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ちょっとDreamweaver CS5.5に興味があったので、勢いがあったら買っちゃおうかなー、ぐらいの気分で街に出てみた。jQuery関係とスマートフォンへの対応が強化された、っつー話が良い感じに対応してくれているのなら、買ってみてもいいかもなあ、ぐらいの気分でお店で実物を覗きに行ってみたんだけど、Suite製品から単体製品のアップグレードは出来ないんだね。
今自分が使ってるのはWeb Premium CS5なんで、この環境からDWだけバージョンをコンマ5上げるのはダメよ、上げるならWeb Premiumまとめて上げてよね、って事らしい。なんだよそれー。
とりあえず見てみたかったのはDWだけだったので、今回は見送り。CS6とかが登場した時にもう一度、検討しましょうかね。
でも5万超えるんだよなあ……
ま、それはともかく、
アップグレード計画が頓挫しちゃったので、ソフマップが入ってるハーバーランドのショッピングモール、Ha*Reのフードコートでお代りし放題のドムドムのコーヒー(旨くはない)飲みながら本読んでたら、オレの斜め後ろのテーブルに学生らしき男の子4人組が陣取って、ブシロードのTCGをおっぱじめてくれたのにはちょっと閉口した。いや、楽しそうで良いんだけど、キミらが発するギャグの元ネタが全部わかってしまう自分がどうしようもなく恥ずかしくってね。
「お館様ァァァッ! それがしとッ、契約をォォォッ!!」
やめてくださいそう言うの。
ロバート・チャールズ・ウィルスン 著/茂木健 訳
Cover Design & Photo Complex 岩郷重力 + WONDER WORKZ。
創元SF文庫
ISBN978-4-488-70607-4 \1100(税別)
2021年、世界は一夜にして変貌を遂げた。タイ郊外に轟音と共に出現した塔ともモニュメントともつかない巨大な構造物。その台座にあたる部分には、何者かによる勝利宣言とも取れる言葉と、今から20年後の日付が刻まれていた。それは本当に未来からやってきたモニュメントなのか…。何もかもが判らないまま、しばらくして同じタイにもう一つの構造物が出現する。正式にクロノリスと呼ばれることになったそれは、出現時に発生する超低温振動によって、広大な地域を一瞬にして廃墟に変えてしまった。本当にこれは未来からの攻撃なのだろうか…
お話は、未来から来たと思われるモニュメントが現代の社会を少しずつ(暗黒方向に)変えながら、約束された20年後の世界に行き着くまでの有り様を、偶然最初のクロノリスと接近遭遇した一人の男からの視点で描いていく。SFとしては時間テーマに一種の認知SF的な意味合いを絡めたような作品、といえるだろうか。多世界解釈、みたいなものを裏返して見せたような味付けも含まれているのかもしれない。
刊行順としては「時間封鎖」、「無限記憶」より先に発表された作品と言うことなんだが、総じて先に読んだ二作と共通するような読後感、といえるだろうか。物語としての完成度はかなり高く、それ故に読み始めからの印象はかなり良いのだが、最終的なオチの付け方がどうにも曖昧としていてすっきりしない、というか。SF的アイデア、という部分についても、よく考えるとそれってすごくねえ? 的大技であるんだが、その大技があまり上手くお話に絡んでこない、という恨みも共通しているような気がする上に、ここは発表された時期が早い分、ハッタリのかまし方ってところで、まだちょっと切れ味が足りてない様にも感じられた。
ただ、本書に関しては、自分がこの人の作品について感じる好き度、みたいなものの数値が前二作(発表は後だけど)に比べて一段くらい高いので、そういう意味では楽しく読み進められたのも確かなところで。何というのかな、SF側ではない話になるんだけど、ちょっとダメなオッサンがものすごく大きな力に振り回されてボロボロになって、それでもギリギリ最後の一線だけは持ちこたえて頑張るってお話が大好きな自分にとっては、その好き度の部分をかなり良い感じにつついてもらえたものだから、その時点でかなり点数は甘くなってしまうかなあ、と。なんて言うんだろ、ゴダードが「時間衝突」書いたらこんな話になるのかもしれないなあ、なんて事を考えながら、相当楽しんで読んでいけた。
ただそれだけに、オチの付け方には不満無しとしない。この人の作品は常にそういう傾向はあるんだけど、ラストに持ってくるべきショックというかぶった切りの切れ味というか、そういうところがどうにもこう、足りてない感じがあるんだな。読者に対して考える余地を残したラストとも言えるけれど、それ以上に説明が足りていない感の方が先に立ってしまうんだった。
それでも前に書いたような理由で、自分的にはかなり好きな方の作品です。自信を持ってみんなにお勧め、出来るかどうかは判らんけど。
★★★☆
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「クロノリス」、確かに説明足りてない感はあるんですが、最近は説明過多のモノが多いのでこういうのも良いなあと思いましたよ。あんまりハッピーエンドと言い切れないあたりも良いですし。今年読んだ中では今のところ一番ですね…。
あい、あっしも今年上半期の一等賞はこれではないかと思ってます。それだけにクインがらみでもう一捻り欲しかったかなあと。自分の中では勝手にスーさん黒幕説が展開してたんですけどね(^^;)。