ばむばんか惰隠洞

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2008-12-22 [長年日記]

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (23:58)

月に3度はさすがに難儀じゃ。今回は機器の不具合って話だったんだけど、行ってみたらばあら不思議、キカイはごく快調に動いてるように見えるんですが。

わざわざ出向いていって無事動いてるのを確認して帰るだけってのもシャクなので、一通り調整のようなことはやって帰って参りましたが。

微妙に無駄足気分。

[Books] レモン月夜の宇宙船 (24:03)

9784488731014 野田昌宏 著
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73101-4 \1000(税別)

SFは絵だねえ

ハヤカワJAで出ていた同名の書に単行本未収録の短篇、エッセイを追加した増補版エッセイ集。

んまあね、ほぼ全編読んでいたんだけれど、やっぱりまとめて読み直してみたいなあと思ったもので。感謝とか追悼とかいう前に、なんだろね、「アレをもういっぺん感じてみたいな」という気分。あ、それをして追悼というのかもね(w。

というわけで各々の作品についてどうこう書くのはパス。どれも面白いからね。

心配なのは、これを読んでニヤニヤできるのはオレらの年代限定なんじゃないのかなあと言うところだろうか。まだまだSFに対して子供だまし的なイメージが残っていたようなご時世に、しかも端から見て子供だましと見られるSF界でも、どちらかと言えばさらに一段低く見られがちであったスペース・オペラやパルプ雑誌のイラストレーションを喜々として蒐集する様が軽いスラプスティック風味で綴られる本書にあるのは、そのお話の面白さの根っこにあるものが、SFという少々白い目で見られるジャンルに入れ込んでいる自分を一般常識で動いている世間と対比して、その落差にちょっと肩をすくめつつ、「でもやっぱり面白いんだよなあ」と思ってしまわずにはいられない自分がなんだか面白い、って所にあると思うんで、今みたいに世の中に堂々とSFってワードがのさばってることに誰も違和感を抱くことのない状況下で、どのあたりにその楽しさを見いだすのかな、ってあたりがちょっと気になるところではある。

最近の若いモンは的気持ちで言うんじゃなく、読む時代が少しずれると感じられる気分にも差があるんだろうなあ、なんてふと思ったことでした。んまあそんなことを差し置いても、楽しく読める一冊。結構厚めの本だけどさくさく読めちゃいます。

★★★

[Books] ダブル 名無しの探偵シリーズ

画像の説明 ビル・プロンジーニ&マーシャ・マラー 著 木村二郎 訳
カバーイラスト 駒田寿郎
カバーデザイン 丸山浩伸
徳間文庫
ISBN4-19-598728-8 \580(1989年)
amazon

サンディエゴで開かれた私立探偵たちの全国大会に招待された「名無し」は、そこで知り合いの女探偵、シャロン・マコーンと久しぶりに出会う。退屈なことばかりの会合と思っていたものだったが、娘のように思っているシャロンとの再会で、懐かしい話ができるかもとホッとしたのもつかの間、ひとつの事件が持ち上がる。会場となったホテルの警備責任者であり、かつてシャロンの上司でもあった女性が、ホテルのバルコニーから転落死したのだ。自殺の線で捜査を進める警察だったが、故人の過去を知るシャロンにはとても自殺とは思えない。独自に捜査を開始したシャロンを気にする「名無し」だったが、彼は彼で気になる出来事に遭遇し…

岸和田に出かけるのに読む本がなくて(文庫SFの新刊は鈴蘭台では買えないのだった)、軽石庵さんから借りて読んだ本。「名無し」とシャロンの競演は、以前に「夜明けのフロスト」で一度短篇を読んでたんだけど、こちらは長篇。ビル・プロンジーニは共作を積極的に書く人のようで、これ以外にもヘイスティングス警視との競演作なんてのも発表してたりする。で、そちらもそうだったんだけど、残念ながら著者が思ってる程には名探偵の競演、上手く行ってはいない感じだな。

ヘイスティングスとの競演と同じスタイルで、二人の著者がそれぞれ自分の担当するキャラクタを交互に描写して、ひとつの事件を追っていくというお話なんだが、お話の中で「名無し」がシャロンを娘のように思っていろいろ心配してるのをよそに、少々跳ねっ返りな所のあるシャロンがやや突っ走ってしまう、って流れに近い状態がお話づくりの方でも生まれている感じがして、ぶっちゃけた話「名無し」のパートの魅力が少々薄目なのだな。

「名無し」自身がシリーズが進むにつれてタバコは止めるわ酒は止めるわで、直接的な人間的ダメ部分を克服してしまっていることもあり、特に「名無し」のシリーズにここまで付き合ってきた人以外(オレみたいなね)には、「名無し」があまり面白くないキャラクタに見えてしまうあたりがちょっと痛いか。

ミステリとしては、んーとこれは本書の責任ではないのだが、ネットに繋げばいくらでもウハウハな画像が見れちゃう昨今、死んでしまった女性のクローゼットで手錠だの革紐だのを見つけたら、たちまち「おおっとこの女ぁ」って方向に想像が向いていきそうな気はしてしまうわけで、正直ネタが割れてしまうのが作者の思惑よりかなり早めになってしまう可能性はあるかもね。

ま、神戸-岸和田往復の良いひまつぶしになってくれたので、これはこれで結構なんでございますが。

★★☆

[TV] 定期視聴番組 (25:25)

土日の作業のBGVに流してた分、「ケメコデラックス!」、「ミチコとハッテン」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「テイルズ・オブ・ジ・アビス」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。

「ケメコ」はかなりいろんなものを端折って突っ走ってる感じやね。次回でおしまい? 「ミチコ…」はなんつーか、「キル・ビル」をものすごくハイセンスに作るとこうなるよ、みたいなノリなのかな。

世が世ならBGMに「赤ちょうちん」か「昭和枯れすすき」が流れててもおかしくないノリの「CLANNAD」、ええ話のような、どこに向かってるのかよくわからん話なような。

土曜深夜はそれぞれ面白いんだけど、「かんなぎ」は次で終わりなの? 「ケメコ」共々、もうちょっと見たい気はする。「地獄少女」はコメディ仕立ての中にずいぶんとブラックな要素を詰め込んで、かつ地獄送りのパートで何やら凝った表現方法も試してたりして。

日曜朝はどれも最後の盛り上がりのための準備、な感じ。たぶんちゃんと説明する気はないんだろうけど、「キバ」におけるタイムパラドックスの辻褄合わせについては、どういうオチが付くのかかなり気になる。

ツインドライブ・トランザムで量子化までも可能にしてしまったダブルオーライザー。これってスタトレ世界の転送装置が実現した、つー事だよなー、と全然関係ないことを考えてしまったのが「OO」。そうなるだろうなとは思ってたけど、ルイスが壊れてしまいましたなあ。


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