ばむばんか惰隠洞

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2008-11-01 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:02)

「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。「黒執事」の決めセリフ、「あくまで執事ですから」つーのは、「悪魔で、執事ですから」つー事だったのですね。今ごろになってようやく知りましたわ。その黒い執事さんのお話は、出だしちょっとパッとしない感じだったんだけど、じょじょに面白くなってきてる感じはある、かもしれない。「ケメコ」と「ラインバレル」もまあまあ。「キャシャーン」はいつまでこの鬱々展開が続くんだろ。そろそろ飽きてきたぞ。

「CLANNAD」は、春原兄妹編が一応完了。えーとこれは良い話なのか? ダメ兄貴と猪突妹の基本スタンスは結局変わることはなく、春原と岡崎の関係性にも何か変化があるわけでなく、何だかんだあった末に相も変わらず「あと半年で高校生活も終わりだなー」って、どんなモラトリアムぬくぬくな話なんだよと。

ヒトデ娘も出てこないし、第2期はいろいろ残念だぜ。

[News] 更迭論文 (23:37)

昨日の晩あたりには2ちゃんで祭りになってたように思うけど、航空幕僚長を更迭…論文で「わが国が侵略国家は濡れ衣」(YOMIURI ONLINE)。論文自体はこの際どうでも良いんだけど、これが懸賞論文への応募作品で、その上300万円の賞金付きの一等賞の論文だった、つーのがなんと言うか。なんでもホテルチェーンのアパグループの主催で、選考委員には渡辺昇一の名前なんかも見受けられる。早い話がそっち方向にシフトした、あらかじめ論調のニュアンスがある程度定められていた論文募集で、最優秀と認められた論文がこれだったって事になるわけで。

梗概を見ただけでツッコミどころ満載のこの論文以外に、300万渡しても良いと思える文章が来なかったってのは、これはこれでこの国、まだ捨てたもんじゃないのかもしれないね(そうか?)。

[F1] ブラジルGP予選 (24:12)

まだです。1時スタートか。頑張れビデオデッキ。


2008-11-02 [長年日記] この日を編集

[F1] ブラジルGP予選 (23:15)

翌日観戦。インテルラゴスはやや風が強い模様。全体にBMWとウィリアムズがやや不調目な感じ。あああと、もはや「いつものごとく」が先に付いてしまうけれどホンダも。ロス・ブラウンはもう「いやもう今年はいいから」的なコメントを出していたけど、ここまで落ち込んだチームを建て直すにはチームスタッフに加えて、かなり強力なドライバーの存在が不可欠だと思うんだがそっちはどうなるんだろう。今その力があると思われるドライバーはただ一人で、その人はほぼルノー残留で決まりのようだからなあ…。

さて予選はセナの全盛期以来とかの、満員のインテルラゴスの観客にも力をもらって、マッサがトップ。一時は2位に付けてたハミルトンだったけど、ライコネンが割り込み、さらにトゥルーリまで割ってはいるというサプライズ。決勝グリッドはマッサ、トゥルーリ、ライコネン、ハミルトン、コバライネン、アロンソのトップ6。ま、ハミルトンサイドはまだ余裕があるから、これは上々の結果と言えるのかな。トロ・ロッソの二人がトップ10に残ったのもなかなかすごい。

決勝は雨の確率60%だそうだが、さて雨は来るのかな。高低差のあるサーキットだから、本降りで来たら結構大きな影響を与えそうな気もするんだが。

[TV] 定期視聴番組 (23:33)

「テイルズ・オブ・早送り」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「機動戦士ガンダムOO」。モンスター・ペアレント問題に一石を投じるフリをしながらもう一捻りしてきた「地獄少女」、平均的深夜系萌えアニメの水準は保ってるかなあ、な「禁書目録」と「かんなぎ」つー感じですかい。「ゴーオンジャー」は、ちょっと気が引け気味な御先祖を説得するのがアニである理由が良くわからん。走輔に悪いと思うのならば、最後はちゃんと走輔とサシでナシを付けるべきだろうと思ったりする訳なんだがな。

サジ君も否応なしにのっぴきならない状況に追い込まれちゃった「ガンダム」。彼は最終的にガンダムのサポートメカに乗ることになるような話が用意されてるんでしたっけ? 「逆シャア」でのハサウェイのポジションって事になるのかな。


2008-11-03 [長年日記] この日を編集

[F1] ブラジルGP決勝 (14:41)

結果がわかりそうなところは極力見ないようにして、録画しておいたCS版で観戦。スタート直前に雨が来てスタートが10分ディレイになったところで、これは荒れるかな、と思ったんだけどその後の展開は意外におとなしめで、フェラーリもマクラーレンもそれぞれが計画してた作戦を完璧に実行。両者ともに完璧なら、最後に笑うのはマクラーレンだよなあと思って見てたらば、ラスト数周ってところでもう一度雨、タイヤ交換組とステイアウト組が入り乱れて俄然テンション上がってきた。

それでも普通に走れば、ハミルトンだってちゃんとした腕をもっているんだから、最低ラインの5位キープはそれほど難しい事じゃないだろうと思ってたところで、周回遅れのクビサがハミルトンの前に。あれっと思ったら続いてベッテルもハミルトンをパス。残り2周でハミルトン6位。うわー、スゴいことになったなあと思ったのもつかの間、最後の最後にグロックが減速、ベッテル4位、ハミルトン5位。一瞬沸き返ったあとに、事情を知らされて静まりかえるフェラーリのピットというかマッサのファミリーの様子が映し出されてしまったのがとてもかわいそうだったな。

クビサがハミルトンの前に出たのは何だったんだろう。審議なども無かったようなので、クビサが抜いたと言うよりはハミルトンにミスがあったと言うこと? これでラストが大盛り上がりになったんだけど。

何はともあれハミルトンにはおめでとう。オレ、この人は無冠の最速男のままキャリアを終えるのかもなあ、なんて漠然と思ってたんだけど、失礼な予測を覆しての最年少チャンピオン、お見事でした。

ああ、終盤の雨で先頭切ってピットに入ったフォース・インディアとホンダは、もっとすごい雨を期待してエクストリーム・ウェット履いて出たのか。そりゃちょっと運がなかったな。ゴールしたあとバトンのマシン、火ぃ吹いとったね。


2008-11-04 [長年日記] この日を編集

[Comics] お買い物 (23:08)

MOONLIGHT MILE(太田垣康男/著)太田垣康男「MOONLIGHT MILE」(17)。あまぞんではまだ書影が出てないけどお、出たね、カバーにででん、と出ているウラナリ君がゴローの息子の歩君。低重力下で育ったムーン・チャイルド故に、身体的にはややひ弱。普通だったらそれでもゆったりと育っていった可能性もあった物が、前巻の終わりの方で発生したスペースシャトルのハイジャック事件(このあたり、ずいぶん前に三宮の「安兵衛」でカツ丼食いながら"スペリオール"で読んでて、どういう展開になるんだろうって思った覚えがある)が、ルナ・ネクサスでの生活にも大きな影を落すことになって…みたいなお話。

極限状況下での宇宙開発から、足がかりができたところでの、生身の人間の冒険からはちょっと距離を置いた、システムのような物がお話の本線に徐々に大きく影響を与えてくる時期が背景って事で、大河ドラマの第二章的な位置づけって事になるのだろう。

そういう意味では、本書は第二章の中の序章の部分でしかない感じなので、この先どういう展開になるかはこれからのお楽しみ、つー感じっすね。


2008-11-06 [長年日記] この日を編集

[Day] ワケトンのは俺じゃ (23:13)

カミさんが出かけてるんで、ちょいとゴミの分別について再確認。11月からすこし制度が変わったらしいんでね。つことでごみと資源ワケトン徹底サイト(神戸市環境局)。

とにかくね、今まで一つのゴミ袋に詰め込んで出してたモノが、ゴミの種類ごとに詰め込む袋も専用のモノになり(ワケトンbook「調べる」)、それぞれ決まった日に出してくださいよ、と。その上北区は先行で、「容器包装プラスティック」なんてなジャンルも追加されてたりするんだった。こいつが増えたもんだから、たとえば今日、俺は「ブルーレットおくだけ」の詰め替え用を買ってきた訳だけど、こいつを捨てようと思ったらば、商品の紙の部分を「燃えるゴミ」、詰め替えパックをラップしているビニール部分と、使い切った古い方の詰め替えパックの本体は「容器包装プラスティック」の袋に入れてよね、って事になるらしい。

その他、粗大ゴミは基本有料で、ゴミの日に出せるモノは指定の袋に入って、かつ単品の重量が5Kg以内とか、いろいろ制限が増えておるようやね。

んまあ世の中の流れなんだからこれもしょうがないんだろうけど、マヨネーズは「容器」でペットボトルは「ビン・缶」とか、正直めんどくせえよなあ。この流れが加速していくと、そのうちタバコの吸い殻も葉っぱのところとフィルターで分別して捨てろ、とか言われそうでうんざりだわ。

む、それ以前にこれからは空のタバコのパッケージは、セロハンと紙の部分で分別して捨ててね、って話なのかい? 面倒くせえ話だいなあ。

[News] 訃報 (23:45)

マイケル・クライトン(CNN)。正直わたしゃ良いクライトン読みではなかったと思うけど、「サンディエゴの十二時間」や「緊急の場合は」等の初期作品、それからもちろん「ジュラシック・パーク」には唸った覚えはある。まだ66歳って、それは少々早すぎるご逝去であると思う。あまりに完成度が高く、それ故に常に熱を持って追いかけたくなるタイプの作家ではなかったというところはある(ホントごめんなさい)が、素晴らしい読み応えをありがとうございました。もうちょっと頑張って欲しかった、って気持ちの方が強いですけどね。

あ、言うまでもないですけど「ワケトン」で枕振って「クライトン」に繋ごうなんて、つゆほども思ってないんだからねッ!


2008-11-07 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:02)

「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」。「ケメコの歌」とか久しぶりに聞いた気がするぞ。ちなみにケメコ役の斎藤千和が歌ってるエンディング、テレビでは1番のみだが2番、3番といくにつれて歌詞がすごいことになってて、歌ってる本人が「親に聞かせられない」とまでのたもうたそうだけど、もうすぐ17歳と10000日の人のラジオで聴けますな。2回目の方で。そのうち聴けなくなるので、早めに行っとけ。

「CLANNAD」は寮長さん編スタート。今度の話は期待できるのかな。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●プリップリン体操、聞きました。ひでえ(爆笑)]

rover [まーべらすっ!!(^^;)]


2008-11-09 [長年日記] この日を編集

[Baseball] 野球終わった (23:22)

今年も残り二ヶ月切って、まだやってたんかいという話もございますが、フルに7戦、ガチンコで戦った日本シリーズは西部の勝ちで日本一確定って事で、これにてようやく今年のプロ野球は全部終了。何でも元西部(あ、巨人にいたこともあったか)の工藤投手は、7戦目までもつれ込んだら西武有利つー予想をしておったそうで、的中しましたな、その予想。今年は阪神ファンも10月の声を聞くまでいい気分でいられたんで、まあまあいいシーズンだったんじゃないのかね。落差のデカさには少々がっくりしてしまうけど。

とは言えただのファンなら一人淋しく肩を落せば済むだけの話なんだけど、商売が絡むとそれだけでは済まない訳で、「世紀のV逸」メーカーも涙 阪神グッズ300種ムダに(asahi.com)。こちらはダイレクトに稼ぎが絡むだけに、単純な泣き笑い話では済まんわな。残念でしたが、やっぱり阪神を盲信するとロクなことはない、ってのを再確認することにはなったということで。

ま、そんな阪神が好きなんだけどね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●一昨日、ヨドバシカメラに山積みしてあったトラッキーとドアラのfigma(フル可動フィギュア)がなんとも切ない雰囲気..]

rover [最終的に今年のセは竜かなあと思ってたんですが、ドアラさんもちょっと残念な結果でしたなあ。 阪神に対して過大な期待を..]


2008-11-10 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 久々背取りツアー (24:17)

背取り目的で街に出たのは結構久しぶりかも。長田、三宮、元町近辺の古本屋さん行脚。ブックオフって意外に店ごとの個性みたいな物があるんだな、つーのを感じました。それはロケーションの問題なのか、店のフロアの規模から来る物なのか、それとも各々の店長さんの趣味による物なのかはわからんけれど、置いてる本とその価格の付け方に、意外に差ができるもんだなあ、と。

目玉になるような掘り出し物はなかったけど、今週はもう一回ぐらい背取り旅に出たいな、と思える「感じ」があったのは微妙な収穫だったかな、つー感じです。その値段で店に出すの? んじゃ俺に売ってよ、って本を(ごくごく)ちょっとだけ見かけたのでね。

午前中出撃、昼はコフタのドライカレー、その後Voiceでコーヒー飲みながら軽く読書、立ち呑みはぬる燗でぐにょー、と一人飲み食いの方も楽しゅうございましたです。

[Books] 死よりも悪い運命 (24:38)

9784150116828 カート・ヴォネガット 著/浅倉久志 訳
カバー 和田誠
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011682-8 \800(税別)

著者にとって第三作目にあたるエッセイ集。ブッシュ父がホワイトハウスの主であった時代を背景に、家族、友人、交友関係、そしてアメリカと世界のありようについて時に辛辣に、時にユーモアを交えて語っていく。

タイトルがちょっと怖い感じで、そのせいか和田誠さんが描くヴォネガットさんもどこか少し厳しい表情をしているような気もしないでもないが、そこはヴォネガット、基本的に文章はあくまで軽妙。ただ、本書の基調をなしているのは自らの戦争体験を背景にした、80年代のブッシュ政権におけるアメリカの、様々な施策に対しての明確なノーである以上、ユーモアの衣を纏ってはいてもその筆鋒は時に厳しく、鋭く、そしていくばくかの危機感をたたえた物になっている。その危機感から拡げられた話のとっかかりのマクラになるお題の一つが、タイトルにもなっている「死よりも悪い運命」ってのはいったいどういうモンなのだろうね、って話。

共に新米兵士として知り合い、ドレスデンでの惨劇を目の当たりにし、その後も長く親友同士の関係であったバーナード・V・オヘア氏が1990年に亡くなったことも理由の一つなのかも知れないが、本書を著したころのヴォネガットは、書くものにユーモアを乗せつつも、どこかで人類のこの先について、必要以上に悲観的になっていた時期だったのかも知れない。その文章の巧さが、メッセージの重さをかなり薄めているとは言えるけれど、やはりこの時期のヴォネガットはアメリカ、ひいては西洋文明の行く末に対して相当絶望的な気分に陥っていたのかも知れないな、と言う感じはある。

ただ、エッセイはやはり「同時代性」のような物が側面からサポートしてくれないと、著者が込めたかったメッセージのニュアンスの強さみたいな物に、やはり差が出るんだな、という部分での残念さは残るかも知れない。何せ今やアメリカは、雑で野蛮だった父親に替り、雑で野蛮な上にバカなその息子がそのトップに立っている状態なわけでね。にもかかわらず、そんな雑で野蛮でバカな人物のもろもろの行動よって、この先どうなるかはわからないけれども少なくとも今現在は、「戦争」とは少し別なところでの危機の方がより大きな問題になってしまって、ヴォネガットが本書で警鐘を鳴らしたところに対する危機感は一旦棚上げになってる状態であるあたりも残念さに輪をかけている一因になっているのかも知れないな、とは思った。

世の中には出た時に読まないといけない本がある、ということなんだろうな、と思う。本書はどちらかというとそちらに属する本なのでしょうね。

★★★


2008-11-11 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:07)

「鉄のラインバレル」、「テイルズ・オブ・早送り(なら録らなきゃいいのに)」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「カンナギ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」、一回りして「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」。「ラインバレル」はグロとカタルシスのバランスがもひとつ上手く取れてない感じかな。勿体付けてる割に話がちゃんと動いてない感じ、と言えるか。つことで土曜深夜。

地獄送り執行機関であるところの三藁メンバーが、その地獄送り希望者リストに入れられちゃってさあ大変、だった「地獄少女」だけど、そういう予想外の事態が起きた時に地獄通信的メカニズムがどういう動きをするのか、ってところにちょっと興味があったんだけどそこはあまり突っ込まず、外的要因の介入でメンバー的には一安心、って話になってしまったところはちょっと惜しかったかな、オレが見たかったのはそっちじゃなかった的な意味で。

「禁書目録」と「カンナギ」はまあ平均点、ですかね。

日曜朝。ガールズがメインになるとかろうじて面白いかな、と思えるのが「ゴーオンジャー」(男性陣の女装、結構イケてましたな)、いろんなキャラが黒くなってきた「キバ」、共にまあまあ。「プリキュア」はこれ、結局プリキュアは二人が最強、ってところに戻ってきたぜって話なの?

ここまで(1期の分も含めて)いろいろ振ってきたネタを一気にまとめてきた感じの「OO」、ちゃんと拾おう、ってところの姿勢は買うが、あまりに突然、いろんなものが急展開するもんだから見てるこっちがちょっと混乱してしまう、なんてな流れになっちゃってるんじゃないか、って気もちょっとだけするな。これはこれで面白いとは思うんですが。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [●今シーズンは、あろうことか「とらドラ」「あかね色に染まる坂」あたりが面白いなと(爆)…ということは、くぎゅか、やっ..]

rover [こんな近場に釘宮病発症者が潜伏していたとは。いかんいかん、隔離隔離。 なんちて、「とらドラ」はあっしも面白いと思い..]


2008-11-12 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 乾燥トマトにお水を少々 4 (24:06)

97841503085759784150308513月曜の背取り旅で、ブクオフで2冊、メトロ神戸の古本屋の1冊105円、3冊なら210円棚で続く3冊を見かけたんでゲット、5冊で420円。もはやひゃくごえん読者ですらなくなっちゃった。

ということで久々に「グイン」の追っかけ、まずは2冊。追っ手の追跡を逃れて深い森に逃げ込んだグイン一行。折悪しく荒れ始めた天候の中、先を急ぐグインたちの眼前には見慣れぬ古城の不気味な姿が…、ってのが108巻「パロへの長い道」。

不気味な古城を舞台の一夜ってことで、久々にがっつりダーク・ファンタジー風味の一本になるのかと期待したんだけどそこは温帯、話はそっちには行かず、グインの出自に関する話題に軽く触れつつ、なんかヌルいSF風味が顔を出すようなお話になっちゃってた。ノリとしてはむしろ外伝向きな一冊か、とも思ったがよく考えたら外伝にするには話の重みが足りてない感じもする。本編の中で語られるインターミッション、っていうこの位置づけが正しいんだろうな。

いきなり「カプセル」とか出てくるあたりは、いかにも温帯クオリティ、とも言えるけど、まあ「パスワード」に「ふぁんくしょんきー」の洗礼を受けてるこっちはへっちゃらさ。

続く109巻「豹頭王の挑戦」は、いよいよ人口の多い地域に歩を進めたグイン一行、あまりにも目立つグインの風体をケイロニアの豹頭王と知られずに市街地を通過するための妙案、それはグインを「ケイロニアの豹頭王のそっくりさん」に仕立て、一行を旅芸人の一座に偽装する、という作戦だった…、という少々無茶振り方面に突っ走っちゃったエピソード。

という訳でどっちかつったら無理ありまくりな展開なのだが、久しぶりにマリウスがバカっぷり全開で明るい方向性に向けてぶっ飛ばしてくれるので、そういう部分は楽しめる。芸人根性全開ではっちゃけつつも、パロの王族という自分の身分と、そんな自分が一番自然に身を置くことのできる、市井の人々と共にある世界との別れの時が否応なしに近づいていることを予感する終盤の描写はそれなりに泣かせる。まあうそ泣きだけど。

いきなりの「ナンバーワン」発言とかリギアの軽量化傾向など、相変わらずアラもあるけどそこそこ楽しませていただいた、ような気がしないでもない(かなりいろんな物を奥歯に挟んだ発言)。


2008-11-13 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] 乾燥トマトにお水を少々 5 (24:08)

9784150308780978415030872897841503086365冊で420円のサルベージド・グイン、残りも一気に。「快楽の都」(110)は、「豹頭王のそっくりさん現わる!」の無茶振りが予想以上に大当たりを取ってしまったばかりに、一行はクム、ひいては中原最大の歓楽街であるタイスの大公の招請を請けざるを得なくなり…、と言う話。温帯に興味がなかったばかりにあまり書き込まれることのなかったゴーラ三大国のひとつ、クムに関する描写はかなり活き活きしたものでそこはとても良い。あとがきで温帯ご本人が、「見知らぬ世界を描くのはとても好き」って述べてるとおり、初めて訪れた街の描写とかは、温帯やっぱり上手いんだよな。お話そのものは、少々淫靡ながらも華やかな歓楽街(湖畔の歓楽街って、雄琴かよとか思ったりもしますが)の裏側に、何やら不気味な物もあるようですよ、ってのを匂わす一冊。グインとマリウスが初めてサイロンを訪れた時の感じにちょっと似てるかな。緊張感ってところはかなり劣化してるけど。

続くは「タイスの魔剣士」(111)。"なんちゃってグイン"で押し通そうと思ってたんだけど、なにせ正体はグイン本体なのでね、その剣技の冴えは隠しおおせよう訳もなく。気がつけばグンドを名乗るグインは、タイス屈指の剣闘士に祭り上げられちゃって、パロへの脱出へのチャンスはどんどん狭められていく、みたいな。ここもまあ、ケイロニア陰謀編の流れを割と踏襲しながら進んでいってる感じかな。かつての陰謀編ではもう少し、緊張感のような物がピンと張ってたような気がするんだが、今回はそこまでの読み応えは感じられず、全体にヌルい印象は結構ある。やっぱ登場人物の頭がかなり悪くなってるんだろうな。世が世ならマーロール君は、かつてのイリス級のキャラに化ける可能性がありそうなんだけどね。

三冊目は「闘王」(112)。クム最大の祭典を前に、何とかタイスを脱出し、パロを目指したいと画策するグインたち。タイス最強の剣士の一人、ドーカスの信頼を得て、早期の脱出行を目指すのだが…、ってなお話。数巻前から一行に加わった謎の傭兵(といいながら、まあ正体はおおむね予想可能なんだけどね)スイランの正体がはっきりしたり、そこそこ展開はあるんだけども全体としての物語の流れはやや停滞しつつある感じ。ここまでの流れはまあ許せるけど、この先が少々退屈な物になりそうな心配はなくもない。

112巻でいよいよ2007年に突入、む、油断してると追いついちゃうなあ(どんな心配だよ)。

[Anime] グインといえば (25:10)

アニメ版サイトのスタッフブログによると、声優さんのラインナップも確定したみたいで、どんな人が起用されたんだろう。予想してるサイトとかも結構あるんだろうな。

そのあたりは全然気にしないで個人的な希望をあげたら…、どうなるかなあ、とりあえずグインに安元洋貴氏を推したい気は微妙にしますが。あとはなんだろ、スニに釘宮理恵? 解脱したつもりでも、結構あとを引くものであることだねえ。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

MASH [「グドン」と読んでしまいました・・・ 「アニメ版のグドン?」「グドンの声優?」とかしばらく混乱。 うう、怪獣の描き過..]

rover [グドンかぁ…。たてかべ和也さんあたりかなあ、って反応するところはそこじゃなかろう。 お仕事頑張ってくださいー。]

TUX [●ということはツインテールは自動的に八奈見乗児さんですね(爆) ●見たいッ!その映像見たいぞうッ!(阿呆)]

rover [いやここはあえてツインテール(の断末魔)は滝口さんで(^^;)]

TUX [●ああもう、なんか  ドラゴリー:たてかべ和也さん  ムルチ:八奈見乗児さん  メトロン星人Jr:小原乃梨子さん  ..]

rover [そしてなぜかこの話題は、第2期以降の「ウルトラ」限定になってしまうんですね(^^;)…。]


2008-11-15 [長年日記] この日を編集

[Oldbooks] チラシをちらちら (24:20)

軽石庵の棚に映画のパンフを並べてみようかと思い立って、いろいろデータ造りに従事してたんだけど、パンフって案外読んでないものだなあ。ついつい読み込んじゃって仕事が先に進まないぞ。

買取依頼でお送り頂いた荷物の中に、緩衝材代わりに入っていたり、オマケで入れてくださったりしたもの、あとは自分が買ったものなどを交えてデータ作ってるんだけど、あっちこっちでつまみ読みしちゃって、データ造りが先に進まないこと甚だしい。「ドラゴンハート」のパンフに樋口真嗣が一文載せてるもんだからついつい読みに入っちゃったり、「スターシップ・トゥルーパーズ」にバーホーベン本人が、「これは砂糖で包まれたタイプの映画ではない。生と死を扱った映画なのだ」なんてコメントを寄せてるもんだから、よじれた腹を元に戻すのにエラく時間がかかってしまったりして。

残念なのは今回の追加の白眉に「D.N.A」を入れようと思ったんだけど、肝心のページが欠落しちゃってて、商品としての価値が無くなっちゃったってところだろうか。繰り返して書くのも面倒なので、ロードショー観に行った時の感想をご参照頂けたら。

困ったことに今や、「D.N.A」観に行ったぐらいじゃ自慢できないくらい、困った映画が続々登場してる、ってのはあるかも知れないけど。

そういうのを狙って観に行く観客がいるからまた、話はややこしいことになっているのかも知れないけどね。あ、オレのことか(w。

[TV] 定期視聴番組 (24:55)

「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。リスペクツ・フォー・「バスカヴィルの魔犬」的ノリだった「黒執事」、そういうことは学生演劇でやってくれや、って気分になっちゃった「キャシャーン」、寮主事さん(なのか?)とネコ君のお話後編だった「CLANNAD」、控えめだけどいい話だったですね。「ラインバレル」はちょっと絵が好みじゃない方向に行ってる感じで弱ったなあ、みたいな感じで。面白くなるのか? これ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

TUX [>あ、オレのことか(w。 ●僕もー(爆) ●D.N.A.のパンフ、多分完全な状態で残ってますよ。探すのがめんどい..]

rover [意外にちゃんと保存するのが面倒だったりしますよね、映画のパンフって。 たまったの見てたら付録のCD-ROMを開封すら..]


2008-11-17 [長年日記] この日を編集

[Books] ライトジーンの遺産 

9784150309398 神林長平 著
カバーイラスト 遠藤浩輝
カバーデザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030939-8 \940(税別)

人類の進化に行き止まりが見え始めた時代、原因不明の臓器崩壊現象に対抗する人工臓器の開発、製造を一手に握り超巨大企業に発展したライトジーン社は、その巨大さ故に今度は危険視され、解体されてしまう。いくつかの人工臓器メーカーがしのぎを削る現在も続く技術開発競争の影では、臓器をめぐる犯罪や不可解な現象もまた多発していた。ここで起きる、厄介な割に大した見返りの期待できない事件を専門に扱う市警第4課に協力する男、菊月(キクヅキ コウ)虹。彼こそはかつてのライトジーン社の解体のきっかけのひとつとなった存在、初めて成功した完全な人工生命体だった。しかも彼には通常の人類がかつて持たなかった強力なサイファ能力も有していたのだ…。

もとは朝日ソノラマから出ていたもの。確か最初はノベルズ版か何かで出てて、「んじゃ文庫になったら」と思ってそのままうっかり買い忘れて現在に至ってた、な作品。うかつにも程がある。

人間のすべてのパーツを人為的に造り出された人造人間であるコウは、いってみればライトジーン社の暗喩で、それが解体され、いくつかの会社に技術が引き継がれることで、人体のあちこちのパーツに分かれた「造られたもの」と、世界ではばらけた物をかろうじて身体として保持しているコウとの関係性を下敷きに、認識すること、コミュケーションを取ること、認識とコミュニケーションが自己のアイデンティティにどう返ってくるのかを考える、という、ある意味神林SFの神髄を思う存分楽しめる一冊になっている。がつんと600ページ、ボリュームもたっぷりだし。

全体のトーンは、んまあハード・ボイルド系ではある意味定番とも言える、おおむねダメだけどやる時はやるぜ系な、ショボクレ中年男の巻き込まれ冒険譚。ただ、そちらのフォーマットに乗っかりながら連作形式で語られていくのは、作者が意図した物なのか無意識のうちにそうなったのかはわからないのだけれども、いつもの神林的なテーマ性に被さるように、「アート」なテーマ性、のような物が付加されているように感じられる。音楽や詩、格闘技(もまたアートだろう)がエピソードに通奏低音としてかなり重要な意味を持たされているように感じられるのだな。

認識し、コミュニケーションし、そしてそれをどう伝えるか、伝えられた物をどう受け取るのか、ってところに思いをいたす部分ってのは、実は神林SFでは意外に珍しいのじゃないか、って気がしてそこがちょっと新鮮だった。全体としてはいつものシビアさをちゃんとキープしているんだけれど、時として神林には珍しい、割とピュアなメッセージが散見されて、そこが意外にあとを引く感じで。てなワケで本編にとってはあまり重要じゃないかも知れないけれど、かなり印象に残ったのがこんなセリフ。

それでも仕事は必要だから、人脈を頼って音楽プロデューサーもやってみるが、個性を発揮することができない。自分にはその才能がないのだと彼はあきらめる。才能がないのではない、ないのは表現すべき個性そのものだというのに、彼は、それに気づかない。

ちょっと深いっすよね。

★★★★


2008-11-18 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:58)

多いな。「テイルズ・オブ・早送り」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」、「RD 潜脳調査室」、「ケメコデラックス!」。

三期目の「地獄少女」の基本テーマは、誰かに殺意を向ける事そのものが、すでに何かの悲劇の引き金になってるよ、ってあたりなんでございましょうか。単純な勧善懲悪で世の中は成り立っていくようなものではなく、抜き出せば善悪になってしまう言葉であっても、その背景には一言で言い表せないもろもろの事情があるよね、みたいな。そのもろもろの事情が交錯してるところに、何用あってあいが舞い戻ってきたのか、ってあたりがシリーズ通してのテーマって事になるんだろうけど。

原作読んでないんでアレですが、「禁書目録」の当麻クン、基本的に記憶を失ってしまった訳だけど、その失われた記憶の部分を多少なりとも有効にサポートし、傍目には何も変わってないぜと思わせるだけのメカニズムは存在しているのかしら。「演技」で全てが上手くごまかせるようなものでもないと思うので、ここんところで何か一言、上手いこと言って欲しい。それがないんで、今のところお話全体が「ウソくせえ」って思えてしまう訳なんでした。

「かんなぎ」は「いっつ あ ソニー」でオジサンは存分に苦笑(ってのも変な表現だけど)させてもらいましたが、Blu-rayがどうしたこうしたっていう平成の御代に、そのβネタは大丈夫なのかい? って気もしないでもない。深夜アニメだから何やってもオッケーってか。

劇場版見てる人は先刻承知だろうけど、ってネタを振ってきた「ゴーオンジャー」。ごめん、劇場版は見てないんだけど、この先タックン(だよな?)が出てくるのかい? 幼児退行しちゃったワタル、久々に見せ場が来たか、と思わせながらやっぱりパッとしない名護さん、ってのはまあお約束だったかもな、ってのが「キバ」。もしかしてブンビーさんはこの先、イイモノ・サイドに来てくれるんだろうか、なんて思っちゃったのが「プリキュア」かな。

んで「ガンダム」。さすがに敵味方のメインキャラの男女がよんどころない事情で一夜を明かす羽目になり、それなりにわかり合いつつも朝になったらそれぞれの陣営に戻り…、ってシチュエーションを3回繰り返すのは恥ずかしいだろうと思ったのか、それとも前シリーズとは違いますぜ、って強く主張したかったのかはわからんけど、コイバナ的にはそれもありかと思いつつガンダム世界的には軽くびっくりするような。前半であまり描けなかったガンダム・マイスターさんたちのお話を、少しまとめて挿入していこうって方針なんでしょうかね。次週からはティエリア君のターン?

「ケメコ」はまあ面白いんですが、シリーズとしての放映本数が少ない上に深夜枠でのオンエア(「かんなぎ」もそうなんだけど)ってところで、季節感なんか知るかー! でお話が展開するアニメが昨今多くてちょっと淋しいですな。そろそろふとん乾燥機を出そうかって季節に、水着ネタのお話持ってこられてもねえ…。今はこう言うのはある程度、許容範囲なのかしらん。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●たしかに季節感の無い水着ネタはいささか萎えますねぇ(苦笑) ●ウチは今年新調した布団乾燥機が、洗濯物も(少量なら..]

rover [ウチのには靴下乾燥アタッチメントがついてるぜ(w。]

TUX [●それは長靴乾燥アタッチメントではありますまいか?(笑)]

rover [やだなあ、靴下だなんてそんな打ちミスするわけ…… 打っとるね(^^;)。]


2008-11-19 [長年日記] この日を編集

[Day] 寒い… (23:20)

何でも本日の関西地方は1月下旬並の寒さだそうで。どのくらい寒かったかというと、朝イチでPCの電源入れても、寒さで縮こまったHDDがちゃんと回り出そうとしないアリサマで(いやそれは何か別な理由があるんじゃないか?)。

昨日布団乾燥機の話をしたんだけど、今日のわが家は布団乾燥機どころか各種暖房器具がいきなりスイッチオンされておりました。

いよいよ冬だねえ。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

TUX [●京都も壊滅的に寒いですよう。  昨夜から湯たんぽ出動です(笑)]

MASH [東京も寒いですよう。]

でした [粉雪が舞ってました。]

rover [毎日寒いんで、鍋だのおでんだの、晩飯のメニューが大食らい系方面に行っちゃって困ったものです。そして鍋には酒がつきもの..]


2008-11-21 [長年日記] この日を編集

[Books] 時間封鎖 (24:58)

時間封鎖 上(Wilson,RobertCharles/著 茂木健/翻訳 ウィルスンロバート・チャールズ/著)時間封鎖 下(Wilson,RobertCharles/著 茂木健/翻訳 ウィルスンロバート・チャールズ/著) ロバート・チャールズ・ウィルスン 著/茂木健 訳
カバーデザイン 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
Cover Photo Complex L.O.S.164
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-488-70603-6
ISBN978-4-488-70604-3

いつもと変わらない夜だった。大人たちはパーティーに興じ、子供たちはそんな大人たちの目を盗んで屋敷を抜け出して芝生に繰り出し、他愛のない話で時間をつぶす…。だが世界は一転する。満天の星が一瞬にしてかき消えてしまったのだ。いや、正確には星が消えたわけではなかった。突如地球を覆った暗黒の界面が、地球と宇宙の間に条件付きのフィルターとなってしまったのだ。さらにその界面で覆われた地球と宇宙の間には、驚くべき格差が生じていた。それは1億倍の時間差。今や地球での一年は、界面を隔てた宇宙では一億年になってしまったのだ。はるか先と思われた太陽の熱死は、この状態の地球にとってはわずか五十年先に待っている…。

比較的ハードSFを苦手としている自分なのだが、その理由の一番手に来るのは科学的な考証("ハード"の部分ですね)が先に立つあまり、物語としての深みがしばしば後回しにされてしまう、というところだと思う。SFとは意識に訴えるものであって、情緒を刺激するのは後回しにしてもいい文学ジャンルであるというのはある程度理解しているのだが、それでもたまには情緒面で読み手の感覚を刺激するようなハードSF、があっても良いんじゃないかと思ってたってところはあったんだけれど、実は本書、その情緒の方にかなり踏み込んだSF作品としてかなりちゃんと成立はしていると思う。

地球で何か外に向けたアクションを起こした時に、宇宙史的なタイムスケールが一億分の一に圧縮されて結果が返ってくる、というのはSF的に非常に魅力的な設定なわけで、やろうと思えばそこにいくらでも面白いネタをつぎ込んで来れそうなものだが、著者のウィルスンさんはあえてそっちに力を入れず、そこそこ未来にカタストロフが約束されている地球で生活する人々の、心の動きのような物を丹念に解きほぐす方に力を入れている。「地球最後の日」を期待して読み始めたら正体は「渚にて」だった、的な、「それはそれで良いんだけどね」と思いつつもどこかでなにかこう、肩すかしを食らったような気もまた同時にするような本だと言える。

もともとの原書のニュアンスがそういうものだったのか、イーガンをグレッグ・イーガンというオーストラリアのSF作家(強調は乱土)という認識しかできていない訳者による翻訳が、SFのニュアンスをことさらに削ぐような結果になってしまったのかについては何とも言えないのだけれど、ハードSFかどうか、というジャンル内ジャンルの認識に行く前の、そもそもSFとしてどうなんだって部分で、少なくとも日本語版を読んでいる時点での「SFを読んでいる」感が、なかなか伝わって来ないもどかしさはあるのだな。物語として相当良くできてはいるとは思うし、情緒的にあちこちでかなり思うところはある読み物なんだが、その反面今度は意識の方に、ちくりとも刺激が来ないSFってのもどうなんだろう、と。

だって一億倍の時間差だぜ。地球で恐竜のタネを作って宇宙に送り込んだら、一ヶ月ぐらいでジュラ紀の恐竜さんのサンプルがゲット出来る(計算してませんので突っ込まないでください)ような世界である。そこの所にSF的なワクワク感をいくらでも持ち込めたはずであるにもかかわらず、著者はあえてそこに力を使わず、あくまで物語の通奏低音的な位置づけから前に持ってくることはやってくれないわけだ。そこが原書の持ち味だったのか、訳者のセンスがそこに加わったものであったのかは想像するしかないんだけど、わたくし個人はそこに少々不満を持つ。物語が足りないといっては不平を言い、物語が過剰だと言っても不平を言う、ではワガママにも程があると思うがそれが正直な感想なんだからしょうがない。

著者ウィルスンの作品としては、創元SFで「時に架ける橋」ってのがあって、こちらの方はわたくし読んでいて、感想を読み返してみてもやはり物語としての出来の良さをそれなりに評価していたようではあるんだけれど、時間SFってのが情緒にシフトしていてもその読み味にあまりマイナス評価を与えないジャンルであるのに対して、仮にも「本格」とか冠がついたSFで、なかなか意識を拡げてくれない作品ってのは少々辛いな、という感想を持ってしまう。

物語としては平均的に良くできた作品であって、読み応えはそれなりにしっかりした物はあるのだが、でたらめに面白いSFを読んだ、って気には残念ながらさせてもらえなかったかも知れない。山岸真さんとか酒井昭伸さんが訳されたらどういうお話になったのか、ってあたりにはちょっと興味を惹く部分が残ってはおりますが。

★★★☆


2008-11-22 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:41)

「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。木曜深夜はまとめてパスしてもあんまり淋しくないかな、って気になってきたかも。「クラナド」の二期が全然引っぱる物がないのが大きいな。ありそうとあり得ないの微妙なボーダーライン上で、わずかにありそう側にシフトしたお話作りのさじ加減が「クラナド」の魅力だと思ってたんだけど、二期目はなんつーか、ありえねー話の方をチカラ技的に押し切っちゃうお話づくりが毎回目につく感じがしてしまって、ちと面白くない。

「ラインバレル」は毎回絵が安定してなくて、なんだかなーな感じ。録れてたら見るけど、撮り損ねてもちっとも残念じゃないラインナップが出来上がりつつあるなあ。


2008-11-23 [長年日記] この日を編集

[Books] 再起 競馬シリーズ(40)

再起(Francis,Dick/著 北野寿美枝/翻訳 フランシスディック/著) ディック・フランシス 著/北野寿美枝 訳
カバーデザイン 松昭教
カバー写真 ©Scott Barbour/Getty Images
ハヤカワ文庫HM
ISBN978-4-15-070741-5 \920(税別)

いつもと変わらぬ一日になると思っていた。天気予報は快晴を保証しているが、退役した海軍少将にして元義父であるチャールズの見立てが雨を予測していたぐらい。だが、空模様に波乱の兆しを認めたチャールズの予想は、別な方向で的中する。ビッグ・レースの開催されるこの日のチェルトナムには、三つの死がやって来たのだ。そのうちの二つが人間の死であり、さらにその片方の死体には、紛れもなく銃弾の痕が残されていたのだった…。

本作から「競馬シリーズ」を訳される事になった北野寿美枝さん、亡くなられた菊池光さんが残された膨大な作品群からくるプレッシャーは相当なものであったのではないかと思うが、まずは無難な引き継ぎであったと言えるのではなかろうか。会話と地の文をかなり大胆かつ不親切にぶった切ってくるのが菊池訳の魅力の一部であったような気がするんだが、そこまでの思い切りはさすがに出来なかったのかもしれず、そのあたりで微妙に切れ味が足りてない感じもなくはないが、それでも引き継ぎ第一作として充分に重責は果たしておられるとは思う。さすがにオーブンを"オヴン"とやるのは躊躇われたかも知れないけど、でもでも、

テイブル!!

いえい(w。前作の感想で「さようならテイブル」なんて書いたけど、うむ、少なくともテイブルは引き継がれた事をちょっぴり喜びたい。菊池訳とまるきり同じことをやる必要なんかはもとよりないと思うんだけど、でもちょっとしたところにこれまでの作品群に対する遊び心込みの敬意が見えたりすると、それだけでうれしくなってしまいますな。

さてお話の方は、このシリーズの読者ならおなじみ、隻腕(というかまあ、いまはオートメイル(違うよ)のお世話になってるんだけど)の調査員、シッド・ハレー四たびの登場ってことで、奥様を亡くされてしばらくお話が書けない状態であったフランシスにとって、文字通り(とは言え邦題のみに限った話ですが)「再起」のための心強いパートナーとして、選ばれたキャラクターであったのだろうな、とは思う。悪い言い方をすれば安全牌で様子見な南一局、ということにもなるのだろうけれど、そこはフランシス、手堅く行きながらも単純に安全牌を切っていくようなことはせず、ちゃんと今風な話題にもアンテナを張っていてくれているあたりがすごい。フランシスの作品でGoogleなんて単語を見ることになるとは思わなかった。展開的にはまあ、こちらが満足するレベルで自分の予想の正しさを確認させてもらった上でもう一捻り、が用意されているという構造で、まずは過不足のない出来、と言えるだろう。

原題"UNDER ORDERS"にあえて「再起」と付けたハヤカワさん、著者のもろもろの事情、それから翻訳者の事情をあわせて考慮した上でのタイトルと言うことになるのだろうと思うが、悪くない仕事であったと思う。一点文句を付けさせていただくならば、文庫版のカバーデザインがこれまでの「競馬シリーズ」のフォーマットに則っていないこと、だな。ハードカバーはシリーズのデザインを踏襲してたんだし、ここはいつも通りのデザインの方がうれしかったんだけど。気持ちはわからないこともないけど、変える必要があったのかな?

本屋で探す時に、つい見逃しちゃうんだよ、いきなりデザイン変えられると(^^;)

★★★

[web] ジャッジ面ッ!

なんかもういろんな意味でドンピシャで感心してしまったので、
Sorry, sm4473180 was deleted.

ついでに、3クール目からの分(え?)も。
Sorry, sm3854764 was deleted.

上手いね。


2008-11-24 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (22:46)

「テイルズ・オブ・早送り」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。

今回もどっちもどっちな依頼人とターゲットで、ちょいとやりきれない感じな「地獄少女」。地獄送りのプロセスの妙なハッチャケぶりとのギャップが変な感じだわ。「禁書」と「かんなぎ」は、前者が24回、後者が13回だそうで、残り回数が少ない分、「かんなぎ」のすっ飛ばしっぷりがちょっとええかもわからんね。

日曜朝。劇場版のネタを引っぱってきた「ゴーオンジャー」、タックンやっぱかっこええね。タックンに引っぱってもらう感じで、ゴーオンジャーのみんなの芝居もちょっとだけ底上げされた感じがあって、今回はちょっと面白かったかも知れない。「キバ」は次狼たちがなんで封印されたのかがわかる回。あとはなんだ、ワタル君がやる気を取り戻すまでの過程が少々凝った構成で面白かった。自分の中で先代のクイーンのポジションがいまいち良くわからんので、最後にワタルを押してくれるのが彼女でええのんか? ってところに微妙に納得出来ない部分がなくもないんだけど。

「ガンダム」はなんかよくわからんコスプレ大会にルイス強化人間疑惑浮上、みたいな。あああと、すっぱいコーラ先輩が満を持して帰ってまいりましたな(w。

[Anime][AV] 美術王誕生 (23:25)

JamProjectの遠藤正明さんのアニソンカバーアルバム、「ENSON」がなかなか好評だった(→amazon)ようで、めでたく第二弾の発売も決定、その名も「ENSON 2」(→amazon)。収録曲が明らかになったようですが…

スケッチスイッチ!?

遠藤正明が歌うのかい? そいつぁちょっと聴いてみたいなあ(w。


2008-11-25 [長年日記] この日を編集

[F1] 来年のマシン (23:47)

バルセロナのテストでちょこっと顔を見せたいくつかのマシンたち(一日目二日目、共にF1通信)。今のところわかっている来年のレギュレーションとしてはスリックタイヤの復活、ダウンフォースの低減のためのウイングサイズの規定変更、追い抜きシーンを演出するためのいくつかの仕掛け(レース中のフロントウイングのリ・アジャストとか、何かと話題のKERSとか)、波佐本ディティール(違うよ)の禁止などいくつかあるんだけど、全体としては空力的にやや不安定に、パワー的には瞬発力を強化するような方向に向いているような気がする(あってるのかな?)。

ティルケ印のサーキットとも併せて、抜きつ抜かれつするレースの面白さを強調したい、ということなのかな。

方針としては賛成なんだけど、何によらず上から決めた事ってのは、たいがい実施してみると上手く作用しない傾向があるように思うんだけど大丈夫なんだろうか。

マシンデザイン的にはフロントウイングの幅の広さと、やたらと狭く、高くなったリアウイングが醸し出すバランスの悪さは今のところ少々気になるところではある。ま、すぐに慣れるんだろうけど。

09年マシンのトレンドが最終的にどういうところに落ち着くのか、まだちょっと先が見えないだけに少々興味深いですな。


2008-11-26 [長年日記] この日を編集

[Day] 南大阪ドサまわりツアー (23:28)

月に一度の岸和田・堺ツアー。天気もまあまあ良くてちょっとお気楽な小旅行気分。タイミングが上手く取れなくて、昼飯喰う時間を作れないまま夕方まで過ごして立ち呑みの暖簾くぐっちゃったんで、結構酒が回っちまったぜ。

[Books] 戦後SFマンガ史

戦後SFマンガ史(米沢嘉博/著) 米沢嘉博 著
装画 吾妻ひでお
カバーデザイン 井上デザイン
ちくま文庫
ISBN978-4-480-42419-8 \900(税別)

手塚治虫によってその原型が作られた戦後マンガ。それは生まれた時からすでにSFだった。産声を上げたマンガとSFとの親和性の強さの陰には何があったのか。そしてその後もつかず離れず関係性を保ち続けてマンガの歴史と共に存在したSFがマンガに与えた影響とはどんなものだったのか。米沢嘉博の労作の文庫化。

リアル世界ではともかく、webにおいては自分なんかはもうとっくにロートルの部類に入ると思うんだけれど、恐ろしいことに8章 + 終章という本書の章立ての中で、こちらが「ああ、あったあった」と思えるのが4章の終盤あたりってあたりで、日本のマンガの意外な懐の深さを再確認してしまう。

「面白ければ勝ち」が基本の基本であるマンガの世界において、自由な発想と破天荒な展開を導入する時に、SFの持つ自由な部分が敷居の低さとなって現れたこと、それが"戦後民主主義"という名の縛りをかわす上でも有効に作用したこと、それを踏まえた上で常に"SF"であろうとする手塚治虫のスタンスと、彼の後続によるSFの"いいとこ取り"的展開がやがて、SF側の"浸透と拡散"の流れと、マンガ側で勃興する劇画のムーヴメントによってどういう変遷を強いられていくのか、ってあたりを丹念に追っていく米沢さんの緻密な仕事っぷりが素晴らしく、特に手塚治虫が日本のマンガシーンにおいて自らが持っているウエイトが大きい時期の解説において、その読み応えは極めて大きい。

本書の一番の読みどころは、マンガでSFを表現したいと考えた手塚治虫と、SFをマンガの武器として使いたいと考えたそのほかのマンガ家との微妙な相克を丹念に追っていくところにあると思うわけで、そういう意味でも日本のマンガ・シーンに手塚治虫の名前を抜いて語ることが不可能な時期、本書で言えば第5章あたりまでの濃密な読み応え(テキトーに読んでると何か大事なことを取りこぼしてしまう危険性もあるんだけど)は格別のモノがある。逆に手塚治虫のネームバリューというか神通力が通用しなくなってきてきたかな、と思える時期の解説に今ひとつキレが足りないと感じられるのも、やむを得ないところはあるのだろうな、と思わされた。

自分がSFに持っているイメージの根っこにあるのは、なんというかこう、ソフィスティケイトされたエッジ、みたいなモノなので、突破力というか破壊力を洗練の上に置こうとするマンガとしてのパワフルさ、ってところで星野之宣をあえて持ち上げない米沢氏のスタンスは痛いくらい良くわかりつつ、それでもオレは諸星よりも星野だぜ、ってあたりの気持ちの行き先ってのは、土台が出来上がったあとの手塚が直面したジレンマに対しての、片一方からのエールとして機能するのかな、なんてね。

もう一点、マンガとSFの関係性について「そうだったよなあ」と納得出来るセンテンス。ぎりぎり、この感覚はオレにもわかる。

外国とはアメリカだぐらいの認識しかないガキ達の居住地の範囲内で考える時、世界はなんと非日常的で夢と冒険にあふれていたことだろう。地方の子供にとっては「東京」とはまさに冒険と活劇の大都会だった ―子供たちにとっては、別にSF的異世界を創ってくれなくとも、大人の社会で充分異世界はまにあっていたのである。

多分オレが最初にマンガに魅入られた要素ってのも、上で引いたシチュエーションに近いものであったと思う。それがいつの間にか薄れていき、単純にマンガに夢中になれなくなっていく過程のシミュレーションを、本書でやることができてしまうような気もしてそこは少々複雑かも知れぬ。良い本だと思うんだが、この本が良いのはある意味、この先日本のSFマンガにあまり大きなブレイクスルーはないかもしれないからだよ、ってのを四半世紀以上前に予言していたからであるかも知れないわけで。

この続きになる80年代からのSFマンガに関する解説って、ものすごく退屈で先の見えないモノになってしまいそうな気がして、あんまり読みたくない類の本になりそうだな、って気がかなりするのだよね。

★★★★


2008-11-28 [長年日記] この日を編集

[Books] 回帰祭 (24:20)

回帰祭(小林めぐみ/著) 小林めぐみ 著
カバーイラスト 帝国少年
カバーデザイン 電光肋骨団
ハヤカワ文庫JA
ISBN978-4-15-030940-4 \860(税別)

環境が劣悪化した地球を脱出し、人類が生息可能な惑星を求めて旅立った多くの避難船のうちの一隻、ダナルー。不幸なことにこの船は、目的の惑星を見つけてそこに降りたったのではなく、航行システムの不調から、必ずしも人類の生息に最適とは言えない惑星に不時着することになった。惑星上にありながら惑星表面に出ることもままならない、閉鎖された都市となったダナルーでは、遺伝子管理プログラムの不調からか、いつしか男女の出生率が9:1という異常な状況が出来上がっていた。増え続ける男子の人口を調整するため、16歳になった少年の9割は、現状がいかなる物なのかも判然としない地球に向けて送り返されることになる。アツとその仲間達にとっても、いよいよ地球へと"回帰"するのか、それとも伴侶を見つけてダナルーに残るのか、運命がはっきりする時が近づいてきた…。

そんなアツが一目惚れした少女ヒマリとひょんな事から友達づきあいの始まった、ちょっと変わった少年ライカ。偶然つるむことになった3人の冒険が、やがてダナルーの小さな社会にちょっとした波風を立てて…と言うお話。中途半端にテラフォーミングされた火星あたりに不時着して、半分くらいぶっ壊れちゃったマクロス内での少年少女の冒険、と考えればよろしかろう。同じく女性作家の手になる「ようこそ女たちの王国へ」では男たちの数が少ないものだから女たちが力を持ち、本書では女が希少価値なのでやっぱり女の方が少々優遇され、と、なんだ、未来はどう転んでも女のモノなのか、とちょっと淋しい気分になってしまったりもしたわけですがそれはさておき。

お話的にはジュヴナイルとしてのおいしい要素を用意しつつ、昭和のSF的な匂いを(特に後半から終盤に向けて)漂わせて進んでいくわけなんだが、微妙に構成が上手くないような気がして、オレがジュヴナイルに求めるきゅんきゅん感、トラディショナルなSFに求めるミステリとしての伏線とその回収で発生するショック、共に残念ながら手薄だったような恨みはある。いろいろ盛りだくさんなのだけれど、お話の盛り上げ方がちょっといびつで、ジュヴナイル的ボーイ・ミーツ・ガールのきゅんきゅんも、オーソドックスなSFの「おおっとそう来たか」的なショックの部分も、やや構成が拙い部分があり、あわてて入れました的ニュアンスが少なからず感じられる。総じて面白いと思うんだけど、いろんなところでもう一歩、踏み込んで入れ込んで読み込めなかったかな、ってあたりがちょっと残念だったかも。

個人的にはもう一点、文体でどうしても馴染めなかったところがあってそこもちょっと。セリフの最後を「っ」(小さい「つ」ね)で止めるのを多用されるとすごく引くのだわ、オレ。わたくし小池一夫的な全てのモノが大嫌いなんでね、さすがにカタカナの「ッ」じゃなかったから最後まで付き合えたけど、それでもやっぱり「っ」の連発には少々イラっときましたんですわ。

★★★


2008-11-29 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (24:33)

んーと、どこからだ? 「RD 潜脳調査室」(終)、「ケメコデラックス」、「ミチコとハッチン」、「黒執事」、「キャシャーン Sins」、「CLANNAD After Story」、「鉄のラインバレル」。ちょっと出遅れちゃったんですけど「ミチコとハッチン」、かなり面白いっすね。「キャシャーン」の昏さにもどうにか折り合いを付けられそうな気がし、「CLANNAD」の話の持って行き方(図書室のお姉のお話の解決編)のありえなさにちょっと辟易とし、敵側がどんどこ押しまくってきてそれなりにお話が動き始めたかな、ってな感じの「ラインバレル」。とりあえずケメコとミチコが妙に面白いね。

[PC] それ、わりと欲しかったんだ(25:02)

HHK Professionalのキートップだけって別売りしてるんだ。むうん、ちょっと高いけどこれは1セット、押さえておこうかな。


2008-11-30 [長年日記] この日を編集

[TV] 定期視聴番組 (23:31)

「テイルズ・オブ・アビス」、「地獄少女 三鼎」、「とある魔術の禁書目録」、「かんなぎ」、「炎神戦隊ゴーオンジャー」、「仮面ライダーキバ」、「Yes! プリキュア5GoGo!」、「機動戦士ガンダムOO」。相変わらず救いようのない話が続く「地獄少女」、主人公の不幸っぷりを楽しむ、つー共通点で括って面白いのが続く2本、って事で。

日曜朝。とにかく今週は「キバ」のワタル君のスプーンの持ち方が気になって気になって気になって気になって。あれは演技指導でああいう持ち方で食ったの? 地でああなの? どっちにしてもひどく小汚い食べ方で、大変不快になったわけですが。

「OO」。(疑似限定?)GN粒子には再生治療を妨げる因子があったはずで、なのにルイスの腕が再生してた(義手かも知れんけど)理由として、今回「半分消炭にされた」状態から復活したアリー兄さんの事情が理解のための一助になったりするんだろうか。あといろいろ小ネタとして、アリー兄さんのアルケーガンダムは、そりゃデザインラインとして「ガンダム」の名前を冠して良いものなのかい、とか、やたらと"Re"のつく名前の多いイノベーターの人たち、この先「リサイクル」さん、なんて人が登場したりするのかしら、とか、まあちょこちょこいろいろと。お話の流れが全体的にやや私怨傾向に流れつつある傾向があるような気もしなくはないけど、面白いね。


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ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

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