ばむばんか惰隠洞

«前の日記(2011-04-09) 最新 次の日記(2011-04-11)» 編集

カテゴリ一覧

Anime | AV | Baseball | Books | CGI | Chinema | Comics | CS | Day | DVD | Event | F1 | Games | Hobby | HTML | Kindle | Misc | mixi | News | Oldbooks | PC | Photo | SpFX | Stage | tDiary | Tour | TV | web | 逸級介護士


2011-04-10 [長年日記]

[Day] タバコが消えてる

コンビニと駅の売店が顕著だけど、セブンスターが消え、続いてハイライトも、ショートホープも売り切れ状態になってしまっておるね。今日は(あっても吸わんけど)マイルドも駅の売店から消え失せてた。売店のお姉さんと話したら、4月は(特にJT扱いのタバコは)ほぼ新規入荷はなさそうだ、って事なんで、こりゃちょっと真剣に自分のタバコを確保していかないといけないのかも。

そういえば会津に住んでた頃、小学校までの道のりの途中に、結構大きなタバコ畑があったよなあ、なんて事をふと思い出した。今の流通事情とは問題はまた別なんだろうけど、この先もタバコの供給、若干不便になるのかもしれないね。今回の大幅値上げで、基本カートン買いはやめて、毎日一箱二箱の単位で買って大事に吸うように方針を変えてたんだけど、こうなると見つけたらカートンで確保、も考慮しないといけないのかな。

それにしても、今やセブンスターがJPSより高いタバコになってた、ってのにはかなりびっくりしたぜ。オレ、知らん間に高級タバコ飲みになっちゃってたよ(w。

[Books] 共和国の戦士 2 星間大戦勃発

9784150117948 スティーヴン・L・ケント 著/嶋田洋一 訳
カバーイラスト 岩良ノマ
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ文庫SF
ISBN978-4-15-011794-8 \1000(税別)

がんばれニッポン!

銀河系に伝播した人類たちがUA、モガト教団、国家連合、そして日本人の末裔達の4勢力に分かれて密かな権力抗争がくり広げられ、さらにUA内部でも勢力争いが進行しているなか、最強のクローン兵士の最後の生き残りであるハリスは、軍籍を離れ、フリーランスのエージェントとして相棒レイと共に活動中。そんな仕事のひとつが、かつての上官であったクライバー元帥からの依頼で、惑星ニューコロンビアの情報屋に接触すること。キャラハンという名のその情報屋は、UAがその消息を追っている各勢力の大物達の居場所を全て知っていると豪語しているのだ。キャラハンに接触したハリスだったが、敵の勢力はキャラハンなど問題にしないぐらい強力なもので…

積み上がった本の順番的には伊藤計劃「ハーモニー」が次に読むべき本なんですが、ちょっとヘヴィな本が続いたもので、ここらでちょっと、あんまり頭を回転させなくても楽しめそうな本が読みたいな、ってことでちょっと順番をシャッフル。

前作ラストで厳密には「共和国の戦士」ではなくなってしまったハリスのその後の戦いを描きつつ、転送ネットワークを介して全銀河に拡がった人類の勢力争いをその背景において、巨大な歴史の流れに翻弄されつつがんばる主人公を描く。いわゆる「ミリタリィSF」って括りからは半歩ぐらい軸足が外に出て、むしろアウトローとなった一人の男の戦いっぷりを丹念に追っていく形のストーリーになっていて、これが意外と面白い。なんだろな、マクナブあたりが書きそうな冒険小説的面白さがつまった一作といえるかな。

基本はそういうわけでオーソドックスな一人の戦士の冒険物語。ここに控えめにSF的なアイデア(超空間技術とか、クローン兵士という物のありようとか)がちりばめられ、良い意味で軽く楽しめるエンタティンメント作品になっている。で、そこの所の(お話的な)出来がかなり良い。前作よりもかなりそこらの按配が向上しているんじゃないかな、というところで。

そんな中、基本的に人種、という概念がなくなってしまった未来世界において、人種としてのアイデンティティを保っているのが、絶対数は少ないんだけど黒人の一派と、あと、日本人たちというのは著者的にどの辺を狙った物なのか。タコ・カクタ的扱いからいきなり妙にステータス高いところに日本人がどし上げられた感じなんかもして、ちょっと戸惑ってしまうな。日本以外で日本や日本人に対する意識の変革が起きたりしているんでしょうかね。そこはこそばゆくもちょっと嬉しいと思ったり。

相変わらずアメリカンSFがやらかしちゃう、「神」って物への妙な盲信というか過大な期待のような物も見受けられて、いい加減「神」で話をまとめるなよ、って気もしないことはないんだけど、「物語」としての出来の良さが、思ってたよりかなり高いところで仕上がっていたもので、なかなか悪くない物を読ませてもらった気分。続きもよろしく、です。

★★★


Google search
www.bumbunker.com
Web
2011年
4月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ここ1週間分の話題

傑作です

懐かしさ満点

妖精を観るには…

ジュヴナイルとしてなかなか良質

バナーが必要ならこちらを
バナー素材

古本屋やってます
特殊古本屋 軽石庵

2003年9月までのサイト

巡回先
ROVER's HATENA

あすなひろし追悼サイト
あすなひろし追悼サイト

twitter / karuishian
«前の日記(2011-04-09) 最新 次の日記(2011-04-11)» 編集
©1996-2020 乱土 労馬:l-rover@kobe.email.ne.jp