったし。

ま、少々お堅いお相手との打ち合わせだったので、サラリーマンモードに変身してた関係もあってあんまり探検できなかったんで、実は一筋南北にずれてみると、街並みも結構様変わりしてたりするのかも知れないけれど。

帰りがけに初めて梅田のジュンク堂(ヒルトンの上)にも寄ってみた。スムーズに自分が行きたいコーナーにたどり着けない造りになってるあたりは、良くも悪くも最近のジュンクだな。どうも本屋さんってのは、高層建築物の上の方に店を構えると面白くなくなってしまう傾向があるような気がする。単に自分の趣味的な部分で、街を歩いててひょいと見回してみると本が並んでる一角があって、引き込まれてみたらそこは本屋で、気がついたらいろいろ本を買い込んじゃってた、ってのがとっても幸せな気分になれるってところがあるだけの話なのかも知れないけど。

エレベータだのエスカレータを使わないとたどり着けない本屋って、その時点でオレは好きになれないんだな、って事を再確認したことでした。

[Books] 太陽の中の太陽 気球世界ヴァーガ (24:55)

9784150116903 カール・シュナイダー 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト Stephan Martinere
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011690-3 \840(税別)

特殊なシールドで宇宙空間に浮かぶ惑星サイズの風船。その中には大小様々な都市がそれぞれ、自前の太陽を戴いて世界の内部を浮遊する。都市と太陽の関係から敵対する都市、隷属する都市などが入り乱れるこの世界で、有力な都市の一つであるスリップストリームの支配を逃れ、自らの太陽を持とうとしてレジスタンス活動に身を投じ、志半ばで命を落すことになってしまった両親を持つ青年、ヘイデンは、レジスタンス達とも距離を置き、独力で復讐の機会をうかがっていた。一方支配者であるスリップストリーム側にも、都市の存続を左右しかねない情報がもたらされ……。

宇宙空間にどでかい風船を一つ膨らまし、そこに宮崎アニメ的小道具をごった煮的にぶち込んだ冒険SF。誰がどんな目的で、こんな世界をつくったのかはわからないが、惑星サイズの無重力世界と、そこで産み出される様々な小物たちが、ちょっとレトロな雰囲気をたたえつつもそれなりにハードSFの小物的な面白さを持っているのがかなり楽しい。で、そんな良く言えばユニーク、悪く言えばぶっ飛びまくった世界観の中で繰り広げられる人間ドラマの部分、というかキャラクタの造形が良い意味でパタナイズされていて、良くできたジュヴナイルを読んでいく楽しみのようなものを存分に味わえる。

ストーリーの根幹は一人の若者の復讐譚なのだが、実はそこは案外薄味で、むしろ復讐のモチベーションで行動する若者の足取りを追って、この不思議な世界の有り様をざっと見ていく、異世界観光ガイド的な面白さに満ちあふれているんだな。すでに同じシリーズの作品が続けて二作発表されていることから見ても、流れとしては世界をざっと紹介する本書に続いて、この世界のありようの秘密や主人公の行動や考え方の変化、みたいなものが明らかになっていく、という事なんだろう。本書でもこの世界とその外の世界との間にかなり大きな違いがあるらしい、って記述もあったしね。

帯に『リングワールド』以来の破天荒な世界なんて惹句があったけど、これはむしろ「インテグラル・ツリー」に連なる世界感、の方がしっくり来るんじゃないかなあと思ったりしなくもないが、ぶっ飛んだ世界感と少々マンネリズムっぽいキャラ造形が醸し出すジュヴナイル風味(ついでに、主人公を甘やかさないあたりも併せて)にかなり好印象を持たせていただいた。「移動都市」シリーズとかにも通じる面白さがある、続きもよろしくお願いしますよ。

以下余談。先に読んだ「プロバビリティ・ムーン」と本書、カバーイラストを担当している人が同じStephan Martinereなる人物。日本のSFもので仕事が連続するなんて事があるのかな、実は仮の名前で実は正体は日本人だったりするんじゃないだろうか、なんて疑ってしまったんだけどそんなことはなく、実名でそういうイラストレーターさんがいらっしゃるようですな。勘ぐり過ぎだったぜ。(→公式サイト

★★★☆


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