ばむばんか惰隠洞

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2008-12-01 [長年日記] この日を編集

[Day] 師走だなぁ (23:15)

ぼかぁ12月になると、いつも師走なんだ。……いいだろ?

ってネタは今でも通用するんだろうか。ちなみにオレが一番好きだったのは「オチューシャの唄」ですが。ひーつーよーおぉ、なーいけーど、うーてばーほけんはいる、へい!

それはともかく、割とローテンションなまま12月になっちゃったなあと思ってたら、半年ぐらい音信不通だったところから「仕事あるかも知れんけど、やるけ?」みたいなメールを3連発でもらっておやおやと。

や、言ってくれたらやりまっせー、あんまり頭痛くならなくて、単価高いヤツをお願いします(殴/蹴)。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [忘年会キボンヌ]

rover [掃除機ロボットですかねえ。]

ソノヤマ [>掃除機ロボット その一言で、ヤツのことが心底キライになりそうです(苦記憶笑)]


2008-12-02 [長年日記] この日を編集

[Day] ジャンクで昼飯 (23:54)

B001AAB1ESずいぶん前に見かけて買ったは良いが、食うチャンスがなかったLEEの30倍(期間限定の販売のようですね)。今日のお昼が一人だったので、ようやくチャンス到来だぜ。ってことで食ってみた。なんでも辛さ増強ソース、なんてものが付属していて、こいつをぶちまけると辛さは45倍相当になるそうで。問題は基準になる辛さがどのカレーなのかがわからんあたりがアレなんだけど。

さて食ってみたわけですが、んまあ確かに辛い。辛いけど闇雲に徹頭徹尾辛いってものでもなければ、最初はなんて事ないんだけど後からじわっと辛さが来るようなものでもなく、「45倍」を標榜してこの程度かよ、ってな期待はずれ感も無くはない。もともと辛いもの好きなので、この程度ではビクともしないな。レトルトのカレーはどれも、食った後に妙な後味が残ってそこが好きじゃなく、LEEも例外じゃない(辛さが低いと顕著だよね、イヤな後味)んだけど、辛さを増強した分、イヤな後味の方は控えめになってそこはよかったかな。ジャンクフードってのはなんであれ、多かれ少なかれこの後味の悪さが付属するものなんで、そこが控えめなだけでも乙なもの、なのかも知れないが。

食った後はワケトンワケトン。レトルトパックは内側をきれいに洗って「プラ」の袋、らしいのでそのようにしたつもりだったのに、外出から帰ってきたカミさん「中身が残ってるレトルトは"燃えるゴミ"だぜ」と言う抗議が。失礼な、ちゃんと洗ったちゅうねん。内側が黄ばんでるのはカレーが入ってたからだ、と抗告したらば不承不承「そういうことなら」と「プラ」袋に差し戻し。

全くもって面倒な話だぜ。


2008-12-03 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 今日の古本を見て一言 回想編 (24:19)

月刊GUNここまで意外にありそうでなかった本が何冊か入ってきたんで、データ入れるのも忘れて眺めてたりしたのが「月刊GUN」。学生時代にちょっとだけ読んでた、つっても自分で買ったんじゃなく学生寮暮らししてた時の先輩が買ってたものを読ませてもらった、ってだけの話なんだけど。時代的にはまだ、コルト・ウッズマンが現役の銃としてギリギリ紹介されてたあたり(「ワイルド7」があったからねえ)。

読んでてかなり衝撃的というか、デカルチャーな気分を味わったのが、当時の「GUN」に書いてた女性ライターさんの記事。女性でびっくりというんじゃなく、その内容がちょっと日本に暮らしてる人間には想像を絶するものだったわけで。

ホントにキモの部分しか思い出せないんだけど、たしかS&WのM36あたりの記事で、女性の小さな手に合うようにグリップを自分で削りだして、みたいなのが記事のメインだったと思うんだけど、そうやって自分の手にしっくり来る銃ができたところで、アメリカで暮らしてる女性は…

仲のいい友達と一緒にピクニックに出かけ、手作りのサンドイッチとワインで昼食を楽しみ、その後愛用の拳銃で射的をして楽しむのはとても良いものです、的な記述があってエェェェー!? と思っちゃって。

女性の軽いハイキングに、普通に(んまあ護身用って意味はあるんだろうけど)人を殺せる物を持っていって、それで遊び興じるのが普通の世界ってのはどういう物なんだろう、と軽くカルチャーショックを感じた覚えがあって、ある意味わからんなあ、と。

オートマチックはそれほどでもないんだけど、確かに仕上げの良いリボルヴァーにはある種の芸術性みたいなものが乗り移る時があるよなあ、とは確かに思わなくもないんだけれど、それでもそれ、人に向かって使ったら相手は血ぃ吹くんだぜ、ってところに最初に思いが行ってしまうのが日本人ならではのメンタリティって事なのかしら。難儀な甘ちゃんなのかも知れんけれど、んでもやっぱ女性が普通にきゃはは、とか笑いさざめきながら拳銃ぶっ放す図、ってのにはやっぱり違和感感じますわ。

てな事をちょこっと思い出したことでした。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ロドリゲス翁 [なんか子供を連れてハイキングにいったついでに (よく振った?)炭酸飲料のボトルを的に22口径で射撃練習を するとかも..]

rover [自分の身は自分で守る、ってのが基本の国だって事は理解してるんですけどね。それが国民全体で肥大化した結果が、今のアメリ..]


2008-12-04 [長年日記] この日を編集

[Day] 出張だーい(25:26)

明日は(もう今日じゃん)久しぶりに河内長野なので、出かける途中で発送する古本の準備をしてたらもうこんな時間じゃないか。早く寝よう。

一件のみ、前田有一の超映画批評、「D-WARS」

むっはっは、これはオレが見るべき映画なんじゃないかと思える反面、前田さんの評とオレの好みは微妙にずれたところもあるので果たしてどうしたものかいな、と。

どうせ見るならこれかもなあ、って気はしないでもないんだけどね。


2008-12-05 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (24:05)

今日は河内長野。神戸は雨だったが河内長野はまだ、時たまお天道様も覗いてくれるようなお天気。河内長野は久しぶりだったんだけど、ここの女子高生諸君はなぜか考えられないくらいスカートが短くて、おじさんついウハウハな気分になっちゃうんだけど、冬になると彼女たち、平然とその短いスカートの下にジャージ履いて街を闊歩しちゃうんだな。

なんだかちょっと、がっかりだ。

[F1] ホンダ撤退 (24:13)

家に帰るまで知らなかった。朝日の夕刊でも一面にニュースが載ってて驚き……はしなかったかなあ。それもありかもな、ってな感じの、わりと醒めた感想だったかな。

ナカさんがいらっしゃった頃の挑戦者としての第一期、圧倒的な強さを見せつけてくれた第二期に比べると、BARと組んだ第三期以降は、そもそもホンダはF1で何をどうしたいのか、ホンダとしてどうなったらいいのか、が今ひとつ見えてこなかった事もあって、どう応援したものか少々困ってしまったような覚えがある。モチベーションが分散したままF1に参戦してたような気はしたのでね。むしろ(全盛期の)ホンダ以上に勝ってみせたい、ってのがある分、トヨタの方にモチベーションの点では分があったような気がしないでもない(けんさわ氏がなんだか懐かしいお名前であるところのきっこ姐さんのアーティクルを引いていたけど、問答無用で2000人をリストラしてでも、かつてのホンダの実績を超えるためにF1に残る、というトヨタの判断は、それはそれでありだと思う)。

だったらあーしろこーしろ、ってのはあと知恵になってしまうけれど、中本さんが二輪に移る(F1通信)ってニュースでこの展開を予想出来なかった自分は、かなりアンテナに引っかかったものを分析する能力が落ちてきておるな、とは思った。

歳は取りたくないもんだ。

[Books] プロバビリティ・ムーン (24:42)

9784150116880 ナンシー・クレス 著/金子司 訳
カバーイラスト Stephan Martinere
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011688-0 \860(税別)

正体不明の異星文明が残した"スペース・トンネル"と呼ばれる一種の超空間ゲートにより、人類は外宇宙への航行手段を得、いくつかの異星文明とのコンタクトにも成功していた。友好と敵対の関係性を築きながら拡散を続ける人類が遭遇した「世界(ワールド)」と呼ばれる世界。人類とよく似た生命体が独自の文明を築き上げたこの世界、だがそこには未だ解き明かされていない一つの謎があった。「世界」を回る7つの月。そのうちの一つは明らかに人工の物だったのだ…。

帯の惹句を読むと何やら壮大な宇宙戦争物SFな感じがしてくるが、そっち方面を期待して手に取ると、少なくとも三部作の第一作目である本書に限っては少々肩すかし感を食らうかも知れない。"スペース・トンネル"を介して宇宙航行の路線を拡げていく過程で遭遇した、フォーラーなる異星文明との戦いは確かにこのシリーズの背景にはあるのだけれど、本書ではフォーラーとのいきさつについては後回しにして、まずはこのシリーズで重要な意味を持つかも知れない何かを調べていく流れと、それにともなって明らかになっていく「世界」の有り様を丹念に拡げていくような流れが並行して描かれる。この後者の展開は、むしろ「闇の左手」的なニュアンスが感じられ、帯の宣伝文句とは裏腹にむしろこちらの方がなかなか興味深い出来になっている。

地球人類に非常に近い身体的特徴を持ってはいるが、"現実を共有する"事が最重要とされ、一つの現実に対する認識が、多数派として認識されたものとは異なったそれを抱いただけで身体的な苦痛を感じてしまうという、一種の罰ゲーム付きの民主主義のようなものによって平和が保たれた世界に地球人達がやって来て、通商活動をしながら調査活動を行っていくなかでいったいどんなことが起こるのか、ってあたりが見どころになる。

「世界」に降り立つ地球人科学者達が、微妙に国連の平和維持軍的雰囲気を持っていて、アメリカの若造はここでも異文化を一方的に解釈して独りよがりな正義を押しつけようと躍起になる、なんてあたりはそれなりに現在ただいまの状況に対するちょっと皮肉になっているのかも知れない、なんて思ったりもする。それ以外にも中東の出身者は未来世界でもやはり自己保身には気を使いすぎるぐらい使わないといけない、とか異星人の間でも花粉症は厄介だ、とか、そんなに気にする必要もないだろうと思う反面、考えてみるとあちこちでいろいろちくちく針を刺してるな、って思える部分が結構あって、そこは読んでいて楽しい。

お話そのものは、いろんなネタをとりあえず並べてドラマのとっかかりを作りました、ってところで第二作に続く、ということになっているので単体としての盛り上がり感はやや不足気味。ほとんど正体が見えていないフォーラーという存在と、本作で触れられた異星文明の遺物に秘められた真実とは…、ってあたりの興味は次作に先送り。三部作、毎月刊行ってことなのでこの続きは今月のお楽しみって事で。

★★★

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [●ウハウハ!ウハウハ!  まったく同感でございます。  スカートの下にジャージをはくのを禁止する法律を作って欲しいで..]

でした [いやむしろ、ジャージでいいからスカートをはくなと言いたい。]

ソノヤマ [●んじゃあいだを取って「スカートもジャージもはくの禁止」ってコトで(爆)]

rover [パンツじゃないから大丈夫、ってヤツですかい? それは(w]

ソノヤマ [●「大丈夫」てアナタ(爆笑)]

rover [スク水でぶいーんと空飛んでそうでちょっと怖いわ(^^;)]


2008-12-06 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 昨日の続き (23:29)

SFマガジン 1998年11月号昨日読んだ「プロバビリティ・ムーン」の原型である短篇「密告者」が載っている、SFマガジン1998年11月号。幸運にもまだお買い上げいただいてなかったので、引っ張り出して読んでみた。

「プロバビリティ・ムーン」では人類主観の宇宙戦争がらみのお話と、「世界」を舞台にした、その世界の住民達と地球人類との、一種のエコSF 的な側面が並行して語られていたんだけど、短篇の方ではその、後者の方をメインにお話が進んでいく。「世界」の人々にとって常識となっている"共有"をテーマにしたストーリーになっているというわけで、長篇の方でも面白い、と感じた部分がぎゅっと濃縮された形で表現されているわけやね。

本作品と長編には直接的な関連はなく、基本的な世界観とお話の出だしの設定部分が長編にも活かされている、ってだけで、別なお話として読んだ方が良いものだけれど、それ故に「世界」という世界(ややこしいな)のSF的なユニークさが際だつ短篇になっている、といえるかな。あと、訳のスタイル(短篇の方の翻訳は田中一江さん)のせいなのかも知れないけど、長編版よりも静謐さが増した雰囲気があってそこも結構。やや地味ながらも面白かったです。


2008-12-07 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:00)

結構たくさん。って言うかそもそもどこからだ? 「ケメコデラックス」、「ミチコとハッチン」、「黒執事」、「キャシャーンSins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」、「テイルズ・オブ・今週も早送りはしなかったがちゃんと見てたわけでもない」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes!プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。なんかもうたくさんなので気になったヤツだけ抜き出して。

  • 色っぽいうりょ、ってのは意外に見なかったな、ってのが「ケメコ」。
  • 夏からいきなり冬まで猛スピードですっ飛ばしてきた「CLANNAD」。第二期はここまで、なんつーかあり得ない展開ばかりが鼻について今ひとつ楽しく見ることができなかったんだけど、ようやく地に足がついたお話が帰ってきた感じでちょっとこの先が楽しみ、かも。
  • それは「らき☆すた」なのかい? と思って見てたらホントにそれやらかした「かんなぎ」。あらあら(やや呆れ気味)。
  • 日曜朝。ようやくラスボスらしいのが出てきた「ゴーオンジャー」、つかやりたかったのは「スケバン刑事」の方だったのね。「キバ」のほうはその前に比べたらまだしも、ラストに向けていろいろ盛り上げようって気持ちは感じる、かも。
  • 少しサブキャラの掘り下げ方面に注力するのかな、と思ってたらそうでもなく、コントローラブルなソーラ・レイ登場にセルゲイさん退場? でいろいろ動いてるのが「ガンダム」。ガンダム世界に登場するお姫様方ってのは、みなさん少々エキセントリックな方にメーターが振れてて、今回のマリナ様みたいなキャラクタはある意味珍しいので、この先どっち方面に流れていくのか、少々興味深いところではあるね。

なんつってるけど、本来は神戸の山奥には電波が届かないはずの「とらドラ!」と「しゅごキャラ どきっ!」がかなりお気に入りなのはみんなには内緒だ。特に「しゅごキャラ」がなかなか良いなあと思ってるんですよ、実は(w。

[Day] 明日も大阪 (24:30)

最近打ち合わせがたいていボツで終わるんで面倒だなあと思いつつ、お仕事もらえないとどうにもならないんで、がむばっておでかけ。あ、昔勤め人してた頃の近所だな。久しぶりに四つ橋の「B」のカレーでも食いに行ってみようかね。


2008-12-08 [長年日記] この日を編集

[Day] 四ツ橋界隈 (24:26)

仕事の相談で久しぶりに大阪は四ツ橋界隈におでかけ。会社勤めしてた頃、このあたりをうろうろしてたことはあって、それももう数年前の話になるのか。昨今は半年もすれば街並みの店の並びもがらりと変わってしまうの当たり前なんだけど、この界隈は案外変わっていないね。吉野家とビクトリア(スポーツ用品店)が消滅したぐらいか。んまあ後者の方は、目的地を目指すのにマピオンで「ああ、ビクトリアの角を曲がるのか」と思って移動してて、肝心のビクトリアが無くなってたものだから一時的に迷子になってしまってちょっと焦ってしまったわけだけど。

数年前に南堀江が新しい若い人たちにとってのホットなスポットとして注目されている、ってな記事を見たような憶えがあって、心斎橋と堀江に挟まれた四ツ橋も、それなりに客足は確保できているのかな、なんて思ったことでした。それなりに若い人たちも多かったし。

ま、少々お堅いお相手との打ち合わせだったので、サラリーマンモードに変身してた関係もあってあんまり探検できなかったんで、実は一筋南北にずれてみると、街並みも結構様変わりしてたりするのかも知れないけれど。

帰りがけに初めて梅田のジュンク堂(ヒルトンの上)にも寄ってみた。スムーズに自分が行きたいコーナーにたどり着けない造りになってるあたりは、良くも悪くも最近のジュンクだな。どうも本屋さんってのは、高層建築物の上の方に店を構えると面白くなくなってしまう傾向があるような気がする。単に自分の趣味的な部分で、街を歩いててひょいと見回してみると本が並んでる一角があって、引き込まれてみたらそこは本屋で、気がついたらいろいろ本を買い込んじゃってた、ってのがとっても幸せな気分になれるってところがあるだけの話なのかも知れないけど。

エレベータだのエスカレータを使わないとたどり着けない本屋って、その時点でオレは好きになれないんだな、って事を再確認したことでした。

[Books] 太陽の中の太陽 気球世界ヴァーガ (24:55)

9784150116903 カール・シュナイダー 著/中原尚哉 訳
カバーイラスト Stephan Martinere
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011690-3 \840(税別)

特殊なシールドで宇宙空間に浮かぶ惑星サイズの風船。その中には大小様々な都市がそれぞれ、自前の太陽を戴いて世界の内部を浮遊する。都市と太陽の関係から敵対する都市、隷属する都市などが入り乱れるこの世界で、有力な都市の一つであるスリップストリームの支配を逃れ、自らの太陽を持とうとしてレジスタンス活動に身を投じ、志半ばで命を落すことになってしまった両親を持つ青年、ヘイデンは、レジスタンス達とも距離を置き、独力で復讐の機会をうかがっていた。一方支配者であるスリップストリーム側にも、都市の存続を左右しかねない情報がもたらされ……。

宇宙空間にどでかい風船を一つ膨らまし、そこに宮崎アニメ的小道具をごった煮的にぶち込んだ冒険SF。誰がどんな目的で、こんな世界をつくったのかはわからないが、惑星サイズの無重力世界と、そこで産み出される様々な小物たちが、ちょっとレトロな雰囲気をたたえつつもそれなりにハードSFの小物的な面白さを持っているのがかなり楽しい。で、そんな良く言えばユニーク、悪く言えばぶっ飛びまくった世界観の中で繰り広げられる人間ドラマの部分、というかキャラクタの造形が良い意味でパタナイズされていて、良くできたジュヴナイルを読んでいく楽しみのようなものを存分に味わえる。

ストーリーの根幹は一人の若者の復讐譚なのだが、実はそこは案外薄味で、むしろ復讐のモチベーションで行動する若者の足取りを追って、この不思議な世界の有り様をざっと見ていく、異世界観光ガイド的な面白さに満ちあふれているんだな。すでに同じシリーズの作品が続けて二作発表されていることから見ても、流れとしては世界をざっと紹介する本書に続いて、この世界のありようの秘密や主人公の行動や考え方の変化、みたいなものが明らかになっていく、という事なんだろう。本書でもこの世界とその外の世界との間にかなり大きな違いがあるらしい、って記述もあったしね。

帯に『リングワールド』以来の破天荒な世界なんて惹句があったけど、これはむしろ「インテグラル・ツリー」に連なる世界感、の方がしっくり来るんじゃないかなあと思ったりしなくもないが、ぶっ飛んだ世界感と少々マンネリズムっぽいキャラ造形が醸し出すジュヴナイル風味(ついでに、主人公を甘やかさないあたりも併せて)にかなり好印象を持たせていただいた。「移動都市」シリーズとかにも通じる面白さがある、続きもよろしくお願いしますよ。

以下余談。先に読んだ「プロバビリティ・ムーン」と本書、カバーイラストを担当している人が同じStephan Martinereなる人物。日本のSFもので仕事が連続するなんて事があるのかな、実は仮の名前で実は正体は日本人だったりするんじゃないだろうか、なんて疑ってしまったんだけどそんなことはなく、実名でそういうイラストレーターさんがいらっしゃるようですな。勘ぐり過ぎだったぜ。(→公式サイト

★★★☆


2008-12-09 そして石田屋の夜 [長年日記] この日を編集

[Day] 雨だ… (17:13)

ヤツが来る。

つことでたーさん迎撃シフト発動。

[Day] 雨男迎撃 (24:36)

石田屋いぇいっということで笹塚の雨男、たおさん迎撃のために夕刻から三宮へ。共通の友人の近況やら今年の映画や本(主にSF)で何が面白かったかとかの話(含バカ話)で盛り上がり。Voice→のんちゃん→たちきや、という定番コースだったんですが、たちきやに寄ったらば石田屋が入荷してたんでちょっとびっくり。なんでも流通ルートが一本増えたおかげで、今年は石田屋が3本も入ったのだそうで、お店のお品書きにもどどんと石田屋が出ていたぜ。

ということで今年も無事に石田屋が呑めました。今年は近年になく低調な一年で正直凹むことが多い一年であったと思うんだけれど、それでもなんとかこいつが呑めた。おっけー、まだがんばれる。

たーさんにも石田屋の威力を存分に味わっていただけてよござんした(ちょっと余分すぎる出費を強いてしまう結果になってしまいました、ごめんなさいね)。次は江戸の蕎麦屋で真っ昼間から酔いどれましょう(w。


2008-12-10 [長年日記] この日を編集

[Chinema] それは違うんじゃないかJ.J (24:07)

昨日の呑みでたおさんに教えていただくまで全然知らなかったんですが、新しい劇場版スター・トレック(以下スタトレ、と略させていただきますね)が着々と出来上がりつつあるんですな。カークやスポックの若い頃のお話だそうで、公開は来年の5月だとか。監督はJ.J.エイブラムス。「クローバーフィールド」の監督さんですな。なんでもこのJ.J、前々から自分でスタトレの映画を作りたいと思ってたのがようやく念願叶ったんだそうで。

で、肝心の映画の方は、とっくにライブパートは撮り終えているんだけれど、ポスプロに回す資金が無くなっちゃって、ちょっと完成が延びてたんだって。なんでも件の「クローバーフィールド」も、こちらのポスプロ費用捻出、という目的があってのことだったとか(ホントかね)。んまあええ具合にお金は集まったんじゃないでしょうかね。そこはよござんした。

トレイラーも見れる(apple)わけですが、なんつーかこう、ケバいね、良くも悪くも。

自分がスタトレに求めるものの大半は、実はすでにSTTMPで見せてもらったような気にはなっていて、映画としてはまあ成功作とは言えなかったけど、「SF映画を作りたい」という心意気みたいなものは伝わってきて、そこが大変好印象だったわけなんだが、トレイラーから伝わる新しいスタトレは、いかにも今様な、ド派手な宇宙バトルをメインに持ってきたような話になってたりするんだろうか。んまあトレイラーだから、一番派手なところを持ってきてるってところはあるんだろうけれど。

個人的には「宇宙大作戦」の前振りであるところの"5年間の調査飛行"ってのがいったい何用あって実施されることになったのか、ってあたりが説明されたりするとかなりうれしいんだけど、さてどういう事になるのかな。

それはともかくトレイラー見て、一点だけどうにも許せんとこがあったのでそこは叫んどく。

地上でヘヴィ・クルーザー建造すんなや

なんかさー、おっちゃんたちがトーチ持って、艦のあちこちにはりついてチリチリ溶接してたりするんだぜ、絵的にそれは何かこう、「違うだろそれは」感満点というか、そこでSF感覚大減点って感じなのだが。

若き日のジェイムズ・タイベリウス君が建造途中の最新鋭宇宙船の姿を地球で見る、というシーンを叙情的に、って趣向なのかも知れないが、何かこう、それはスタトレ的世界感にはそぐわないんじゃなかろうか、って気がしてしかたがないんだが。

B001B9CMQE

ポスプロ費用捻出プロジェクト…にしちゃあかなりいろいろアグレッシブ。評価は分かれそうだけどね。→マイ感想

[web] あーびっくりした (24:52)

ニコ動見てたらいきなり時報でシンキロウ元総理が出てきてちょっと酒吹いた。先生なにやってんすか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [●ちがう、ちがうよ(涙)宇宙大作戦はもっとイヤんなるぐらい高度経済成長のニオイがぷんぷんしてないとやだよ(偏見笑) ..]

rover [全く同感でさあ。STTMPでの、カークが改装なったエンタープライズを見てうるうるしちゃう、あの名シーンが台無しだよ。..]


2008-12-12 [長年日記] この日を編集

[Day] お仕事お仕事

昨日降ってきた仕事の対応で終日わたわた。こんな時に限って古本の注文をいただいたりする(金曜の午前中の注文は、なんとかその日のうちに発送したいもので。そこで躓くと月曜発送になっちゃうからね)んで、わたわた感も5割増し。

webがらみの仕事で、初めてのお付き合いになる所とのお仕事の、まあお試しワーク的な仕事であったんだけど、向こうのデザイナーさんが微妙にこの、いつもこっちをイライラさせてくれるデザイナーさんに共通するものを持ってる匂いがちょっとしてきて、やや先行き不安感がなくもない。仕事自体は軽そう(ま、ギャラもな)だから良いんだけど。

[TV] 定期視聴番組

まずは「ケメコデラックス!」、「ミチコとハッテン」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」まで。花火大会をネタに妙にしっとりした「ケメコ」、闘牛がらみのスラプスティックがかなり楽しい「ミチコ…」、いい具合にダーク・ファンタジーをライトに料理して見せた「黒執事」と、なにげにみんな出来がよくてお得感ありあり。

そんな中でも「キャシャーン」と「CLANNAD」はかなりの力作だったかな。生命が永遠であったらそれは良いことなのか、ってあたりに軽く問題提起してきた「キャシャーン」もよかったんだけど、ようやく独り立ちすることを決めた朋也君メインで話が進む先週からの「CLANNAD」が、実にこう、地に足がついたお話方向にシフトして、かつそれがかなりいい感じなのがちょっとうれしいな。オープニングでなんで朋也君がよく判らんクルマに乗ってるのか、ようやくその説明がつきましたですね。

なんかもう、「一番楽しいのってこの時期だよなあ」感満点な描写が連続する朋也君編、続きが素晴らしく楽しみですわん。


2008-12-14 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:51)

終日pdfの処理であたふたしつつ(そろそろ新しいpdf関係のツールを入れんといかんよなあ。さすがに使えるのがAcrobat5、ってのはマズいよな)「鉄のラインバレル」、「テイルズ・オブ・ikry」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。深夜アニメにしては珍しくもちゃんと季節読んでくれた「ラインバレル」、ちゃんとやってるんだけど、どうにもいろんなところが古くさく感じられてしまう「テイルズ…」、かな。

悪いヤツ、ってものの判りやすいアウトラインをどうにかしてでっち上げてしまいたい、とする風潮が蔓延しつつある状況ってのはどうなんだろう、ってあたりに切り込んで見せたのが「地獄少女」。黒くてシニカルな持ち味がなかなか結構。

「禁書目録」と「かんなぎ」は平均点。終わりが近い分、「かんなぎ」に微妙に盛り上がり感があったかも。

日曜朝はどれも終わりが近いので盛り上がり傾向。「キバ」はこれ、親子であることが判明してしまった時点でタイム・パラドックスが発生してしまうんじゃないかと思うんだけど、そこはスルーなのか最終的に'86年サイドの記憶を消去するような方向に持って行くのか、さてどっちかな。

「プリキュア」は、お? ゆうゆう声低くしたのか? 偶然そうなったのか狙ってやったのか、どっちだったんでしょ。

「OO」はなんだか分からんけど、イデオンっぽい方向に流れつつありますな。とりあえずセルゲイとーさんがご無事でそこは一安心でした。

[web] 想像力と、数百円 (25:32)

角川文庫とはなんの関係もなく。むしろTUXさんやMASHさんあたりが想像力全開で楽しんでいただけそうなネタなんだけど、

Sorry, sm531112 was deleted.

オレ、微妙にハマらないんだよなぁ(苦笑)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [●うーん、正直言ってビミョーですねえ(苦笑)ドラえもんをもってくるあたりが特に。 ●以前、BGMだけでドラマを展開..]

rover [むーん、オレが「帰りマン」にあんまり思い入れがないから楽しめないのかなあと思ったんですが、そういうものでもないのか…..]


2008-12-16 [長年日記] この日を編集

[Chinema] さ、が、すんかっ? (23:06)

どういうわけだか公式(そもそも公式サイトって、あるのかい?)より先にニコ動で知ったんだけど。実写版「ドラゴンボール」のトレイラー。詳しい話はGIGAZINEあたりからたどってみてくださいな。トレイラー自体は12日にリリースされたようですが、むふ、なかなか香ばしいですな(w。

オレは「ドラゴンボール」にこれっぽっちも思い入れがないもので、このトレイラー見てもフツーにダメ映画な予感しかしなくって、フツーにダメなものにはあんまり興味が湧かないものだから、あんまり食指が動かないんだけど、原作が好きな人にとってはある意味、怖いもの見たさ的な興味が湧いたりするものなんでしょうかね。オレが「デビルマン」見てぇぇ、と思った時のような(w。

[Day] 明日は出張 (23:34)

多分今年最後の南大阪ドサまわりツアー。今回は岸和田、河内長野とかなりの遠出だ。とっかかりが早いので今日はちょっと早めに寝るよ。

11時岸和田って事は遅くとも7時半起きかな。やべぇ、ちょっと自信がないな。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [●2009年、せかいでいっとースリルな映画になりそうですね(爆) ●チョウ・ユンファが「ぱふぱふ」するなら見に行っ..]

は゜ん [マリオもゴジラもスト2も楽しんで見たので 基本的にはこれもOKなんですが。 なぜか、道着が中途半端に原作通りなのが..]

ロドリゲス翁 [方向としてはスト2とかゴジラみたいな立派なもんじゃなくて 実写版「北斗の拳」ではないかと、、、、 私も別にどれも思い..]


2008-12-17 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (24:33)

岸和田・河内長野、で、どちらも機材の交換という大仕事があったので、かなり長時間の立ち仕事になってしまい、疲れが相当たまった感じ。今回は荷物も多かったのでヤマちゃんのクルマで移動したんだけど、帰りのクルマでかなりネムネムになってしまって申し訳ない。

画像の説明仕事の後は三宮まで戻ってビッグキッドでモダン焼きを腹一杯食った後たちきやに移動。ヤマちゃんも石田屋が呑めてたいへんよかった。あっしは前回いただいたので、今日は「鮎正宗」、「勝駒」、「斬辛」。辛めのすっきり系オンパレード。気持ちはもうちょっと呑みたい気もしたけど、身体の方が付いてこんオッサン二人は、三倍三杯呑んだところで退場。今日もおいしいお酒が飲めたのでそこはとても楽しかったんだけどね。

んで家に帰ってみたら仕事の納期が一日早まったぜメールをもらって5秒ほどパニック、その後開き直り。何せ一日早まったフィックス時期ってのが明日なのでね。もはややるだけやって後は野となれ状態になるのが丸わかりなんだけどさ。

や、とりあえず今日は何もできませんが、一眠りして頑張りますんで。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ソノヤマ [●「三倍呑んだ」がステキすぎます(笑)]

rover [ぶもー(^^;)]


2008-12-19 [長年日記] この日を編集

[Day] 終わった…と思ったら (23:52)

一旦納品して、その後ボロボロと要修正箇所が見つかってちょっとがっくりこ。ここで納品完了すればフィックスしたと主張できるんだけど、これがいろいろ直しが必要だって事になると、仕事が年をまたいでしまう→フィックスも月またぎ→入金先送り、つーたいへん面白くない結果になるわけで。

てことでヤマちゃん、こないだ話題に上ったブツ、活用する局面ができるかも知れませんので、もし見つかって、こっちに送っても良いようでしたらひとつよろしくお願いします(業務連絡)。

[PC] Opera (23:58)

ちょっとbuildチェックするのを忘れてたんだけど、現状のVer9.63 build10476のひとつ前のバージョンは久しぶりにあっちこっち不具合持ちバージョンで、RSSフィードの取得が腐ってたり、少々長めのURL食わすとバイナリ部分をテキストで表示しちまったり、メディアプレイヤーが叩かれるたびにtransfer progressのウインドウが開いたりと盛りだくさんだったわけだが。

10476でそこらはひととおり直してくれたみたいっすね。不具合も賑わいだと思ってあんまり気にしないようにはしてるんだけど、対応してもらえたら、それはそれでありがたい。

OperaといえばVer.10も上がっとるけど、こっちはどうしたもんかね。まだαバージョンなので、落してはみたけどインストールは今のところ見送ってたりする状態なんですが。

[web] リアルで炎上 (24:14)

さくらインターネットの西新宿データセンターで火事があったようで、本家の方ではひとまず事態は収束しつつあるようだけど、さくらにぶら下がってるいくつかのサービスではいまだに復旧してないところもあるようですな(seesaaブログとか)。

さくらはレンタルサーバの中でも安定してる方で、実際自分の同業者さんにもテスト環境をさくらに置いてる人は結構多かったんだけど、ある意味(それなりに)信用銘柄だったところで火事が起こるとは、皮肉なこともあるもんだ。お早い復旧をお祈りします。あと、自分のところで似たようなことが起こった時のことも、ちょっと考えておかないといかないのかね、なんて事もちょっと考えたり。

[PC] (無駄に)やるなATOK (24:40)

「車谷長吉」を一発変換するとは思わなかった。要らん方向に向けてなかなかやりおるな、ATOK。


2008-12-21 [長年日記] この日を編集

[Day] 作業作業 (24:14)

やってる仕事がぐちゃぐちゃになってしまった時には、一からやり直した方が早い、ってのはやっぱ真理だよな。一週間ぐらい試行錯誤した末にミスだらけだった事が判明した先週の仕事、気を取り直して一からやり直し。土日がっつりやったらば、二日で一通りやり直し作業ができちゃった。なんのことはない、一週間かけて手順を試行錯誤してた分を全部突っ込んでみたら、最初に2週間かかるんじゃないかと思ってた仕事が二日で済んじゃった、って話。

もちろん試行錯誤の過程で無駄な作業やミスしやすい所の洗い出しができたから、最終的に2日で上がったって話であるわけで、どんなに頭でシミュレーションしても、それだけで実質的な作業期間が二日で収まるわけではないので、最初に二週間の作業期間を用意してもらってたこと自体にはなんの間違いもないんだけど。結果的にはちょっと納期過ぎちゃったわけだから、やっぱりオレ、ダメじゃん、って話にもなってしまうわけですが。

自己満足な話としては、まだシャカリキモードが(ごく短期であれば)使えるってのを確認できたあたりはそれなりに収穫ではありましたが、やっぱもうトシなので、そこそこお手柔らかなお仕事を回してもらえるとさらにうれしいです(^^;)。

[Day] シャカリキになったのは (24:58)

明日も岸和田行きだからなのね。(できたら)早めに参上しないといけないらしいので、早めにお布団行きです。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まなたけ [としはとってもトランザム! ^^; お疲れ様です]

rover [量子化してえぜ(^^;)]


2008-12-22 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (23:58)

月に3度はさすがに難儀じゃ。今回は機器の不具合って話だったんだけど、行ってみたらばあら不思議、キカイはごく快調に動いてるように見えるんですが。

わざわざ出向いていって無事動いてるのを確認して帰るだけってのもシャクなので、一通り調整のようなことはやって帰って参りましたが。

微妙に無駄足気分。

[Books] レモン月夜の宇宙船 (24:03)

9784488731014 野田昌宏 著
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン 東京創元社装幀室
創元SF文庫
ISBN978-4-488-73101-4 \1000(税別)

SFは絵だねえ

ハヤカワJAで出ていた同名の書に単行本未収録の短篇、エッセイを追加した増補版エッセイ集。

んまあね、ほぼ全編読んでいたんだけれど、やっぱりまとめて読み直してみたいなあと思ったもので。感謝とか追悼とかいう前に、なんだろね、「アレをもういっぺん感じてみたいな」という気分。あ、それをして追悼というのかもね(w。

というわけで各々の作品についてどうこう書くのはパス。どれも面白いからね。

心配なのは、これを読んでニヤニヤできるのはオレらの年代限定なんじゃないのかなあと言うところだろうか。まだまだSFに対して子供だまし的なイメージが残っていたようなご時世に、しかも端から見て子供だましと見られるSF界でも、どちらかと言えばさらに一段低く見られがちであったスペース・オペラやパルプ雑誌のイラストレーションを喜々として蒐集する様が軽いスラプスティック風味で綴られる本書にあるのは、そのお話の面白さの根っこにあるものが、SFという少々白い目で見られるジャンルに入れ込んでいる自分を一般常識で動いている世間と対比して、その落差にちょっと肩をすくめつつ、「でもやっぱり面白いんだよなあ」と思ってしまわずにはいられない自分がなんだか面白い、って所にあると思うんで、今みたいに世の中に堂々とSFってワードがのさばってることに誰も違和感を抱くことのない状況下で、どのあたりにその楽しさを見いだすのかな、ってあたりがちょっと気になるところではある。

最近の若いモンは的気持ちで言うんじゃなく、読む時代が少しずれると感じられる気分にも差があるんだろうなあ、なんてふと思ったことでした。んまあそんなことを差し置いても、楽しく読める一冊。結構厚めの本だけどさくさく読めちゃいます。

★★★

[Books] ダブル 名無しの探偵シリーズ

画像の説明 ビル・プロンジーニ&マーシャ・マラー 著 木村二郎 訳
カバーイラスト 駒田寿郎
カバーデザイン 丸山浩伸
徳間文庫
ISBN4-19-598728-8 \580(1989年)
amazon

サンディエゴで開かれた私立探偵たちの全国大会に招待された「名無し」は、そこで知り合いの女探偵、シャロン・マコーンと久しぶりに出会う。退屈なことばかりの会合と思っていたものだったが、娘のように思っているシャロンとの再会で、懐かしい話ができるかもとホッとしたのもつかの間、ひとつの事件が持ち上がる。会場となったホテルの警備責任者であり、かつてシャロンの上司でもあった女性が、ホテルのバルコニーから転落死したのだ。自殺の線で捜査を進める警察だったが、故人の過去を知るシャロンにはとても自殺とは思えない。独自に捜査を開始したシャロンを気にする「名無し」だったが、彼は彼で気になる出来事に遭遇し…

岸和田に出かけるのに読む本がなくて(文庫SFの新刊は鈴蘭台では買えないのだった)、軽石庵さんから借りて読んだ本。「名無し」とシャロンの競演は、以前に「夜明けのフロスト」で一度短篇を読んでたんだけど、こちらは長篇。ビル・プロンジーニは共作を積極的に書く人のようで、これ以外にもヘイスティングス警視との競演作なんてのも発表してたりする。で、そちらもそうだったんだけど、残念ながら著者が思ってる程には名探偵の競演、上手く行ってはいない感じだな。

ヘイスティングスとの競演と同じスタイルで、二人の著者がそれぞれ自分の担当するキャラクタを交互に描写して、ひとつの事件を追っていくというお話なんだが、お話の中で「名無し」がシャロンを娘のように思っていろいろ心配してるのをよそに、少々跳ねっ返りな所のあるシャロンがやや突っ走ってしまう、って流れに近い状態がお話づくりの方でも生まれている感じがして、ぶっちゃけた話「名無し」のパートの魅力が少々薄目なのだな。

「名無し」自身がシリーズが進むにつれてタバコは止めるわ酒は止めるわで、直接的な人間的ダメ部分を克服してしまっていることもあり、特に「名無し」のシリーズにここまで付き合ってきた人以外(オレみたいなね)には、「名無し」があまり面白くないキャラクタに見えてしまうあたりがちょっと痛いか。

ミステリとしては、んーとこれは本書の責任ではないのだが、ネットに繋げばいくらでもウハウハな画像が見れちゃう昨今、死んでしまった女性のクローゼットで手錠だの革紐だのを見つけたら、たちまち「おおっとこの女ぁ」って方向に想像が向いていきそうな気はしてしまうわけで、正直ネタが割れてしまうのが作者の思惑よりかなり早めになってしまう可能性はあるかもね。

ま、神戸-岸和田往復の良いひまつぶしになってくれたので、これはこれで結構なんでございますが。

★★☆

[TV] 定期視聴番組 (25:25)

土日の作業のBGVに流してた分、「ケメコデラックス!」、「ミチコとハッテン」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「テイルズ・オブ・ジ・アビス」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。

「ケメコ」はかなりいろんなものを端折って突っ走ってる感じやね。次回でおしまい? 「ミチコ…」はなんつーか、「キル・ビル」をものすごくハイセンスに作るとこうなるよ、みたいなノリなのかな。

世が世ならBGMに「赤ちょうちん」か「昭和枯れすすき」が流れててもおかしくないノリの「CLANNAD」、ええ話のような、どこに向かってるのかよくわからん話なような。

土曜深夜はそれぞれ面白いんだけど、「かんなぎ」は次で終わりなの? 「ケメコ」共々、もうちょっと見たい気はする。「地獄少女」はコメディ仕立ての中にずいぶんとブラックな要素を詰め込んで、かつ地獄送りのパートで何やら凝った表現方法も試してたりして。

日曜朝はどれも最後の盛り上がりのための準備、な感じ。たぶんちゃんと説明する気はないんだろうけど、「キバ」におけるタイムパラドックスの辻褄合わせについては、どういうオチが付くのかかなり気になる。

ツインドライブ・トランザムで量子化までも可能にしてしまったダブルオーライザー。これってスタトレ世界の転送装置が実現した、つー事だよなー、と全然関係ないことを考えてしまったのが「OO」。そうなるだろうなとは思ってたけど、ルイスが壊れてしまいましたなあ。


2008-12-23 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 今日の古本を見て一言 (23:16)

モモ本久しぶりにちょこっと時間あいたので古本の書影のスキャニング。ちらほらと'90年代前半あたりのアニメ雑誌が集まって来てたんでそのあたりを。オレ、「アニメディア」って読んだことなかったんだけどさ、この雑誌は目次がないのが通常パターンなのかい? かなり探したつもりなんだけど見あたらないもんで。こういうモンなのかな。

ま、そんなことは措いといて今回気になったのはコレね。「アニメージュ」1992年12月号の付録、「ミンキーモモ なるようになるダバ! BOOK」。いわゆる「海モモ」の方のライトなムックなんですが、これ、なかなかいいね。本誌の方、「付録欠落」って事にしてインマイポッケ(死語)しちゃおうかしら(これこれ)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ロドリゲス翁 [某アニメ5誌が死んで、なんでアニメディアなんて雑誌が いまだに生き残ってるんでしょうね、、、、、。]

rover [学研の底力なんでしょうかねえ。確かに密度の点では薄いことこの上ない雑誌なんだけど、なぜか生き残ってますもんね(w。]


2008-12-24 [長年日記] この日を編集

[Day] うわーい (24:32)

明日も岸和田だーい、あ、もう今日か(つoT)。

[TV] 定期視聴番組 (24:39)

「ケメコデラックス!」(終)。ま、面白かったけど2期は難しいだろうな。


2008-12-25 [長年日記] この日を編集

[Day] 今日も岸和田 (23:27)

最近、小一時間使ったぐらいでバッテリが上がっちゃうようになってしまっためび君が少々心配だったけど、どうにかこうにか弱ったバッテリの守備範囲内で作業できてよかったよかった。オレが歩いてる時だけ大粒の雨が振ってるってのは、オレが岸和田に嫌われてるからなんだろうか。

へっ、こっちだってこんな街嫌いだい。どこの本屋を覗いても、青い背の文庫本置いてないんだもん。

ま、それを言うなら鈴蘭台もご同様なんですが(つoT)。

[Books] プロバビリティ・サン (24:37)

9784150116941 ナンシー・クレス 著/金子司 訳
カバーイラスト Stephan Martiniere
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011694-1 \880(税別)

「世界」をめぐる7つの月のひとつ、実はそれは、全宇宙に張り巡らされた"スペース・トンネル"を作り上げた種族によって作られたと思われる人工物だった。それをめぐって繰り広げられた人類とフォーラーの間の戦闘の最中、人工物は周囲を巻き込んで大爆発を起こし、その余波は宇宙規模の災厄をもたらすことになる。だが、「世界」はその災厄を免れていた。その直前、「世界」に調査隊として降り立っていた人類の調査団は、この星の禁断の場所とされるところに、人工の月と起源を同じくすると思われる人工物を発見していた。この人工物が災厄から「世界」を護ったのではないか? こうして人類はふたたび「世界」に調査団を派遣する事を決定したのだが…。

プロバビリティ・ムーン」に続く三部作の第二弾。「共有現実」に支配されてそれなりに平穏な世界であった「世界」に人類がやって来たことによって起こる波乱がメインであった前作に対して本作では、前作で謎を引くだけに終わった人工物に対する人類のアプローチを中心に、過去の超文明の遺物に対する部分と、もう一本、ここは読んでのお楽しみ的ネタの二本のハードSF的な面白さにやや重点が置かれている感じかな。依然として太古の超文明が何を意図して様々な人工物を残したのか、その目的については明確な解釈はされてはいないのだけれど、少なくともそれがどういう結果をもたらす物なのか、それがあったことで「世界」がどういう経過をたどってきたのかが明らかになってくるあたりの描写はなかなか面白い。

この流れと並行して、地球人類と遭遇したことによって、「世界」の側のありようにも大きな変化が起こるのだが、こちらの描写も、いろいろ考えさせられる。それまで「共有現実」が一種のタガになっていた世界が、異種の文明との遭遇で、そのタガにきしみや歪みのような物が徐々に加算されていき、「世界」自体がこれまでと同じではいられなくなっていく、という描写はなんというか、西欧文明が新大陸やアジアでさんざんやらかしたことを彷彿とさせ、さらにその行為に対して「痛みをともなう改革」みたいなニュアンスを持たせて正当化しているように感じられ、そこがどうにも気になってしかたがない。

ぬるま湯よりはシビアな戦いを、てのがフロンティア・スピリットの国で生きる人にとっては当然のことであるのかも知れないけれど、それをそこらじゅうに無神経に撒き散らかして後始末を放ったらかしていくような行為が本当に良いものなのかね? と思ってしまうのだった。そこが本書のテーマなわけじゃないよ、といわれたら確かにそうなんだけど、それでもそこがやっぱり一番気になるのさ。

あと、出てくるキャラクタがどいつもこいつもイヤなヤツばっかりで、そこも少々なんだかなあと。オマエらがいなければ話はもっとシンプルに進んでたはずだろう、と思わせるキャラ、ってのはお話の上で必要不可欠なものであるのだけれどこのお話、そういう要素が必要な量より少々多めなのではないかね。で、多めなウザキャラにはどうしても公正な信賞必罰が与えられないままお話が終わりまで行ってしまうわけで、そこももうちょっと何とかして欲しかったような気はする。

序盤から中盤にかけてはかなり面白かったんだけど、終盤にかけていろいろ「あれれ?」と思うことの多かった本。総じて前作よりは面白かったとは思いますが、まあ第三部でどういうオチが付くのかに期待しておきますよ。

★★★☆

[Comics] お買い物 (25:01)

ひだまりスケッチ 4(蒼樹うめ/著)もやしもん(7)(石川雅之/著)石川雅之「もやしもん」(7)、蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」(4)。おフランス編も終わってふたたび舞台を某農大に戻して、主にお味噌の話が語られる「もやしもん」、どっちかというとアカデミックな方向に力が強めに入ったが故に、マンガを読む面白さ、の方が少々スポイルされてしまったかな。猛烈な分量の小さめな活字のネーム、B6サイズで読むのは少々苦痛なんだわ。これが雑誌サイズであったらば、また違っていたのかも知れないけれども。

何せ老眼なんでね、小さい文字の大群には弱いんですよ。あと、私が個人的にマンガは絵で語って欲しい、って思ってることもあるので、大事なところをネーム(だけ)で逃げられるとちょっと不満に思ってしまう傾向がある、ってのもわたくし的不満の一因なのかも知れない。

「ひだまりスケッチ」は、みんなが進級して、空きだった103号室と203号室にも新入生が入って来て、みたいな。ヒロさんは前は203号室の住人で、まだそこには様々なエクササイズ用具が残ってる、つーのはアニメ版だけの設定だったんですな。「ひだまりラジオ×365」でいろんな物が炸裂した夏目(いやまあ炸裂したのは中の人なんだが)のアーリィ・ストーリィもよござんしたね。


2008-12-29 [長年日記] この日を編集

[Day] 仕事収まった (14:25)

普通の企業様だと先週末が仕事納めってところが多かったんじゃないかと思うんだけど、こっちはなぜか日曜日中に納品して欲しい、ってのが一本あって。大した仕事量でもなかったのでサボリサボリ仕事して日曜の夕方に送りつけたら、ちゃんと今日になって返事が返ってきた。あら、ご出勤なすってらっしゃったの。

んでもチェックバックは年明けなんじゃん。だったら不足分の素材まとめて送って、年明け納品、って事にしてくれた方が良かったのに。どうせ年末年始なんてヒマなんだし、仕事するぜ(それはそれでなんか悲しいが)?

ま、これでとりあえず今年の仕事は全部終わりです、たぶん。南大阪から呼ぶ声がないことを祈っておきましょ(w。


2008-12-30 [長年日記] この日を編集

[Comics] お買い物 (15:43)

機動戦士ガンダムthe origin 18 (ララァ編 後)(安彦良和/著)安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(18)。ララァ編の後編はシャリア・ブルのブラウ・ブロにシャアのゲルググと強敵続々登場編。アニメ版ではそれなりに人格者っぽく描かれていたシャリアさんが割と冴えないモーレツ企業戦士っぽくなっちゃってたり、後半良いところのなかったシャア(とゲルググ)にそれなりの見せ場があったりとなかなか結構。マグネットコーティング無しのガンダムよりは、ゲルググの方がちょいと性能が上って事なのね。

で、安彦版ララァはかなりの天然、と(w。

[TV] 定期視聴番組 (16:05)

「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」、「テイルズ・オブ・ジ・アビス」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」(終)、「機動戦士ガンダムOO」。ほぼ全編アクションシーンだった「ガンダム」が見応えありましたな。

あと、久しぶりに時代劇も。「ドラマスペシャル 暴れん坊将軍」。め組の頭が堺正章、御庭番が仮面ライダー、悪党が山根博士の孫、つーこって。

マチャアキの頭、つーのも慣れるのに時間が必要というか慣れる前にお話が終わってしまった感もあるけれど、それ以上に脚本がいい加減なシロモノで、あんまり面白くはなかったな。松平健以下、殺陣のキレも全体に甘い感じで、そこもちょっとなー、ってとこでしたな。


2008-12-31 [長年日記] この日を編集

[Day] 年の瀬だ (23:05)

2008年も残りわずかっていうここ何日か、何をやってたかというとPS版のドラクエ7だったりするわけですが(オレの部屋には初代PSしかないもんで)。いやーこんなゲームだったっけ、始まって2時間近く戦闘無しだったこととか、十字キーの左右でやくそうまとめ買いできることとか、いろんな事を忘れておるわ。ゲーム自体はまあちょっと前までのドラクエのスタンダード、すなわち高度なゲームシステムとバランス、ややヘタレなグラフィックとプログラム技術、って感じで何やら懐かしい。今日はダーマの神殿奪還ミッションで屍累々(w。

そんなことよりもう今年も終わりだよ。今年はちょっと、自分の中では最悪なことがあったもんでテンションだだ下がりのまま、だらだらやってた気がする。来年もあんまり明るい見通しが立ってないんだけど、まあ気を取り直してやっていくしかないんだろう。頑張るべ、無理のない程度に。

今年一年もありがとうございました。来年もよろしく。皆様よいお年をお迎えください。

以下超私信。

そっちはどうかね。下界はさんざんだけどオレはまだもうちょっと、こっちにいるからね。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

通りすがり [失礼、「屍累々」は「死屍累々」のtypoでは?]

ばらえちぃ [ご無沙汰してます、毎日楽しく日記を読ませてもらっています(^^) ご連絡しようかな〜と思いながら年越してしまいました..]

rover [>通りすがりさん んと、「ししるいるい」ではなく「しかばねるいるい」で変換しましたから、typoってわけではないです..]

rover [>ばらえてぃさん だからそういう時は連絡しろと…あ、メールが送信できないのか(^^;)。 mixiは何でしょうね、も..]


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